JP2021055277A - 木製防火ドア装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、現状では、特定防火設備のような性能を有する防火ドア及びドア枠材としては、鉄製が多く使用されている。
すなわち、火災時に、熱変形によりドアが開かなくなり、人命救助、消火の妨げとなる。また、火災時には、火災発生の反対側のドア面の温度が数百度という高温となり、その輻射熱により近くの可燃物への着火の恐れを生じさせたり、退避する際の妨げとなるとの課題がある。
また、鉄製防火ドアは重量が極めて重くなってしまう。さらに、建築物のデザインによっては、ドアおよびドア枠の質感が異なり、意匠上、不具合を生じる場合が発生する。
二枚以上の木製パネルを積層してドア芯材用積層パネルを形成し、形成したドア芯材用積層パネルの外周面にシリカクロスシートを貼着してドア芯材用積層パネルを被覆し、被覆したシリカクロスシートの接合重ね合わせ部は取付具により前記ドア芯材用積層パネルに固着した、
ことを特徴とし、
または、
二枚以上の木製部材を積層してドア枠材を形成し、前記形成したドア枠材の外周面にシリカクロスシートを貼着してドア枠材を被覆し、該ドア枠材で木製防火ドアが納められるドア枠体を構成してなり、
前記木製防火ドアは、二枚以上の木製パネルを積層してドア芯材用積層パネルを形成し、形成したドア芯材用積層パネルの外周面にシリカクロスシートを貼着してドア芯材用積層パネルを被覆し、被覆したシリカクロスシートの接合重ね合わせ部は取付具により前記ドア芯材用積層パネルに固着して構成された、
ことを特徴とし、
または、
前記シリカクロスシートは、綾織りあるいは朱子織りで織られた、
ことを特徴とし、
または、
前記シリカクロスシートの厚みは、0.1mmから1.5mmである、
ことを特徴とするものである。
まず、本発明の木製防火ドア装置を製造する際に使用するべき部材から説明する。
耐熱性織物としてはシリカ繊維、アルミナ繊維などの耐熱性繊維から作られた織物がある。耐熱性を有する金属性織物、網類としては鉄、ステンレス鋼、銅などの金属製織物、網がある。
なかでも比較的安価で入手しやすく、加工性に優れ、及び耐火性、防火性に優れたシリカクロス2が最適である。本発明ではシート状のシリカクロス2を使用している。
ここで、特定防火設備のように長時間の耐火性を要求される場合においては、綾織、朱子織のような緻密に織られた織物が好ましく、特に朱子織のものは隙間がなく織られており、耐火性に優れている。
また、その厚さは0.5〜0.7mm程度が、価格、耐火、防火性、加工作業性などから最適である。
他方、ドア枠においても、ドアと同様に耐火性織物の上から仕上げ材を接着、貼合し、錠前、丁番取り付けのための細部加工を行っている。
最後にドアとドア枠を丁番により合体させて、最終的に防火ドア装置として形成している。
特に、木質系芯材とシリカクロス、アルミナクロスを接着する時、加熱発泡性黒鉛を含有した接着剤を使用すると、耐火性織物または網と木質系芯材との間に不燃紙等を挿入した場合と同様の効果が得られ、不燃紙等を挿入する必要がなくその分だけ防火ドアの厚さ低減が可能となる。
(第1実施例)
木製防火ドアの作製
一般に市販されている、例えば13mmの厚さで、910mm×1820mmの大きさからなる桐集成材の板材を使用する。そして、これら桐集成材の板材を、例えば4枚、前記接着剤を用いて接着、貼合し、積層パネルとする。
さらに、上記切断加工したドア芯材用積層パネル1の表裏面に、例えばシート状をなす0.6mm程度の厚さのシリカクロス2を前記接着剤で接着、貼合する。
さらに、上記製作のシリカクロス2を接着したドア芯材用積層パネル1の四方向端面にシリカクロス2の端面を巻き込み、木口に接着加工する。
そして、接着した化粧板4を切断加工し、さらに長手方向二辺に大手材5(楢材3mm)を接着して防火ドアパネル6とする。
また、防火ドアパネル6の上、下端面には、中央部に幅10mmの加熱膨張材7をドア幅にわたり貼りつける。
尚、前記シリカクロス2を上、下端及び高さ方向二辺で巻き込み加工を行ったが、部分的に不燃材等により耐火性補強を行えばシリカクロス2の巻き込み加工の必要はない場合も考えられる。
防火ドア8と同様に、例えば、市販されている13mmの厚みで910mm×1820mmの大きさの桐集成材で形成した板材6枚を接着剤を用いて貼合し積層パネルを形成する。
この際、防火ドア8とドア枠体11との間隙が3〜5mmになる様な長さに切断する。
この際、シリカクロス2にしわ、よじれ等が入らぬように補助板等を使用して貼合する。
前記ドア枠11に錠前、丁番等の取り付け加工を施した後、前記製作した防火ドアを取り付け防火ドア装置とする。取り付けの際、防火ドア8とドア枠11との間隙は3〜5mmとなる様に取り付ける。
尚、ドア枠11の作製方法としては、分割して作製後に一体化しても差し支えない。
例えば、厚み9mmの桐集成材4枚を接着剤で接着し積層パネルを生成する。
前記積層パネルの表裏面に、2mm厚の不燃紙を接着する。
この積層パネルを900mm×1,200mmの大きさに切断加工し、ドア芯材用積層パネル1とする。
前記シリカクロス2を接着したドア芯材用積層パネル1の上下左右方向の端面にシリカクロス2を巻き込み木口に接着加工する。この時、第1実施例と同様に、シリカクロス2は、重ねるか或いは、中央部で突き合わせ加工する。
そして、シリカクロス2の落下防止のため釘、ビス又はステープル等の取付具3で留め付ける。
そして、前記接着加工した化粧板4を切断加工し、さらに長手方向二辺に大手材5 (楢材3mm)を接着して防火ドアパネル6とする。
さらに、防火ドアパネル6の上、下端面には、中央部に幅10mmの加熱膨張材7をドア幅にわたり貼りつけるものとする。
前記防火ドアパネル6に錠前、ドアノブそして丁番等の取り付け加工をして防火ドア8とする。
尚、防火ドア枠の作製については第1実施例と同様である。
防火ドアの作製
まず、例えば、13mm厚の桐集成材2枚を接着剤で接着して積層する。この積層したパネルを900mm×1,200mmの大きさに切断加工し、ドア芯材用積層パネル1とする。
この際、シリカクロス2は、重ねるか或いは、中央部で突き合わせ加工する。そして、火災時のシリカクロス2の落下防止のため釘、ビス又はステープル等の取付具3で留め付けしておく。
接着加工した化粧板4を切断加工し、長辺方向二辺に大手材5(楢3mm)を接着して防火ドアパネル6とする。
そして、防火ドアパネル6に錠前、ドアノブそして丁番等の取り付け加工を行い防火ドア8とするものである。
例えば、13mm厚の桐集成材5枚を接着剤で接着し積層パネルとする。
上記枠材(縦枠用2本、上枠用1本)の上端、下端の2面を除くL字型を形成する6面に接着剤を用いてシリカクロス2を接合する。
この時、シリカクロスにしわ、よじれ等が入らぬように補助板等を使用して接合する。
2 シリカクロス
3 取付具
4 化粧板
5 大手材
6 防火ドアパネル
7 加熱膨張材
8 防火ドア
9 縦枠材
10 上枠材
11 ドア枠
Claims (4)
- 二枚以上の木製パネルを積層してドア芯材用積層パネルを形成し、形成したドア芯材用積層パネルの外周面にシリカクロスシートを貼着してドア芯材用積層パネルを被覆し、被覆したシリカクロスシートの接合重ね合わせ部は取付具により前記ドア芯材用積層パネルに固着した、
ことを特徴とする木製防火ドア装置。
- 二枚以上の木製部材を積層してドア枠材を形成し、前記形成したドア枠材の外周面にシリカクロスシートを貼着してドア枠材を被覆し、該ドア枠材で木製防火ドアが納められるドア枠体を構成してなり、
前記木製防火ドアは、二枚以上の木製パネルを積層してドア芯材用積層パネルを形成し、形成したドア芯材用積層パネルの外周面にシリカクロスシートを貼着してドア芯材用積層パネルを被覆し、被覆したシリカクロスシートの接合重ね合わせ部は取付具により前記ドア芯材用積層パネルに固着して構成された、
ことを特徴とする木製防火ドア装置。
- 前記シリカクロスシートは、綾織りあるいは朱子織りで織られた、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の木製防火ドア装置。
- 前記シリカクロスシートの厚みは、0.1mmから1.5mmである、
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の木製防火ドア装置。
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JP2019176701A JP7218065B2 (ja) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | 木製防火ドア装置 |
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JP2019176701A JP7218065B2 (ja) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | 木製防火ドア装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09256746A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-09-30 | Aica Kogyo Co Ltd | 木製防火断熱ドア |
JP2017044025A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 恭仁 松丸 | 強力木製防火扉を有する木製金庫 |
JP2018141346A (ja) * | 2016-04-28 | 2018-09-13 | 黒岩 陽一郎 | 木製防火扉取付枠及び木製防火扉構造 |
-
2019
- 2019-09-27 JP JP2019176701A patent/JP7218065B2/ja active Active
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JP2018141346A (ja) * | 2016-04-28 | 2018-09-13 | 黒岩 陽一郎 | 木製防火扉取付枠及び木製防火扉構造 |
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