JP2021062998A - 色付き切子ガラス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色付きの切子ガラスを吹きガラスの技術不要で製造することができ、かつ、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能な、色付き切子ガラス及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の色付き切子ガラスの製造方法は、ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を用いた色付き切子ガラスの製造方法であって、前記成形体の外表面に、硫化第二銅と硫化銀とを主成分とするシルバーカッパーステインを塗布又は吹き付けて被覆する被覆工程と、被覆された前記シルバーカッパーステインを乾燥する乾燥工程と、前記成形体を加熱して前記シルバーカッパーステインを前記成形体に焼き付ける焼成工程と、前記成形体を水洗して前記成形体に付着した残渣を洗い流す洗浄工程と、前記シルバーカッパーステインにより被覆された部分に切子加工を施す切子工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、色付き切子ガラス及びその製造方法に関する。
切子は、ガラスの表面をカット等して各種文様を施すことにより装飾する伝統的技法であり、かかる装飾を施した製品としては、飲用グラスや、鉢、皿、醤油差し、徳利、花器、ランプ、衝立、屏風、額などがあり、その素地としてソーダ石灰ガラスが多用されてきた。切子が施されたガラス製品(以下「切子ガラス」と称する。)には、全体が無色透明のものから、一部ないし全部が色付けされたものがある。後者の例としては、透明ガラス層と有色ガラス層とを融着して構成される色被せガラスを用いたものが知られている。
色被せガラスは、従来、吹き竿を操作したり息を吹き込んだりして、熔かした有色のソーダ石灰ガラスを金型内で膨らませて当該金型の内面に所定の厚さの有色ガラス層を形成した後、有色ガラス層が形成された当該金型の内部で熔かした透明なソーダ石灰ガラスを膨らませて有色ガラス層の内面に溶着させることにより製造していた(特許文献1ないし3参照)。かかる方法によれば、外層側に所定の厚さの有色ガラス層を有する中空の切子用色付きガラス容器を得ることができ、このガラス容器の外表面側から透明なガラス層に向けて切子を施すことにより、透明な文様が浮かび上がる美しい切子ガラスをつくり出すことができる。
特開平1―234338号公報 特開平9―110448号公報 特開2009―137807号公報
前述の色被せガラスの製造方法によると、所定量の溶融ガラスを吹き竿に巻き取り、吹き竿を回転させて形を整えながら要領良く息を吹き込んで成形するといった熟練の職人技を要するうえ、少なくとも2度の手吹き工程を経るなど製作に手間のかかるものであった。加えて、従来の色被せガラスの製造方法によると、ガラス製品の素地となるソーダ石灰ガラスやクリスタルガラスは、熱膨張(又は線膨張)率が高いため、切子グラスは、熱燗のような比較的温度の高い飲用の食器として適するものではなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、色付きの切子ガラスを吹きガラスの技術不要で製造することができ、かつ、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能な、色付き切子ガラス及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の色付き切子ガラスは、
色付き切子ガラスにおいて、
ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を素地とし、
前記成形体の外表面には、硫化第二銅と硫化銀を主成分とするシルバーカッパーステインを焼成することにより形成された琥珀色の色ガラスが融着されており、
前記色ガラスが融着された部分に切子加工が施されていることを特徴とする。
本発明の色付き切子ガラスは、好ましくは、
前記シルバーカッパーステインが、硫化第二銅と硫化銀を主成分とし、固形樹脂及び揮発性油を含むものである。
本発明の色付き切子ガラスの製造方法は、
ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を用いた色付き切子ガラスの製造方法であって、
前記成形体の外表面に、硫化第二銅と硫化銀とを主成分とするシルバーカッパーステインを塗布又は吹き付けて被覆する被覆工程と
被覆された前記シルバーカッパーステインを乾燥する乾燥工程と、
前記成形体を加熱して前記シルバーカッパーステインを前記成形体に焼き付ける焼成工程と、
前記成形体を水洗して前記成形体に付着した残渣を洗い流す洗浄工程と、
前記シルバーカッパーステインにより被覆された部分に切子加工を施す切子工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明の色付き切子ガラスの製造方法は、好ましくは、
前記シルバーカッパーステインが、硫化第二銅と硫化銀を主成分とし、固形樹脂及び揮発性油を含むものであり、
前記焼成工程が、大気雰囲気の炉内において、前記成形体を少なくとも2時間以上の時間をかけて徐々に加熱して570〜580℃の温度域まで昇温する第1ステップと、当該温度域で25〜35分間等温保持する第2ステップと、次いで、自然冷却する第3ステップとを含むものである。
本発明によれば、吹きガラスで色被せする必要がなく、市販のガラス製品を用いて色付き切子ガラスを製造することができ、かつ、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能な、色付き切子ガラス及びその製造方法を提供することができる。成形体に焼き付けられたシルバーカッパーステインは、その成分が当該成形体の外表面側からしみ込むようにして焼き付けられているので、擦っても剥がれることが無く、口内に入ることも無いため食器等として衛生上安全に使用できる。また、本発明によれば、従来の吹きガラスの手法に比べて、均質な色付き切子ガラスを大量に短納期でコストを抑えて作ることができる。
さらに、前記シルバーカッパーステインとして、硫化第二銅と硫化銀を主成分とし、固形樹脂が揮発性油に溶融したコパイヴァ・バルサムとアルコールとを混合し粉砕したものを用いることにより、美しい琥珀色(褐色)の色付き切子ガラスを製造することができる。
本発明に係る色付き切子ガラスの製造方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施例である色付き切子ガラスの構成を模式的に示す部分断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ本発明を具体的に説明するが、本発明は図面に示す実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない限りにおいて適宜変更可能である。
図1は、本発明に係る色付き切子ガラスの製造方法の手順を示すフローチャートである。本発明に係る色付き切子ガラスの製造方法は、ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を用いた色付き切子ガラスの製造方法であって、前記成形体の外表面に、硫化第二銅と硫化銀とを主成分とするシルバーカッパーステインを塗布又は吹き付けて被覆する工程(被覆工程)と、被覆された前記シルバーカッパーステインを乾燥する工程(乾燥工程)と、前記成形体を加熱して前記シルバーカッパーステインを前記成形体に焼き付ける工程(焼成工程)と、前記成形体を水洗して前記成形体に付着した残渣を洗い流す工程(洗浄工程)と、前記シルバーカッパーステインにより被覆された部分に切子加工を施す工程(切子工程)と、を含むことを特徴とする。なお、シルバーカッパーステインが被覆される成形体の外表面には、成形体の裏面を含んでもよい。
<前工程:S0>
すなわち、前工程として、ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスのいずれかを素地として、鉢、皿、醤油差し、プレートその他各種形状の成形品を、従来一般に用いられる方法により製作しておく。ホウケイ酸ガラスは、例えば、光学ガラス、硬質ガラス、耐熱ガラス等の用途で製造されるものであるが、これらに限定されない。例えば、無色透明のホウケイ酸ガラスを素地として、タンブラーグラス型の成形品を製作しておく。かかる成形品に対して後述する各工程を実行する。硬質ガラスとしては、例えば、ホウケイ酸ガラス、アルミナケイ酸ガラス等があるが、これらに限定されない。光学ガラスとしては、例えば、バリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、リンケイ酸ガラス、フッ化物ガラス、ランタンガラス等があるが、これらに限定されない。
従来、切子用色被せガラスの素地として、熱膨張率が概ね90〜101×10―7−1であるソーダ石灰ガラスや、熱膨張率80×10―7−1程度の鉛ガラスを用いていた。本発明においては、熱膨張率の低いガラス、例えば、ホウケイ酸ガラス(熱膨張率32〜48×10―7−1程度)を素地として用いるものであり、後述するシルバーカッパーステインは、これを素地として製作された成形品の外表面に焼成されるものである。なお、硬質ガラス又は光学ガラスを素地として用いてもよい。硬質ガラスでは、熱膨張率が低い(熱膨張率が概ね50×10―7−1以下の)ホウケイ酸ガラスが素地として好ましい。光学ガラスでは、熱膨張率が低い(熱膨張率が概ね50×10―7−1以下の)ホウケイ酸ガラスが素地として好ましい。一方、ソーダ石灰ガラスは素地として好ましくない。
<被覆工程:S1>
前記成形体に対し、その外表面の全部ないし一部に、硫化第二銅と硫化銀とを主成分とするシルバーカッパーステインを塗布又は吹き付けて被覆する。製造ライン上に成形品を流し、スプレーしてもよい。シルバーカッパーステインを成形体に被覆する手段としては、刷毛を用いた手塗りでも、スプレーを用いた吹き付けでも良く、被覆する厚さは任意である。また、前記成形体における被覆部位も任意であり、例えば、成形体がタンブラーグラスである場合には、その外周側面の全部ないし一部に被覆しても良く、更に、グラスの裏面に被覆してもよい。後述のとおり、切子加工はシルバーカッパーステインが被覆された部分に施される。シルバーカッパーステインが被覆された部分の全てに切子加工を施すものでなく、被覆された部分の一部にのみ切子加工を施すものであってもよい。有色部と無色透明部のコントラストを活かした美しい切子ガラスを製作することができる。
<乾燥工程:S2>
次に、前記成形体に被覆された前記シルバーカッパーステインを、乾かして乾燥させる。乾燥の手段は好ましくは自然乾燥であるが、これに限定されるものではなく、また、乾燥時間は被膜の厚さにより適宜調整する。
<焼成工程:S3>
次いで、成形体を炉に入れて加熱し、大気雰囲気(Air雰囲気)で焼成し、前記シルバーカッパーステインを前記成形体に焼き付ける。炉としては電気炉等を用いる。シルバーカッパーステインをガラスに塗布し、焼成すると、ガラス表面のアルカリと銀および銅とがイオン交換して、琥珀色(褐色)に着色する。成形体に焼き付けられたシルバーカッパーステインは、その成分が当該成形体の外表面側からしみ込むようにして融着しており、切子加工の研磨により剥離することがない。
<洗浄工程:S4>
前記焼成工程を経た成形体の表面には焼成残渣が付着している。そこで、前記成形体を水洗して焼成残渣を洗い流して清浄にする。
<切子工程:S5>
最後に、前記シルバーカッパーステインにより被覆された部分に切子加工を施して、各種文様を形成する。切子加工は、一般に、墨付け、荒摺り、二番掛け、三番掛け、石掛け、研磨の順に行う。切子加工の手段は、専ら、切削、即ち、回転するグラインダー(砥石)や棒やすり等でガラスの表面を削って文様を彫る細工技法であるが、刻削(銅円盤や、尖ったざくろ石・金剛石を先端に付けた鉛筆状工具などでガラスの表面を削って文様を彫る技法)や、サンドブラスト等の喰削を用いてもよい。仕上げに研磨加工を施すが、前述のとおり、シルバーカッパーステインは成形体にしみ込むようにして焼き付けられているため、研磨(磨き)により剥がれ落ちることはない。
上記各工程を経ることにより、吹きガラスで色被せする必要がなく、市販のガラス製品を用いて色付き切子ガラスを製造することができ、かつ、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能な、色付き切子ガラスを製造することができる。また、本発明によれば、従来の吹きガラスの手法に比べて、均質な色付き切子ガラスを大量に短納期でコストを抑えて作ることができる。すなわち、上記各工程を含む本発明によれば、従来の色被せガラスの製造方法のようなガラス吹きの熟練の職人技を要することなく、また、2度の手吹き工程を経るなど手間のかかるものではなく、均質な色付き切子ガラスを大量かつ安価に製造することが可能である。加えて、成形体の素地として、ソーダ石灰ガラスやクリスタルガラスよりも熱膨張(又は線膨張)率が低いガラスを用いて製造されるものであることから、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能な、色付き切子ガラスを製造することができる。
図2は、本発明の一実施例である色付き切子ガラスの構成を模式的に示す部分断面図である。図2に示す色付き切子ガラス1は、色付き切子ガラスにおいて、ホウケイ酸ガラスの成形体2を素地とし、成形体2の外表面には、硫化第二銅と硫化銀を主成分とするシルバーカッパーステインを焼成することにより形成された琥珀色の色ガラス3が融着されており、色ガラス3が融着された部分に切子加工が施されている。とくに、色付き切子ガラス1は、ホウケイ酸ガラス製のタンブラーグラスを成形体2とするものであり、上記製造方法を適用して製作されたものであり、裏面を除く外表面にシルバーカッパーステインが被覆されており、この被覆された部分に幾何学的文様(加工部4)が施されている。成形体1は硬質ガラスでも光学ガラスでもよい。成形体1は熱膨張率が50×10―7―1以下であることが好ましい。成形品の形状は問わないが、例えば、高さ90mm、底面の直径60mm、底厚12mm、飲み口の直径83mm、飲み口の肉厚2mmのタンブラーを一実施例の成形品とすることができる。実施例に係る色付き切子ガラス1の構成によれば、比較的温度の高い飲用の食器としても適用可能である。本実施例によれば、吹きガラスで色被せする必要がなく、市販のガラス成形品を用いて色付きガラスを作ることができる。本実施例によれば、吹きガラスの色付き切子ガラスより均質に大量に短納期でコストを抑えて色付き切子ガラスを作ることができる。素地に硬質ガラスを用いる場合には壊れにくい色付き切子ガラスを製造することができる。また、素地に眼鏡レンズ用の光学ガラスを用いた場合には、レンズ部分が色付き切子ガラスである眼鏡を製造することができる。
本実施例に係る色付き切子ガラスの製造方法において用いるシルバーカッパーステインとしては、硫化第二銅(CuS)と硫化銀(AgS)を主成分とし、固形樹脂及び揮発性油を含むものを用いるが、これに限定されない。例えば、固形樹脂としてロジン系樹脂を用いるものでもよい。また、揮発性油としてパインオイルを含むものでもよい。固形樹脂が揮発性油に溶融したコパイヴァ・バルサムとアルコールとを混合し粉砕したものでもよい。また、シルバーカッパーステインは、さらに他の銅化合物やアルミナや無機系白色顔料等を含むものでもよい。
本実施例は、上述した製造方法で製造する。焼成工程は、大気雰囲気(Air雰囲気)の炉内において、成形体を少なくとも2時間以上の時間をかけて徐々に加熱して570〜580℃の温度域まで昇温する第1ステップと、当該温度域で25〜35分間等温保持する第2ステップと、次いで、炉内で、室温まで24時間かけて自然冷却する第3ステップとを含む。かかる焼成工程を経ることにより、美しい琥珀色(褐色)の色付き切子ガラスを製造することができる。焼成工程において加熱温度が500℃以下であると被覆のはがれが生じるおそれがあり、600℃を超えると成形体が変形してしまうおそれがあり、従って、焼成温度は500〜600℃が好ましく、繊細な切子の加工が映える570〜580℃がより好ましい。
図2に示す本実施例の色付き切子ガラス1は、外表面が琥珀色に色付けられている。
本発明は、上記実施の形態ないし実施例に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能である。成形品の形状はグラスや急須等の食器の形状でもよいし板状等他の形状でもよい。成形品の厚みは1mm等の薄肉でもよいので、繊細な文様を浮かび上がらせることができる。
本発明は、色付き切子ガラス及びその製造方法として、例えば、江戸切子(登録商標)の製造・製品に適用することができる。
1 色付き切子ガラス
2 成形体
3 色ガラス
4 加工部


Claims (4)

  1. 色付き切子ガラスにおいて、
    ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を素地とし、
    前記成形体の外表面には、硫化第二銅と硫化銀を主成分とするシルバーカッパーステインを焼成することにより形成された琥珀色の色ガラスが融着されており、
    前記色ガラスが融着された部分に切子加工が施されていることを特徴とする色付き切子ガラス。
  2. 前記シルバーカッパーステインが、硫化第二銅と硫化銀を主成分とし、固形樹脂及び揮発性油を含むものであることを特徴とする請求項1記載の色付き切子ガラス。
  3. ホウケイ酸ガラス、硬質ガラス、又は光学ガラスの成形体を用いた色付き切子ガラスの製造方法であって、
    前記成形体の外表面に、硫化第二銅と硫化銀とを主成分とするシルバーカッパーステインを塗布又は吹き付けて被覆する被覆工程と
    被覆された前記シルバーカッパーステインを乾燥する乾燥工程と、
    前記成形体を加熱して前記シルバーカッパーステインを前記成形体に焼き付ける焼成工程と、
    前記成形体を水洗して前記成形体に付着した残渣を洗い流す洗浄工程と、
    前記シルバーカッパーステインにより被覆された部分に切子加工を施す切子工程と、
    を含むことを特徴とする色付き切子ガラスの製造方法。
  4. 前記シルバーカッパーステインが、硫化第二銅と硫化銀を主成分とし、固形樹脂及び揮発性油を含むものであり、
    前記焼成工程が、大気雰囲気の炉内において、前記成形体を少なくとも2時間以上の時間をかけて徐々に加熱して570〜580℃の温度域まで昇温する第1ステップと、当該温度域で25〜35分間等温保持する第2ステップと、次いで、自然冷却する第3ステップとを含むことを特徴とする請求項3記載の色付き切子ガラスの製造方法。
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