JP2021061781A - 植物棚装置を備えた雨水利活用システム及びその施工方法 - Google Patents

植物棚装置を備えた雨水利活用システム及びその施工方法 Download PDF

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孝 森
一也 木本
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Abstract

【課題】雨水利活用のために用いられる部材を一体化して、特別な設計を極力少なくすることができる、植物棚装置を備えた雨水利活用システム及びその施工方法を提供すること。【解決手段】本発明の植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段30を備えた雨水タンク装置50と、前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクと直接的または間接的に連結された植物棚装置14と、前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに貯えられた雨水を給水する給水装置16とを備え、前記雨水タンク装置は、前記植物棚装置の基礎構造体70を形成し、前記植物棚装置14は、特定の形状を備えた棚部材が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体70にその下部において連結されて一体化されている。【選択図】図1

Description

この発明は、植物棚構造を備えた雨水利活用システム及び植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法に関し、特に、例えば、パーゴラポーチ、植物栽培ユニット及び埋設型タンクを備えた雨水利活用システムに及びその施工方法関する。
環境保全対策として屋上緑化や壁面等の緑化などの提案が多くなされ、一般住宅に雨水を有効に活用するための雨水タンクなどの提案がなされている。
特開2004−84289号公報
特許第3877199号公報
従来の貯水槽構造やタンクは、特定の形状を有した限定的な構成のために、建築物や土地の形状に合わせる必要には、特別な設計が必要となり有効な活用の組み合わせに難があった。
パーゴラの基礎部分を別途計画・準備する必要があり、利便性を欠いている。
環境に配慮した住宅が求められ、環境共生住宅が主流となってきているが、住宅における設置スペースは限られており土地の上面の有効化が課題となっている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、雨水利活用のために用いられる部材を一体化して、特別な設計を極力少なくすることができる、植物棚装置を備えた雨水利活用システム及びその施工方法を提供することである。
請求項1にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段を備えた雨水タンク装置と、前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクと直接的または間接的に連結された植物棚装置と、前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに貯えられた雨水を給水する給水装置とを備え、前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクは、特定の形状を備え、前記植物棚装置の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置の基礎構造体を形成し、前記植物棚装置は、特定の形状を備えた棚部材が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体にその下部において連結されて一体化され、前記植物棚装置は、少なくとも一部が前記基礎構造体の上の地上に配設されたことを特徴とする、植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項2にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記植物棚装置は、間隔をおいて配設された支柱を形成する棚部材と、前記支柱を形成する棚部材の間に配設された植物を支持する植物支持材を形成する棚部材と、前記支柱を形成する棚部材の柱上に架す水平材である梁又は桁を形成する棚部材と、前記雨水タンクから送水された雨水を前記植物に供給する配水ホースとを備えた、請求項1に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項3にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記雨水タンク装置は、雨水を集水する雨水集水手段と、集水された雨水を排水側と貯留側とに分流する雨水分流器と、貯留側に分流される雨水を導入する導入口を有する雨水タンクと、前記植物棚装置の植生容器に雨水を供給するために前記雨水タンクに形成された導出口とを備えた、請求項1又は2に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項4にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記雨水タンク装置は、 埋設浅型雨水タンクと、前記雨水タンクを収容するタンク収容部を備えるとともに、土砂を収容する土砂収容部及び/又は雨水タンク浮上防止器具を備えた、雨水タンク収容ケースとを備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項5にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、雨水タンク装置は、上水補給装置を備えた、請求項1ないし4のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項6にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記雨水タンク装置は、 集水用前処理手段により、前記雨水タンクに雨水を供給する雨水管を接続するとともに、 前記雨水タンクに上水管を接続し且つ雨水の貯留のないときあるいは前記雨水タンク内の貯留水位が予め設定された下限水位以下になったとき、前記上水管から上水を補給するためのポンプを備えている、請求項5に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項7にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記集水用前処理手段は、樋と、この樋に集められた雨水を合流して前記雨水分流器に導く合流配管とを備えている一方、前記雨水分流器は、上方開口を有する有底筒状の分流器本体と、前記上方開口を被覆可能な蓋体とよりなり、前記分流器本体は、前記合流配管の下流側が取り付けられる雨水入口と、前記排水管が接続される排水側出口とを胴面部に有する一方、導入配管を介して雨水タンクの前記導入口に連通する貯留側出口を底面部に有し、さらに、前記雨水入口には、雨水に混ざった落葉などの異物を雨水から攪拌により分流して前記異物を前記排水側出口から排出するため前記合流配管の下流側開口端が前記分流器本体の接線方向に向けた状態で取り付けられている、請求項1ないし6のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項8にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、 前記基礎構造体は、平面視三角形、平面視四角形等の平面視方形であり、前記植物棚装置は、棚部材を組み合わせて形成されるユニット状で、全体が前記基礎構造体の平面視形状に対応した、立方体状、柱体状、錐体状の構造体である、請求項1ないし7のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項9にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、 前記給水装置は、給水ポンプと、前記配水ホースと、前記雨水タンクに設けられた前記導出口と給水ポンプとをつなぐ導出ホースと、前記導出ホースと配水ホースとの間に設けられた自動散水ノズルセットとを備えた、請求項1ないし8のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムである。
請求項10にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、前記植物棚装置は、支柱を形成する棚部材を構成するユニットパネルと、前記棚部材に取り付けられた植物を支持する植物支持材を形成する棚部材と、植物支持材を形成する棚部材に取り付けられ、前記雨水タンクから送水された雨水を前記植物に供給する配水ホースとを備えた、請求項1に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
請求項11にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法は、植物棚装置を形成する棚部材、雨水タンク装置を構成する雨水タンク及び雨水タンク収容ケースを工場にて製作するステップと、工場製作された植物棚装置を形成する棚部材、雨水タンク装置を構成する雨水タンク及び雨水タンク収容ケースを施工現場まで搬送するステップと、施工現場において棚部材を組み立て、植物棚装置を据え付けるステップと、施工現場において植物棚装置を据え付ける位置の土の中に雨水タンクを据え付けるステップと、前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに蓄えられた雨水を給水する給水装置を取り付けるステップと、を含む、植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法であって、前記植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段(と上水補給装置と)を備えた雨水タンク装置と、前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクと直接的または間接的に連結された植物棚装置と、前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに貯えられた雨水を給水する給水装置とを備え、前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクは、特定の形状を備え、前記植物棚装置の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置の基礎構造体を形成し、前記植物棚装置は、特定の形状を備えた棚部材が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体にその下部において連結されて一体化され、前記植物棚装置は、少なくとも一部が前記基礎構造体の上の地上に配設されたことを特徴とする、植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法である。
請求項12にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法は、工場製作された植物棚装置を形成する棚部材は、支柱を形成する棚部材、植物支持材を形成する棚部材、梁を形成する棚部材、桁を形成する棚部材、床部材を形成する棚部材、垂木を構成する棚部材、棟木を構成する棚部材及びユニットパネルのうち、少なくとも一つを含む、請求項11に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法である。
植物棚装置を備えた雨水利活用システム及びその施工方法は、雨水利活用のために用いられる部材を一体化して、特別な設計を極力少なくすることができる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1の実施の形態の植物棚装置を備えた雨水利活用システムの斜視図解図である。 図1図示実施の形態の正面図解図である。 図1図示実施の形態の側面図解図である。 基礎構造体の断面図解図である。 図1図示実施の形態の平面図解図である。 図1図示実施の形態の斜視図解である。 基礎構造体、雨水集水手段及び給水ポンプ示す平面図解図である。 基礎構造体、雨水集水手段及び給水ポンプを示す平面図解図である。 この発明の植物棚装置を備えた雨水活用システムの第2の実施の形態を示す、分解した状態における斜視図解図である。 基礎構造体の別の例を示す断面図解図である。 この発明の植物棚装置を備えた雨水利活用システムの第3の実施の形態を示す、正面図解図である。 図11図示実施の形態の平面図解図である。 組み立てられた植物棚装置の一部の斜視図解図である。 図11図示実施の形態の基礎構造体を示す平面図解図である。 図11図示実施の形態の斜視図解図である。 図11図示実施の形態の棚部材を示す図解図であり、(A)は側面図解図であり、(B)は正面図解図である。 図11図示実施の形態の棚部材を示す図解図であり、(A)は側面図解図であり、(B)は正面図解図である。 別の実施の形態のパネルユニットの基礎構造体に棚部材を配置した状態を示す平面図解図である。 別の実施の形態のパネルユニットの構造を示す斜視図解図である。 図13図示実施の形態の変形例を示す平面図解図である。
この発明にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システム10は、集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段80(と上水補給装置90)とを備えた雨水タンク装置12と、
前記雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50と直接的または間接的に連結された植物棚装置14と、前記植物棚装置14の植物に前記雨水タンク50に貯えられた雨水を給水する給水装置16とを備え、
前記雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50は、特定の形状を備え、前記植物棚装置14の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置14の基礎構造体70を形成している。
前記植物棚装置14は、特定の形状を備えた棚部材20が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体70にその下部において連結されて一体化され、
前記植物棚装置14は、少なくとも一部が前記基礎構造体70の上の地上に配設されたことを特徴としている。
植物棚装置14は、雨庭を構成しており、建物の屋根などに降った雨を集めて、一時的に蓄えたり地下浸透させたりする庭(植栽帯などを含む)であり、
都市等に降った雨水を建物で受け止め、タンクなどに貯留して有効活用するとともに、地下水涵養(かんよう)も進めようとした雨水利用を図る庭である。
次に、この発明にかかる植物棚装置を備えた雨水利活用システムの第1の実施の形態について、主として図1ないし図8に基づいて説明する

前記植物棚装置14は、間隔をおいて配設された支柱を形成する棚部材22と、前記支柱を形成する棚部材22の間に配設された植物を支持する植物支持材を形成する棚部材24と、前記支柱を形成する棚部材22の柱上に架す水平材である梁を形成する棚部材26及び桁を形成する棚部材28と、前記雨水タンク50から送水された雨水を前記植物に供給する配水ホース102とを備えている。
支柱を形成する棚部材22は、金属又は木質系材料からなる角柱状材で形成され、垂直方向に立てられて、柱の上に屋根部分を取り付けられるように構成されている。
支柱を形成する棚部材22は、垂直に立てられた支柱の上端に、水平に梁を形成する棚部材26を配設できるように、長さを備えている。
支柱を形成する棚部材22は、床部材を形成する棚部材30の隅角部付近に置いて、雨水タンク収容ケース72にボルトその他の連結具を持って連結されている。
支柱を形成する棚部材22の上端部分は、隣接する支柱を形成する棚部材22の間に架け渡された梁を形成する棚部材26によって連結され、かつ、前後において分かれて架け渡されている梁を形成する棚部材26の間に桁を形成する棚部材28が適宜な間隔を置いて掛け渡されている。
梁を形成する棚部材26は、金属又は木質系材料からなる角柱状材であり、間隔をおいて立てられた支柱を形成する棚部材22の間に架設できる長さと、支柱を形成する棚部材22の間を保持しかつ桁を形成する棚部材28を支持する強度を備えている。
桁を形成する棚部材28は、金属又は木質系材料からなる角柱状材で形成されている。
支柱を形成する棚部材22と梁を形成する棚部材26との連結は、連結手段を構成する、一方の棚部材である支柱を形成する棚部材22に形成されたほぞと他方の棚部材である梁を形成する棚部材26に形成されたほぞ穴を合わせることによって連結される。更に、L字金具等の連結金具などの連結手段をもって強固に連結されている。
梁を形成する棚部材26と桁を形成する棚部材28との連結は、図5(B)のようなT形相欠接や十字相欠接等の連結手段で連結し、更に、ボルト・ナット、木ネジ、釘などの連結手段をもって、強固に連結されている。
植物支持材を形成する棚部材24は、床部材を形成する棚部材30の隅角部より、上方に向けて垂直方向に立設された支柱を形成する棚部材22の中間部において、隣接する支柱を形成する棚部材22の間に水平方向に架け渡されている。
水平方向に配設された植物支持材を形成する棚部材24に配水パイプ108が設けられ、配水パイプ108より植物に水が供給される。
床部材を形成する棚部材30は、雨水タンク50のマンホール56に対応する位置に、マンホール56を介してなされる作業、即ち雨水タンク50の掃除・点検のため、人の出入りや清掃用具による作業ができるように作った穴であるマンホール56に対応する穴30aが設けられている。
床部材を形成する棚部材30は、すのこ状、すなわち水切りのために柱状体又は板を間を空かせて張っている。
前記雨水タンク装置12は、雨水を集水する雨水集水手段84から分流される雨水を導入する導入口52を有する雨水タンク50を備え、前記雨水タンク50は、前記植物棚装置14の植生容器に雨水を供給するために前記雨水タンク50に形成された導出口54を備えている。
植物棚装置14は、植物棚装置14を設ける土地のなどの基礎に形成された基礎構造体70の上部に配設されている。
基礎構造体70は、雨水タンク装置12を備えると共に、雨水タンク収容ケース72を備えている。
前記雨水タンク装置12は、埋設浅型雨水タンク50と、前記雨水タンク50を収容する雨水タンク収容ケース72を備える。
雨水タンク収容ケース72は、土砂を収容する土砂収容部74及び/又は雨水タンク浮上防止器具76を備えている。
雨水タンク50は、FRPで中空状の砲弾型に形成され、その内部に雨水を貯留することができるように構成されている。雨水タンク50は、上部にマンホール56が設けられ、その内部に給水フロート、フロートスイッチ、ボールタップ等が設けられている。
雨水タンク収容ケース72は、モルタルで製造された上部が開口した箱状体であって、基礎構造体70の重量化を図っている。
モルタル製の雨水タンク収容ケース72は、比較的強固な基礎となるもので、直接的に、雨水タンク収容ケース72に形成されたほぞ穴72aと支柱を形成する棚部材22のほぞ22aとの連結構造やL字型金物などの連結手段をもって、支柱を形成する棚部材22を固定する(図4参照)。
又は雨水タンク収容ケース72の上部開口縁に沿って横架材(根太)を掛け渡しその横架材と支柱を形成する棚部材22とをほぞとほぞ穴などの連結手段またはL字型金具などの連結手段をもって強固に固定する。
集水用前処理手段80は、灌水用の受け部を構成する前処理槽82に、屋根86d、雨受け樋としての軒樋86a、枝管としての竪樋86bを伝って送られてくる雨水の一部が、竪樋86bから直接前処理槽82に送られるか又は竪樋86bに連結された横樋86cから前処理槽82に送られるように構成されている。
集水用前処理手段80は、前処理槽82と、建物の屋根・屋上、軒樋86aなどの雨水集水手段84と、前記雨水集水手段84から送水される雨水を雨水タンク50に導く樋86を備える。
前記樋86は、軒樋86aから雨水を下方に導く竪樋86bと、前記竪樋86bから前処理槽82の近傍に雨水を導く横樋86cとを備える。
集水用前処理手段80は、更に、竪樋86bから直接的に前処理槽82に雨水を導く直接樋も備える。
集水用前処理手段80は、更に、前処理槽82と雨水タンク50と連結する導入配管88を備える。
前記雨水タンク装置12は、集水用前処理手段80により、前記雨水タンク50に雨水を供給する雨水集水手段84を接続するとともに、前記雨水タンク50に上水補給装置90を備えている。上水補給装置90は、上水道と接続された上水管92を接続し、且つ雨水の貯留のないときあるいは前記雨水タンク50内の貯留水位が予め設定された下限水位以下になったとき、前記上水管92から上水を補給するための上水供給ポンプ94を備えている。
上水補給装置90により、上水に接続することで、雨が降らない時期でも給水装置16により植物に水を供給できる。
前記基礎構造体70は、平面視三角形、平面視四角形等の平面視方形であり、前記植物棚装置14は、棚部材20を組み合わせて形成されるユニット状で、全体が前記基礎構造体70の平面視形状に対応した、立方体状、柱体状、錐体状の構造体である。
前記給水装置16は、植物棚装置14に設けられた植物に水を給水する手段であって、給水ポンプ100と、前記配水ホース102と、前記雨水タンク50に設けられた前記導出口54と給水ポンプ100とをつなぐ導出ホース104と、前記導出ホース104と配水ホース102との間に設けられた自動散水ノズルセット106とを備えている。
次に、この発明に係る植物棚装置を備えた雨水利活用システムの第2の実施の形態について、主として、図9〜10に基づいて説明する。
前記第1の実施の形態においては、植物棚装置14を構成する棚部材20は、支柱を形成する棚部材22が角柱状であったが、この実施の形態においては、パネル状すなわち板状体で構成されている。
支柱を形成する棚部材22は、金属又は木質系材料からなる正面視方形状のパネル材で形成され、垂直方向に立てられて、柱の上に屋根部分を取り付けられる高さを備えている。
支柱を形成する棚部材22は、垂直に立てられたパネルの上端に、水平に梁を形成する棚部材26を配設できるように、長さを備えている。
支柱を形成する棚部材22は、植物支持材を形成する棚部材224を支持する強度を備えている。
垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材220は、その中央に、植物支持材を形成する棚部材224を支持する棚受け材220aが内側に向けて突き出るように付設している。
前記植物支持材を形成する棚部材224は、植物を支持する内部を水が通るように空洞が設けられた平面視コの字ないしUの字状の導管体であって、植物が植えられた鉢等などを嵌挿して、その中を流れてくる雨水を植物に供給できるように構成されている。植物支持材を形成する棚部材224は、前記支柱を形成する棚部材に付設された棚受け材220aに取り付けられるように構成されている。
垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材220は、側面部材を構成する側部材226と背面部材を構成する背部材228とを備える。
垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材220及び植物支持材を形成する棚部材224は、特定の形状に工場生産によって形成されている。
垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材220は、工事現場においては、連結金具などの連結手段により隣接する垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材220の間を連結して所定形状の植物棚装置を構成できるように形成されている。
雨水タンク収容ケース72に、棚部材20を構成する横架材230dを取り付ける構造としては、基礎構造体270を構成する雨水タンク収容ケース72に固定する。更に、強固に固定するために、コンクリート製基礎278にアンカーボルト278aをもって固定しても良い。
次に、本発明に係る第3の実施の形態について、主として図11〜16に基づいて説明する。
この実施の形態の雨水利活用システムを備えた植物棚装置10は、住宅用水利活用システムを備えたパーゴラポーチ414であり、植物棚装置14の内部に人が入ることができるスペースを備えている。
植物棚装置14を構成する棚部材20は、ユニットパネル430で構成され、ユニットパネル430は、並設される第1の縦桟430a及び第2の縦桟430bと、前記縦桟同士を上部で連結する上部横桟430cと、前記縦桟同士を下部で連結する下部横桟430dと、上部横桟430cと下部横桟430dとの間において前記縦桟同士を連結する中間横桟430eとを備える。更に、ユニットパネル430は、第1の縦桟430aと第2の縦桟430bと上部横桟430cと下部横桟430dによって形成された枠組の中において、斜めに挿入された斜め材430fとを備える。
ユニットパネル430は、中間横桟430eに配設された鉢植えの植物に雨水タンク50より送水された雨水を供給するための配水パイプ108が配設されている物と、配水パイプ108が配設されていない物とがある。それらは、適宜選択して支柱を形成する棚部材22として、用いられる。
ユニットパネル430は、平面視五角形状の基礎構造体470の上に、3枚、比較的短い辺に配設されている。その上部には、梁を形成する棚部材426が固定される。
ユニットパネル430の上部横桟430cから斜め上方に向けて棚部材20を構成する垂木332が、棚部材20を構成する棟木434に、架け渡されている。
垂木332は、ユニットパネル430の上部に配設された梁を形成する棚部材426を介して、ユニットパネル430に直交する方向において上方に向けて伸ばされ、棟木434を支持するように棟木434に固定される。
棟木434は、入り口438の上方から、より高い位置に向けて配設され、棟木434の上方に置いて平面視略三角形状の芯材436に固定されている。
棟木434は、この実施の形態においては、三方の入り口438に対応して3本設けられ、それぞれの棟木434は、左右に配設されたユニットパネル430より伸びた垂木332が、左右において固定されている。
垂木332をユニットパネル430に固定する方法としては、ユニットパネル430に設けられたほぞと垂木332に設けられたほぞ穴とからなる連結手段、T形相欠接や十字相欠接等の連結手段、もしくは、ボルト・ナット、木ネジ、釘などの連結手段によって連結されている。
垂木332と棟木434との固定は、T形相欠接や十字相欠接等の連結手段で連結されている。
この実施の形態においては、棟木434及び垂木332は、多角形状である。
第3の実施の形態に係る雨水利活用システムを備えた植物棚装置は、第1の実施の形態と同様な集水用前処理手段80と給水装置16とを備える。
集水用前処理手段80は、図18において示すような、前処理槽82と、建物の屋根・屋上、軒樋86aなどの雨水集水手段84と、前記雨水集水手段84から送水される雨水を雨水タンク50に導く樋86を備える。
給水装置16は、図18において示すような、植物棚装置14に設けられた植物に水を給水する手段であって、給水ポンプ100と、前記配水ホース102と、前記雨水タンク50に設けられた前記導出口54と給水ポンプ100とをつなぐ導出ホース104と、前記導出ホース104と配水ホース102との間に設けられた自動散水ノズルセット106とを備えている。
ユニットパネル430は、工場生産され、工事現場に搬送される。
工事現場においては、ユニットパネル430は、その下部において基礎構造体470の一部を構成するコンクリート製基礎478に、アンカーボルト478aを持って固定される。
ユニットパネル430は、基礎構造体470の上に一定の間隔を置いて複数個、配設されている。
支柱を形成する棚部材22を構成するユニットパネル430は、金属または木質系材料からなる正面視方形状のパネル材で形成され、垂直方向に建てられて、柱の上に屋根部分を取り付けられるように構成されている。
支柱を形成する棚部材22を構成するユニットパネル430は、垂直に立てられたパネルの上端に、水平に梁を形成する棚部材26を配設できるような、長さを備えている。
支柱を形成する棚部材22を構成するユニットパネル430は、屋根部分及び植物支持材を形成する棚部材224を支持する強度を備えた、板状体である。
この実施の形態においては、ユニットパネル430は、基本的に木製であるが、アルミ製であっても良い。
基礎構造体470は、平面視五角形状で、ユニットパネル430が固定される部位は、コンクリート製基礎478が形成され、前記コンクリート製基礎478の上に、アンカーボルト478aによりユニットパネル430が固定される。
基礎構造体470は、コンクリート製基礎478の内側に雨水タンク50が埋設されている。
基礎構造体470の短い辺には、複数設けられたユニットパネル430の間の空間があり、入り口438が形成されている。
この実施の形態のパーゴラポーチ414は、基礎構造体470に地下室が設けられており、その中に、雨水タンク50が設けられている。
パーゴラポーチ414を構成するユニットパネル430と隣接するユニットパネル430との間にパーゴラポーチ214の中に入る入り口438が設けられており、入り口438には階段も設けられている。
パーゴラポーチ414内の床板(床部材を形成する棚部材230)の上には、テーブル900やチェア902、その他作業台904や流し台906が配設されている。
パーゴラポーチ414の下に雨水タンク50を設置して、パーゴラポーチ414に備わった水耕栽培装置や周辺の緑化物の散水に利用することができる。
雨水タンク50が浅型のため、掘り込みは、1メートル程度となり、雨水タンク50の設置が容易である。
次に植物棚装置を備えた雨水利活用システム10の施工方法について説明する。
植物棚装置を備えた雨水利活用システム10の施工方法は、植物棚装置14を形成する棚部材20、雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50及び雨水タンク収容ケース72を工場にて製作するステップ(S1)と、
工場製作された植物棚装置14を形成する棚部材20、雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50及び雨水タンク収容ケース72を施工現場まで搬送するステップ(S2)と、
施工現場において棚部材20を組み立て、植物棚装置14を据え付けるステップ(S3)と、
施工現場において植物棚装置14を据え付ける位置の土の中に雨水タンク50を据え付けるステップ(S4)と、
前記植物棚装置14の植物に前記雨水タンク50に蓄えられた雨水を給水する給水装置16を取り付けるステップ(S5)とを備えている。
植物棚装置を備えた雨水利活用システム10により形成された、前記植物棚装置を備えた雨水利活用システム10は、
集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段80(と上水補給装置90と)を備えた雨水タンク装置12と、
前記雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50と直接的または間接的に連結された植物棚装置14と、
前記植物棚装置14の植物に前記雨水タンク50に貯えられた雨水を給水する給水装置16とを備えている。
前記雨水タンク装置12を構成する雨水タンク50は、特定の形状を備え、前記植物棚装置14の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置14の基礎構造体470を形成し、
前記植物棚装置14は、特定の形状を備えた棚部材20が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体470にその下部において連結されて一体化され、
前記植物棚装置14は、少なくとも一部が前記基礎構造体470の上の地上に配設されたことを特徴とする。
植物棚装置14を形成する棚部材20は、工場製作された、支柱を形成する棚部材22、植物支持材を形成する棚部材24、梁を形成する棚部材26、桁を形成する棚部材28、床部材を形成する棚部材30及びユニットパネル430を含む。
基礎構造体70を構成する雨水タンク収容ケース72及び雨水タンク浮上防止器具76は、工場生産される。
雨水集水手段84を構成する樋86及び導入配管88は、工場生産される。
工場生産された棚部材20、雨水タンク50及び雨水タンク収容ケース72は、工場から施工現場まで搬送され、施工現場にて据え付けられる。
まず、基礎を作るために、植物棚装置14を設ける場所に穴を掘り、基礎構造体70を構成する雨水タンク収容ケース72を掘った穴に据え付け、雨水タンク50をその中に据え付ける。
適宜雨水タンク50は、雨水タンク浮上防止装置76で強固に固定したり、土を雨水タンク収容ケース72の土砂収容部74に埋めて、基礎構造体70の重量化を図る。
次に、基礎構造体70に、植物棚装置14を固定する根太、もしくはコンクリート製基礎などを設ける。
かかる基礎構造体70の上に、支柱を形成する棚部材22を垂直方向に固定し、支柱を形成する棚部材22の間に梁を形成する棚部材26を水平方向に架け渡し、更に桁を形成する棚部材28を梁を形成する棚部材26の間に架け渡す。
次に、植物支持材を形成する棚部材24を梁を形成する棚部材26の間に架け渡す。
支柱を形成する棚部材22と梁を形成する棚部材26との連結は、連結手段を構成する、一方の棚部材である支柱を形成する棚部材22に形成されたほぞと他方の棚部材である梁を形成する棚部材26に形成されたほぞ穴を合わせることによって連結する。更に、L字金具等の連結金具などの連結手段をもって強固に連結する。
梁を形成する棚部材26と桁を形成する棚部材28との連結は、T形相欠接や十字相欠接等の連結手段で連結し、更に、ボルト・ナット、木ネジ、釘などの連結手段をもって、強固に連結する。
このようにして、複数種の棚部材20をもって、植物棚装置14を形成する。
次に、雨水集水手段84を構成する樋86と雨水タンク50とを、導入配管88を介して連結する。
次に、導入ホース104を介して雨水タンク50と給水ポンプ100及び自動散水ノズルセット106とをつなぎ、更に、配水ホース102をつないで、植物棚装置14の植物に給水できるようにする。
このように、工場で製作される棚部材20、ユニットパネル430、雨水タンク50、雨水タンク収容ケース72等を施工現場まで搬送するステップと、施工現場にて、棚部材20、ユニットパネル430を据え付けるステップと、雨水タンク収容ケース72を施工現場の土の中に収容するステップと、雨水タンク50を施工現場に据え付けるステップと、を備えており、誰でも容易に一定の品質を具備した植物棚装置を備えた雨水利活用システム10を完成させることができる。
さらに、塩素殺菌装置、抗菌フィルターや初期雨水除去装置も追加可能である。
塩素殺菌装置は、2種類のフィルター(前処理槽82・ポンプ吸い上げ部)で集めた雨水を浄化する。
送水ポンプにより、送水ポンプに接続したホースや自動潅水設備に接続して、散水できるように構成してもよい。
そして、流し台906、屋外洗濯機(図示せず)に接続して雨水を供給したり、上水供給ポンプ94から上水を流し台906に供給しても良い。
植物棚装置14は、図17及び図18において示すように、平面視正方形でもよい。
基礎構造体470は、図18において示すように、平面三角形、平面視正方形、平面視長方形などの形状に形成することも可能である。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 植物棚装置を備えた雨水利活用システム
12 雨水タンク装置
14 植物棚装置
16 給水装置
20 棚部材
22 支柱を形成する棚部材
22a ほぞ
24 植物支持材を形成する棚部材
26 梁を形成する棚部材
28 桁を形成する棚部材
30 床部材を形成する棚部材
30a 穴
50 雨水タンク
52 導入口
54 導出口
56 マンホール
70 基礎構造体
72 雨水タンク収容ケース
72a ほぞ穴
74 土砂収容部
76 雨水タンク浮上防止器具
80 集水用前処理手段
82 前処理槽
84 雨水集水手段
86 樋
86a 軒樋
86b 竪樋
86c 横樋
86d 屋根
88 導入配管
90 上水補給装置
92 上水管
94 上水供給ポンプ
100 給水ポンプ
102 配水ホース
104 導出ホース
106 自動散水ノズルセット
108 配水パイプ
220 垂直方向に広がる支持体を構成する棚部材
220a 植物支持材を構成する棚受け材
224 植物支持材を形成する棚部材
226 側部材
228 背部材
230 床部材を形成する棚部材
230d 横架材
270 基礎構造体
278a アンカーボルト
332 垂木
414 パーゴラポーチ
426 梁を形成する棚部材
430 ユニットパネル
430a 第1の縦桟
430b 第4の縦桟
430c 上部横桟
430d 下部横桟
430e 中間横桟
430f 斜め材
434 棟木
436 芯材
438 入り口
470 基礎構造体
478 コンクリート製基礎
478a アンカーボルト
900 テーブル
902 チェア
904 作業台
906 流し台

Claims (12)

  1. 集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段を備えた雨水タンク装置と、
    前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクと直接的または間接的に連結された植物棚装置と、
    前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに貯えられた雨水を給水する給水装置とを備え、
    前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクは、特定の形状を備え、前記植物棚装置の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置の基礎構造体を形成し、
    前記植物棚装置は、特定の形状を備えた棚部材が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体にその下部において連結されて一体化され、
    前記植物棚装置は、少なくとも一部が前記基礎構造体の上の地上に配設されたことを特徴とする、植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  2. 前記植物棚装置は、
    間隔をおいて配設された支柱を形成する棚部材と、
    前記支柱を形成する棚部材の間に配設された植物を支持する植物支持材を形成する棚部材と、
    前記支柱を形成する棚部材の柱上に架す水平材である梁又は桁を形成する棚部材と、
    前記雨水タンクから送水された雨水を前記植物に供給する配水ホースとを備えた、請求項1に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  3. 前記雨水タンク装置は、雨水を集水する雨水集水手段と、集水された雨水を排水側と貯留側とに分流する雨水分流器と、貯留側に分流される雨水を導入する導入口を有する雨水タンクと、前記植物棚装置の植生容器に雨水を供給するために前記雨水タンクに形成された導出口とを備えた、請求項1又は2に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  4. 前記雨水タンク装置は、
    埋設浅型雨水タンクと、
    前記雨水タンクを収容するタンク収容部を備えるとともに、土砂を収容する土砂収容部及び/又は雨水タンク浮上防止器具を備えた、雨水タンク収容ケースとを備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  5. 雨水タンク装置は、上水補給装置を備えた、請求項1ないし4のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  6. 前記雨水タンク装置は、
    集水用前処理手段により、前記雨水タンクに雨水を供給する雨水管を接続するとともに、
    前記雨水タンクに上水管を接続し且つ雨水の貯留のないときあるいは前記雨水タンク内の貯留水位が予め設定された下限水位以下になったとき、前記上水管から上水を補給するためのポンプを備えている、請求項5に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  7. 前記集水用前処理手段は、樋と、この樋に集められた雨水を合流して前記雨水分流器に導く合流配管とを備えている一方、
    前記雨水分流器は、上方開口を有する有底筒状の分流器本体と、前記上方開口を被覆可能な蓋体とよりなり、
    前記分流器本体は、前記合流配管の下流側が取り付けられる雨水入口と、前記排水管が接続される排水側出口とを胴面部に有する一方、導入配管を介して雨水タンクの前記導入口に連通する貯留側出口を底面部に有し、
    さらに、前記雨水入口には、雨水に混ざった落葉などの異物を雨水から攪拌により分流して前記異物を前記排水側出口から排出するため前記合流配管の下流側開口端が前記分流器本体の接線方向に向けた状態で取り付けられている、請求項1ないし6のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  8. 前記基礎構造体は、平面視三角形、平面視四角形等の平面視方形であり、
    前記植物棚装置は、棚部材を組み合わせて形成されるユニット状で、全体が前記基礎構造体の平面視形状に対応した、立方体状、柱体状、錐体状の構造体である、請求項1ないし7のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  9. 前記給水装置は、給水ポンプと、前記配水ホースと、前記雨水タンクに設けられた前記導出口と給水ポンプとをつなぐ導出ホースと、
    前記導出ホースと配水ホースとの間に設けられた自動散水ノズルセットとを備えた、請求項1ないし8のいずれかに記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  10. 前記植物棚装置は、
    支柱を形成する棚部材を構成するユニットパネルと、
    前記棚部材に取り付けられた植物を支持する植物支持材を形成する棚部材と、
    植物支持材を形成する棚部材に取り付けられ、
    前記雨水タンクから送水された雨水を前記植物に供給する配水ホースとを備えた、請求項1に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システム。
  11. 植物棚装置を形成する棚部材、雨水タンク装置を構成する雨水タンク及び雨水タンク収容ケースを工場にて製作するステップと、
    工場製作された植物棚装置を形成する棚部材、雨水タンク装置を構成する雨水タンク及び雨水タンク収容ケースを施工現場まで搬送するステップと、
    施工現場において棚部材を組み立て、植物棚装置を据え付けるステップと、
    施工現場において植物棚装置を据え付ける位置の土の中に雨水タンクを据え付けるステップと、
    前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに蓄えられた雨水を給水する給水装置を取り付けるステップと、を含む、植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法であって、
    前記植物棚装置を備えた雨水利活用システムは、
    集水面からの雨水を供給する集水用前処理手段(と上水補給装置と)を備えた雨水タンク装置と、
    前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクと直接的または間接的に連結された植物棚装置と、
    前記植物棚装置の植物に前記雨水タンクに貯えられた雨水を給水する給水装置とを備え、
    前記雨水タンク装置を構成する雨水タンクは、特定の形状を備え、前記植物棚装置の下部に埋設されて、その中に貯えられた雨水とともに植物棚装置の基礎構造体を形成し、
    前記植物棚装置は、特定の形状を備えた棚部材が連結されて組み立てられて植物棚を形成するとともに、前記基礎構造体にその下部において連結されて一体化され、
    前記植物棚装置は、少なくとも一部が前記基礎構造体の上の地上に配設されたことを特徴とする、植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法。
  12. 工場製作された植物棚装置を形成する棚部材は、支柱を形成する棚部材、植物支持材を形成する棚部材、梁を形成する棚部材、桁を形成する棚部材、床部材を形成する棚部材、垂木を構成する棚部材、棟木を構成する棚部材及びユニットパネルのうち、少なくとも一つを含む、請求項11に記載の植物棚装置を備えた雨水利活用システムの施工方法。
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