JP2021054498A5 - - Google Patents

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本発明は、ガセット包装袋にフィルムで包装された複数個のフィルム包装ティシューを収納したフィルム包装ティシュー集合包装体に関するものである。
フィルムで包装されたポケットティシューの長手方向をガセット包装袋の上下方向に沿わせて、ポケットティシューをガセット包装袋の左右方向に並列して収納してフィルム包装ティシュー集合包装体を形成する技術が知られている。(特許文献1)
特開2013-28401号公報
しかし、特許文献1の技術では、ポケットティシューの長手方向の両側面の剛性が小さいために、複数のフィルム包装ティシュー集合包装体を段積みした場合には、最下段に位置するフィルム包装ティシュー集合包装体が圧縮によって潰れるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、圧縮荷重に対して耐力が大きいフィルム包装ティシュー集合包装体を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
第1手段は、ガセット包装袋に複数個のフィルム包装ティシューを収納したフィルム包装ティシュー集合包装体において、
前記フィルム包装ティシューを、複数のティシュペーパーをポップアップ式に折畳んだティシュペーパー束を包装フィルムで覆って形成し、前記フィルム包装ティシューの長手方向を、前記ガセット包装袋の上下方向に沿って配置し、前記フィルム包装ティシューの第1面と、前記フィルム包装ティシューに隣接するフィルム包装ティシューの第2面を対向させて、前記ガセット包装袋の左右方向に配置し、前記フィルム包装ティシューの長手方向の一側側面を、前記ガセット包装袋の天面に対向させ、前記フィルム包装ティシューの長手方向の他側側面を、前記ガセット包装袋の底面に対向させて配置し、前記一側側面と他側側面を、前記包装フィルムをキャラメル包装に折畳んで形成したことを特徴とする。
第2手段は、第1手段の構成において、前記ティシュペーパー束の折返し縁を、フィルム包装ティシューの長手方向に沿って延在させたことを特徴とする。
第3手段は、第1又は2手段の構成において、前記フィルム包装ティシューの圧縮率を80~100%に形成したことを特徴とする。
第4手段は、第1~3のいずれか1項の手段の構成において、前記フィルム包装ティシューの充填率を95~105%に形成したことを特徴とする。
第5手段は、第1~4のいずれか1項の手段の構成において、前記フィルム包装ティシュー集合包装体の圧縮率を85~125%に形成したことを特徴とする。
第1手段によれば、フィルム包装ティシューを、複数のティシュペーパーをポップアップ式に折畳んだティシュペーパー束を包装フィルムで覆って形成し、フィルム包装ティシューの長手方向を、ガセット包装袋の上下方向に沿って配置し、フィルム包装ティシューの第1面と、フィルム包装ティシューに隣接するフィルム包装ティシューの第2面を対向させて、ガセット包装袋の左右方向に配置し、フィルム包装ティシューの長手方向の一側側面を、ガセット包装袋の天面に対向させ、フィルム包装ティシューの長手方向の他側側面を、ガセット包装袋の底面に対向させて配置し、一側側面と他側側面を、包装フィルムをキャラメル包装に折畳んで形成したので、フィルム包装ティシューの一側側面と他側側面の剛性が高まり、一側側面と他側側面に加わる圧縮荷重に対する変位量を抑制することができる。これにより、店頭で複数のフィルム包装ティシュー集合包装体を4段積みして展示することができる。
第2手段によれば、第1手段による効果に加えて、ティシュペーパー束の折返し縁を、フィルム包装ティシューの長手方向に沿って延在させたので、フィルム包装ティシューの一側側面と他側側面に加わる圧縮荷重に対してティシュペーパー束の耐力を高めることができる。
第3手段によれば、第1又は2手段による効果に加えて、フィルム包装ティシューの圧縮率を80~100%に形成したので、ティシュペーパー束の空隙を低減して、ティシュペーパー束の剛性を高め、ティシュペーパー束の変位量をより抑制することができる。
第4手段によれば、第1~3のいずれか1項の手段による効果に加えて、フィルム包装ティシューの充填率を95~105%に形成したので、フィルム包装ティシューの一側側面と他側側面に加わる圧縮荷重を、一側側面と他側側面に対向するティシュペーパー束の両側面の全面に均等に分布させることができ、フィルム包装ティシューの変位量をさらに抑制することができる。
第5手段によれば、第1~4のいずれか1項の手段による効果に加えて、フィルム包装ティシュー集合包装体の圧縮率を85~125%に形成したので、フィルム包装ティシューと隣接するフィルム包装ティシューの間隔を維持して、フィルム包装ティシューの傾きを防止することができる。
フィルム包装ティシュー集合包装体の斜視図である。 フィルム包装ティシューの斜視図である。 ポップアップ式に折畳まれたティシュペーパーの束の説明図である。 ティシュペーパーの束を覆う包装フィルムの説明図である。 両側部をキャラメル包装に折畳んだ包装フィルムの説明図である。 ガセット包装袋を形成するチューブ状のフィルムの(a)は平面図、(b)は底側面図である。 フィルム包装ティシュー集合包装体の製造方法の説明図である。 評価試験1の試験片1~3の正面図である。
図1に示すように、フィルム包装ティシュー集合包装体1は、フィルム包装ティシュー10と、複数のフィルム包装ティシュー10を収納するガセット包装袋50で形成されている。
図2に示すように、フィルム包装ティシュー10は、直方体形状に形成されている。本明細書では、理解を容易にするために、フィルム包装ティシュー10内のティシュペーパー21を引出す開口部18が形成される天面を第1面11といい、天面に対向する底面を第2面12といい、図2中の矢印視において、正面を第3面13といい、正面に対向する裏面を第4面14といい、左側面を第5面(請求項における「他側側面」)15といい、左側面に対向する右側面を第6面(請求項における「一側側面」)16という。
図3に示すように、フィルム包装ティシュー10は、複数のティシュペーパー21をポップアップ式に折り畳んで積層した形成されたティシュペーパー束20と、ティシュペーパー束20を収納する包装フィルム30から形成されている。なお、本実施形態のティシュペーパー21は、前後方向の長さが197mmで、左右方向の長さが178mmで、ティシュペーパー束20は、2プライに形成されたティシュペーパー21が150組積層されて形成されている。
<ティシュペーパー束>
ティシュペーパー束20に積層された二つ折りにされたティシュペーパー22の折返し縁22Aは左側に位置し、二つ折りにされた上側部22Bは折返し縁22Aから右上方に延在し、下側部22Cは折返し縁21Aから右下方に延在して形成される。
ティシュペーパー22の上側に隣接して積層されたティシュペーパー23の折返し縁23Aは右側に位置し、上側部23Bは折返し縁23Aから左上方に延在し、下側部23Cは折返し縁23Aから左下方に延在して形成され、ティシュペーパー22の下側に隣接して積層されたティシュペーパー24の折返し縁24Aは右側に位置し、上側部24Bは折返し縁24Aから左上方に延在し、下側部24Cは折返し縁24Aから左下方に延在して形成される。
ティシュペーパー22の上側部22Bは、ティシュペーパー23の上側部23Aと下側部23Bの間に挿入され、ティシュペーパー22の下側部22Cは、ティシュペーパー24の上側部24Aと下側部24Bの間に挿入されている。これにより、ティシュペーパー束20の最も上側に位置するティシュペーパー21を上側に引上げると、この下側に隣接するティシュペーパー21が上側に引上げることができる。
また、ティシュペーパー22の折返し縁22Aは、フィルム包装ティシュー10の第4面14に沿って左右方向に沿って延在し、ティシュペーパー23の折返し縁23Aとティシュペーパー24の折返し縁24Aは、フィルム包装ティシュー10の第3面13に沿って延在する。よって、フィルム包装ティシュー10の第5面15又は第6面16に対して垂直方向の圧縮荷重が加わった場合の変位量(圧縮量)を小さくすることができる。なお、本明細書では、理解を容易にするために、ティシュペーパー21を、ティシュペーパー22,23,24と付して説明した。
ティシュペーパー21を構成する薄葉紙の原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものである。古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80~80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70~60:40が好ましい。
ティシュペーパー21の各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの坪量は10~25g/m2である。好ましくは、10~18g/m2である。ここでの坪量は、JIS P 8124(1998)の測定方法によるものをいう。また、ティシュペーパー21の紙厚は、2プライの状態で90~200μmであり、好ましくは90~140μmである。3プライの状態で120~300μmである。ここでの紙厚は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(株式会社尾崎製作所製)及びその相当機を用いて複数プライの状態で測定した値をいう。
<包装フィルム>
図4,5に示すように、包装フィルム30は、平面形状のフィルムを左右方向の両側に開口部31が形成されるように前後方向の縦断面において略矩形状に巻込み、巻込み方向における一側端部と他側端部が重なる重畳部32における中間部33を融着処理して形成される。これにより、平面形状のフィルムを筒体34に形成して、筒体34の一側に形成された開口部31からティシュペーパー束20を筒体34の内側に挿入することができる。なお、本実施形態においては、第3面13に重畳部32が位置するように巻込まれている。
次に、筒体34のティシュペーパー束20の左部よりも左側に延在する延在部35は、キャラメル包装に折畳まれている。すなわち、延在部35の上側部35Aを下側に折曲げ、次に、前側部35Bと後側部35Cをそれぞれ後側と前側に折曲げ、次に、下側部35Dを上側に折曲げて融着処理して開口部31を塞いでフィルム包装ティシュー10の第5面15が形成されている。これにより、ピロー包装に比較してフィルムが4層に積層されて形成された第5面15は、剛性が強くなり、第5面15に圧縮荷重が加わった場合の変位量を抑制することができる。なお、ピロー包装とは、延在部35の上側部35Aと下側部35Dの端部を重ね合わせて融着処理して開口部31を塞ぐ形態である。
同様に、筒体34のティシュペーパー束20の右部よりも右側に延在する延在部37は、キャラメル包装に折畳まれている。すなわち、延在部37の上側部37Aを下側に折曲げ、次に、前側部37Bと後側部37Cをそれぞれ後側と前側に折曲げ、次に、下側部37Dを上側に折曲げて開口部31を塞いでフィルム包装ティシュー10の第6面16が形成されている。これにより、ピロー包装に比較してフィルムが4層に積層されて形成された第6面16は、剛性が強くなり、第6面16に圧縮荷重が加わった場合の変位量を抑制することができる。
フィルム包装ティシュー10の外装を構成する柔軟性のある樹脂製の包装フィルム30の具体例としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体の単層フィルム、または、それらのフィルムを含む適宜積層されたラミネートフィルムや、それらのフィルムにアルミ蒸着などの表面処理を施したガスバリアフィルムが例示できる。また、サトウキビ、芋(デンプン)、トウモロコシといった植物原料に由来するバイオマスフィルムを用いることもできる。このようなバイオマスフィルムの使用は、環境保護の観点から好ましい。
コストの観点からはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムが好適である。また、包装フィルム30は、意匠性や手触り性に優れる梨地フィルムであってもよい。さらに、香り付きのティシュペーパーなど臭気のあるものを包装するのであれば、保香性に優れるエチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムが好まし。エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの一方面または両面に、ポリエチレン樹脂製フィルムやポリプロピレン樹脂製フィルムを積層して熱融着性が高められた複層の樹脂フィルムであってもよい。
包装フィルム30の厚さは、柔軟性、コスト、気体透過度、包装時における熱融着性を考慮して適宜に選択すればよいが、好ましくはJIS P 8118(1998)に準拠して測定される厚みが25~75μm、JIS L 1096(2010) E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスが5.0~50.0cNであるのが好ましい。厚みが25~75μmあれば、第5面15と第6面16の剛性が十分に高まる。また、係る厚み及びソフトネスであれば包装フィルム30が破れ難く、また、ティシュペーパーの取り出し性、特にポップアップ性に優れるものとしやすい。なお、厚みは、測定試料をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G-1A型」(株式会社尾崎製作所製)及びその相当機を用いて測定する。
<フィルム包装ティシュー>
ティシュペーパー束20と包装フィルム30から形成された本実施形態のフィルム包装ティシュー10の第1面11の左右方向の長さは略178mm、第1面11の前後方向の長さは略98.5mmであり、第3面13の上下方向の長さは略30mmに形成され、その重量は120gに形成されている。
フィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12の法線方向の圧縮率は、80~100%に形成され、85~90%に形成するのが好ましい。これにより、ティシュペーパー束20内の空隙の割合を低減して、フィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12の法線方向に作用する圧縮荷重に対する剛性を高めてティシュペーパー束20の変形を抑制することができる。
圧縮率が100%超の場合は、ティシュペーパー束20が第1面11と第2面12の法線方向に過度に圧縮されて、ティシュペーパー21のふんわり感が低下する恐れがあり、一方、80%未満の場合には、ティシュペーパー束20のティシュペーパー21の並列姿勢が乱れる恐れがある。
フィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12の法線方向の圧縮率は、ティシュペーパー束20における第1面11に対向する天面と第2面12に対向する底面の間の長さを、フィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12の間の長さ、すなわち第3面13の上下方向の長さで割って得られた値に、100を掛けて算出した値である。
ティシュペーパー束20における第1面11に対向する天面と第2面12に対向する底面の間の長さは、次のように測定して求めた。また、フィルム包装ティシュー10の第3面13の上下方向の長さは、フィルム包装ティシュー10を形成する包装フィルム30の中間部33の上下方向の長さをノギス等の長さゲージで測定して求めた。
ティシュペーパー束20を、JIS P 8111に基づいて標準状態23℃±1℃、湿度50±2%r.hの環境下で24時間調湿する。次に、ティシュペーパー束20の天面を上側に底面を下側にして水平台の上面に載置し、ティシュペーパー束20の天面に、ティシュペーパー束20の天面の外周縁よりも50mm以下の範囲ではみ出す大きさの硬質なアクリル板を載せて、アクリル板の4隅と水平台の間の長さを測定して平均値を算出した。なお、本実施形態のティシュペーパー束20の天面の左右方向の長さが略178mmで、前後方向の長さが略98.5mmであるので、左右方向の長さが250mmで、前後方向の長さが130mmに形成された重さ32gのアクリル板を使用して測定した。
フィルム包装ティシュー10の第5面15と第6面16の法線方向の充填率は、95~105%に形成され、99~101%に形成するのが好ましい。これにより、フィルム包装ティシュー10の第5面15とティシュペーパー束20の左側面と、フィルム包装ティシュー10の第6面16とティシュペーパー束20の右側面を近接させて、フィルム包装ティシュー10の第5面15に作用する圧縮荷重をティシュペーパー束20の左側面の全面に、フィルム包装ティシュー10の第6面16に作用する圧縮荷重をティシュペーパー束20の左側面の全面に均等分布させることができるので、フィルム包装ティシュー10の変位量のばらつきを抑制することができる。
充填率が95%未満の場合には、フィルム包装ティシュー10の第5面15とティシュペーパー束20の左側面との間と、フィルム包装ティシュー10の第6面16とティシュペーパー束20の右側面との間に大きな隙間が形成されて、フィルム包装ティシュー10の第5面15とティシュペーパー束20の左側面と、フィルム包装ティシュー10の第6面16とティシュペーパー束20の右側面を近接させることができない。一方、105%超の場合には、フィルム包装ティシュー10の第5面15とティシュペーパー束20の左側面と、フィルム包装ティシュー10の第6面16とティシュペーパー束20の右側面が過度に密着して、ティシュペーパー束20のティシュペーパー21の並列姿勢が乱れる恐れがある。
フィルム包装ティシュー10の第5面15と第6面16の法線方向の充填率は、ティシュペーパー束20における第5面15に対向する左側面と第6面16に対向する右側面の間の長さを、フィルム包装ティシュー10の第5面15と第6面16の間の長さ、すなわち第3面13の左右方向の長さで割って得られた値に、100を掛けて算出した値である。
ティシュペーパー束20における第5面11に対向する左側面と第2面12に対向する右側面の間の長さは、次のように測定して求めた。また、フィルム包装ティシュー10の第3面13の左右方向の長さは、フィルム包装ティシュー10を形成する包装フィルム30の中間部33の左右方向の長さをノギス等の長さゲージで測定して求めた。
ティシュペーパー束20を、JIS P 8111に基づいて標準状態23℃±1℃、湿度50±2%r.hの環境下で24時間調湿する。次に、ティシュペーパー束20の右側面を上側に左側面を下側にして水平台の上面に載置し、ティシュペーパー束20の右側面に、ティシュペーパー束20の右側面の外周縁よりも50mm以下の範囲ではみ出す大きさの硬質なアクリル板を載せて、アクリル板の4隅と水平台の間の長さを測定して平均値を算出した。なお、本実施形態のティシュペーパー束20の右側面の左右方向の長さが略30mmで、前後方向の長さが略98.5mmであるので、左右方向の長さが70mmで、前後方向の長さが130mmに形成された重さ32gのアクリル板を使用して測定した。
<ガセット包装袋>
図1に示すように、ガセット包装袋50は、直方体形状に形成されている。本明細書では、理解を容易にするために、把手部57が形成された面を天面51といい、天面に対向する面を底面52といい、図1中の矢印視において、正面を正面53といい、正面53に対向する面を裏面54といい、正面の左側に形成された面を左側面55といい、左側面55に対向する面を右側面56という。
図6に示すように、ガセット包装袋50は、チューブ状のフィルム60の左側部61と右側部62をそれぞれ内側に折込んで折畳み部を有する偏平形状のチューブ状のフィルム60から形成される。これにより、チューブ状のフィルム60の上部に形成された開口部63と下部に形成された開口部64を熱融着して塞ぐと、チューブ状のフィルム60の上部と下部にガセットを形成することができる。
図7(a)に示すように、チューブ状のフィルム60の上部の開口部63を所定の長さに亘って熱融着して塞ぎ天面51と天面51の上側に連続する把手部57を形成する。なお、把手部57には、左右方向に沿って長軸を有する指かけ孔58が形成されている。
次に、図7(b)に示すように、チューブ状のフィルム60の左側部61と右側部62に形成された折畳み部を前後方向に広げ、図7(c)に示すように、チューブ状のフィルム60の下部の開口部64から複数のフィルム包装ティシュー10を挿入する。これにより、フィルム包装ティシュー10を容易にチューブ状のフィルムの内部に挿入することができる。
次に、図7(d)に示すようにチューブ状のフィルム60の下部の開口部64を熱融着して塞いで底面52を形成して、フィルム包装ティシュー集合包装体1を形成することができる。
チューブ状のフィルム60としては、ポリプロピレンフィルム及びポリエチレンフィルムであるのがコスト面及び開封性の点で好ましい。フィルムの融点は150℃以下であるのがよい。なお、包装フィルムの融点が低いほうが低温で熱融着処理でき、封止や把手部の形成において好ましいが、過度に融点が低い場合には、フィルム包装ティシュー1の特に妻面4Aの四角部分4tとの摩擦などによって傷が付いたり、穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は80℃である。ポリエチレンフィルムとしては、直鎖低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)が挙げられる。なかでも、本発明においては、熱融着性及びコストの点で、密度0.910~0.940g/cm3で融点が110~120℃の直鎖低密度ポリエチレンフィルム層(LLDPE)が、特に適する。また、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体の単層フィルム、または、それらのフィルムを含む適宜積層されたラミネートフィルムや、それらのフィルムにアルミ蒸着などの表面処理を施したガスバリアフィルムを用いてもよい。包装フィルム4と同様に、サトウキビ、芋(デンプン)、トウモロコシといった植物原料に由来するバイオマスフィルムを用いることもできる。ガセット包装フィルムにバイオマスフィルムを使用するのも、環境保護の観点から好ましい。
チューブ状のフィルム60の厚さは、柔軟性、コスト、包装時における熱融着性に加えて、開封時に容易に開封できる引裂き性、内包されるフィルム包装ティシュー1の特に妻面四角部4tに対する耐摩耗性、さらに把手部に設けられた指かけ孔に指を通して持ち運ぶ際に指に過度の負荷がかからない柔軟性等、ガセット包装特有の事情に加えて内包されるフィルム包装ティシュー1との関係を考慮して適宜に選択する。
このような点から好ましいチューブ状のフィルム60の厚み及びソフトネスは、JIS P 8118(1998)に準拠して測定される厚みが10~65μm、JIS L 1096(2010) E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスが5.0~50.0cNである。
<フィルム包装ティシュー集合包装体>
図1に示すように、本実施形態のフィルム包装ティシュー集合包装体1は、ガセット包装袋50の内部に、5個のフィルム包装ティシュー10が並列して挿入されている。
フィルム包装ティシュー10は、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第6面16と第5面15を対向させ、フィルム包装ティシュー集合包装体1の正面53と裏面54に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第3面13と第4面14を対向させ、フィルム包装ティシュー集合包装体1の左側面55と右側面56に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12を対向させる姿勢で挿入されている。これにより、フィルム包装ティシュー集合包装体1の上側に、フィルム包装ティシュー集合包装体1を段積みした場合に、フィルム包装ティシュー10の第6面16に作用する圧縮荷重を、高い剛性を有する第6面16を介してティシュペーパー束20の対向面の全面に均等な分布することができ、フィルム包装ティシュー集合包装体1の上側に、複数のフィルム包装ティシュー集合包装体1を段積みすることができる。
フィルム包装ティシュー10とガセット包装袋50から形成された本実施形態のフィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51の左右方向の長さは略190mm、天面51の前後方向の長さは略98.5mmであり、正面53の上下方向の長さは略178mmに形成され、その重量は600gに形成されている。
フィルム包装ティシュー集合包装体1の左側面55と右側面56の法線方向の圧縮率は、85~125%に形成され、85~100%に形成するのが好ましい。これにより、フィルム包装ティシュー10と隣接するフィルム包装ティシュー10を所定の間隔に維持して、フィルム包装ティシュー10の左右方向の傾きを防止して、圧縮荷重に対する耐力の低下を防止することができる。
圧縮率が125%超の場合は、フィルム包装ティシュー集合包装体1の内部に5個のフィルム包装ティシュー10を挿入することができない恐れがある。一方、85%未満の場合には、フィルム包装ティシュー10と、隣接するフィルム包装ティシュー10の間の間隔が広くなり、一部のフィルム包装ティシュー10が傾斜してフィルム包装ティシュー10の並列姿勢が乱れ圧縮荷重に対する耐力が低下する。
フィルム包装ティシュー集合包装体1の左側面55と右側面56の法線方向の圧縮率は、フィルム包装ティシュー集合包装体1に挿入された5個のフィルム包装ティシュー10の最も左側に位置するフィルム包装ティシュー10の第1面11と最も右側に位置するフィルム包装ティシュー10の第2面12の間の長さを、フィルム包装ティシュー集合包装体1の左側面55と右側面56の長さ、すなわち、正面53の左右方向の長さで割って得られた値に、100を掛けて算出した値である。
最も左側に位置するフィルム包装ティシュー10の第1面11と最も右側に位置するフィルム包装ティシュー10の第2面12の間の長さは、それぞれのフィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12の間の長さ、すなわち第3面13の左右方向の長さを測定して合計して求めた。
フィルム包装ティシュー10の第3面13の左右方向の長さは、フィルム包装ティシュー10の第1面11を上側にした姿勢で定盤に置き、ダイヤルゲージ等の高さゲージで測定して求めた。また、フィルム包装ティシュー集合包装体1の正面53の左右方向の長さは、ノギス等の長さゲージで測定して求めた。
<評価試験1>
(試験片)
図8に示すように、試験片1Aは、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第6面16と第5面15を対向させて形成し、試験片1Bは、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第1面11と第2面12を対向させて形成し、試験片1Cは、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第3面13と第4面14を対向させて形成した。
(評価試験)
フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51を上側に底面52を下側にして水平台の上面に載置し、天面51の上側にアクリル板を載せて、アクリル板の上側にフィルム包装ティシュー集合包装体1の3個分の重さに相当する1800gの重りを載せて、目視観察を行った。
(試験結果)
試験片1Aは、ティシュペーパー束20に潰れもなく、並列姿勢も良好であった。試験片1Bは、ティシュペーパー束20に潰れが発生し、並列姿勢に乱れが発生した。試験片1Cは、ティシュペーパー束20に大きな潰れが発生し、並列姿勢に大きな乱れが発生した。
<評価試験2>
(試験片)
試験片2Aは、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第6面16と第5面15を対向させて形成し、第5面15と第6面16をキャラメル包装に折畳んで形成した。
試験片2Bは、フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51と底面52に、それぞれフィルム包装ティシュー10の第6面16と第5面15を対向させて形成し、第5面15と第6面16をピロー包装に形成した。
(評価試験)
フィルム包装ティシュー集合包装体1の天面51を上側に底面52を下側にして水平台の上面に載置し、天面51の上側にアクリル板を載せて、アクリル板の上側にフィルム包装ティシュー集合包装体1の3個分の重さに相当する1800gの重りを載せて、24時間の経過観察を行い、上下方向の高さの変位量を測定した。
(試験結果)
試験片2Aは、試験開始時の上下方向高さが178mmで、24時間経過後の上下方向高さが173mmあり、5mmの圧縮変位量が発生した。また、フィルム包装ティシュー10の並列姿勢を良好であった。
試験片2Bは、試験開始時の上下方向高さが178mmで、24時間経過後の上下方向高さが168mmあり、10mmの圧縮変位量が発生した。また、フィルム包装ティシュー10と隣接するフィルム包装ティシュー10の上部の間隔が下部の間隔よりも広がった。
1 フィルム包装ティシュー集合包装体
10 フィルム包装ティシュー
11 第1面
12 第2面
15 第5面(一側側面)
16 第6面(他側測面)
20 ティシュペーパー束
21 ティシュペーパー
22 ティシュペーパー
22A 折返し縁
23 ティシュペーパー
23A 折返し縁
24 ティシュペーパー
24A 折返し縁
30 包装フィルム
50 ガセット包装袋
51 天面
52 底面
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