JP2021054191A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】雪上トラクション性能を向上することができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤは、トレッド部の接地端TEからサイドウォール部に至るまでのバットレス部18の表面に、タイヤ子午線方向に延びる隆起部42と、タイヤ周方向において隆起部42に隣接してタイヤ子午線方向に延びるディンプル40と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、空気入りタイヤに関する。
氷雪路面上で使用され得る空気入りタイヤは、雪道でのトラクション性能(即ち、雪上トラクション性能)が求められる。例えば、トレッド部の接地端よりも外側のバットレス部まで雪中に埋もれた状態においてもトラクション性能を発揮することが求められることがある。
特許文献1には、雪上トラクション性能を向上するために、接地端よりも外側の領域であるバットレス部の表面に隆起部を設けることが提案されている。しかしながら、雪上トラクション性能の更なる向上が求められる。
特開2013−216148号公報
本発明の実施形態は、雪上トラクション性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤは、トレッド部の接地端からサイドウォール部に至るまでのバットレス部の表面に、タイヤ子午線方向に延びる隆起部と、タイヤ周方向において前記隆起部に隣接してタイヤ子午線方向に延びるディンプルと、を備えるものである。
本発明の実施形態によれば、雪上トラクション性能を向上することができる。
一実施形態に係る空気入りタイヤの輪郭形状を示す子午線断面図 同空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図 同トレッドパターンの要部拡大図 図3のIV−IV線断面図 図3のV−V線断面図 図3のVI−VI線断面図 図3のVII−VII線断面図 図3のVIII−VIII線断面図
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本明細書における各形状及び寸法等は、特に断らない限り、空気入りタイヤを正規リムに装着して正規内圧を充填した無負荷の正規状態でのものである。正規リムとは、JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、又はETRTO規格における「Measuring Rim」である。正規内圧とは、JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の「最大値」、又はETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」である。
図1は、一実施形態に係る空気入りタイヤ10の子午線断面図である(トレッド部16は図2のI−I線断面)。図1では、空気入りタイヤ10の外形形状を示しており、タイヤ内部構成については図示を省略している。
空気入りタイヤ10は、左右一対のビード部12,12と、ビード部12からタイヤ径方向外方に延びる左右一対のサイドウォール部14,14と、接地面20を構成するトレッド部16と、トレッド部16のタイヤ幅方向両側でトレッド部16とサイドウォール部14との間を繋ぐ左右一対のバットレス部18,18とを備える。
タイヤ内部構成は、特に限定されず、公知の構成を採用することができ、例えば、ビード部12に埋設された環状のビードコアと、一対のビード部12間にトロイダル状に延びるラジアル構造のカーカスプライと、トレッド部16においてカーカスプライのタイヤ径方向外側に設けられたベルト及びトレッドゴム等を有して構成される。
図中、符号CLは、タイヤ幅方向中心に相当するタイヤ赤道面を示す。符号WDは、タイヤ幅方向(タイヤ軸方向とも称される。)を示し、タイヤ幅方向WD内側とはタイヤ赤道面CLに近づく方向をいい、タイヤ幅方向WD外側とはタイヤ赤道面CLから離れる方向をいう。符号RDは、タイヤ回転軸に垂直な方向であるタイヤ径方向を示し、タイヤ径方向RD内側とはタイヤ回転軸に近づく方向をいい、タイヤ径方向RD外側とはタイヤ回転軸から離れる方向をいう。符号CD(図2参照)は、タイヤ回転軸を中心とした円周上の方向であるタイヤ周方向を示す。符号MD(図4参照)は、タイヤ子午線方向を示す。タイヤ子午線方向MDは、タイヤ回転軸を含む面で切断したときのタイヤ断面プロファイルに沿う方向である。
符号TEは、トレッド部16の接地端を示す。接地端TEは、接地面20におけるタイヤ幅方向WDの最外位置である。接地面20は、タイヤを正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤを平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド部16の表面を指す。正規荷重は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば上記の表に記載の最大値、ETRTOであれば"LOAD CAPACITY"であるが、タイヤが乗用車用である場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
図1及び図2に示すように、トレッド部16の表面には、タイヤ周方向CDに延びる複数の主溝22A,22Bがタイヤ幅方向WDに間隔をおいて設けられている。この例では、主溝は4本、即ち、タイヤ赤道面CLの両側に設けられた一対のセンター主溝22A,22Aと、その外側にそれぞれ配された一対のショルダー主溝22B,22Bが設けられている。
トレッド部16には複数の陸部が主溝22A,22Bによってタイヤ幅方向WDに区画形成されている。この例では、一対のセンター主溝22A,22A間に挟まれたタイヤ赤道面CLを含むセンター陸部24と、センター主溝22Aとショルダー主溝22Bの間に挟まれた一対の中間陸部26,26と、ショルダー主溝22Bのタイヤ幅方向WD外側に位置して接地端TEを含む一対のショルダー陸部28,28が設けられている。
これらの陸部24,26,28は、タイヤ周方向CDに連続するリブとして形成されてもよく、あるいはまた、タイヤ幅方向WDに延びる横溝30をタイヤ周方向CDに間隔をおいて設けることにより複数のブロックをタイヤ周方向CDに配設してなるブロック列として形成されてもよい。この例では、センター陸部24はリブとして、中間陸部26はブロック列として形成されており、これらの陸部の表面にはタイヤ幅方向WDに延びる複数のサイプ32がタイヤ周方向CDに間隔をおいて設けられている。
ショルダー陸部28は、横溝30により複数のショルダーブロック34をタイヤ周方向CDに配設してなるブロック列として形成されている。ショルダーブロック34は、タイヤ周方向CDに隣り合う横溝30,30間に配置された陸部であり、接地端TEを越えてタイヤ幅方向WD外側のバットレス部18まで延在する延在部34Aを備える。延在部34Aは、バットレス部18において、横溝30に対して隆起した部分であり、図4に示すように、タイヤ幅方向WD外側に向かって横溝30からの隆起高さが漸次低くなるように、その上面(即ち、表面)がタイヤ径方向RDの内側に傾斜して形成されている。
図2及び図3に示すように、ショルダーブロック34には、タイヤ幅方向WDに延びる複数のサイプ36がタイヤ周方向CDに間隔をおいて設けられている。サイプ36はトレッド部16の接地面20に設けられている。この例では、サイプ36は各ショルダーブロック34に4つずつ設けられている。なお、サイプ36の溝幅は特に限定されず、例えば1.0mm以下でもよい。
サイプ36は、その延在方向の一端がショルダー主溝22Bに開口し、他端が接地端TEまで延びている。サイプ36は、この例では横断面形状が波形をなす波形部を含むサイプであるが、全体が直線状のサイプでもよい。ここで、波形としては、曲線からなる波線状に限定されるものではなく、ジグザグ状も含まれる。
図3に示すように、接地端TEからサイドウォール部14に至るまでのバットレス部18の表面には、第1ディンプル38と第2ディンプル40と隆起部42が設けられている。これら第1ディンプル38、第2ディンプル40及び隆起部42は、ショルダーブロック34の延在部34Aに設けられている。
ここで、バットレス部18とは、接地端TEよりもタイヤ幅方向WD外側であって、かつサイドウォール部14よりも接地端TE側の領域である。この例では、バットレス部18は、接地端TEを境として崖状に落ち込んだ形状ではなく、トレッド部16から比較的なだらかに傾斜してサイドウォール部14に至る断面プロファイル(基本輪郭線)に形成されている。サイドウォール部14とバットレス部18との境界には、この例ではタイヤ周方向CDに延びる凸条44が設けられている。図4に示すように、凸条44は、トレッド部16を成型する金型とサイドウォール部14を成型する金型との型割り位置(パーティングライン)46に設定されている。
第1ディンプル38は、サイプ36に繋がるディンプルであり、複数のサイプ36のそれぞれの端部に対して連通して設けられている。第1ディンプル38は、サイプ36に比べて幅が大きくかつ深さが小さい凹みであり、その周囲のバットレス部表面18Aに対して陥没形成されている。図5〜7に示すように、この例では、第1ディンプル38はバットレス部18の基本輪郭線Bに対して陥没成形されている。ここで、基本輪郭線Bとは、タイヤ子午線断面においてバットレス部18の両側の部位の輪郭線(即ち、トレッド部16の端部とサイドウォール部14の端部の輪郭線)を滑らかに結ぶ曲線であり、隆起部42やディンプル38,40などの凹凸形状を設けていない場合のバットレス部18の輪郭線に相当する。
第1ディンプル38の深さD1は、特に限定しないが、例えば0.3〜1.0mm程度でもよい。この例では、第1ディンプル38の深さD1はタイヤ子午線方向MDで一定に設定されている。ここで、第1ディンプル38の深さD1とは、図5に示すようにバットレス部18の表面18Aに対する法線方向での陥没深さである。第1ディンプル38の幅とは、開口面でのタイヤ周方向CDにおける幅(即ち、開口幅)である(第2ディンプル40についても同じ)。
第1ディンプル38は、接地端TE近傍からタイヤ子午線方向MDに延びて形成されている。第1ディンプル38の接地端TE側の端部38Aは、接地端TEよりもタイヤ幅方向WD外側に位置している。第1ディンプル38のサイドウォール部14側の端部38Bは、バットレス部18のタイヤ子午線方向MDにおいてその中間位置よりも接地端TE側に位置している。ここで、第1ディンプル38のタイヤ子午線方向MDにおける両端部のうち、接地端TEに近い方の端部を接地端TE側の端部38Aといい、サイドウォール部14に近い方の端部をサイドウォール部14側の端部38Bという。
図3に示すように、第1ディンプル38は、そのタイヤ周方向CDの一方側の縁部である第1縁部38Cが、当該一方側に凸の屈曲した形状をなす。第1ディンプル38は、この屈曲部が最大幅部となるように端部38Aからサイドウォール部14側に向けて漸次幅広に形成され、かつ最大幅部を経たのち漸次幅狭に形成されて端部38Bに至るように形成されている。
各ショルダーブロック34において、複数(この例では4つ)の第1ディンプル38は、タイヤ子午線方向MDにおける延在長さが異なり、タイヤ周方向CDの上記一方側に位置する第1ディンプル38ほど延在長さが小さく設定されている。
第1ディンプル38のサイドウォール部14側には、タイヤ子午線方向MDに延びる隆起部42と、タイヤ周方向CDにおいて隆起部42に隣接してタイヤ子午線方向MDに延びる第2ディンプル40が設けられている。
隆起部42と第2ディンプル40は、タイヤ周方向CDにおいて交互に、かつ隙間なく互いに接して設けられている。この例では、図3に示すように、各ショルダーブロック34において、タイヤ周方向CDの両端と中央の計3箇所に隆起部42が設けられ、これら隆起部42の間に第2ディンプル40が設けられている。
図4、図6及び図8に示すように、隆起部42は、バットレス部18の基本輪郭線Bに対して肉盛りされた部分であり、基本輪郭線Bに沿うバットレス部表面18Aからなだらかな壁面で隆起している。この隆起する壁面とその接地端TE側に隣接するバットレス部表面18Aとのなす角度θは鈍角であり、当該角部に相当する隆起部42の接地端TE側の端部42Aは断面円弧状に形成されていることが好ましい。これにより、隆起部42の接地端TE側の端部42Aにおけるクラックの発生を抑制することができる。角度θは、特に限定されず、例えば150°〜175°でもよい。ここで、隆起部42のタイヤ子午線方向MDにおける両端部のうち、接地端TEに近い方の端部を接地端TE側の端部42Aといい、サイドウォール部14に近い方の端部をサイドウォール部14側の端部42Bという。
隆起部42の高さH1は、特に限定しないが、例えば0.5〜3.0mm程度でもよい。ここで、隆起部42の高さH1とは、図4に示すようにバットレス部18の最大隆起位置における基本輪郭線Bに対する法線方向での高さである。
図3、図5及び図7に示すように、隆起部42の接地端TE側の端部42Aは、第2ディンプル40の接地端TE側の端部40Aよりもサイドウォール部14寄りに位置している。すなわち、隆起部42は、第2ディンプル40の接地端TEの端部40Aよりもサイドウォール部14寄りの位置から隆起を開始している。隆起部42のサイドウォール部14側の端部42Bは、バットレス部18の端部に位置しており、詳細には凸条44まで延在し終端している。
各ショルダーブロック34において、複数(この例では3つ)の隆起部42は、タイヤ子午線方向MDにおける延在長さが異なり、タイヤ周方向CDの上記一方側に位置する隆起部42ほど延在長さが大きく設定されている。
図3に示すように、隆起部42の接地端TE側の端部42Aは、タイヤ周方向CDに対して平行ではなく傾斜している。すなわち、隆起の始点となる接地端TE側のエッジ形状が図3に示す平面視で傾斜線状である。この例では、該端部42Aのエッジ形状はタイヤ周方向CDの上記一方側ほど接地端TE寄りに位置するように傾斜している。各ショルダーブロック34における複数の隆起部42について、それらの接地端TE側の端部42Aは、タイヤ周方向CDに対して傾斜した同一直線上に設定されている。
隆起部42は、図3に示す平面視において屈曲した形状をなしてタイヤ子午線方向MDに延在している。詳細には、隆起部42は、タイヤ周方向CDの上記一方側の縁部が凹状に屈曲した屈曲部42Cを有する。
隆起部42は、また、屈曲部42Cに稜線(即ち、最高隆起位置となる線状の部位)42Dを有して、当該稜線42Dの両側がそれぞれ傾斜面42E,42Fに形成されている。傾斜面42Eは、上記接地端TE側の端部42Aから稜線42Dまでの傾斜面であり、バットレス部表面18Aからなだらかに立ち上がる壁面である。傾斜面42Fは、稜線42Dから上記サイドウォール部14側の端部42Bまでの傾斜面であり、凸条44の上面になめらかに接続されている。該サイドウォール部14側の端部42Bでの高さH2(図4参照)は、稜線42Dでの高さH1よりも小さく設定されている。
稜線42Dは、図3に示すように、タイヤ周方向CDに対して平行ではなく、隆起部42の上記接地端TE側の端部42Aと同様に傾斜しており、この例では、タイヤ周方向CDの上記一方側ほど接地端TE寄りに位置するように傾斜している。各ショルダーブロック34における複数の隆起部42について、それらの稜線42Dはタイヤ周方向CDに対して傾斜した同一直線上に設定されている。
第2ディンプル40は、第1ディンプル38よりも面積が大きくかつ深さが大きい凹みであり、その周囲のバットレス部表面18Aに対して陥没形成されている。第2ディンプル40の深さD2は、特に限定しないが、例えば0.5〜3.0mm程度でもよい。ここで、第2ディンプル40の深さD2とは、図5に示すようにバットレス部18の表面18Aに対する法線方向での陥没深さである。第1ディンプル38及び第2ディンプル40の面積とは、それぞれの開口面での面積である。この例では、第2ディンプル40は、第1ディンプル38よりもタイヤ子午線方向MDにおける長さが大きく、かつ、第1ディンプル38よりもタイヤ周方向CDにおける幅が大きい。
第2ディンプル40は、第1ディンプル38のサイドウォール部14側(即ちタイヤ幅方向WD外側)に繋げて設けられている。詳細には、各ショルダーブロック34において、4つの第1ディンプル38のうちの2つの第1ディンプル38に連続して第2ディンプル40がそれぞれ設けられている。
そのため、第2ディンプル40の接地端TE側の端部40Aは、第1ディンプル38の端部38Bと連結されている。一方、第2ディンプル40のサイドウォール部14側の端部40Bは、バットレス部18の端部に位置しており、詳細には凸条44まで延在し終端している。ここで、第2ディンプル40のタイヤ子午線方向MDにおける両端部のうち、接地端TEに近い方の端部を接地端TE側の端部40Aといい、サイドウォール部14に近い方の端部をサイドウォール部14側の端部40Bという。
図3、図5及び図7に示すように、各ショルダーブロック34において、複数(この例では2つ)の第2ディンプル40のタイヤ子午線方向MDにおける延在長さは異なり、タイヤ周方向CDの上記一方側に位置する第2ディンプル40ほど延在長さが大きく設定されている。
第2ディンプル40は、図3に示す平面視においてV字状に屈曲した形状をなしてタイヤ子午線方向MDに延在している。詳細には、第2ディンプル40は、タイヤ子午線方向MDにおいて略一定の幅を持ち、かつ、タイヤ周方向CDの上記一方側とは反対側に向かって凸状に張り出す屈曲部40Cを有する。
図5及び図7に示すように、第2ディンプル40は、バットレス部18の基本輪郭線Bよりも陥没した部分を上記接地端TE側の端部40A寄りに有するとともに、そのサイドウォール部14側に基本輪郭線Bよりも隆起した部分を有する。詳細には、第2ディンプル40の底面は、第2ディンプル40の両側の隆起部42の隆起形状に対応して、上記端部42Aに相当する位置からサイドウォール部14側に向かってなだらかに隆起しており、タイヤ子午線方向MDにおける略半分の領域で基本輪郭線Bと同等または基本輪郭線Bをわずかに越える程度まで隆起している。これにより、第2ディンプル40は、その周囲のバットレス部表面18A(隆起部42の表面も含む)に対して一定の深さで陥没した形状とされている。
以上よりなる本実施形態に係る空気入りタイヤ10であると、バットレス部18に、タイヤ子午線方向MDに延びる隆起部42を設けるとともに、該隆起部42のタイヤ周方向CDに隣接させてタイヤ子午線方向MDに延びるディンプルとして第2ディンプル40を設けている。これにより、隆起部42による雪面に対する引っ掻き効果を発揮させることができるとともに、隆起部42に隣接した第2ディンプル40で排雪性を向上することができるため、雪上トラクション性能を向上することができ、わだち走行性を向上することができる。
また、隆起部42の接地端TE側の端部42Aが第2ディンプル40の接地端TE側の端部40Aよりもサイドウォール部14側に位置している。これにより、より効果的に雪を第2ディンプル40に取り込むことができ、排雪性を向上することができる。
また、隆起部42の接地端TE側の端部42Aがタイヤ周方向CDに対して平行ではなく傾斜しているため、隆起部42を設けたことに起因するタイヤ周方向CDにおけるクラックを抑制することができる。
また、隆起部42が平面視において屈曲した形状をなすため、雪面に対する引っ掻き効果を高めることができ、雪上トラクション性能を向上することができる。
更に、隆起部42の屈曲部42Cに稜線42Dを有して当該稜線42Dの両側がそれぞれ傾斜面42E,42Fに形成されている。この場合、屈曲部42Cを稜線42Dとすることで引っ掻き効果を高めて雪上トラクション性能を向上することができ、また、屈曲部42Cの両側を傾斜面42E,42Fとすることでクラック抑制効果を高めることができる。
上記実施形態であると、また、第2ディンプル40が屈曲した形状をなしてタイヤ子午線方向MDに延在しているため、雪面に対する引っ掻き効果を高めることができる。
また、第2ディンプル40の接地端TE側に第1ディンプル38を繋げて設けたことにより、雪上トラクション性能を高めることができる。なお、第1ディンプル38は必須ではない。
上記実施形態では、複数の隆起部42と第2ディンプル40をタイヤ周方向CDにおいて交互に設けたが、隆起部42に隣接させて第2ディンプル40を形成すれば、必ずしも交互に繰り返して設けてなくてもよく、隆起部42と第2ディンプル40の数は特に限定されない。また、上記実施形態では、ショルダー陸部28をショルダーブロック列として構成したが、タイヤ周方向CDに連続するショルダーリブとして構成した上で、上記の隆起部42及び第2ディンプル40を設けてもよい。
本実施形態に係る空気入りタイヤとしては、乗用車用タイヤ、トラック、バス、ライトトラック(例えば、SUV車やピックアップトラック)などの重荷重用タイヤなど、各種車両用のタイヤが挙げられ、また、用途も特に限定されないが、好ましくは、オールシーズンタイヤやウインタータイヤに用いることである。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…空気入りタイヤ、14…サイドウォール部、16…トレッド部、18…バットレス部、40…第2ディンプル(ディンプル)、40A…第2ディンプルの接地端側の端部、42…隆起部、42A…隆起部の接地端側の端部、42C…隆起部の屈曲部、42D…稜線、42E,42F…傾斜面、CD…タイヤ周方向、WD…タイヤ幅方向、MD…タイヤ子午線方向、TE…接地端

Claims (5)

  1. トレッド部の接地端からサイドウォール部に至るまでのバットレス部の表面に、タイヤ子午線方向に延びる隆起部と、タイヤ周方向において前記隆起部に隣接してタイヤ子午線方向に延びるディンプルと、を備える空気入りタイヤ。
  2. 前記隆起部の前記接地端側の端部が前記ディンプルの前記接地端側の端部よりも前記サイドウォール部寄りに位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記隆起部の前記接地端側の端部がタイヤ周方向に対して傾斜している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記隆起部は、平面視において屈曲した形状をなしてタイヤ子午線方向に延在している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記隆起部は、平面視において屈曲した形状をなしてタイヤ子午線方向に延在しており、屈曲部に稜線を有して当該稜線の両側がそれぞれ傾斜面に形成された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。

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