JP2021064610A - Lanケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】難燃性が高く、低温下での伸びが大きいLANケーブルを提供すること。【解決手段】LANケーブルは、シースと、前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、を備える。LANケーブルは、前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である有機物からなる中間層をさらに備える。前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含む。前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上含有する。前記電線と前記中間層との間に銅編組が位置する。【選択図】 図1

Description

本開示はLANケーブルに関する。
LANケーブルは、LAN(Local Area Network)構築に用いられる。LANケーブルは、シースと、そのシース内に収容され、絶縁体で被覆された電線とを備える(特許文献1参照)。シースの材料として、VA(酢酸ビニル)量20%以上のEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)が一般的に使用される。
特開2015−4025号公報
LANケーブルには難燃性が求められる。特に、海外規格に適合するためには、高い難燃性が要求される。LANケーブルの難燃性を高めるため、シースに難燃剤が充填される。しかしながら、EVAを主成分とするシースに、十分な難燃性を付与するに足りる量の難燃剤を充填すると、低温下におけるシースの伸びが低下してしまう。
本開示の一局面は、難燃性が高く、低温下での伸びが大きいLANケーブルを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、シースと、前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、を備えるLANケーブルであって、前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である有機物からなる中間層をさらに備え、前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含み、前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上250質量部以下含有し、前記電線と前記中間層との間に銅編組が位置するLANケーブルである。
LANケーブル1の構成を表す断面図である。
本開示の実施形態を説明する。
1.LANケーブルの構成
本開示のLANケーブルは、シースと、前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、を備える。前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である中間層をさらに備える。前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含む。前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上含有する。本開示のLANケーブルは、上記の構成を備えることにより、難燃性が高く、低温下での伸びが大きい。
2.シース
シースは、100質量部のポリオレフィン系ポリマー、及び150質量部以上の難燃剤を含む。ポリオレフィン系ポリマーは、シースのベースポリマーである。ポリオレフィン系ポリマーとして、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-スチレン共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−ヘキセン三元共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、エチレン−オクテン共重合体(EOR)、エチレン共重合ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、マレイン酸グラフト低密度ポリエチレン、水素添加スチレン−ブタジエン共重合体(H-SBR)、マレイン酸グラフト直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数が4〜20のαオレフィンとの共重合体、エチレン-スチレン共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−メチルアクリレート共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、ブテン−1を主成分とするエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体等が挙げられる。ポリオレフィン系ポリマーとして、EVAが好ましく、VA量20%〜50%のEVAが特に好ましい。ポリオレフィン系ポリマーとして、いずれか1種のEVAを単独で用いてもよいし、2種以上のEVAをブレンドして用いてもよい。
難燃剤として、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物、非晶質シリカ、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、酸化亜鉛等の亜鉛化合物等、ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウム、メタホウ酸バリウム等のホウ酸化合物、リン系難燃剤、メラミンシアヌレート等の窒素系難燃剤、燃焼時に発泡する成分と固化する成分との混合物からなるインテュメッセント系難燃剤等が挙げられる。難燃剤として、好ましくは、金属水酸化物であり、特に好ましくは、水酸化マグネシウムである。難燃剤として、水酸化マグネシウム、及び/又は、水酸化アルミニウムを含む場合、LANケーブルの難燃性が一層向上する。
上記の難燃剤のうち、いずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。例えば、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムとをブレンドして用いてもよい。また、上記の難燃剤は、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、ステアリン酸やステアリン酸カルシウム等の脂肪酸、脂肪酸金属塩等によって表面処理されたものであってもよい。
難燃剤の添加量は、100質量部のポリオレフィン系ポリマーに対し、150質量部以上である。150質量部以上であることにより、LANケーブルの難燃性が向上する。難燃剤の添加量における上限値は特に限定されないが、250質量部以下が好ましい。難燃剤の添加量を抑えることにより、低温下におけるシースの伸びを一層大きくすることができる。
シースは、必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、架橋剤、架橋助剤、滑剤、無機充填剤、相溶化剤、安定剤、カーボンブラック、着色剤等の添加剤等をさらに含んでいてもよい。また、シースを、有機過酸化物により架橋したり、電子線等の放射線により架橋したりしてもよい。
酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、フェノール系、硫黄系、アミン系、リン系酸化防止剤等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えばジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 、1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ベンジル)-S-トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)トリオン、チオジエチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ、より好適には、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である。
硫黄系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、ジドデシル3,3'-チオジプロピオネート、ジトリデシル3,3'-チオジプロピオネート、ジオクタデシル3,3'-チオジプロピオネート、テトラキス[メチレン-3-(ドデシルチオ)プロピオネート]メタン等が挙げられ、より好適には、テトラキス[メチレン-3-(ドデシルチオ)プロピオネート]メタンである。これらの酸化防止剤は、いずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。
金属不活性剤は、金属イオンをキレート形成により安定化し、酸化劣化を抑制する効果がある。金属不活性剤の構造は特に限定されないが、例えば、N-(2H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)サリチルアミド、ドデカン二酸ビス[N2-(2-ヒドロキシベンゾイル)ヒドラジド]、2',3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド等が挙げられ、より好適には、2',3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジドである。
架橋助剤としては、特に限定されないが、例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)等が挙げられる。
滑剤としては、特に限定されないが、例えば、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド等が挙げられ、具体的には、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。これらの滑剤は、いずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。
カーボンブラックとしては、特に限定されないが、例えば、ゴム用カーボンブラック(N900-N100:ASTM D 1765-01)等が挙げられる。着色剤としては、特に限定されないが、例えば、ノンハロゲン用のカラーマスターバッチ等が挙げられる。
3.電線
電線はシース内に収容されている。また、電線は絶縁体で被覆されている。絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含む。ポリエチレンの誘電率が2.5以下であることにより、絶縁体の静電容量が小さくなる。そのことにより、LANケーブルの伝送特性が一層向上する。絶縁体全体の誘電率は、2.5以下であることが好ましい。この場合、LANケーブルの伝送特性が一層向上する。
ポリエチレンとしては、誘電率が2.5以下であれば特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等が挙げられ、より好適には、低密度ポリエチレンであり、特に好適には、密度0.930以下、MFR0.30以下の低密度ポリエチレンである。上記のポリエチレンのいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。
絶縁体は、酸化防止剤、銅害防止剤、着色剤等をさらに含んでいてもよい。酸化防止剤、銅害防止剤、着色剤等の添加量は、特に限定されないが、絶縁体全体の誘電率が2.5以下となる添加量が好ましい。着色剤等の添加量は、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
ポリエチレンは、公知の手法を用いて発泡させても良い。例えば、窒素等の不活性ガスを用いたり、ADCA等の化学発泡剤を用いたりする方法で、ポリエチレンを発泡させることができる。ポリエチレンが発泡している場合、LANケーブルの難燃性が一層向上する。ポリエチレンの発泡度は、15%以上であることが好ましい。ポリエチレンの発泡度が15%以上である場合、LANケーブルの難燃性が一層向上する。
4.中間層
中間層は、シースと電線との間に設けられている。中間層は、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である。中間層の質量減少率は、示差走査熱量分析計(DSC)を用い、乾燥空気雰囲気中において、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。上記の特性を有する中間層を備えることにより、LANケーブルの難燃性が一層向上する。
中間層の材料としては、例えば、金属、及び有機物等が挙げられる。中間層の材料として有機物を用いれば、LANケーブルの可撓性を一層向上させることができる。有機物としては、例えば、ポリイミド、マイカ等が挙げられるが、ポリイミドが好ましい。中間層がポリイミドを含む場合、LANケーブルの可撓性が一層向上する。
LANケーブルにおける中間層の位置は適宜選択することができるが、シース直下の位置が好ましい。シース直下である場合、中間層が誘電特性に影響を与えにくい。
中間層の形態としては、例えば、フィルムを巻いて構成された形態が挙げられる。複数枚のフィルムを複数場所に巻いて中間層を構成してもよい。フィルムの巻き方としては、特に限定されないが、例えば、横巻き、縦添え等が挙げられる。フィルムの巻き方を横巻きとすることにより、LANケーブルの可撓性を一層向上させることができる。横巻きの場合、例えば、フィルムのうち、規定の幅の部分をラップさせながら巻くことができる。ラップの量は、1/4ラップ以上であることが好ましい。
<実施例>
(1)LANケーブル1の製造
図1に示す構成のLANケーブル1を製造した。LANケーブル1は、シース3と、電線5と、中間層7と、アルミラミネートPETテープ9と、銅編組11と、を備える。電線5は、シース3内に収容されている。電線5は、その中心に位置するスズめっき銅導体13と、スズめっき銅導体13の外周に位置する絶縁体15と、を備える。すなわち、電線5は絶縁体15で被覆されている。中間層7は、シース3と電線5との間に位置する。アルミラミネートPETテープ9及び銅編組11は、電線5と中間層7との間に位置する。
LANケーブル1の製造方法は、以下のとおりである。まず、絶縁体、及びシースの材料をそれぞれ調製した。絶縁体の材料、及びシースの材料における配合は、それぞれ、表1〜表3に示すものである。表1〜表3における配合量の単位は質量部である。
これらの配合において、加圧ニーダによって開始温度40℃、終了温度190℃で混練して成るペレットを、絶縁体、及びシースの材料とした。
次に、外径0.78mmのスズめっき銅導体13に、上記の絶縁体の材料を厚さ0.4mmで被覆し、照射量7MRadにより架橋して、電線5を製造した。
次に、その電線5を4対より合わせたものに、アルミラミネートPETテープ9を1/4ラップで巻いた。次に、銅編組11をかぶせた。次に、ポリイミドテープを1/4ラップで横巻きして、中間層7を形成した。次に、上記のシースの材料を厚さ1.1mmで被覆し、照射量13MRadで照射架橋させてLANケーブル1を製造した。
ただし、表3に示すR2では、中間層7を形成しなかった。また、R4では、ポリイミドテープの代わりにPETフィルムを用いた。
Figure 2021064610
Figure 2021064610
Figure 2021064610
製造したLANケーブル1としては、上記表1〜表3に示すS1〜S10、R1〜R4がある。表1〜表3には、それぞれのLANケーブル1における絶縁体15の配合、シース3の配合、フィルムの種類、フィルムの枚数を示す。表1〜表3に示すポリイミドフィルムの500℃での質量減少率は1質量%であり、600℃での質量減少率は26質量%である。また、表3に示すPETフィルムの500℃での質量減少率は100質量%であり、600℃での質量減少率は100質量%である。
表1〜表3におけるポリイミドフィルムは、カプトン200H(東レ・デュポン製)である。表1〜表3におけるマレイン酸変性ポリオレフィンAは、タフマMH7020(三井化学製)である。表1〜表3における水酸化マグネシウム(その1)は、マグニフィンH10A(アルベマール製)である。表1〜表3における水酸化マグネシウム(その2)は、マグニフィンH10C(アルベマール製)である。
(2)シース特性の試験
S1〜S10、R1〜R4のそれぞれについて以下の試験を行った。
(2−1)シースの引張試験
LANケーブルからシースのみを剥ぎ取り、6号ダンベル試験片に打抜いた。次に、その試験片を用いて、JIS C 3005に準拠し、引張速度が200mm/minの条件で引張試験を行なった。伸びについては、伸びが125%未満の場合は×(不合格)とし、伸びが125%以上の場合は○(合格)とした。
また、引張り強さについては、引張強さが10MPa未満の場合は×(不合格)とし、10MPa以上の場合は○(裕度を持って合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
(2−2)シースの低温性試験
試験片は引張試験の場合と同様とした。その試験片を用いて、EN60811-1-4に準拠し、−55℃において、引張速度25mm/minの条件で引張試験を実施した。伸び特性が30%以上の場合は○(合格)とし、30%未満の場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
(3)LANケーブル特性の試験
S1〜S10、R1〜R4のそれぞれについて以下の試験を行った。
(3−1)LANケーブルの低温性試験
EN60811-1-4 8.1に準拠し、LANケーブルについて−55℃で曲げ試験を行った。巻付け後に割れが発生しない場合は○(合格)とし、割れが発生した場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
(3−2)LANケーブルの難燃性試験
IEEE規格1202に準拠してVTFT試験を実施した。LANケーブルの損傷距離が1.5m以下であり、1.0mより大きい場合は○(合格)とし、1.0m以下の場合は◎(裕度を持って合格)とし、1.5mより大きい場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
(3−3)LANケーブルの伝送特性試験
JIS X5150、及びTIA-568-C,2に準拠し、静電容量を測定した。静電容量が5.6nF/100m以下の場合は○(合格)とし、5.6nF/100mより大きい場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
(4)試験結果について
S1〜S10の試験結果は、いずれの試験項目でも良好であった。特にS2、S3では、絶縁体が発泡していることにより、難燃性が一層高かった。また、S4では、ポリイミドフィルムの枚数が2枚であることにより、難燃性が一層高かった。S5〜S7では、シース3における難燃剤の添加量が多いほど、難燃性が一層向上する傾向が見られた。
R1では、静電容量が大きく、伝送特性の試験結果が×であった。この理由は、絶縁体15の誘電率が大きいためであると考えられる。R2では、難燃性の試験結果が×であった。この理由は、中間層7を備えていないためであると考えられる。R3では、難燃性の試験結果が×であった。この理由は、難燃剤の添加量が少ないためであると考えられる。R4では、難燃性の試験結果が×であった。この理由は、中間層7の形成に用いたPETフィルムの質量減少率が大きいためであると考えられる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)LANケーブルの形態は、例えば、2芯の絶縁体構造や、その他の構造であってもよい。
(2)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3)上述したLANケーブルの他、当該LANケーブルの製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…LANケーブル、3…シース、5…電線、7…中間層、9…アルミラミネートPETテープ、11…銅編組、13…スズめっき銅導体、15…絶縁体

Claims (3)

  1. シースと、
    前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、
    を備えるLANケーブルであって、
    前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である有機物からなる中間層をさらに備え、
    前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含み、
    前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上250質量部以下含有し、
    前記電線と前記中間層との間に銅編組が位置する
    LANケーブル。
  2. 請求項1に記載のLANケーブルであって、
    前記絶縁体に含まれる前記ポリエチレンの発泡度が15%以上であり、
    前記難燃剤は、水酸化マグネシウム、及び/又は、水酸化アルミニウムを含むLANケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載のLANケーブルであって、
    前記中間層は、ポリイミドを含むLANケーブル。
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