JP2021055619A - 凝縮水排水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造を提供する。【解決手段】内燃機関101に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造100であって、内燃機関101に吸気通路102を通じて導入される吸気を過給する過給機103と、吸気通路102に於ける過給機103の下流で凝縮水を排水する排水口104と、開状態で排水口104を開き、閉状態で排水口104を閉じる弁体105と、弁体105を所定の付勢力で開方向に付勢する付勢体106と、を備え、付勢体106は、過給圧が弁体105を閉方向に押圧する押圧力よりも小さい付勢力を有する凝縮水排水構造100によって課題を解決する事が出来る。【選択図】図2

Description

内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造に関する。
ブローバイガス還元(PCV;Positive Crankcase Ventilation)装置や排気再循環(EGR;Exhaust Gas Recirculation)装置を備える内燃機関では、特に、低冷却水温時や低外気温時(例えば、冷間始動時や長時間アイドル時)に、ブローバイガスやEGRガスに含有された水分が冷却されて、PCV通路、EGR通路、及び/又は吸気通路で凝縮水が生成される場合が有る。
特開2013−253561号公報 特開2002−303146号公報 特開2016−31042号公報 特開2016−205321号公報
凝縮水は、内燃機関での発錆、摩耗、及び/又はオイル劣化をもたらす虞が有るので、凝縮水が生成され易い低冷却水温時や低外気温時に於けるEGR装置の作動制限、防錆加工、及び/又は防錆オイル塗布が必要と成る。
然し乍ら、EGR装置の作動制限は排気浄化に悪影響を及ぼすので、凝縮水が生成され易い全ての条件下でEGR装置の作動制限を行う事は困難である。また、EGR装置の作動制限を行っても、凝縮水の生成を完全に防止する事は困難である。更に、防錆加工や防錆オイル塗布はコスト増加に繋がる。
以上の事情に鑑み、内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造を提供する事を目的とする。
内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造であって、前記内燃機関に吸気通路を通じて導入される吸気を過給する過給機と、前記吸気通路に於ける前記過給機の下流で前記凝縮水を排水する排水口と、開状態で前記排水口を開き、閉状態で前記排水口を閉じる弁体と、前記弁体を所定の付勢力で開方向に付勢する付勢体と、を備え、前記付勢体は、過給圧が前記弁体を閉方向に押圧する押圧力よりも小さい付勢力を有する凝縮水排水構造を提供する。
前記過給機の下流で前記凝縮水を貯留するポケットを更に備え、前記排水口は、前記ポケットに設置される事が望ましい。
前記ポケットの上流で前記吸気から前記凝縮水を分離する気水分離装置を更に備える事が望ましい。
内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造を提供する事が出来る。
凝縮水排水構造の構造を説明する図である。 凝縮水排水構造の要部を説明する図である。
図1及び2に示す様に、凝縮水排水構造100は、内燃機関101に於いて凝縮水を排水するものである。
凝縮水排水構造100は、内燃機関101に吸気通路102を通じて導入される吸気を過給する過給機103と、吸気通路102に於ける過給機103の下流で凝縮水を排水する排水口104と、開状態(図2(a)を参照)で排水口104を開き、閉状態(図2(b)を参照)で排水口104を閉じる弁体105と、弁体105を所定の付勢力で開方向(閉状態から開状態に遷移させる方向)に付勢する付勢体106と、過給機103の下流で凝縮水を貯留するポケット107と、ポケット107の上流で吸気から凝縮水を分離する気水分離装置108と、を備える。
吸気通路102には、内燃機関101から排気通路109を通じて排出された排気の一部(EGRガス)を吸気通路102に環流させるEGR通路110が接続される。EGR通路110には、EGRガスの流量(EGR量)を調整するEGRバルブ111と、EGRガスを冷却するEGRクーラ112と、が設置される。EGRバルブ111の開度は、制御装置(不図示)で制御される。EGR通路110と、EGRバルブ111と、EGRクーラ112と、制御装置と、でEGR装置113が構成される。低冷却水温時や低外気温時は、EGRガスに含有された水分が冷却されて、EGR通路110や吸気通路102で凝縮水が生成され易い。
また、吸気通路102には、内燃機関101で漏出されたブローバイガスを吸気通路102に環流させるPCV通路114が接続される。PCV通路114には、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ115と、ブローバイガスの流量を調整するPCVバルブ116と、が設置される。オイルセパレータ115には、ブローバイガスから分離されたオイルを内燃機関101に環流させるオイル戻し通路117が接続される。PCV通路114と、オイルセパレータ115と、PCVバルブ116と、オイル戻し通路117と、でPCV装置118が構成される。低冷却水温時や低外気温時は、ブローバイガスに含有された水分が冷却されて、PCV通路114や吸気通路102で凝縮水が生成され易い。
更に、吸気通路102には、過給機103の下流で吸気を冷却するインタクーラ119が設置される。インタクーラ119の下流では、EGR通路110が吸気通路102と接続され、当該接続部でEGRガスと吸気とが合流される。
過給機103は、吸気通路102に設置されたコンプレッサ121で吸気を圧縮(過給)するものである。コンプレッサ121は、機械的又は電気的に駆動(回転)されるシャフト122を介して駆動される。コンプレッサ121の上流では、PCV通路114が吸気通路102と接続され、当該接続部でブローバイガスと吸気とが合流される。シャフト122は、排気通路109に設置されたタービン123で機械的に駆動されても良く、モータ124で電気的に駆動されても良い。タービン123は、排気で駆動される。コンプレッサ121やモータ124の回転数は、制御装置で制御される。シャフト122には、接状態で回転力の伝達を許可し、断状態で回転力の伝達を拒否するクラッチ(不図示)が設置されても良い。クラッチの状態は、制御装置で制御される。コンプレッサ121とタービン123は、シャフト122を介して同軸に接続される。過給機103は、ベーン(不図示)の開度に応じて容量を変化させる事が可能な可変容量過給機(VGT;Variable Geometry Turbocharger)である。ベーンの開度は、制御装置で制御される。
排水口104は、ポケット107に形成される。ポケット107は、凝縮水を任意の位置で纏めて貯留すべく、通路の断面が凹状に形成されたものである。気水分離装置108は、旋回流を発生させて吸気から凝縮水を分離するものである。凝縮水が生成され易い位置(例えば、インタクーラ119の下流やEGRクーラ112の下流)や凝縮水が集合され易い位置(例えば、配索レイアウトの関係で通路が屈曲される部分)にポケット107を形成し、気水分離装置108でポケット107に凝縮水を集合させ、ポケット107の底面125に排水口104を形成する事によって、凝縮水を効率的に排水する事が出来る。尚、凝縮水を排水する際は、排気通路109に設置された排気浄化装置126の上流に凝縮水を排水して、凝縮水を排気浄化装置126で浄化しても良い。
弁体105は、付勢体106によって所定の付勢力で開方向に付勢される。付勢体106は、過給圧が弁体105を閉方向に押圧する押圧力よりも小さい付勢力を有する。具体的には、付勢力は、過給時に弁体105が閉状態とされ、非過給時に弁体105が開状態とされる値に設定される。過給時に弁体105を開状態とすると、排水口104を通じた過給圧の抜けが生じ、内燃機関101の運転状態が大きく変動して、運転者に大きな違和感を与える(運転者の意図に反して内燃機関101の出力が低下し、ドライバビリティが悪化する)虞が有るので、過給時は、弁体105を閉状態とし、排水口104を通じた過給圧の抜けを防止する。尚、付勢体106は、例えば、巻きばねである。排水口104、ポケット107、気水分離装置108、及び弁体105が設置される位置は、図1の位置(インタクーラ119の下流、且つEGR通路110と吸気通路102とが接続される部分の下流の吸気通路102)に限定されず、凝縮水が生成され易く、過給圧が掛かる位置であれば何処でも良い。
以上の構造によって、内燃機関101の運転状態の安定を図り乍らも、凝縮水に起因する不具合を防止する事が出来る。
従って、凝縮水排水構造100によれば、EGR装置113の作動制限、防錆加工、及び/又は防錆オイル塗布を伴わずに、内燃機関101での発錆、摩耗、及び/又はオイル劣化を抑制する事が出来る。
更に、凝縮水排水構造100によれば、弁体105の状態を付勢体106の付勢力で機械的に制御するので、弁体105の状態を電気的に制御する場合よりも、構造が単純であり、低コストで凝縮水の排水を行う事が出来る。
100 凝縮水排水構造
101 内燃機関
102 吸気通路
103 過給機
104 排水口
105 弁体
106 付勢体
107 ポケット
108 気水分離装置
109 排気通路
110 EGR通路
111 EGRバルブ
112 EGRクーラ
113 EGR装置
114 PCV通路
115 オイルセパレータ
116 PCVバルブ
117 オイル戻し通路
118 PCV装置
119 インタクーラ
120 過給圧センサ
121 コンプレッサ
122 シャフト
123 タービン
124 モータ
125 底面
126 排気浄化装置

Claims (3)

  1. 内燃機関に於いて凝縮水を排水する凝縮水排水構造であって、
    前記内燃機関に吸気通路を通じて導入される吸気を過給する過給機と、
    前記吸気通路に於ける前記過給機の下流で前記凝縮水を排水する排水口と、
    開状態で前記排水口を開き、閉状態で前記排水口を閉じる弁体と、
    前記弁体を所定の付勢力で開方向に付勢する付勢体と、
    を備え、
    前記付勢体は、過給圧が前記弁体を閉方向に押圧する押圧力よりも小さい付勢力を有する
    事を特徴とする凝縮水排水構造。
  2. 前記過給機の下流で前記凝縮水を貯留するポケットを更に備え、
    前記排水口は、前記ポケットに設置される
    請求項1に記載の凝縮水排水構造。
  3. 前記ポケットの上流で前記吸気から前記凝縮水を分離する気水分離装置を更に備える
    請求項2に記載の凝縮水排水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113969827A (zh) * 2021-11-01 2022-01-25 一汽解放汽车有限公司 排水装置和中冷器
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CN114033547A (zh) * 2021-10-31 2022-02-11 东风商用车有限公司 一种中冷器排水系统及排水方法

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