JP7069467B2 - フェイシャルティシュ製品 - Google Patents

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Description

本発明は、強度の低いティシュペーパーの積層体及び当該積層体を収納したフィルムパックを備える、フェイシャルティシュ製品に関する。
従来、いわゆるポップアップ方式でティシュペーパーを折り畳んだ積層体を収納したティシュ製品において、当該積層体は紙製カートンに収納されることが多い。このような紙製カートンを用いたティシュ製品において、紙製カートン内にデッドスペースが発生することにより、輸送効率が低下し、また、紙製カートンが潰れやすいという問題があった。
そこで、紙製カートンではなく、フィルムパックにティシュペーパーの積層体を収納したティシュ製品の検討もなされている(例えば、特許文献1を参照)。紙製カートンではなく、フィルムパックに収納することにより、生産者の視点においては、軽量化やコンパクト化による輸送コストの削減、輸送時の箱潰れ防止等のメリットがあり、また、消費者においては、軽量化による商品購入後の携帯しやすさ、コンパクト化による家庭での保管スペースの削減等のメリットがある。なお、紙製カートンを用いたティシュ製品について、ティシュ製品自体のサイズを小さくする試みがなされている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2008-183034号公報 特開2001-286414号公報
ところで、近年において、収納される衛生用紙については、ローションが塗布された低強度で柔らかいティシュペーパー等が好まれる傾向にある。しかしながら、このような低強度で柔らかいティシュペーパーをフィルムパックに収納した場合、フィルムパックからの取出し性が悪く、ティシュペーパーが破れやすいという問題があった。また、1組のティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップして出てくる1組のティシュペーパーの形状が安定しづらいという問題があり、さらに、ドロップバック(ティシュペーパーがフィルムパックの中に落ちる現象)が起こりやすいという問題があった。
さらに、近年では、花粉症患者の増加により、ポケットティシュよりもティシュペーパーの入り数が多く、かつ、従来のティシュ製品よりもサイズの小さい、コンパクトで携帯性に優れる、フィルムパックに収容されたティシュ製品の需要が高まっている。上記の特許文献1のティシュ製品では、フィルムパックを用いているもののコンパクト化についての検討はなされておらず、また、上記の特許文献2は、あくまで紙製カートンを用いたティシュ製品について検討されたものであり、フィルムパックを用いたティシュ製品のコンパクト化についての検討はなされたものではなかった。すなわち、これまでに、低強度で柔らかいティシュペーパーの積層体をフィルムパックに収納したティシュ製品において、携帯性や上記したティシュペーパーの取出し性の問題についての検討が十分になされていなかった。
したがって、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低強度で柔らかいティシュペーパーの積層体と、当該積層体を収納するフィルムパックと、を備えるフェイシャルティシュ製品において、フィルムパックからのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてフィルムパックのスリット(取出し口)に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生が良好に抑制された、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、フィルムパックの各寸法、フィルムパックの厚み等の他に、ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法に対する、スリットを形成可能な仮綴部の長手方向の寸法の比とフィルムパックの高さに対する、ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法の比を調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、2プライのシートからなるティシュペーパーを、ポップアップ式に取出し可能に、かつ、取出し方向がMD方向となるように、交互に積層してなる積層体と、前記積層体を収納するフィルムパックと、を備える略直方体のフェイシャルティシュ製品であって、前記フィルムパックは、頂面に、前記ティシュペーパーを通過させて取出すためのスリットを形成可能な仮綴部を、前記頂面の長辺に略平行に有しており、前記フィルムパックの長辺の寸法(CL)は130mm以上180mm以下であり、前記フィルムパックの短辺の寸法(CW)は95mm以上135mm以下であり、前記フィルムパックの高さ(CH)は20mm以上60mm以下であり、前記フィルムパックを構成するフィルムの厚さが、30μm以上150μm以下であり、前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが、220gf/25mm以上380gf/25mm以下であり、前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)の比であるPL/LBが、0.20以上0.70以下であり、前記フィルムパックの高さ(CH)に対する、前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比であるLA/CHが3.8以上11.5以下である、フェイシャルティシュ製品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)が、30mm以上106mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)が、190mm以上270mm以下であり、前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)が、130mm以上180mm以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の横方向の引張強さDCDTが、60gf/25mm以上130gf/25mm以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記ティシュペーパーの1プライあたりの坪量は、12.0g/m以上22.0g/m以下であり、前記ティシュペーパーの紙厚は、0.50mm/10プライ以上0.90mm/10プライ以下であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記積層体を構成する前記ティシュペーパーの入り数は、60組以上180組以下であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記フィルムパックを構成するフィルムは、単層で形成され、前記フィルムの材質が梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種であり、前記フィルムパックは、キャラメル包装で形成されることを特徴とするものである。
(8)本発明の第8の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品であって、前記フィルムパックを構成するフィルムは、複層で形成され、前記フィルムパックの最表層及び/又は最裏層における前記フィルムの材質が、梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種であり、前記フィルムパックは、キャラメル包装で形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、低強度で柔らかいティシュペーパーの積層体と、当該積層体を収納するフィルムパックと、を備えるフェイシャルティシュ製品において、フィルムパックからのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてフィルムパックのスリット(取出し口)に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生が良好に抑制された、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品を提供することができる。
仮綴部を開封する前の本発明のフェイシャルティシュ製品を示す斜視図である。 仮綴部を開封した後の本発明のフェイシャルティシュ製品を示す斜視図である。 ティシュペーパーの取出し方向に展開した長さ(ティシュペーパーを広げた長さ)を測定する方法を示す図面である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。図1は、仮綴部11を開封する前の本発明のフェイシャルティシュ製品100を示す斜視図であり、図2は、仮綴部11を開封した後の本発明のフェイシャルティシュ製品100を示す斜視図である。本実施形態におけるフェイシャルティシュ製品100は略直方体であり、図2に示すように、2プライのシートからなるティシュペーパー2a、2b・・・をポップアップ式に取出し可能に交互に積層してなる積層体20と、積層体20を収納するフィルムパック10を備える。
図1に示すように、積層体20を収納した状態において、フィルムパック10は、長辺、短辺、及び高さ方向の辺からなる略直方体の形状を有している。さらに、フィルムパック10は、長辺と短辺で構成された頂面10aに、スリット14を形成可能な仮綴部11を、頂面10aの長辺に略平行に有する。使用者は、仮綴部11を開封することによりスリット14を形成し、図2に示すようにティシュペーパー2a、2b・・・をスリット14を通過させて取出すことができる。
<ティシュペーパー及び積層体>
本実施形態において収納されたティシュペーパーは、2プライのシートから構成され、原紙にカレンダー処理がなされたものである。ティシュペーパーは、図1及び図2に示すように、ティシュペーパー2a、2b・・・をポップアップ式に取出し可能に、かつ、取出し方向がMD方向となるように、交互に積層してなる積層体20としてフィルムパック10に収納される。なお、本実施形態では、各ティシュペーパー2a、2b・・・は中央でV折りされて折り目2afを有し、それぞれの側端部が掛け合わされながら交互に積層され、ポップアップ式に取出し可能なティシュペーパー積層体を構成しているが、ポップアップ式に取出し可能であれば他の公知の折り方(例えばZ折り)であってもよい。積層体20としてフィルムパック10に収納される際には、折り目2afがフィルムパック10の長辺に略平行となるように収納される。
また、本発明のフェイシャルティシュ製品100において、ティシュぺーパーにはローション薬液が塗工されなくてもよいし、塗工されてもよいが、原紙質量に対して、グリセリン、ソルビトール等を含むローション薬液を、5%以上40%以下の範囲で塗工することが好ましい。上記の範囲でローション薬液を塗工することにより、ティシュペーパーが柔らかく、滑らかになり、フィルムパック10からのティシュペーパーの取出し性が良好となる。
(DMDTとDCDT)
2プライに積層したシートからなるティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)としたとき、DMDTが220gf/25mm以上380gf/25mm以下である。ここで、ティシュペーパーの抄紙の流れ方向を「縦方向」としており、ティシュペーパーの取出し方向が縦方向となる。DMDTの数値が大きいほど、スリット14に保持されるティシュペーパーの形状を安定させることができるが、DMDTの数値が大きすぎると、硬くなりすぎてしまい、柔らかな肌触りを実現できなくなる。本発明においては、DMDTを上記の範囲とすることにより、低強度で柔らかでありながら、フィルムパック10からのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてスリット14に保持されるティシュペーパーの形状を安定させることができる。DMDTは、250gf/25mm以上360gf/25mm以下であることが好ましく、280gf/25mm以上340gf/25mm以下であることがより好ましい。
また、2プライに積層したシートからなるティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の横方向の引張強さをDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)としたとき、DCDTが、60gf/25mm以上130gf/25mm以下であることが好ましく、70gf/25mm以上120gf/25mm以下であることがより好ましく、80gf/25mm以上110gf/25mm以下であることが更に好ましい。ここで、流れ方向に直角な方向を「横方向」としている。DCDTを上記の範囲に調整することにより、低強度で柔らかなティシュペーパーを得ることができる。なお、DMDT及びDCDTの引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行う。また、引張強さは、公知の方法で調整することができる。
(ティシュペーパーの寸法・入り数)
本発明においては、フィルムパック10からのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてスリット14に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生が良好に抑制された、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品100を提供するために、図1及び図2に示すように、ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、スリット14を形成可能な仮綴部11の長手方向の寸法(PL)の比とフィルムパック10の高さ(CH)に対する、ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比を調整している。ここで、スリット14からティシュペーパー2a、2b・・・を取出す方向をDとする。図2の場合、上下方向が取出し方向Dとなる。スリット14の長手方向は、ティシュペーパー2aの取出し方向Dに直交する方向に沿っている。
本発明において、ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、スリット14を形成可能な仮綴部11の長手方向の寸法(PL)の比である、PL/LBが0.20以上0.70以下であり、フィルムパック10の高さ(CH)に対する、ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比であるLA/CHが3.8以上11.5以下である。
ここで、PL/LBについては、数値が小さいほど、保持されたティシュペーパーのスリット14近傍部分が締まる傾向にあるため、ティシュペーパーが立ちやすくなり、かつ、ドロップバックも起こりづらくなるが、小さすぎるとティシュペーパーが取出しづらくなり、場合によっては、ティシュペーパーが破けてしまう場合もある。このため、本発明においては、PL/LBを上記の範囲に調整している。
また、LA/CHについては、その数値が大きすぎると、ティシュペーパーがスリット14に保持される際に、保持されたティシュペーパーの、スリット14より上方部分の取出し方向の寸法が大きくなりすぎてしまい、保持されたティッシペーパーが倒れやすくなり、形状安定性を損なう場合がある。また、LA/CHの数値が小さすぎると、使用が進むについて、フィルムパック10内部の空間が大きくなりすぎてしまい、ドロップバックが発生しやすくなる。このため、本発明においては、LA/CHを上記の範囲に調整している。
以上のことから、本発明においては、PL/LB及びLA/CHを上記の範囲に調整することにより、ティシュペーパーの取出し性が向上し、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてフィルムパック10のスリット14に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生を良好に抑制することができる。また、PL/LBが0.30以上0.60以下、LA/CHが4.6以上9.2以下であることが好ましく、PL/LBが0.40以上0.50以下、LA/CHが5.7以上7.6以下であることがより好ましい。
なお、寸法(LA)は、図3に示すように、ポップアップしたティシュペーパー2aを取り出し方向Dに展開して平板200上に載置し、取出し方向Dに直交する方向の一辺2a1を粘着テープ202等で固定する。そして、対辺2a2をわずかに引張り、ティシュペーパー2aの折り目2afの凸部が潰れてほぼ平らになるときの長さとする。
ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)が、190mm以上270mm以下、ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)が、130mm以上180mm以下、であることが好ましい。LAとLBの数値を上記の範囲に調整することにより、コンパクトで携帯性に優れ、かつ、縦横の長さのバランスが良くなることで使用時に安心感、満足感のあるフェイシャルティシュ製品100に適した積層体20を得ることができる。LAが205mm以上255mm以下、LBが135mm以上175mm以下、であることがより好ましく、LAが220mm以上240mm以下、LBは145mm以上165mm以下、であることが更に好ましい。
積層体20を構成するティシュペーパー(2プライに積層されたシート)の入り数は、60組以上180組以下であることが好ましく、80組以上160組以下であることがより好ましく、90組以上130組以下であることが更に好ましい。ティシュペーパーの入り数を上記の範囲に調整することにより、フェイシャルティシュ製品100の保型性を良くし、コンパクトタイプではありながら、フェイシャルティシュ製品100の交換頻度を低くすることができる。
(ティシュペーパー原料)
ティシュペーパーを構成する2プライのシートは、パルプを主成分とするものであり、好ましくは、50質量%以上のパルプを含有する。ティシュペーパーの製造に使用できるパルプとしては、木材パルプ、古紙パルプ、非木材パルプが挙げられるが、本実施形態のティシュペーパーは、パルプとして木材パルプ100%から成るものであってもよく、木材パルプの他に、古紙パルプや非木材パルプを含んでいてもよい。パルプ以外の成分としては、填料、合成繊維、天然繊維等を挙げることができる。目標とする品質を得るためには、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20質量%以上50質量%以下と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50質量%以上80質量%以下とからなる木材パルプを原料とすることが好ましく、NBKP:25質量%以上45質量%以下と、LBKP:55質量%以上75質量%以下とからなる木材パルプを原料とすることがより好ましい。
(紙厚、坪量)
本実施形態のティシュペーパーにおける、紙厚は、0.50mm/10プライ以上0.90mm/10プライ以下であることが好ましく、0.60mm/10プライ以上0.80mm/10プライ以下であることがより好ましく、0.65mm/10プライ以上0.75mm/10プライ以下であることが更に好ましい。なお、上記の紙厚は、1プライのシートを10枚重ねたときの紙厚を示す。また、本実施形態のティシュペーパーにおける、1プライあたりの坪量は、12.0g/m以上22.0g/m以下であることが好ましく、13.5g/m以上20.5g/m以下であることがより好ましく、15.0g/m以上19.0g/m以下であることが更に好ましい。ティシュペーパーの紙厚や1プライあたりの坪量を上記の範囲内のものとすることにより、柔らかさとボリューム感とが両立可能なものとなる。
<フィルムパック>
本実施形態のティシュペーパーの積層体20は、頂面10aに、スリット14を形成可能な仮綴部11を、頂面10aの長辺に略平行に有する、フィルムパック10に収納される。フィルムパック10は、積層体20を収納した状態において略直方体の形状を有している。
(フィルムパックの包装形態)
フィルムパック10の包装形態は公知の方法を用い、特に限定されないが、ピロー包装、又はキャラメル包装、又はガゼット包装を用いることが好ましく、美粧性を持たせる観点から、図1及び図2に示すようにキャラメル包装を用いることがより好ましい。
フィルムパック10を構成するフィルムは、単層で形成されてもよく複層で形成されてもよい。フィルムの材質は特に限定されないが、単層で形成される場合、フィルムの材質が梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種であることが好ましく、フィルムパック10を構成するフィルムが複層で形成される場合、フィルムパック10の最表層及び/又は最裏層におけるフィルムの材質が、梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種であることが好ましい。フィルムパック10を構成するフィルムの材質を上記の材質にすることにより、美粧性を向上させることができる。
(フィルムパックの寸法)
フィルムパック10の長辺の寸法(CL)は130mm以上180mm以下であり、フィルムパック10の短辺の寸法(CW)は95mm以上135mm以下であり、フィルムパック10の高さ(CH)は20mm以上60mm以下である。フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)、短辺の寸法(CW)及び高さ(CH)を上記の範囲に調整することにより、フィルムパック10の美粧性及び保型性が良好で、かつ、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品100を得ることができる。また、フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)は135mm以上175mm以下、短辺の寸法(CW)は102mm以上128mm以下、高さ(CH)は25mm以上50mm以下であることが好ましく、フィルムパック10の、長辺の寸法(CL)は145mm以上165mm以下、短辺の寸法(CW)は110mm以上120mm以下、高さ(CH)は30mm以上40mm以下であることが更に好ましい。
(フィルムパックのフィルムの厚さ)
フィルムパック10に使用されるフィルムの厚さは、30μm以上150μm以下であることが好ましく、50μm以上130μm以下であることがより好ましく、70μm以上110μm以下であることが更に好ましい。フィルムの厚さを上記の範囲に調整することにより、輸送時に必要なフィルムの強度を確保することができるとともに、フィルムパック10の良好な手触りを維持することができる。
(仮綴部とスリット)
図2に示すように、フィルムパック10は、頂面10aに、ティシュペーパーを通過させて取出すためのスリット14を形成可能な仮綴部11を、頂面10aの長辺に略平行に有している。使用者は、仮綴部11を開封することによりスリット14が形成し、ティシュペーパー2a、2b・・・をスリット14を通過させて取出すことができる。仮綴部11は、フィルムパック10の短辺方向の略中心に設けられ、かつ、仮綴部11の長辺方向の一方端部と頂面10aの長辺方向の一方端部の離間距離と、仮綴部11の長辺方向の他方端部と頂面10aの長辺方向の他方端部との離間距離と、が略同一であることが好ましい。なお、仮綴部11を開封した後に形成されるスリット14の端部を裂けにくくするために、仮綴部11は、製造工程におけるフィルムの流れ方向(成型後のフィルムパックの短辺方向)に対して垂直に入れることが好ましい。
仮綴部11は、図1に示すように、ミシン目12と非カット部13が交互に配列されることにより形成される。なお、仮綴部11の両端部は、ミシン目12で構成される。仮綴部11の長手方向の寸法(PL)が、30mm以上106mm以下であることが好ましく、40mm以上95mm以下であることがより好ましく、55mm以上80mm以下であることが更に好ましい。仮綴部11の長手方向の寸法(PL)は、仮綴部11を開封することにより形成されるスリット14の長手方向の寸法と等しい。
非カット部13の合計の長さは、仮綴部11の長手方向の寸法(PL)に対して、25%以上55%以下であり、好ましくは30%以上50%以下であり、更に好ましくは35%以上45%以下である。また、ミシン目12と非カット部13の1組の寸法は、3.0mm以上6.0mm以下であり、好ましくは3.5mm以上5.5mm以下であり、更に好ましくは4.0mm以上5.0mm以下である。これにより、使用者は仮綴部11をスムーズに開封することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またそのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
<実施例>
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されるものではない。
<実施例1から21、比較例1から10>
表1から表3に示すようにフェイシャルティシュ製品の特性に関して、モニター20人で5段階評価を行った。数値が大きいほど優れていることを示し、「3」以上の場合に合格とした。表1の評価の数字は、モニター20名の各評価の数字の平均値を四捨五入したものである。
ティシュペーパーの坪量:JIS P 8124に基づいて測定し、シート1枚当たりに換算した。
ティシュペーパーの紙厚:シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定した。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。なお、1回の測定は1プライのシートを10枚重ねて行い、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。
フィルムの厚さ:JIS Z 1702に基づいて測定した。
なお、上記の測定は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持した後に行った。
なお、評価項目については、各モニターが各実施例及び各比較例のフェイシャルティシュ製品を1パックずつそれぞれ使い切るまで使用した際の評価である。
Figure 0007069467000001
Figure 0007069467000002
Figure 0007069467000003
以上のことから、本発明によれば、フィルムパックからのティシュペーパーの取出し性が良好であり、ティシュペーパーを取出す際に、次にポップアップしてフィルムパックのスリット(取出し口)に保持されるティシュペーパーの形状が安定し、ドロップバックの発生が良好に抑制された、コンパクトで携帯性に優れるフェイシャルティシュ製品を提供することができる。
2a、2b ティシュペーパー
10 フィルムパック
10a フィルムパックの頂面
11 仮綴部
12 ミシン目
13 非カット部
14 スリット
20 ティシュペーパーの積層体
100 フェイシャルティシュ製品
CL フィルムパックの長辺の寸法
CW フィルムパックの短辺の寸法
CH フィルムパックの高さ
PL 仮綴部(又はスリット)の長手方向の寸法
LA ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法
LB ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法
D 取出し方向

Claims (7)

  1. 2プライのシートからなるティシュペーパーを、ポップアップ式に取出し可能に、かつ、取出し方向がMD方向となるように、交互に積層してなる積層体と、前記積層体を収納するフィルムパックと、を備える略直方体のフェイシャルティシュ製品であって、
    前記フィルムパックは、頂面に、前記ティシュペーパーを通過させて取出すためのスリットを形成可能な仮綴部を、前記頂面の長辺に略平行に有し、キャラメル包装で形成され、
    前記フィルムパックの長辺の寸法(CL)は130mm以上180mm以下であり、
    前記フィルムパックの短辺の寸法(CW)は95mm以上135mm以下であり、
    前記フィルムパックの高さ(CH)は20mm以上60mm以下であり、
    前記フィルムパックを構成するフィルムの厚さが、30μm以上150μm以下であり、
    前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが、220gf/25mm以上380gf/25mm以下であり、
    前記ティシュペーパーのJIS P 8113に基づく乾燥時の横方向の引張強さDCDTが、65.4gf/25mm以上116.5gf/25mm以下であり、
    前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)に対する、前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)の比であるPL/LBが、0.20以上0.70以下であり、
    前記フィルムパックの高さ(CH)に対する、前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)の比であるLA/CHが3.8以上11.5以下である、フェイシャルティシュ製品。
  2. 前記仮綴部の長手方向の寸法(PL)が、30mm以上106mm以下である、請求項1に記載のフェイシャルティシュ製品。
  3. 前記ティシュペーパーの取出し方向に展開した寸法(LA)が、190mm以上270mm以下であり、
    前記ティシュペーパーの取出し方向に直交する方向の寸法(LB)が、130mm以上180mm以下である、請求項1又は2に記載のフェイシャルティシュ製品。
  4. 前記ティシュペーパーの1プライあたりの坪量は、12.0g/m 以上22.0g/m 以下であり、
    前記ティシュペーパーの紙厚は、0.50mm/10プライ以上0.90mm/10プライ以下である、請求項1から3のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
  5. 前記積層体を構成する前記ティシュペーパーの入り数は、60組以上180組以下である、請求項1から4のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
  6. 前記フィルムパックを構成するフィルムは、単層で形成され、前記フィルムの材質が梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種である、請求項1から5のいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
  7. 前記フィルムパックを構成するフィルムは、複層で形成され、前記フィルムパックの最表層及び/又は最裏層における前記フィルムの材質が、梨地ポリエチレン、乳白ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンから選択されるいずれか一種である、請求項1からのいずれかに記載のフェイシャルティシュ製品。
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