JP2021064690A - 素子および素子の製造方法 - Google Patents

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Tomoaki Sugawara
智明 菅原
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潤一郎 名取
近藤 玄章
Haruaki Kondo
玄章 近藤
駒井 夕子
Yuko Komai
夕子 駒井
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Abstract

【課題】引き裂き強度が小さい中間層を薄く形成した場合に、製造時の初期不良率の低下や耐久性の向上した誘電体を提供する。【解決手段】素子1において、一対の電極2、3と、一対の電極の間に配置され、不対電子を有するケイ素化合物を材料として含む変形性を備えた中間層4と、一対の電極間に少なくとも1層の絶縁体層5とをする。絶縁体層は、直鎖または側鎖に芳香族環をもつ樹脂であり、中間層の6倍以上の弾性率を有し、中間層は不対電子を持つ粒子を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、素子および素子の製造方法に関する。
従来から、道路、橋梁、建築物、産業機械等の構造体の振動、自動車、鉄道車両、航空機等の移動体の振動、人の運動による振動、及び環境に普遍的に存在する環境振動(波力、風力による振動エネルギー)を電気エネルギーに変換して有効利用する技術が提案されている。
このような振動エネルギーを電気に変換する発電方式としては、電磁誘導を利用する方式、圧電素子を利用する方式、静電誘導を利用する方式に大きく分けられる。
電磁誘導を利用する方式は、振動によってコイルと磁石との相対的な位置を変化させ、この際にコイルに生じる電磁誘導によって発電する方式である。また、圧電素子を利用する方式は、主としてセラミックス系の圧電素子を用い、振動によって圧電素子に歪が加わる際に、圧電素子の表面に電荷が誘起される現象を利用するものである。
また、静電誘導を利用する方式には、一般的に、半永久的に電荷を保持するエレクトレット誘電体が用いられる。エレクトレット誘電体と、当該エレクトレット誘電体と距離を置いて配置された電極との相対位置を、振動等によって変化させることで、電荷が電極に静電誘導され、発電が行われるものである。このような原理を用いた発電装置は、例えば特許文献1、特許文献2に開示されている。
静電誘導を利用する発電装置において発電量を上げるためには、誘電体を薄く、比誘電率εrを大きくする方が有利である。そして、発電性能は、中間層の厚さを薄くすると向上することが知られている。
しかしながら、中間層として用いられるシリコーンゴム等では、一般的に引き裂き強度が樹脂等に比較して非常に小さい。そのために、シリコーンゴム等を中間層に用いた場合に、発電性能の向上などために中間層を薄く形成すると欠陥が生じやすくなり、製造時の初期不良率が上昇したり、耐久性が低下したりする、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、引き裂き強度が小さい中間層を薄く形成した場合に、製造時の初期不良率の低下や耐久性の向上を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、一対の電極と、前記一対の電極の間に配置され、不対電子を有するケイ素化合物を材料として含む変形性を備えた中間層と、前記一対の電極間に少なくとも1層の絶縁体層と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、引き裂き強度が小さい中間層を薄く形成した場合に、製造時の初期不良率の低下や耐久性の向上を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態に係る素子の断面を模式的に示す図である。 図2は、素子の変形例1の断面を模式的に示す図である。 図3は、素子の変形例2の断面を模式的に示す図である。 図4は、素子の変形例3の断面を模式的に示す図である。 図5は、耐久評価に用いた屈曲試験機の動作の屈曲前の状態の一例を示す図である。 図6は、中間層のESR測定結果の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、素子および素子の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
[概要]
図1は、実施の形態に係る素子1の断面を模式的に示す図である。素子1は、互いに対向する第1の電極2及び第2の電極3と、第1及び第2の電極2,3間に配置され、ゴムまたはゴム組成物で形成された中間層4と、中間層4と第2の電極3との間に配置される絶縁体層5と、を有している。すなわち、素子1は、上から、上部電極である第1の電極2、中間層4、絶縁体層5、下部電極である第2の電極3の順で積層している。また、図1に示すように、素子1は、中間層4と絶縁体層5とを密着して設けている。
なお、素子1は、第1の電極2、絶縁体層5、中間層4、第2の電極3の順で積層していてもよい。
素子1は、更に、必要に応じて、その他の部材を有する。以下に例を挙げて説明する。
図2は、素子1の変形例1の断面を模式的に示す図である。
図2に示す変形例1では、素子1は、第1の電極2と中間層4との間に、スペーサ6を設けている。なお、特に図示しないが、素子1は、第2の電極3と絶縁体層5との間にスペーサ6を設けるようにしてもよい。
なお、第1の電極2、絶縁体層5、中間層4、第2の電極3の順で積層している場合、素子1は、第2の電極3と中間層4との間、または、第1の電極2と絶縁体層5との間に、スペーサ6を設けるようにしてもよい。
スペーサ6としては、既膨張マイクロカプセルおよび未膨張グレード:マツモトマイクロスフェア(松本油脂製薬)を用いることができる。また、スペーサ6は、シリコーンゴムで形成することも可能である。このように、スペーサ6を配置する構成によれば、中間層4が剥離帯電を生じやすくなることにより、素子1の静電効果を向上させることができる。
素子1は、作製して安定した状態の初期状態では通常、表面電荷や内部電荷を有さず、中間層4に、外部から垂直な負荷が加わることによって、初期にスペーサ6により離れていた第1の電極2が中間層4と接触と剥離を繰り返すことにより、剥離帯電が発生する。
なお、素子1は、図1に示すように、スペーサ6のない形状でも摩擦帯電により帯電した状態で、素子1への曲げ動作により、電極間の移動が起き、電圧を発生することができる。
中間層4は、電子線、紫外線等のエネルギー処理により、不対電子等の電荷保持欠陥を持つ状態になっている。この電荷保持欠陥に剥離帯電の電圧により電荷が注入される。この蓄積された電荷と電極が外部からの負荷、またはその反発で移動することにより発電することができる。中間層4は、不対電子を持つ粒子を含んでもよい。これにより、中間層4は、電荷の保持機構の1つである不対電子をより多く持つことにより、高い発電を維持することができる。
中間層4は、不対電子を有するケイ素化合物を材料として含む変形性を備える。中間層4としては、例えばシリコーンゴム、変性シリコーンゴムの他、電子線、ガンマ線、紫外線などの高エネルギーを当てたシリカ粉などが挙げられる。中間層4として用いられるシリコーンゴムや変性シリコーンゴム等では、一般的に引き裂き強度が樹脂等に比較して非常に小さい。そのために、シリコーンゴムや変性シリコーンゴム等を中間層4に用いた場合に、発電性能の向上などために中間層を薄く形成すると欠陥が生じやすくなる。そこで、本実施形態においては、このような課題を解決するために、中間層4と接する絶縁体層5を配置することで、製造時の初期不良率の低下や耐久性の向上を図っている。
図3は、素子1の変形例2の断面を模式的に示す図である。
図3に示す変形例2では、素子1は、第1の電極2に対してさらに絶縁体層7を積層させている。
図4は、素子1の変形例3の断面を模式的に示す図である。
図4に示す変形例3では、素子1は、第2の電極3に対してさらに絶縁体層8を積層させている。
[詳細]
[第1の電極、及び第2の電極]
第1の電極2、及び第2の電極3の材質、形状、大きさ、構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
第1の電極2、及び第2の電極3において、その材質、形状、大きさ、構造は、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
第1の電極2、及び第2の電極3の材質としては、例えば、金属、炭素系導電材料、導電性ゴム組成物、導電性高分子、酸化物などが挙げられる。
金属としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、ステンレス、タンタル、ニッケル、リン青銅などが挙げられる。炭素系導電材料としては、例えば、カーボンナノチューブ、炭素繊維、黒鉛などが挙げられる。導電性ゴム組成物としては、例えば、導電性フィラーと、ゴムとを含有する組成物などが挙げられる。導電性高分子としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、ポリピロール、ポリアニリンなどが挙げられる。酸化物としては、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム・酸化亜鉛(IZO)、酸化亜鉛などが挙げられる。
導電性フィラーとしては、例えば、炭素材料(例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、炭素繊維、カーボンファイバー(CF)、カーボンナノファイバー(CNF)、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェンなど)、金属フィラー(金、銀、白金、銅、アルミニウム、ニッケルなど)、導電性高分子材料(ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリパラフェニレン、及びポリパラフェニレンビニレンのいずれかの誘導体、又は、これら誘導体にアニオン若しくはカチオンに代表されるドーパントを添加したものなど)、イオン液体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、変性シリコーンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、多硫化ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、フロロシリコーンゴム、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ポリイソブチレン、変成シリコーンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
第1の電極2の形状、及び第2の電極3の形状としては、例えば、薄膜などが挙げられる。第1の電極2の構造、及び第2の電極3の構造としては、例えば、織物、不織布、編物、メッシュ、スポンジ、繊維状の炭素材料が重なって形成された不織布であってもよい。
電極の平均厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、導電性及び可撓性の点から、0.01μm〜1mmが好ましく、0.1μm〜500μmがより好ましい。平均厚みが、0.01μm以上であると、機械的強度が適正であり、導電性が向上する。また、平均厚みが、1mm以下であると、発電素子が変形可能であり、発電性能が良好である。
[中間層]
中間層4は、可撓性を有する。
中間層4においては、以下の条件(1)及び条件(2)の少なくともいずれかを満たす。
条件(1):中間層4の面に対して直交する方向から中間層4が加圧された際に、中間層4における第1の電極2側(一方側)の変形量と、中間層4における第2の電極3側(他方側)の変形量とが、異なる。
条件(2):中間層4の第1の電極2側における10μm押し込み時のユニバーサル硬度(H1)と、中間層4の第2の電極3側における10μm押し込み時のユニバーサル硬度(H2)とが、異なる。
中間層4においては、以上のように、両面での変形量、又は硬度が異なることにより、大きな発電量を得ることができる。本発明において、変形量とは、以下の条件で中間層4を押し付けた際の、圧子の最大押し込み深さである。なお、上記で説明した中間層のユニバーサル硬度については、あくまでも好ましい一態様を説明したものであり、上記の説明に限定されるものではない。
ユニバーサル硬度は、以下の方法により求められる。
(測定条件)
測定機:フィッシャー社製、HM2000
圧子:対面角度136°の四角錐ダイヤモンド圧子
押し込み深さ:10μm
初期荷重:0.02mN
最大荷重:100mN
初期荷重から最大荷重までの荷重増加時間:50秒間
ユニバーサル硬度(H1)と、ユニバーサル硬度(H2)との比(H1/H2)としては、1.01以上が好ましく、1.07以上がより好ましく、1.13以上が特に好ましい。
比(H1/H2)の上限値としては、特に制限はなく、例えば、使用状態において要求される可撓性の程度、使用状態における負荷等により適宜選択されるが、1.70以下が好ましい。ここで、H1は、相対的に硬い面のユニバーサル硬度であり、H2は、相対的に柔らかい面のユニバーサル硬度である。
中間層4の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゴム、ゴム組成物などが挙げられる。ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、変性シリコーンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、多硫化ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、フロロシリコーンゴム、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ポリイソブチレン、変成シリコーンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シリコーンゴム及び変性シリコーンゴムが好ましい。
シリコーンゴムとしては、シロキサン結合を有するゴムであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。シリコーンゴムとしては、例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、変性シリコーンゴム(例えば、アクリル変性、アルキッド変性、エステル変性、エポキシ変性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ゴム組成物としては、例えば、フィラーとゴムとを含有する組成物などが挙げられる。これらの中でも、シリコーンゴムを含有するシリコーンゴム組成物は発電性能が高いため好ましい。
フィラーとしては、例えば、有機フィラー、無機フィラー、有機無機複合フィラーなどが挙げられる。有機フィラーとしては、有機化合物であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。有機フィラーとしては、例えば、アクリル微粒子、ポリスチレン微粒子、メラミン微粒子、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂微粒子、シリコーンパウダー(シリコーンレジンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーン複合パウダー)、ゴム粉末、木粉、パルプ、デンプンなどが挙げられる。無機フィラーとしては、無機化合物であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
無機フィラーとしては、例えば、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、窒化物、炭素類、金属、又はその他の化合物などが挙げられる。
酸化物としては、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化マグネシウムなどが挙げられる。
水酸化物としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
炭酸塩としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、ハイドロタルサイトなどが挙げられる。
硫酸塩としては、例えば、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。
ケイ酸塩としては、例えば、ケイ酸カルシウム(ウォラストナイト、ゾノトライト)、ケイ酸ジルコン、カオリン、タルク、マイカ、ゼオライト、パーライト、ベントナイト、モンモロナイト、セリサイト、活性白土、ガラス、中空ガラスビーズなどが挙げられる。
窒化物としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素などが挙げられる。
炭素類としては、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、炭素繊維、カーボンファイバー、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、フラーレン(誘導体を含む)、グラフェンなどが挙げられる。
金属としては、例えば、金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケルなどが挙げられる。
その他の化合物としては、例えば、チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ジルコン酸鉛、炭化ケイ素、硫化モリブテン、などが挙げられる。なお、無機フィラーは、表面処理をしていてもよい。
有機無機複合フィラーとしては、有機化合物と無機化合物とを分子レベルで組み合わせた化合物であれば特に制限されずに用いることができる。
有機無機複合フィラーとしては、例えば、シリカ・アクリル複合微粒子、シルセスキオキサンなどが挙げられる。
フィラーの平均粒径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01μm〜30μmが好ましく、0.1μm〜10μmがより好ましい。平均粒径が、0.01μm以上であると、発電性能が向上することがある。また、平均粒径が、30μm以下であると、中間層4が変形可能であり、発電性能の増加を図ることができる。
平均粒径は、公知の粒度分布測定装置、例えば、マイクロトラックHRA(日機装株式会社製)などを用いて、公知の方法に従って測定することができる。
フィラーの含有量は、ゴム100質量部に対して、0.1質量部〜100質量部が好ましく、1質量部〜50質量部がより好ましい。含有量が、0.1質量部以上であると、発電性能が向上することがある。また、含有量が、100質量部以下であると、中間層4が変形可能であり、発電性能の増加を図ることができる。
その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば添加剤などが挙げられる。その他の成分の含有量は、本発明の目的を損なわない程度で適宜選定することができる。
添加剤としては、例えば、架橋剤、反応制御剤、充填剤、補強材、老化防止剤、導電性制御剤、着色剤、可塑剤、加工助剤、難燃剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、チクソ性付与剤などが挙げられる。
中間層4を構成する材料の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、ゴム組成物の調製方法としては、ゴム及びフィラー、更に必要に応じてその他の成分を混合し、混錬分散することにより調製することができる。
中間層4の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、ゴム組成物の薄膜の形成方法としては、ゴム組成物を、基材上にブレード塗装、ダイ塗装、ディップ塗装などで塗布し、その後、熱や電子線などで硬化する方法が挙げられる。
中間層4の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、変形追従性の点から、1μm〜10mmが好ましく、20μm〜1mmがより好ましい。また、平均厚みが、好ましい範囲内であると、成膜性が確保でき、かつ変形を阻害することもないため、良好な発電を行うことができる。本実施形態の中間層4であるシリコーンゴム層の膜厚は、20μmとする。
中間層4は、絶縁性であることが好ましい。絶縁性としては、10Ωcm以上の体積抵抗率を持つことが好ましく、1010Ωcm以上の体積抵抗率を持つことがより好ましい。中間層4は、複層構造であってもよい。
絶縁体層5(絶縁体層7,8)は、直鎖または側鎖に芳香族環を持つ樹脂であって、配向性を持つものが望ましい。本実施形態においては、絶縁体層5(絶縁体層7,8)は、シリコーンゴムを用いる。絶縁体層5(絶縁体層7,8)は、電荷蓄積が起こりにくい芳香族系構造を持つ樹脂で構成することにより、電荷を逃げにくくすることができる。
次に、素子1の詳細な構成について説明する。
[実施例1]
素子1は、図1に示すように、一対の電極としての第1及び第2の電極2,3と、第1の電極2と第2の電極3との間に配置され、変形性を備えた中間層4と、中間層4に密着した絶縁体層5と、を有している。
中間層4は、シリコーンゴム部材をコロナ放電による表面改質処理を行うことで形成されるゴムまたはゴム組成物である。
中間層4に用いるシリコーンゴム部材は、シリコーンゴム(信越化学製、KE−106,二液付加,透明ゴム)を用いており、膜厚は約20μmである。すなわち、中間層4は、ケイ素化合物を材料として含んでいる。
シリコーンゴム部材は、材料となるシリコーンゴムをブレード塗装し、30分、120℃で高温焼成した後、印加電圧100V、積算エネルギー500J/cmでコロナ放電処理を行い、縦20mm、横50mmの矩形状に加工したものである。ここで、各種表面処理を行っていないものは、不対電子由来の信号が観測されず、E’センターや酸化鉄を含有しているものは、その酸化鉄の信号を検出している。また、低温での測定により過酸化結合も検出されている。
このように中間層4は、中間層4と絶縁体層5とが密着した状態でコロナ放電処理によって表面改質処理が施されることで、不対電子が作成されやすくなるので、高い発電を発揮することができる。
なおここでは中間層4は、ケイ素化合物を材料として含むゴムまたはゴム組成物であるとしたが、かかる構成に限定されるものではなく、ケイ素化合物を材料として含み、変形性を備えるものであれば良い。かかる変形性とは、可撓性及びゴム弾性を含み、より詳しくは使用者が印加する外力によって変形する程度の変形性を示している。
第1の電極2は、シリコーンゴム部材に載るようにパターニングされている。
本実施例では、第2の電極3として、アルミ蒸着PETフィルム12μmを用いている。第2の電極3は、連続した帯状の電極であり、中間層4と当接して配置されている。
以降、素子1の他の実施例として実施例2〜7と、素子1と比較されるべき比較例1〜7について、その処理の方法を記載する。なお、実施例1の説明と重複する部分については、適宜説明を省略する。
(実施例2)
実施例1におけるコロナ放電処理の代わりに、UV照射ランプ(ヴィルヴァー・ルーマット社製VL−215.C)を用いて、波長254nm、積算光量300J/cm、酸素分圧5000ppm以下の窒素雰囲気下の条件で照射処理を行い、実施例1と同様に素子を作成した。
(実施例3)
実施例1におけるコロナ放電処理の代わりに、電子線照射(浜松ホトニクス社製ライン照射型低エネルギー電子線照射源)を用いて、照射量1MGy、酸素分圧5000ppm以下の窒素雰囲気下の条件で照射処理を行い、実施例1と同様に素子を作成した。
(実施例4)
中間層4のシリコーンゴム部材としてゴム(東レ製ダウコーニングDY35−2083)を用いたものである。当該ゴムは、酸化鉄を材料として含んでおり、したがって表面処理によって生じるケイ素化合物由来の不対電子の他に、酸化鉄由来の不対電子をも構造中に有している。
中間層4のシリコーンゴム(DY35−2083)は、E’センター由来の信号と、酸化鉄を含有していることにより、g値=2.5の幅の広いESRスペクトルを観察している。
(実施例5)
実施例5は、電極の固定方法の別形状を示すものである。実施例5は、一対の電極2,3がそれぞれフィルムに一部分を固定された例である。これにより、曲げたときに電極2,3と絶縁体層5、中間層4が互いに滑り移動する。
(実施例6)
実施例6は、絶縁体層5としてシリコーンゴムを用いた例である。より詳細には、絶縁体層5としてのシリコーンゴムとして、KE−1950−70を用いた。シリコーンゴムは、重量比30%のトルエンで希釈し、PETのAl蒸着面に塗布した。膜厚は、20μmである。
(実施例7)
実施例7は、絶縁体層5としてシリコーンゴムを用いた例である。より詳細には、絶縁体層5としてのシリコーンゴムとして、KE−1950−60を用いた。シリコーンゴムは、重量比30%のトルエンで希釈し、PETのAl蒸着面に塗布した。膜厚は、20μmである。
(比較例1)
比較例1は、実施例1とは異なり、中間層4のシリコーンゴムに対してAl層が接している。
(比較例2)
比較例2は、実施例2とは異なり、中間層4のシリコーンゴムに対してAl層が接している。
(比較例3)
比較例3は、実施例3とは異なり、中間層4のシリコーンゴムに対してAl層が接している。
(比較例4)
比較例4は、実施例4とは異なり、中間層4のシリコーンゴムに対してAl層が接している。
(比較例5)
比較例5は、実施例5とは異なり、中間層4のシリコーンゴムに対してAl層が接している。
(比較例6)
比較例6は、実施例3とは異なり、絶縁体層5をポリエチレンに変更したものである。ポリエチレンは、芳香族炭化水素を直鎖に持たないものである。
(比較例7)
比較例7は、実施例6,7とは異なり、絶縁体層5としてのシリコーンゴムとして、KE−1950−50を用いたものである。
以上のように作成した素子1のそれぞれについて、以下に示す評価を行い、表1に示すような結果を得た。表1に示す結果から、「評価1:初期不良率」でみた場合、実施例1〜7中、実施例1に1つだけ不良があっただけである。比較例2〜7では、すべての試験片で複数の不良が発生している。
また、「評価2:耐久性能」で見た場合、実施例1〜7では、すべて、10000回の試験をクリアーしている。比較例2〜7では、すべての試験片で1000回を超えていない。
また、「評価4:ゴム弾性性能」で見た場合、弾性率比5.4以上で、初期不良が発生せず耐久性能も高い。このように絶縁体層を中間層の6倍以上の弾性率とすることにより、破壊防止が可能である。
Figure 2021064690
表1に示す評価にあたって、図1で示した素子1の構成について、アルミ蒸着PETフィルム210×297mm(A4)のPET面側にシリコーンゴム層を20μm塗布し、焼成し表面改質を行い、アルミ蒸着PETフィルム210×297mm(A4)のAl面をシリコーンゴム側にして重ねて素子1を作製した。
(評価1):初期不良率
初期不良率は、中間層4(シリコーンゴム等)に関しては、表面処理、電極材料の不良の割合を示している。初期不良率は、絶縁体層5(シリコーンゴム)に関しては、表面処理の条件の不良の割合を示している。また、初期不良率は、初期に上下電極がショートしている割合を示している。なお、サンプル総数は、50個である。
(評価2):曲げ耐久性能
ここで、図5は耐久評価に用いた屈曲試験機の動作の屈曲前の状態の一例を示す図である。図5に示すように、セル状に形成した素子1の曲げ耐久性能を測定するために、卓上型耐久試験機TCDM111LH(ユアサシステム機器製)を用いて90°の屈曲試験を行った。
R30の治具の中間にサンプルを10枚重ねて各素子1を直列に接続し、毎分10往復、10000回の耐久試験を行い、電圧のp−p値の測定を行った。サンプルは、上下に長いフィルムを作製した。
評価1と同様に、初期値から10%減になったものは、その回数を回数の欄に記載した。
(評価3):電子スピン共鳴(ESR)測定
ここで、図6は中間層4のESR測定結果の一例を示す図である。中間層4の材料評価試験として、シリコーンゴム層電子スピン共鳴装置ESR(JES−X310)(日本電子製)を用いて測定した。かかる測定結果について、環境温度が室温の場合の測定結果T1を破線で、環境温度が−150℃の場合の測定結果T2を実線で、それぞれ図★★に示した。
一般に、電子スピン共鳴では、磁場強度の関数であるg値を横軸として、吸収スペクトルの一次微分波形を縦軸として表示される。ここでg値とは、試料に印加されたマイクロ波の振動数(ν)と共鳴磁場の強度(H)で決まる各ESR信号に固有の値である。かかるg値によって、ESR信号や格子欠陥を同定する。
ESR信号は、不対電子のスピンの遷移に伴うマイクロ波(周波数9.4GHz、波長3cm程度の電磁波:Xバンド)の吸収による共鳴現象を観測するものであるから、ESR信号が検出されることは、試料内に不対電子が存在することを意味している。言い換えると、横軸g値に取ったときの測定波形のピークが検出されることは、不対電子が検出されたことと等しい。
なお、図6には、実施例3で説明した中間層4のESR信号が示されている。
図6の見方についてさらに詳しく説明する。等方的な材料であれば、ESR信号強度は、その反転位置に対して略対称であることが知られている。一方、図6に示された波形は、T1、T2のいずれも反転位置Qに対して非対称であるから、中間層4は、構造に異方性があることがわかる。
また、測定結果T1、T2に表示されるESR信号のピーク値g、gは、何れも、石英ガラス中の欠損で測定されるE’センターg⊥(=2.0014)と、E’センターg‖(=2.0004)によく一致している。
このことは、表面処理によってシリコーンゴム中に酸素Oの欠損が生じ、当該欠損位置に不対電子が形成されていることを示していると考えられる。
ところで、一般的な石英ガラスの構造において、E’センターg‖が2つのピークで検出される時には、試料の深さ方向、すなわち中間層4の厚さ方向について異方性を有することを示している。
したがって、本実施形態における中間層4が測定結果T1において、g値2.004〜1.998の間に2つのピークを有することは、中間層4の厚み方向に、異方性を有していることを示していると考えられる。
また、測定結果T2には、g値2.070〜2.001の間にESR信号のピーク値gが検出されている。
一般に、−150℃での低温測定では、電子の熱運動や緩和時間の影響が小さくなるため、ESR信号の感度が向上し、室温環境では見ることの難しいESR信号が測定される。
測定結果T2において、測定結果T1には検出されていないピーク値gは、過酸化ラジカルを示すものであると考えられる。
つまり、本実施形態における中間層4は、「電子スピン共鳴装置を用いて測定されるとき、g値2.04〜1.98の間に少なくとも1つのピークを有し」ている。これは、特に電荷を保持しやすい不対電子が示す信号であり、高い発電量を維持できる。
なお、絶縁体層5についても、中間層4と同様に、「電子スピン共鳴装置を用いて測定されるとき、g値2.04〜1.98の間に少なくとも1つのピークを有し」ている。これは、特に電荷を保持しやすい不対電子が示す信号であり、高い発電量を維持できる。
また、測定結果T2から明らかなように、本実施形態における中間層4は、「電子スピン共鳴装置を用いて−150℃において測定されるとき、g値2.070〜2.001の間に少なくとも1つのピークを有し」ている。これは、電荷を保持しやすい不対電子が示す信号であり、高い発電量を維持できる。
以上の測定結果に基づき、実施例3の測定結果T2に示したスペクトルの、負方向のピークを基準として、80%以上のものを◎、30%程度のものを○、ピークが検出されなかったものを×としてそれぞれ表1に示した。
なお、実施例3のサンプルについては、少なくとも表面改質処理から6ヶ月後にも同測定を行い、同様のスペクトルが観測されることを確認した。すなわち、本願発明によればかかる不対電子の構造が中間層4内で安定的に維持されている。
コロナ放電、UV照射、電子線照射の各表面処理をシリコーンゴムとPETに行った場合のESR信号測定結果を表2に示す。
Figure 2021064690
ここで、各測定サンプルは、第2の電極3上に中間層4を形成した後、各表面処理を行ったことを示す。測定サンプルは、中間層4をそれぞれ剥離し、測定サンプルとした。また、第2の電極3のPET部分は、中間層4を剥離した後、アルミニウム部分を希塩酸で溶解したものを測定サンプルとして用いている。
なお、ESR信号についての分類は、下記の通りである。
無し:バックグランドと判別できない
痕跡:バックグランドノイズに比較し、明らかに信号が存在するが定量までは難しい
小:明らかに信号が存在し、定量可能
大:小に比較し1桁以上大きい
(評価4):ゴム弾性性能
素子1のゴム弾性性能を下記に示す装置を用いて測定する。ゴム弾性とは、架橋点を有する高分子がエントロピー弾性を示すものである。
まず、弾性率の評価法1について説明する。
(弾性率の評価法1)
ゴム弾性の評価試験として、圧縮試験装置(STROGRAPH VE5D(東洋精機製))を用いて、下記の内容で試験を行った。
ロードレンジ:50N
荷重レンジ:×100
試験速度:500mm/min
チャック距離:60mm
測定温度:室温@B3−110
サンプル:ダンベル6号で打ち抜き、幅4mm
標線距離:20mm
次に、弾性率の評価法2について説明する。
(弾性率の評価法2)
ゴム弾性の評価試験として、マルテンス硬度(ISO14577)により圧子のポアソン比と材料のポアソン比を与え、測定する。特に、膜厚が100μm以下の中間層4については、弾性率の評価法2の手法で測定する。
このように本実施形態によれば、素子1の一対の電極2,3間に少なくとも1層の絶縁体層5を設けることにより、引き裂き強度が小さい中間層4を発電性能の向上などために薄く形成した場合であっても、中間層4と接する絶縁体層5を配置することで、製造時の初期不良率の低下や耐久性の向上を図ることができる。
また、より薄い誘電体として作製できるため、多数枚を重ねることにより、小型大出力の発電装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば上述の実施例に示した素子は、発電素子のみならず、接触を電気信号として検知する検知素子たるセンサとして用いても良い。また、その他外力から電気エネルギーへと変換して利用する素子であれば良い。
本発明実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 素子
2,3 電極
4 中間層
5 絶縁体層
特開2017−135775号公報 特開2017−126722号公報

Claims (10)

  1. 一対の電極と、
    前記一対の電極の間に配置され、不対電子を有するケイ素化合物を材料として含む変形性を備えた中間層と、
    前記一対の電極間に少なくとも1層の絶縁体層と、
    を有することを特徴とする素子。
  2. 前記絶縁体層は、前記中間層の6倍以上の弾性率を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の素子。
  3. 前記絶縁体層は、直鎖または側鎖に芳香族環をもつ樹脂であり、配向性を持つ、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の素子。
  4. 前記中間層は、不対電子を持つ粒子を含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の素子。
  5. 前記中間層は、電子スピン共鳴(ESR)装置を用いて測定されるとき、g値2.04〜1.98の間に少なくとも1つのピークを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の素子。
  6. 前記中間層は、電子スピン共鳴(ESR)装置を用いて−150℃の環境温度下で測定されるとき、g値2.070〜2.001の間に少なくとも1つのピークを持つ、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の素子。
  7. 前記絶縁体層は、電子スピン共鳴(ESR)装置を用いて測定されるとき、g値2.04〜1.98の間に少なくとも1つのピークを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の素子。
  8. 素子の製造方法であって、
    不対電子を有するケイ素化合物を材料として含む変形性を備えた中間層が配置された一対の電極間に、少なくとも1層の絶縁体層を配置する工程を含む、
    ことを特徴とする素子の製造方法。
  9. 前記中間層と前記絶縁体層とが密着した状態で表面改質処理が施される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の素子の製造方法。
  10. 前記中間層は、コロナ放電処理、UV照射処理、電子線照射処理の何れかによる表面改質処理が施される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の素子の製造方法。
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