JP2021058021A - ケーブルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、ケーブル1の構成例を示す図である。
上述したケーブル1は、両端部において、導体線10とシールド層12のそれぞれがプリント基板やコネクタに接続される。このため、ケーブル1の端部は、導体線10とシールド層12のそれぞれがプリント基板やコネクタに接続できるように加工されている。
ところが、めっき層からなるシールド層をプリント基板やコネクタに半田接続する際には、電気的な接続に加えて、機械的な接続強度も確保する必要がある。すなわち、めっき層をプリント基板やコネクタに半田接続する際には、半田とめっき層との接続を確実に行なう必要がある。この点に関し、めっき層の表面には、めっき層の成膜に伴う微小な突起が形成されていることから、めっき層の表面は平坦ではない。この結果、めっき層と半田との確実な接続を実現するための半田処理技術の難易度が高くなる。具体的には、めっき層の表面に対して、長時間の高温加熱処理と高活性のフラックスの採用が要求される。したがって、めっき層からなるシールド層12を使用するケーブル1では、シールド層12をプリント基板やコネクタに半田接続する技術的困難性が高くなる。
このようにプリント基板やコネクタに半田接続する難易度の高いケーブル1では、予めケーブル1の絶縁層11、シールド層12、およびシース13から露出した導体線10の少なくとも一部の外周(導体線露出領域101に露出している導体線10の表面)と、ケーブル1のシース13から露出したシールド層12の少なくとも一部の外周(シールド層露出領域102に露出しているシールド層12の表面)と、を覆うように薄く半田層を形成することが検討されている。本明細書では、この技術を予備半田技術と呼ぶことにする。
続いて、上述した予備半田技術を使用したケーブルの製造方法について説明する。
上述した予備半田技術は、ケーブル1をプリント基板やコネクタに半田接続する際に、半田接続工程での不具合の発生を低減できる点で有用である。一方、シールド層を絶縁層に固着させる技術は、導体線を伝搬する信号の伝送特性を向上できる点で有用である。特に、シールド層を絶縁層に固着させる技術は、例えば、シールド層をめっき層から形成する技術として具現化されるが、このシールド層をめっき層から形成する技術を採用すると、ケーブル1をプリント基板やコネクタに半田接続する技術的困難性が高くなることから、シールド層をめっき層から形成する技術を採用するにあたっては、予備半田技術は必要不可欠な技術である。すなわち、導体線を伝搬する信号の伝送特性を向上することと半田接続工程での不具合の発生を低減することとを両立する観点からは、シールド層をめっき層から形成する技術と予備半田技術とを組み合わせる必要がある。
図7は、本実施の形態におけるケーブル1の構成を示す図である。
続いて、本実施の形態における特徴点について説明する。
次に、スリットの形成方法の一例について説明する。
図12は、実施の形態の変形例1におけるケーブル1aのシールド層露出領域の一断面(ケーブル1の長手方向と直交する断面)で切断した断面図である。
図13は、実施の形態の変形例2におけるケーブル1bの構成を示す図である。
図14は、実施の形態の変形例3におけるケーブル1cの構成を示す図である。
実施の形態では、実施の形態における技術的思想を同軸ケーブルであるケーブル1に適用する例について説明したが、実施の形態における技術的思想は、これに限らず、例えば、差動信号伝送用ケーブルにも幅広く適用することができる。
1a ケーブル
1b ケーブル
1c ケーブル
2 ケーブル
10 導体線
11 絶縁層
12 シールド層
13 シース
20 スリット
20a スリット
20b スリット
20c スリット
20d スリット
21 部位
22 薄膜部
23 厚膜部
30 半田層
100 接続領域
101 導体線露出領域
102 シールド層露出領域
Claims (12)
- 導体線と、
前記導体線の外周を覆う絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆い、かつ、前記絶縁層に固着されたシールド層と、
前記シールド層の一部の外周を覆うシースと、
前記シースから露出した前記シールド層の少なくとも一部の外周を覆う半田層と、
を備える、ケーブルであって、
前記シースから露出した前記シールド層は、前記絶縁層の膨張に対して周方向の幅が増大するスリットが形成されたスリット形成領域を含む、ケーブル。 - 請求項1に記載のケーブルにおいて、
前記シールド層の前記スリット形成領域には、複数の前記スリットが形成され、
複数の前記スリットは、周方向において等間隔で形成されている、ケーブル。 - 請求項1または2に記載のケーブルにおいて、
前記スリットは、前記絶縁層に達する、ケーブル。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のケーブルにおいて、
前記スリットは、前記ケーブルの延在方向に延在する、ケーブル。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のケーブルにおいて、
前記スリットは、前記ケーブルの延在方向に進行する螺旋形状を有する、ケーブル。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のケーブルにおいて、
前記シールド層は、めっき層から構成されている、ケーブル。 - 導体線と、
前記導体線の外周を覆う絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆い、かつ、前記絶縁層に固着されたシールド層と、
前記シールド層の一部の外周を覆うシースと、
前記シースから露出した前記シールド層の少なくとも一部の外周を覆う半田層と、
を備える、ケーブルの製造方法であって、
前記ケーブルの製造方法は、
(a)前記シースから露出した前記シールド層に、前記絶縁層の膨張に対して周方向の幅が増大するスリットを形成する工程、
(b)前記(a)工程の後、前記シースから露出した前記シールド層に前記半田層を形成する工程、
を有する、ケーブルの製造方法。 - 請求項7に記載のケーブルの製造方法において、
前記(b)工程では、前記シースから露出した前記シールド層を溶融半田に浸漬する、ケーブルの製造方法。 - 請求項7または8に記載のケーブルの製造方法において、
前記(a)工程は、
(a1)めっき法を使用して前記シールド層を形成する工程、
(a2)前記シースを形成する工程、
(a3)前記シールド層の外周に形成されている前記シースを機械的に除去する際、前記スリットを形成する工程、
を含む、ケーブルの製造方法。 - 請求項7または8に記載のケーブルの製造方法において、
前記(a)工程は、
(a1)前記絶縁層上に触媒活性元素を付着させる工程、
(a2)前記(a1)工程の後、めっき法で前記シールド層を形成する工程、
を含み、
前記(a1)工程では、前記スリットが形成される領域に対応する前記絶縁層に付着させる触媒活性元素の第1付着量を、前記スリットが形成される領域以外に対応する前記絶縁層に付着させる触媒活性元素の第2付着量よりも少なくすることにより、前記(a2)工程では、前記シールド層に前記スリットが形成される、ケーブルの製造方法。 - 請求項10に記載のケーブルの製造方法において、
前記触媒活性元素は、パラジウムであり、
前記第1付着量は、0.233μg/cm2以下である、ケーブルの製造方法。 - 請求項11に記載のケーブルの製造方法において、
前記第1付着量は、0.17μg/cm2以下である、ケーブルの製造方法。
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