JP2021064610A - Lanケーブル - Google Patents
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Abstract
Description
1.LANケーブルの構成
本開示のLANケーブルは、シースと、前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、を備える。前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である中間層をさらに備える。前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含む。前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上含有する。本開示のLANケーブルは、上記の構成を備えることにより、難燃性が高く、低温下での伸びが大きい。
シースは、100質量部のポリオレフィン系ポリマー、及び150質量部以上の難燃剤を含む。ポリオレフィン系ポリマーは、シースのベースポリマーである。ポリオレフィン系ポリマーとして、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-スチレン共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−ヘキセン三元共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、エチレン−オクテン共重合体(EOR)、エチレン共重合ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、マレイン酸グラフト低密度ポリエチレン、水素添加スチレン−ブタジエン共重合体(H-SBR)、マレイン酸グラフト直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数が4〜20のαオレフィンとの共重合体、エチレン-スチレン共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−メチルアクリレート共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、ブテン−1を主成分とするエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体等が挙げられる。ポリオレフィン系ポリマーとして、EVAが好ましく、VA量20%〜50%のEVAが特に好ましい。ポリオレフィン系ポリマーとして、いずれか1種のEVAを単独で用いてもよいし、2種以上のEVAをブレンドして用いてもよい。
滑剤としては、特に限定されないが、例えば、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド等が挙げられ、具体的には、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。これらの滑剤は、いずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。
電線はシース内に収容されている。また、電線は絶縁体で被覆されている。絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含む。ポリエチレンの誘電率が2.5以下であることにより、絶縁体の静電容量が小さくなる。そのことにより、LANケーブルの伝送特性が一層向上する。絶縁体全体の誘電率は、2.5以下であることが好ましい。この場合、LANケーブルの伝送特性が一層向上する。
中間層は、シースと電線との間に設けられている。中間層は、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である。中間層の質量減少率は、示差走査熱量分析計(DSC)を用い、乾燥空気雰囲気中において、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。上記の特性を有する中間層を備えることにより、LANケーブルの難燃性が一層向上する。
中間層の形態としては、例えば、フィルムを巻いて構成された形態が挙げられる。複数枚のフィルムを複数場所に巻いて中間層を構成してもよい。フィルムの巻き方としては、特に限定されないが、例えば、横巻き、縦添え等が挙げられる。フィルムの巻き方を横巻きとすることにより、LANケーブルの可撓性を一層向上させることができる。横巻きの場合、例えば、フィルムのうち、規定の幅の部分をラップさせながら巻くことができる。ラップの量は、1/4ラップ以上であることが好ましい。
<実施例>
(1)LANケーブル1の製造
図1に示す構成のLANケーブル1を製造した。LANケーブル1は、シース3と、電線5と、中間層7と、アルミラミネートPETテープ9と、銅編組11と、を備える。電線5は、シース3内に収容されている。電線5は、その中心に位置するスズめっき銅導体13と、スズめっき銅導体13の外周に位置する絶縁体15と、を備える。すなわち、電線5は絶縁体15で被覆されている。中間層7は、シース3と電線5との間に位置する。アルミラミネートPETテープ9及び銅編組11は、電線5と中間層7との間に位置する。
次に、外径0.78mmのスズめっき銅導体13に、上記の絶縁体の材料を厚さ0.4mmで被覆し、照射量7MRadにより架橋して、電線5を製造した。
S1〜S10、R1〜R4のそれぞれについて以下の試験を行った。
(2−1)シースの引張試験
LANケーブルからシースのみを剥ぎ取り、6号ダンベル試験片に打抜いた。次に、その試験片を用いて、JIS C 3005に準拠し、引張速度が200mm/minの条件で引張試験を行なった。伸びについては、伸びが125%未満の場合は×(不合格)とし、伸びが125%以上の場合は○(合格)とした。
(2−2)シースの低温性試験
試験片は引張試験の場合と同様とした。その試験片を用いて、EN60811-1-4に準拠し、−55℃において、引張速度25mm/minの条件で引張試験を実施した。伸び特性が30%以上の場合は○(合格)とし、30%未満の場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
S1〜S10、R1〜R4のそれぞれについて以下の試験を行った。
(3−1)LANケーブルの低温性試験
EN60811-1-4 8.1に準拠し、LANケーブルについて−55℃で曲げ試験を行った。巻付け後に割れが発生しない場合は○(合格)とし、割れが発生した場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
IEEE規格1202に準拠してVTFT試験を実施した。LANケーブルの損傷距離が1.5m以下であり、1.0mより大きい場合は○(合格)とし、1.0m以下の場合は◎(裕度を持って合格)とし、1.5mより大きい場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
JIS X5150、及びTIA-568-C,2に準拠し、静電容量を測定した。静電容量が5.6nF/100m以下の場合は○(合格)とし、5.6nF/100mより大きい場合は×(不合格)とした。試験結果を表1〜表3に示す。
S1〜S10の試験結果は、いずれの試験項目でも良好であった。特にS2、S3では、絶縁体が発泡していることにより、難燃性が一層高かった。また、S4では、ポリイミドフィルムの枚数が2枚であることにより、難燃性が一層高かった。S5〜S7では、シース3における難燃剤の添加量が多いほど、難燃性が一層向上する傾向が見られた。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(2)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
Claims (3)
- シースと、
前記シース内に収容され、絶縁体で被覆された電線と、
を備えるLANケーブルであって、
前記シースと前記電線との間に、500℃での質量減少率が10質量%以下であり、600℃での質量減少率が50質量%以下である有機物からなる中間層をさらに備え、
前記絶縁体は、誘電率が2.5以下であるポリエチレンを含み、
前記シースは、ポリオレフィン系ポリマー100質量部に対して、難燃剤を150質量部以上250質量部以下含有し、
前記電線と前記中間層との間に銅編組が位置する
LANケーブル。 - 請求項1に記載のLANケーブルであって、
前記絶縁体に含まれる前記ポリエチレンの発泡度が15%以上であり、
前記難燃剤は、水酸化マグネシウム、及び/又は、水酸化アルミニウムを含むLANケーブル。 - 請求項1又は2に記載のLANケーブルであって、
前記中間層は、ポリイミドを含むLANケーブル。
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