JP2021053062A - 造影部材および医療用長尺体 - Google Patents
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Abstract
【課題】カテーテル操作用ロボットにおいて、医療用長尺体が切断された際に、切断されたことを認識することのできる造影部材を提供する。【解決手段】造影部材10は、軸方向に延在するカテーテル100の先端に取り付け可能に構成される。造影部材は、軸方向に延在する長尺状の本体部11と、本体部に設けられ、カテーテルを正面視した放射線透視画像において、本体部に対して識別可能な少なくとも一つの空孔12と、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、造影部材および医療用長尺体に関する。
近年、冠動脈等の血管に疾患を有する患者を治療・診断する際に、術者がカテーテルやガイドワイヤ等の医療器具を患者の身体から離れた位置で遠隔操作することを可能にするカテーテル操作用ロボットの開発が進められている(例えば、下記特許文献1を参照)。
医療用長尺体を用いた手技では、例えば、分岐した血管内で所望の血管を選択する際に、先端を意図した方向に向けるために医療用長尺体の回転操作を行う。
例えば術者が手動で回転操作を行う場合、医療用長尺体が血管内で引っ掛かっていると、回転操作がし難くなる。このとき、術者は、医療用長尺体を抜き差しすることによって、血管内における医療用長尺体の引っ掛かり状態を解消する。
一方、カテーテル操作用ロボットによって回転操作を行う場合、医療用長尺体が血管内で引っ掛かっていることを把握できずに、回転操作を続けて、医療用長尺体がねじりによって切断される虞がある。
そして、カテーテル操作用ロボットでは、医療用長尺体が切断された際に、切断されたことを認識することが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、カテーテル操作用ロボットにおいて、医療用長尺体が切断された際に、切断されたことを認識することのできる造影部材および医療用長尺体を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る造影部材は、軸方向に延在する医療用長尺体の先端に取り付け可能に構成され放射線不透過性を有する。造影部材は、前記軸方向に延在する長尺状の本体部と、前記本体部に設けられ、前記医療用長尺体を正面視した放射線透視画像において、前記本体部に対して識別可能な少なくとも一つの空孔と、を有する。
また、本発明の一態様に係る医療用長尺体は、軸方向に延在し放射線透過性を有する本体部と、前記本体部の先端側に設けられ、放射線不透過性を有する先端造影部と、を有する。前記先端造影部は、前記軸方向に延在する造影本体部と、前記造影本体部に設けられ、前記造影本体部を正面視した放射線透視画像において、前記造影本体部に対して識別可能な少なくとも一つの空孔と、を有する。
上記の造影部材によれば、放射線透視画像において、本体部に対して識別可能な空孔を備えているため、医療用長尺体を回転操作しても、放射線透視画像において空孔の出現・消滅が繰り返されない場合、医療用長尺体が切断されたと認識することができる。したがって、カテーテル操作用ロボットにおいて、医療用長尺体が切断された際に、切断されたことを認識することができる。
また、上記の医療用長尺体によれば、放射線透視画像において、造影本体部と識別可能な空孔を備えているため、医療用長尺体を回転操作しても、放射線透視画像において空孔の出現・消滅が繰り返されない場合、医療用長尺体が切断されたと認識することができる。したがって、カテーテル操作用ロボットにおいて、医療用長尺体が切断された際に、切断されたことを認識することができる。
<第1実施形態>
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
まず、本実施形態に造影部材10が取り付けられるカテーテル(医療用長尺体に相当)100を患者の身体から離れた位置で遠隔操作するロボットカテーテルシステム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るロボットカテーテルシステム1の全体構成を示す概略斜視図であり、図2、図3はロボットカテーテルシステム1のカセット400を示す図である。
ロボットカテーテルシステム1は、冠動脈の疾患を有する患者の治療を行う際に使用される経皮的冠動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)に利用することができる。
ロボットカテーテルシステム1は、図1に示すように、ロボットハンド300と、カセット400と、患者Pが載置されるベッド600と、X線照射装置700と、術者等からの動作入力を受け付ける操作部800と、を有する。
ロボットハンド300は、第1軸315と、第2軸320と、第3軸330と、を備える垂直多関節ロボットとして構成している。第1軸315と第2軸320は互いに回転可能に接続されており、第2軸320と第3軸330も同様に互いに回転可能に接続されている。第1軸315、第2軸320、及び第3軸330は、サーボモータ等によって回転駆動するように構成している。ロボットハンド300は、先端に取り付けたカセット400を6自由度にて並進移動及び回転移動可能に構成している。なお、ロボットハンド300の具体的な構成は特に限定されない。
カセット400は、図2、図3に示すように、筐体415を備える。筐体415には、筐体415の内部空間を外部から遮蔽する蓋部471、472が取り付けられている。蓋部471は筐体415の第2部位422を開閉可能に構成されており、蓋部472は筐体415の第3部位423を開閉可能に構成されている。なお、図2、図3では、各蓋部471、472が開かれた状態を示している。
筐体415は、カセット400の先端側(図中の矢印X1で示す方向)に配置された第1部位421と、第1部位421よりもカセット400の基端側(図中の矢印X2で示す方向)に配置された第2部位422と、第2部位422よりもカセット400の基端側に配置された第3部位423と、を有する。
図3に示すように、第1部位421には、カセット400に装着したカテーテル100のシャフト部110がセットされるY型コネクタ490を設置している。Y型コネクタ490は医療分野において公知のものを使用することができる。カテーテル100をカセット400にセットした状態において、カテーテル100のシャフト部110は、Y型コネクタ490を挿通して第1部位421側に配置され、さらに第1部位421の先端側へ所定の長さだけ導出される。シャフト部110において第1部位421よりも先端側に導出された部分のうち先端側の任意の部分が患者Pの生体内へ導入される。
第2部位422には、ラピッドエクスチェンジ型のカテーテル(図示省略)を使用した手技において、上記カテーテルの進退移動を駆動するための補助移動部材441と、上記カテーテルのガイドワイヤポートから導出されたガイドワイヤの進退移動を駆動するための補助移動部材442、443が設置されている。また、第2部位422には、第2部位422を介して上記カテーテルを筐体415にセットする際に用いられる第1ポート431と、第2部位422を介してガイドワイヤを筐体415内にセットする際に用いられる第3ポート433が設けられている。
第2部位422の基端側には、カテーテル100のシャフト部110を軸周り方向に回転駆動する回転操作部450が設置されている。カテーテル100のシャフト部110は、回転操作部450を挿通するようにセットされる。シャフト部110は、回転操作部450が軸周り方向に回転駆動するのに連動して、軸周り方向に回転する。
第3部位423には、複数の移動部材461、462、463が配置されている。また、第3部位423には、筐体415の長手方向(矢印X1−X2方向)に沿うように配置されたカテーテル100のシャフト部110及び当該シャフト部110のガイドワイヤルーメン116に挿通されたガイドワイヤGWを筐体415の基端側へ導出させる第2ポート432が設けられている。
複数の移動部材461、462、463は、カテーテル100またはガイドワイヤGWを軸方向に進退移動させる。
X線照射装置700は、X線造影画像を取得するためのX線を放射する装置である。X線照射装置700は医療分野において公知のものを使用することができる。
操作部800は、ロボットカテーテルシステム1の各部の動作制御を行うための入力部及び制御部としての機能を持つ。操作部800は、ロボットハンド300、カセット400、X線照射装置700と電気通信可能に接続されており、所定の指令等を送受信する。操作部800は、例えば、術者等からの入力を受け付けるためのジョイスティック等を備えることができる。
(カテーテル100)
次に、図4を参照して、本実施形態に係る造影部材10が取り付けられるカテーテル100について説明する。図4は、第1実施形態に係るカテーテル100全体構成を簡略的に示す図である。本実施形態に係るカテーテル100は、図4に示すように、可撓性を有する長尺状のシャフト部110を備えるオーバーザワイヤ型のカテーテルとして構成している。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る造影部材10が取り付けられるカテーテル100について説明する。図4は、第1実施形態に係るカテーテル100全体構成を簡略的に示す図である。本実施形態に係るカテーテル100は、図4に示すように、可撓性を有する長尺状のシャフト部110を備えるオーバーザワイヤ型のカテーテルとして構成している。
カテーテル100は、バルーンカテーテルやステントデリバリー用のカテーテルを患者Pの血管内の所望の位置へ送達する際に使用されるガイドカテーテル(マイクロカテーテル)として使用することができる。
カテーテル100のシャフト部110の内部には、ガイドワイヤGWが挿通可能なガイドワイヤルーメン116が形成されている。
カテーテル100のシャフト部110の基端部113の基端側には、図4に示すように、ハブ150が設けられている。ガイドワイヤGWは、ハブ150の基端開口部151を介してシャフト部110のガイドワイヤルーメン116内に挿入することができる。
(造影部材10)
次に、図5〜図7を参照して、造影部材10の構成について説明する。図5は、第1実施形態に係る造影部材10の平面図である。図6は、図5に示す造影部材10のX線透視画像である。図7は、造影部材10をカテーテル100の先端に取り付ける方法を説明するための図である。
次に、図5〜図7を参照して、造影部材10の構成について説明する。図5は、第1実施形態に係る造影部材10の平面図である。図6は、図5に示す造影部材10のX線透視画像である。図7は、造影部材10をカテーテル100の先端に取り付ける方法を説明するための図である。
造影部材10は、カテーテル100の先端に取り付け可能に構成される。造影部材10は、放射線不透過性を有する。ここで、「放射線不透過性を有する」とは、通常の医療現場において、放射線透視画像上で造影部材10の存在が確認(例えば、画像上で視認)できる程度であることを意味する。以下の説明では、放射線としてX線を用いた例を説明するが、医療現場で診断または治療のために使用される放射線である限りにおいてX線に限定されない。
造影部材10は、図5、図6に示すように、軸方向に延在する本体部11と、本体部11に設けられX線透視画像において本体部11に対して識別可能な空孔12と、ガイドワイヤGWが挿通可能なルーメン13と、を有する。
このように造影部材10は、X線透視画像において、本体部11に対して識別可能な空孔12を備えるため、カテーテル100を回転操作しても、X線透視画像において空孔12の出現・消滅が繰り返されない場合、カテーテル100が切断されたと認識することができる。したがって、ロボットカテーテルシステム1において、カテーテル100が切断された際に、切断されたことを認識することができる。
本体部11は、X線不透過性を有する。本体部11は、図7に示すように、熱膨張する材料によって構成される。このようにX線不透過性を有するとともに、熱膨張する材料としては、例えば、タングステン、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の無機材料を用いることができる。熱膨張しにくいタングステン等の無機材料の場合、熱膨張しにくい無機材料に他の熱膨張しやすい無機材料を混合した材料を用いる。
このように本体部11が熱膨張する材料によって構成されることによって、下記のように、造影部材10をカテーテル100の先端に取り付けることができる(図7参照)。
まず、図7(A)に示すように、熱を付与する前の造影部材10をカテーテル100の先端近傍に配置する。そして、図7(B)に示すように、造影部材10に対して熱を付与して造影部材10を膨張させる。この状態で造影部材10およびカテーテル100を相対的に近づけて、カテーテル100が造影部材10によって覆われるように、カテーテル100を造影部材10のルーメン13内に挿入する。そして、所定時間経過すると、図7(C)に示すように、熱膨張していた造影部材10が収縮して、造影部材10がカテーテル100の先端に密着することによって、造影部材10がカテーテル100に取り付けられる。
空孔12は、図5に示すように、先端(図5の右側)から基端(図5の左側)に向けて時計回りとなるように、螺旋状に配置される。空孔12は、図5に示すように、先端側から順に第1空孔12Aと、第2空孔12Bと、第3空孔12Cと、第4空孔12Dと、第5空孔12Eと、を有する。5つの空孔12は、図5に示すように先端側から視て、90度ずつ離間して設けられる。換言すれば、5つの空孔12は、軸方向および周方向において、互いに異なる位置に配置される。
空孔12は、図5に示すように、略楕円形状となるように設けられている。空孔12の周方向に沿う長さは、造影部材10の外周の長さに対して約30%〜45%を占めることが好ましい。例えば、造影部材10の外周の長さが2mmの場合、空孔12が円の場合の直径、もしくは空孔12が矩形状の場合の一辺の長さは、約0.6mm〜0.9mmであることが好ましい。また、造影部材10の外周の長さが4mmの場合、空孔12が円の場合の直径、もしくは空孔12が矩形状の場合の一辺の長さは、約1.2mm〜1.8mmであることが好ましい。この構成によれば、造影部材10のX線透視画像において、空孔12が出現しやすく、画像認識しやすい。
空孔12は、図5に示すように、軸直交断面で視て、中心角θが45度以上となるように設けられることが好ましい。この構成によれば、X線透視画像において、空孔12を好適に本体部11と識別することができる。
造影部材10が図5に示すように配置されているとき、図6(A)に示すX線透視画像において、第1空孔12Aおよび第5空孔12Eが上方に、第3空孔12Cが下方にそれぞれ出現する。第2空孔12Bと第4空孔12Dは、放射線不透過性の本体部11とX線照射方向に沿って重なるため、図6(A)に示すように、X線透視画像上では出現しない。
また、造影部材10を図5の状態から先端側から視て反時計回りに90度回転したとき、図6(B)に示すX線透視画像において、第2空孔12Bが上方に、第4空孔12Dが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材10を図5の状態から先端側から視て反時計回りに180度回転したとき、図6(C)に示すX線透視画像において、第1空孔12Aおよび第5空孔12Eが下方に、第3空孔12Cが上方にそれぞれ出現する。
また、造影部材10を図5の状態から先端側から視て反時計回りに270度回転したとき、図6(D)に示すX線透視画像において、第2空孔12Bが下方に、第4空孔12Dが上方にそれぞれ出現する。
ここで、一般的にカテーテルは手元部の回転角度と、カテーテル先端部の回転角度が一致しない。したがって、回転操作部450によってカテーテル100を回転させたときに、カテーテル100の先端がどの程度回転したかを把握することは困難である。
これに対して、上記のように構成された造影部材10によれば、例えば図5に示す状態を基準として、造影部材10の先端における回転角度を90度おきに認識することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る造影部材10は、軸方向に延在するカテーテル100の先端に取り付け可能に構成されX線不透過性を有する。造影部材10は、軸方向に延在する長尺状の本体部11と、本体部11に設けられ、カテーテル100を正面視したX線透視画像において、本体部11に対して識別可能な少なくとも一つの空孔12と、を有する。このように構成された造影部材10によれば、X線透視画像において、本体部11に対して識別可能な空孔12を備えているため、カテーテル100を回転操作しても、X線透視画像において空孔12の出現・消滅繰り返されない場合、カテーテル100が切断されたと認識することができる。したがって、ロボットカテーテルシステム1において、カテーテル100が切断された際に、切断されたことを認識することができる。
<変形例1>
次に、図8を参照して、変形例1に係る造影部材210の構成について説明する。図8は、変形例1に係る造影部材210をカテーテル100の先端に取り付ける方法を説明するための図である。変形例1に係る造影部材210は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、材質が異なる。
次に、図8を参照して、変形例1に係る造影部材210の構成について説明する。図8は、変形例1に係る造影部材210をカテーテル100の先端に取り付ける方法を説明するための図である。変形例1に係る造影部材210は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、材質が異なる。
変形例1に係る造影部材210は、図8に示すように、軸方向に延在する本体部211と、本体部211に設けられX線透視画像において本体部211に対して識別可能な空孔212と、ガイドワイヤGWが挿通可能なルーメンと、を有する。
空孔212の配置位置は、第1実施形態に係る造影部材10と同様であるため説明は省略する。
本体部211は、弾性を備える材料に造影剤が含有されて構成される。このように弾性を備える材料としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリエチレンを挙げることができる。また、造影剤としては、タングステン、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の無機材料を用いることができる。
このように本体部211が弾性を備える材料に造影剤が含有されて構成されることによって、下記のように、造影部材210をカテーテル100の先端に取り付けることができる(図8参照)。
まず、図8(A)に示すように、通常状態の造影部材210をカテーテル100の先端近傍に配置する。そして、図8(B)に示すように、造影部材210を伸長させた状態で、造影部材210およびカテーテル100を相対的に近づけて、カテーテル100が造影部材210によって覆われるように、カテーテル100を造影部材210のルーメン内に挿入する。そして、図8(C)に示すように、伸長状態を解除して収縮することで、造影部材210がカテーテル100の先端に密着することによって、造影部材210がカテーテル100に取り付けられる。
(変形例2)
次に、図9、図10を参照して、変形例2に係る造影部材310の構成について説明する。図9は、変形例2に係る造影部材310の平面図である。図10は、図9に示す造影部材310のX線透視画像である。変形例2に係る造影部材310は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、空孔312が設けられる個数が異なる。
次に、図9、図10を参照して、変形例2に係る造影部材310の構成について説明する。図9は、変形例2に係る造影部材310の平面図である。図10は、図9に示す造影部材310のX線透視画像である。変形例2に係る造影部材310は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、空孔312が設けられる個数が異なる。
変形例2に係る造影部材310は、図9に示すように、軸方向に延在する本体部311と、本体部311に設けられX線透視画像において本体部311に対して識別可能な空孔312と、ガイドワイヤGWが挿通可能なルーメンと、を有する。
本体部311は、上述した第1実施形態に係る造影部材10の本体部11と同様の構成であるため、説明を省略する。
空孔312は、図9に示すように、先端(図9の右側)から基端(図9の左側)に向けて時計回りとなるように、螺旋状に配置される。空孔312は、図9に示すように、先端側から順に第1空孔312Aと、第2空孔312Bと、第3空孔312Cと、第4空孔312Dと、第5空孔312Eと、第6空孔312Fと、第7空孔312Gと、第8空孔312Hと、第9空孔312Iと、を有する。9つの空孔312は、図9に示すように先端側から視て、45度ずつ離間して設けられる。
造影部材310が図9に示すように配置されているとき、図10(A)に示すX線透視画像において、第1空孔312Aおよび第9空孔312Iが上方に、第5空孔312Eが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに45度回転したとき、図10(B)に示すX線透視画像において、第2空孔312Bが上方に、第6空孔312Fが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに90度回転したとき、図10(C)に示すX線透視画像において、第3空孔312Cが上方に、第7空孔312Gが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに135度回転したとき、図10(D)に示すX線透視画像において、第4空孔312Dが上方に、第8空孔312Hが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに180度回転したとき、図10(E)に示すX線透視画像において、第5空孔312Eが上方に、第1空孔312Aおよび第9空孔312Iが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに225度回転したとき、図10(F)に示すX線透視画像において、第6空孔312Fが上方に、第2空孔312Bが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに270度回転したとき、図10(G)に示すX線透視画像において、第7空孔312Gが上方に、第3空孔312Cが下方にそれぞれ出現する。
また、造影部材310を図9の状態から先端側から視て反時計回りに315度回転したとき、図10(H)に示すX線透視画像において、第8空孔312Hが上方に、第4空孔312Dが下方にそれぞれ出現する。
このように構成された変形例2に係る造影部材310によれば、例えば図9に示す状態を基準として、造影部材310の先端における回転角度を45度おきに認識することができる。
<変形例3>
次に、図11を参照して、変形例3に係る造影部材410の構成について説明する。図11は、変形例3に係る造影部材410のX線透視画像であって、図6に相当する図である。
次に、図11を参照して、変形例3に係る造影部材410の構成について説明する。図11は、変形例3に係る造影部材410のX線透視画像であって、図6に相当する図である。
変形例3に係る造影部材410は、図11に示すように、軸方向に延在する本体部411と、本体部411に設けられX線透視画像において本体部411に対して識別可能な空孔412と、ガイドワイヤGWが挿通可能なルーメンと、を有する。
本体部411は、上述した第1実施形態に係る造影部材10の本体部11と同様の構成であるため、説明を省略する。
空孔412は、矩形状に構成される。このとき、X線透視画像では、図11に示すように、矩形状の空孔412が出現する。空孔412は、図12に示すように、軸方向に幅広となるように設けられていてもよい。また、互いに形状の異なる空孔を1つの本体部に設けてもよい。
<変形例4>
次に、図13〜図15を参照して、変形例4に係る造影部材510の構成について説明する。図13は、変形例4に係る造影部材510を示す概略斜視図である。図14は、変形例4に係る造影部材510を示す平面図である。図15は、変形例4に係る造影部材510のX線透視画像である。変形例4に係る造影部材510は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、空孔512の形状が異なる。
次に、図13〜図15を参照して、変形例4に係る造影部材510の構成について説明する。図13は、変形例4に係る造影部材510を示す概略斜視図である。図14は、変形例4に係る造影部材510を示す平面図である。図15は、変形例4に係る造影部材510のX線透視画像である。変形例4に係る造影部材510は、上述した第1実施形態に係る造影部材10と比較して、空孔512の形状が異なる。
変形例4に係る造影部材510は、図13〜図15に示すように、軸方向に延在する本体部511と、本体部511に設けられX線透視画像において本体部511に対して識別可能な空孔512と、ガイドワイヤGWが挿通可能なルーメンと、を有する。
本体部511は、上述した第1実施形態に係る造影部材10の本体部11と同様の構成であるため、説明を省略する。
空孔512は、図13、図14に示すように、先端側から順に第1空孔512Aと、第2空孔512Bと、を有する。
第1空孔512Aおよび第2空孔512Bは、図13、図14に示すように、中心角θが180度となるように構成されている。第2空孔512Bは、第1空孔512Aに対して軸方向の異なる位置に配置される。また、第2空孔512Bは、第1空孔512Aに対して、先端側から視て、時計回りに90度だけ回転されるように設けられている。
図13に示すように造影部材510が配置されているとき、図15(A)に示すX線透視画像において、第1空孔512Aが下方に出現する。
また、造影部材510を図13の状態から先端側から視て時計回りに90度回転したとき、図15(B)に示すX線透視画像において、第2空孔512Bが上方に出現する。
また、造影部材510を図13の状態から先端側から視て時計回りに180度回転したとき、図15(C)に示すX線透視画像において、第1空孔512Aが上方に出現する。
また、造影部材510を図13の状態から先端側から視て時計回りに270度回転したとき、図15(D)に示すX線透視画像において、第2空孔512Bが下方に出現する。
このように構成された変形例4に係る造影部材510によれば、例えば図13に示す状態を基準として、造影部材510の先端における回転角度を90度おきに認識することができる。
<第2実施形態>
次に、図16を参照して、本発明の第2実施形態の構成について説明する。図16は、第2実施形態に係るカテーテル170の先端近傍を示す図である。第2実施形態に係るカテーテル170は、上述した第1実施形態に係るカテーテル100に対して、先端がX線不透過性を有する点などが異なる。
次に、図16を参照して、本発明の第2実施形態の構成について説明する。図16は、第2実施形態に係るカテーテル170の先端近傍を示す図である。第2実施形態に係るカテーテル170は、上述した第1実施形態に係るカテーテル100に対して、先端がX線不透過性を有する点などが異なる。
第2実施形態に係るカテーテル170は、図16に示すように、軸方向に延在し放射線透過性を有する本体部180と、本体部180の先端側に設けられ、放射線不透過性を有する先端造影部190と、を有する。
先端造影部190は、図16に示すように、軸方向に延在する造影本体部191と、造影本体部191に設けられ、造影本体部191を正面視したX線透視画像において、造影本体部191に対して識別可能な空孔192と、を有する。
本体部180は、上述した第1実施形態に係るカテーテル100のシャフト部110に相当する。
造影本体部191を構成する材料としては、第1実施形態に係る造影部材10と同一の材料を用いることができる。
空孔192の配置方法は、第1実施形態に係る造影部材10の空孔192と同一の配置方法とすることができる。
このように構成されたカテーテル170によれば、X線透視画像において、造影本体部191に対して識別可能な空孔192を備えているため、カテーテル170を回転操作しても、X線透視画像において空孔192の出現・消滅が繰り返されない場合、カテーテル170が切断されたと認識することができる。したがって、ロボットカテーテルシステム1において、カテーテル170が切断された際に、切断されたことを認識することができる。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る造影部材およびカテーテルを説明したが、本発明は明細書において説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
カテーテルは、例えば、バルーンカテーテルやステントデリバリー用のカテーテルで構成することも可能である。また、カテーテルを使用した手技の内容、疾患、処置対象となる生体管腔等についても特に制限はない。
また、本発明を適用する医療用長尺体としてカテーテル100を例に挙げて説明したが、長尺状の部材であればカテーテル100に限定されず、例えばガイドワイヤに適用することもできる。
また、上述した第1実施形態に係る造影部材10では、空孔12は5つの空孔から構成されたが、空孔は1つの空孔から構成されてもよい。
1 ロボットカテーテルシステム、
10、210、310、410、510 造影部材、
11、180、211、311、411、511 本体部、
12、192、212、312、412、512 空孔、
100、170 カテーテル、
110 シャフト部、
190 先端造影部、
191 造影本体部。
10、210、310、410、510 造影部材、
11、180、211、311、411、511 本体部、
12、192、212、312、412、512 空孔、
100、170 カテーテル、
110 シャフト部、
190 先端造影部、
191 造影本体部。
Claims (10)
- 軸方向に延在する医療用長尺体の先端に取り付け可能に構成され放射線不透過性を有する造影部材であって、
前記軸方向に延在する長尺状の本体部と、
前記本体部に設けられ、前記医療用長尺体を正面視した放射線透視画像において、前記本体部に対して識別可能な少なくとも一つの空孔と、を有する造影部材。 - 前記空孔は複数設けられ、
複数の前記空孔は、前記軸方向、および前記軸方向に交差する周方向において、互いに異なる位置に配置される、請求項1に記載の造影部材。 - 前記空孔は、
第1空孔と、
前記第1空孔に対して前記周方向に45度以上離間した位置に設けられる第2空孔と、を有する請求項2に記載の造影部材。 - 複数の前記空孔は、前記軸方向に沿って螺旋状に配置される、請求項2または3に記載の造影部材。
- 熱膨張する材料によって構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の造影部材。
- 弾性を備える材料に造影剤が含有されて構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の造影部材。
- 前記医療用長尺体はカテーテルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の造影部材。
- 前記空孔は、前記医療用長尺体を正面視した際に、前記軸方向よりも周方向に長い楕円形状または矩形形状を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の造影部材。
- 前記空孔の前記周方向に沿う長さは、前記造影部材の外周の長さに対して、30〜45%である、請求項8に記載の造影部材。
- 軸方向に延在し放射線透過性を有する本体部と、
前記本体部の先端側に設けられ、放射線不透過性を有する先端造影部と、を有し、
前記先端造影部は、
前記軸方向に延在する造影本体部と、
前記造影本体部に設けられ、前記造影本体部を正面視した放射線透視画像において、前記造影本体部に対して識別可能な少なくとも一つの空孔と、を有する、医療用長尺体。
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JP2019178833A JP2021053062A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 造影部材および医療用長尺体 |
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- 2019-09-30 JP JP2019178833A patent/JP2021053062A/ja active Pending
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