JP2021052160A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板の面積が増加することを抑制する。【解決手段】実施形態に係る半導体装置1は、半導体基板10と、第1半導体層12と、第1導電体13と、第1電源線PWと、第2電源線GWと、回路3と、を備える。半導体基板10は、第1面と、第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられた第3面とを有する。第1半導体層12は、第3面から第1面に沿って設けられる。第1導電体13は、第1半導体層12上に設けられる。第1電源線PWは、第1導電体13と電気的に接続される。第2電源線GWは、半導体基板10と電気的に接続される。回路3は、半導体基板10に設けられ、第1電源線PW及び第2電源線GWに接続される。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、バイパスキャパシタを含む半導体装置に関する。
電源電圧の変動を抑制するために、半導体基板上にバイパスキャパシタを設けることが知られている。
特開2007−12694号公報
半導体基板の面積が増加することを抑制する。
実施形態に係る半導体装置は、半導体基板と、第1半導体層と、第1導電体と、第1電源線と、第2電源線と、回路と、を備える。半導体基板は、第1面と、第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられた第3面とを有する。第1半導体層は、第3面から第1面に沿って設けられる。第1導電体は、第1半導体層上に設けられる。第1電源線は、第1導電体と電気的に接続される。第2電源線は、半導体基板と電気的に接続される。回路は、半導体基板に設けられ、第1電源線及び第2電源線に接続される。
第1実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第1実施形態に係る半導体装置の備える容量部2の構成例を示す回路図。 第1実施形態に係る半導体装置のキャパシタ領域における平面レイアウトの一例を示す平面図。 図3のIV−IV線に沿ったキャパシタ領域の断面構造の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置のトランジスタ領域の断面構造の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態の比較例に係る半導体装置のキャパシタ領域における平面レイアウトの一例を示す平面図。 図16のXVII−XVII線に沿ったキャパシタ領域の断面構造の一例を示す断面図。 第2実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第2実施形態に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第2実施形態の比較例に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第2実施形態の比較例に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第2実施形態に係る半導体装置及びその比較例における電圧と電流の時間変化を示すグラフ。 第3実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第3実施形態に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第1乃至第3実施形態の第1変形例に係るキャパシタ領域の断面構造の一例を示す断面図。 第1乃至第3実施形態の第2変形例に係るキャパシタ領域の断面構造の一例を示す断面図。 第1乃至第3実施形態の第3変形例に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第4実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第4実施形態に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第4実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第4実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第4実施形態の第3の変形例に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 第4実施形態の第3の変形例に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第4実施形態の第4の変形例に係る半導体装置の平面レイアウトの一例を示す平面図。 第4実施形態の第5の変形例に係る半導体装置の含むキャパシタセットの平面レイアウトの一例を示す平面図。
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示している。図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。本発明の技術思想は、構成要素の形状、構造、配置等によって特定されるものではない。
尚、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付す。参照符号を構成する文字の後の数字は、同じ文字を含んだ参照符号によって参照され、且つ同様の構成を有する要素同士を区別するために使用される。同じ文字を含んだ参照符号で示される要素を相互に区別する必要がない場合、これらの要素はそれぞれ文字のみを含んだ参照符号により参照される。
[1]第1実施形態
以下に、第1実施形態に係る半導体装置1について説明する。
[1−1]半導体装置1の構成
[1−1−1]半導体装置1の全体構成
図1は、第1実施形態に係る半導体装置1の構成例を示している。半導体装置1は、例えば1つの半導体基板に集積される。図1に示すように、半導体装置1は、電源線PW及びGWと、パッドP1及びP2と、容量部2と、回路部3とを備えている。
電源線PW及びGWの各々は、半導体装置1に含まれる各回路への電源電圧の供給に使用される。パッドP1及びP2の各々は、半導体装置1の外部の機器と接続可能に構成される。パッドP1は、半導体装置1の正側の電源パッドであり、電源線PWに接続される。パッドP1には、例えば電源電圧VDDが印加される。パッドP2は、半導体装置1の負側の電源パッドであり、電源線GWに接続される。パッドP2は、例えば接地ノードGNDと接続される。
容量部2は、電源線PWと電源線GWとの間に接続される。容量部2は、電源線PWの電圧が変動することを抑制する。回路部3は、電源線PW及びGWにそれぞれ接続される。回路部3は、電源線PWを介して供給された電圧に基づいて動作する回路を含む。回路部3に含まれる回路は、例えばNAND型フラッシュメモリの周辺回路であっても良い。
図2は、第1実施形態に係る半導体装置1の備える容量部2の構成の一例を示している。図2に示すように、容量部2は、例えば複数のキャパシタCPを含む。複数のキャパシタCPのそれぞれは、一方電極が電源線PWに接続され、他方電極が電源線GWに接続される。すなわち、複数のキャパシタCPは、電源線PW及びGW間で並列接続される。複数のキャパシタCPのそれぞれは、例えばバイパスキャパシタとも呼ばれる。
[1−1−2]半導体装置1の構造
以下に、第1実施形態における容量部2の構造の一例について説明する。
なお、以下で参照される図面において、X方向とY方向とで定められる平面は半導体装置1が形成される半導体基板10の表面に対応し、Z方向は半導体装置1が形成される半導体基板10の表面に対する鉛直方向に対応している。平面図には、図を見易くするためにハッチングが適宜付加されている。平面図に付加されたハッチングは、ハッチングが付加された構成要素の素材や特性とは必ずしも関連していない。断面図では、図を見易くするために絶縁層(層間絶縁膜)、配線、コンタクト等の構成要素が適宜省略されている。
以下の説明では、半導体基板10のうち、容量部2に含まれたキャパシタCPを含む領域を、キャパシタ領域CAと称する。また、半導体基板10のうち、回路部3に含まれたトランジスタを含む領域を、トランジスタ領域TAと称する。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置1のキャパシタ領域CAにおける平面レイアウトの一例を示している。図3に示すように、容量部2は、複数の導電体13、導電体17及び18、拡散領域19、並びに複数のコンタクトCTを含む。
導電体13のそれぞれは、1つのキャパシタCPの一方電極に対応している。複数の導電体13は、例えば4行3列の行列状に配置される。導電体13のそれぞれには、導電体17が重なって配置される。導電体17は、電源線PWとして機能する。導電体13のそれぞれは、導電体17と、コンタクトCTを介して電気的に接続されている。
拡散領域19は、半導体基板10の表面に設けられている。拡散領域19は、例えばP型の拡散領域であり、半導体基板10と電気的に接続されている。拡散領域19には、導電体18が重なって配置される。導電体18は、電源線GWとして機能する。拡散領域19は、導電体18と、コンタクトCTを介して電気的に接続されている。
なお、キャパシタCPの個数及び配置は、図3に示した例に限定されない。また、拡散領域19の面積や導電体13との位置関係は、図3に示した例に限定されない。
図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図であり、第1実施形態に係る半導体装置1のキャパシタ領域CAにおける断面構造の一例を示している。図4に示すように、半導体装置1は、絶縁体層11と半導体層12とをさらに含む。半導体基板10は、複数の凹部CCを含む。
絶縁体層11は、半導体基板10の表面と、凹部CCの側面及び底部とのそれぞれに設けられる。半導体基板10の表面に設けられた絶縁体層11と、凹部CCに設けられた絶縁体層11とは、連続的に設けられる。半導体層12は、各キャパシタCPに対応する領域において、絶縁体層11上に設けられる。半導体層12は、凹部CCに沿って設けられた部分を有し、例えば隣り合う凹部CC間において分離されている。導電体13は、半導体層12上に設けられる。凹部CCは、導電体13によって埋め込まれる。各キャパシタCPに対応する領域において、半導体層12と導電体13の側面は揃っている。
このように構成されることで、各凹部CCにおいて、半導体層12及び導電体13がキャパシタCPの一方電極として機能し、絶縁体層11がキャパシタCPの電極間の絶縁体として機能し、半導体基板10がキャパシタCPの他方電極として機能する。キャパシタCPの一方電極は、コンタクトCTを介して、電源線PWとして機能する導電体17に接続される。キャパシタCPの他方電極として機能する半導体基板10は、拡散領域19とコンタクトCTとを介して、電源線GWとして機能する導電体18に接続される。
図5は、第1実施形態に係る半導体装置1のトランジスタ領域TAにおける断面構造の一例を示している。なお、図5に示された領域は、キャパシタ領域CAの一部を含んでいる。図5に示すように、トランジスタ領域TAは、例えばトランジスタTRを含む。トランジスタ領域TAにおいて、半導体装置1は、絶縁体14、ウェル領域15、拡散領域16、及び導電体30をさらに備えている。
絶縁体14は、半導体基板10の内部に形成され、上端が半導体基板10の上面に接している。絶縁体14は、隣り合うウェル領域の間の絶縁領域STI(Shallow Trench Isolation)として使用され、トランジスタ領域TAにおいて半導体基板10の一部を区切っている。ウェル領域15は、半導体基板10の内部であって絶縁体14によって区切られた領域に形成され、上端が半導体基板10の上面に接している。2つの拡散領域16は、ウェル領域15の内部に形成され、上端が半導体基板10の上面に接している。
ウェル領域15の上方には、複数の導電体30が設けられる。複数の導電体30は、それぞれトランジスタTRのドレイン、ソース、及びゲートに対応する配線である。2つの拡散領域16は、それぞれがトランジスタTRのドレイン又はソースとして機能する。2つの拡散領域16のそれぞれは、コンタクトCTを介して対応する導電体30に電気的に接続される。半導体層12は、ウェル領域15の上方且つ絶縁体層11上に設けられる。導電体13は、半導体層12上に設けられる。半導体層12と導電体13とは、トランジスタTRのゲート電極として機能する。半導体層12及び導電体13の組は、コンタクトCTを介して導電体30に電気的に接続される。
[1−2]製造方法
以下に、図6を適宜参照して、第1実施形態におけるキャパシタCP及びトランジスタTRを形成するまでの一連の製造工程の一例について説明する。図6は、第1実施形態に係る半導体装置1の製造工程の一例を示すフローチャートである。図7〜図15のそれぞれは、第1実施形態に係る半導体装置1の製造工程における、キャパシタCP及びトランジスタTRに対応する構造体を含む断面構造の一例を示している。
まず、図7に示すように、半導体基板10上に絶縁体層21が形成される(ステップS101)。絶縁体層21は、例えば窒化シリコン(SiN)を含む。
次に、図8に示すように、エッチング部EPが加工される(ステップS102)。具体的には、まずフォトリソグラフィ等によって、エッチング部EPに対応する領域が開口されたマスクが形成される。そして、形成されたマスクを用いた異方性エッチングによって、エッチング部EPが形成される。本工程で形成されるエッチング部EPは、絶縁体層21を貫通し、半導体基板10内で停止する。トランジスタ領域TAに形成されるエッチング部EPは、Y軸方向に延伸する溝状の形状を有する。キャパシタ領域CAに形成されるエッチング部EPは、トランジスタ領域に設けられるエッチング部EPと比べてY軸方向の長さが短く、例えばホール状である。本工程における異方性エッチングは、例えばRIE(Reactive Ion Etching)である。
次に、図9に示すように、絶縁体14が形成される(ステップS103)。具体的には、まずエッチング部EPが埋まるように、絶縁体14が形成される。そして、エッチング部EP外に形成された絶縁体14が、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって除去される。絶縁体14は、例えば酸化シリコン(SiO)を含む。
次に、図10に示すように、ウェル領域15が形成される(ステップS104)。具体的には、トランジスタ領域TAにおいて、絶縁体14で区切られた領域に、例えばリンがドープされ、ウェル領域15が形成される。
次に、トランジスタ領域TAの絶縁体14を覆うように、絶縁体層22が形成される(ステップS105)。具体的には、まず絶縁体層21及び絶縁体14の上に、絶縁体層22が形成される。絶縁体層22は、例えば窒化シリコンを含む。続いて、フォトリソグラフィ等によって、キャパシタ領域CAに対応する領域が開口されたマスクが形成される。そして、形成されたマスクを用いた異方性エッチングによって、キャパシタ領域CAに形成された絶縁体層22が除去される。本工程における異方性エッチングは、例えばRIEである。
次に、図11に示すように、キャパシタ領域CAの絶縁体14が除去される(ステップS106)。具体的には、例えばウェットエッチングによって、キャパシタ領域CA内で絶縁体層22によって覆われていない絶縁体14が除去され、キャパシタ領域CA内のエッチング部EPが露出する。
次に、図12に示すように、絶縁体層21及び22が除去される(ステップS107)。具体的には、例えばウェットエッチングによって絶縁体層21及び22が除去される。そして、半導体基板10から突出した絶縁体14が、例えばCMPによって除去される。
次に、図13に示すように、絶縁体層11、半導体層12、及び導電体13が形成される(ステップS108)。具体的には、まず、半導体基板10の表面と、エッチング部EPの側面及び底部と、絶縁体14の表面と、ウェル領域15の表面とに、絶縁体層11が形成される。続いて、絶縁体層11の表面に、半導体層12が形成される。さらに、半導体層12の表面に、エッチング部EPが埋まるように、導電体13が形成される。絶縁体層11は、例えば酸化シリコンを含む。半導体層12は、例えばシリコン(Si)を含む。導電体13は、例えばタングステン(W)を含む。
次に、マスク23の形成及び加工が行われる(ステップS109)。具体的には、導電体13上に、フォトリソグラフィ等によって、マスク23が形成される。マスク23は、例えばキャパシタCPの一方電極に対応する領域と、トランジスタTRのゲート電極に対応する領域とを覆い、その他の領域を開口している。
次に、図14に示すように、半導体層12及び導電体13が加工される(ステップS110)。具体的には、マスク23を用いた異方性エッチングによって、半導体層12及び導電体13の一部が除去され、絶縁体層11の表面の一部が露出する。その後例えばウェットエッチングによって、マスク23は除去される(ステップS111)。
次に、図15に示すように、拡散領域16が形成される(ステップS112)。具体的には、ウェル領域15内に、例えばホウ素がドープされ、拡散領域16が形成される。その後、半導体基板10の上方に導電体17及び導電体30を含む各種配線が設けられる。そして、導電体17とキャパシタCPとが、コンタクトCTで接続される。導電体30とトランジスタTRとが、コンタクトCTで接続される。
以上で説明した製造工程によって、キャパシタCPと、トランジスタTRとのそれぞれが形成される。なお、以上で説明した製造工程はあくまで一例であり、各製造工程の間にその他の処理が挿入されても良い。
[1−3]第1実施形態の効果
以上で説明した第1実施形態に係る半導体装置1によれば、半導体装置1の製造コストを抑制することが出来る。以下に、第1実施形態に係る半導体装置1の詳細な効果について説明する。
回路の消費電流は、例えば回路の動作にあわせて変動し得る。消費電流が変化した際に電源線の電圧が変動することを抑制するために、例えばバイパスキャパシタが用いられる。バイパスキャパシタは、回路の消費電流が増加した際に、充電された電荷を回路に供給することによって、電源線の電圧が変動することを抑制することが出来る。
しかしながら、半導体基板上にバイパスキャパシタを設ける場合、所望の容量を得るために、バイパスキャパシタが広い面積を要することがある。図16は、第1実施形態に係る半導体装置1の比較例が備える容量部2の平面レイアウトの一例を示している。図17は、図16のXVII−XVII線に対応する断面図であり、比較例が備える容量部2の断面構造を示している。
図16に示すように、比較例が備える容量部2は、平板キャパシタFCを含む。図17に示すように、半導体基板10の表面において半導体層12及び導電体13が設けられた領域が、平板キャパシタFCとして機能している。平板キャパシタFCは、半導体基板10上の占有面積と、一方電極の表面積とが略等しい。
これに対して、第1実施形態に係る半導体装置1は、各々が凹部CCに沿って設けられた部分を有する複数のキャパシタCPを含む。キャパシタCPは、半導体基板10上の占有面積よりも、一方電極の表面積が大きい。すなわち、第1実施形態に係る半導体装置1に含まれるキャパシタCPは、比較例に含まれる平板キャパシタFCよりも、半導体基板10上の占有面積に対する単位面積当たりの容量が大きい。
これにより、第1実施形態に係る半導体装置1は、キャパシタの容量を保ったまま、キャパシタの占有面積を小さくすることが出来る。従って、バイパスキャパシタの占有面積を小さくすることが出来るため、半導体装置1が設けられる半導体基板10のサイズを小さくすることが出来、半導体装置1の製造コストを抑制することが出来る。
また、第1実施形態に係る半導体装置1では、トランジスタTRとキャパシタCPとを形成する工程のいくつかを統合することが出来る。具体的には、凹部CCと絶縁領域STIとに対応する形状は、図6のステップS102で示したように、複数のエッチング部EPとして一括で加工される。また、キャパシタCPの一方電極である半導体層12及び導電体13は、トランジスタのゲート電極である半導体層12及び導電体13と同時に形成及び加工される。
これにより、第1実施形態に係る半導体装置1は、キャパシタCPの形成に伴う工程数の増加を抑制することが出来る。従って、第1実施形態に係る半導体装置1は、製造コストを抑制することが出来る。
[2]第2実施形態
第2実施形態は、第1実施形態に係る半導体装置1が備えるキャパシタCPのレイアウトの具体例である。以下に、第2実施形態に係る半導体装置1について第1実施形態と異なる点を説明する。
[2−1]構成
図18は、第2実施形態に係る半導体装置1の回路構成の一例を示している。図18に示すように、第2実施形態に係る半導体装置1は、容量部2としてキャパシタユニットCU1乃至CU4を含み、回路部3として回路3a及び3bを含み、信号線SWをさらに含む。また、電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP1及びRP2を用いて示している。また、パッドP2と電源線GWとに関する記載を省略し、接地記号で示している。
回路3aには、信号CLKが入力される。そして回路3aは、信号CLKに基づく信号を回路3bへ信号線SWを介して出力する。回路3a及び3bは、電源線PWから電源電圧を供給される。以降、電源線PWと、回路3aまたは3bとの接続部を、回路3aの電源端及び回路3bの電源端と称する。回路3aの電源端の電圧を電圧VDD1とし、回路3aが消費する電流を電流I1と称する。
キャパシタユニットCU1乃至CU4のそれぞれは、例えば複数の並列接続されたキャパシタCPを含む。キャパシタユニットCU1及びCU2それぞれの一方電極は、回路3aの電源端との距離が短くなるように設けられる。キャパシタユニットCU3及びCU4それぞれの一方電極は、回路3bの電源端との距離が短くなるように設けられる。また、パッドP1からキャパシタユニットCU1及びCU2並びに回路3aまでの電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP1で示す。キャパシタユニットCU1及びCU2並びに回路3aから、キャパシタユニットCU3及びCU4並びに回路3bまでの電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP2で示す。
図19は、第2実施形態に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図19に示すように、第2実施形態に係る半導体装置1は、コンタクトCT1乃至CT8をさらに含む。図19に示すように、電源線PWは、パッドP1からX方向に延伸して設けられている。
回路3a及び3bは、電源線PWに沿って配置されている。回路3aは回路3bよりもパッドP1に近い位置に配置されている。回路3a及び3bのそれぞれの電源端は、電源線PWと接続されている。回路3aと回路3bとは、信号線SWを介して接続されている。回路3aの電源端の近くに、キャパシタユニットCU1及びCU2が配置されている。回路3bの電源端の近くに、キャパシタユニットCU3及びCU4が配置されている。
コンタクトCT1は、電源線PWとキャパシタユニットCU1の一方電極とを接続している。コンタクトCT2は、電源線PWとキャパシタユニットCU2の一方電極とを接続している。コンタクトCT3は、電源線PWとキャパシタユニットCU3の一方電極とを接続している。コンタクトCT4は、電源線PWとキャパシタユニットCU4の一方電極とを接続している。コンタクトCT5は、電源線PWと回路3aの電源端とを接続している。コンタクトCT6は、電源線PWと回路3bの電源端とを接続している。コンタクトCT7は、信号線SWと回路3aの信号出力部とを接続している。コンタクトCT8は、信号線SWと回路3bの信号入力部とを接続している。
図19に示した例では、電源線PWのうち、パッドP1から、コンタクトCT1とCT2とCT5とが接続されている部分までの抵抗成分が、抵抗RP1に対応する。また、電源線PWのうち、コンタクトCT1とCT2とCT5とが接続されている部分から、コンタクトCT3とCT4とCT6とが接続されている部分までの抵抗成分が、抵抗RP2に対応する。第2実施形態に係る半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
[2−2]第2実施形態の効果
以上で説明した第2実施形態に係る半導体装置1によれば、半導体装置1の動作信頼性を向上させることが出来る。以下に、第2実施形態に係る半導体装置1の詳細な効果について説明する。
半導体装置の設計では、複数の回路や複数のキャパシタ等の構成要素は、密にレイアウトされることが好ましい。要素が密にレイアウトされると、半導体基板のサイズが大きくなることを抑制することが出来、半導体装置の製造コストを抑制することが出来る。また、バイパスキャパシタと回路の電源端との間に設けられる配線の抵抗成分は、小さいことが好ましい。バイパスキャパシタは、バイパスキャパシタと回路の電源端との間に設けられる配線の抵抗成分が小さいと、回路へ電荷を素早く供給することが出来、電源電圧の変動をより抑制することが出来る。
しかしながら、ある要素のサイズが大きい場合、例えばキャパシタのサイズが大きい場合、回路とバイパスキャパシタとを密に配置すると、バイパスキャパシタと回路の電源端とを接続する配線が長くなる場合がある。図20は、第2実施形態の比較例に係る半導体装置1の回路構成の一例を示している。図20に示すように、比較例に係る半導体装置1では、容量部2として平板キャパシタFC1乃至FC4を含む点と、電源線PWの抵抗成分を抵抗RP3乃至RP5を用いて示している点とが、第2実施形態と異なる。
平板キャパシタFC1乃至FC4は、まとまって設けられる。回路3aは、平板キャパシタFC1乃至FC4よりも、パッドP1よりに設けられる。回路3bは、平板キャパシタFC1乃至FC4よりも、パッドP1から離れて設けられる。また、パッドP1から回路3aの電源端までの電源線PWの抵抗成分を抵抗RP3で示す。回路3aの電源端から平板キャパシタFC1乃至FC4までの電源線PWの抵抗成分を抵抗RP4で示す。平板キャパシタFC1乃至FC4から回路3bの電源端までの電源線PWの抵抗成分を抵抗RP5で示す。
図21は、第2実施形態の比較例に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図21に示すように、比較例に係る半導体装置1は、コンタクトCT1乃至CT8をさらに含む。比較例に含まれる平板キャパシタFC1乃至FC4のそれぞれは、第2実施形態に係る半導体装置1に含まれるキャパシタユニットCU1乃至CU4のそれぞれと、略等しい容量を有する。
つまり、比較例に含まれる平板キャパシタFCは、第2実施形態に含まれるキャパシタユニットCUと比べて、半導体基板10上における単位面積当たりの容量が小さい。このため、平板キャパシタFCの半導体基板10上における占有面積はキャパシタユニットCUよりも大きい。大きな平板キャパシタFCを密に配置するため、比較例のレイアウトは、第2実施形態に係る半導体装置1のレイアウトとは異なっている。
具体的には、比較例において、回路3a、平板キャパシタFC1及びFC2、平板キャパシタFC3及びFC4、並びに回路3bは、電源線PWに沿って且つパッドP1からこの順番に配置されている。平板キャパシタFC1乃至FC4は、回路3aと回路3bとの間に配置されている。電源線PWは、平板キャパシタFC1及びFC3と重なって配置されている。信号線SWは、平板キャパシタFC2及びFC4と重なって配置されている。比較例では、パッドP1からコンタクトCT5の接続部までの電源線PWの抵抗成分が、抵抗RP3に対応する。コンタクトCT5の接続部からコンタクトCT1乃至CT4の接続部までの電源線PWの抵抗成分が、抵抗RP4に対応する。コンタクトCT1乃至CT4の接続部からコンタクトCT6の接続部までの抵抗成分が、抵抗RP5に対応する。
このように、比較例に係る半導体装置1では、回路3aの電源端と平板キャパシタFC1乃至FC4とを接続する電源線PWが長く、抵抗RP4に相当する抵抗成分を含んでいる。また、回路3bと平板キャパシタFC1乃至FC4とを接続する電源線PWが長く、抵抗RP5に相当する抵抗成分を含んでいる。
これに対して、第2実施形態に係る半導体装置1では、平板キャパシタFCよりも半導体基板10上における占有面積の小さいキャパシタユニットCUが、回路の電源端の近くに配置されている。回路3aの電源端とキャパシタユニットCU1及びCU2とを接続する部分の電源線PWは短く、接続する部分の電源線PWの抵抗成分は小さい。また、回路3bの電源端とキャパシタユニットCU3及びCU4とを接続する電源線PWは短く、抵抗成分は小さい。
これにより、第2実施形態に係る半導体装置1は、回路とキャパシタとを密に配置した場合であっても、バイパスキャパシタと回路の電源端との間に設けられる配線の抵抗成分を小さくすることが出来る。図22は、第2実施形態に係る半導体装置とその変形例における、電圧及び電流と時間の関係を示している。図22に示された3つのグラフは、上から順に、それぞれ信号CLKと時間の関係、電流I1と時間の関係、及び電圧VDD1と時間の関係を示している。電圧VDD1のグラフでは、実線が第2実施形態を示し、破線が比較例を示している。
信号CLKは、時刻t1、t2、t3、及びt4のそれぞれにおいて、“H”レベルから“L”レベルへ、もしくは“L”レベルから“H”レベルへ遷移している。回路3aは信号CLKに基づいて動作し、回路3aの消費電流に対応する電流I1は時刻t1、t2、t3、及びt4のそれぞれにおいて増加する。電流I1が増加すると、バイパスキャパシタが電荷を供給して電圧VDD1の変動を抑制する。比較例では、回路3aとバイパスキャパシタとの間の抵抗成分が大きいため、電圧VDD1が大きく変動している。これに対して、第2実施形態に係る半導体装置1では、回路3aとバイパスキャパシタとの間の抵抗成分が小さいため、電圧VDD1の変動は小さく抑制されている。このように、第2実施形態に係る半導体装置1は、比較例よりも電源電圧の変動を抑制することが出来る。従って、第2実施形態に係る半導体装置1は、比較例よりも動作信頼性を向上することが出来る。
また、電源電圧の変動は、ジッターの原因となり得る。回路を高速に動作させるためには、ジッターの発生は抑制されることが好ましい。これに対して、第2実施形態に係る半導体装置1は、上述したように電源電圧の変動を抑制することが出来るため、ジッターの発生を抑制することが出来る。
また、信号配線は寄生抵抗及び寄生容量が小さいことが好ましい。信号配線は、寄生抵抗及び寄生容量が小さい場合、高速な信号を安定して伝送することが出来る。
比較例に係る半導体装置1では、回路3aと回路3bとが離れて設けられ、長い信号線SWで接続されている。信号線SWは長さが長くなると、寄生抵抗が大きくなる場合がある。また、信号線SWは平板キャパシタFC2及びFC4と重なって設けられている。信号線SWは、その他の要素、例えばキャパシタと重なって設けられると、寄生容量が大きくなる場合がある。
これに対して、第2実施形態に係る半導体装置1では、回路3aと回路3bとが近くに設けられ、短い信号線SWで接続されている。また、信号線SWは回路3a及び回路3b以外のその他の要素と重なって設けられていない。
これにより、第2実施形態に係る半導体装置1は、信号線SWの寄生抵抗及び寄生容量が小さいため、高速な信号を安定して伝送することが出来、半導体装置1の動作信頼性を向上することが出来る。
[3]第3実施形態
第3実施形態は、第2実施形態に係る半導体装置1が備えるキャパシタCPのレイアウト及び容量設計の変形例である。以下に、第3実施形態に係る半導体装置1について第2実施形態と異なる点を説明する。
[3−1]構成
図23は、第3実施形態に係る半導体装置1の回路構成の一例を示している。図23に示すように、第3実施形態に係る半導体装置1は、容量部2としてキャパシタセットCS1乃至CS3を含み、回路部3として回路3cを含む。電源線PWはノードN1乃至N3を含む。また、電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP6乃至RP8を用いて示している。
電源線PWは、パッドP1から回路3cの電源端まで設けられる。回路3cの電源端との距離は、ノードN1、ノードN2、ノードN3の順に長くなる。また、パッドP1からノードN3までの電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP6で示す。ノードN3からノードN2までの電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP7で示す。ノードN2からノードN1までの電源線PWの抵抗成分を、抵抗RP8で示す。
キャパシタセットCS1乃至CS3は、それぞれが複数のキャパシタCPを含む。キャパシタセットCS1乃至CS3は、それぞれ容量が異なる。キャパシタセットCS2の容量は、キャパシタセットCS1の容量よりも大きい。キャパシタセットCS3の容量は、キャパシタセットCS2の容量よりも大きい。例えば、キャパシタセットCS2の容量は、キャパシタセットCS1の容量の10倍であり、キャパシタセットCS3の容量は、キャパシタセットCS2の容量の10倍である。例えば、キャパシタセットCS1乃至CS3の容量は、各キャパシタセットに含まれるキャパシタCPの個数によって定められる。キャパシタセットCS1乃至CS3は、電源線PWと接地ノードとの間に設けられる。具体的には、キャパシタセットCS1乃至CS3は、一方電極がそれぞれノードN1乃至N3に接続される。
図24は、第3実施形態に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図24に示すように、第3実施形態に係る半導体装置1は、コンタクトCT10乃至CT13をさらに含む。また、キャパシタセットCS1乃至CS3は、それぞれが複数のキャパシタCPを含む。キャパシタセットに含まれるキャパシタCPの個数は、キャパシタセットCS1、キャパシタセットCS2、キャパシタセットCS3の順に多くなる。なお、図24に示された例では、キャパシタCPの個数は簡略化して示されている。
パッドP1からX方向へ、電源線PWが延伸して配置されている。電源線PWに沿って、パッドP1に近い方から順に、キャパシタセットCS3、キャパシタセットCS2、キャパシタセットCS1、及び回路3cが配置されている。
コンタクトCT10は、電源線PWと回路3cの電源端とを接続している。コンタクトCT11は、電源線PWとキャパシタセットCS1に含まれるキャパシタCPの一方電極とを接続している。複数のコンタクトCT12は、電源線PWとキャパシタセットCS2に含まれるキャパシタCPの一方電極とをそれぞれ接続している。コンタクトCT13は、電源線PWとキャパシタセットCS3に含まれるキャパシタCPの一方電極とをそれぞれ接続している。
図24に示した例では、電源線PWのうち、パッドP1から複数のコンタクトCT13が接続されている部分までの抵抗成分が、抵抗RP6に対応する。電源線PWのうち、複数のコンタクトCT13が接続されている部分から、複数のコンタクトCT12が接続されている部分までの抵抗成分が、抵抗RP7に対応する。電源線PWのうち、複数のコンタクトCT12が接続されている部分から、コンタクトCT11が接続されている部分までの抵抗成分が、抵抗RP8に対応する。第3実施形態に係る半導体装置1のその他の構成は、第2実施形態と同様である。
[3−2]第3実施形態の効果
以上で説明した第3実施形態に係る半導体装置1によれば、半導体装置1の動作信頼性を向上させることが出来る。以下に、第3実施形態に係る半導体装置1の詳細な効果について説明する。
電源電圧は、低い周波数から高い周波数まで広い帯域で変動し得る。バイパスキャパシタは、低い周波数から高い周波数までの広い帯域において、電源電圧の変動を抑制出来ることが好ましい。低い周波数帯において電源電圧の変動を抑制するためには、バイパスキャパシタの容量は大きいことが好ましい。一方で、高い周波数帯における電源電圧の変動は、低い周波数帯の場合と比べて小さい容量のバイパスキャパシタでも、抑制することが可能である。また、回路周辺に面積が確保できない場合、回路から離れた位置にバイパスキャパシタを設けることが考えられるが、回路とバイパスキャパシタとを接続する電源線が長くなり得る。回路とバイパスキャパシタとを接続する電源線が長くなると、配線の抵抗値が大きくなり得る。また、バイパスキャパシタの高周波帯域において電圧変動を抑制する能力は、バイパスキャパシタと回路とを接続する電源線の長さが長いほど制限され得る。
これに対して、第3実施形態に係る半導体装置1は、それぞれ容量の異なるキャパシタセットCS1乃至CS3を含んでいる。キャパシタセットCS1乃至CS3の容量は、回路に近い物ほど小さく設計され、回路から遠い物ほど大きく設計される。
例えば、キャパシタセットCS1は、回路3cの電源端の近くに、小さな容量で設けられる。キャパシタセットCS1は、短距離の電源線PWを介して回路3cと接続されるため、高周波帯域においても優れた電圧変動を抑制する能力を有する。また、キャパシタセットCS1は、容量が小さいため、占有面積が小さく、回路3c周辺のレイアウトを阻害しない。キャパシタセットCS1は、主に高周波帯における電源電圧の変動を抑制する。
キャパシタセットCS2は、電源線PWを回路3cの電源端から抵抗値が抵抗RP8相当になるまで延伸した箇所に、CS1よりも大きな容量で設けられる。キャパシタセットCS2は、容量が大きいため、占有面積も大きいが、回路3cから離れているため、その他の回路のレイアウトを阻害しない。また、キャパシタセットCS2は、容量が大きいため、キャパシタセットCS1よりも低い周波数帯までの効果が見込める。キャパシタセットCS2は、中距離の電源線PWを介して回路3cと接続されるため、高周波帯域において電圧変動を抑制する能力には中程度の制限が生じ得る。容量の大きさと配線長との影響を合わせると、キャパシタセットCS2は、キャパシタセットCS1よりも低い周波数帯における電源電圧の変動を抑制する。
キャパシタセットCS3は、電源線PWを回路3cの電源端から抵抗値がRP7とRP8との合計相当になるまで延伸した箇所に、CS2よりもさらに大きな容量で設けられる。キャパシタセットCS3は、容量がさらに大きいため、占有面積もさらに大きいが、回路3cから大きく離れているため、その他の回路のレイアウトを阻害しない。また、キャパシタセットCS3は、容量がさらに大きいため、キャパシタセットCS2よりもさらに低い周波数帯までの効果が見込める。キャパシタセットCS3は、長距離の電源線PWを介して回路3cと接続されるため、高周波帯域において電圧変動を抑制する能力には大きな制限が生じ得る。容量と配線長との影響を合わせると、キャパシタセットCS3は、キャパシタセットCS2よりもさらに低い周波数帯における電源電圧の変動を抑制する。
以上のように、第3実施形態に係る半導体装置1は、回路周辺にキャパシタを集中して設けること無く、電源電圧の変動を広い周波数帯で抑制することが出来る。さらに、第3実施形態に係る半導体装置1は、凹部CCに沿った部分を有するキャパシタCPを用いることによって、回路周辺においてキャパシタが占有する面積が大きくなることも抑制することが出来る。
[4]その他の変形例等
第1実施形態では、キャパシタ領域CAにおいて、半導体層12及び導電体13が隣り合う凹部CC間において分離されている場合を例に説明したが、キャパシタ領域CAの構造は、これに限定されない。例えば、キャパシタ領域CAにおいて、半導体層12及び導電体13を分離しなくても良い。図25は、変形例におけるキャパシタ領域CAにおける断面構造の一例を示している。図25に示すように、キャパシタ領域CAにおいて、半導体層12及び導電体13を連続して設けることで、複数のキャパシタCPを並列接続してもよい。また、図25に示した例では、キャパシタCPの一方電極は、1つのコンタクトCTを介して導電体17と接続されているが、複数のコンタクトCTを介して接続されてもよい。
第1実施形態では、キャパシタCP及びトランジスタTRを形成するまでの一連の製造工程の一例を説明したが、製造工程はこれに限定されない。例えば、絶縁体層は多層構造であっても良い。例えば、絶縁体層21は、酸化シリコンと窒化シリコンの多層構造であっても良い。例えば、半導体層12と導電体13との間には、バリアメタルが設けられても良い。例えば、ポリシリコンとタングステンとの間に、窒化チタンTiNが設けられてもよい。また、ポリシリコンとタングステンとの間に、窒化タングステンが設けられてもよい。
第1実施形態では、キャパシタCPの形状を1種類示して説明したが、キャパシタCPの形状は例示したものに限定されない。図26は、変形例におけるキャパシタCPa乃至CPcの断面構造の一例を示している。図26に示すように、キャパシタCPa乃至CPcは、凹部CCの形状がそれぞれ異なる。キャパシタCPaは、第1実施形態で説明したキャパシタCPと同様である。キャパシタCPbは、キャパシタCPaと比べて、幅が広く且つ深く形成された凹部CCに設けられている。キャパシタCPcは、キャパシタCPcと比べて、幅が狭く且つ浅く形成された凹部CCに設けられている。つまり、凹部の幅と深さとを変更することで、凹部の断面積が変わっている。このように、例えば凹部CCを作り分けることで、断面形状の異なるキャパシタを作り分けても良い。つまり、断面積の異なる凹部CCを作り分けることで、容量の頃なるキャパシタを作り分けても良い。
第3実施形態では、キャパシタセットCSについて、含まれるキャパシタCPの個数によって容量の大小を実現する場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、図26を参照して説明したように、断面形状の異なるキャパシタを用いて、容量の異なるキャパシタセットを構成しても良い。例えば、幅が狭く且つ浅く形成されたキャパシタCPcを用いて容量の小さいキャパシタセットCS1を構成し、キャパシタCPaを用いてキャパシタセットCS2を構成し、幅が広く且つ深さが深く形成されたキャパシタCPbを用いて容量の大きなキャパシタセットCS3を構成してもよい。
第1乃至第3実施形態では、キャパシタCPが凹部CCに形成される場合について例示したが、キャパシタCPが形成される部分の形状は凹部に限定されない。例えば、キャパシタCPは、半導体基板10に形成されたスリット内に形成されても良い。この場合、キャパシタCP内の半導体層12は、半導体基板10の表面と平行な方向に延伸した部分を有する。
第3実施形態では、キャパシタセットCS1乃至CS3にそれぞれ含まれるキャパシタCPの個数について、図24を参照して例を示したが、キャパシタセットCS1乃至CS3にそれぞれ含まれるキャパシタCPの個数は、これに限定されない。また、キャパシタセットCS1乃至CS3それぞれの容量の比率も、図24を参照して説明した例に限定されない。例えば、高速動作する回路に適したレイアウトの例として、キャパシタセットCS1乃至CS3それぞれの容量の比率は、1:10:1000が考えられる。また、キャパシタセットCS3の大きさは、例えばキャパシタセットCS2の10〜1000倍の範囲で変更してもよい。また、例えば、キャパシタセットCS2の容量はキャパシタセットCS1の容量よりも1桁大きく、キャパシタセットCS3の容量はキャパシタセットCS2の容量よりも1〜3桁大きくても良い。
第1乃至第3実施形態では、パッドP1に電源線GWが接続され、電源線GWに容量部2が接続されている場合を例に説明した。容量部2が接続される配線は、パッドP1に接続された電源線GWに限定されない。図27は、変形例に係る半導体装置1の構成例を示している。図27に示すように、変形例に係る半導体装置1は、電圧生成回路4と、電源線PW2とをさらに備え、容量部2及び回路部3が電源線PW2と電源線GWとの間に接続されている点が、第1実施形態に係る半導体装置1と異なる。このように、容量部2は、例えば半導体装置内部で生成された電圧が印加される配線に接続されても良い。
第1乃至第3実施形態では、電源線PWとキャパシタCPとが1つのコンタクトCTを介して接続される場合について例示したが、電源線PWとキャパシタCPとの間には複数のコンタクトが接続されても良いし、途中で異なる配線を介していても良い。
第3実施形態では、キャパシタセットについて、複数のキャパシタCPがコンタクトCTを介して電源線PWに接続されている場合を例に説明した。キャパシタセットの構成は、第3実施形態で説明した例に限定されない。例えば、ある領域にまとまって設けられた複数のキャパシタCPのそれぞれの一方電極が共通接続され、キャパシタセットが構成される。半導体基板上に複数のキャパシタセットが設けられている場合、各キャパシタセットの容量の大きさと、各キャパシタセットと電源線PWとの接続箇所とから、複数のキャパシタセットのそれぞれは、独立したキャパシタセットとして区別出来る。
本明細書で凹部CCと称した形状は、言い換えることが可能である。例えば、凹部CCを有する半導体基板10は、第1面と、第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられた第3面とを有する半導体基板10と言い換えることが出来る。第1面は、例えば半導体基板10の表面である。第2面は、例えば半導体基板10の裏面である。第3面は、例えば凹部CCの底部である。また、凹部CCに沿って設けられた半導体層12は、第3面から第1面に沿って設けられた半導体層12と言い換えることが出来る。また、例えば第1面と第2面との間に第4面が設けられ、第4面から第1面に沿って設けられた半導体層を有するキャパシタは、第3面から第1面に沿って設けられた半導体層を有するキャパシタと容量が異なり得る。このように、第1面と第2面との間に、例えば第3面と第4面など複数の面を設けることで、異なる容量を有するキャパシタを作り分けても良い。すなわち、第3面と第4面など複数の面を設けることで、断面積の異なる凹部CCを作り分けても良い。
本明細書において“接続”は、電気的に接続されている事を示し、例えば間に別の素子を介することを除外しない。また、“電気的に接続される”は、電気的に接続されたものと同様に動作することが可能であれば、絶縁体を介していても良い。
[5]第4実施形態
第4実施形態に係る半導体装置は、第3実施形態に係る半導体装置1が複数の回路を含む場合の具体例である。以下に、第4実施形態に係る半導体装置1について、第1〜第3実施形態と異なる点を説明する。
[5−1]構成
図28は、第4実施形態に係る半導体装置1の回路構成の一例を示している。図28に示すように、第4実施形態に係る半導体装置1は、容量部2としてキャパシタセットCS10d、CS10e、CS10f、CS20、及びCS30を含み、回路部3として回路3d、3e、及び3fを含む。電源線PWは、ノードN4を含む。
電源線PWは、パッドP1から回路3d、3e、及び3fそれぞれの電源端まで設けられる。具体的には、電源線PWのパッドP1からノードN4までに対応する部分は、回路3d、3e、及び3fで共有されている。一方で、電源線PWのノードN4から回路3d、3e、及び3fそれぞれの電源端までに対応する部分は、回路3d、3e、及び3fで独立して設けられている。
キャパシタセットCS10d、CS10e、CS10f、CS20、及びCS30のそれぞれの一方電極は、電源線PWに接続され、それぞれの他方電極は接地されている。回路3dの電源端とノードN4との間に、キャパシタセットCS10dの一方電極が接続される。回路3eの電源端とノードN4との間に、キャパシタセットCS10eの一方電極が接続される。回路3fの電源端とノードN4との間に、キャパシタセットCS10fの一方電極が接続される。ノードN4とパッドP1との間に、ノードN4からパッドP1の方向へ順に、キャパシタセットCS20及びCS30それぞれの一方電極が接続される。
キャパシタセットCS10d、CS10e、及びCS10fそれぞれの容量は、例えば略等しい。キャパシタセットCS20の容量は、キャパシタセットCS10d、CS10e、及びCS10fいずれの容量よりも大きい。キャパシタセットCS20の容量は、例えば、キャパシタセットCS10dの容量の10倍である。キャパシタセットCS30の容量は、キャパシタセットCS20の容量よりも大きい。キャパシタセットCS30の容量は、例えば、キャパシタセットCS20の容量の10倍である。
つまり、キャパシタセットCS10d、CS20、及びCS30は、回路3dからパッドP1に向かって、容量の小さい順に配置される。キャパシタセットCS10e、CS20、及びCS30は、回路3eからパッドP1に向かって、容量の小さい順に配置される。キャパシタセットCS10f、CS20、及びCS30は、回路3fからパッドP1へ向かって、容量の小さい順に配置される。
図29は、第4実施形態に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図29に示すように、第4実施形態に係る半導体装置1は、コンタクトCT20d、CT20e、CT20f、CT21d、CT21e、CT21f、CT22、及びCT23をさらに含む。また、キャパシタセットCS10d、CS10e、CS10f、CS20、及びCS30は、それぞれが複数のキャパシタCPを含む。キャパシタセットに含まれるキャパシタCPの個数は、例えば、キャパシタセットCS10d、キャパシタセットCS20、キャパシタセットCS30の順に多くなる。なお、図29に示された例では、キャパシタCPの個数は簡略化して示されている。
パッドP1からX方向へ、電源線PWが延伸して配置されている。電源線PWに沿って、パッドP1に近い方から順に、キャパシタセットCS30、キャパシタセットCS20、キャパシタセットCS10d、及び回路3dが配置されている。回路3eは、キャパシタセットCS20とY方向に並んで配置される。回路3fは、キャパシタセットCS20とY方向に並び、回路3eとは反対側に配置される。キャパシタセットCS10eは、回路3eとX方向に並び、かつY方向においてキャパシタセットCS10dとキャパシタセットCS20との間に配置される。キャパシタセットCS10fは、回路3fとX方向に並び、かつY方向においてキャパシタセットCS10dとキャパシタセットCS20との間に配置される。また、電源線PWは、キャパシタセットCS10dとキャパシタセットCS20との間において分岐部F1を有し、分岐部F1からY方向に延伸している。分岐部F1は、ノードN4に対応する。
コンタクトCT20d、CT20e、及びCT20fのそれぞれは、回路3d、3e、及び3fそれぞれの電源端と電源線PWとを接続している。コンタクトCT21d、CT21e、CT21f、CT22、及びCT23のそれぞれは、キャパシタセットCS10d、CS10e、CS10f、CS20、及びCS30それぞれの一方電極と電源線PWとをそれぞれ接続している。第4実施形態に係る半導体装置1のその他の構成は、第3実施形態と同様である。
[5−2]第4実施形態の効果
以上で説明したように、第4実施形態に係る半導体装置1では、複数の回路に対する電源線PWが、複数の回路間で共有される部分と、複数の回路のそれぞれに対応して独立で設けられる部分とを有している。そして、第3実施形態と同様に、回路3d、3e、及び3fのそれぞれに接続される電源線PWにおいて、回路に近いほど容量の小さいキャパシタセットが接続され、回路から遠いほど容量の大きいキャパシタセットが接続されている。第4実施形態に係る半導体装置1は、このようにキャパシタセットが配置されることによって、回路が複数ある場合であっても、第3実施形態と同様に電源電圧の変動を抑制することが出来る。
[5−3]第4実施形態の変形例
第4実施形態に係る半導体装置1は、種々の変形が可能である。以下に、第4実施形態の第1〜第5の変形例について順に説明する。
[5−3−1]第1の変形例
図30は、第4実施形態の第1の変形例に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図30に示すように、第1の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態に係る半導体装置1において、キャパシタセットCS10d、CS10e、及びCS10fのそれぞれが、キャパシタセットCS11d、CS11e、及びCS11fのそれぞれに置き換えられた構成を有している。
キャパシタセットCS11d、CS11e、及びCS11fのそれぞれは、平板キャパシタFCを含む。つまり、第1の変形例に係る半導体装置1では、容量の異なる複数のキャパシタセットのうち、容量の小さいキャパシタセットが、平板キャパシタFCで構成されている。また、複数のキャパシタセットCSは、第4実施形態と同様に、回路に近いものは小さい容量で、回路から遠いものは大きい容量で設けられる。第4実施形態の第1の変形例におけるその他の構成は、第4実施形態と同様である。
以上のように、第4実施形態の第1の変形例に係る半導体装置1では、キャパシタセットCSのいくつかが、平板キャパシタFCを用いて構成されている。半導体装置1において、各キャパシタセットの容量は、回路の消費電流や許容される電圧変動の量などに基づいて設計される。このため、回路に近いキャパシタセットの容量がごく小さい値となった場合、回路に近いキャパシタセットを平板キャパシタFCによって構成しても、十分な性能が得られ得る。従って、第4実施形態の第1の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
[5−3−2]第2の変形例
図31は、第4実施形態の第2の変形例に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図31に示すように、第2の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態に係る半導体装置1において、キャパシタセットCS30が、キャパシタセットCS31に置き換えられた構成を有している。
キャパシタセットCS31は、平板キャパシタFCを含む。つまり、第2の変形例に係る半導体装置1では、容量の異なる複数のキャパシタセットのうち、容量の大きいキャパシタセットが、平板キャパシタFCで構成されている。また、複数のキャパシタセットCSは、第4実施形態と同様に、回路に近いものは小さい容量で、回路から遠いものは大きい容量で設けられる。第4実施形態の第2の変形例におけるその他の構成は、第4実施形態と同様である。
以上のように、第4実施形態の第2の変形例に係る半導体装置1では、キャパシタセットCSのいくつかが、平板キャパシタFCを用いて構成されている。半導体装置1において、キャパシタセットCSを設ける領域の面積は、設計によって異なる。このため、回路が密集しておらず基板の面積に余裕がある場合、容量の大きいキャパシタセットであっても、平板キャパシタFCで構成され得る。従って、第4実施形態の第2の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
[5−3−3]第3の変形例
図32は、第4実施形態の第3の変形例に係る半導体装置1の回路構成の一例を示している。図32に示すように、第3の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態に係る半導体装置1に対して、容量部2としてキャパシタセットCS12e及びCS21をさらに含む。電源線PWは、ノードN5をさらに含む。回路3eは、第2の電源端をさらに含む。なお、第4実施形態で説明した回路3eの電源端を、以降は回路3eの第1の電源端と呼び、回路3eの第2の電源端と区別する。
電源線PWのノードN5は、キャパシタセットCS30の一方電極が接続された点と、キャパシタセットCS20の一方電極が接続された点との間に対応する。ノードN5と回路3eの第2の電源端とは、電源線PWで接続される。電源線PWには、ノードN5から回路3eの第2の電源端までの間において、ノードN5から回路3eの第2の電源端への方向へ順に、キャパシタセットCS21の一方電極と、キャパシタセットCS12eの一方電極とのそれぞれが接続されている。
キャパシタセットCS12eの容量は、例えばキャパシタセットCS10eの容量と略等しい。キャパシタセットCS21の容量は、キャパシタセットCS12eの容量よりも大きく、キャパシタセットCS30の容量よりも小さい。キャパシタセットCS21の容量は、例えばキャパシタセットCS20と略等しい。
図33は、第3の変形例に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図33に示すように、第3の変形例に係る半導体装置1は、コンタクトCT20e2、CT21e2、及びCT24をさらに含む。キャパシタセットCS12eに含まれるキャパシタCPの個数は、例えばキャパシタセットCS10eに含まれるキャパシタCPの個数と等しい。キャパシタセットCS21に含まれるキャパシタCPの個数は、例えばキャパシタセットCS20に含まれるキャパシタCPの個数と等しい。
電源線PWは、キャパシタセットCS20とキャパシタセットCS30との間に、分岐部F2を有し、分岐部F2からY方向に延伸している。分岐部F2は、ノードN5に対応する。電源線PWが分岐部F2からY方向に延伸するのに沿って、分岐部F2から順にキャパシタセットCS21、キャパシタセットCS12eが配置されている。
コンタクトCT20e2は、回路3eの第2の電源端と電源線PWとを接続している。コンタクトCT21e2は、キャパシタセットCS12eの一方電極と電源線PWとを接続している。コンタクトCT24は、キャパシタセットCS21の一方電極と電源線PWとを接続している。第3の変形例に係る半導体装置1のその他の構成は、第4実施形態と同様である。
つまり、第3の変形例に係る半導体装置1では、回路3eの第1の電源端及び第2の電源端それぞれに接続される電源線PWにおいて、回路に近いほど容量の小さいキャパシタセットが接続され、回路から遠いほど容量の大きいキャパシタセットが配置されている。具体的には、回路3eの第1の電源端とパッドP1とを接続する電源線PWでは、回路3eの第1の電源端からパッドP1へ順に、キャパシタセットCS10e、キャパシタセットCS20、キャパシタセットCS30が配置されている。回路3eの第2の電源端とパッドP1とを接続する電源線PWでは、回路3eの第2の電源端からパッドP1へ順に、キャパシタセットCS12e、キャパシタセットCS21、キャパシタセットCS30が配置されている。
以上のように、第4実施形態の第3の変形例に係る半導体装置1では、同一の回路ブロックに異なる複数の電源線が接続されている場合、複数の電源線のそれぞれにキャパシタセットを配置している。これにより、同一回路ブロック内の電源電圧のゆらぎをきめ細かく抑制し、ジッター低減効果を促進することが出来る。このように、第4実施形態の第3の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
なお、キャパシタセットCS12eの容量とキャパシタセットCS10eの容量との関係と、キャパシタセットCS21の容量とキャパシタセットCS20の容量との関係とのそれぞれは、第3の変形例で例示した略等しい場合に限定されない。キャパシタセットCS12e及びCS21それぞれの容量は、キャパシタセットCS21の容量がキャパシタセットCS30の容量よりも小さく、キャパシタセットCS12eの容量がキャパシタセットCS21の容量よりも小さい範囲で、変更することが可能である。
[5−3−4]第4の変形例
図34は、第4実施形態の第4の変形例に係る半導体装置1の平面レイアウトの一例を示している。図34に示すように、第4の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態に係る半導体装置1において、キャパシタセットCS10d、CS10e、及びCS10fのそれぞれが、キャパシタセットCS13d、CS13e、及びCS13fのそれぞれに置き換えられた構成を有している。
回路3d、3e、及び3fのそれぞれは、回路を構成する複数の要素から、例えばトランジスタ、抵抗、及びキャパシタから構成される。回路3dに含まれる複数の要素は、基板上の回路領域A1に配置されている。キャパシタセットCS13dは、回路領域A1内に配置されている。例えば、キャパシタセットCS13dは、周囲を回路3dに含まれる要素に囲まれている。
回路3eに含まれる複数の要素は、基板上の回路領域A2に配置されている。キャパシタセットCS13eは、回路領域A2内に配置されている。例えば、キャパシタセットCS13eは、周囲を回路3eに含まれる要素に囲まれている。
回路3fに含まれる複数の要素は、基板上の回路領域A3に配置されている。キャパシタセットCS13fは、回路領域A3内に配置されている。例えば、キャパシタセットCS13fは、周囲を回路3fに含まれる要素に囲まれている。言い換えると、キャパシタセットCS13d、CS13e、及びCS13fのそれぞれは、回路3d、3e、及び3fのそれぞれが設けられる領域内に配置されている。
以上で説明した第4の変形例に係る半導体装置1では、容量の異なる複数のキャパシタセットのうち、容量の小さいキャパシタセットが、回路の設けられる領域内に設けられている。これにより、回路の電源端と容量の小さいキャパシタセットとの距離を短くすることが出来、電源電圧の変動をより抑制することが出来、ジッターをより低減することが出来る。従って、第4実施形態の第4の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
[5−3−5]第5の変形例
図35は、第4実施形態の第5の変形例に係る半導体装置1の含むキャパシタセットCS30の平面レイアウトの一例を示している。図35に示すように、第5の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態に係る半導体装置1に対して、配線W1、W2、及びW3をさらに含む。キャパシタセットCS30は、キャパシタCPa、CPb、及びCPcを含む。キャパシタCPa、CPb、及びCPcは、図26を説明して参照したように、それぞれ大きさの異なるキャパシタである。図35では、構成を見やすくするために、キャパシタセットCS30の一方電極が接続される電源線PWの記載を省略している。キャパシタセットCS30に含まれる複数のキャパシタは、それぞれの一方電極がコンタクトCTによって電源線PWに接続されている。
図35に示すように、キャパシタセットCS30が設けられる領域に重なるように、配線W1、W2、及びW3が配置されている。配線W1、W2、及びW3と重ならないように、複数のキャパシタCPa、CPb、及びCPcが配置されている。具体的には、配線W1の近傍及び配線W1と配線W2との間の領域には、配線W1と配線W2との間に配置できるように、サイズの小さいキャパシタCPcが複数配置されている。配線W2と配線W3との間の領域には、複数のキャパシタCPaが配置されている。配線W3によって区切られた領域であり、その他の配線が存在しない領域では、サイズの大きいキャパシタCPbが複数配置されている。
以上で説明した第5の変形例に係る半導体装置1では、ひとつのキャパシタセットCSが、サイズの異なる複数種類のキャパシタCPによって構成されている。キャパシタセットCSを設ける領域は、例えば配線を設ける領域と重なりうる。配線とキャパシタCPとは、重ねて設けることが出来ない場合がある。配線を避けてキャパシタCPを配置する場合、複数のサイズのキャパシタを用いることで、配線を避けることによってキャパシタセットの面積が増加することを抑制することが出来る。従って、第4実施形態の第5の変形例に係る半導体装置1は、第4実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
なお、キャパシタCPと重ねて設けることの出来ない要素は、配線に限定されない。例えば、半導体基板と接続されるコンタクトや、ダミーパターン等を避けてキャパシタCPを配置する際にも、第5の変形例に示した構成が有効である。
以上で説明した第4実施形態の第1乃至第5の変形例は、組み合わせても良い。例えば、第1の変形例と第5の変形例を組み合わせても良い。また、キャパシタCPと平板キャパシタFCとを組み合わせて、1つのキャパシタセットCSを構成しても良い。
以上で説明した実施形態及び変形例では、凹部CCに沿って設けられた半導体層12及び導電体13が一方電極として機能するキャパシタCPと、半導体基板の上に設けられた半導体層12及び導電体13が一方電極として機能する平板キャパシタFCについていくつかの例をあげて説明した。また、半導体基板10が、キャパシタCPの他方電極及び平板キャパシタFCの他方電極として機能する例を説明した。なお、キャパシタCPは、例えばトレンチ型キャパシタと言い換えても良い。平板キャパシタFCは、例えばプレーナ型キャパシタと言い換えても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…半導体装置、2…容量部、3…回路部、P1,P2…パッド、PW,GW…電源線、CP…キャパシタ、10…半導体基板、11…絶縁体層、12…半導体層、13…導電体、14…絶縁体、15…ウェル領域、16,19…拡散領域、17,18…導電体、30…導電体、CC…凹部、CT…コンタクト、TR…トランジスタ、CA…キャパシタ領域、TA…トランジスタ領域

Claims (27)

  1. 第1面と、前記第1面と対向する第2面と、前記第1面と前記第2面との間に設けられた第3面とを有する半導体基板と、
    前記第3面から前記第1面に沿って設けられた第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に設けられた第1導電体と、
    前記第1導電体と電気的に接続された第1電源線と、
    前記半導体基板と電気的に接続された第2電源線と、
    前記半導体基板に設けられ、前記第1電源線及び前記第2電源線に接続された回路と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記第1導電体がキャパシタの一方電極として機能し、前記半導体基板が前記キャパシタの他方電極として機能する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記キャパシタの一方電極には前記第1半導体層が含まれる、
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記回路は、前記第1半導体層と同一層に設けられた第2半導体層と前記第1導電体と同一層に設けられた第2導電体とを含むゲート電極を含むトランジスタをさらに有する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記回路はゲート電極として機能する第2半導体層及び第2導電体を含むトランジスタを含み、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層とが同一の材料で構成され、
    前記第1導電体と前記第2導電体とが同一の材料で構成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 各々が複数の前記キャパシタを含む複数のキャパシタセットをさらに含み、
    前記複数のキャパシタセットのうち、最も容量の少ないキャパシタセットが、前記回路に最も近く配置されている、
    請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記複数のキャパシタセットは、第1キャパシタセットと、前記第1キャパシタセットよりも容量の大きい第2キャパシタセットとをさらに含み、
    前記第1キャパシタセット及び前記第2キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1キャパシタセットは、第1の個数の前記キャパシタを含み、
    前記第2キャパシタセットは、前記第1の個数よりも多い第2の個数の前記キャパシタを含む、
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記複数のキャパシタセットは、前記第2キャパシタセットよりも容量の大きい第3キャパシタセットをさらに含み、
    前記第3キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセット、前記第3キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記第2キャパシタセットの容量は、前記第1キャパシタセットの容量の10倍以上であり、
    前記第3キャパシタセットの容量は、前記第2キャパシタセットの容量の10倍以上である、
    請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体基板は、前記第1面と前記第2面との間に設けられた第4面をさらに含み、
    前記第4面から前記第1面に沿って設けられた第3半導体層と、前記第3半導体層上に設けられ且つ前記第1電源線と電気的に接続された第3導電体とをさらに備え、
    前記第1導電体が第1キャパシタの一方電極として機能し、前記半導体基板が前記第1キャパシタの他方電極として機能し、
    前記第3導電体が第2キャパシタの一方電極として機能し、前記半導体基板が前記第2キャパシタの他方電極としても機能し、
    前記第2キャパシタの容量は、前記第1キャパシタの容量よりも大きい、
    請求項1に記載の半導体装置。
  12. 前記第1キャパシタの一方電極には前記第1半導体層が含まれ、
    前記第2キャパシタの一方電極には前記第3半導体層が含まれる、
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 複数の前記第1キャパシタを含む第1キャパシタセットと、複数の前記第2キャパシタを含み且つ前記第1キャパシタセットよりも容量の大きい第2キャパシタセットとをさらに含み、
    前記第1キャパシタセット及び前記第2キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項11に記載の半導体装置。
  14. 前記第1電源線が接続され、電源電圧が印加される第1パッドと、
    前記第2電源線が接続され、接地される第2パッドと、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の半導体装置。
  15. 前記回路は、NAND型フラッシュメモリの周辺回路である、
    請求項1に記載の半導体装置。
  16. 前記第1面の上、且つ前記第1半導体層から離れて設けられた第2半導体層と、
    前記第2半導体層上に設けられた第2導電体と、
    をさらに備え、
    前記第2導電体は前記第1電源線と電気的に接続されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  17. 前記第1導電体がトレンチ型キャパシタの一方電極として機能し、
    前記第2導電体がプレーナ型キャパシタの一方電極として機能し、
    前記半導体基板が前記トレンチ型キャパシタの他方電極及び前記プレーナ型キャパシタの他方電極として機能する、
    請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記トレンチ型キャパシタの一方電極には前記第1半導体層が含まれ、
    前記プレーナ型キャパシタの一方電極には前記第2半導体層が含まれる、
    請求項17に記載の半導体装置。
  19. 各々が複数の前記トレンチ型キャパシタ及び/又は前記プレーナ型キャパシタを含む複数のキャパシタセットをさらに含み、
    前記複数のキャパシタセットのうち、最も容量の少ないキャパシタセットが、前記回路の最も近くに配置されている、
    請求項17に記載の半導体装置。
  20. 前記最も容量の少ないキャパシタセットは、前記プレーナ型キャパシタを含み、前記トレンチ型キャパシタを含まない、請求項19に記載の半導体装置。
  21. 前記複数のキャパシタセットは、第1キャパシタセットと、前記第1キャパシタセットよりも容量の大きい第2キャパシタセットとをさらに含み、
    前記第1キャパシタセット及び前記第2キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項19に記載の半導体装置。
  22. 前記複数のキャパシタセットは、前記第2キャパシタセットよりも容量の大きい第3キャパシタセットをさらに含み、
    前記第3キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセット、前記第3キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項21に記載の半導体装置。
  23. 前記第2キャパシタセットの容量は、前記第1キャパシタセットの容量の10倍以上であり、
    前記第3キャパシタセットの容量は、前記第2キャパシタセットの容量の10倍以上である、
    請求項22に記載の半導体装置。
  24. 前記第1電源線に接続されたパッドと、
    各々が複数の前記トレンチ型キャパシタ及び/又は前記プレーナ型キャパシタを含む第1乃至第5キャパシタセットと、
    をさらに含み、
    前記回路は前記第1電源線と電気的に接続された第1の電源端及び第2の電源端を含み、
    前記第1電源線は、前記パッドから分岐部までの第1部分と、前記分岐部から前記第1の電源端までの第2部分と、前記分岐部から前記第2の電源端までの第3部分とを含み、
    前記第1キャパシタセット及び前記第2キャパシタセットは前記第2部分に配置され、前記第1キャパシタセットは前記第2キャパシタセットよりも前記第1の電源端の近くに配置され、
    前記第3キャパシタセット及び前記第4キャパシタセットは前記第3部分に配置され、前記第3キャパシタセットは前記第4キャパシタセットよりも前記第2の電源端の近くに配置され、
    前記第5キャパシタセットは前記第1部分に配置され、
    前記第2キャパシタセットの容量は前記第1キャパシタセットの容量よりも大きく、
    前記第4キャパシタセットの容量は前記第3キャパシタセットの容量よりも大きく、
    前記第5キャパシタセットの容量は前記第2キャパシタセット及び前記第4キャパシタセットいずれの容量よりも大きい、
    請求項17に記載の半導体装置。
  25. 各々が複数の前記トレンチ型キャパシタ及び/又は前記プレーナ型キャパシタを含む複数のキャパシタセットをさらに含み、
    前記回路は前記半導体基板上の第1の領域に設けられ、
    前記複数のキャパシタセットのうち、最も容量の少ないキャパシタセットが、前記第1の領域内に配置されている、
    請求項17に記載の半導体装置。
  26. 複数の前記第1キャパシタを含む第1キャパシタセットと、複数の前記第1キャパシタ及び複数の前記第2キャパシタを含む第2キャパシタセットとをさらに含む、
    請求項11に記載の半導体装置。
  27. 前記第2キャパシタセットの容量は前記第1キャパシタセットの容量よりも大きく、
    前記第1キャパシタセット及び前記第2キャパシタセットは、前記回路から前記第1電源線に沿って、前記第1キャパシタセット、前記第2キャパシタセットの順に配置されている、
    請求項26に記載の半導体装置。
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