JP2021063559A - パイロット式電磁弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁座11に開設した主弁孔13を開閉する主弁2と、主弁2の背面側の背圧室3を弁座11の周囲の流入室12に連通させる、主弁2に設けられたイコライザ孔22と、背圧室3と主弁孔13とを連通するように主弁2に設けられたパイロット弁孔23を開閉するパイロット弁4と、パイロット弁4を開閉動作させる電磁ソレノイド5とを備えるパイロット式電磁弁であって、流入室12の流体圧が低くても、パイロット弁4の開弁で主弁2を安定して開弁動作させることができるようにする。【解決手段】主弁2の閉弁状態における、イコライザ孔22の流入室12側の開口端22bとこれに対向する流入室12の室壁部分12aとの間の距離Lを、当該距離Lとイコライザ孔22の周長との積で表される隙間開放面積がイコライザ孔22の断面積よりも小さくなるように設定する。【選択図】図1
Description
本発明は、給水路等に介設するパイロット式電磁弁に関する。
パイロット式電磁弁は、弁筐内の弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムを主体として構成される主弁と、主弁の弁座側とは反対の背面側に画成された背圧室と、背圧室を弁座の周囲に形成した流入室に連通させる、主弁に設けられた流入室内にのびる筒部の内周孔で構成されるイコライザ孔と、背圧室と主弁孔とを連通するように主弁に設けられたパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉動作させる電磁ソレノイドとを備えている。
ここで、イコライザ孔の孔径は、パイロット弁孔の孔径よりも小径である。パイロット弁を開弁させると、背圧室からパイロット弁孔を介して主弁孔に流体が流出する。そして、背圧室からの流出量がイコライザ孔を介しての流入室から背圧室への流入量を上回るため、背圧室の流体圧が低下し、流入室の流体圧に押されて主弁が開弁する。然し、流体の供給圧力が低い場合は、流入室の流体圧が低くなるため、パイロット弁の開弁で背圧室の流体圧が低下しても、流入室の流体圧と背圧室の流体圧との差圧が小さくなって、主弁の開弁動作が不安定になる。そして、主弁が不安定な開弁動作で傾いて、流入室の一部から主弁孔に流体が噴出し、異音が発生することがある。
そこで、従来、特許文献1により、主弁を構成するダイヤフラムの厚さを薄くして、主弁自体が持つ開弁動作に対する抗力を小さくし、流入室の流体圧が低くても、主弁を安定して開弁動作させることができるようにしたものが知られている。然し、ダイヤフラムの厚さを薄くすることは、耐久性の悪化を招く。
また、他の対策として、イコライザ孔の孔径を極力小さくし、パイロット弁の開弁時における背圧室へのイコライザ孔を介しての流体の流入量を減少させて、背圧室の流体圧を低くし、主弁を開弁動作させ易くすることも考えられる。然し、イコライザ孔の孔径を小さくすると、イコライザ孔の異物による詰まりを生じやすくなる。そのため、イコライザ孔の孔径はある程度以上小さくすることはできず、この対策は現実的ではない。
本発明は、以上の点に鑑み、主弁を構成するダイヤフラムの厚さを薄くしたり、イコライザ孔の孔径を小さくしたりせずに、流入室の流体圧が低くても主弁を安定して開弁動作させることができるようにしたパイロット式電磁弁を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、弁筐内の弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムを主体として構成される主弁と、主弁の弁座側とは反対の背面側に画成された背圧室と、背圧室を弁座の周囲に形成した流入室に連通させる、主弁に設けられた流入室内にのびる筒部の内周孔で構成されるイコライザ孔と、背圧室と主弁孔とを連通するように主弁に設けられたパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉動作させる電磁ソレノイドとを備えるパイロット式電磁弁において、主弁が弁座に着座して主弁孔を閉じる閉弁位置に存する状態における、イコライザ孔の流入室側の開口端とこの開口端に対向する流入室の室壁部分との間の距離を、当該距離とイコライザ孔の周長との積で表される隙間開放面積がイコライザ孔の断面積よりも小さくなるように設定することを特徴とする。
本発明によれば、主弁が閉弁位置に存する状態でパイロット弁を開弁させた瞬間のイコライザ孔を介しての背圧室への流体の流入が、上記隙間開放面積を小さくすることで抑制され、背圧室への流体の流入量が背圧室からのパイロット孔を介しての流体の流出量を十分に下回って、背圧室の流体圧が十分に低下する。そのため、流入室の流体圧が低くても、流入室の流体圧と背圧室の流体圧との差圧が十分に確保されて、主弁が安定して開弁動作し、不安定な開弁動作に起因する異音の発生を防止することができる。そして、主弁を構成するダイヤフラムの厚さを薄くしたり、イコライザ孔の孔径を小さくしたりせずに済むため、耐久性の悪化やイコライザ孔の目詰まりも防止できる。
図1を参照して、1は、給水路等に介設する本発明の実施形態のパイロット式電磁弁の弁筐を示している。弁筐1内には、弁座11と、弁座11の周囲の流入室12と、弁座11に開設した主弁孔13とが設けられている。
パイロット式電磁弁は、弁座11及び流入室12に対向し、主弁孔13を開閉するダイヤフラム21を主体として構成される主弁2と、主弁2の弁座11側とは反対の背面側(具体的には、ダイヤフラム21の外周の押えを兼ねるダイヤフラムカバー31と主弁2との間)に画成され、主弁2に設けられたイコライザ孔22を介して流入室12に連通する背圧室3と、背圧室3と主弁孔13とを連通するように主弁2に設けられたパイロット弁孔23を開閉するパイロット弁4と、パイロット弁4を開閉動作させる電磁ソレノイド5とを備えている。
尚、主弁2は、ダイヤフラム21に固定される硬質板24を有しており、この硬質板24にイコライザ孔22とパイロット弁孔23とが形成されている。また、イコライザ孔22は、流入室12側にのびる筒部22aの内周孔で構成されている。この内周孔は、筒部22aの流入室12側の先端で軸方向に開口している。そのため、イコライザ孔22の流入室12側の開口端22bは、主弁2が後述する閉弁位置に存する状態で流入室12の軸方向端部たる底壁12aに対向する。
電磁ソレノイド5は、電磁コイル51と、電磁コイル51を巻回したボビン52と、ボビン52の内周に隙間を存して挿入される、軸方向一端(図1の上端)が閉塞された非磁性材料製のガイド筒53と、ガイド筒53内に軸方向他端(図1の下端)側から摺動自在に挿入される可動鉄心54と、可動鉄心54を軸方向他端側に付勢するバネ55と、ボビン52とガイド筒53との間に挿入される軸方向一端側と他端側の一対の磁性材料製のカラー56,56とを備えている。パイロット弁4は、可動鉄心54の軸方向他端に取付けられている。そして、常時はパイロット弁4がパイロット弁孔23を閉塞する閉弁位置にバネ55により付勢保持され、電磁コイル51に通電したとき、可動鉄心54がカラー56を介して作用する磁力で軸方向一端側に移動し、パイロット弁4がパイロット弁孔23を開く開弁位置に変位するようにしている。尚、ガイド筒53は、ダイヤフラムカバー31と一体に形成されている。
ここで、パイロット弁4を閉弁させると、流入室12からイコライザ孔22を介して背圧室3に流入する流体が背圧室3に封じ込められ、背圧室3の流体圧は流入室12の流体圧に等しくなる。ここで、主弁2の弁座11側の面に作用する開弁方向の押圧力は、流入室12の流体圧による押圧力と主弁孔13の流体圧による押圧力との合力になるが、主弁孔13の流体圧は流入室12の流体圧より極めて低いため、主弁2の背面に作用する背圧室3の流体圧による閉弁方向の押圧力が前記開弁方向の押圧力を上回って、主弁2が弁座11に着座して主弁孔13を閉塞する閉弁位置(図示の位置)に変位する。
また、パイロット弁4を開弁させると、背圧室3内の流体がパイロット弁孔23を介して主弁孔13に流出する。そのため、背圧室3の流体圧が低下し、流入室12の流体圧と背圧室3の流体圧との差圧により、主弁2が閉弁位置から開弁方向に変位して開弁され、流入室12から主弁孔13に流体が流れる。
但し、流体の供給圧力が低い場合は、流入室12の流体圧が低くなる。そのため、何らかの対策を取らないと、パイロット弁4の開弁で背圧室3の流体圧が低下しても、流入室12の流体圧と背圧室3の流体圧との差圧が小さくなって、主弁2の開弁動作が不安定になる。そして、不安定な開弁動作で主弁2が傾いて、流入室12の一部から主弁孔13に流体が噴出し、異音が発生することがある。
そこで、本実施形態では、主弁2が閉弁位置に存する状態における、イコライザ孔22の流入室12側の開口端22bとこの開口端22bに対向する流入室12の室壁部分である底壁12aとの間の距離Lを、当該距離Lとイコライザ孔22の周長との積で表される隙間開放面積がイコライザ孔22の断面積よりも小さくなるように設定している。
これによれば、主弁2が閉弁位置に存する状態でパイロット弁4を開弁させた瞬間のイコライザ孔22を介しての背圧室3への流体の流入が、イコライザ孔22の断面積より小さな上記隙間開放面積の部分で律速される。そのため、イコライザ孔22の孔径を小さくしなくても、パイロット弁4の開弁当初の背圧室3への流体の流入量を背圧室3からのパイロット弁孔23を介しての流体の流出量に比し十分に小さくすることができ、背圧室3の流体圧が十分に低下する。従って、流入室12の流体圧が低くても、流入室12の流体圧と背圧室3の流体圧との差圧が十分に確保される。その結果、主弁2を構成するダイヤフラム21の厚さを左程薄くしなくても、主弁2が安定して開弁動作し、不安定な開弁動作で主弁2が傾くことにより発生する異音を防止することができる。そして、ダイヤフラム21の厚さを薄くしたり、イコライザ孔22の孔径を小さくしたりせずに済むため、耐久性の悪化やイコライザ孔22の目詰まりも防止できる。
次に、図2に示す第2実施形態について説明する。第2実施形態の基本的な構造は、上記第1実施形態のものと特に異ならず、第1実施形態と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
第2実施形態の第1実施形態との相違点は、イコライザ孔22用の筒部22aの流入室12側の端部において、イコライザ孔22を軸方向と直交方向に開口させ、主弁2が閉弁位置に存する状態で、イコライザ孔22の流入室12側の開口端22bが弁座11の外周から垂下する流入室12の内周壁12bに対向するようにしたことである。そして、イコライザ孔22の流入室12側の開口端22bとこの開口端22bに対向する流入室12の室壁部分である内周壁12bとの間の距離Lを、当該距離Lとイコライザ孔22の周長との積で表される隙間開放面積がイコライザ孔22の断面積よりも小さくなるように設定している。これにより、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、イコライザ孔22用の筒部22aを主弁2の一部である硬質板24に一体に形成しているが、筒部22aを硬質板24と別体として、これを硬質板24に嵌着したり、インサート成形したりしてもよい。
1…弁筐、11…弁座、12…流入室、12a…流入室の底壁(イコライザ孔の流入室側の開口端に対向する流入室の室壁部分)、12b…流入室の内周壁(イコライザ孔の流入室側の開口端に対向する流入室の室壁部分)、13…主弁孔、2…主弁、21…ダイヤフラム、22…イコライザ孔、22a…筒部、22b…開口端、23…パイロット弁孔、3…背圧室、4…パイロット弁、5…電磁ソレノイド、L…イコライザ孔の流入室側の開口端とこの開口端に対向する流入室の室壁部分との間の距離。
Claims (1)
- 弁筐内の弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムを主体として構成される主弁と、主弁の弁座側とは反対の背面側に画成された背圧室と、背圧室を弁座の周囲に形成した流入室に連通させる、主弁に設けられた流入室内にのびる筒部の内周孔で構成されるイコライザ孔と、背圧室と主弁孔とを連通するように主弁に設けられたパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉動作させる電磁ソレノイドとを備えるパイロット式電磁弁において、
主弁が弁座に着座して主弁孔を閉じる閉弁位置に存する状態における、イコライザ孔の流入室側の開口端とこの開口端に対向する流入室の室壁部分との間の距離を、当該距離とイコライザ孔の周長との積で表される隙間開放面積がイコライザ孔の断面積よりも小さくなるように設定することを特徴とするパイロット式電磁弁。
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JP2019188837A JP2021063559A (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | パイロット式電磁弁 |
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-
2019
- 2019-10-15 JP JP2019188837A patent/JP2021063559A/ja active Pending
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