JP2021059802A - 筒状編地の編成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状のベース部の内部に紐状部を編成しても、ベース部の編目が粗くならない筒状編地の編成方法を提供する。【解決手段】筒状のベース部の内側に紐状部の始端と終端とを繋げる筒状編地の編成方法において、前記紐状部の編目の係止位置を徐々に移動させながら、前記ベース部の内部において前記紐状部の編成コース数を増す。その際、前記紐状部の編目を前記他側針床に移動させる工程Wと、前記工程Wを行う前の時点で前記紐状部の編目に隣接していた編目ユニットを、前記工程Wによって前記一側針床に形成された空針領域に移動させる工程Xと、前記紐状部の編目を、前記工程Xによって前記一側針床に形成された新たな空針領域に移動させる工程Yと、前記紐状部の編目を編成し、その編成に使用した前記横編機の給糸口を前記終了箇所側に退避させる工程Zと、を繰り返す。【選択図】図1

Description

本発明は、筒状のベース部と、ベース部の編幅方向に渡る紐状部とを備える筒状編地を編成する筒状編地の編成方法に関する。
特許文献1には、横編機を用いて、単層のベース編地(ベース部)と、そのベース部の編幅方向に渡る紐状編地(紐状部)とを備える編地の編成方法が開示されている。この編成方法では、隣接する編目の間に空針を設けた針抜き編成によってベース部を編成し、その空針を利用して紐状部を編幅方向に移動させながら紐状部の編成コース数を増している。また、この特許文献1には、ベース部を筒状にできることや、紐状部の始端と終端とをベース部に固定できることが示唆されている。
特開2014−136841号公報
上記編成方法では、ベース部を針抜き編成によって形成しているため、ベース部の編目が粗くなってしまう。ここで、筒状編地において、筒状に形成されるベース部の内部に、ベース部の編幅方向に渡る紐状部を編成する場合がある。例えば、セーターの衿首の内側に紐状部を形成することが挙げられる。衿首の紐状部は、セーターをフックに引っ掛けたり、タグループによってプライスタグを取り付けたりすることに利用される。しかし、特許文献1の編成方法を利用して、筒状のベース部の内側に紐状部を編成する場合、隣接する編目の間に設けられる空針の数をさらに多くしなければならないと考えられる。その場合、ベース部の編目が粗くなってしまう。
上記事情に鑑み、本願発明の目的の一つは、筒状のベース部の内部に紐状部を編成しても、ベース部の編目が粗くならない筒状編地の編成方法を提供することにある。
本発明の筒状編地の編成方法は、
前後に対向する一側針床と他側針床とを備える横編機を用いて、
筒状のベース部と、前記ベース部の編幅方向に渡る紐状部とを備える筒状編地の編成方法において、
総針編成によって、前記一側針床に係止される第一編地部と、前記他側針床に係止される第二編地部とが筒状に繋がった前記ベース部を編成する工程Aと、
前記第一編地部における編幅方向に離隔した開始箇所と終了箇所を規定し、前記開始箇所に繋がる増し目を形成することで、前記紐状部の始端となる前記紐状部の編目を編成する工程Bと、
前記紐状部の編目の係止位置を徐々に前記終了箇所側に移動させながら、前記ベース部の内部において前記紐状部の編成コース数を増す工程Cと、
前記紐状部の終端となる前記紐状部の編目を前記終了箇所に接続する工程Dと、を備え、
前記工程Cでは、
前記紐状部の編目を、前記一側針床から前記他側針床に移動させる工程Wと、
前記紐状部の編目に対して前記工程Wを行う前の時点で前記終了箇所側に隣接していた編目ユニットを、前記工程Wによって前記一側針床に形成された空針領域に移動させる工程Xと、
前記紐状部の編目を、前記工程Xによって前記一側針床に形成された新たな空針領域に移動させる工程Yと、
前記紐状部の編目を編成し、その編成に使用した前記横編機の給糸口を前記終了箇所側に退避させる工程Zと、を繰り返す。
本発明の筒状編地の編成方法におけるベース部は、開き部が無い筒状であっても良いし、一部に開き部を有する筒状であっても良い。また、本発明の筒状編地の編成方法の工程Xでは、他側針床における紐状部よりも開始箇所側の編針を経由させて編目ユニットを空針領域に移動させる。
ここで、本発明の筒状編地の編成方法における工程W、工程X、及び工程Yはこの順番で行う必要があるが、工程Zは、紐状部の編糸がベース部に編み込まれない状態のときであればいつ行っても構わない。具体的には、紐状部を一側針床で編成するにあたり、紐状部の編目の内側に第一編地部の編糸が重なっていない状態のときに工程Zを行うことができる。例えば工程Xと工程Yの間や、工程Yの後に工程Zを行うことができる。なお、後述する実施形態1に示されるように、工程Xと工程Yがほぼ同時に終了することは許容される。
本発明の筒状編地の編成方法の一形態として、
前記紐状部を袋編みによって編成する形態が挙げられる。
本発明の筒状編地の編成方法の一形態として、
前記増し目を割増やしによって形成する形態が挙げられる。
本発明の筒状編地の編成方法によれば、ベース部を総針編成によって編成しても、ベース部の内部に渡る紐状部を編成できる。ベース部が総針編成によって編成されることで、ベース部の編目が粗くならないので、筒状編地の見栄えが良い。
紐状部を袋編みすることで、断面形状が略円形の紐状部を編成できる。そのような紐状部は立体的で扱い易い。例えば、紐状部をタグを取付けるために使用する場合、紐状部をつまみ易く紐状部にタグを取付け易い。
割増やしによって紐状部の始端を形成することで、紐状部がベース部にしっかりと繋がる。
図1は、実施形態1に係る筒状編地の概略図である。 図2は、実施形態1に係る筒状編地の編成工程第一図である。 図3は、図2に続く筒状編地の編成工程第二図である。
以下、本発明の筒状編地の編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
実施形態1では、4枚ベッド横編機を用いた編成例を説明する。本例とは異なり、ホールディング機能を有する複合針を備える2枚ベッド横編機を利用することもできる。
≪ニットウェア≫
図1に示す筒状編地1はセーターである。セーターは、身頃5と、その身頃5に接続された左袖6L及び右袖6Rと、を備える。本例の身頃5は、前身頃5Fと後身頃5Bとが切れ目なく筒状に繋がることで構成されている。身頃5は、本発明の筒状編地の編成方法における筒状のベース部2に相当する。また、後身頃5Bと前身頃5Fはそれぞれ、本発明の筒状編地の編成方法における第一編地部21と第二編地部22に相当する。
本例のセーター1では、後身頃5B側の衿首の内側に紐状部3が形成されている。紐状部3は、身頃5(ベース部2)の編幅方向に渡っている。紐状部3は、引っ掛け用の紐として、あるいはプラスチック製のタグループなどでプライスタグを取付けることなどに利用される。紐状部3の始端3S及び終端3Eはベース部2に繋がり、紐状部3の中間部はベース部2に繋がっていない。ベース部2の編目の向き(ウエール方向の向き)は紙面上方向に向いている。一方、紐状部3の編目の向き(ウエール方向の向き)は、ベース部2の編目の向きに交差する方向に向いている。
≪筒状編地の編成方法≫
次に、図1に示されるセーター1に備わる紐状部3を編成する例を図2,3の編成工程図に基づいて説明する。
図2,3の左側にあるS+数字は編成工程の番号を、FDは下部前針床、FUは上部前針床、BDは下部後針床、BUは上部後針床を示す。FD,FUは本発明における一側針床、BD,BUは他側針床に相当する。図中の黒点は編針を、大文字アルファベットは編針の位置を、逆三角は給糸口9を、直線矢印は編目の移動を示す。丸マークやU字マークは編目を示し、二重丸マークは重ね目を示し、黒丸マークはニット目を編成していることを示す。この図2,3では、FD,FU側において後身頃5Bとなる第一編地部21を、BD,BU側で前身頃5Fとなる第二編地部22を編成している。図2,3では説明の便宜上、実際のセーター1よりも編目の数を少なく表示している。また、図2,3では、紐状部3の形成位置は後身頃5Bの中央ではなく、後身頃5Bに対する紐状部3の長さも実際のセーター1における長さとは異なる長さとしている。
図1の紐状部3を編成する前に、総針編成によって身頃5(ベース部2)を二点鎖線の位置まで編成する(工程A)。図2のS0には、FDの編針A〜Lに第一編地部21が編成され、BDの編針A〜Lに第二編地部22が編成された状態が示されている。第一編地部21と第二編地部22とは筒状に繋がっており、FD,BDにおける両編地部21,22の形成範囲内に空針は存在しない。
S0の状態から紐状部3の編成を開始する。まず、S0の第一編地部21における編幅方向に離隔した開始箇所21Sと終了箇所21Eとを規定する。開始箇所21Sは紐状部3の始端3Sが繋がる箇所であり、終了箇所21Eは紐状部3の終端3Eが繋がる箇所である。本例では、FDの編針H,Iに係止される第一編地部21の編目が開始箇所21Sを構成し、FDの編針B,Cに係止される第一編地部21の編目が終了箇所21Eを構成する。両箇所21S,21Eの編目数は1つでも構わない。
S1では、給糸口9を左方向に移動させ、FDの編針I,Hに連続して割増やしを行って、開始箇所21Sに繋がる増し目30を形成する(工程B)。増し目30は、紐状部3の始端3Sとなる紐状部3の編目である。割増やしは、S0においてFDの編針I(H)に係止される編目を対向するBUの編針I(H)に移動させると共に、その移動させた編目から引き出された編目をFDの編針I(H)に形成する編成動作である。
ここで、本例の給糸口9は、ベース部2の編成に使用した給糸口とは異なるが、ベース部2の編成に使用した給糸口と同じ給糸口を使用することもできる。また、上記増し目30は割増やし以外の方法で形成することもできる。例えば、FDの編針Iの編目にタックを行った後、BUの編針Hに掛け目を形成し、次いでFDの編針Hの編目にタックを行った後、BUの編針Iに掛け目を形成することが挙げられる。この場合、FDの掛け目が増し目30となる。
S2では、紐状部3の編目を編成し、その編成に使用した給糸口9を終了箇所21E側に退避させる。本例では、紐状部3を袋編みによって編成している。具体的には、給糸口9を右方向に移動させてFDの編針Iに編目を形成した後、給糸口9を左方向に移動させてFDの編針Hに編目を形成し、更に給糸口9を右方向に移動させてFDの編針Iに編目を形成した後、給糸口9を左方向に移動させてFDの編針Hに編目を形成している。ここでは表目を2目並べて編成しているが、2つの表目の背面同士が接するような袋状に形成される。袋編みによって紐状部3を編成することで、断面が略円形となった厚みを有する紐状部3が形成される。このような紐状部3は持ち易いので、紐状部3へのタグなどの取付けが容易になる。
S2は必須ではないが、S2で紐状部3を編成することで、FDに係止される紐状部3の編目が第一編地部21の編目と直接繋がらない状態になる。そのため、後工程で紐状部3を移動させ易くなる。
S3以降は、紐状部3の編目の係止位置を徐々に終了箇所21E側に移動させながら、ベース部2の内部において紐状部3の編成コース数を増す(工程C)。工程Cでは、後述する工程W、工程X、工程Y、及び工程Zを繰り返す。
S3では、BD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、FDの編針H,Iに係止される紐状部3の編目をそれぞれ、BUの編針F,Gに移動させる(工程W)。紐状部3の編目は、開始箇所21Sの編目よりも終了箇所21E側に配置される。BUは右方向に2ピッチラッキングしているので、紐状部3の編目は実質的に終了箇所21E側に移動していると考えて良い。ラッキングピッチは、編幅方向の編目の移動距離が最小となるように選択する。
S4では、BD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、BUに係止される開始箇所21Sの編目をFDの空針領域4に移動させる。空針領域4は、S3(工程W)の紐状部3の移動に伴いFDに形成された空針からなる領域である。
S5では、BD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、FDの編針F,Gに係止される編目ユニット20をBUの編針H,Iに移動させる(工程Xの一部)。編目ユニット20は、S3(工程W)を行う前に紐状部3の編目に対して終了箇所21E側に隣接していた編目の集合体である。編目ユニット20を構成する編目の数は、紐状部3の編幅方向の編目の数と同じであることが好ましい。本例の場合、紐状部3の編幅方向の編目の数が2であるので、編目ユニット20を構成する編目の数も2としている。編目ユニット20の編目の数は1つでも良い。このS5では更に、FDの編針H,Iに係止される開始箇所21Sの編目をBUの編針J,Kに移動させることも同時に行っている。
S6では、BD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、編目ユニット20を、空針領域4に移動させる(工程Xの残部)。更にS6では、紐状部3の編目を、S5(工程Xの一部)によってFDに形成された新たな空針領域40に移動させる(工程Y)。新たな空針領域40は、FDの編針F,Gである。このS6では、工程Xと工程Yとが同時に終了している。
S7では、袋編みによって紐状部3の編目を編成し、給糸口9を終了箇所21E側に退避させる(工程Z)。袋編みは、S2と同様に行う。ここで、紐状部3の編目の編成は、紐状部3の編目の内側に第一編地部21の編糸が重なっていない状態のときに行うことができる。この紐状部3の編目の編成は、S4のBUの位置で行うこともできる。その場合、紐状部3の編目は裏目になる。また、S6において、編目ユニット20のみを空針領域4に移動させてから紐状部3の編目を編成し、S7において紐状部3の編目を空針領域40に移動させても良い。その場合も、紐状部3の編目は裏目となる。
S7以降、S3〜S7と同様の編成を行う。まず、図3のS8では、BD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、紐状部3の編目をBUの編針D,Eに移動させる(工程W)。S9では、BD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、FDの編針H,Iに係止される編目をBUの編針H,Iに移動させる。S10では、BD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、編目ユニット20をBUの編針F,Gに移動させる(工程Xの一部)。S11では、BD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、編目ユニット20を空針領域4に移動させ(工程Xの残部)と共に、紐状部3の編目を空針領域40に移動させる(工程Y)。S12では、S2,S7と同様の袋編みを紐状部3に行う。
S12において紐状部3の編成は終了したので、紐状部3の終端3Eを第一編地部21の終了箇所21Eの編目に接合する(工程D)。具体的には、S13でBD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、終端3EをBUに移動させる。S14でBD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、終端3Eの編目を終了箇所21Eの編目に重ねると共に、FDの編針F,Gに係止される第一編地部21の編目をBUの編針F,Gに移動させる。S15で、BD,BUを左方向に2ピッチラッキングさせ、BUに係止される全ての編目をFDに移動させる。
S15に示されるように、紐状部3の編成が終了し、かつベース部2の第一編地部21と第二編地部22の編目の並びが、S0と同様の状態になっている。S15の状態からBD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、筒状編成によってベース部2を1コース編成することで、紐状部3の終端3Eがベース部2に接合される。
紐状部3の編成コース数(ウエール方向の編目数)は、紐状部3の用途や紐状部3の編糸の特性に応じて適宜調整すれば良い。紐状部3のウエール方向の長さは、ベース部2における開始箇所21Sから終了箇所21Eまでの長さと同じでも良いし、短くても長くても良い。紐状部3の長さは、S2,S7,S12における紐状部3の編成数を調整することで変化させられる。
本例とは異なり、工程Dを行う前にベース部2の編成コース数を増しても良い。例えば、S12の後に引き返し編成などによってベース部2の編成コースを増す。その後、S13〜S15を行うことで、ベース部2のウエール方向における始端3Sよりも高い位置に紐状部3の終端3Eを接続できる。つまり、ベース部2に対して斜めに伸びる紐状部3を編成できる。また、図1の前身頃5Fに紐状部3を形成する場合、図2,3のBD,BUを一側針床、FD,FUを他側針床、前身頃5Fを第一編地部21、後身頃5Bを第二編地部22とみなし、S1〜S15と同様の編成を行えば良い。
以上説明した実施形態1の筒状編地の編成方法によれば、ベース部2の内側に紐状部3を形成しても、ベース部2を総針編成によって編成できる。ベース部2が総針編成によって編成されていれば、ベース部2の編目が粗くならないので、セーター1の見栄えが良い。また、本例では、紐状部3の編目を徐々に移動させているので、第一編地部21の端部編目と第二編地部22の端部編目とが編幅方向に3目以上離れることがないため、両端部編目を繋ぐ編糸が切れることが無い。
<実施形態2>
紐状部3の編幅方向の編目数を3目以上とすることもできる。紐状部3の編幅方向の編目数が3目であれば、実施形態1と同様の手順で紐状部3を編成し、ベース部2に接続すれば良い。紐状部3の編幅方向の編目数を4目以上とする場合、3目以下の編目からなる複数の紐状部ユニットに分割して、終了箇所21E側の紐状部ユニットから順次、終了箇所21E側に移動させると良い。その際、空針領域4を形成するための編目ユニット20の移動は、紐状部ユニットよりも開始箇所21S側の編針を用いて行う。
<実施形態3>
実施形態1の筒状編地の編成方法を応用して、ベース部2の筒形状の外側に渡る紐状部3を編成することもできる。具体的には、空針領域4を形成し、その空針領域4を経由させて紐状部3の係止位置を終了箇所21E側に移動させつつ、紐状部3の編目を編成することを繰り返す。ベース部2のウエール方向の同じ高さにおける内側と外側に紐状部3を形成することができる。
その他、紐状部3を編成する途中で、紐状部3をベース部2の内外に貫通させても良い。例えば、ベース部2の内側で編成していた紐状部3をベース部2の外側に出してから、紐状部3をベース部2に接続することが挙げられる。
<実施形態4>
実施形態1のベース部2は周方向に開き部が無い構成であった。これに対して、ヘンリーネックやカーディガンのように、ベース部2の周方向の一部に開き部がある構成であっても良い。その場合、開き部を繋ぐように紐状部3を形成すれば、開き部が開き過ぎないベース部2を備える筒状編地1とすることができる。ベース部2の内側に紐状部3を形成すれば、紐状部3を目立たなくできる。ベース部2の外側に紐状部3を形成すれば、開き部を紐状部3で装飾できる。
その他、本発明の筒状編地の編成方法で得られる筒状編地1はニットウェアに限定されるわけではない。例えば、シートカバーなどの産業資材の編成に本発明の筒状編地の編成方法を利用できる。
FD 下部前針床(一側針床)、FU 上部前針床(一側針床)
BD 下部後針床(他側針床)、BU 上部後針床(他側針床)
1 筒状編地
2 ベース部
20 編目ユニット、21 第一編地部、22 第二編地部
21E 終了箇所、21S 開始箇所
3 紐状部
3E 終端、3S 始端
30 増し目
4 空針領域、40 新たな空針領域
5 身頃、5F 前身頃、5B 後身頃
6L 左袖、6R 右袖
9 給糸口

Claims (3)

  1. 前後に対向する一側針床と他側針床とを備える横編機を用いて、
    筒状のベース部と、前記ベース部の編幅方向に渡る紐状部とを備える筒状編地の編成方法において、
    総針編成によって、前記一側針床に係止される第一編地部と、前記他側針床に係止される第二編地部とが筒状に繋がった前記ベース部を編成する工程Aと、
    前記第一編地部における編幅方向に離隔した開始箇所と終了箇所を規定し、前記開始箇所に繋がる増し目を形成することで、前記紐状部の始端となる前記紐状部の編目を編成する工程Bと、
    前記紐状部の編目の係止位置を徐々に前記終了箇所側に移動させながら、前記ベース部の内部において前記紐状部の編成コース数を増す工程Cと、
    前記紐状部の終端となる前記紐状部の編目を前記終了箇所に接続する工程Dと、を備え、
    前記工程Cでは、
    前記紐状部の編目を、前記一側針床から前記他側針床に移動させる工程Wと、
    前記紐状部の編目に対して前記工程Wを行う前の時点で前記終了箇所側に隣接していた編目ユニットを、前記工程Wによって前記一側針床に形成された空針領域に移動させる工程Xと、
    前記紐状部の編目を、前記工程Xによって前記一側針床に形成された新たな空針領域に移動させる工程Yと、
    前記紐状部の編目を編成し、その編成に使用した前記横編機の給糸口を前記終了箇所側に退避させる工程Zと、を繰り返す、
    筒状編地の編成方法。
  2. 前記紐状部を袋編みによって編成する請求項1に記載の筒状編地の編成方法。
  3. 前記増し目を割増やしによって形成する請求項1または請求項2に記載の筒状編地の編成方法。
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