JP2021054523A - パックシート包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】パックシートを取り出す作業と広げる作業とを単純な一つの動作で確実に完了させることができるパックシート包装体を提供する。【解決手段】複数の全顔形状のパックシート11が、すべて同一形状に折り畳まれ、すべて同一の向きで積層されてなるパックシート積層体10と、パックシート積層体10を内部に収容するためのトレー状の容器20と、開口31を有する蓋部材30とを備え、パックシート積層体10は、その積層方向と容器20の深さ方向とが一致するように容器20に収容されており、蓋部材30の開口31のパックシート11の折り目に沿った方向の寸法は、パックシート11の該方向の寸法の5割以上であり、開口31の、開口31の中央からパックシート11の折り目に沿った方向に離れた各部分は、該方向の寸法が該方向に直交する方向の寸法より長い長尺状をなす取出補助部312となるよう構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、スキンケア等の目的で顔面に貼付して用いられるパックシートを複数枚合わせて包装したパックシート包装体に関する。
スキンケア用品の一つとして、不織布等の保水性を有するシート状物に美容液等を含浸させたパックシートが知られている。湿潤状態のパックシートを肌に貼り付けることで、美容成分や薬用成分をじっくりと肌に供給することができる。
パックシートの提供形態は、一枚の袋に一枚のパックシートが装填された個包装タイプと、一枚の袋又は容器に複数枚のパックシートがまとめて装填された大容量タイプの主に二種類に分類される。一週間に一度のスペシャルケア用として使用する等使用頻度の低い場合には保管に便利な個包装タイプが好まれるのに対し、毎日のスキンケアに欠かせないといった使用頻度の高い場合には単価の安い大容量タイプが好まれる傾向にある。
ここで、いずれのタイプのパックシート包装体においても、個々のパックシートは1回以上折り畳まれた状態で装填されているのが一般的である。このため、パックシートを使用する際には、パックシートを包装体から取り出す作業と、取り出したパックシートを広げる作業とが必要であった。この折り畳まれたパックシートを広げる作業は、そのパックシートに液体が含浸されている場合、折片同士が互いに貼り付き合っているため、大変煩わしく感じられるものである。また、特に大容量タイプのパックシート包装体の場合には、パックシートが複数枚重ね合わされているため、その中から一枚分だけを分離させるためのさらなる手間が必要であった。
このようなパックシートの取り出し時の煩わしさを解消するための技術が、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1に開示されたパックシート包装体は、薬液が湿潤され、Z折りにしたパックシートを積み重ねて載置した、底に穴が設けられた穴あきトレーを、表面側にフィルムの端部同士をシールしてなる合掌部が設けられたピロー包装袋内に、該底が合掌部とは反対側に位置するように収納してなるものである。特許文献1では、これにより、使用時において、過度に指や手を汚すことなく包装体からパックシートを簡単に取り出すことができ、さらに取り出されたパックシートを過度に指を汚さないようにして簡単・確実に展開することができるという効果を奏するとされている。
また、特許文献2に開示された技術は、封口手段により開閉自在な外取り出し口を上面側に備えた外装袋内に、折り畳み状態のウエットシートの積層体を収容したウエットシート包装体において、当該積層体が最上位のウエットシートの上面側の端縁部を摘んで広げながら取り出し可能に収容されていることを特徴としている。具体的には、積層体を構成する各ウェットシートがジグザグ状に折り畳まれることにより帯状をなすよう構成する例が示されている。特許文献2では、これにより、取り出し後にウェットシートを広げる煩わしさを解消でき、ウェットシートの使用に際しての利便性の向上を図ることができるとされている。
しかしながら、上記2文献に開示された技術はいずれもパックシートの折り方のみに主眼を置いたものであり、これら文献に開示されている取り出し口では、パックシートが当該取り出し口を通過する際に絞られてしまう。すなわち、パックシートがその引き出し方向に広げられる反面、パックシートに形成された折り目に沿った方向には波打って狭められた状態で取り出されてしまうのである。このため、パックシートが取り出されると同時に完全に広がった状態となるようにするには、親指と人差し指とでパックシートの周辺部を摘まむとともに、中指や薬指でパックシートを外側に広げながら取り出さなければならなかった。したがって、パックシートの取り出し時の煩わしさが完全に解消されているとは言い難かった。
上述のように、従来のパックシート包装体では、パックシートを取り出して広げる作業を行う際に、パックシートを摘まむ親指と人差し指以外の指を使用する等の使用者による工夫がなければ、パックシートが取り出されると同時に完全に広がっているという状態を実現することができず、作業の煩わしさを完全に解消したとはいい難いものであった。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、パックシートを取り出す作業と広げる作業とを単純な一つの動作で確実に完了させることができるパックシート包装体を提供することを課題としている。
本発明の第1の側面に係るパックシート包装体によれば、複数の全顔形状のパックシートが、すべて同一形状に折り畳まれ、すべて同一の向きで積層されてなるパックシート積層体と、前記パックシート積層体を内部に収容するためのトレー状の容器と、前記パックシートを取り出すための開口を有する蓋部材とを備え、各前記パックシートは、一本の直線状の折り目、又は、互いに平行な二本以上の直線状の折り目で、隣り合う折り目における折り方向が一致しないよう折り畳まれており、前記パックシート積層体は、該パックシート積層体の積層方向と前記容器の深さ方向とが一致するように該容器に収容されており、前記蓋部材の開口の前記パックシートの折り目に沿った方向の寸法は、前記パックシートの該方向の寸法の5割以上であり、前記開口の、該開口の中央から前記パックシートの折り目に沿った方向に離れた各部分は、該方向の寸法が該方向に直交する方向の寸法より長い長尺状をなす取出補助部となっているよう構成することができる。この構成によれば、開口の寸法が適切であり、かつ、取出補助部によってパックシートが広がった状態に支持されるため、親指と人差し指以外の指を使って工夫しなくとも、パックシートが取り出されると同時に完全に広がっているという状態を実現することができる。
また、本発明の第2の側面に係るパックシート包装体によれば、前記開口のうち前記取出補助部を除いた部分である中央部は、該中央部を通して二本の指の先で前記パックシートを摘まみ得る大きさであり、前記中央部の下方に、前記パックシートの外縁のうち該パックシートの最上層に位置する折片に属する部分の一部が位置しているよう構成することができる。この構成によれば、パックシートを取り出す際に、一番上に積層されているパックシートの外縁のみを容易に摘まむことができ、パックシート積層体の中から一枚だけを容易に分離させることができる。
さらにまた、本発明の第3の側面に係るパックシート包装体によれば、各前記取出補助部を、互いに近づく方向に仮想的に延長してつなげてできる図形が、くの字状又は弧状をなすよう構成することができる。この構成によれば、パックシートの面が開口の縁に接触しやすくなるため、より効率的に折り辺同士の貼り付きが解消され、パックシートの厚み方向への波打ちも軽減される。
さらにまた、本発明の第4の側面に係るパックシート包装体によれば、前記取出補助部は、前記パックシートの外縁のうち該パックシートの最上層に位置する折片に属する部分の上方に位置し、前記パックシートの外縁の該部分に沿った形状とすることができる。この構成によれば、パックシートを取り出す際に、パックシートの外縁が、より効率的に取出補助部内に導かれるようになる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係るパックシート包装体によれば、前記容器の内壁は、該容器内に収容されたパックシート積層体を構成する折り畳まれたパックシートの輪郭のうち非直線状部分に沿った形状の部分を有するよう構成することができる。この構成によれば、開口の位置に対してパックシートの位置がずれるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのパックシート包装体を例示するものであって、本発明はパックシート包装体を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(第一実施形態)
(第一実施形態)
本発明の実施形態の一つとして、図1に示すパックシート包装体1について以下に説明する。なお、本説明における上下とは、パックシート包装体1を図1に示す向きで水平面に置いた場合の上下を意味する。
(パックシート包装体1)
(パックシート包装体1)
パックシート包装体1は、図1に示すように、パックシート積層体10をトレー状の容器20に収容し、容器20の開放面を蓋部材30で塞ぎ、さらにこれを袋部材40で密封包装したものである。
(パックシート積層体10)
(パックシート積層体10)
パックシート積層体10は、全顔形状のパックシート11(図2A)が、不均等な二つ折りの状態で(図2B)、複数枚積層されたもの(図2C)である。ここで、パックシート積層体10を構成する各パックシート11は、すべて同一形状に折り畳まれ、すべて同一の向きに積層されている。
(パックシート11)
(パックシート11)
パックシート11は、図2Aに示すように、略円形の輪郭を有し、目と口に対応する部分が切り抜かれ、鼻に対応するに部分はコの字形のスリットによって可動部分が形成されてなるパックシートである。ここで、パックシートとは、不織布等の保水性を有する素材に、美容成分や薬用成分が配合された液体が含浸されてなるシート状物である。また、特許請求の範囲における「全顔形状」とは、パックシート11のように、目・鼻・口に対応する切り抜き部やスリットを有し、展開状態において顔全体を覆うのに適した形状を意味する。
パックシート11の折り形状は、図2Bに示す通り、一本の直線状の折り目で折り畳まれた不均等な二つ折りであり、より小面積の折片12が上に配され、より大面積の折片13が下に配されている。なお、パックシートの折り形状は、図2Bに示す二つ折りの他、図3Aや図3Bに示すような、平行な二本以上の直線状の折り目で、隣り合う折り目における折り方向が一致しないよう折り畳まれたものも好適である。図3Aに示す折り形状は、平行な二本の直線状の折り目のうち、一方の折り目で山折り、他方の折り目で谷折りしたものである。また、図3Bに示す折り形状は、平行な三本の直線状の折り目のうち、山折りの折り目同士又は谷折りの折り目同士が隣り合わないように、隣り合う折り目における折方向を逆にして、折り畳んだものである。
パックシート11の場合、その外縁のうち折片12に属する部分、すなわち図2Aに示す部分縁14(点P1から点P2までの区間)が、パックシート11を取り出す際に最初に摘まむ部分となる。また、上下に重なり合ったパックシート11の部分縁14同士が互いに接触していると、パックシート11を一枚のみ分離させる作業が煩わしいものとなってしまうため、必ず2つの部分縁14の間には折片13が挟まれるようにした。各パックシートの外縁のうち当該パックシートの最上層に位置する折片に属する部分同士が互いに接触しないよう、間にその他の折片を挟むことの重要性は、前段落で例示した二つ折り以外の折り形状においても共通することである。
(容器20)
(容器20)
容器20は、図4に示すように、底面部21と側壁部22とを有するトレー状の部材であり、パックシート包装体1の内部に底面部21が下になるよう収容される。側壁部22の上端には、容器20の外側に広がる、細い輪状の水平面をなした周縁部23が設けられている。
ここで、容器20に前述のパックシート積層体10が収容された状態を示した図が図5である。この図に示されているように、パックシート包装体1内では、パックシート積層体10が、パックシート積層体10の積層方向と容器20の深さ方向とが一致するように、容器20内に収容されている。なお、パックシート積層体10の積層方向とは、パックシート積層体10を構成するパックシート11の枚数が増えるにしたがって寸法が増加する方向のことであり、容器20の深さ方向とは、容器20を底面部21が下になるように水平面に置いた場合の鉛直方向のことである。
また、図5に示されているように、側壁部22の内側(特許請求の範囲における「内壁」の一例に相当する。)は、容器20内に収容されたパックシート積層体10を構成する折り畳まれたパックシート11の輪郭のうち非直線状部分に沿った形状の突条221を有する。さらに、側壁部22の補強のため、パックシート11の輪郭には沿わない突条222が一定間隔で設けられている。
容器20はプラスチック製であり、水分を通さず、液体が含浸されたパックシートで内部が満たされた状態でも変形することなく持ち上げられる程度の剛性を有する。
(容器20の変形例)
(容器20の変形例)
容器20の変形例として、周縁部23にフィルム状部材を貼着させて、容器20内部を密封させることも可能である。この場合に使用するフィルム部材には、容器20に蓋部材30を係着した状態における開口31に対応する位置に開口が形成できるように易破断部が設けられているとよい。易破断部は、トムソン加工やレーザー加工により、ミシン目状のスリットや、フィルムに厚み方向の一部が残るように切り目を入れるハーフカット等を入れることで形成可能である。さらに、易破断部の破断を容易にするために、中央部311に対応する位置に摘まみを有するフラップシール等が貼着されているとよい。この形態であれば、搬送時等におけるパックシート包装体1内部での液漏れを防止することができ、開封後においても持ち運ぶ際に傾かないよう気を遣う必要がなくなる。
(蓋部材30)
(蓋部材30)
蓋部材30は、図6に示すように、開口31を有する天面部32と、係止突起33を有する周壁部34とからなる。天面部32は容器20の周縁部23をぴったり覆う大きさであり、蓋部材30を容器20にかぶせて押し付けると、周壁部34が撓むことによって係止突起33が容器20の周縁部23の周端縁を乗り越え、蓋部材30が容器20に係着される。なお、係止突起は、図6に示したような部分的なものに限らず、周壁部の全周に渡って連続したもの等様々な形態が可能である。
開口31は、図7に示すように、その内側で二本の指を開閉させることにより部分縁14を摘まみ得る程度の大きさを有する中央部311と、パックシート11の折り目に沿った方向(図6及び図7中に両矢印Xで示す方向。以下、「X方向」と記載する。)の寸法がX方向に直交する方向の寸法より長い長尺状をなす取出補助部312とが結合したものとなっている。具体的には、中央部311は直径60mmの円形であり、取出補助部312は太さ10mm、長さ50mmの弧状である。この2つの取出補助部312については、図7に破線で示すように、互いに近づく方向に自然に延長して仮想的につなげると弧状が形成されるという特徴を有する。また、開口31全体としては、X方向の寸法が、パックシート11のX寸法の約7割である。
なお、開口各部の寸法の適正範囲は、中央部が40〜70mm、取出補助部の太さが5〜15mm、長さが30〜60mmであり、X方向において、開口全体の寸法がパックシートの寸法の少なくとも5割以上、より好適には6割以上である。また、取出補助部312のような形状の他にも、各取出補助部が直線状であり、互いに近づく方向に仮想的に延長してつなげてできる図形がくの字をなすような形状も可能である。また、開口の輪郭が、取り出されるパックシートを傷付けないよう、角のない形状であることは勿論である。
また、天面部32内における開口31各部の位置は、パックシート包装体1内におけるパックシート11の位置と折り形状に依存して決められたものである。中央部311も取出補助部312も、その下方にパックシート11の部分縁14の一部が位置するよう設けられており、特に取出補助部312は、その下方に位置するパックシート11の部分縁14の形状に沿った弧状であるという特徴を有する。なお、以上の説明において、開口31各部の上下方向の位置は、開口31が形成されている天面部32がなす水平面の位置と一致するものとしている。
(袋部材40)
(袋部材40)
袋部材40は、内部のパックシート11の乾燥や変質を防ぐため、気密性が高く光を通さないフィルムにより形成されている。例えば、アルミニウム等の金属層と合成樹脂層とが積層された積層フィルムが好適である。
以上のパックシート積層体10、容器20及び蓋部材30は、図1に示すように、袋部材40によってピロー包装されている。袋部材40はセンターシールを有する面が下側になるよう配されており、上側の面には閉曲線状の易破断部(図示していない。)が設けられている。易破断部は、全周が開口31の外側領域に形成されていれば円形でも矩形でもその他の形状でも構わない。この易破断部を破断することにより、図8に示すように、開口31を内包し得る大きさの開口41が形成される。なお、易破断部は、トムソン加工やレーザー加工により、ミシン目状のスリットや、フィルムに厚み方向の一部が残るように切り目を入れるハーフカット等を入れることで形成可能である。
また、袋部材40には、易破断部を覆うようにしてフラップシール42が貼着されている。フラップシール42の粘着面には再剥離可能な接着剤が用いられており、開口41を開閉する蓋の役割を果たす。また、フラップシール42の一端には摘まみ用の非粘着部が形成されており、他端にはフラップシール42が完全に剥がれてしまわないようにするためのストッパーが形成されている。フラップシール42を剥がすと袋部材40の易破断部が破断され、易破断部の内側のフィルムがフラップシール42に貼着されたまま取り除かれて、開口41が形成される。
なお、フラップシール42の代用部材として、又は、フラップシール42と併用して、プラスチック等による嵌合式の蓋が設けられていてもよい。この場合、パックシート11の液垂れによる粘着力の低下を気にせず、開口41の開閉を行うことができる。
(使用方法)
(使用方法)
パックシート包装体1に包装されたパックシート11を使用する際には、まず、図8に示すようにフラップシール42を剥がして開口41を出現させる。これにともない、開口31を介してパックシート11の部分縁14が出現するので、中央部311を介して親指と人差し指で部分縁14の一部を摘まみ、パックシート11を引き上げる。このとき、取出補助部312が部分縁14に沿った弧状をなしているため、パックシート11の部分縁14が自然に取出補助部312内を通過しながら引き出されることになる。また、パックシート11が弧状で幅の狭い取出補助部312内を通過するため、パックシートの面が開口31の縁に接触しやすくなり、折片同士の貼り付きが解消されやすく、パックシート11の厚み方向への波打ちも軽減される。こうして取り出されたパックシート11は、十分に展開された状態となっているので、そのまま顔に貼り付けてスキンケアを行うことができる。
(第二実施形態)
(第二実施形態)
本発明の第二の実施形態として、フラップシールや嵌合式の蓋を、袋部材40ではなく蓋部材30に設ける態様も可能である。この態様であれば、パックシートの使用時に袋部材40を完全に取り去ってしまうことが可能であり、必要に応じてフラップシールや嵌合式の蓋だけでなく、蓋部材30全体を容器20から取り外しても、密封状態に戻すことが可能である。例えば、一度に複数枚取り出したいが、すべて使い切るわけではないような場合には、本実施形態のように、蓋部材30にフラップシールや嵌合式の蓋が設けられている態様が便利である。
本発明は、パックシートを数十枚単位で提供するためのパックシート包装体に、特に好適に使用できる。
1…パックシート包装体
10…パックシート積層体;11…パックシート;12,13…折片;14…部分縁
20…容器;21…底面部;22…側壁部;221,222…突条;23…周縁部
30…蓋部材;31…開口;32…天面部;33…係止突起;34…周壁部
40…袋部材;41…開口;42…フラップシール
10…パックシート積層体;11…パックシート;12,13…折片;14…部分縁
20…容器;21…底面部;22…側壁部;221,222…突条;23…周縁部
30…蓋部材;31…開口;32…天面部;33…係止突起;34…周壁部
40…袋部材;41…開口;42…フラップシール
Claims (5)
- 複数の全顔形状のパックシートが、すべて同一形状に折り畳まれ、すべて同一の向きで積層されてなるパックシート積層体と、
前記パックシート積層体を内部に収容するためのトレー状の容器と、
前記パックシートを取り出すための開口を有する蓋部材とを備え、
各前記パックシートは、一本の直線状の折り目、又は、互いに平行な二本以上の直線状の折り目で、隣り合う折り目における折り方向が一致しないよう折り畳まれており、
前記パックシート積層体は、該パックシート積層体の積層方向と前記容器の深さ方向とが一致するように該容器に収容されており、
前記蓋部材の開口の前記パックシートの折り目に沿った方向の寸法は、前記パックシートの該方向の寸法の5割以上であり、
前記開口の、該開口の中央から前記パックシートの折り目に沿った方向に離れた各部分は、該方向の寸法が該方向に直交する方向の寸法より長い長尺状をなす取出補助部となっているパックシート包装体。 - 請求項1に記載のパックシート包装体であって、
前記開口のうち前記取出補助部を除いた部分である中央部は、該中央部を通して二本の指の先で前記パックシートを摘まみ得る大きさであり、
前記中央部の下方に、前記パックシートの外縁のうち該パックシートの最上層に位置する折片に属する部分の一部が位置しているパックシート包装体。 - 請求項1又は請求項2に記載のパックシート包装体であって、
各前記取出補助部を、互いに近づく方向に仮想的に延長してつなげてできる図形が、くの字状又は弧状をなすパックシート包装体。 - 請求項1又は請求項2に記載のパックシート包装体であって、
前記取出補助部は、前記パックシートの外縁のうち該パックシートの最上層に位置する折片に属する部分の上方に位置し、前記パックシートの外縁の該部分に沿った形状であるパックシート包装体。 - 請求項1〜4のいずれか一に記載のパックシート包装体であって、
前記容器の内壁は、該容器内に収容されたパックシート積層体を構成する折り畳まれたパックシートの輪郭のうち非直線状部分に沿った形状の部分を有するパックシート包装体。
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