JP7069467B2 - フェイシャルティシュ製品 - Google Patents
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Description
本実施形態において収納されたティシュペーパーは、2プライのシートから構成され、原紙にカレンダー処理がなされたものである。ティシュペーパーは、図1及び図2に示すように、ティシュペーパー2a、2b・・・をポップアップ式に取出し可能に、かつ、取出し方向がMD方向となるように、交互に積層してなる積層体20としてフィルムパック10に収納される。なお、本実施形態では、各ティシュペーパー2a、2b・・・は中央でV折りされて折り目2afを有し、それぞれの側端部が掛け合わされながら交互に積層され、ポップアップ式に取出し可能なティシュペーパー積層体を構成しているが、ポップアップ式に取出し可能であれば他の公知の折り方(例えばZ折り)であってもよい。積層体20としてフィルムパック10に収納される際には、折り目2afがフィルムパック10の長辺に略平行となるように収納される。
2プライに積層したシートからなるティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)としたとき、DMDTが220gf/25mm以上380gf/25mm以下である。ここで、ティシュペーパーの抄紙の流れ方向を「縦方向」としており、ティシュペーパーの取出し方向が縦方向となる。DMDTの数値が大きいほど、スリット14に保持されるティシュペーパーの形状を安定させることができるが、DMDTの数値が大きすぎると、硬くなりすぎてしまい、柔らかな肌触りを実現できなくなる。本発明においては、DMDTを上記の範囲とすることにより、低強度で柔らかでありながら、フィルムパック10からのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてスリット14に保持されるティシュペーパーの形状を安定させることができる。DMDTは、250gf/25mm以上360gf/25mm以下であることが好ましく、280gf/25mm以上340gf/25mm以下であることがより好ましい。
本発明においては、フィルムパック10からのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてスリット14に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生が良好に抑制された、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品100を提供するために、図1及び図2に示すように、ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、スリット14を形成可能な仮綴部11の長手方向の寸法(PL)の比とフィルムパック10の高さ(CH)に対する、ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比を調整している。ここで、スリット14からティシュペーパー2a、2b・・・を取出す方向をDとする。図2の場合、上下方向が取出し方向Dとなる。スリット14の長手方向は、ティシュペーパー2aの取出し方向Dに直交する方向に沿っている。
ティシュペーパーを構成する2プライのシートは、パルプを主成分とするものであり、好ましくは、50質量%以上のパルプを含有する。ティシュペーパーの製造に使用できるパルプとしては、木材パルプ、古紙パルプ、非木材パルプが挙げられるが、本実施形態のティシュペーパーは、パルプとして木材パルプ100%から成るものであってもよく、木材パルプの他に、古紙パルプや非木材パルプを含んでいてもよい。パルプ以外の成分としては、填料、合成繊維、天然繊維等を挙げることができる。目標とする品質を得るためには、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20質量%以上50質量%以下と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50質量%以上80質量%以下とからなる木材パルプを原料とすることが好ましく、NBKP:25質量%以上45質量%以下と、LBKP:55質量%以上75質量%以下とからなる木材パルプを原料とすることがより好ましい。
本実施形態のティシュペーパーにおける、紙厚は、0.50mm/10プライ以上0.90mm/10プライ以下であることが好ましく、0.60mm/10プライ以上0.80mm/10プライ以下であることがより好ましく、0.65mm/10プライ以上0.75mm/10プライ以下であることが更に好ましい。なお、上記の紙厚は、1プライのシートを10枚重ねたときの紙厚を示す。また、本実施形態のティシュペーパーにおける、1プライあたりの坪量は、12.0g/m2以上22.0g/m2以下であることが好ましく、13.5g/m2以上20.5g/m2以下であることがより好ましく、15.0g/m2以上19.0g/m2以下であることが更に好ましい。ティシュペーパーの紙厚や1プライあたりの坪量を上記の範囲内のものとすることにより、柔らかさとボリューム感とが両立可能なものとなる。
本実施形態のティシュペーパーの積層体20は、頂面10aに、スリット14を形成可能な仮綴部11を、頂面10aの長辺に略平行に有する、フィルムパック10に収納される。フィルムパック10は、積層体20を収納した状態において略直方体の形状を有している。
フィルムパック10の包装形態は公知の方法を用い、特に限定されないが、ピロー包装、又はキャラメル包装、又はガゼット包装を用いることが好ましく、美粧性を持たせる観点から、図1及び図2に示すようにキャラメル包装を用いることがより好ましい。
フィルムパック10の長辺の寸法(CL)は130mm以上180mm以下であり、フィルムパック10の短辺の寸法(CW)は95mm以上135mm以下であり、フィルムパック10の高さ(CH)は20mm以上60mm以下である。フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)、短辺の寸法(CW)及び高さ(CH)を上記の範囲に調整することにより、フィルムパック10の美粧性及び保型性が良好で、かつ、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品100を得ることができる。また、フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)は135mm以上175mm以下、短辺の寸法(CW)は102mm以上128mm以下、高さ(CH)は25mm以上50mm以下であることが好ましく、フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)は145mm以上165mm以下、短辺の寸法(CW)は110mm以上120mm以下、高さ(CH)は30mm以上40mm以下であることが更に好ましい。
フィルムパック10に使用されるフィルムの厚さは、30μm以上150μm以下であることが好ましく、50μm以上130μm以下であることがより好ましく、70μm以上110μm以下であることが更に好ましい。フィルムの厚さを上記の範囲に調整することにより、輸送時に必要なフィルムの強度を確保することができるとともに、フィルムパック10の良好な手触りを維持することができる。
図2に示すように、フィルムパック10は、頂面10aに、ティシュペーパーを通過させて取出すためのスリット14を形成可能な仮綴部11を、頂面10aの長辺に略平行に有している。使用者は、仮綴部11を開封することによりスリット14が形成し、ティシュペーパー2a、2b・・・をスリット14を通過させて取出すことができる。仮綴部11は、フィルムパック10の短辺方向の略中心に設けられ、かつ、仮綴部11の長辺方向の一方端部と頂面10aの長辺方向の一方端部の離間距離と、仮綴部11の長辺方向の他方端部と頂面10aの長辺方向の他方端部との離間距離と、が略同一であることが好ましい。なお、仮綴部11を開封した後に形成されるスリット14の端部を裂けにくくするために、仮綴部11は、製造工程におけるフィルムの流れ方向(成型後のフィルムパックの短辺方向)に対して垂直に入れることが好ましい。
<実施例>
表1から表3に示すようにフェイシャルティシュ製品の特性に関して、モニター20人で5段階評価を行った。数値が大きいほど優れていることを示し、「3」以上の場合に合格とした。表1の評価の数字は、モニター20名の各評価の数字の平均値を四捨五入したものである。
10 フィルムパック
10a フィルムパックの頂面
11 仮綴部
12 ミシン目
13 非カット部
14 スリット
20 ティシュペーパーの積層体
100 フェイシャルティシュ製品
CL フィルムパックの長辺の寸法
CW フィルムパックの短辺の寸法
CH フィルムパックの高さ
PL 仮綴部(又はスリット)の長手方向の寸法
LA ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法
LB ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法
D 取出し方向
Claims (7)
- 2プライのシートからなるティシュペーパーを、ポップアップ式に取出し可能に、かつ、取出し方向がMD方向となるように、交互に積層してなる積層体と、前記積層体を収納するフィルムパックと、を備える略直方体のフェイシャルティシュ製品であって、
前記フィルムパックは、頂面に、前記ティシュペーパーを通過させて取出すためのスリットを形成可能な仮綴部を、前記頂面の長辺に略平行に有し、キャラメル包装で形成され、
前記フィルムパックの長辺の寸法(CL)は130mm以上180mm以下であり、
前記フィルムパックの短辺の寸法(CW)は95mm以上135mm以下であり、
前記フィルムパックの高さ(CH)は20mm以上60mm以下であり、
前記フィルムパックを構成するフィルムの厚さが、30μm以上150μm以下であり、
前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが、220gf/25mm以上380gf/25mm以下であり、
前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の横方向の引張強さDCDTが、65.4gf/25mm以上116.5gf/25mm以下であり、
前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)の比であるPL/LBが、0.20以上0.70以下であり、
前記フィルムパックの高さ(CH)に対する、前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比であるLA/CHが3.8以上11.5以下である、フェイシャルティシュ製品。 - 前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)が、30mm以上106mm以下である、請求項1に記載のフェイシャルティシュ製品。
- 前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)が、190mm以上270mm以下であり、
前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)が、130mm以上180mm以下である、請求項1又は2に記載のフェイシャルティシュ製品。 - 前記ティシュペーパーの1プライあたりの坪量は、12.0g/m 2 以上22.0g/m 2 以下であり、
前記ティシュペーパーの紙厚は、0.50mm/10プライ以上0.90mm/10プライ以下である、請求項1から3のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。 - 前記積層体を構成する前記ティシュペーパーの入り数は、60組以上180組以下である、請求項1から4のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
- 前記フィルムパックを構成するフィルムは、単層で形成され、前記フィルムの材質が梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種である、請求項1から5のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
- 前記フィルムパックを構成するフィルムは、複層で形成され、前記フィルムパックの最表層及び/又は最裏層における前記フィルムの材質が、梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種である、請求項1から5のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
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