JP2021055931A - ヒートポンプサイクル装置 - Google Patents

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和宏 井上
伊藤 俊太郎
Shuntaro Ito
俊太郎 伊藤
昌春 深谷
Masaharu Fukaya
昌春 深谷
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Abstract

【課題】蓄熱運転時における暖房能力の低下を抑える。【解決手段】ヒートポンプサイクル装置は、冷媒回路と、蓄熱回路と、制御部とを備える。冷媒回路は、圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器とを含む。蓄熱回路は、圧縮機の排熱を蓄える蓄熱材を有し圧縮機から吐出される冷媒の一部と蓄熱材とを熱交換する蓄熱用熱交換器と、蓄熱用熱交換器を流れる冷媒の量を調整する流量調整弁と、蓄熱材の温度に関する情報を検出する温度センサとを含む。蓄熱回路は、圧縮機の吐出側と、熱源側熱交換器と膨張弁との間に接続される。制御部は、熱源側熱交換器の温度に関する情報に基づいて熱源側熱交換器に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量を算出し、蓄熱材の温度に関する情報に基づいて蓄熱材に蓄えられる熱量である第2熱量を算出し、第1熱量から第2熱量を減じた差分に応じて圧縮機の回転数及び流量調整弁の開度を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、除霜運転が行なえるヒートポンプサイクル装置に関する。
冷媒回路を有するヒートポンプサイクル装置として、空気調和装置や給湯装置が知られている。この種のヒートポンプサイクル装置においては、暖房運転時あるいは給湯運転時に外気温度が低いと、熱源側熱交換器すなわち蒸発器として機能する室外熱交換器に霜が発生することがある。室外熱交換器に発生する霜の量が多いと、熱交換を行える室外熱交換器の面積が減少して室外熱交換器における熱交換能力が低下する。このため、ヒートポンプサイクル装置の暖房運転中あるいは給湯運転中には、室外熱交換器に発生した霜を融かすための除霜運転が適宜行なわれる。
除霜運転は、典型的には、暖房運転を中断して行われる。具体的に、除霜運転を行うときは、室外熱交換器が蒸発器として機能する状態から凝縮器として機能する状態に冷媒回路を切り替え、圧縮機から吐出される高温の冷媒を室外熱交換器に流入させて、室外熱交換器に発生した霜を融かす。そして、除霜運転中に室外熱交換器の温度が所定温度(例えば10℃以上)となれば、室外熱交換器に発生した霜が全て融けたと判断して除霜運転を終了し、暖房運転を再開する。
除霜運転が暖房運転を中断して行われる場合、室内の暖房能力が低下するため、室温の低下により利用者に不快感を生じさせることがある。このような問題を解消するため、暖房運転を中断させることなく室外熱交換器の除霜を行う空気調和装置が知られている。
例えば特許文献1には、圧縮機の近傍に配置された蓄熱材を有する蓄熱熱交換器と、圧縮機から吐出される冷媒を蓄熱材と熱交換させる蓄熱配管とを備えた空気調和装置が開示されている。この空気調和装置は、冷房運転と、暖房運転と、蓄熱材へ熱を蓄える蓄熱運転と、室外熱交換器を除霜するデフロスト運転とを選択的に実行する。蓄熱運転では、圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換器へ向かう第1経路と蓄熱熱交換器へ向かう第2経路とに分配し、暖房運転を行いながら、蓄熱材に冷媒の熱を蓄える。デフロスト運転では、圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換器へ供給し、室内熱交換器から流出した冷媒を蓄熱材との熱交換により加熱して室外熱交換器へ供給する。これにより、暖房運転を中断することなく、室外熱交換器の除霜を行うことができる。
特開2008−241127号公報
蓄熱材に蓄えられた熱を利用して室外熱交換器の除霜を行う空気調和装置において、蓄熱材に熱を蓄えるために圧縮機から吐出された冷媒の多くを蓄熱熱交換器へ流すと、室内熱交換器への冷媒供給量が少なくなるため、室内の暖房能力が低下してしまう。特許文献1には、蓄熱材への蓄熱量の調節のために蓄熱熱交換器に導かれる冷媒の流量を調整することは開示されているが、蓄熱運転時における暖房能力の低下を抑えるための具体的な技術については開示がない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、蓄熱運転時における暖房能力の低下を抑えることができるヒートポンプサイクル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るヒートポンプサイクル装置は、冷媒回路と、蓄熱回路と、制御部とを備える。
上記冷媒回路は、圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器と、上記利用側熱交換器と上記熱源側熱交換器との間に配置された膨張弁とを含む。
上記蓄熱回路は、上記圧縮機の排熱を蓄える蓄熱材を有し上記圧縮機から吐出される冷媒の一部と上記蓄熱材とを熱交換する蓄熱用熱交換器と、上記蓄熱用熱交換器を流れる冷媒の量を調整する流量調整弁と、前記蓄熱材の温度に関する情報を検出する温度センサとを含む。上記蓄熱回路は、上記圧縮機の吐出側と、上記熱源側熱交換器と前記膨張弁との間に接続される。
上記制御部は、上記熱源側熱交換器の温度に関する情報に基づいて上記熱源側熱交換器に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量を算出し、上記温度センサで検出した上記蓄熱材の温度に関する情報に基づいて上記蓄熱材に蓄えられる熱量である第2熱量を算出し、上記第1熱量から上記第2熱量を減じた差分に応じて上記圧縮機の回転数及び上記流量調整弁の開度を制御する。
上記制御部は、典型的には、上記差分が所定値以上のときは、上記圧縮機の回転数を上昇させ、上記流量調整弁の開度を増加させる。
上記制御部は、典型的には、上記差分が上記所定値未満のときは、上記圧縮機の回転数を低下させ、上記流量調整弁の開度を減少させる。
上記所定値は0、または、0を中心とする所定範囲の値であってもよい。
上記制御部は、上記差分の大きさに対応する変化量で上記圧縮機の回転数及び上記流量調整弁の開度をそれぞれ変化させてもよい。
上記冷媒回路は、上記熱源側熱交換器から流出した冷媒を上記圧縮機へと流す第1の状態と上記熱源側熱交換器から流出した冷媒を上記蓄熱用熱交換器を介して上記圧縮機へと流す第2の状態とを選択的に切り替える三方弁をさらに有してもよい。この場合、上記制御部は、上記熱源側熱交換器の除霜の際に上記蓄熱材を用いるときに上記三方弁を上記第1の状態から上記第2の状態へ切り替える。
以上述べたように、本発明によれば、蓄熱運転時における暖房能力の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るヒートポンプサイクル装置としての空気調和機の冷媒回路図である。 上記空気調和機における制御装置の構成を示すブロック図である。 暖房運転時において上記制御装置により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。 暖房運転時において上記制御装置により実行される処理手順の他の一例を示すフローチャートである。 暖房運転中における、室外熱交換器に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量と蓄熱材に蓄えられる熱である第2熱量の時間変化をそれぞれ示す模式図である。 ヒートポンプ式給湯装置の一構成例を示す系統図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るヒートポンプサイクル装置の冷媒回路図である。本実施形態では、ヒートポンプサイクル装置として、室外機と室内機が2本の冷媒配管で接続された空気調和機1を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
図1に示すように、本実施形態の空気調和機1は、屋外に設置される室外機2と、室内に設置され室外機2に液管4およびガス管5で接続された室内機3を備えている。詳細には、室外機2の閉鎖弁25と室内機3の液管接続部33が液管4で接続されている。また、室外機2の閉鎖弁26と室内機3のガス管接続部34がガス管5で接続されている。以上により、空気調和機1の冷媒回路10が形成される。
<室外機の構成>
室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、熱源側熱交換器である室外熱交換器23と、膨張弁24と、液管4が接続された閉鎖弁25と、ガス管5が接続された閉鎖弁26と、室外ファン27と、アキュムレータ28とを備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が後述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路10aを形成している。
圧縮機21は、回転数が可変の図示しないモータを有し、図示しないインバータによりモータの回転数が可変制御されることで、運転容量を変えることができる容量可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出口は、四方弁22のポートaと吐出管61で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入口は、アキュムレータ28の冷媒流出口と吸入管66で接続されている。
四方弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れる方向を切り替えるための切替弁である。具体的には、四方弁22は、冷媒回路10を、圧縮機21から吐出された冷媒を室外熱交換器23、膨張弁24、室内熱交換器31およびアキュムレータ28の順で循環させる冷房用冷媒回路と、圧縮機21から吐出された冷媒を室内熱交換器31、膨張弁24、室外熱交換器23およびアキュムレータ28の順で循環させる暖房用冷媒回路のいずれか一方に切り替える。
四方弁22は、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機21の冷媒吐出口と吐出管61で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管62で接続されている。ポートcは、アキュムレータ28の冷媒流入口と冷媒配管69で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管64で接続されている。
室外熱交換器23は、室外ファン27の回転により、冷媒と、室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁22のポートbと冷媒配管62で接続され、他方の冷媒出入口は閉鎖弁25と室外機液管63で接続されている。室外熱交換器23は、後述する四方弁22の切り替えによって、冷房運転時は凝縮器として機能し、暖房運転時は蒸発器として機能する。
膨張弁24は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、室外機液管63に設けられる。具体的には、膨張弁24はパルスモータに加えられるパルス数により、その開度が全閉と全開の間の開度に調整される。膨張弁24の開度は、暖房運転時には室内機3で要求される暖房能力に応じて調整され、冷房運転時には室内機3で要求される冷房能力に応じて調整される。
室外ファン27は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しないファンモータによって回転することで、室外機2の図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を、室外機2の図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
アキュムレータ28は、流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒のみを吸入管66を介して圧縮機21に吸入させる。アキュムレータ28の冷媒流入口と四方弁22のポートcとが冷媒配管69で接続され、アキュムレータ28の冷媒流出口と圧縮機21の冷媒吸入口とが吸入管66で接続されている。
室外機2にはさらに、蓄熱回路11と三方弁83とが備えられている。蓄熱回路11は、圧縮機21の図示しない密閉容器から周囲に放射される熱や圧縮機21から吐出される冷媒が有する熱を蓄え、蓄えた熱を後述する蓄熱除霜運転時に使用するために設けられている。蓄熱回路11は、蓄熱用熱交換器81と、流量調整弁82と、第1蓄熱配管86と、第2蓄熱配管87と、第3蓄熱配管88と、第4蓄熱配管89とを備える。
蓄熱用熱交換器81は、第1通路81aと、第2通路81bと、蓄熱材84を備える。蓄熱材84は、圧縮機21から周囲へ放射される熱を蓄える。また、蓄熱材84は、後述する第1通路81aを流れる冷媒の熱を蓄える。蓄熱材84は、典型的には、銅やアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製のブロック材を用いて形成される。第1通路81aおよび第2通路81bは、当該ブロック材に設けられてもよい。また、金属製のブロック材に代えて、ブラインなどの液材が蓄熱材として採用されてもよい。蓄熱材84は、室外熱交換器23に発生した霜の量が想定される最大量であってもこれをすべて融かすことができる熱量を蓄えることができる熱容量を有する。
第1通路81aは、圧縮機21から吐出された冷媒の一部を蓄熱材84を介して室外熱交換器23と膨張弁24との間の配管へと流す冷媒配管である。第1通路81aの一端は、吐出管61と第1蓄熱配管86で接続される。吐出管61は、圧縮機21と四方弁22のポートaとの間の配管途中に分岐点P1を有し、この分岐点P1に第1蓄熱配管86が接続される。第1通路81aの他端は、室外機液管63と第2蓄熱配管87で接続される。室外機液管63は、室外熱交換器23と膨張弁24との間の配管途中に合流点P2を有し、この合流点P2に第2蓄熱配管87が接続される。
第2通路81bは、後述する蓄熱除霜運転において室外熱交換器23から流出した冷媒を蓄熱材84を介して圧縮機21へと戻す冷媒配管である。第2通路81bの一端は、冷媒配管62に設けられた三方弁83のポートgと第3蓄熱配管88で接続される。第2通路81bの他端は、冷媒配管69と第4蓄熱配管89で接続される。冷媒配管69は、四方弁22のポートcとアキュムレータ28の冷媒流入口との間の配管途中に合流点P3を有し、この合流点P3に第4蓄熱配管89が接続される。
蓄熱用熱交換器81は、圧縮機21からの放射熱の蓄熱効率を高めるため、圧縮機21の近傍に配置されるのが好ましい。
流量調整弁82は、例えば、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、第2蓄熱配管87に設けられる。具体的には、流量調整弁82はパルスモータに加えられるパルス数により、その開度が全閉と全開の間の開度に調整される。流量調整弁82の開度は、後述するように、蓄熱材84の蓄熱量に応じて調整される。
三方弁83は、冷媒の流れる方向を切り替えるための切替弁である。三方弁83は、冷媒配管62に設けられ、e,f,gの3つのポートを備えている。ポートeは、四方弁22のポートbと冷媒配管62の一部を構成する配管部62aで接続される。ポートfは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管62の他の一部を構成する配管部62bで接続されている。ポートgは、上述したように、蓄熱用熱交換器81の第2通路81bの一端と第3蓄熱配管88で接続されている。
空気調和機1が冷房運転あるいは暖房運転を行うときは、三方弁83は、ポートeとポートfとが連通するように切り替えられて、四方弁22と室外熱交換器23との間を冷媒が流れる。また、蓄熱材84に蓄えられた熱を利用した除霜運転(以下、蓄熱除霜運転ともいう)を行うときは、三方弁83は、ポートfとポートgとが連通するように切り替えられて、室外熱交換器23と蓄熱用熱交換器81(第2通路81b)との間を冷媒が流れる。つまり、三方弁83は、室外熱交換器23から流出した冷媒を圧縮機21へと流す第1の状態(ポートeとポートfが連通)と、室外熱交換器23から流出した冷媒を蓄熱用熱交換器81へと流す第2の状態(ポートfとポートgが連通)とを選択的に切り替える。三方弁83は、後述する暖房運転から蓄熱除霜運転へと切り替える際に、第1の状態から第2の状態へ切り替えられる。本実施形態において、三方弁83は、第2の状態において、ポートf側からポートg側へ流れる冷媒を減圧させる機能を有する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられる。本実施形態では、図1に示すように、吐出管61には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ71と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサ73が設けられている。吸入管66には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する吸入圧力センサ72と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度である吸入温度を検出する吸入温度センサ74が設けられている。
室外熱交換器23には、室外熱交換器23の温度である室外熱交温度を検出する熱交温度センサ75が備えられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の図示しない筐体の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ76が備えられている。
さらに、蓄熱用熱交換器81には、蓄熱材84の温度に関する情報を検出する温度センサ85が備えられる。室外機液管63には、室外熱交換器23と膨張弁24との間を流れる冷媒の温度を検出する配管温度センサ80が備えられている。
<室内機の構成>
次に、図1を用いて、室内機3について説明する。室内機3は、利用側熱交換器である室内熱交換器31と、室内ファン32と、液管4の他端が接続された液管接続部33と、ガス管5の他端が接続されたガス管接続部34を備えている。そして、室内ファン32を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路10bを形成している。
室内熱交換器31は、室内ファン32の回転により、冷媒と、室内機3の図示しない吸込口から室内機3の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものである。室内熱交換器31の一方の冷媒出入口は、液管接続部33と室内機液管67で接続されている。室内熱交換器31の他方の冷媒出入口は、ガス管接続部34と室内機ガス管68で接続されている。室内熱交換器31は、室内機3が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機3が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部33やガス管接続部34では、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内ファン32は樹脂材で形成されており、室内熱交換器31の近傍に配置されている。室内ファン32は、図示しないファンモータによって回転することで、室内機3の図示しない吸込口から室内機3の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器31において冷媒と熱交換した室内空気を室内機3の図示しない吹出口から室内へ吹き出す。
以上説明した構成の他に、室内機3には各種のセンサが設けられる。本実施形態では、図1に示すように、室内機液管67には、室内熱交換器31に流入あるいは室内熱交換器31から流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ77が設けられている。室内機ガス管68には、室内熱交換器31から流出あるいは室内熱交換器31に流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ78が設けられている。そして、室内機3の図示しない吸込口付近には、室内機3の内部に流入する室内空気の温度、すなわち室温を検出する室温センサ79が備えられている。
<制御装置>
空気調和機1は、制御装置90を備える。制御装置90は、例えば、室外機2に備えられた室外機制御装置であり、室外機2の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されている。
図2は、制御装置90の構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御装置90は、CPU91、記憶部92、通信部93、センサ入力部94、回転数検出部95を有する。
記憶部92は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、室外機2の制御プログラムや制御パラメータ、各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機21や室外ファン27等の制御状態等を記憶している。
通信部93は、室内機3との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部94は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU91に出力する。回転数検出部95は、圧縮機21のモータの回転数を検出してCPU91に出力する。回転数検出部95は、モータの駆動軸に取り付けられたエンコーダ等でモータの回転数を直接検出するように構成されてもよいし、モータに供給される駆動電流からモータの回転数を検出するように構成されてもよい。以下の説明において、圧縮機21の回転数とは、モータの回転数をいう。
CPU91は、記憶部92に格納されたプログラムを実行することで、圧縮機21を含む室外機2の各部の運転を制御する制御部である。プログラムは、例えば種々の記録媒体を介して制御装置90にインストールされる。あるいは、インターネット等を介してプログラムのインストールが実行されてもよい。
CPU91は、上述した室外機2の各センサでの検出結果を、センサ入力部94を介して取り込む。さらには、CPU91は、室内機3から送信される制御信号を、通信部93を介して取り込む。CPU91は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、圧縮機21や室外ファン27、室内ファン32の駆動制御を行う。また、CPU91は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、四方弁22や三方弁83の切り替え制御を行う。さらには、CPU91は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、膨張弁24や流量調整弁82の開度調整を行う。
<冷媒回路の動作>
次に、本実施形態における空気調和機1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。また、表1に、各運転モードにおける四方弁22、三方弁83、膨張弁24および流量調整弁82についてのCPU91による制御状態を示す。
Figure 2021055931
(1.冷房運転)
室内機3が冷房運転を行う場合、CPU91は、図1に示すように四方弁22を破線で示す状態、すなわち、四方弁22をポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り替える。また、CPU91は、三方弁83をポートeとポートfとが連通するよう切り替える。これにより、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに室内熱交換器31が蒸発器として機能する冷房サイクルとなる。なお、表1に示すように、冷房運転時は流量調整弁82は全閉とされる。
圧縮機21から吐出された高温高圧の冷媒は、吐出管61を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管62を流れて室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。
室外熱交換器23から流出した中温高圧の冷媒は、室外機液管63を流れ、膨張弁24を通過する際に減圧される。冷房運転時の膨張弁24の開度は、圧縮機21の吐出温度が所定の目標温度となるように調整される。
膨張弁24を通過した低温低圧の冷媒は、閉鎖弁25を介して液管4に流出する。液管4を流れ、液管接続部33を介して室内機3に流入した低温低圧の冷媒は、室内機液管67を流れて室内熱交換器31に流入する。
室内熱交換器31に流入した低温低圧の冷媒は、室内ファン32の回転により室内機3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器31が蒸発器として機能し、室内熱交換器31で冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機3が設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器31から流出した低温低圧の冷媒は、室内機ガス管68を流れ、ガス管接続部34を介してガス管5に流出する。ガス管5を流れる冷媒は、閉鎖弁26を介して室外機2に流入し、室外機ガス管64、四方弁22、冷媒配管69、アキュムレータ28、吸入管66の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
(2.暖房運転(蓄熱運転))
室内機3が暖房運転を行う場合、CPU91は、図1に示すように四方弁22を実線で示す状態、すなわち、四方弁22をポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートbとポートcとが連通するよう、切り替える。また、CPU91は、三方弁83をポートeとポートfとが連通するよう切り替える。これにより、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器31が凝縮器として機能する暖房サイクルとなる。なお、表1に示すように、暖房運転時は流量調整弁82は蓄熱材84の蓄熱量に応じて制御される(詳細は後述する)。
圧縮機21から吐出された高温高圧の冷媒は、吐出管61の分岐点P1において四方弁22へ向かう冷媒の流れと、蓄熱用熱交換器81の第1通路81aへ向かう冷媒の流れとに分流される。四方弁22に流入した冷媒は、四方弁22から室外機ガス管64を流れて、閉鎖弁26を介してガス管5に流入する。ガス管5を流れる冷媒は、ガス管接続部34を介して室内機3に流入する。
室内機3に流入した高温高圧の冷媒は、室内機ガス管68を流れて室内熱交換器31に流入し、室内ファン32の回転により室内機3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器31が凝縮器として機能し、室内熱交換器31で冷媒と熱交換を行って加熱された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機3が設置された室内の暖房が行われる。
室内熱交換器31から流出した中温高圧の冷媒は、室内機液管67を流れ、液管接続部33を介して液管4に流入する。液管4を流れ、閉鎖弁25を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機液管63を流れて膨張弁24を通過する際に減圧される。暖房運転時の膨張弁24の開度は、圧縮機21の吐出温度が所定の目標温度となるように調整される。
一方、吐出管61の分岐点P1において蓄熱用熱交換器81へ向かう冷媒は、第1蓄熱配管86を流れて蓄熱用熱交換器81の第1通路81aに流入する。第1通路81aに流入した冷媒は、蓄熱材84に放熱する。蓄熱材84は、圧縮機21からの放射熱を蓄えると同時に、第1通路部81aを通過する高温高圧の冷媒から得た熱を蓄える。これにより、後述する蓄熱除霜運転時において必要とされる熱量が蓄熱材84に蓄えられる。
蓄熱用熱交換器81の第1通路81aに流入する冷媒の量は、流量調整弁82の開度によって調整される。CPU91は、後述するように、温度センサ85により検出される蓄熱材84の温度と蓄熱用熱交換器81に冷媒を流している時間とを用いて求める蓄熱材84に蓄えられる熱量(後述する第2熱量Qcに相当)と、室外熱交換器23に発生した霜を融かすのに必要な熱量(後述する第1熱量Qdに相当)との比較結果に応じて、流量調整弁82の開度を制御する。
蓄熱用熱交換器81の第1通路部81aから流出した冷媒は、流量調整弁82を介して第2蓄熱配管87を流れる。膨張弁24および流量調整弁82から流出した低温低圧の冷媒は、室外機液管63を流れて室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した低温低圧の冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23から冷媒配管62に流出した冷媒は、三方弁83、四方弁22、冷媒配管69、アキュムレータ28、吸入管66を流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
本実施形態では、暖房運転中に圧縮機21から吐出される冷媒の一部が蓄熱回路11を介して室外熱交換器23へ流入する。蓄熱回路11から室外熱交換器23へ流入する冷媒の温度は、蓄熱材84によって加熱されて高くなる。このため、蓄熱回路11はホットガスバイパスのように機能し、蓄熱回路11がない場合と比較して、室外熱交換器23に加わる熱量が高まる。
空気調和機1が暖房運転を行っているときに外気温度が低いと、蒸発器として機能する室外熱交換器23に霜が発生する。室外熱交換器23に発生する霜の量が多いと、熱交換を行える室外熱交換器23の面積が減少して、室外熱交換器23における熱交換能力が低下する。上記の問題を解決するため、本実施形態では室外熱交換器23に発生した霜の量を推定し、それが所定値に達すると、室外熱交換器23に発生した霜を融かすための除霜運転が開始される。これにより、室外熱交換器23の熱交換能力が維持されるため、暖房能力の低下が防止される。
(3.暖房運転(蓄熱除霜運転))
室外機2が蓄熱除霜運転を行う場合、CPU91は、図1に示すように四方弁22を実線で示す状態に維持した状態で、三方弁83をポートfとポートgとが連通するよう切り替える。これにより、室内熱交換器31および室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに、蓄熱用熱交換器81が蒸発器として機能する。蓄熱除霜運転時は、表1に示すように、膨張弁24は全開、流量調整弁82は全閉となるように制御される。
蓄熱除霜運転時は流量調整弁82が全閉とされるため、圧縮機21から吐出された高温高圧の冷媒のすべてが四方弁22へ流入する。四方弁22に流入した冷媒は、四方弁22から室外機ガス管64を流れて、閉鎖弁26を介してガス管5に流入する。ガス管5を流れる冷媒は、ガス管接続部34を介して室内機3に流入する。
室内機3に流入した高温高圧の冷媒は、室内機ガス管68を流れて室内熱交換器31に流入し、室内ファン32の回転により室内機3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器31が凝縮器として機能し、室内熱交換器31で冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機3が設置された室内の暖房が行われる。
室内熱交換器31から流出した中温高圧の冷媒は、室内機液管67を流れ、液管接続部33を介して液管4に流入する。液管4を流れ、閉鎖弁25を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機液管63を流れて膨張弁24を通過する。蓄熱除霜運転時の膨張弁24の開度は全開であるため、室内熱交換器31から流出した冷媒は減圧されることなく室外熱交換器23へ流入する。
室外熱交換器23へ流入した冷媒は、室外熱交換器23で発生している霜を融かして、冷媒配管62へ流出する。これにより、室外熱交換器23で発生している霜は、室外熱交換器23へ流入した冷媒の熱により融解する。なお、蓄熱除霜運転中は、室外ファン27の運転は停止している。蓄熱除霜運転時の膨張弁24の開度は全開であるため、室内熱交換器31から流出した冷媒は、減圧されることなく、室内熱交換器31の凝縮温度を維持した状態で室外熱交換器23へ流入するため、室外熱交換器23の霜が効率よく融解される。
冷媒配管62へ流出した冷媒は、三方弁83および第3蓄熱配管88を通って蓄熱用熱交換器81の第2通路81bへ流入する。前述したように三方弁83は、ポートfとポートgが連通する第2の状態において、ポートf側からポートg側へ流れる冷媒を減圧させる絞り(膨張弁)として機能する。
蓄熱用熱交換器81の第2通路81bへ流入した冷媒は、蓄熱材84と熱交換を行って蒸発し、第4蓄熱配管89へ流出する。蓄熱材84は、前述の蓄熱運転によって圧縮機21からの放射熱および第1通路81aを通過する高温高圧の冷媒から得た熱を蓄えているため、第2通路81bを通過する冷媒を蒸発させるのに十分な熱量が確保される。第4蓄熱配管89へ流出した低温低圧の冷媒は、合流点P3、冷媒配管69、アキュムレータ28および吸入管66を流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
蓄熱除霜運転は、一定時間経過後、あるいは、室外熱交換器23の温度が所定温度(例えば10℃以上)になった時点で終了し、再び、上述した蓄熱運転が再開される。
[蓄熱材の蓄熱量制御]
上述したように、本実施形態の空気調和機1は、除霜運転モードとして、暖房運転を中断することなく、蓄熱材84に蓄えられた熱を利用して室外熱交換器23の除霜を行う蓄熱除霜運転モードを有する。蓄熱除霜運転モードでは、室外熱交換器23に発生した霜を融かして凝縮した冷媒を蒸発させて圧縮機21に吸入させるのに十分な熱量が蓄熱材84に蓄えられる必要がある。このため、暖房運転中に蓄熱材84に上述した十分な熱量が蓄えられるようにする必要があるが、蓄熱材84の蓄熱量を高める運転を優先させるために流量調整弁82の開度を大きくすれば、圧縮機21から蓄熱材84へ流れる冷媒の量が増加する反面、圧縮機21から室内熱交換器31へ流れる冷媒の量が減少するため、暖房能力が低下して、室内機3で発揮される暖房能力が低下する。そこで本実施形態では、暖房能力の低下を抑制しつつ、蓄熱材84の蓄熱量を高めるため、CPU91による蓄熱運転の制御が以下のように実行される。
[第1の制御例]
図3は、暖房運転時においてCPU91により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
暖房運転を開始したCPU91は、室外熱交換器23に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量Qdを算出する(ステップ101)。第1熱量Qdは、室外熱交換器23に発生した霜を全て融かすために必要な熱量(単位:kJ)である。第1熱量Qdは、例えば、以下のようにして算出される。
第1熱量Qdは、氷点下の温度である霜の温度を0℃まで上昇させるのに必要な顕熱量Qd1と、0℃まで温度が上昇した霜を融かして水にするのに必要な潜熱量Qd2との合計値となる。これら各熱量の計算式を以下の数式1〜3に示す。
Qd=Qd1+Qd2 ・・・(数式1)
Qd1=m1×c1×ΔT1 ・・・(数式2)
Qd2=m1×hw ・・・(数式3)
m1:霜の質量(単位:kg)
c1:水の比熱=2.09(単位:kJ/(kg・K))
ΔT1:除霜運転前の室外熱交換器23の温度と、除霜運転後の室外熱交換器23の温度との温度差(単位:℃)
hw:霜の融解熱=333.5(単位:kJ/kg)
数式1〜3の各値のうち、水の比熱c1と霜の融解熱hwは定数である。また、除霜運転後の室外熱交換器23の温度は、除霜運転前の室外熱交換器23における着霜状態に関わらず、除霜運転終了直後において霜がちょうど融け切る(霜が全て水となる)温度である0℃であるとみなして、予め記憶部92に記憶される。また、霜の質量m1は、既知の算出方法を用いて求めればよく、例えば、特開平7−167473号公報に記載されているように、単位時間当たりに室外熱交換器23に発生する霜の質量を求め、これに暖房運転時間を積算して求めればよい。
除霜運転前の室外熱交換器23の温度と除霜運転後の室外熱交換器23の温度との温度差ΔT1は、室外熱交換器23に取り付けられた熱交温度センサ75の検出信号を用いて算出することができる。これら熱交温度センサ75の検出信号や配管温度センサ80の検出信号は、室外熱交換器23の温度に関する情報としてCPU91に読み込まれる。CPU91は、数式1〜3により、室外熱交換器23に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量Qdを算出する。
上述したように、水の比熱c1、霜の融解熱hw、および、除霜運転後の室外熱交換器23の温度はそれぞれ定数であるので、第1熱量Qdは、除霜運転開始前の霜の質量m1と、除霜運転前の室外熱交換器23の温度とに応じて定まる。例えば、霜の質量m1が大きい場合は、霜の質量m1が小さい場合より第1熱量Qdが大きくなる。また、除霜運転前の室外熱交換器23の温度が低い場合は、除霜運転前の室外熱交換器23の温度が高い場合と比べて温度差ΔT1が大きくなるので、第1熱量Qdが大きくなる。
次に、CPU91は、蓄熱用熱交換器81における蓄熱材84に蓄えられる熱量である第2熱量Qc(単位:kJ)を算出する(ステップ102)。第2熱量Qcは、蓄熱材84に蓄えられる熱量であって、圧縮機21からの放射熱の受熱量と、第1通路81aにおける冷媒との熱交換作用で得られる熱量との総和に相当する。第2熱量Qcは、例えば、以下の数式4で算出される。
Qc=m2×c2×ΔT2 ・・・(数式4)
m2:蓄熱材84の質量(単位:kg)
c2:蓄熱材84の比熱(単位:kJ/(kg・K))
ΔT2:暖房運転前の蓄熱材84の温度と現在の蓄熱材84の温度との温度差(単位:℃)
数式4の各値のうち、蓄熱材84の質量m2と蓄熱材84の比熱c2は定数である。蓄熱材84の質量m2および比熱c2は、蓄熱材84の大きさ、材料によって定まり、これらの値は予め記憶部92に記憶されている。
暖房運転前の蓄熱材84の温度と現在の蓄熱材84の温度との温度差ΔT2は、蓄熱材84に取り付けられた温度センサ85の検出信号を用いて算出することができる。温度センサ85の検出信号は、蓄熱材84の温度に関する情報として、CPU91に読み込まれる。CPU91は、温度センサ85の検出信号に基づいて、数式4により、第2熱量Qcを算出する。
暖房運転前の蓄熱材84の温度と現在の蓄熱材84の温度との温度差ΔT2は、典型的には、暖房運転(蓄熱運転)の運転時間に比例して増加し、その比例係数は、圧縮機21の発熱量、第1通路81aを流れる冷媒の循環量などによって変化はするものの、通常は、第1通路81aを通過する冷媒の量が多いほど第2熱量Qcは大きくなる。
続いて、CPU91は、算出された第1熱量Qdが所定の閾値Th未満か否かを判定する(ステップ103)。ここで、閾値Thは、除霜運転の要否を判定するのに使用される値であり、第1熱量Qdが閾値Th以上であれば、室内機3で発揮される暖房能力に支障をきたす量の霜が室外熱交換器23で発生していることが、予め行った試験などにより判明している値である。
CPU91は、算出された第1熱量Qdが閾値Th以上であると判定した場合(ステップ103において「N」)は、当該第1熱量QdがST102で算出した第2熱量Qc以上であるか否かを判定する(ステップ110)。CPU91は、第1熱量Qdが第2熱量Qc未満の場合(ステップ110において「N」)は、蓄熱材84に室外熱交換器23の除霜に十分な熱量が蓄えられているため、蓄熱除霜運転を行い(ステップ111)、第1熱量Qdが第2熱量Qc以上の場合(ステップ110において「Y」)は、蓄熱材84に室外熱交換器23の除霜に十分な熱量が蓄えられていないため、後述するリバース除霜運転を行う(ステップ112)。なお、CPU91は、蓄熱除霜運転あるいはリバース除霜運転を行った後は暖房運転を再開し、再びST101からの処理を行う。
ステップ103において、CPU91は、算出された第1熱量Qdが閾値Th未満であると判定した場合(ステップ103において「Y」)は、ステップ101およびステップ102において算出された第1熱量Qdから第2熱量Qcを減じた差分(Qd−Qc)であるΔQを算出する(ステップ104)。そして、CPU91は、算出したΔQの大きさが所定値(図3の例では、0)以上であるか否かを判定する(ステップ105)。なお、上記所定値は、典型的には0であるが、後述するように、0を中心とする所定範囲の値であってもよい(図4参照)。
ΔQが0以上の場合、つまり、第1熱量Qdが第2熱量Qcより大きい場合は、蓄熱除霜運転時に蓄熱材84の蓄熱量が不足して、室外熱交換器23から流出した冷媒を蓄熱用熱交換器81において十分に蒸発させることができず、所望とする除霜能力が得られない。反対に、ΔQが0未満の場合、つまり、第2熱量Qcが第1熱量Qdよりも大きい場合は、蓄熱除霜運転時に蓄熱材84の蓄熱量が足り、室外熱交換器23から流出した冷媒を蓄熱用熱交換器81において十分に蒸発させることができる。本実施形態では、ΔQの大きさに応じて、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度が調整される。
例えば、CPU91は、ΔQが0以上であると判定したとき(ステップ105において「Y」)、つまり、第1熱量Qdが第2熱量Qcより大きくて蓄熱材84の蓄熱量で室外熱交換器23から流出した冷媒を十分に蒸発させることができない場合は、ΔQの大きさに応じて圧縮機21の回転数を上昇させる(ステップ106)とともに、ΔQの大きさに応じて流量調整弁82の開度を増加させる(ステップ107)。圧縮機21の回転数上昇制御および流量調整弁82の開度増加制御の順序は特に限定されず、これらの制御が同時に行われてもよい。
流量調整弁82の開度の増加により、圧縮機21から蓄熱用熱交換器81の第1通路81へ流れる冷媒の量が多くなり、その結果、第2熱量Qcが増加する。また、圧縮機21の回転数の上昇により、流量調整弁82の開度の増加に伴う圧縮機21から室内熱交換器31へ流れる冷媒の量の不足が補償されるため、室内器3の暖房能力の低下が抑えられる。
一方、CPU91は、ΔQが0未満であると判定したとき(ステップ105において「N」)、つまり、第2熱量Qcが第1熱量Qdよりも大きくて蓄熱材84の蓄熱量で室外熱交換器23から流出した冷媒を十分に蒸発させることができる場合は、ΔQの大きさに応じて圧縮機21の回転数を低下させる(ステップ108)とともに、ΔQの大きさに応じて流量調整弁82の開度を減少させる(ステップ109)。圧縮機21の回転数低下制御および流量調整弁82の開度減少制御の順序は特に限定されず、これらの制御が同時に行われてもよい。
流量調整弁82の開度の減少により、圧縮機21から蓄熱用熱交換器81の第1通路81へ流れる冷媒の量が少なくなり、その結果、第2熱量Qcの増加が抑えられる。また、圧縮機21から蓄熱用熱交換器81の第1通路81へ流れる冷媒の量が少なくなった分、室内機3の室内熱交換器31へと流れる冷媒量が増加するが、圧縮機21の回転数の低下により冷媒回路10全体の冷媒循環量を低下させるので、室内機3で暖房能力が過剰となることがなく、また、圧縮機21の消費電力も低減できる。
このように、CPU91は、室外熱交換器23の温度に関する情報に基づいて室外熱交換器23に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量Qdを算出し、蓄熱材84の温度に関する情報に基づいて蓄熱材84に蓄えられた熱量である第2熱量Qcを算出し、第1熱量Qdから第2熱量Qcを減じた差分(ΔQ)の大きさに応じて圧縮機21の回転数及び流量調整弁82の開度を制御する制御部として機能する。CPU91は、上述してステップ101〜ステップ109の処理を所定周期で繰り返し実行する。これにより、室内機3の暖房能力の低下を防ぎつつ、室外機2の除霜に必要な熱量を蓄熱材に蓄えることができる。
なお、本制御例では、圧縮機21および流量調整弁82の制御の基準となるΔQの所定値を0としている。蓄熱除霜運転を行う際は、実際は第2熱量Qcと圧縮機21の駆動による熱量とで室外熱交換器23の霜を融かすので、第2熱量Qcが第1熱量Qd以上の熱量であれば、蓄熱除霜運転で室外熱交換器23の霜を融かし切ることができる。また、ステップ105において「No」の判定が続くことで流量調整弁82の開度が全閉となった場合は、蓄熱材84に冷媒を流さない、つまり、圧縮機21から吐出された冷媒が全て室内熱交換器31へと流れる一般的な暖房運転となる。
[第2の制御例]
図4は、暖房運転時においてCPU91により実行される処理手順の他の一例を示すフローチャートである。この例では、圧縮機21および流量調整弁82の制御の基準となるΔQの所定値を0とすることに代えて、ΔQの所定値をα以上β未満の範囲とするものである。なお、このΔQの所定値の違い以外については、第1の制御例と同じであるため、以下では詳細な説明を省略する。
図4に示すフローチャートは、図3に示す第1の制御例でのステップ105が、ステップ105aと105bとに置き換わっていることを除いて、第1の制御例でのフローチャートと同じである。本制御例では、CPU91は、ΔQを算出するステップ(ステップ104)の後、ΔQの値がα以上β未満であるか否かを判定する(ステップ105a)。ここで、所定値αおよび所定値βは、それぞれ予め試験などを行って求められた値であり、ΔQの値がα以上β未満であれば、第1熱量Qdと第2熱量Qcとが同じ値であるとみなしても問題ないことが判明している値である。CPU91は、ΔQの値がα以上β未満の場合(ステップ105aにおいて「Y」)、現在の第1熱量Qdに対し現在の第2熱量Qcが過不足ない値であると判断し、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度を現状のまま維持してステップ101へ戻る。
CPU91は、ΔQの値がα以上β未満でない場合(ステップ105aにおいて「N」)、ΔQがβ以上であるか否かを判定する(ステップ105b)。CPU91は、ΔQがβ以上であると判定したとき(ステップ105bにおいて「Y」)、ΔQの大きさに応じて圧縮機21の回転数を上昇させる(ステップ106)とともに、ΔQの大きさに応じて流量調整弁82の開度を増加させる(ステップ107)。また、CPU91は、ΔQがβ以上でないと判定したとき(ステップ105bにおいて「N」)、つまり、ΔQがα未満であると判定したとき、ΔQの大きさに応じて圧縮機21の回転数を低下させる(ステップ108)とともに、ΔQの大きさに応じて流量調整弁82の開度を減少させる(ステップ109)。
なお、所定値α、βの値は任意に設定可能であり、蓄熱材84や室外熱交換器23の種類や仕様、冷媒の種類、ΔQの算出精度等に応じて任意に設定可能である。所定値α、βで区分されるΔQの範囲は、0を中心とする所定範囲とされるが、所定値α、βの絶対値は、同一の値であってもよいし、異なる値であってもよい。この場合、所定値αは、圧縮機21の駆動による熱量を考慮した値であればよく、第2熱量Qcが第1熱量Qdより小さい熱量であってもその差分が圧縮機21の駆動による熱量で賄える程度の値であればよい。
第1の制御例における所定値を本制御例のように所定範囲(α以上β未満)とすることで、圧縮機21および流量調整弁82の制御のばたつき(チャタリング)を防止でき、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度を安定に制御することができる。
また、本制御例においても、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度は、ΔQの大きさに対応する変化量で変化するように制御されるのが好ましい。これにより、第2熱量Qcを上記所定範囲に迅速に収めることができる。さらには、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度がいずれも所定のステップ量ずつ変化するような制御が実行されてもよい。
流量調整弁82の開度は、圧縮機21の回転数の変化に対応して変化させるのが好ましい。例えば、室内熱交換器31へ流入する冷媒の量が、蓄熱回路11に流れる冷媒量に関わらず一定となるように、流量調整弁82の開度が圧縮機21の回転数にリンクして制御されることが好ましい。流量調整弁82の開度の制御には全開および全閉が含まれてもよい。例えば、熱交温度センサ75により検出される室外熱交換器23の温度が0℃より高い場合、着霜量が少ない場合、もしくは、着霜量が現時点で蓄熱材84に蓄えられた熱量で十分に除霜が行なえるレベルである場合(圧縮機21の排熱のみで蓄熱される熱量増加分のみで除霜を行うのに十分な蓄熱量が得られる場合)などは、流量調整弁82を全閉としてもよい。この場合、蓄熱運転は、単なる暖房運転になる。
さらに、蓄熱除霜運転の制御開始となる第1熱量Qdの基準値は、上述したように閾値Thに設定される(図3および図4のステップ102を参照)。閾値Thは、前述したように、除霜運転の要否を判定するのに使用される値であり、第1熱量Qdが閾値Th以上であれば、室内機3で発揮される暖房能力に支障をきたす量の霜が室外熱交換器23で発生していることが、予め行った試験などにより判明している値である。
図5は、暖房運転中における第1熱量Qdと、第2熱量Qcの時間変化をそれぞれ示す模式図である。本実施形態の空気調和機1は、上述したように、暖房運転時に一定時間ごとに第1熱量Qdから第2熱量Qcを減じた差分であるΔQの値を算出し、ΔQが所定値、あるいは、α以上β未満の値となるように、圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度が制御される。したがって、第1熱量Qdが増加すれば第2熱量Qcも増加するように圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度が制御されるので、第2熱量Qcの増加割合と第1熱量Qdの増加割合がほぼ一致する。また、例えば、図5における時刻t1の経過後に、第1熱量Qdが急激に増加した場合でも、第1熱量Qdの急激な増加に合わせて圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度が制御されるので、第2熱量Qcの増加割合を追随させることができる。このように、第1熱量Qdの増加に第2熱量Qcの増加を追随させることによって、時刻t2において第1熱量Qdが閾値Thに達したとき、つまり、室外熱交換器23で除霜運転が必要となったときに、第2熱量Qcを最大とできる。したがって、本実施形態によれば、蓄熱材84の最大蓄熱量で室外熱交換器23の蓄熱除霜運転を開始することができるため、暖房能力に支障をきたすことなく、除霜運転を効率よく行うことができる。
一方、外気温度の急激な低下等により、第1熱量Qdの増加割合が大きくなる、つまり、室外熱交換器23における霜の発生が早くなって、第2熱量Qcの増加が追随できない場合がある。そこで、本実施形態では、第1熱量Qdが閾値Thよりも高い場合に第1熱量Qdが第2熱量Qc以上であるか否かを判定し、第1熱量Qdが第2熱量Qc以上の場合(図3および図4のステップ110において「Y」)、以下に説明するリバース除霜運転を行う(ステップ112)。
(4.リバース除霜運転)
リバース除霜運転を行う場合、CPU91は、図1に示すように四方弁22を破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り替える。さらに、三方弁83のポートeとポートfとが連通するよう切り替えられる。これにより、冷媒回路10は、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに室内熱交換器31が蒸発器として機能する。このとき、表1に示すように、膨張弁24は全開又は全開より小さいが全開に近い所定開度とされ、流量調整弁82は全閉とされる。さらに、室外ファン27および室内ファン32の運転が停止される。
リバース除霜運転では、流量調整弁82が全閉であるため、圧縮機21から吐出される高温高圧の冷媒のすべてが室外熱交換器23へ流入する。リバース除霜運転では、前述の蓄熱除霜運転と比較して、室外熱交換器23へ流入する冷媒温度は高く、冷媒量も多い。したがって、暖房運転が中断するというデメリットはあるものの、確実に室外熱交換器23に発生した霜を融かすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、ヒートポンプサイクル装置として、室外機と室内機が2本の冷媒配管で接続された空気調和機1を例に挙げて説明したが、これに代えて、ヒートポンプ式給湯装置にも本発明は適用可能である。
図6はヒートポンプ式給湯装置100の一構成例を示す系統図である。以下、上述の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図6に示すように、ヒートポンプ式給湯装置100は、室内機2に代えて、給湯回路101を備える。給湯回路101は、凝縮器として機能する利用側熱交換器である給湯用熱交換器102と、貯湯タンク103と、給湯用熱交換器102と貯湯タンク103の間で水を循環させるポンプ104を備えた循環通路105とを有する。冷媒回路10は、圧縮機21からの吐出冷媒を給湯用熱交換器102、膨張弁24および室外熱交換器23の順で供給する暖房サイクルを形成する。
このようなヒートポンプ式給湯装置100においても、室外熱交換器23に発生した霜を融かす除霜運転モードとして、蓄熱用熱交換器81を蒸発器として機能させて蓄熱除霜運転を行うことができる。そして、室外熱交換器23に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量から蓄熱材84に蓄えられる熱量である第2熱量を減じた差分に応じて圧縮機21の回転数および流量調整弁82の開度を制御することで、上述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1…空気調和機(ヒートポンプサイクル装置)
2…室外機
3…室内機
10…冷媒回路
11…蓄熱回路
21…圧縮機
22…四方弁
23…室外熱交換器
24…膨張弁
31…室内熱交換器
75…熱交温度センサ
80…配管温度センサ
81…蓄熱用熱交換器
82…流量調整弁
83…三方弁
84…蓄熱材
85…温度センサ
90…制御装置
91…CPU(制御部)
100…ヒートポンプ式給湯装置(ヒートポンプサイクル装置)

Claims (6)

  1. 圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器と、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との間に配置された膨張弁とを含む冷媒回路と、
    前記圧縮機の排熱を蓄える蓄熱材を有し前記圧縮機から吐出される冷媒の一部と前記蓄熱材とを熱交換する蓄熱用熱交換器と、前記蓄熱用熱交換器を流れる冷媒の量を調整する流量調整弁と、前記蓄熱材の温度に関する情報を検出する温度センサとを含み、前記圧縮機の吐出側と、前記熱源側熱交換器と前記膨張弁との間に接続された蓄熱回路と、
    前記熱源側熱交換器の温度に関する情報に基づいて前記熱源側熱交換器に発生した霜を融かすのに必要な熱量である第1熱量を算出し、前記温度センサで検出した前記蓄熱材の温度に関する情報に基づいて前記蓄熱材に蓄えられる熱量である第2熱量を算出し、前記第1熱量から前記第2熱量を減じた差分に応じて前記圧縮機の回転数及び前記流量調整弁の開度を制御する制御部と、
    を備えたヒートポンプサイクル装置。
  2. 請求項1に記載のヒートポンプサイクル装置であって、
    前記制御部は、前記差分が所定値以上のときは、前記圧縮機の回転数を上昇させ、前記流量調整弁の開度を増加させる
    ヒートポンプサイクル装置。
  3. 請求項1に記載のヒートポンプサイクル装置であって、
    前記制御部は、前記差分が前記所定値未満のときは、前記圧縮機の回転数を低下させ、前記流量調整弁の開度を減少させる
    ヒートポンプサイクル装置。
  4. 請求項2又は3に記載のヒートポンプサイクル装置であって、
    前記所定値は0、または、0を中心とする所定範囲の値である
    ヒートポンプサイクル装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のヒートポンプサイクル装置であって、
    前記制御部は、前記差分の大きさに対応する変化量で前記圧縮機の回転数及び前記流量調整弁の開度をそれぞれ変化させる
    ヒートポンプサイクル装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のヒートポンプサイクル装置であって、
    前記冷媒回路は、前記熱源側熱交換器から流出した冷媒を前記圧縮機へと流す第1の状態と前記熱源側熱交換器から流出した冷媒を前記蓄熱用熱交換器を介して前記圧縮機へと流す第2の状態とを選択的に切り替える三方弁をさらに有し、
    前記制御部は、前記熱源側熱交換器の除霜の際に前記蓄熱材を用いるときに前記三方弁を前記第1の状態から前記第2の状態へ切り替える
    ヒートポンプサイクル装置。
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