JP2021057541A - 携帯機 - Google Patents

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鈴木 孝幸
Takayuki Suzuki
孝幸 鈴木
藤井 雄一
Yuichi Fujii
雄一 藤井
貴徳 加茂
Takanori Kamo
貴徳 加茂
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Abstract

【課題】回路基板の大型化と動作不良を招くことなく、不正改造を防止することができる携帯機を提供する。【解決手段】携帯機100は、箱形に形成された第1ケース1と、第1ケース1の開口部1kを塞ぐように第1ケース1と一体化された第2ケース2と、箱形に形成されていて、両ケース1、2の内部空間10に収納されたシーリングラバー5と、不正改造を防止したい電気回路が形成された一方の板面6aが覆われるように、シーリングラバー5の内側に配置された状態で、内部空間10に収納された回路基板6とを備える。シーリングラバー5と第1ケース1とは、接着剤により接着されている。シーリングラバー5の側壁部5aの先端部分は、第1ケース1と第2ケース2により挟持され、側壁部5aの根元部分は、第1ケース1の側壁部1aの内面1dと回路基板6の周端面6cにより挟持されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケース内に回路基板を収納した携帯機に関し、特に、回路基板に形成された電気回路の不正改造を防止するための構造に関する。
ケース内に回路基板を収納した携帯機として、たとえば特許文献1〜3に開示されているような車両用の携帯機がある。この携帯機では、ケースが2ピース構造になっていて、そのうち少なくとも一方のケースが箱形に形成されている。回路基板は、少なくとも一方の板面が覆われるように、箱形に形成されたシーリングラバーの内側に配置されている。少なくとも一方のケースの開口部を塞ぐように、ケース同士を一体化させることで形成された内部空間に、シーリングラバーと回路基板は収納されている。内部空間にある回路基板などを防水するため、シーリングラバーの側壁部を両方のケースで挟持している。
また、落下時の衝撃により回路基板に実装された電子部品が損傷するのを防止するため、特許文献1や特許文献2では、シーリングラバーと回路基板が一方のケースの内側から離脱しないように、一方のケースの開口部に保持ラバーやバックアップ部材を取り付けている。
また、ケースの一体化が解除されて、回路基板の一方の板面に形成された電気回路が不正に改造されるのを防止するため、特許文献3では、シーリングラバー(弾性被覆体)の周縁部と、回路基板の一方の板面の周縁部とを、接着剤で接着している。さらに、対向するシーリングラバーの底部の外面と、一方のケースの底部の内面も、接着剤で接着している。
特開2012−199183号公報 特許第4383917号公報 特開2010−219590号公報
回路基板の一方の板面に形成された電気回路が不正に改造されるのを防止するため、特許文献3のようにシーリングラバーと回路基板の一方の板面とを接着剤で接着する場合、回路基板の一方の板面において、電子部品や電子回路の実装領域の外側に接着領域を設けなければならず、回路基板が大型化し、携帯機自体も大型化してしまう。また、接着剤の塗布量が多くなった場合、接着剤が回路基板の一方の板面の実装領域へ流れて、該実装領域にある電子部品や電気回路の動作不良を招くおそれがある。
本発明は、回路基板の大型化と動作不良を招くことなく、不正改造を防止することができる携帯機を提供することを課題とする。
本発明による携帯機は、ベース部と側壁部を有する箱形の第1ケースと、この第1ケースの開口部を塞ぐように第1ケースと一体化された第2ケースと、両ケースの内部空間に収納された、ベース部と側壁部を有する箱形のシーリングラバーと、電気回路が形成された一方の板面が覆われるように、シーリングラバーの内側に配置された状態で、前記内部空間に収納された回路基板とを備える。シーリングラバーと第1ケースとは、接着剤により接着されている。シーリングラバーの側壁部は、第1ケースおよび第2ケースにより挟持され、かつ、第1ケースの側壁部の内面と回路基板の周端面によって挟持されている。
上記携帯機によると、回路基板の一方の板面に形成された不正改造の対象となる電気回路がシーリングラバーで覆われる。そして、シーリングラバーが第1ケースの内側に接着剤により接着され、回路基板が、板面と平行な方向からシーリングラバーの側壁部を介して、第1ケースの側壁部により保持される。このため、第1ケースと第2ケースの一体化が解除されて両ケースが分離しても、回路基板がシーリングラバーと第1ケースから外れず、回路基板の一方の板面に設けられている電気回路が露出することはないので、当該電気回路が不正改造されるのを防止することができる。また、回路基板とシーリングラバーとを接着剤で接着しないので、回路基板の板面に電子部品や電気回路の実装領域とは別に、接着領域を設ける必要がなく、回路基板の大型化を招くことはない。さらに、接着剤が回路基板上の電子部品や電気回路に付着することはないので、当該電子部品や電気回路の動作不良を招くこともない。
本発明では、上記携帯機において、第1ケースのベース部に形成された貫通孔から操作可能に設けられ、第1ケースとシーリングラバーにより保持された操作ボタンをさらに備え、回路基板の一方の板面には、操作ボタンに対応するスイッチが設けられ、シーリングラバーのベース部には、操作ボタンの操作力を前記スイッチに伝達するノブ部が設けられ、第1ケースのベース部の内面と、該内面と対向するシーリングラバーのベース部の外面の少なくとも一方に、接着剤が塗布された突起と、該突起を囲む窪みとが設けられていてもよい。
また、本発明では、上記突起および窪みは、第1ケースのベース部の内面またはシーリングラバーのベース部の外面における、複数の隅部にそれぞれ設けられていてもよい。
また、本発明では、シーリングラバーの側壁部の内面には、シーリングラバーの内側から回路基板が離脱するのを阻止する突起状の係止部が設けられていてもよい。
また、本発明では、回路基板の一方の板面に形成された電気回路には、車両に設けられた通信機と無線で通信するための通信回路が含まれていてもよい。
さらに、本発明では、上記携帯機において、シーリングラバーから露出した回路基板の他方の板面と、第2ケースのベース部との間に保持された電池をさらに備え、回路基板の他方の板面には、電池の電力を回路基板の各部へ供給する端子が設けられていてもよい。
本発明によれば、回路基板の大型化と動作不良を招くことなく、不正改造を防止することができる携帯機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態による携帯機の組立斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図3のC部拡大図である。 図1の携帯機の分解斜視図である。 図1の携帯機の分解斜視図である。 図2の第1ケースとシーリングラバーと回路基板の組立斜視図である。 図1の第1ケースの斜視図である。 本発明の他の実施形態の要部を示した図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、実施形態の携帯機100の組立斜視図である。携帯機100は、図示しない車両に組み込まれたスマートエントリシステムで用いられるFOBキーである。当該車両に搭載された車載機器を動作させるため、携帯機100は、車両に搭載された通信機と無線で信号を送受信する。
図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。図4は、図3のC部の拡大図である。図5および図6は、携帯機100の分解斜視図である。なお、図5と図6とでは上下が逆になっており、図6は、図5の下方向から携帯機100を見た場合の斜視図である。図7は、第1ケース1とシーリングラバー5と回路基板6の組立斜視図である。図8は、第1ケース1を裏側から見た場合の斜視図である。
図5と図6などに示すように、携帯機100には、上下1対のケース1、2、操作ボタン3、4、シーリングラバー5、回路基板6、および電池7が備わっている。
ケース1、2は、両方とも箱形に形成されていて、図5および図6で上下方向から見ると略矩形状になっている。上側の第1ケース1は、ベース部1tと側壁部1aを有しており、側壁部1aの外面1bには、凸状の係合部1cが第1ケース1の周方向に所定の間隔で複数設けられている(図7、図8参照)。下側の第2ケース2も、ベース部2tと側壁部2aを有しており、側壁部2aの内面2b(図5)には、第1ケース1の各係合部1cに対応するように、凹凸状の被係合部2cが第2ケース2の周方向に所定の間隔で複数設けられている。
第1ケース1の開口部1kと第2ケース2の開口部2kとを向き合わせて、第2ケース2の内側に第1ケース1の側壁部1aを挿入して行く。そして、図2に示すように、第2ケース2の各被係合部2cに第1ケース1の各係合部1cを係合させることで、両ケース1、2は一体化される。
図5に示すように、第1ケース1のベース部1tには、図5で上方から見て略矩形状をした貫通孔1hが2つ形成されている。操作ボタン3、4は、図5で上方から見て略矩形状に形成されている。図1に示すように、各操作ボタン3、4は、各上面3a、4aが各貫通孔1hから露出して操作可能になるように設けられる。各操作ボタン3、4は、車両の車載機器を動作させるために、車両の使用者により押圧操作される。
図5などに示すように、各操作ボタン3、4の互いに対向しない各外側面3b、4bの先端には、外側方へ向かって突出するフランジ部3f、4fが設けられている。図6および図8に示すように、第1ケース1のベース部1tの内面1uには、各貫通孔1hを囲むように、台座1gが設けられている。貫通孔1hと台座1gの間には、段差部1jが設けられている。
図2に示すように、操作ボタン3のフランジ部3fが第1ケース1の一方の貫通孔1hの近傍にある段差部1jに係合することで、操作ボタン3は一方の貫通孔1hから抜け出ないようになっている。操作ボタン4も同様の構造を有しており、他方の貫通孔1hから抜け出ないようになっている(図示省略)。
シーリングラバー5と回路基板6と電池7は、ケース1、2を一体化させることで形成された内部空間10に収納される(図2〜図5参照)。
シーリングラバー5は、弾性材からなり、図6に示すように箱形に形成されていて、ベース部5tと側壁部5aを有している。回路基板6はプリント基板から成る。
図5に示すように、回路基板6の一方の板面6aには、各操作ボタン3、4に対応するスイッチ8、9が実装されているとともに、車両の通信機と無線で通信するための通信回路11と制御回路12が実装されている。通信回路11と制御回路12は、不正改造の対象となる電気回路である。
図6に示すように、回路基板6の他方の板面6bには、車両の通信機に対して無線信号を送信または受信するためのアンテナ13と、端子14が実装されている。上記以外にも、回路基板6には、その他の電気回路が形成され、電子部品が実装されている(図示省略)。
図2、図3、および図7に示すように、回路基板6は、一方の板面6aがシーリングラバー5のベース部5tで覆われるように、シーリングラバー5の内側に配置される。この配置状態で、シーリングラバー5と回路基板6はケース1、2の内部空間10に収納される。
図7に示すように、シーリングラバー5の側壁部5aの内面5bには、シーリングラバー5の内側から回路基板6が離脱するのを阻止する、突起状の係止部5cが設けられている(図6も参照)。回路基板6は、図2および図3に示すように、一方の板面6aの所定箇所をシーリングラバー5のベース部5tで支持され、他方の板面6bの周縁部分を係止部5cで支持される。これにより、回路基板6が板厚方向(図2および図3で上下方向)へ移動しないように拘束される。
シーリングラバー5の側壁部5aの根元部分は、シーリングラバー5の略全周に渡って側壁部5aの壁厚方向(回路基板6の板面と平行な方向)から、第1ケース1の側壁部1aの内面1dと、回路基板6の周端面6cとにより、所定の圧力で挟持される。これにより、内部空間10において、シーリングラバー5の側壁部5aが移動しないように拘束されるとともに、回路基板6が板面と平行な方向へ移動しないように拘束される。
図6に示すように、シーリングラバー5の側壁部5aの先端部分には、シーリングラバー5の周方向に連続するように、外側方へ向かって突出するフランジ部5fが設けられている。
図2、図3、および図5に示すように、第2ケース2の内側における、ベース部2tと側壁部2aとの境界付近には、ベース部2tから突出しかつ、第2ケース2の周方向に連続するように、受け段2jが設けられている。
図2および図3に示すように、シーリングラバー5のフランジ部5fは、側壁部5aの高さ方向(図2および図3で上下方向)から、第1ケース1の側壁部1aと、第2ケース2の受け部2jとにより、所定の圧力で挟持される。これによっても、シーリングラバー5の側壁部5aが内部空間10で移動しないように拘束されている。また、水分がケース1、2の隙間から内部空間10へ浸入することが阻止されて、内部空間10にある回路基板6や電子部品などが防水される。
シーリングラバー5のベース部5tの内面5uは、回路基板6の一方の板面6aにより支持される。回路基板6の他方の板面6bは、シーリングラバー5の係止部5cと、第2ケース2のベース部2tの内面2uに設けられた台座2g(図5)により支持される(図2参照)。シーリングラバー5のベース部5tの中央の外面5s’は、第1ケース1のベース部1tの内面1uに設けられた台座1gにより支持される。図5に示すように、シーリングラバー5の長手方向における、外面5s’の両側にある外面5sは、外面5s’より突出している。各外面5sは、図3に示すように、第1ケース1のベース部1tの内面1uにより支持される。これらにより、シーリングラバー5のベース部5tが、内部空間10で移動しないように拘束される。
図5に示すように、電池7は、第2ケース2のベース部2tの内側に設けられた保持部2hにより保持される。そして、電池7は、回路基板6の他方の板面6bと第2ケース2のベース部2tとの間に配置され、他方の板面6bに実装された端子14(図6)と接触する。電池7の電力が端子14を介して回路基板6の各部へ供給されることで、回路基板6に設けられた電気回路11、12や電子部品8、9、13などが動作する。
図5に示すように、シーリングラバー5のベース部5tの中央には、各操作ボタン3、4および各スイッチ8、9に対応するように、ノブ部5nが設けられている。各ノブ部5nは、対応する各操作ボタン3、4の押圧操作力を各スイッチ8、9に伝達する。図2に示すように、操作ボタン3は、シーリングラバー5の一方のノブ部5nと、第1ケース1の一方の貫通孔1hの近傍にある段差部1jにより保持されている。操作ボタン4も同様に、他方のノブ部5nと、他方の貫通孔1hの近傍にある段差部1jにより保持されている(図示省略)。
図8に示すように、第1ケース1のベース部1tの内面1uの四隅部分には、円柱状の突起1xと、該突起1xを囲む円環状の窪み1yが設けられている。
第1ケース1の内面1uと対向するシーリングラバー5の外面5sの四隅部分にも、図5に示すように、円柱状の突起5xと、該突起5xを囲む略円環状の窪み5yが設けられている。
図1〜図3に示すように各部1〜7を組み合わせた状態で、第1ケース1の各突起1xとシーリングラバー5の各突起5xとが対向し、第1ケース1の各窪み1yとシーリングラバー5の各窪み5yとが対向する。そして、図3に示すように、第1ケース1の各突起1xの先端面と、シーリングラバー5の各突起5xの先端面とが接触する。各突起1xの径と、各突起5xの径とは、同一になっている。各突起1xの高さは、各突起5xの高さより低くなっている。第1ケース1の各窪み1yの径と、シーリングラバー5の各窪み5yの径とは、略同一または近似している。各窪み1yの深さは、各窪み5yの深さより浅くなっている。
第1ケース1の突起1xまたはシーリングラバー5の突起5xの先端面に接着剤15(図3)を塗布してから、回路基板6が内側に装着されたシーリングラバー5を第1ケース1の内側に収納して行って、突起1x、5x同士を接触させ、接着剤15を硬化させる。すると、第1ケース1のベース部1tとシーリングラバー5のベース部5tとが接着剤15により接着される。図4に示すように、突起1x、5x間から食み出した接着剤15’は、突起1x、5xの周面に付着したり、いずれかの窪み1y、5yに溜まったりする。
上述した実施形態によると、携帯機100の回路基板6の一方の板面6aに形成された不正改造の対象となる電気回路11、12が、シーリングラバー5で覆われる。そして、シーリングラバー5が第1ケース1の内側に接着剤15により接着され、回路基板6が、板面と平行な方向からシーリングラバー5の側壁部5aを介して、第1ケース1の側壁部1aにより保持される。このため、不正改造をしようとする者(以下、「不正改造者」という。)が、第1ケース1の係合部1cと第2ケース2の被係合部2cとの係合を解除して、両ケース1、2を分離しても、回路基板6がシーリングラバー5と第1ケース1から外れず、回路基板6のシーリングラバー5側の板面6aに設けられている電気回路11、12が露出することはないので、電気回路11、12が不正改造されるのを防止することができる。また、回路基板6とシーリングラバー5とを接着剤15で接着しないので、回路基板6の板面6a、6bに電子部品や電気回路の実装領域とは別に、接着領域を設ける必要がなく、回路基板6の大型化を招くことはない。さらに、接着剤15が回路基板6上の電子部品8、9、13、14や電気回路11、12に付着することはないので、これらの電子部品や電気回路の動作不良を招くこともない。
また、上述した実施形態では、不正改造者が回路基板6の電気回路11、12を不正改造しようとして、たとえばシーリングラバー5ごと回路基板6を第1ケース1の内側から無理に外した場合には、シーリングラバー5が破れてしまう。このため、後で各部1〜7を組み直すのが困難になったり、各部1〜7を組み直せても、シーリングラバー5による防水機能が損なわれたりするので、携帯機100が不正使用されるのを抑制することができる。また、不正改造者がシーリングラバー5と第1ケース1の接着状態を維持したまま、シーリングラバー5から回路基板6を強制的に外した場合には、回路基板6に無理な力が加わって、回路基板6が破損してしまう。このため、後で各部1〜7を組み直せても、回路基板6上の電気回路11、12や電子部品8、9、13が正常に動作しなくなり、携帯機100が不正使用されるのを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、携帯機100が落下した場合に、衝撃によりケース1、2が分離しても、回路基板6はシーリングラバー5および第1ケース1から外れないので、回路基板6単体に落下衝撃がかからず、回路基板6に実装された電子部品8、9、13、14の落下衝撃による損傷を防止することができる。
また、上述した実施形態では、ケース1、2が一体化された状態で、シーリングラバー5の側壁部5aに設けられたフランジ部5fが両ケース1、2に挟持されるので、両ケース1、2の内部空間10に収納された回路基板6を確実に防水することができる。
また、上述した実施形態では、防水用のシーリングラバー5で回路基板6を第1ケース1の内側に保持して、電気回路11、12を保護するので、別途回路基板6の保持専用の部品や、電気回路11、12の保護専用の部品を追加する必要がなく、携帯機100の部品点数を少なくすることができる。
また、上述した実施形態では、第1ケース1のベース部1tの内面1uと、この内面1uに対向するシーリングラバー5のベース部5tの外面5sとに、それぞれ突起1x、5xと、該突起1x、5xを囲む窪み1y、5yを設けている。このため、突起1x、5xに接着剤15を塗布して、第1ケース1の内面1uとシーリングラバー5の外面5sとを確実に接着することができる。そして、突起1x、5xの間から食み出した接着剤15’を窪み1y、5yに溜めることができるので、第1ケース1の貫通孔1hの内周面と操作ボタン3、4の隙間に接着剤15’が流れ込んで、操作ボタン3、4の操作性が阻害されるのを防止することが可能となる。
また、上述した実施形態では、突起1x、5xと窪み1y、5yを、第1ケース1の内面1uとシーリングラバー5の外面5sの四隅部分にそれぞれ設けている。このため、突起1x、5x同士を接着剤15で接着することで、第1ケース1の内側にシーリングラバー5を強固に固定することができる。
また、上述した実施形態では、シーリングラバー5の側壁部5aの内面5bに、シーリングラバー5の内側から回路基板6が離脱するのを阻止するための、突起状の係止部5cを設けている。このため、シーリングラバー5の内側から回路基板6が一層離脱しにくくなる。その結果、回路基板6の一方の板面6aに形成された電気回路11、12が露出することはなく、該電気回路11、12の不正改造をより効果的に防止することが可能となる。
また、上述した実施形態では、回路基板6の一方の板面6aには、車両に設けられた通信機と無線で通信するための通信回路11が含まれている。このため、携帯機100の通信回路11が不正に改造されることを防止することができ、携帯機100と車両の通信機との間で不正な信号が送受信されることも防止することができる。
さらに、上述した実施形態では、シーリングラバー5から露出した回路基板6の他方の板面6bには、第2ケース2の保持部2hにより保持された電池7の電力を回路基板6の各部へ供給する端子14が設けられている。このため、第1ケース1の係合部1cと第2ケース2の被係合部2cの係合を解除して、両ケース1、2を分離することで、シーリングラバー5と回路基板6を損傷させることなく、電池7を交換することができる。
本発明は、前記の実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、前記の実施形態では、対向する第1ケース1の内面1uとシーリングラバー5の外面5sの四隅部分に、それぞれ突起1x、5xと窪み1y、5yを設けて、突起1x、5x同士を接着剤15で接着した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、第1ケースの内面とシーリングラバーの外面の一方のみに、突起および窪みを設けてもよい。また、突起や窪みを設ける箇所は、実施形態で示した四隅部分以外の箇所であってもよく、突起や窪みの数も任意に選定することができる。さらに、突起や窪みを省略して、第1ケースの内面とシーリングラバーの外面の所定箇所を、接着剤により直接接着してもよい。
前記の実施形態では、第1ケース1の内面1uとシーリングラバー5の外面5sとにそれぞれ設けた突起1x、5xと窪み1y、5yを、突起1x、5xの高さ方向から見て略円形に形成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、図9(a)に示す矩形状の突起21xと窪み21yや、図9(b)に示す十字形の突起22xと窪み22y を、第1ケースの内面またはシーリングラバーの外面に形成してもよい。また、図9(c)に示すような円環状の突起23xや、図9(d)に示すような先端部が分割された突起24xを、第1ケースの内面またはシーリングラバーの外面の窪み1y、5y内に設けてもよい。このようにすると、突起23x、24xの先端面から食み出した接着剤を、突起23x、24x内にある空隙23z、24zに溜めることができる。
前記の実施形態では、第1ケース1と第2ケース2を両方とも箱形に形成した例を示したが、シーリングラバー5を接着しない第2ケース2は、皿形や板状などの他の形状に形成してもよい。
前記の実施形態では、車両のスマートエントリシステム用の携帯機100に本発明を適用した例を示したが、本発明はその他の分野で用いられる携帯機にも適用することが可能である。
1 第1ケース
1a 側壁部
1d 内面
1h 貫通孔
1k 開口部
1t ベース部
1u 内面
1x 突起
1y 窪み
2 第2ケース
3、4 操作ボタン
5 シーリングラバー
5a 側壁部
5b 内面
5c 係止部
5n ノブ部
5t ベース部
5s 外面
5x 突起
5y 窪み
6 回路基板
6a 一方の板面
6b 他方の板面
6c 周端面
7 電池
8、9 スイッチ
10 内部空間
11 通信回路(電気回路)
12 制御回路(電気回路)
14 端子
15 接着剤
21x、22x、23x、24x 突起
21y、22y 窪み
100 携帯機

Claims (6)

  1. ベース部と側壁部を有する箱形の第1ケースと、
    前記第1ケースの開口部を塞ぐように前記第1ケースと一体化された第2ケースと、
    前記両ケースの内部空間に収納された、ベース部と側壁部を有する箱形のシーリングラバーと、
    電気回路が形成された一方の板面が覆われるように、前記シーリングラバーの内側に配置された状態で、前記内部空間に収納された回路基板と、を備えた携帯機において、
    前記シーリングラバーと前記第1ケースとは、接着剤により接着され、
    前記シーリングラバーの側壁部は、前記第1ケースおよび前記第2ケースにより挟持され、かつ、前記第1ケースの側壁部の内面と前記回路基板の周端面によって挟持されている、ことを特徴とする携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    前記第1ケースのベース部に形成された貫通孔から操作可能に設けられ、前記第1ケースと前記シーリングラバーにより保持された操作ボタンをさらに備え、
    前記回路基板の一方の板面には、前記操作ボタンに対応するスイッチが設けられ、
    前記シーリングラバーのベース部には、前記操作ボタンの操作力を前記スイッチに伝達するノブ部が設けられ、
    前記第1ケースのベース部の内面と、該内面と対向する前記シーリングラバーのベース部の外面の少なくとも一方に、前記接着剤が塗布された突起と、該突起を囲む窪みとが設けられている、ことを特徴とする携帯機。
  3. 請求項2に記載の携帯機において、
    前記突起および前記窪みは、前記第1ケースのベース部の内面または前記シーリングラバーのベース部の外面における、複数の隅部にそれぞれ設けられている、ことを特徴とする携帯機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯機において、
    前記シーリングラバーの側壁部の内面には、前記シーリングラバーの内側から前記回路基板が離脱するのを阻止する突起状の係止部が設けられている、ことを特徴とする携帯機。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の携帯機において、
    前記回路基板の一方の板面に形成された前記電気回路には、車両に設けられた通信機と無線で通信するための通信回路が含まれている、ことを特徴とする携帯機。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の携帯機において、
    前記シーリングラバーから露出した前記回路基板の他方の板面と、前記第2ケースのベース部との間に保持された電池をさらに備え、
    前記回路基板の他方の板面には、前記電池の電力を前記回路基板の各部へ供給する端子が設けられている、ことを特徴とする携帯機。
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