JP2021059087A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP2021059087A
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Teppei Sawada
哲平 澤田
和晃 安形
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和晃 安形
和也 森園
Kazuya Morizono
和也 森園
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【課題】供給ポンプにリークが発生した場合でもインクヘッドからインクが漏れることを抑制すること。【解決手段】制御装置30は、第1吸引動作を実行する第1制御部31Aと、第1吸引動作が実行される前に第2インクヘッド20Bの第2ノズル23Bからインクを吐出させる第2制御部31Bと、第1吸引動作が実行されているときに第1供給ポンプ68Aを駆動して第1貯留室81Aにインクを供給する第1インク供給部32Aと、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいか否かを判定する判定部33と、第1バルブ64Aの開閉を制御するバルブ制御部34と、を備え、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第1インク供給部32Aは第1供給ポンプ68Aの駆動を停止する。【選択図】図11

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
例えば、特許文献1には、インクを貯留するインクカートリッジとインクヘッドとを接続するインク経路と、インク経路に配置されかつインクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、インク供給装置から供給されたインクを一時的に貯留する貯留室を有するダンパーと、を備えたインクジェットプリンタが開示されている。特許文献1のインク供給装置は、内部にインクが流通するチューブと、チューブを押圧してインクを移動させる押圧体とを備えている。ここでのインク供給装置は、いわゆるチューブポンプである。押圧体がチューブを押圧してチューブを閉鎖した状態で、さらに押圧体が移動することによってチューブ内のインクがインクヘッドに向けて供給される。
特開2017−209826号公報
ところで、インクヘッドにインクを供給するインク供給装置では、長年の使用によりチューブ等が劣化してしまい、押圧体によってチューブを完全に閉鎖できなくなる虞がある。また、インク供給装置がダイヤフラムポンプの場合には、弁の劣化に伴いインクを貯留するシリンダーを完全に閉鎖できなくなる虞がある。ここで、インクカートリッジがインクヘッドより上方に配置されている場合には、インク供給装置が完全に閉鎖されていないと、インクカートリッジからインクヘッドに向けてインクが供給されること(即ちリーク)が発生し得る。ダンパーの貯留室は比較的大きな容積を有するため、リークによってインクが供給されても直ちに不具合は発生しないが、継続してインクが供給されてしまうとインクヘッドからインクが意図せずに漏れる虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インク供給装置にリークが発生した場合でもインクヘッドからインクが漏れることを抑制することができるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明者達は、1つのインクカートリッジから2つのインクヘッドにインクを供給するインク経路において、一方のインクヘッドからインクを強制的に吐出させる吸引動作を行うときに、他方のインクヘッドのインク供給装置にリークが発生することによって他方のインクヘッドからインクが意図せずに漏れる虞があることに気が付いた。そこで、吸引動作を行うときには他方のインクヘッドの上流側に配置されるダンパー内のインクを予め減少させることで、インク供給装置にリークが発生していても他方のインクヘッドからインクが漏れることを抑制できることを見出した。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体にインクを吐出する複数の第1ノズルと、複数の前記第1ノズルが形成された第1ノズル面とを有する第1インクヘッドと、記録媒体にインクを吐出する複数の第2ノズルと、複数の前記第2ノズルが形成された第2ノズル面とを有する第2インクヘッドと、インクを貯留するインクカートリッジに接続される上流側端部を有する上流側流路と、前記第1インクヘッドに接続された第1下流側端部を有しかつ前記上流側流路に接続された第1下流側流路と、前記第2インクヘッドに接続された第2下流側端部を有しかつ前記上流側流路に接続された第2下流側流路と、を有するインク経路と、前記上流側流路に配置され、前記上流側流路を開放または閉鎖するバルブと、前記第1下流側流路に配置され、前記インクカートリッジから前記第1インクヘッドに向けてインクを供給する第1インク供給装置と、前記第2下流側流路に配置され、前記インクカートリッジから前記第2インクヘッドに向けてインクを供給する第2インク供給装置と、インクが一時的に貯留される第1貯留室を有し、前記第1インク供給装置と前記第1インクヘッドとの間に位置するように前記第1下流側流路に配置された第1ダンパーと、インクが一時的に貯留される第2貯留室を有し、前記第2インク供給装置と前記第2インクヘッドとの間に位置するように前記第2下流側流路に配置された第2ダンパーと、前記第1貯留室内の圧力を検出する第1検出装置と、前記第2貯留室内の圧力を検出する第2検出装置と、前記第1インクヘッドに着脱可能に形成され、前記第1インクヘッドに取り付けられたときに前記第1ノズル面を覆いかつ前記第1ノズル面との間に第1密閉空間を形成する第1キャップと、前記第2インクヘッドに着脱可能に形成され、前記第2インクヘッドに取り付けられたときに前記第2ノズル面を覆いかつ前記第2ノズル面との間に第2密閉空間を形成する第2キャップと、前記第1密閉空間内の流体を吸引する第1吸引ポンプと、前記第2密閉空間内の流体を吸引する第2吸引ポンプと、前記第1インクヘッド、前記第2インクヘッド、前記バルブ、前記第1インク供給装置、前記第2インク供給装置、前記第1吸引ポンプおよび前記第2吸引ポンプを制御する制御装置と、を備えている。前記上流側端部に前記インクカートリッジが取り付けられているとき、前記インクカートリッジは、前記第1インクヘッドおよび前記第2インクヘッドより上方に位置する。前記制御装置は、前記第1吸引ポンプを駆動して前記第1密閉空間内の流体を吸引する第1吸引動作を実行する第1制御部と、前記第1制御部によって前記第1吸引動作が実行される前に、前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が所定の圧力以下になるまで、前記第2ノズルからインクを吐出させる第2制御部と、前記第1吸引動作が実行されているときに、前記第1検出装置によって検出された前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下になると、前記第1インク供給装置を駆動して前記第1貯留室に第1の量のインクを供給する第1インク供給部と、前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいか否かを判定する判定部と、前記バルブの開閉を制御するバルブ制御部と、を備えている。前記第1吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記バルブ制御部は前記バルブを閉鎖し、かつ、前記第1インク供給部は前記第1インク供給装置の駆動を停止する。
本発明のインクジェットプリンタによると、第1制御部によって第1吸引動作が実行されているとき、第1インク供給部によって第1インク供給装置が駆動されて断続的に第1の量のインクが第1ダンパーの第1貯留室に供給される。このとき、第2吸引ポンプは駆動されていないため、第2ダンパーの第2貯留室内のインクは減少しない。即ち、第2インク供給装置は駆動されない。ところが、インクカートリッジと第2インク供給装置とは連通しているため、第2インク供給装置にリークが発生している場合には、第2インク供給装置が駆動していないにもかかわらず、インクカートリッジから意図せずに第2ダンパーの第2貯留室にインクが供給され得る。ここで、第2制御部は、第1吸引動作が実行される前に、第2検出装置によって検出された第2貯留室内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第2ノズルからインクを予め吐出させている。このため、第2インク供給装置にリークが発生していても、第2ダンパーの第2貯留室にインクが貯留され第2インクヘッドからインクが漏れることが抑制される。さらに、第1吸引動作が実行されている間に判定部によって第2貯留室内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、即ち、第2インク供給装置にリークが発生していることによって第2ダンパーの第2貯留室にインクが供給されているときには、バルブ制御部はバルブを閉鎖し、かつ、第1インク供給部は第1インク供給装置の駆動を停止する。これにより、第2ダンパーの第2貯留室にインクがさらに供給されることが停止され、第2インクヘッドからインクが漏れることを未然に防ぐことができる。
本発明によれば、インク供給装置にリークが発生した場合でもインクヘッドからインクが漏れることを抑制することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの主要部の正面図である。 一実施形態に係るインク供給システムを示す模式図である。 一実施形態に係るキャリッジの底面図である。 一実施形態に係る第1供給ポンプの構成を示す縦断面図である。 一実施形態に係る第1ダンパーおよび第1検出装置の平面断面図であり、第1貯留室内の圧力が所定の圧力以下である状態を示す図である。 一実施形態に係る第1ダンパーおよび第1検出装置の平面断面図であり、第1貯留室内の圧力が所定の圧力より大きい状態を示す図である。 一実施形態に係るキャッピング装置の周辺の構成を示す図であり、インクヘッドからキャップが取り外された状態を示す正面図である。 一実施形態に係るキャッピング装置の周辺の構成を示す図であり、インクヘッドにキャップが取り付けられた状態を示す正面図である。 一実施形態に係るプリンタの制御系のブロック図である。 一実施形態に係る第1インクヘッドの第1吸引動作中に第2供給ポンプにリークが発生しているかを判定する手順を示すフローチャートである。 一実施形態に係る第2インクヘッドの第2吸引動作中に第1供給ポンプにリークが発生しているかを判定する手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、プリンタ10とする。)について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいるユーザから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記ユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Yは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を表す。副走査方向Xは主走査方向Yと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Xは前後方向である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図1に示すように、プリンタ10は、記録媒体12に印刷を行う。記録媒体12は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体12は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体12は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体12は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体12には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、ベース部材40と、本体ケース50と、右脚部16Rと、左脚部16Lと、インクヘッドユニット20(図2参照)と、制御装置30(図2参照)とを備えている。ベース部材40は、主走査方向Yに延びる。ベース部材40は、プラテン15を備えている。プラテン15は、主走査方向Yに延びる。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40の下部に取り付けられている。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40を支持する。
図2に示すように、インクヘッドユニット20は、ベース部材40に設けられている。インクヘッドユニット20は、本体ケース50の内方に配置されている。インクヘッドユニット20は、プラテン15より上方に配置されている。インクヘッドユニット20は、キャリッジ22、後述する第1インクヘッド20A、20C、20E、20G、第2インクヘッド20B、20D、20F、20H、第1ダンパー80Aおよび第2ダンパー80Bを備えている。
図2に示すように、プリンタ10は、ベース部材40に設けられたガイドレール13を備えている。ガイドレール13は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール13には、インクヘッドユニット20のキャリッジ22が係合している。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール13に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール13の左端側に配置された左側のプーリ19aと、ガイドレール13の右端側に配置されたプーリ19bとを有している。プーリ19bには、キャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19aに連結されていてもよい。プーリ19bは、キャリッジモータ8aによって駆動される。プーリ19aおよびプーリ19bには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ22はベルト16に固定されている。プーリ19aおよびプーリ19bが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ22が主走査方向Yに移動する。このように、キャリッジ22はガイドレール13に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
図2に示すように、プラテン15は、ベース部材40の中央部に設けられている。プラテン15は、本体ケース50の左前カバー54Lと右前カバー54Rとの間に配置されている。プラテン15には、記録媒体12が載置される。プラテン15は、主走査方向Yに延びる。プラテン15には、複数のグリットローラ17が設けられている。グリットローラ17は、ベース部材40に設けられた図示しないピンチローラと対向する位置に配置されている。グリットローラ17はフィードモータ17aに連結されている。グリットローラ17はフィードモータ17aによって回転駆動される。記録媒体12がグリットローラ17とピンチローラとの間に挟まれた状態でグリットローラ17が回転すると、記録媒体12は副走査方向X(図1参照)に搬送される。
図2に示すように、本体ケース50には、複数のインクカートリッジ25が収容される。インクカートリッジ25はインクを密封して貯留する容器である。インクカートリッジ25は、例えば、内部に貯留されたインクの量に応じて変形可能なインクパウチである。インクパウチは、可撓性を有する材料から形成されている。可撓性を有する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料や、アルミ箔を積層加工したラミネートフィルム等が挙げられる。本実施形態では、インクカートリッジ25として4個の第1インクカートリッジ25A、25C、25E、25Gと4個の第2インクカートリッジ25B、25D、25F、25Hが本体ケース50に収容される。第1インクカートリッジ25A、25C、25E、25Gは、後述するインク経路60(図3参照)の第1上流側端部62A(図3参照)に着脱自在に接続されている。第2インクカートリッジ25B、25D、25F、25Hは、インク経路60の第2上流側端部62B(図3参照)に着脱自在に接続されている。インクカートリッジ25には、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ブラックインクなどのプロセスカラーインクや、ホワイトインク、メタリックインク、および、クリアインクなどの特色インクのうち何れかのインクが貯留されている。本実施形態では、例えば、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bにはシアンインクが貯留され、第1インクカートリッジ25Cおよび第2インクカートリッジ25Dにはマゼンタインクが貯留され、第1インクカートリッジ25Eおよび第2インクカートリッジ25Fにはイエローインクが貯留され、第1インクカートリッジ25Gおよび第2インクカートリッジ25Hにはブラックインクが貯留されている。
図2に示すように、プリンタ10は、同色のインクが貯留された第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25B、第1インクカートリッジ25Cおよび第2インクカートリッジ25D、第1インクカートリッジ25Eおよび第2インクカートリッジ25F、第1インクカートリッジ25Gおよび第2インクカートリッジ25Hごとにインク供給システム55を備えている。インク供給システム55は、インクカートリッジ25に加えて、第1インクヘッド20A、20C、20E、20G、第2インクヘッド20B、20D、20F、20H、インク経路60、第1バルブ64A、第2バルブ64B、第1供給ポンプ68A、第2供給ポンプ68B、第1ダンパー80A、第2ダンパー80B、第1検出装置90A(図3参照)、第2検出装置90B(図3参照)を備えている。第1バルブ64Aおよび第2バルブ64Bは、バルブの一例である。第1供給ポンプ68Aは、第1インク供給装置の一例である。第2供給ポンプ68Bは、第2インク供給装置の一例である。第1インクヘッド20A、20C、20E、20G、第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hおよび第1ダンパー80A、第2ダンパー80Bはキャリッジ22に搭載され、主走査方向Yに往復移動する。一方、インクカートリッジ25は、キャリッジ22に搭載されておらず、主走査方向Yに往復移動しない。そのため、キャリッジ22が主走査方向Yに移動してもインク経路60が破損しないように、インク経路60の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、主走査方向Yに延びた状態で配置されている。本実施形態では、合計4つインク経路60が設けられている。インク経路60は、ケーブル類保護案内装置46で覆われている。
図4に示すように、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hは、副走査方向X(前後方向)の長さが主走査方向Y(左右方向)の長さよりも長い形状に形成されている。第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hは、同じ形状かつ同じ大きさに形成されている。第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hは、左右対称(より詳細には、第1インクヘッド20Gと第2インクヘッド20Hとの間に位置しかつ副走査方向Xに延びる仮想線LYに対して左右対称。)に配置されている。例えば、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bは、主走査方向Yの最も左側および最も右側にそれぞれ配置されている。第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gは、記録媒体12にインクを吐出しかつ副走査方向Xに並ぶ複数の第1ノズル23Aと、第1ノズル23Aが形成された第1ノズル面24Aとを備えている。第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hは、記録媒体12にインクを吐出しかつ副走査方向Xに並ぶ複数の第2ノズル23Bと、第2ノズル23Bが形成された第2ノズル面24Bとを備えている。第1ノズル23Aおよび第2ノズル23B内は、負圧(大気圧より低い圧力)に設定されている。なお、第1ノズル23Aおよび第2ノズル23Bは微小であるため、図4では複数の第1ノズル23Aおよび第2ノズル23Bを直線で表している。第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hは、第1ノズル面24Aおよび第2ノズル面24Bが外部に露出されるようにキャリッジ22に収容されている。
以下では、一例として、シアンインクを貯留する第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bを含むインク供給システム55について説明する。なお、マゼンタインクを貯留する第1インクカートリッジ25Cおよび第2インクカートリッジ25Dを含むインク供給システム55、イエローインクを貯留する第1インクカートリッジ25Eおよび第2インクカートリッジ25Fを含むインク供給システム55およびブラックインクを貯留する第1インクカートリッジ25Gおよび第2インクカートリッジ25Hを含むインク供給システムは、貯留されるインクが異なることを除き、シアンインクを貯留する第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bを含むインク供給システム55と同様の構成であるため、重複する説明を省略する。図3は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bへシアンインク(以下、単にインクとする。)を供給するインク供給システム55を示す模式図である。
図3に示すように、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bと第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bとは、インク経路60を介して連通している。インク経路60は、上流側流路61と下流側流路65とを有する。上流側流路61は、第1上流側端部62Aを有する第1上流側流路61Aと、第2上流側端部62Bを有する第2上流側流路61Bと、第1上流側流路61Aと第2上流側流路61Bとを連結する連結流路66と、を有する。第1上流側端部62Aは、第1インクカートリッジ25Aのインク取り出し口に着脱可能に接続されている。第1上流側端部62Aは、第1インクカートリッジ25Aのインク取り出し口に着脱不能に接続されていてもよい。第2上流側端部62Bは、第2インクカートリッジ25Bのインク取り出し口に着脱可能に接続されている。第2上流側端部62Bは、第2インクカートリッジ25Bのインク取り出し口に着脱不能に接続されていてもよい。第1上流側端部62Aおよび第2上流側端部62Bは、上流側端部の一例である。下流側流路65は、第1下流側端部63Aを有する第1下流側流路65Aと、第2下流側端部63Bを有する第2下流側流路65Bと、を有する。第1下流側端部63Aは、第1インクヘッド20Aに接続されている。第2下流側端部63Bは、第2インクヘッド20Bに接続されている。上流側流路61は、第1下流側流路65Aおよび第2下流側流路65Bに接続されている。より詳細には、第1下流側流路65Aは、第1三方弁67Aを介して上流側流路61の第1上流側流路61Aおよび連結流路66に接続されている。第2下流側流路65Bは、第2三方弁67Bを介して上流側流路61の第2上流側流路61Bおよび連結流路66に接続されている。インク経路60は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bにインクを導く流路を形成している。インク経路60は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。インク経路60の構成は特に限定されないが、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。ただし、チューブ以外の材料で構成されていてもよい。インク経路60の一部がチューブによって構成されていてもよい。
図3に示すように、第1上流側流路61Aは、チューブ58AAおよびチューブ58ABを有している。チューブ58AAは、第1インクカートリッジ25Aと第1バルブ64Aとを連通する。チューブ58ABは、第1バルブ64Aと第1三方弁67Aとを連通する。第1上流側端部62Aは、チューブ58AAに設けられている。第2上流側流路61Bは、チューブ58BAおよびチューブ58BBを有している。チューブ58BAは、第2インクカートリッジ25Bと第2バルブ64Bとを連通する。チューブ58BBは、第2バルブ64Bと第2三方弁67Bとを連通する。第2上流側端部62Bは、チューブ58BAに設けられている。連結流路66は、第1三方弁67Aと第2三方弁67Bとを連通する。連結流路66は、例えば、チューブから構成されている。なお、第1上流側端部62Aおよび第2上流側端部62Bに第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bがそれぞれ取り付けられているとき、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bは、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bより上方に位置する。
図3に示すように、第1下流側流路65Aは、チューブ59AA、チューブ59ABおよびチューブ59ACを有している。チューブ59AAは、第1三方弁67Aと第1供給ポンプ68Aとを連通する。チューブ59ABは、第1供給ポンプ68Aと第1ダンパー80Aとを連通する。チューブ59ACは、第1ダンパー80Aと第1インクヘッド20Aとを連通する。第1下流側端部63Aは、チューブ59ACに設けられている。第2下流側流路65Bは、チューブ59BA、チューブ59BBおよびチューブ59BCを有している。チューブ59BAは、第2三方弁67Bと第2供給ポンプ68Bとを連通する。チューブ59BBは、第2供給ポンプ68Bと第2ダンパー80Bとを連通する。チューブ59BCは、第2ダンパー80Bと第2インクヘッド20Bとを連通する。第2下流側端部63Bは、チューブ59BCに設けられている。このような経路によって、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bにインクが供給される。
図3に示すように、第1バルブ64Aは、第1上流側流路61Aに配置されている。第1バルブ64Aは、第1インクカートリッジ25Aと第1三方弁67Aとの間に配置されている。第1バルブ64Aは、本体ケース50内に配置されている。第1バルブ64Aは、第1上流側流路61Aを開放または閉鎖可能に構成されている。なお、第1バルブ64Aが第1上流側流路61Aを開放または閉鎖するとは、第1バルブ64Aが第1上流側流路61Aを完全に開放または閉鎖する場合と、第1上流側流路61Aを部分的に開放または閉鎖する場合とを含む。第1バルブ64Aが第1上流側流路61Aを開放することで、第1インクカートリッジ25Aに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bに供給することができる。一方、第1バルブ64Aが第1上流側流路61Aを閉鎖することで、第1インクカートリッジ25Aに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bに供給することができなくなる。第1バルブ64Aは、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、第2バルブ64Bは、第2上流側流路61Bに配置されている。第2バルブ64Bは、第2インクカートリッジ25Bと第2三方弁67Bとの間に配置されている。第2バルブ64Bは、本体ケース50内に配置されている。第2バルブ64Bは、第2上流側流路61Bを開放または閉鎖可能に構成されている。なお、第2バルブ64Bが第2上流側流路61Bを開放または閉鎖するとは、第2バルブ64Bが第2上流側流路61Bを完全に開放または閉鎖する場合と、第2上流側流路61Bを部分的に開放または閉鎖する場合とを含む。第2バルブ64Bが第2上流側流路61Bを開放することで、第2インクカートリッジ25Bに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bに供給することができる。一方、第2バルブ64Bが第2上流側流路61Bを閉鎖することで、第2インクカートリッジ25Bに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bに供給することができなくなる。第2バルブ64Bは、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、第1供給ポンプ68Aは、第1下流側流路65Aに配置されている。第1供給ポンプ68Aは、第1三方弁67Aと第1ダンパー80Aとの間に配置されている。第1供給ポンプ68Aは、第1インクカートリッジ25Aまたは第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aに向けてインクを供給する。即ち、第1バルブ64Aが開放されかつ第2バルブ64Bが閉鎖されているときには、第1供給ポンプ68Aは、第1インクカートリッジ25Aから第1インクヘッド20Aに向けてインクを供給し、第1バルブ64Aが閉鎖されかつ第2バルブ64Bが開放されているときには、第1供給ポンプ68Aは、第2インクカートリッジ25Bから連結流路66を介して第1インクヘッド20Aに向けてインクを供給する。第1供給ポンプ68Aは、第1検出装置90Aにおいて、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下(例えば第1貯留室81A内の絶対圧が所定の圧力以下)であると検出されたときに駆動される。第1供給ポンプ68Aによって第1貯留室81Aに第1の量のインクが供給されると、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きく(例えば第1貯留室81A内の絶対圧が所定の圧力より大きく)なる。なお、後述するように第1供給ポンプ68Aは、第2吸引動作が単独で実行されているときには、第1検出装置90Aにおいて第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下であると検出されても駆動しない。
図3に示すように、第2供給ポンプ68Bは、第2下流側流路65Bに配置されている。第2供給ポンプ68Bは、第2三方弁67Bと第2ダンパー80Bとの間に配置されている。第2供給ポンプ68Bは、第1インクカートリッジ25Aまたは第2インクカートリッジ25Bから第2インクヘッド20Bに向けてインクを供給する。即ち、第1バルブ64Aが開放されかつ第2バルブ64Bが閉鎖されているときには、第2供給ポンプ68Bは、第1インクカートリッジ25Aから連結流路66を介して第2インクヘッド20Bに向けてインクを供給し、第1バルブ64Aが閉鎖されかつ第2バルブ64Bが開放されているときには、第2供給ポンプ68Bは、第2インクカートリッジ25Bから第2インクヘッド20Bに向けてインクを供給する。第2供給ポンプ68Bは、第2検出装置90Bによって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下(例えば第2貯留室81B内の絶対圧が所定の圧力以下)であることが検出されたときに駆動される。第2供給ポンプ68Bによって第2貯留室81Bに第2の量のインク(例えば第1の量と第2の量は同じである)が供給されると、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きく(例えば第2貯留室81B内の絶対圧が所定の圧力より大きく)なる。なお、後述するように第2供給ポンプ68Bは、第1吸引動作が単独で実行されているときには、第2検出装置90Bにおいて第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下であると検出されても駆動しない。
図5は、第1供給ポンプ68Aの構成を示す縦断面図である。なお、第2供給ポンプ68Bは第1供給ポンプ68Aと同じ構成であるため、第2供給ポンプ68Bの詳細な説明は省略する。図5に示すように、第1供給ポンプ68Aは、チューブポンプである。チューブポンプは、円弧状に形成された内壁を有するケース71と、ケース71内に配置されたチューブ72と、チューブ72の一部を押圧可能な押圧体73と、押圧体73を支持しかつ押圧体73をケース71内で移動させるための回転円板74と、回転円板74を回転駆動させるためのモータ75とを備えている。チューブ72は、内部にインクが流通しかつ弾性変形可能に形成されている。チューブ72の一端72Aは、チューブ59AA(図3参照)に接続されている。チューブ72の他端72Bは、チューブ59AB(図3参照)に接続されている。押圧体73は、回転円板74の回転に連動して回転するように構成されている。押圧体73は、回転円板74に設けられている。押圧体73は、回転円板74が第1の方向(図5の矢印D1の方向。ここでは反時計回り。)に回転することによって、第1の方向に回転する。押圧体73は、第1の方向に回転することによってチューブ72を押圧してチューブ72を閉鎖する閉鎖位置に移動する。押圧体73は、回転円板74が第2の方向(図5の矢印D2の方向。ここでは時計回り。第1の方向とは逆方向。)に回転することによって、第2の方向に回転する。押圧体73は、第2の方向に回転することによってチューブ72から離反してチューブ72を開放する開放位置に移動する。押圧体73は、チューブ72を閉鎖した状態で第1の方向に回転することによって、チューブ72内のインクを移動させる。モータ75は制御装置30によって制御される。回転円板74は、回転体の一例である。
図3に示すように、第1ダンパー80Aは、第1下流側流路65Aに配置されている。第1ダンパー80Aは、第1供給ポンプ68Aと第1インクヘッド20Aとの間に配置されている。第1ダンパー80Aは、インクが一時的に貯留される第1貯留室81Aを有している。第1貯留室81Aには、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから供給されたインクが一時的に貯留される。第1ダンパー80Aは、第1インクヘッド20Aと連通している。第1ダンパー80Aは、例えば第1インクヘッド20Aの上部に設けられる。第2ダンパー80Bは、第2下流側流路65Bに配置されている。第2ダンパー80Bは、第2供給ポンプ68Bと第2インクヘッド20Bとの間に配置されている。第2ダンパー80Bは、インクが一時的に貯留される第2貯留室81Bを有している。第2貯留室81Bには、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから供給されたインクが一時的に貯留される。第2ダンパー80Bは、第2インクヘッド20Bと連通している。第2ダンパー80Bは、例えば第2インクヘッド20Bの上部に設けられる。
図3に示すように、第1検出装置90Aは、第1ダンパー80Aの側方に配置されている。第1検出装置90Aは、第1ダンパー80Aの第1貯留室81A内の圧力(言い換えると、第1貯留室81Aに流入するインクの量。)を検出する。第2検出装置90Bは、第2ダンパー80Bの側方に配置されている。第2検出装置90Bは、第2ダンパー80Bの第2貯留室81B内の圧力(言い換えると、第2貯留室81Bに流入するインクの量。)を検出する。第1貯留室81A内の圧力に基づいて第1供給ポンプ68Aが制御され、第2貯留室81B内の圧力に基づいて第2供給ポンプ68Bが制御される。
図6は、第1ダンパー80Aおよび第1検出装置90Aの構成を示す断面図である。なお、第2ダンパー80Bは第1ダンパー80Aと同様の構成であり、第2検出装置90Bは第1検出装置90Aと同様の構成であるため、第2ダンパー80Bおよび第2検出装置90Bの詳細な説明は省略する。第1ダンパー80Aは、インクの圧力変動を緩和して、第1インクヘッド20Aからのインクの吐出動作を安定させるものである。本実施形態では、図6に示すように、第1ダンパー80Aは、ケース本体82と、感圧膜83とを備えている。
図6に示すように、ケース本体82は一面(図6の右側の面)に開口82Aが形成された中空構造である。ケース本体82は、典型的には樹脂材料から形成されている。感圧膜83は開口82Aを覆うようにケース本体82の外壁面に取り付けられている。第1貯留室81Aは、ケース本体82と感圧膜83とに囲まれた空間である。感圧膜83は、例えば可撓性を有する樹脂製のフィルムによって構成されている。図6および図7に示すように、感圧膜83は、第1貯留室81A内のインクの貯留量や、第1貯留室81A内の圧力に応じて、撓み変形可能なように構成されている。感圧膜83は、第1貯留室81Aの内側および外側に撓み変形可能である。感圧膜83は、第1貯留室81Aの内側および外側にそれぞれ撓むことができる程度の張力で、ケース本体82に取り付けられている。
図6に示すように、第1貯留室81Aには、バネ85が設けられている。バネ85は、圧縮された状態で第1貯留室81Aに配置されており、感圧膜83に向かって弾性力を付与する。ここでは、バネ85は、感圧膜83の第1貯留室81A側の面に接触している。なお、バネ85の種類は特に限定されない。本実施形態では、バネ85はコイルバネである。感圧膜83には、押圧体86が設けられている。押圧体86は、バネ85に支持されている。押圧体86は、感圧膜83の撓み変形に追従して第1貯留室81Aの内側および外側に移動可能である。
図6に示すように、第1検出装置90Aは、レバー84を備えている。レバー84は、押圧体86と接触可能にケース本体82に設けられている。本実施形態では、ケース本体82には、支持バネ87が設けられおり、レバー84は、支持バネ87に支持されている。レバー84の形状は特に限定されない。ここでは、レバー84は、略U字状に形成されている。詳しくは、レバー84は、押圧体86の右方において、前後方向に延びた接触部84Aと、接触部84Aの後端から左方に延びた支持部84Bと、接触部84Aの前端から左方に延びた被検出部84Cとを有している。接触部84Aには、押圧体86が接触可能である。支持部84Bは、支持バネ87に支持されている。被検出部84Cは、後述する検出部95によって検出される部位である。図6に示すように、レバー84は、感圧膜83が第1貯留室81Aの内側に撓むとき(即ち第1貯留室81A内のインクが減少して圧力が低下するとき)に第1貯留室81Aに近づく方向に移動する。図7に示すように、レバー84は、感圧膜83が第1貯留室81Aの外側に撓むとき(即ち第1貯留室81A内のインクが増加して圧力が増大するとき)に第1貯留室81Aから離れる方向に移動する。
図6に示すように、第1検出装置90Aは、検出部95を備えている。検出部95は、例えば、赤外線などの光を発する発光素子を有する発光部91と、発光部91から発せられた光を感知する受光素子を有する受光部92とを備えている。発光部91と受光部92とは、互いに対向するように配置されている。発光部91と受光部92との間に検出領域93が設けられている。第1検出装置90Aは、レバー84の位置変化に基づいて、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下であるかを検出することができる。図7に示すように、第1貯留室81Aの圧力が大きくなるにしたがって、感圧膜83が第1貯留室81Aの外側に撓む。このとき、押圧体86によって、レバー84が第1貯留室81Aの外側に押されることで、レバー84は、支持バネ87を軸に回転する。そして、第1貯留室81Aの圧力が所定の圧力より大きくなったとき、レバー84の被検出部84Cが第1検出装置90Aの検出領域93から外れた位置に移動する。第1検出装置90Aは、発光部91と受光部92との間(即ち検出領域93)に、レバー84の被検出部84Cが位置していないとき、第1貯留室81Aの圧力が所定の圧力よりも大きいことを検出する。
図1に示すように、本体ケース50のうち右前カバー54Rの後方には、操作パネル18が設けられている。操作パネル18は、プリンタの状態を表示する表示部(図示せず)と、ユーザによって操作される入力キー(図示せず)が設けられている。操作パネル18は、プリンタ10の各種の動作を制御する制御装置30(図2参照)に接続されている。
図2に示すように、プリンタ10は、キャッピング装置41を備えている。キャッピング装置41は、本体ケース50内に設けられている。キャッピング装置41は、プラテン15より右方に配置されている。図8に示すように、キャッピング装置41は、4個の第1キャップ42Aと、4個の第2キャップ42Bと、キャップ移動機構43と、第1吸引ポンプ44Aと、第2吸引ポンプ44Bとを備えている。第1キャップ42A、第2キャップ42Bおよびキャップ移動機構43は、ガイドレール13(図2参照)の右端部に位置するホームポジションHPに配置されている。ここで、ホームポジションHPとは、印刷待機時、すなわち、印刷が行われていないときに、キャリッジ22、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hが待機する位置である。ただし、ホームポジションHPの位置は特に限定されず、ガイドレール13の左端部であってもよい。なお、図8および図9に示す例では、第1ダンパー80Aおよび第2ダンパー80Bの図示を省略している。
第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gの第1ノズル23A(図4参照)および第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hの第2ノズル23B(図4参照)に付着したインクが硬化して第1ノズル23Aおよび第2ノズル23Bが目詰まりすることを抑制する部材である。第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、主走査方向Yに並んでいる。図9に示すように、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、印刷待機時において、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hにそれぞれ装着され、第1ノズル面24Aおよび第2ノズル面24Bをそれぞれ覆う。即ち、キャリッジ22がホームポジションHPに移動すると、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hにそれぞれ装着される。
キャップ移動機構43は、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを支持している。キャップ移動機構43は、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hに対してそれぞれ着脱可能なように移動させる機構である。本実施形態では、キャップ移動機構43は、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを上下方向に移動させるものである。キャップ移動機構43の構成は特に限定されないが、例えば、駆動モータ43Aを備えている。駆動モータ43Aを駆動させることによって、キャップ移動機構43は、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを上下方向に移動させる。キャップ移動機構43は、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを上方に移動させることによって、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを、キャップ位置CP(図9参照)に移動させる。ここで、キャップ位置CPとは、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bが第1ノズル面24Aおよび第2ノズル面24Bをそれぞれ覆う位置である。これにより、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hにそれぞれ装着される。第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bが第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hにそれぞれ取り付けられたときに、第1キャップ42Aと第1ノズル面24Aとの間に第1密閉空間48A(図9参照)が形成され、第2キャップ42Bと第2ノズル面24Bとの間に第2密閉空間48B(図9参照)が形成される。キャップ移動機構43は、印刷を開始するときに、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bを下方に移動させることによって、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bをキャップ位置CP(図9参照)から離隔位置DP(図8参照)に移動させる。ここで、離隔位置DPとは、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bが第1ノズル面24Aおよび第2ノズル面24Bから離隔した位置である。これにより、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bは、それぞれ、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hから取り外される。
図9に示すように、第1吸引ポンプ44Aは、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gに第1キャップ42Aがそれぞれ装着されている状態において、第1密閉空間48A内の流体(例えばインク)を吸引して第1ノズル23A(図4参照)からインクを吐出させる第1吸引動作を行う。第1吸引ポンプ44Aを駆動することにより、第1密閉空間48A内は、大気圧より低い圧力となる。この結果、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gの第1ノズル23Aからインクが強制的に排出される。第1吸引ポンプ44Aの吸引口は、可撓性を有する第1チューブ45Aを介して第1キャップ42Aに接続されている。第1吸引ポンプ44Aの排出口は、廃液タンク49に接続されている。第2吸引ポンプ44Bは、第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hに第2キャップ42Bがそれぞれ装着されている状態において、第2密閉空間48B内の流体(例えばインク)を吸引して第2ノズル23B(図4参照)からインクを吐出させる第2吸引動作を行う。第2吸引ポンプ44Bを駆動することにより、第2密閉空間48B内は、大気圧より低い圧力となる。この結果、第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hの第2ノズル23Bからインクが強制的に排出される。第2吸引ポンプ44Bの吸引口は、可撓性を有する第2チューブ45Bを介して第2キャップ42Bに接続されている。第2吸引ポンプ44Bの排出口は、廃液タンク49に接続されている。第1吸引ポンプ44Aに吸引された第1密閉空間48A内の流体および第2吸引ポンプ44Bに吸引された第2密閉空間48B内の流体は、廃液タンク49に貯留される。上記第1吸引動作および第2吸引動作は、第1ノズル23Aおよび第2ノズル23Bの吐出不良を解消させる作業であり、第1インクヘッド20A、20C、20E、20Gの第1ノズル23Aおよび第2インクヘッド20B、20D、20F、20Hの第2ノズル23Bの詰まりを予防するための作業である。第1吸引ポンプ44Aおよび第2吸引ポンプ44Bは、制御装置30(図2参照)に制御される。第1吸引ポンプ44Aおよび第2吸引ポンプ44Bは、それぞれ独立して駆動することができる。即ち、第1吸引動作および第2吸引動作は、それぞれ単独で実行することができる。
図10に示すように、プリンタ10の全体の動作は、制御装置30によって制御されている。制御装置30の構成は特に限定されない。制御装置30は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図2に示すように、制御装置30は、本体ケース50の内部に設けられている。ただし、制御装置30は本体ケース50の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置30は、プリンタ10の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置30は、有線または無線を介してプリンタ10と通信可能に接続されている。
図10に示すように、制御装置30は、第1インクヘッド20A、20C、20E、20G、第2インクヘッド20B、20D、20F、20H、キャリッジモータ8a、フィードモータ17a、第1バルブ64A、第2バルブ64B、第1供給ポンプ68A、第2供給ポンプ68B、第1検出装置90A、第2検出装置90B、駆動モータ43A、第1吸引ポンプ44Aおよび第2吸引ポンプ44Bと通信可能に接続され、これらを制御する。制御装置30は、操作パネル18と通信可能に接続されている。
図10に示すように、制御装置30は、第1制御部31Aと、第2制御部31Bと、第1インク供給部32Aと、第2インク供給部32Bと、判定部33と、バルブ制御部34と、第1通知部35Aと、第2通知部35Bと、回転制御部36と、吸引部37と、を備えている。制御装置30の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれる。なお、このプログラムは、インターネットを通じてダウンロードされるものであってもよい。また、制御装置30の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。なお、これら各部の具体的な機能については後述する。
次に、第1インクヘッド20Aのクリーニング中に、第2供給ポンプ68Bにリークが発生しているかを判定する手順について説明する。図11は、第1インクヘッド20Aに対する第1吸引動作中に第2供給ポンプ68Bにリークが発生しているかを判定する手順を示すフローチャートである。ここで、第1吸引動作は、クリーニング時に行われる。クリーニングは、定期的に自動で行われたり、ユーザによって任意に行われたりする。
まず、ステップS10において第1インクヘッド20Aのクリーニングが開始される。このとき、キャリッジ22はホームポジションHPに移動し、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bには、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bがそれぞれ取り付けられる。クリーニング開始時には、第1バルブ64Aおよび第2バルブ64Bは閉鎖されている。
ステップS20において、第2制御部31Bは、第1制御部31Aによって第1吸引動作が実行される前に、第2検出装置90Bによって検出された第2ダンパー80Bの第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第2インクヘッド20Bの第2ノズル23Bからインクを吐出させる。第2ノズル23Bからインクを吐出させる方法は特に限定されず、第2ノズル23Bから所定量のインクを吐出させるフラッシング動作を行ってもよいし、第2吸引ポンプ44Bを駆動して第2ノズル23Bから所定量のインクを強制的に吐出させる吸引動作をおこなってもよい。なお、印刷時には第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になると、第2インク供給部32Bが第2供給ポンプ68Bを駆動して第2貯留室81B内に第2の量のインクが供給されるが、第1インクヘッド20Aのクリーニング時には、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になっても第2インク供給部32Bは第2供給ポンプ68Bを駆動しない。このため、第2検出装置90Bは、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下であることを検出し続けることになる。
ステップS30において、第1制御部31Aは、第1吸引ポンプ44Aを駆動して第1密閉空間48A内の流体を吸引する第1吸引動作を実行する。第1吸引動作が実行されているときには、バルブ制御部34によって第1バルブ64Aは開放されかつ第2バルブ64Bは閉鎖されている。第1吸引動作が実行されているときに、第1検出装置90Aによって検出された第1ダンパー80Aの第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になると、第1インク供給部32Aが第1供給ポンプ68Aを駆動して第1貯留室81A内に第1の量のインクが供給される。これにより、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きくなる。第1吸引動作では、第1貯留室81A内へのインクの供給が繰り返し行われる。
ステップS40において、判定部33は、第2検出装置90Bによって検出された第2ダンパー80Bの第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいか否かを判定する。第1吸引動作が実行されているときには第2供給ポンプ68Bは駆動されないため通常は第2ダンパー80Bの第2貯留室81Bにはインクが流れない。しかし、第2供給ポンプ68Bにリークが発生している場合には、第2供給ポンプ68Bが駆動されていなくても第2貯留室81Bにインクが供給されてしまうことがある。この場合には、第2貯留室81B内に徐々にインクが貯留されていき、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きくなることが発生し得る。第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下の場合にはステップS50に進む。一方、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きい場合にはステップS60に進む。
ステップS50において、制御装置30は、第1吸引動作の開始から所定の時間が経過しているかを判定する。所定の時間は、第1吸引動作に要する時間であって予め設定されている。第1吸引動作の開始から所定の時間が経過している場合には、第1インクヘッド20Aのクリーニングが終了する。一方、第1吸引動作の開始から所定の時間が経過していない場合には、所定の時間が経過するまでステップS40とステップS50を繰り返す。
ステップS60において、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第1インク供給部32Aは第1供給ポンプ68Aの駆動を停止する。即ち、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたため、第2貯留室81Bにこれ以上のインクが供給されないように、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第1インク供給部32Aは第1供給ポンプ68Aの駆動を停止する。バルブ制御部34が第1バルブ64Aを閉鎖することによって、第2供給ポンプ68Bにリークが発生していたとしても第1インクカートリッジ25Aから第2貯留室81Bにインクが供給されなくなる。また、第1インク供給部32Aが第1供給ポンプ68Aの駆動を停止することで、第1バルブ64Aと第1供給ポンプ68Aとの間に過剰な負圧が発生することが抑制される。
ステップS70において、第1通知部35Aは、第2供給ポンプ68Bに不具合が発生していることを通知する。第1通知部35Aによる通知方法は特に限定されず、例えば、視覚的な表示、音声等による通知が挙げられる。本実施形態では、第1通知部35Aは、操作パネル18を通じて視覚的にユーザに対する通知を行う。なお、不具合の発生の通知と合わせて、あるいは、不具合の発生の通知に代えて、回転制御部36は、第2供給ポンプ68Bの回転円板74を第1の方向(図5の矢印D1の方向)に所定の角度(例えば、22.5°)だけ回転させてもよい。これにより、第2供給ポンプ68Bのリークの発生を抑制することができる。さらに、吸引部37は、第2検出装置90Bによって検出された第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第2吸引ポンプ44Bを駆動して第2密閉空間48B内の流体を吸引してもよい。
次に、第2インクヘッド20Bのクリーニング中に、第1供給ポンプ68Aにリークが発生しているかを判定する手順について説明する。図12は、第2インクヘッド20Bに対する第2吸引動作中に第1供給ポンプ68Aにリークが発生しているかを判定する手順を示すフローチャートである。ここで、第2吸引動作は、クリーニング時に行われる。
まず、ステップS110において第2インクヘッド20Bのクリーニングが開始される。このとき、キャリッジ22はホームポジションHPに移動し、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bには、第1キャップ42Aおよび第2キャップ42Bがそれぞれ取り付けられる。クリーニング開始時には、第1バルブ64Aおよび第2バルブ64Bは閉鎖されている。
ステップS120において、第1制御部31Aは、第2制御部31Bによって第2吸引動作が実行される前に、第1検出装置90Aによって検出された第1ダンパー80Aの第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第1インクヘッド20Aの第1ノズル23Aからインクを吐出させる。第1ノズル23Aからインクを吐出させる方法は特に限定されず、第1ノズル23Aから所定量のインクを吐出させるフラッシング動作を行ってもよいし、第1吸引ポンプ44Aを駆動して第1ノズル23Aから所定量のインクを強制的に吐出させる吸引動作をおこなってもよい。なお、印刷時には第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になると、第1インク供給部32Aが第1供給ポンプ68Aを駆動して第1貯留室81A内に第1の量のインクが供給されるが、第2インクヘッド20Bのクリーニング時には、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になっても第1インク供給部32Aは第1供給ポンプ68Aを駆動しない。このため、第1検出装置90Aは、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下であることを検出し続けることになる。
ステップS130において、第2制御部31Bは、第2吸引ポンプ44Bを駆動して第2密閉空間48B内の流体を吸引する第2吸引動作を実行する。第2吸引動作が実行されているときには、バルブ制御部34によって第1バルブ64Aは開放されかつ第2バルブ64Bは閉鎖されている。第2吸引動作が実行されているときに、第2検出装置90Bによって検出された第2ダンパー80Bの第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になると、第2インク供給部32Bが第2供給ポンプ68Bを駆動して第2貯留室81B内に第2の量のインクが供給される。これにより、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きくなる。第2吸引動作では、第2貯留室81B内へのインクの供給が繰り返し行われる。
ステップS140において、判定部33は、第1検出装置90Aによって検出された第1ダンパー80Aの第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きいか否かを判定する。第2吸引動作が実行されているときには第1供給ポンプ68Aは駆動されないため通常は第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aにはインクが流れない。しかし、第1供給ポンプ68Aにリークが発生している場合には、第1供給ポンプ68Aが駆動されていなくても第1貯留室81Aにインクが供給されてしまうことがある。この場合には、第1貯留室81A内に徐々にインクが貯留されていき、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きくなることが発生し得る。第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下の場合にはステップS150に進む。一方、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きい場合にはステップS160に進む。
ステップS150において、制御装置30は、第2吸引動作の開始から所定の時間が経過しているかを判定する。所定の時間は、第2吸引動作に要する時間であって予め設定されている。第2吸引動作の開始から所定の時間が経過している場合には、第2インクヘッド20Bのクリーニングが終了する。一方、第2吸引動作の開始から所定の時間が経過していない場合には、所定の時間が経過するまでステップS140とステップS150を繰り返す。
ステップS160において、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第2インク供給部32Bは第2供給ポンプ68Bの駆動を停止する。即ち、第2吸引動作が実行されている間に判定部33によって第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたため、第1貯留室81Aにこれ以上のインクが供給されないように、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第2インク供給部32Bは第2供給ポンプ68Bの駆動を停止する。バルブ制御部34が第1バルブ64Aを閉鎖することによって、第1供給ポンプ68Aにリークが発生していたとしても第1インクカートリッジ25Aから第1貯留室81Aにインクが供給されなくなる。また、第2インク供給部32Bが第2供給ポンプ68Bの駆動を停止することで、第1バルブ64Aと第2供給ポンプ68Bとの間に過剰な負圧が発生することが抑制される。
ステップS170において、第2通知部35Bは、第1供給ポンプ68Aに不具合が発生していることを通知する。第2通知部35Bによる通知方法は、第1通知部35Aによる通知方法と同様である。なお、不具合の発生の通知と合わせて、あるいは、不具合の発生の通知に代えて、回転制御部36は、第1供給ポンプ68Aの回転円板74を第1の方向(図5の矢印D1の方向)に所定の角度(例えば、22.5°)だけ回転させてもよい。これにより、第1供給ポンプ68Aのリークの発生を抑制することができる。さらに、吸引部37は、第1検出装置90Aによって検出された第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第1吸引ポンプ44Aを駆動して第1密閉空間48A内の流体を吸引してもよい。
以上のように、本実施形態のプリンタ10によると、第1制御部31Aによって第1吸引動作が実行されているとき、第1インク供給部32Aによって第1供給ポンプ68Aが駆動されて断続的に第1の量のインクが第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aに供給される。このとき、第2吸引ポンプ44Bは駆動されていないため、第2ダンパー80Bの第2貯留室81B内のインクは減少しない。即ち、第2供給ポンプ68Bは駆動されない。ところが、第1インクカートリッジ25Aと第2供給ポンプ68Bとは連通しているため、第2供給ポンプ68Bにリークが発生している場合には、第2供給ポンプ68Bが駆動していないにもかかわらず、第1インクカートリッジ25Aから意図せずに第2ダンパー80Aの第2貯留室81Aにインクが供給され得る。ここで、第2制御部31Bは、第1吸引動作が実行される前に、第2検出装置90Bによって検出された第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第2ノズル23Bからインクを予め吐出させている。このため、第2供給ポンプ68Bにリークが発生していても、第2ダンパー80Bの第2貯留室81Bにインクが貯留され第2インクヘッド20Bからインクが漏れることが抑制される。さらに、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、即ち、第2供給ポンプ68Bにリークが発生していることによって第2貯留室81Bにインクが供給されているときには、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第1インク供給部32Aは第1供給ポンプ68Aの駆動を停止する。これにより、第2貯留室81Bにインクがさらに供給されることが停止され、第2インクヘッド20Bからインクが漏れることを未然に防ぐことができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、第2供給ポンプ68Bに不具合が発生していることを通知する第1通知部35Bを備えている。これにより、ユーザは、第2供給ポンプ68Bの修理や交換が必要であることを認識することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、第2供給ポンプ68Bの回転円板74を第1の方向に所定の角度だけ回転させる回転制御部36を備えていてもよい。本発明者達は、第2供給ポンプ68Bの押圧体73がチューブ72を閉鎖した状態で所定の方向に回転してチューブ72内のインクを供給する第2供給ポンプ68Bにおいて、押圧体73がある特定の位置でチューブ72を閉鎖しているときにのみリークが発生し得ることに気が付いた。そこで、押圧体73がある特定の位置でチューブ72を閉鎖している場合(即ち第2供給ポンプ68Bにリークが発生している場合)には、回転制御部36によって回転円板74を第1の方向に所定の角度だけ回転させて押圧体73を移動させることで、第2供給ポンプ68Bにおけるリークの発生を抑制することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、第1吸引動作が実行されている間に判定部33によって第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、第2検出装置90Bによって検出された第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第2吸引ポンプ44Bを駆動して第2密閉空間48B内の流体を吸引する吸引部37を備えていてもよい。これにより、第2インクヘッド20Bからインクが漏れることが抑制される。
本実施形態のプリンタ10によると、第1検出装置90Aは、レバー84が検出領域93を遮ったとき、第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下であることを検出する。そして、第2検出装置90Bは、レバー84が検出領域93を遮ったとき、第2貯留室81B内の圧力が所定の圧力以下であることを検出する。このように、第1貯留室81Aおよび第2貯留室81B内の圧力の変化をレバー84の移動に変換させることで、第1貯留室81Aおよび第2貯留室81Bの圧力を容易に検出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、第2制御部31Bによって第2吸引動作が実行されているとき、第2インク供給部32Bによって第2供給ポンプ68Bが駆動されて断続的に第2の量のインクが第2ダンパー80Bの第2貯留室81Bに供給される。このとき、第1吸引ポンプ44Aは駆動されていないため、第1ダンパー80Aの第1貯留室81A内のインクは減少しない。即ち、第1供給ポンプ68Aは駆動されない。ところが、第1インクカートリッジ25Aと第1供給ポンプ68Aとは連通しているため、第1供給ポンプ68Aにリークが発生している場合には、第1供給ポンプ68Aが駆動していないにもかかわらず、第1インクカートリッジ25Aから意図せずに第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aにインクが供給され得る。ここで、第1制御部31Aは、第2吸引動作が実行される前に、第1検出装置90Aによって検出された第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力以下になるまで、第1ノズル23Aからインクを予め吐出させている。このため、第1供給ポンプ68Aにリークが発生していても、第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aにインクが貯留され第1インクヘッド20Aからインクが漏れることが抑制される。さらに、第2吸引動作が実行されている間に判定部33によって第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、即ち、第1供給ポンプ68Aにリークが発生していることによって第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aにインクが供給されているときには、バルブ制御部34は第1バルブ64Aを閉鎖し、かつ、第2インク供給部32Bは第2供給ポンプ68Bの駆動を停止する。これにより、第1ダンパー80Aの第1貯留室81Aにインクがさらに供給されることが停止され、第1インクヘッド20Aからインクが漏れることを未然に防ぐことができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置30は、第2吸引動作が実行されている間に判定部33によって第1貯留室81A内の圧力が所定の圧力より大きいと判定されたとき、第1供給ポンプ68Aに不具合が発生していることを通知する第2通知部35Bを備えている。これにより、ユーザは、第1供給ポンプ68Aの修理や交換が必要であることを認識することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、インク供給システム55は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bにインクを供給していたが、これに限定されない。インク供給システム55は、第1インクカートリッジ25Aのみから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bにインクを供給するような構成であってもよいし、第2インクカートリッジ25Bのみから第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bにインクを供給するような構成であってもよい。即ち、インク供給システム55は、少なくとも1つインクカートリッジ25と、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bを備えていればよい。
上述した実施形態では、第1供給ポンプ68Aおよび第2供給ポンプ68Bは、チューブポンプであるがこれに限定されない。第1供給ポンプ68Aおよび第2供給ポンプ68Bは、ダイヤフラムポンプ等のインクの流れを制御することができるポンプであってもよい。
上述した実施形態では、第1検出装置90Aおよび第2検出装置90Bは、レバー84、発光部91および受光部92を備えていたが、これに限定されない。第1検出装置90Aおよび第2検出装置90Bは、第1貯留室81Aおよび第2貯留室81B内の圧力を検出できるセンサであればその構造は特に限定されない。
上述した実施形態では、第1吸引動作および第2吸引動作が実行されているときには、バルブ制御部34によって第1バルブ64Aは開放されかつ第2バルブ64Bは閉鎖されているが、これに限定されない。第1吸引動作および第2吸引動作が実行されているときには、バルブ制御部34によって第1バルブ64Aは閉鎖されかつ第2バルブ64Bは開放されていてもよい。即ち、第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aまたは第2インクヘッド20Bにインクが供給されてもよい。
上述した実施形態では、第1インクヘッド20Aのクリーニングと第2インクヘッド20Bのクリーニングとをそれぞれ独立して行っているが、第1インクヘッド20Aのクリーニングと第2インクヘッド20Bのクリーニングとを同時に行ってもよい。この場合には、第1吸引動作および第2吸引動作が並行して行われることになるため、第1吸引動作および第2吸引動作が開始される前に第1貯留室81Aおよび第2貯留室81Bから予めインクを吐出しなくてもよい。
10 プリンタ
20A 第1インクヘッド、20B 第2インクヘッド
25A 第1インクカートリッジ、25B 第2インクカートリッジ
30 制御装置
31A 第1制御部
31B 第2制御部
32A 第1インク供給部
33 判定部
34 バルブ制御部
68A 第1供給ポンプ、68B 第2供給ポンプ
80A 第1ダンパー、80B 第2ダンパー
81A 第1貯留室、81B 第2貯留室
90A 第1検出装置、90B 第2検出装置

Claims (7)

  1. 記録媒体にインクを吐出する複数の第1ノズルと、複数の前記第1ノズルが形成された第1ノズル面とを有する第1インクヘッドと、
    記録媒体にインクを吐出する複数の第2ノズルと、複数の前記第2ノズルが形成された第2ノズル面とを有する第2インクヘッドと、
    インクを貯留するインクカートリッジに接続される上流側端部を有する上流側流路と、前記第1インクヘッドに接続された第1下流側端部を有しかつ前記上流側流路に接続された第1下流側流路と、前記第2インクヘッドに接続された第2下流側端部を有しかつ前記上流側流路に接続された第2下流側流路と、を有するインク経路と、
    前記上流側流路に配置され、前記上流側流路を開放または閉鎖するバルブと、
    前記第1下流側流路に配置され、前記インクカートリッジから前記第1インクヘッドに向けてインクを供給する第1インク供給装置と、
    前記第2下流側流路に配置され、前記インクカートリッジから前記第2インクヘッドに向けてインクを供給する第2インク供給装置と、
    インクが一時的に貯留される第1貯留室を有し、前記第1インク供給装置と前記第1インクヘッドとの間に位置するように前記第1下流側流路に配置された第1ダンパーと、
    インクが一時的に貯留される第2貯留室を有し、前記第2インク供給装置と前記第2インクヘッドとの間に位置するように前記第2下流側流路に配置された第2ダンパーと、
    前記第1貯留室内の圧力を検出する第1検出装置と、
    前記第2貯留室内の圧力を検出する第2検出装置と、
    前記第1インクヘッドに着脱可能に形成され、前記第1インクヘッドに取り付けられたときに前記第1ノズル面を覆いかつ前記第1ノズル面との間に第1密閉空間を形成する第1キャップと、
    前記第2インクヘッドに着脱可能に形成され、前記第2インクヘッドに取り付けられたときに前記第2ノズル面を覆いかつ前記第2ノズル面との間に第2密閉空間を形成する第2キャップと、
    前記第1密閉空間内の流体を吸引する第1吸引ポンプと、
    前記第2密閉空間内の流体を吸引する第2吸引ポンプと、
    前記第1インクヘッド、前記第2インクヘッド、前記バルブ、前記第1インク供給装置、前記第2インク供給装置、前記第1吸引ポンプおよび前記第2吸引ポンプを制御する制御装置と、を備え、
    前記上流側端部に前記インクカートリッジが取り付けられているとき、前記インクカートリッジは、前記第1インクヘッドおよび前記第2インクヘッドより上方に位置し、
    前記制御装置は、
    前記第1吸引ポンプを駆動して前記第1密閉空間内の流体を吸引する第1吸引動作を実行する第1制御部と、
    前記第1制御部によって前記第1吸引動作が実行される前に、前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が所定の圧力以下になるまで、前記第2ノズルからインクを吐出させる第2制御部と、
    前記第1吸引動作が実行されているときに、前記第1検出装置によって検出された前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下になると、前記第1インク供給装置を駆動して前記第1貯留室に第1の量のインクを供給する第1インク供給部と、
    前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいか否かを判定する判定部と、
    前記バルブの開閉を制御するバルブ制御部と、を備え、
    前記第1吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記バルブ制御部は前記バルブを閉鎖し、かつ、前記第1インク供給部は前記第1インク供給装置の駆動を停止する、インクジェットプリンタ。
  2. 前記制御装置は、前記第1吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記第2インク供給装置に不具合が発生していることを通知する第1通知部を備えている、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2インク供給装置は、
    内部にインクが流通しかつ弾性変形可能なチューブと、
    第1の方向に回転することによって前記チューブを押圧して前記チューブを閉鎖する閉鎖位置に移動し、かつ、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に回転することによって前記チューブから離反して前記チューブを開放する開放位置に移動するように構成された押圧体と、
    前記押圧体が設けられ、前記第1の方向および前記第2の方向に回転する回転体と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記回転体を前記第1の方向に所定の角度だけ回転させる回転制御部を備えている、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記制御装置は、前記第1吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下になるまで、前記第2吸引ポンプを駆動して前記第2密閉空間内の流体を吸引する吸引部を備えている、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記第1ダンパーは、
    第1開口が形成された中空の第1ケース本体と、
    前記第1ケース本体の前記第1開口を覆うように前記第1ケース本体に取り付けられ、前記第1ケース本体と共に前記第1貯留室を区画し、前記第1貯留室の内側および外側に撓み変形可能な第1感圧膜と、を備え、
    前記第1検出装置は、前記第1感圧膜が前記第1貯留室の内側に撓むときに前記第1貯留室に近づく方向に移動し、かつ、前記第1感圧膜が前記第1貯留室の外側に撓むときに前記第1貯留室から離れる方向に移動する第1レバーと、所定の光を発する第1発光部と、前記第1発光部から発せられた光を受光する第1受光部とを備え、
    前記第1発光部と前記第1受光部との間に第1検出領域が設けられ、
    前記第2ダンパーは、
    第2開口が形成された中空の第2ケース本体と、
    前記第2ケース本体の前記第2開口を覆うように前記第2ケース本体に取り付けられ、前記第2ケース本体と共に前記第2貯留室を区画し、前記第2貯留室の内側および外側に撓み変形可能な第2感圧膜と、
    を備え、
    前記第2検出装置は、前記第2感圧膜が前記第2貯留室の内側に撓むときに前記第2貯留室に近づく方向に移動し、かつ、前記第2感圧膜が前記第2貯留室の外側に撓むときに前記第2貯留室から離れる方向に移動する第2レバーと、所定の光を発する第2発光部と、前記第2発光部から発せられた光を受光する第2受光部とを備え、
    前記第2発光部と前記第2受光部との間に第2検出領域が設けられ、
    前記第1検出装置は、前記第1レバーが前記第1検出領域を遮ったとき、前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることを検出し、前記第2検出装置は、前記第2レバーが前記第2検出領域を遮ったとき、前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることを検出する、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記第2制御部は、前記第2吸引ポンプを駆動して前記第2密閉空間内の流体を吸引する第2吸引動作を実行し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部によって前記第2吸引動作が実行される前に、前記第1検出装置によって検出された前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下になるまで、前記第1ノズルからインクを吐出させ、
    前記判定部は、前記第1検出装置によって検出された前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいか否かを判定し、
    前記制御装置は、前記第2吸引動作が実行されているときに、前記第2検出装置によって検出された前記第2貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下になると、前記第2インク供給装置を駆動して前記第2貯留室に第2の量のインクを供給する第2インク供給部を備え、
    前記第2吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記バルブ制御部は前記バルブを閉鎖し、かつ、前記第2インク供給部は前記第2インク供給装置の駆動を停止する、請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記制御装置は、前記第2吸引動作が実行されている間に前記判定部によって前記第1貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいと判定されたとき、前記第1インク供給装置に不具合が発生していることを通知する第2通知部を備えている、請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
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