JP2021056671A - 作業状態判別装置、作業状態判別方法およびプログラム - Google Patents

作業状態判別装置、作業状態判別方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産現場における作業者の作業状態の不具合および改善点を容易に把握できる情報を報知する。【解決手段】作業状態判別装置は、作業者検知部31と、作業状態分析部32と、作業状態データベース34と、作業状態判別部35と、報知部と、備える。作業者検知部31は、製品の製造工程の作業状態を撮像した映像を取得し、取得した映像内に作業者を検知する。作業状態分析部32は、映像の予め定められた領域における検知された作業者の画像から作業状態の指標を求める。作業状態データベース34は、標準作業状態の指標を格納する。作業状態判別部35は、作業状態の指標を標準作業状態の指標と照合して作業状態の適否を判別する。報知部は、作業状態の適否を判別した結果を報知する。【選択図】図3

Description

本発明は、作業状態判別装置、作業状態判別方法およびプログラムに関する。
生産現場では、生産設備と作業者とが協働し、生産活動が行われている。ここでは、生産設備の性能、効率等だけでなく、作業者の活動も生産現場の生産性に影響を与える。従来、作業者の活動を記録、分析するために、観測者が作業者を生産現場で観測するIE(Industrial Engineering)手法が利用されてきた。IE手法の例としては、非特許文献1に開示された、観測者が作業者の活動をビデオ機材で連続的に撮影記録し、作業順序のあり方および動作一つ一つについて分析するビデオ動作分析法、非特許文献2に開示された、人、機械の稼働状態および仕事の種類などを瞬間的に観測し、各観測項目の時間構成を分析するワーク・サンプリング法などがある。
しかし、これらのIE手法では、観測者の観測に費やされる労力が大きく、より詳細に正確に大量に作業者の活動を記録することが困難である。この問題に対して、特許文献1に開示された、カメラ映像から作業者とその位置を特定して記録する方法、特許文献2に開示された、カメラ映像から作業者とその位置を特定して、作業効率を記録する方法などが提案されている。
特開2011−175384号公報 特開2012−3649号公報
平野裕之著、「新作業研究−現代モノづくりの基本技術−」、日刊工業新聞社、2004年1月15日発行(73ページから77ページ) 藤田彰久著、「新版IEの基礎」、建帛社、平成11年9月1日発行(199ページから230ページ)
生産現場における作業者の活動の改善を効果的に進めるには、データ取得、分析にかかるコストを小さくしつつ、不具合および改善点を迅速に発見し、改善のサイクルを多数回繰り返す必要がある。特許文献1、特許文献2に開示された手法では、不具合および改善点を発見するためのデータが提供されるが、提供されたデータから不具合および改善点を抽出するための分析をユーザが行う必要がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、生産現場における作業者の作業状態の不具合および改善点を容易に把握できる情報を報知できる作業状態判別装置、作業状態判別方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の作業状態判別装置は、作業者検知部と、作業状態分析部と、作業状態データベースと、作業状態判別部と、報知部と、備える。作業者検知部は、製造工程の作業状態を撮像した映像を取得し、取得した映像内に作業者を検知する。作業状態分析部は、映像の予め定められた領域における検知された作業者の画像から作業状態の指標を求める。作業状態データベースは、標準作業状態の指標を格納する。作業状態判別部は、作業状態の指標を標準作業状態の指標と照合して作業状態の適否を判別する。報知部は、作業状態の適否を判別した結果を報知する。
本発明では、作業状態の指標を標準作業状態の指標と照合して作業状態の適否の判別結果をユーザに報知する。従って、本発明によれば、生産現場における作業者の作業状態の不具合および改善点をユーザが容易に把握できる。
本発明の実施の形態1による作業状態判別装置の構成図 図1に示す作業状態判別装置のハードウェア構成図 図2に示す制御部の機能構成を示す図 図1に示す撮像装置が撮像した画像および認識結果を示す図 図4に示す作業者の位置情報から作業エリア内の作業者数をカウントする図 図5より標準作業者数を表に例示する図 図6の元となる学習データの作業者数の推移を等高線で例示する図 図1に示す作業状態判別装置の標準状態学習処理のフローチャート 図1に示す作業状態判別装置の作業状態判別処理のフローチャート 図1に示す作業状態判別装置の作業者数の推移の一例を示す図 本発明の実施の形態2による作業状態判別装置が作業状態の適否を判別する生産装置の一例を示す図 図11の生産装置に設定される作業エリアの一例を示す図 図12に設定された作業エリアで作業者が作業する一例を示す図 図13に示す作業者の作業者位置の推移の一例を示す図 図14に示す作業者位置推移より作業時間を算出する一例を示す図 図14に示す作業時間より算出された作業時間平均および作業時間標準偏差の一例を示す図 実施の形態2による作業状態判別装置の標準状態学習処理のフローチャート 実施の形態2による作業状態判別装置の作業状態判別処理のフローチャート 図18に示す作業状態指標判別処理のフローチャート 本発明の実施の形態3による作業状態判別装置が作業状態の適否を判別する生産装置の一例を示す図 図20に示す生産装置に設けられた作業エリアの一例を示す図 図20に示す作業者位置から算出した作業エリア別の作業者数の推移の一例を示す図 実施の形態3による作業状態判別装置の作業状態判別処理のフローチャート 図23に示す作業状態指標判別処理のフローチャート
以下、実施の形態に係る作業状態判別装置と作業状態判別方法とを、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態の作業状態判別装置は、作業エリアを映した映像から、適正な作業状態(以下、標準作業状態と呼ぶ)における予め指定された指標を学習し、学習した指標と現在の映像から取得した作業状態の指標とを比較して、その作業エリアでの作業状態の適否を判別し、判別結果をユーザに報知する。
以下の実施の形態において、同一の構成要素および処理には同一の符号を付す。また、構成要素に付される「第1の」など、順序を表す文字は、適宜、省略される。
[実施の形態1]
以下、実施の形態1に係る作業状態判別装置を説明する。
実施の形態1の作業状態判別装置は、標準作業状態として各単位時間における作業エリアの適正な作業者数である標準作業者数を学習し、学習した標準作業者数と撮像された作業エリアの映像から検知される作業者数とを比較することにより、作業エリアの作業状態の適否を判別し、ユーザに報知する。本実施の形態は、作業状態の指標が、作業エリア内に存在する作業者数の例である。
(作業状態判別装置10の構成)
図1に示すように、作業状態判別装置10は、作業者が作業を行う作業エリア100での適正な作業者数を標準作業状態として学習し、また、学習した適正な作業者数と作業エリア100の撮像された映像から検知された現在の作業者数とを比較し、作業状態の適否の判別を行う。作業状態判別装置10は、判別の結果をユーザの認識しやすい形態で報知部である出力装置、本実施の形態ではディスプレイ55に出力し、ユーザに報知する。
作業エリア100では、図1において作業者201,202として示される作業者200が必要に応じて滞在し、作業対象であるワーク300を製造、あるいは加工する工程が行われる。
図2に示すように、作業状態判別装置10は、撮像された映像から作業状態の適否の判別を行う制御部20、作業エリア100の映像を撮像し、作業状態の適否の判別をユーザに報知する入出力装置50、を備える。
制御部20は、制御処理を行うCPU(Central Processing Unit)21、制御処理用のプログラムが記憶されたプログラムメモリ22、制御処理時に一時的にデータを記憶するワークメモリ23、データの加工を行う主メモリ24、これらを相互に接続するデータバス25を有する。制御部20は、プログラムメモリ22に記憶されたプログラムを実行することにより、図3に示す、後述する作業者検知部31、作業状態分析部32、作業状態学習部33、作業状態データベース34、作業状態判別部35、の各機能を実現する。また、後述する作業状態学習処理1および作業状態判別処理1を実行する。
CPU21は、プログラムメモリ22に記憶されたプログラムを実行することにより、制御処理を行う。具体的には、CPU21は、撮像装置51からインターフェース40を介して受信した信号および情報に基づいて、作業エリア100の適正な作業状態を示す指標、本実施の形態では作業者数を学習および判別する。
また、CPU21は、作業エリア100の作業状態の適否を判別した結果を、インターフェース40を介してディスプレイ55に表示する。
プログラムメモリ22は、ROM(Read Only Memory)を備え、CPU21が実行するプログラムを記憶する。プログラムメモリ22には、撮像映像から作業者200を検知し、作業者200の位置を特定し、撮像時刻を付し、作業状態の適否を判別する作業状態判別プログラムが格納されている。ここで「作業」とは、作業者200のあらかじめ定められた作業を指すものとし、「位置」とは、作業者200が活動を行う作業エリア100内の場所を指すものとする。
ワークメモリ23は、RAM(Random Access Memory)を備え、CPU21が演算処理するために一時的にデータを移すためのメモリである。
主メモリ24は、各種データベース、作業状態データが記録されるストレージを含み、IMDB(In−Memory DataBase)のRAMを備える。
以上が制御部20の構成の説明である。続いて、インターフェース40、入出力装置50の説明を行う。
インターフェース40は、制御部20のデータバス25と入出力装置50とを有線および/または無線で接続する。
入出力装置50は、撮像装置51、撮像時刻の特定のためのタイマ52、後述する学習期間の設定を行うキーボード53、撮像範囲の指定を行うマウス54、等の入力装置と、出力装置であるディスプレイ55、を備える。
撮像装置51は、デジタルビデオカメラを備え、作業エリア100を撮像する。撮像装置51は、定点に設置されている。撮像装置51は、撮像した映像を制御部20に送信する。
タイマ52は、映像が撮像された時刻を特定するために使用される。撮像された映像には、タイマ52で測定した時刻が付される。
キーボード53およびマウス54は、作業エリア100の範囲の指定に使用される。また、キーボード53およびマウス54は、学習期間の設定、学習内容の修正、撮像装置51の撮像範囲の設定および修正、標準作業状態を示す指標を直接入力する場合等に入力部として使用される。
ディスプレイ55は、液晶ディスプレイであり、制御部20で判別した作業状態判別の結果、撮像装置51で撮像した作業エリア100の映像等を表示する。
次に、制御部20の機能的構成について説明する。制御部20は、図3に示す、作業者の有無を検知する作業者検知部31、作業状態を示す指標を作業状態分析部32、標準作業状態を示す指標を学習する作業状態学習部33、作業状態を示す指標を記憶する作業状態データベース34、作業状態を示す指標の適否の判別を行う作業状態判別部35、の各機能を実現する。これにより、制御部20は、作業エリア100の標準作業状態を示す指標の学習、作業エリア100の作業状態を示す指標の適否の判別、判別結果の報知等を行う。また、制御部20は、作業エリア100の作業状態を示す指標の学習、および作業エリア100の作業状態を示す指標の適否の判別を平行して処理する。
作業者検知部31は、撮像された映像内で、作業者200の画像の有無を検知し、検知した作業者200の位置を判別する。図4に示すように、作業者検知部31は、撮像装置51から取得した映像に、左上を原点とし、右向き1ピクセルと下向き1ピクセルとを基底とする座標系を設定する。作業者検知部31は、映像に映っている作業者201,202とその位置とを検知し、検知した作業者201,202を長方形のカーソルで囲んでディスプレイ55に表示する。検知方法としては、Dalan.N,Triggs.Bの” Histograms of Oriented Gradients for Human Detection,”IEEE CVPR,pp886−893(2005)に開示されたHOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量を用いたものがあるが、作業者201,202とその位置とを検知できるものであればこれに限らない。作業者200の中心を作業者200の座標基準とし、この座標基準の座標が作業者200の位置座標として使用される。作業者200が検知された場合、作業者検知部31は、日時と作業者200の位置座標とを対応させた表Gを生成し、作業エリア100の映像V1の横に表示する。本実施の形態の場合、撮像された映像内に2人の作業者が検知されているので、2行のレコードが出力される。撮像装置51は、作業エリア100の映像V1を撮像し続け、作業者検知部31は、本実施の形態において、撮像された映像から作業者検知結果を1分毎に表Gに出力する。
図3に戻り、作業状態分析部32は、作業者検知部31が映像V1内に作業者200を検知した場合に、映像V1内の作業者200の作業状態を分析する。本実施の形態では、作業状態を分析するとは、映像V1内の作業者200の数をカウントすることである。図5に示すように、作業状態分析部32は、作業者認識結果の表Gにおける各時刻のレコード数から、作業エリア100に存在した作業者数をカウントし、作業状態を示す表ZのCount列に記録する。表Gにおいて,2019年2月26日16時00分には、作業者認識結果に2つのレコードが存在するので、表ZのCount列に2を記録する。2019年2月26日16時05分には、1つのレコードが存在するので、作業状態のCount列に1を記録する。2019年2月26日16時03分には、作業者認識結果にレコードが存在しないので、表ZのCount列に0を記録する。このように、作業者認識結果を用いることで、各時刻に何人の作業者が作業エリア100に存在したのかを作業状態の表Zとして記録する。表Zより、図6に示すように、作業状態分析部32の出力結果を時間帯別の標準作業者数を示す表にすることができる。このように、作業エリア100の作業者数を特徴量として、作業状態を自動的に取得することができる。
図3に戻り、作業状態学習部33は、作業状態分析部32が分析した各作業状態を示す指標を学習し、作業状態データベース34に記憶する。本実施の形態では、図6に示すように、予め定められた期間、本実施の形態では直近の10日分の期間における作業エリア100の時間帯別の作業者数を元にした標準作業者数を学習する。図7は、作業状態学習部33が、標準作業状態を示す指標を学習する時に生成する時間帯別作業者数分布の図である。図7をユーザが確認することにより、学習データをユーザがチェックすることができ、ユーザは除外すべき学習データを見つけることができる。
図3に戻り、作業状態データベース34は、作業状態学習部33が学習した各作業状態を示す指標を記憶する。具体的には、本実施の形態では、作業状態データベース34には、学習した時間帯別の標準作業者数が記憶されている。記憶した作業状態を示す指標が明らかに不自然な数値である場合、ユーザは、不自然な作業状態を示す指標の数値を削除あるいは修正することができる。これにより、点検作業、集団病欠の発生等による作業者数の突発的な変化の影響を除外することができる。
作業状態判別部35は、作業状態データベース34に記憶された、映像V1が撮像された時刻に対応する作業状態を参照して、映像V1内の作業者200の作業状態を判別する。
(実施の形態1の標準状態学習処理1および作業状態判別処理1)
以下、実施の形態1での標準状態学習処理1および作業状態判別処理1について、図面を参照して説明する。
(標準状態学習処理1)
以下、図8を用いて、標準状態を示す指標として作業エリア100における時間帯別の標準作業者数を学習する、標準状態学習処理1を説明する。
まず、ユーザは、撮像装置51にワーク300廻りを映した映像を撮像させ、ディスプレイ55に表示された映像内に作業エリア100を設定する。また、ユーザは、標準作業者数を学習する期間を設定する。本実施の形態では、学習する期間は10日とする(ステップS1)。
制御部20は、撮像装置51に、設定された作業エリア100の映像V1を撮像させる。作業者検知部31は、撮像装置51から映像V1を取得する(ステップS2)。
作業者検知部31は、映像V1内に作業者200が存在するか否かを判別し(ステップS3)、作業者200を検知した場合(ステップS3:Yes)、作業者検知結果を表Gに出力し、作業状態分析部32は、表Gのレコード数から映像V1内の作業者数Nをカウントして表Zに記録する(ステップS4)。
作業者検知部31は、作業者200を検知しなかった場合(ステップS3:No)、作業者検知結果を表Gに出力せず、作業状態分析部32は、表Gのレコードが無いことから映像V1内の作業者数0を表ZのCount欄に記録する(ステップS5)。
ステップS4およびステップS5からステップS6に進み、作業状態分析部32は、表Zにおける、映像V1の撮像日時と関連付けられた、映像V1内の作業者数を作業状態データベース34に記録する(ステップS6)。
ステップS7に進み、学習期間の10日が経過した場合(ステップS7:Yes)、作業状態学習部33は、作業状態データベース34に記憶された学習期間における映像V1の撮像日時と作業者数とから、1時間毎の各時間帯において最も確率の高い作業者数を時間帯別の標準作業者数として学習する。また、作業状態学習部33は、時間帯別の標準作業者数を作業状態データベース34に記録し(ステップS8)、標準状態学習処理1は終了する。
学習期間の10日が経過していない場合(ステップS7:No)、ステップS2に戻る。
(作業状態判別処理1)
以下、図9を用いて、作業エリア100の作業状態の適否を判別する作業状態判別処理1を説明する。
まず、図9に示すように、作業状態学習処理1と同様に、ステップS2〜S5で、作業エリア100の映像V1を撮像し、映像V1内の作業者200を検知し、映像V1内の作業者数をカウントして表ZのCount列に記録する。
作業状態判別部35は、映像V1が撮像された時刻と同じ時刻の標準作業者数を作業状態データベース34から呼び出す(ステップS16)。作業状態判別部35は、作業状態分析部32によりCount列に記録された数値である映像V1の作業者数と標準作業者数とを比較する(ステップS17)。比較した両者が等しい場合(ステップS17:Yes)、作業状態判別部35は、映像V1が撮像された時刻における作業エリア100の作業状態は作業者数適正であると判別する(ステップS18)。比較した両者が等しくない場合(ステップS17:No)、ステップS19へ進む。
作業状態判別部35は、作業者数が標準作業者数より小さいか否かを判別する(ステップS19)。作業者数が標準作業者数より小さい場合(ステップS19:Yes)、作業状態判別部35は、映像V1が撮像された時刻における作業エリア100の作業状態は作業者数過少であると判別する(ステップS20)。作業者数が映像V1の撮像された時刻における標準作業者数より小さくない場合(ステップS19:No)、作業状態判別部35は、映像V1が撮像された時刻における作業エリア100の作業状態は作業者数過剰であると判別する(ステップS21)。
図10は、実施の形態1における作業状況の判別結果を例示する図である。折れ線グラフは、作業エリア100に存在する作業者数を表す。図中に示す時刻である16時台における時間帯別の標準作業者数は、2人である。従って、折れ線グラフのうち作業者数が2人の箇所は作業者数適正であるとディスプレイ55に表示され、2人未満であれば作業者数過少と表示され、2人を超える場合は作業者数過剰であると表示される(ステップS22)。
作業状態判別処理1を終了する場合(ステップS23:Yes)、終了し、終了しない場合(ステップS23:No)、ステップS2に戻る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、生産現場の特定の領域である作業エリア100における作業者数を自動的にカウントすることができる。また、作業エリア100における時間帯別の標準作業者数を学習することができる。さらに、学習した時間帯別の標準作業者数とカウントした作業者数とを比較することにより、作業エリア100における作業者数の適否を自動的に判別できる。従って、ユーザは、判別結果を見て、作業エリア100の作業者数を増減させることにより、生産現場の作業状態を改善することができる。
[実施の形態2]
以下、実施の形態2に係る、1つの工程を終える毎に作業者が作業エリアを移動して次の工程の作業を行うサイクル作業の作業時間を算出する作業状態判別装置の説明を行う。本実施の形態においては、作業状態の指標は、各作業エリアにおける作業時間に相当する。図11に示すように、本実施の形態では、生産装置401,402,403,404が並設されており、図13では作業者211,212として示される作業者200は、ワークを生産装置401,402,403,404の順に仕掛けて作業を行う。また、作業状態を判別する作業エリアは、実施の形態1の作業エリア100に代えて、図12に示す作業エリア111,112,113,114となる。作業エリア111,112,113,114には、それぞれ生産装置401,402,403,404が設けられている。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成の作業状態判別装置10を備える。本実施の形態においては、後述する標準状態学習処理2および作業状態判別処理2が実行される。
実施の形態2の作業状態判別装置10は、各作業エリア111,112,113,114における作業者の作業時間を一定期間、本実施の形態では、10日間測定する。作業状態判別装置10は、測定した作業時間から作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを算出する。作業状態判別装置10は、測定したそれぞれの作業時間、作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを用いて、映像V2に撮像された各作業エリアでの作業状態の適否を判別し、ユーザに報知する。
図12に示すように、実施の形態2では、第1の作業エリア111、第2の作業エリア112、第3の作業エリア113および第4の作業エリア114での作業を作業状態の適否を判別する対象とする。
作業エリア111,112,113,114は、並設されており、この順番に図示しないワークを各エリア内に設置された生産装置401,402,403,404の順に仕掛けることにより、作業エリア111,112,113,114での作業を完了する。
本実施の形態において、作業状態判別装置10の制御部20が実現する機能を、以下、説明する。
作業者検知部31は、図13に示す映像V2を取得した場合、作業者211は作業エリア111に存在し、作業者212は作業エリア114に存在すると、判別する。作業者211と作業者212の区別は、図示しないが、帽子、背中等に撮像装置51で識別可能な番号、色、或いは模様等の識別標識を付すことによって行う。
作業状態分析部32は、図14に示すように、作業者位置推移の分析結果を出力する。作業状態分析部32は、時刻毎に、各作業者がどの作業エリアに滞在していたかを記録し、時系列に図中にプロットすることによって、作業者200がどのように移動したかの推移を推定することができる。作業者211は、作業エリア111→作業エリア112→作業エリア113→作業エリア114の順に移動し、作業者212は、作業エリア114→作業エリア111→作業エリア112→作業エリア113の順に移動していると推定される。
図15は、実施の形態2における、作業状態学習処理2において取得される作業時間を例示する図である。作業者位置推移の分析時に作成された折れ線グラフがX軸と平行になっている部分が作業時間に該当する。作業者200は、1つのエリアに一定時間滞在し、生産装置を使用して作業を行った後、次のエリアでの作業を行う。図15において、作業エリア111での作業は2回あり、作業時間はいずれも3分である。作業エリア112でも2回あり、作業時間は2分と3分である。作業エリア113では1回で、作業時間は5分である。このような記録を一定期間継続することにより、各作業エリアでの作業時間分布を統計的に知ることができる。
図16は、実施の形態2における、作業状態データベース34に格納されているデータを例示している。作業状態分析部32によって記録された作業エリア毎の作業時間から、各作業エリアの特徴量を抽出して作業状態データベース34に格納される。本実施の形態においては、作業時間の長短とばらつきを把握するために、各作業時間の平均と標準偏差とを算出し、格納する。
(標準状態学習処理2)
図17は、実施の形態2にて行われる、標準状態学習処理2のフローチャートである。撮像装置51に撮像された各作業エリアの映像から各作業エリアでの作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを取得するための処理である。作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを用いて、後述する作業状態判別処理2にて作業状態を示す指標の適否を判別する。
まず、ユーザは、生産装置401,402,403,404廻りを映した映像を撮像させ、ディスプレイ55に表示された、図11に示す生産装置401,402,403,404を映した映像V2内に、作業エリア111,112,113,114を設定する。また、ユーザは、各作業エリアでの作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを算出するための作業時間を学習する期間を設定する。本実施の形態では、学習する期間は、10日とする(ステップS31)。
制御部20は、撮像装置51に、作業エリア111,112,113,114を撮像させる。作業者検知部31は、撮像装置51から映像V2を取得する(ステップS32)。
作業者検知部31は、作業エリア111について作業者200の検知を行う(ステップS33)。
作業者検知部31は、映像V2の作業エリア111に作業者200が存在するか否かを判別し(ステップS34)、作業者200を検知した場合(ステップS34:Yes)、作業状態分析部32は、映像V2内の作業エリア111に作業者200がいると判別し(ステップS35)、これを映像V2が撮像された日時とともに作業状態データベース34に記録する(ステップS37)。また、作業者200が、作業者211であるか作業者212であるかを識別標識にて確認を行う。
作業者検知部31が映像V2の作業エリア111内に作業者200を検知しなかった場合(ステップS34:No)、作業状態分析部32は、映像V2内の作業エリア111に作業者がいないと判別し(ステップS36)、これを映像V2が撮像された日時とともに作業状態データベース34に記録する(ステップS37)。
ステップS38に進み、作業者検知部31は、作業者200の有無を判別しているのが作業エリア114でない場合(ステップS38:No)、作業者200の有無を検知する対象のエリアを隣の作業エリアに移す(ステップS39)。
ステップS34に戻り、作業者検知部31は、作業エリア112内に作業者200が存在するか否かを判別する。その後、ステップS38:No、ステップS39まで作業エリア111での処理と同様の処理を行い、ステップS34に戻る。
作業者検知部31は、作業エリア113内に作業者200が存在するか否かを判別する。その後、ステップS38:No、ステップS39まで作業エリア111と同様の処理を行い、ステップS34に戻る。
作業者検知部31は、作業エリア114内に作業者200が存在するか否かを判別する。その後、ステップS37まで作業エリア111と同様の処理を行う。
ステップS38にて、作業者検知部31は、作業者200の有無を判別しているのが作業エリア114である場合(ステップS38:Yes)、ステップS40に進む。
学習期間の10日が経過した場合(ステップS40:Yes)、作業状態学習部33は、作業状態データベース34に記憶された学習期間における映像V2の各作業エリアの撮像日時と作業時間とから、図14に例示する作業者位置推移のグラフを生成する。図14より、作業状態学習部33は、各作業エリアの作業時間を算出し、作業時間から作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを算出する。作業状態学習部33は、作業時間、作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを作業状態データベース34に記録する(ステップS41)。記録後、標準状態学習処理2は終了する。学習期間の10日が経過していない場合(ステップS40:No)、ステップS32に戻る。
(作業状態判別処理2)
次に、図18を参照して、本実施の形態における作業状態判別処理2を説明する。
作業状態判別処理2を開始すると、図17に示す標準状態学習処理2と同様に、作業エリア111〜114を撮像して、映像V2を取得し、映像V2の作業エリア111〜114内の作業者200を検知し、表Zに登録し、作業状態データベース34に記録する(ステップS32〜S37、S38:No、S39)。
ステップS38において、作業エリア114の作業者200の判別を行っている場合(ステップS38:Yes)、作業状態判別部35は、後述する作業状態指標判別1を行う(ステップS59)。
作業状態判別を行った後、ステップS60に進み、作業状態判別処理2を終了する場合(ステップS60:Yes)、終了する。作業状態判別処理2を終了しない場合(ステップS60:No)、ステップS32に戻る。
以下、図19を用いて、作業状態判別処理2のステップS59で行われる作業状態指標判別1のフローを説明する。
まず、作業状態分析部32は、映像V2が撮像された時刻に作業者200の移動があったか否かを判別する(ステップS71)。作業者200の移動がない場合(ステップS71:No)、作業状態指標判別1を終了する。
映像V2が撮像された時刻に作業者200の移動があった場合(ステップS71:Yes)、作業状態分析部32は、作業者200が移動する直前にいた作業エリアでの作業時間を推定する(ステップS72)。
作業状態判別部35は、作業者200が移動する直前にいた作業エリアの作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを作業状態データベース34から呼び出す(ステップS73)。
ステップS74に進み、作業状態判別部35は、当該作業エリアの作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを以下の式(1)に適用して、当該作業エリアの作業状態の適否を判別する(ステップS74)。
|作業時間−μ|<σ・・・(1)
式(1)を満たす場合(ステップS74:Yes)、作業状態判別部35は、当該作業エリアの作業状態は作業時間適正であったと判別し(ステップS75)、判別結果をディスプレイ55に表示し、ユーザに報知して(ステップS79)、終了する。
式(1)を満たさない場合(ステップS74:No)、ステップS76へ進む。
作業状態判別部35は、当該作業エリアの作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを以下の式(2)に適用して、当該作業エリアの作業状態の適否を判別する(ステップS76)。
作業時間≧μ+σ・・・(2)
作業時間が作業時間平均μと作業時間標準偏差σとを加算した値以上である場合(ステップS76:Yes)、作業状態判別部35は、当該作業エリアの作業状態は作業時間超過であると判別し(ステップS77)、判別結果をディスプレイ55に表示し、ユーザに報知して(ステップS79)、終了する。
作業時間が作業時間平均μと作業時間標準偏差σとを加算した値以上でない場合(ステップS76:No)、作業状態判別部35は、作業時間が短すぎるため、当該作業エリアの作業状態は作業飛ばしであると判別し(ステップS78)、判別結果をディスプレイ55に表示し、ユーザに報知して(ステップS79)、終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、生産現場における複数の作業エリアの作業時間を測定し、測定した作業時間の分布の特徴量として作業時間平均μおよび作業時間標準偏差σを算出し、式(1)および式(2)を使用して、作業時間適正、作業時間超過、作業飛ばしといった状態をユーザに報知することができる。これにより、ユーザは、作業状態の改善の着眼点を得ることができる。また、作業時間分布を用いて作業状態の作業時間閾値を定めることによって、作業状態が適正であるか否かを判別し、検知することができる。
[実施の形態3]
以下、実施の形態3に係る作業状態判別装置を説明する。本実施の形態における作業状態判別装置は、図20に示す大型のワーク350を対象とする生産現場に使用され、作業状態を示す指標はのべ作業工数の例である。本実施の形態においては、作業状態の適否を判別する作業エリアは、図21に示す作業エリア121,122,123となる。本実施の形態においては、後述する作業状態判別処理3が行われる。
実施の形態3の作業状態判別装置は、標準作業状態として各作業エリアにおける作業人数×時間の合計から求められる、のべ作業工数を算出する。工期が長期間に及ぶ製品、および作業エリアが広範囲に及ぶ製品に対して、正しいのべ作業工数を算出することが従来は困難であったが、作業状態判別装置により、生産技術者による観測を伴うことなく、のべ作業工数算出を実現できる。算出したのべ作業工数を、予め作業状態データベース34に入力した予定されたのべ作業工数と対比し、作業状態の適否を判別することができる。
本実施の形態の作業状態判別装置10は、大型のワーク350に対して複数人の作業者が様々な箇所からアプローチしながら加工・組立作業を行う生産現場に適用される。作業状態判別装置10は、作業エリア121、作業エリア122、作業エリア123での作業を作業状態判別の対象とする。
図21は、実施の形態3における、作業状態判別装置10の撮像装置51により撮像した映像V3に作業エリア121,122,123を重畳させた図である。本実施の形態においては、図21では作業者221,222,223,224として示される作業者200がワーク350に対して実施する加工・組立作業の種別に応じて作業エリア121,122,123を設定し、それぞれの作業エリアに対してのべ作業工数を算出する。作業エリア121では1人、作業エリア122では2人、作業エリア123では0人が作業を行っている。なお、作業者224は、映像V3に映っているが、いずれの作業エリア内にも入っていないので、この映像が撮像された時刻においては作業工数に算入されない。
図22は、実施の形態3における、作業エリア別の作業者数推移を例示する図である。撮像装置51により撮像された映像V3から、各作業エリアにおける作業者200の人数を記録して時系列にプロットしたものである。ここで、時刻tにおける作業エリア121内の作業者数をp121[t]とする。ワークの加工・組立に着手してから完了するまでの期間を分析対象期間Tとすると、対象期間における作業エリア121ののべ作業工数は、下式で算出することができる。
Σt∈T120[t](人・単位時間)・・・(3)
同様に、作業エリア122、作業エリア123についても、撮像された映像V3において指定した任意の作業エリアにおけるのべ作業工数を算出できる。これにより、ワーク350全体に対するのべ作業工数Yを算出できる。
(作業状態判別処理3)
図23は、実施の形態3にて行われる、作業状態判別処理3のフローチャートである。映像V3から算出したのべ作業工数Yと作業状態データベース34に格納された予定しているワーク350全体ののべ作業工数Pとを比較して、ワーク350を対象とする作業状態を判別する。
ユーザは、予め作業状態データベース34に、予定しているワーク350全体ののべ作業工数Pを入力しておく。
タイマ52のt=0とする(ステップS90)。t=Tとなったときに、後述する作業状態指標判別2が実行される。本実施の形態では、T=10日とする。制御部20は、撮像装置51に、作業エリア121,122,123の映像V3を撮像させる。作業者検知部31は、撮像装置51から映像V3を取得する(ステップS91)。
作業エリア121について作業者200の検知を行う(ステップS92)。
作業者検知部31は、映像V3の作業エリア121内に作業者200が存在するか否かを判別し(ステップS93)、作業者200を検知した場合(ステップS93:Yes)、作業状態分析部32は、映像V3内の作業エリア121内の作業者数を、実施の形態1と同様に、図5に例示する表ZのCount欄に記録し(ステップS94)、これを映像V3が撮像された日時とともに作業状態データベース34に記録する(ステップS96)。
作業者200を検知しなかった場合(ステップS93:No)、作業状態分析部32は、映像V3内の作業エリア121内の作業者数0を、表ZのCount欄に記録し(ステップS95)、これを映像V3が撮像された日時とともに作業状態データベース34に記録する(ステップS96)。
ステップS97に進み、作業者検知部31は、作業者200の有無を判別しているのが作業エリア123でない場合(ステップS97:No)、次の作業エリアについて作業者200の検知を行う。作業者200の有無を判別しているのが作業エリア121であれば次に作業エリア122で検知を行い、作業者200の有無を判別しているのが作業エリア122であれば次に作業エリア123で検知を行う(ステップS98)。
作業者200の有無を判別しているのが作業エリア121である場合、ステップS93に戻り、作業者検知部31は、作業エリア122内に作業者200が存在するか否かを判別する。その後、ステップS97:No、ステップS98まで作業エリア121と同様の処理を行う。
作業者200の有無を判別しているのが作業エリア122である場合、ステップS93に戻り、作業者検知部31は、作業エリア123内に作業者200が存在するか否かを判別する。その後、ステップS97まで作業エリア121と同様の処理を行う。
ステップS97にて、作業者200の有無を判別しているのが作業エリア123である場合(ステップS97:Yes)、ステップS99に進む。
t=T、すなわち10日でない場合(ステップS99:No)、ステップS91に戻る。
t=Tである場合(ステップS99:Yes)、ステップS100に進み、作業状態指標判別2を実行し、その後終了する。
以下、図24を用いて、作業状態判別処理3のステップS100で行われる作業状態指標判別2を説明する。
まず、作業状態分析部32は、作業エリア121,122,123でののべ作業工数Yを、上式(3)を使用して算出する(ステップS101)。
作業状態判別部35は、ユーザが予め設定した予定しているワーク350全体ののべ作業工数Pを作業状態データベース34から呼び出す(ステップS102)。
ステップS103に進み、作業状態判別部35は、のべ作業工数Yとのべ作業工数Pを比較する。P=Yである場合(ステップS103:Yes)、のべ作業工数適正であると判別し(ステップS104)、ユーザに報知し(ステップS108)、終了する。
P=Yでない場合(ステップS103:No)、ステップ105に進む。P<Yである場合(ステップS105:Yes)、のべ作業工数Pを超過していると判別し(ステップS106)、ユーザに報知し(ステップS108)、終了する。
P<Yでない場合(ステップS105:No)、のべ作業工数P内であると判別し(ステップS107)、ユーザに報知し(ステップS108)、終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、撮像した映像V3から、作業者200ののべ滞在時間に基づいて作業エリア121,122,123それぞれののべ作業工数を算出することができる。これにより、工期が長期間におよぶ製品、作業エリアが広範囲におよぶ製品等に対して、生産技術者による観測、判断を必要とせず、作業状態判別装置10によって、のべ作業工数を算出できる。算出したのべ作業工数Yと予定ののべ作業工数Pとを比較することによってユーザは作業状況の適否を知ることができ、作業状態の改善の着眼点を得ることができる。
[変形例]
また、上記実施の形態2では、作業エリアの数は4つ設定したが、作業エリアの数はこれに限られず、2以上の任意の数の作業エリアを設定することができる。実施の形態1,3に設定される作業エリアの数も、1以上の任意の数を設定することができる。
上記実施の形態では、作業状態の判別結果をディスプレイ55に表示してユーザに報知したが、発報部の一例として、信号灯、音声等で発報することによりユーザに報知してもよい。
また、上記実施の形態1では、撮像された映像から作業状態学習部33が標準作業者数を学習し、実施の形態2では、撮像された映像から作業状態学習部33が作業平均時間μおよび作業時間標準偏差σを学習したが、これらの数値は学習によらず、ユーザが任意に設定することもできる。上記実施の形態3では、予定ののべ作業工数Pをユーザが任意に設定したが、上記実施の形態1および2のように、映像から学習して設定してもよい。
上記実施の形態においては、学習の期間と学習の結果を用いて作業を実際に評価する期間を明確に区分したが、評価しながら学習を継続する構成としてもよい。
作業状況を示す指標は、上述の作業者数、作業時間、作業工数に限定されず、作業の種類に応じて適宜選定される。
また、作業状態判別装置10の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できる構成としてもよい。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態、その変形等は、発明の範囲、要旨等に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 作業状態判別装置、20 制御部、21 CPU、22 プログラムメモリ、23 ワークメモリ、24 主メモリ、25 データバス、31 作業者検知部、32 作業状態分析部、33 作業状態学習部、34 作業状態データベース、35 作業状態判別部、40 インターフェース、50 入出力装置、51 撮像装置、52 タイマ、53 キーボード、54 マウス、55 ディスプレイ、100,111,112,113,114,121,122,123 作業エリア、200,201,202,211,212,221,222,223,224 作業者、300,350 ワーク、401,402,403,404 生産装置。

Claims (10)

  1. 製造工程の作業状態を撮像した映像を取得し、取得した映像内に作業者を検知する作業者検知部と、
    前記映像の予め定められた領域における検知された作業者の画像から作業状態の指標を求める作業状態分析部と、
    標準作業状態の指標を格納する作業状態データベースと、
    前記作業状態の指標を前記標準作業状態の指標と照合して前記作業状態の適否を判別する作業状態判別部と、
    前記作業状態の適否を判別した結果を報知する報知部と、
    を備える作業状態判別装置。
  2. 前記作業状態の指標は作業者数であり、前記標準作業状態の指標は標準作業の作業者数である、
    請求項1に記載の作業状態判別装置。
  3. 前記作業状態の指標は前記作業者の作業時間であり、前記標準作業状態の指標は標準作業時間の作業時間平均および標準偏差である、
    請求項1に記載の作業状態判別装置。
  4. 前記作業状態の指標は前記作業者ののべ滞在時間に作業者数を乗算したのべ作業工数であり、前記標準作業状態の指標は予め入力されたのべ作業工数である、
    請求項1に記載の作業状態判別装置。
  5. 作業状態学習部をさらに備え、
    前記作業状態学習部は、予め定められた期間における前記映像から検知された前記作業者の画像に基づいて前記標準作業状態の指標を学習する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の作業状態判別装置。
  6. 入力部をさらに備え、
    前記入力部によって前記標準作業状態が修正される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の作業状態判別装置。
  7. 発報部をさらに備え、
    前記発報部は、前記作業状態判別部が判別した結果を音声または信号灯により発報する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の作業状態判別装置。
  8. 前記標準作業状態の指標を、予め定められた期間における前記作業者の人数に基づいて生成される等高線図により表す、
    請求項2に記載の作業状態判別装置。
  9. 製品の製造工程の作業状態を撮像した映像内に作業者を検知し、
    前記映像の予め定められた領域における作業者の画像に基づいて作業状態の指標を算出し、
    標準作業状態の指標を格納し、
    前記作業状態の指標を前記標準作業状態の指標と照合して前記作業状態の適否を判別し、
    前記作業状態の適否を判別した結果を報知する、
    作業状態判別方法。
  10. コンピュータに、
    作業状態を撮像した映像内に作業者を検知する処理、
    前記映像の予め定められた領域における作業者の画像に基づいて前記作業状態の指標を算出する処理、
    標準作業状態の指標を格納する処理、
    前記作業状態の指標を前記標準作業状態の指標と照合して前記作業状態の適否を判別する処理、
    前記作業状態の適否を判別した結果を報知する処理、
    を実行させるプログラム。
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