JP2021065564A - 留め具 - Google Patents

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横谷 晶明
Masaaki Yokoya
晶明 横谷
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Abstract

【課題】ランドセル、セカンドバッグなどにおいて、開閉を簡便に行うことができ、かつ、使用時の振動等による留め具の損傷を抑えることができる留め具を提供する。【解決手段】雄部又は雌部に設けた第1マグネットと、雄部及び雌部に対して相対移動可能な操作部材に設けた第2マグネットと、の間の磁気的な吸引によって、第1係合部と第2係合部が互いに係合されて雄部と雌部が互いに固定された状態となり、雄部と雌部が互いに固定された状態から、操作部材を、所定方向に沿ってスライドさせることによって、第1マグネットに対する第2マグネットの位置をずらすとともに、第1係合部と第2係合部の係合を解除して、雌部と雄部の固定状態を解除する。【選択図】図1

Description

本発明は、ランドセル、セカンドバッグなどに使用され、収納部を閉じる蓋部を解除可能に固定するための留め具に関する。
ランドセル、セカンドバッグなどの蓋部の固定構造として、例えば特許文献1に記載のランドセル用蓋止め具がある。この蓋止め具は、ランドセル本体の底部に固定された取付金具の中央部に摘体が回動自在に設けられ、この摘体を蓋の延長ベルトの端部に取り付けられた止板の開口に係合させることによって、蓋をランドセル本体へ止めるものである。開口は、延長ベルトが延びる方向に沿って2つ設けられており、ランドセル本体に収納された量に応じた位置の開口を選択し、この開口に摘体を係合させる。このような蓋止め装置によれば、比較的簡単な構成で、ランドセルの蓋を簡便かつ確実に止めることができ、また、容易に係合を解除して蓋を開くことができる。
特開2001−252121号公報
しかしながら、特許文献1に記載のランドセル用蓋止め具では、ランドセルの開閉にともなって、摘体を開口に係合させる際、及び、係合した摘体を解除する際に、開口の形状に適合するように摘体を回転させる必要があるため、使用者に煩雑な操作を強いることとなっていた。また、蓋やランドセル本体の使用時の振動等によって摘体の一部に断続的に外力がかかってしまう場合があり、このような場合には、摘体を回転可能に支持する回転軸の一部のみに荷重が集中してかかってしまうことで、摘体又は回転軸が損傷し、摘体の回転に支障が出てしまうおそれがあった。
そこで本発明は、ランドセル、セカンドバッグなどにおいて、開閉を簡便に行うことができ、かつ、使用時の振動等による留め具の損傷を抑えることができる留め具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の留め具は、雄部と、雄部に固定される雌部とを備え、雄部と雌部は、一方がかばんの本体の前面に設けられ、他方が、かばんの収納部を覆うように本体から延びる蓋部に設けられ、雄部と雌部の一方において、雄部及び雌部に対して相対移動可能に設けられ、雄部は、雌部が固定される表面から垂直外側へ突出する突起体を備え、突起体の側面には、外方へ突出する第1係合部が設けられ、雌部は、所定方向に沿って順に配置され、突起体を択一的に挿入可能な、複数の係合孔部を有し、雄部と雌部のうち、操作部材が設けられていない方に第1マグネットが設けられ、操作部材は、複数の係合孔部のそれぞれに対応する位置に配置された、複数の開口部及び複数の第2マグネットと、開口部の内面から内側へ突出する第2係合部とを備え、雄部の突起体を、複数の係合孔部のいずれかに択一的に挿入したときに、第1マグネットと第2マグネットの間の磁気的な吸引によって、第1係合部と第2係合部が互いに係合されて雄部と雌部が互いに固定された状態となり、雄部と雌部が互いに固定された状態から、操作部材を、所定方向に沿ってスライドさせることによって、第1マグネットに対する第2マグネットの位置をずらすとともに、第1係合部と第2係合部の係合を解除して、雌部と雄部の固定状態を解除することを特徴としている。
本発明の留め具において、操作部材は雌部に設けられ、第1マグネットは、雄部において、雌部が固定される表面であって突起体の周囲に設けられていることが好ましい。
本発明の留め具において、雄部はかばんの本体の前面に設けられ、雌部は蓋部に設けられ、第1マグネットは、雄部の表面において、所定方向に沿って突起体を挟んで1つずつ配置され、雌部は、所定方向に沿って2つ配置された係合孔部を有し、係合孔部及び開口部は、2つの第1マグネットの間隔に対応する間隔で2つずつ設けられ、第2マグネットは、所定方向において、係合孔部を挟んで3つ配置されていることが好ましい。
本発明の留め具において、雄部の表面において、2つの第1マグネットにそれぞれ隣り合うように、第1マグネットとは逆の極性を有する2つの第3マグネットがそれぞれ配置されており、雄部と雌部が互いに固定された状態から、操作部材を、所定方向に沿ってスライドさせたときに、第1マグネットと第2マグネットの間の磁気的な吸引が解除されるとともに、第3マグネットと第2マグネットの間の磁気的な反発が生じることが好ましい。
本発明によると、ランドセル、セカンドバッグなどにおいて、開閉を簡便に行うことができ、かつ、使用時の振動等による留め具の損傷を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る留め具を用いたバッグの外観構成を示す斜視図である。 図1に示すバッグの折り返し蓋の一部を開いた状態を示す斜視図である。 図2のA部分の拡大図である。 本発明の実施形態における雌部と雄部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における雄部と、分解した雌部の構成を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態において雌部と雄部を係合させる前の状態を示し、(b)は雌部と雄部を係合させた固定状態を示し、(c)は雌部と雄部の係合を解除するために操作部材をスライドさせた後の状態を示し、(d)は雌部と雄部の係合が解除された後の状態を示す断面図である。 (a)は本発明の実施形態において雌部と雄部を係合させる前の状態を示し、(b)は雄部上に雌部を載置した状態を示し、(c)は(b)の状態から雄部へ雌部を押し入れて雌部と雄部を係合させた固定状態を示し、(d)は雌部と雄部の係合を解除するために操作部材をスライドさせた後の状態を示し、(e)は雌部と雄部の係合が解除された後の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る留め具について図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る留め具を用いたバッグ10(かばん)の外観構成を示す斜視図、図2は、バッグ10の折り返し蓋12の一部を開いた状態を示す斜視図、図3は、図2のA部分の拡大図である。
本実施形態に係る留め具は、例えば図1と図2に示すバッグ10(セカンドバッグ)において、開口部11を覆う折り返し蓋12に雌部20を、上下に延びる折り返し蓋12が係合される表片13の表面(前面)に雄部30を配設するようにして形成される(図1から図3参照)。表片13は、バッグ10の本体14の表面を構成し、開口部11は、本体14内の空間である収納部の上部で開いており、折り返し蓋12は、蓋部として、バッグ10の収納部を覆うように本体14の上部から下側へ延びている。折り返し蓋12をD1方向(図3)に沿って閉じて雌部20と雄部30を互いに対向させ、さらに、雌部20の2つの係合孔部212、213のいずれかに雄部30の突起体32を挿入させることで互いに係合することによって、これらは互いに固定される。この固定状態(図1)において、操作部材220を、下側から上側へ(Z1方向へ)へスライドさせることによって固定が解除される。
ここで、バッグ10に代えてランドセルに適用する場合は、ベルト部に雌部20を設け、ランドセル底面の取り付け金具に雄部30を設ける。
また、Z1−Z2方向は、折り返し蓋12を閉じて雌部20と雄部30を互いに対向させたとき(図1の状態のとき)の上下方向であり、X1−X2方向は左右方向、すなわちバッグ10の幅方向である。そしてZ1方向は上方向、Z2方向は下方向である。Y1−Y2方向はX1−X2方向とZ1−Z2方向の両者に垂直な方向であってバッグの前後方向である。以下の説明において、上下方向や左右方向と言うときは、特に断る場合を除いて、図1に示す方向を言うものとする。
図4は、本実施形態における雌部20と雄部30の構成を示す斜視図、図5は、雄部30と、分解した雌部20の構成を示す斜視図である。図6と図7は、雌部20と雄部30の固定と解除の工程を示す断面図である。図6(a)〜(d)は、雌部20と雄部30を正対させたときの、図4のB−B’線の位置における断面図、図7(a)〜(e)は、雌部20と雄部30を正対させたときの、図4のC−C’線の位置における断面図である。図6(a)は、雌部20と雄部30を係合させる前の状態を示し、(b)は雌部20と雄部30を係合させた固定状態を示し、(c)は雌部20と雄部30の係合を解除するために操作部材220をスライドさせた後の状態を示し、(d)は雌部20と雄部30の係合が解除された後の状態を示す断面図である。図7(a)は本発明の実施形態において雌部20と雄部30を係合させる前の状態を示し、(b)は雄部30上に雌部20を載置した状態を示し、(c)は(b)の状態から雄部30へ雌部20を押し入れて雌部20と雄部30を係合させた固定状態を示し、(d)は雌部20と雄部30の係合を解除するために操作部材220をスライドさせた後の状態を示し、(e)は雌部20と雄部30の係合が解除された後の状態を示す断面図である。
<雌部>
図4と図5に示すように、雌部20は、上下方向(Z1−Z2方向)に沿って延びる略長板状をなす、外板210、操作部材220、及び、裏板230とを備える。操作部材220は、上下方向に沿ってスライド可能な状態で、外板210の凹部211と裏板230で挟まれた空間に保持される。外板210と裏板230は、図5に一部を示すビス240によって互いに固定される。雌部20は、3つの雌部側磁石224、225、226(第2マグネット)を除いて、非磁性で、バッグ10の開閉操作などに対する耐久性を有する材料、例えば真鍮(黄銅)、チタン、ステンレス鋼、合成樹脂で構成される。
外板210は、操作部材220が配置される側の面に凹部211を備え、この凹部211には、上下方向(所定方向)に並んだ2つの係合孔部212、213が設けられている。係合孔部212、213は、外板210を厚み方向(Y1−Y2方向)に貫通するように形成され、雄部30の突起体32を挿入可能な、互いに同一の平面形状を備える。ここで平面形状とは、雌部20の厚み方向(Y1−Y2方向)に沿って見た形状である。
操作部材220は、外板210の凹部211と裏板230で挟まれた空間内に配置され、上下方向(Z1−Z2方向)に沿ってスライド可能である。操作部材220のスライドは、上方向(Z1方向)については、上側の先端面228が凹部211の上側の内面211aに当接する位置までスライド可能であり、また、下方向(Z2方向)については、下側の端面229が凹部211の下側の内面211bに当接する位置までスライド可能である。操作部材220には、その下側の端面229から下側へ延びるように舌部227が設けられており、操作部材220を外板210の凹部211と裏板230の間に配置したときに、舌部227は、外側へ延出しており、この舌部227を把持して操作することにより、操作部材220を上下方向にスライドさせることができる。
操作部材220の本体部221には、厚み方向に貫通する2つの開口部222、223が設けられている。これらの開口部222、223は、雄部30の突起体32が挿入可能であり、かつ、突起体32が挿入された状態で操作部材220を上下方向に沿ってスライド可能な上下方向の長さを有する。
下側の開口部222の左右の内面の上側の領域には、第2係合部としての一対の突起部222a、222bが、左右方向(X1−X2方向)において互いに対向するように設けられている。これら一対の突起部222a、222bは、互いに近づき、かつ、裏板230側へ突出するように形成されている。同様に、上側の開口部223の左右の内壁の上側の領域にも、一対の突起部223a、223bが左右方向において互いに対向するように設けられている。これら一対の突起部223a、223bは、互いに近づき、かつ、裏板230側へ突出するように形成されている。
操作部材220の本体部221には、上下方向(Z1−Z2方向)において等間隔に、平面視矩形状の3つの雌部側磁石224、225、226(第2マグネット)が配置されている。第1の雌部側磁石224は下側(Z2側)の開口部222の下側に隣接するように配置され、第2の雌部側磁石225は、2つの開口部222、223の間であって両者に隣接するように配置され、第3の雌部側磁石226は開口部223の上側(Z1側)に隣接するように配置されている。3つの雌部側磁石224、225、226は、左右方向において、2つの開口部222、223と中心が一致するように配置され、かつ、2つの開口部222、223よりも小さな幅を有する。これらの雌部側磁石224、225、226は、裏板230側に互いに同じ磁極が位置するように配置され、雄部30に設けた固定用磁石33a、33b(第1マグネット)との間で互いに磁気的に吸引させたときに、バッグ10の本体14に対して折り返し蓋12が確実に固定・保持されるような強さの磁性を有する。
2対の突起部222a、222b、223a、223bは、3つの雌部側磁石224、225、226(第2マグネット)のうちの隣り合う2つの磁石と、雄部30の2つの固定用磁石33a、33b(第1マグネット)とがそれぞれ対向し、磁気的に吸引されたとき(図6(b)参照)に、雄部30の突起体32に設けた爪部35a、35bに係合又は係止する位置に設けられている(図6(b)、図7(c)参照)。また、操作部材220のスライドにより、操作部材220の雌部側磁石224、225、226と、雄部30の固定用磁石33a、33bとが対向しない状態となったとき(図6(c)参照)には、2対の突起部222a、222b、223a、223bは、爪部35a、35bとの係合(係止)が解除される(図7(d)参照)。
裏板230には、厚み方向(Y1−Y2方向)に貫通した開口部231が設けられている。この開口部231は、操作部材220の3つの雌部側磁石224、225、226、及び、2つの開口部222、223を、Y1−Y2方向に投影した形状を有する。よって、操作部材220と裏板230を互いに重ねると、操作部材220が上下方向に沿ってスライド可能な状態で、3つの雌部側磁石224、225、226が開口部231内に収容される。また、操作部材220をスライド可能に挟んだ状態で外板210と裏板230を互いに固定したとき、外板210の係合孔部212と操作部材220の開口部222と開口部231が厚み方向に沿って連なった貫通孔が形成され、また、外板210の係合孔部213と操作部材220の開口部223と開口部231についても厚み方向に沿って連なった貫通孔が形成される。
<雄部>
図4又は図5に示すように、雄部30は、第1マグネットとしての2つの固定用磁石33a、33b、及び、第3マグネットとしての2つの解除用磁石34a、34bを除いて、雌部20と同様の材料、すなわち、非磁性で、バッグ10の開閉操作などに対する耐久性を有する材料、例えば真鍮(黄銅)、チタン、ステンレス鋼、合成樹脂で構成される。
雄部30は、幅方向(X1−X2方向)の中央において、雌部20を収容可能な凹部31を備える。この凹部31の平面視、すなわち雄部30の厚み方向(Y1−Y2方向)に沿って見た状態において略中央には、垂直外側へ突出する突起体32が設けられ、この突起体32は、雄部30と雌部20をY1−Y2方向に沿って対向させたときに、雌部20側へ突出する。この突起体32は、左右方向(X1−X2方向)においては、外板210の係合孔部212、213、操作部材220の開口部222、223、及び、裏板230の開口部231に挿通可能な幅を有し、厚み方向(Y1−Y2方向)においては、組み上げられた雌部20に挿通したときに先端面32aが外側へ延出するような高さを有する(図6(b)、図7(c)参照)。
上下方向(Z1−Z2方向)において、突起体32の下側(Z2側)には第3マグネットとしての解除用磁石34aが並設され、この解除用磁石34aのさらに下側には第1マグネットとしての固定用磁石33aが並設されている。また、突起体32の上側(Z1側)には第1マグネットとしての固定用磁石33bが並設され、この固定用磁石33bの上側には、第3マグネットとしての解除用磁石34bが並設されている。固定用磁石33a、33b及び解除用磁石34a、34bはそれぞれ、平面視矩形状の形状を有している。また、固定用磁石33a、33b及び解除用磁石34a、34bのそれぞれの上下方向における幅は、雌部20に設けた雌部側磁石224、225、226の幅と同一、又は、より広いことが好ましく、これにより、操作部材220の位置によって、雌部側磁石224、225、226に対する磁気的な吸着と反発を確実に区別して得ることができる。
第1マグネットとしての2つの固定用磁石33a、33bの上下方向における間隔は、第3マグネットとしての解除用磁石34a、34bの間隔と同一とされており、かつ、この間隔は、操作部材220の雌部側磁石224、225、226の間隔と同一とされている。
第1マグネットとしての2つの固定用磁石33a、33bは、雄部30と雌部20をY1−Y2方向に沿って対向させたときに、雌部20側に互いに同じ磁極が位置するように配置される。この固定用磁石33a、33bの磁極は、Y1−Y2方向において、操作部材220の雌部側磁石224、225、226とは逆の極性とされている。よって、雄部30の固定用磁石33a、33bと、操作部材220の雌部側磁石224、225、226のうちの2つとをそれぞれ対向させると、互いに磁気的に吸引される。
一方、第3マグネットとしての解除用磁石34a、34bは、第1マグネットとしての2つの固定用磁石33a、33bとは逆向きに磁極が配置されている。したがって、これらの解除用磁石34a、34bと、操作部材220の雌部側磁石224、225、226のうちの2つとをそれぞれ対向させると、互いに磁気的に反発する。
図7に示すように、突起体32の左右方向(X1−X2方向)の両側面からは、第1係合部としての一対の爪部35a、35bが外側へ延出している。一対の爪部35a、35bは、それぞれ、突起体32の内部に一端が固定された一対のバネ36a、36bの他端に固定されており、バネ36a、36bの弾性力によって外側へ広がるように付勢されている。なお、爪部35a、35bを付勢することができれば、バネ36a、36b以外の弾性部材を用いることもできる。
なお、一対の爪部35a、35b及びバネ36a、36bは、図2から図5では省略している。
<雌部と雄部の係合及び解除>
以下、図6と図7を参照して、雌部20と雄部30の係合、固定、及び、解除の工程について説明する。
(1)まず、バッグ10の本体14に対して折り返し蓋12を閉じ、図6(a)と図7(a)に示すように、厚み方向又はバッグの前後方向(Y1−Y2方向)において、雌部20と雄部30を互いに対向させる。
(2)次に、雌部20を雄部30に押し当てることにより、図7(b)に示すように、雄部30の突起体32を、雌部20の下側の開口部222及び係合孔部212に挿入する。このとき、図6(b)に示すように、雌部20の雌部側磁石224、225と、雄部30の固定用磁石33a、33bとがそれぞれ対向し、逆向きの極性同士の吸引力が働くことにより、雌部20と雄部30が磁力によって確実に吸着される。このとき、図6(b)、図7(c)に示すように、雌部20は、厚み方向(Y1−Y2方向)において突起体32の先端面32aが外板210の表面214から突出するまで、雄部30に吸着する。
この過程において、一対の突起部222a、222bは、一対の爪部35a、35bを突起体32の内側へ押し込んだ後に、これらの奥側(Y1側)に入り込む。この状態では、一対の爪部35a、35bは、一対のバネ36a、36bの弾性力により外側へ変位し、雌部20内に突起体32を挿入する前の位置まで回復している。よって、厚み方向において、一対の爪部35a、35bが一対の突起部222a、222bの移動を規制するように係合(係止)することから、雌部20と雄部30とが互いに係合される。したがって、雌部側磁石224、225と、固定用磁石33a、33bとの磁気的な吸引、及び、爪部35a、35bによる、突起部222a、222bの移動の規制によって、雌部20と雄部30の係合状態が確実に維持され、互いに固定される。
(3)雌部20と雄部30の係合の解除は操作部材220を上下方向(Z1−Z2方向)に沿ってスライドする、すなわち、操作部材220を雌部20と雄部30に対して相対移動させることによって行う。このスライドによって、図6(c)に示すように、操作部材220は、雌部側磁石224、225が、雄部30の解除用磁石34a、34bと対向する位置まで変位する。この位置においては、図7(d)に示すように、雌部20の突起部222a、222bは雄部30の爪部35a、35bとは接触しておらず、雌部20が雄部30から離間することの規制は解除されている。これにより、互いに同じ向きの極性を有する、雌部側磁石224、225と、解除用磁石34a、34bとの間の反発力により、雌部20と雄部30は互いに離間し、使用者は容易に折り返し蓋12を持ち上げることができる(図6(d)、図7(e))。
以上の説明では、雄部30の突起体32を雌部20の下側(Z2側)の開口部222及び係合孔部212に挿入する場合について述べたが、上側(Z1側)の開口部223と係合孔部213に挿入する場合についても同様である。したがって、突起体32は、係合孔部212及び開口部222と、係合孔部213及び開口部223との一方に対して択一的に挿入可能であり、これにより、上下方向における雌部20の位置を変更することができるため、バッグ10の収納量などに応じて、本体14に対する折り返し蓋12の位置を変えることができる。
以上述べたように、本実施形態のバッグ10においては、雌部側磁石224、225と固定用磁石33a、33bのそれぞれとの磁気的な吸引力より、雌部20を雄部30に近づける操作で簡単に折り返し蓋12を閉じることができ、かつ、突起部222a、222bと爪部35a、35bとの係合により確実に固定状態を維持できる。これにより、使用時の振動を抑えることができるため、留め具の損傷を抑えることができる。
さらに、操作部材220をスライドすることによって、雌部側磁石224、225と固定用磁石33a、33bとの間の磁気的な吸引を解除でき、かつ、磁気的な反発によって雌部20と雄部30の離間状態を維持できる。したがって、このような操作によって、バッグ10の折り返し蓋12の開閉を簡便に行うことができる。
以下、本実施形態の変形例について述べる。
上記実施形態においては、雌部20の係合孔部212、213、及び、これに対応する開口部222、223を2つずつ設けたが、これらは3つ以上ずつ設けてもよい。このように構成すると、より細かく、本体14に対する折り返し蓋12の位置を調整することが可能となる。
また、上記実施形態では、雌部20をバッグ10の折り返し蓋12(蓋部)に設け、雄部30をバッグ10の本体14の前面である表片13に設けたが、これとは逆に、雌部20を表片13に設け、雄部30を折り返し蓋12に設けても良い。
さらにまた、上記実施形態では、操作部材220を雌部20にスライド可能に設けたが、雄部30にスライド可能に設け、かつ、雌部20では磁石を固定して配置することもできる。
また、上記実施形態では、雌部20と雄部30との2対の磁石、例えば、雌部20の雌部側磁石224、225と、雄部30の固定用磁石33a、33bとの2対の磁石で、互いに吸着させて固定し、また、別の2対の磁石で反発させて離間させていたが、固定や離間に用いる磁石の対の数は1、又は、3以上であってもよい。
さらにまた、雌部20の雌部側磁石224、225と、雄部30の固定用磁石33a、33bとが互いに正対するように、操作部材220をZ1−Z2方向に付勢するための、弾性部材や磁石を設けてもよい。これらの弾性部材や磁石は、例えば、外板210の内面211aと操作部材の220の先端面228とが一定の付勢力で互いに離間するように配置される。これにより、雌部20を雄部30に押し当てたときに、雌部側磁石224、225と、固定用磁石33a、33bとの間での磁気的な吸着が確実に発生し、折り返し蓋12が確実に固定される。
また、上記実施形態では、磁石の平面形状を矩形状としていたが、雌部20側と雄部30側との間の磁気的な吸着や反発が確実に得られるなら、矩形状以外の平面形状、例えば、L字状、輪状とすることができる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る留め具は、開閉を簡便に行うことができ、かつ、使用時の振動等による留め具の損傷を抑えることができる点で有用である。
10 バッグ(かばん)
11 開口部
12 折り返し蓋(蓋部)
13 表片
14 本体
20 雌部
30 雄部
31 凹部
32 突起体
32a 先端面
33a、33b 固定用磁石(第1マグネット)
34a、34b 解除用磁石(第3マグネット)
35a、35b 爪部(第1係合部)
36a、36b バネ(弾性部材)
210 外板
211 凹部
211a、211b 内面
212、213 係合孔部
214 表面
220 操作部材
221 本体部
222、223 開口部
222a、222b、223a、223b 突起部(第2係合部)
224、225、226 雌部側磁石(第2マグネット)
227 舌部
228 先端面
229 端面
230 裏板
231 開口部
240 ビス

Claims (4)

  1. 雄部と、前記雄部に固定される雌部とを備え、
    前記雄部と前記雌部は、一方がかばんの本体の前面に設けられ、他方が、前記かばんの収納部を覆うように前記本体から延びる蓋部に設けられ、
    前記雄部と前記雌部の一方において、前記雄部及び前記雌部に対して相対移動可能に操作部材が設けられ、
    前記雄部は、前記雌部が固定される表面から垂直外側へ突出する突起体を備え、
    前記突起体の側面には、外方へ突出する第1係合部が設けられ、
    前記雌部は、所定方向に沿って順に配置され、前記突起体を択一的に挿入可能な、複数の係合孔部を有し、
    前記雄部と前記雌部のうち、前記操作部材が設けられていない方に第1マグネットが設けられ、
    前記操作部材は、前記複数の係合孔部のそれぞれに対応する位置に配置された、複数の開口部及び複数の第2マグネットと、前記開口部の内面から内側へ突出する第2係合部とを備え、
    前記雄部の前記突起体を、前記複数の係合孔部のいずれかに択一的に挿入したときに、前記第1マグネットと前記第2マグネットの間の磁気的な吸引によって、前記第1係合部と前記第2係合部が互いに係合されて前記雄部と前記雌部が互いに固定された状態となり、
    前記雄部と前記雌部が互いに固定された状態から、前記操作部材を、前記所定方向に沿ってスライドさせることによって、前記第1マグネットに対する前記第2マグネットの位置をずらすとともに、前記第1係合部と前記第2係合部の係合を解除して、前記雌部と前記雄部の固定状態を解除することを特徴とする留め具。
  2. 前記操作部材は前記雌部に設けられ、
    前記第1マグネットは、前記雄部において、前記雌部が固定される表面であって前記突起体の周囲に設けられている請求項1に記載の留め具。
  3. 前記雄部は前記かばんの本体の前面に設けられ、前記雌部は前記蓋部に設けられ、
    前記第1マグネットは、前記雄部の前記表面において、前記所定方向に沿って前記突起体を挟んで1つずつ配置され、
    前記雌部は、前記所定方向に沿って2つ配置された前記係合孔部を有し、
    前記係合孔部及び前記開口部は、2つの前記第1マグネットの間隔に対応する間隔で2つずつ設けられ、
    前記第2マグネットは、前記所定方向において、前記係合孔部を挟んで3つ配置されている請求項2に記載の留め具。
  4. 前記雄部の前記表面において、2つの前記第1マグネットにそれぞれ隣り合うように、前記第1マグネットとは逆の極性を有する2つの第3マグネットがそれぞれ配置されており、前記雄部と前記雌部が互いに固定された状態から、前記操作部材を、前記所定方向に沿ってスライドさせたときに、前記第1マグネットと前記第2マグネットの間の磁気的な吸引が解除されるとともに、前記第3マグネットと前記第2マグネットの間の磁気的な反発が生じる請求項3に記載の留め具。
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