JP2021049868A - 管制装置、車両制御装置、管制方法および車両制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動バレー駐車(AVP)に対応した車両と自動バレー駐車に非対応の車両が混在する状況下での、駐車場の有効活用を実現する。【解決手段】管制装置14は、駐車場に自動駐車しようとするAVP車両10の存在が検知された場合に、駐車場内の空きスペースを検出する。管制装置14は、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両が自動出庫の対象でない場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースにおけるAVP車両10の駐車位置を決定する。管制装置14は、上記駐車位置に関する情報をAVP車両10へ送信することにより、AVP車両10に上記駐車位置への自動駐車を実行させる。【選択図】図2
Description
本開示はデータ処理技術に関し、特に管制装置、車両制御装置、管制方法および車両制御方法に関する。
近年、自動バレー駐車(Automated Valet Parking、以下「AVP」とも呼ぶ。)の技術が開発され、今後、AVPの普及が見込まれる。
AVPが完全に普及する前段階として、AVPに対応した車両とAVPに非対応の車両が混在する段階が生じる。駐車場において、AVPに非対応の車両は、その車両に人が乗り降りする空間が必要となるため、隣接する車両との間隔が広めに確保される必要がある。一方、AVPに対応した車両は、隣接する車両との間隔は狭くてよい。本発明者は、適切な車間を確保した自動駐車を実現することで、AVPに対応した車両とAVPに非対応の車両が混在する状況下での、駐車場の有効活用を実現できると考えた。
本開示は本発明者の上記着想に基づくものであり、1つの目的は、AVPに対応した車両とAVPに非対応の車両が混在する状況下での、駐車場の有効活用を実現することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の管制装置は、駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両が自動出庫の対象でない場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定する決定部と、決定部により決定された駐車位置に関する情報を対象車両へ送信することにより、対象車両に駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、を備える。
本発明の別の態様もまた、管制装置である。この装置は、駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、隣接車両との間隔が第1の距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定し、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両との間隔が第1の距離より短い第2の距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定する決定部と、決定部により決定された駐車位置に関する情報を対象車両へ送信することにより、対象車両に駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、車両制御装置である。この装置は、駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両が自動出庫の対象でない場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、車両制御装置である。この装置は、駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、隣接車両が自動出庫の対象でない場合、隣接車両との間隔が第1の距離となるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させ、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両との間隔が第1の距離より短い第2の距離となるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、管制方法である。この方法は、管制装置が実行する方法であって、駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、駐車場内の空きスペースを検出し、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両が自動出庫の対象でない場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定し、決定された駐車位置に関する情報を対象車両へ送信することにより、対象車両に駐車位置への自動駐車を実行させる。
本発明のさらに別の態様もまた、管制方法である。この方法は、管制装置が実行する方法であって、駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、駐車場内の空きスペースを検出し、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、隣接車両との間隔が第1の距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定し、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両との間隔が第1の距離より短い第2の距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定し、決定された駐車位置に関する情報を対象車両へ送信することにより、対象車両に駐車位置への自動駐車を実行させる。
本発明のさらに別の態様は、車両制御方法である。この方法は、車両制御装置が実行する方法であって、駐車場内の空きスペースを検出し、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両が自動出庫の対象でない場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させる。
本発明のさらに別の態様もまた、車両制御方法である。この方法は、車両制御装置が実行する方法であって、駐車場内の空きスペースを検出し、空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、隣接車両が自動出庫の対象でない場合、隣接車両との間隔が第1の距離となるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させ、隣接車両が自動出庫の対象である場合、隣接車両との間隔が第1の距離より短い第2の距離となるよう空きスペースに自車両を自動で駐車させる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体、本装置を搭載した車両などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本開示によれば、AVPに対応した車両とAVPに非対応の車両が混在する状況下での、駐車場の有効活用を実現することができる。
実施例の構成を説明する前に概要を説明する。AVPが完全に普及する前段階として、AVPに対応した車両とAVPに非対応の車両が混在する段階が生じる。AVPに対応した車両は、AVPが可能な車両とも言え、以下「AVP車両」とも呼ぶ。実施例におけるAVP車両は、所定位置(例えば駐車場に設けられた乗員の降車場)から駐車位置までの自動運転が可能である。またAVP車両は、駐車位置から所定位置(例えば駐車場に設けられた乗員の乗車場)までの自動運転が可能である。すなわち、実施例におけるAVP車両は駐車位置への自動駐車および駐車位置からの自動出庫が可能である。一方、AVPに非対応の車両は、人の手動操作によって駐車される車両であり、以下「手動駐車車両」とも呼ぶ。手動駐車車両は、自動出庫にも非対応であり、すなわち、人の手動操作によって駐車位置から出庫される
手動駐車車両には、駐車および出庫の際に人の乗り降りが生じるため、隣接する車両との間隔が比較的広く確保される必要がある。一方、AVP車両は、自動駐車および自動出庫が可能であるため、隣接する車両との間隔は狭くてよい。この違いを踏まえ、AVP車両と手動駐車車両が混在する段階において、AVP車両専用の駐車場(「AVP用駐車場」)と、手動駐車車両専用の駐車場(「手動駐車用駐車場」)とを別個に設けることも考えられる。しかし、AVP用駐車場と手動駐車用駐車場を別個に設ける場合、AVP車両の普及度合いに応じてどちらかの駐車場で混雑が発生する。
図1Aと図1Bは、AVP用駐車場20と手動駐車用駐車場22を別個に設けた例を示す。図1Aは、AVP車両の普及度合いが低い場合を示している。同図の例では、手動駐車用駐車場22は手動駐車車両12で満車である一方、AVP用駐車場20にはAVP車両10が駐車可能な空きスペースが多く存在する。一方、図1Bは、AVP車両の普及度合いが高い場合を示している。同図の例では、AVP用駐車場20はAVP車両10で満車である一方、手動駐車用駐車場22には手動駐車車両12が駐車可能な空きスペースが多く存在する。図1Aと図1Bのいずれにおいても、AVP用駐車場20と手動駐車用駐車場22の一方は混雑し、他方は空きが多く、すなわち駐車場全体として有効に活用されていない。
図2Aと図2Bは、実施例の自動駐車システムを模式的に示す。図2Aに示すように、実施例の自動駐車システムでは、AVP車両10と手動駐車車両12の両方が利用可能な駐車場(「共用駐車場24」)において、AVP車両10、管制装置14、インフラカメラ16が連携することにより、適切な車間を確保した自動駐車を実現する。管制装置14は、AVPを支援するための情報をAVP車両10に提供する情報処理装置である。インフラカメラ16は、共用駐車場24に設置され、共用駐車場24の場内を撮像する撮像装置である。
図2Bに示すように、実施例の自動駐車システムでは、車両Aが手動駐車車両12の場合、車両Aへの乗降スペースを確保するため、AVP車両10と手動駐車車両12とは相対的に広い間隔になるようAVP車両10の駐車位置を決定する。一方、AVP車両10同士は相対的に狭い間隔になるようAVP車両10の駐車位置を決定する。
図3は、実施例における共用駐車場24の状態を模式的に示す。図3では、手動駐車車両12と区別するため、AVP車両10に網掛けを付している。図3に示すように、実施例の自動駐車システムによると、車両種別に応じた適切な車間を確保しつつ、駐車場の土地を有効活用することができる。言い換えれば、AVP車両10と手動駐車車両12の両方が利用可能な共用駐車場24における駐車可能台数を増加させることができる。
以下、概要で説明したようなAVP車両10の自動駐車を実現する第1実施例と第2実施例を説明する。第1実施例では、管制装置14が、管制対象となるAVP車両10の駐車位置を決定する。第2実施例では、AVP車両10が、管制装置14と連携して、自車両の駐車位置を自律的に決定する。
<第1実施例>
図4は、第1実施例の管制装置14の機能ブロックを示すブロック図である。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU・メモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
図4は、第1実施例の管制装置14の機能ブロックを示すブロック図である。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU・メモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
管制装置14は、制御部30、車両情報記憶部32、通信部34を備える。制御部30は、共用駐車場24におけるAVPを管制するための各種データ処理を実行する。通信部34は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。制御部30は、通信部34を介してAVP車両10およびインフラカメラ16とデータを送受信する。
車両情報記憶部32は、共用駐車場24に駐車された複数台の車両それぞれの種別およびサイズ(以下「車両種別」、「車両サイズ」とも呼ぶ。)を記憶し、各車両の駐車位置をさらに記憶する。車両種別は、AVP車両と手動駐車車両のいずれであるかを示す情報である。車両サイズは、車幅を示す情報を含む。駐車位置は、例えば、共用駐車場24の構成を示すマップデータ(以下「場内マップ」とも呼ぶ。)が定める座標系における座標値であってもよい。
制御部30は、対象車両検知部40、空きスペース検出部42、駐車位置決定部44、指示送信部46、車両情報登録部48を含む。これら複数の機能ブロックに対応する複数のモジュールを含むコンピュータプログラムが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され、その記録媒体を介して管制装置14のストレージにインストールされてもよい。または、上記コンピュータプログラムが、ネットワークを介してダウンロードされ、管制装置14のストレージにインストールされてもよい。管制装置14のCPUは、上記コンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、上記複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
対象車両検知部40は、共用駐車場24に自動駐車しようとするAVP車両10であり、言い換えれば、管制対象となるAVP車両10(以下「対象車両」とも呼ぶ。)の存在を検知する。実施例では、対象車両検知部40は、AVP車両10から送信された入場通知が受信された場合に、入場通知送信元のAVP車両10を対象車両として検知する。なお、入場通知は、対象車両の車両サイズを示す情報を含む。
空きスペース検出部42は、対象車両検知部40により対象車両が検知された場合に、共用駐車場24内の空きスペースを検出する。空きスペースは、現在の共用駐車場24において対象車両が駐車可能なスペースと言える。例えば、空きスペース検出部42は、車両情報記憶部32に記憶された共用駐車場24に駐車済の各車両の駐車位置および車両サイズと、入場通知が示す対象車両の車両サイズとをもとに、共用駐車場24における空きスペースを検索してもよい。
駐車位置決定部44は、空きスペース検出部42により空きスペースが検出された場合に、車両情報記憶部32を参照して、その空きスペースに隣接して駐車された車両(以下「隣接車両」とも呼ぶ。)の種別を取得する。既述したように、隣接車両の種別は、AVP車両と手動駐車車両のいずれであるかを示す情報である。AVP車両は、自動出庫の対象となる車両と言える。一方、手動駐車車両は、自動出庫の対象でない車両と言え、言い換えれば、手動操作により出庫される車両と言える。
駐車位置決定部44は、隣接車両がAVP車両である場合(言い換えれば自動出庫の対象である場合)、隣接車両が手動駐車車両である場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定する。具体的には、駐車位置決定部44は、隣接車両が手動駐車車両である場合、隣接車両との間隔が第1距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定し、隣接車両がAVP車両である場合、隣接車両との間隔が第1距離より短い第2距離となるよう空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定する。第1距離は70センチメートル程度であってもよく、第2距離は20センチメートル程度であってもよい。
隣接車両が手動駐車車両であって、かつ、隣接車両との間隔が上記の第1距離確保できない場合、駐車位置決定部44は、駐車位置の決定処理を中止する。この場合、空きスペース検出部42は、共用駐車場24における新たな空きスペースを検出する。駐車位置決定部44は、新たな空きスペースに対する隣接車両の種別に基づいて、新たな空きスペースにおける対象車両の駐車位置を決定する。
なお、図3に示したように、共用駐車場24には手動駐車車両の駐車位置をガイドするための駐車枠が設けられる。例えば、共用駐車場24の床に駐車枠が描かれる。空きスペース検出部42は、駐車枠の位置や範囲に関わらず空きスペースを検出する。すなわち、空きスペースは、少なくともその一部が駐車枠の外にかかるよう決定されうる。駐車位置決定部44は、対象車両の駐車位置として、対象車両が駐車枠をはみ出すこととなる位置を決定可能である。共用駐車場24に設けられた駐車枠に依存せずにAVP車両10の駐車位置が決定されることで、共用駐車場24の土地を一層有効に活用できる。
指示送信部46は、駐車位置決定部44により決定された駐車位置を指示する情報(以下「駐車指示情報」とも呼ぶ。)と、共用駐車場24の場内マップのデータを対象車両へ送信する。これにより、対象車両に駐車位置への自動駐車を実行させる。実施例の駐車指示情報は、共用駐車場24における駐車位置の座標値(例えば場内マップの座標系における座標値)と、駐車位置までの経路情報とを含む。
車両情報登録部48は、対象車両が実際に駐車された駐車位置の情報(駐車位置の座標値等)が対象車両から受け付けられた場合、対象車両に関する車両情報を車両情報記憶部32に格納する。対象車両に関する車両情報は、対象車両の駐車位置(AVP車両10から通知された座標値)と、対象車両の種別「AVP車両」と、対象車両の車両サイズ(入場通知に含まれるもの)とを含む。
なお、共用駐車場24のインフラカメラ16は、共用駐車場24に駐車された各車両の駐車位置(座標)および車両サイズを管制装置14へ送信する。管制装置14の車両情報登録部48は、インフラカメラ16から駐車車両の情報が受け付けられ、かつ、その駐車車両と通信していない場合(その駐車車両から入場通知を受け付けていない場合であり、言い換えれば、その駐車車両が管制対象として識別されていない場合)、その駐車車両を手動駐車車両として識別する。この場合、車両情報登録部48は、管制装置14から通知された駐車車両の車両情報として、駐車位置と、車両種別「手動駐車車両」と、車両サイズとを車両情報記憶部32に格納する。
図5は、第1実施例のAVP車両10の機能ブロックを示すブロック図である。AVP車両10は、アクチュエータ群50、ECU群52、センサ部54、通信部56、車両制御装置58を備える。アクチュエータ群50は、AVP車両10を動作させるための複数の機械装置である。例えばアクチュエータ群50は、加速部、制動部、操舵部、変速部等を含む。ECU群52は、アクチュエータ群50を制御する複数のECU(Electronic Control Unit)である。例えばECU群52は、加速制御用ECU、制動制御用ECU、操舵制御用ECU、変速制御用ECUを含む。
センサ部54は、AVP車両10の周辺の状態を検知するセンサ装置である。センサ部54は、例えば、AVP車両10の走行予定経路上の障害物を検知し、また、AVP車両10の現在位置近傍に駐車された他車両を検知する。センサ部54は、カメラ、レーダー装置、ライダー装置、ソナーのうち1つまたは複数を含んでもよい。通信部56は、所定の通信プロトコルにしたがって管制装置14と通信する。後述の車両制御装置58は、通信部56を介して管制装置14とデータを送受信する。
車両制御装置58は、AVP車両10の自動運転を制御する情報処理装置であり、AVP車両10の自動駐車および自動出庫を制御する機能を含む。車両制御装置58は、ECUとして実装されてもよい。車両制御装置58は、入場通知部60、指示取得部62、走行制御部64、駐車位置送信部66を含む。
これら複数の機能ブロックに対応する複数のモジュールを含むコンピュータプログラムが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され、その記録媒体を介して車両制御装置58のストレージにインストールされてもよい。または、上記コンピュータプログラムが、ネットワークを介してダウンロードされ、車両制御装置58のストレージにインストールされてもよい。車両制御装置58のCPUは、上記コンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、上記複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
入場通知部60は、乗員による所定操作を契機として、入場通知を管制装置14へ送信する。入場通知は、共用駐車場24における管制または誘導を管制装置14要求するための通知とも言える。既述だが、入場通知は、AVP車両10の車両サイズ(車幅等)を含む。指示取得部62は、管制装置14から送信された場内マップと駐車指示情報とを取得する。
走行制御部64は、指示取得部62により取得された駐車指示情報が示す経路に沿ってAVP車両10を自動走行させる。走行制御部64は、基本的には駐車指示情報が示す経路に沿ってAVP車両10を移動させるが、センサ部54により検知された自車両周辺の状態に応じて経路を微調整する。例えば、走行制御部64は、センサ部54により障害物が検知された場合、その障害物を避けつつAVP車両10を駐車位置近傍まで移動させる。そして、走行制御部64は、駐車指示情報が示す駐車位置座標にAVP車両10を自動駐車させる。
具体的には、走行制御部64は、駐車指示情報が示す経路に沿ってAVP車両10を走行させるために必要なアクチュエータ群50の挙動を決定する。また、走行制御部64は、駐車指示情報が示す駐車位置座標にAVP車両10を駐車させるために必要なアクチュエータ群50の挙動を決定する。走行制御部64は、決定した挙動をアクチュエータ群50に振る舞わせるための制御信号をECU群52へ送信する。
駐車位置送信部66は、AVP車両10の駐車が完了したことを契機に、AVP車両10の実際の駐車位置を示す座標(「最終駐車位置座標」とも呼ぶ。)を管制装置14へ送信する。
以上の構成による動作を説明する。図6は、第1実施例のAVP車両10と管制装置14の動作を示すフローチャートである。AVP車両10の乗員は、共用駐車場24における所定位置で降車後、AVP車両10に対してAVPを指示する所定操作を入力する。例えば、スマートフォンにインストールされたアプリケーションを介した遠隔操作により、自動駐車指示を入力する。上記所定操作の入力を契機として、AVP車両10の入場通知部60は、入場通知を管制装置14へ送信する(S10)。管制装置14の対象車両検知部40は、管制の対象車両を検出し、空きスペース検出部42は、共用駐車場24における空きスペースを検出する(S12)。
管制装置14の駐車位置決定部44は、空きスペースに隣接して駐車された隣接車両がAVP車両である場合(S14のY)、対象車両と隣接車両との車間距離を相対的に狭い距離(上記の第2距離)に設定する(S16)。一方、隣接車両が手動駐車車両であって(S14のN)、かつ、対象車両と隣接車両との車間距離として相対的に広い距離(上記の第1距離)を確保可能である場合(S18のY)、駐車位置決定部44は、対象車両と隣接車両との車間距離を相対的に広い距離(上記の第1距離)に設定する(S20)。対象車両と隣接車両との車間距離として相対的に広い距離(上記の第1距離)を確保できない場合(S18のN)、S12に戻り、空きスペース検出部42は、それまでの空きスペースとは異なる新たな空きスペースを検索する。
駐車位置決定部44は、S16またはS20で設定した対象車両と隣接車両との車間距離にしたがって対象車両の駐車位置を決定する(S22)。管制装置14の指示送信部46は、S22で決定した駐車位置の座標、駐車位置までの経路、場内マップを含む駐車指示情報をAVP車両10へ送信する(S24)。AVP車両10の走行制御部64は、駐車指示情報が示す経路に沿ってAVP車両10の移動を開始する(S26)。
S22で決定した駐車位置にAVP車両10が未到達の間、すなわち、AVP車両10から最終駐車位置座標が通知されるまでの間(S28のN)、管制装置14の駐車位置決定部44は、共用駐車場24内の様子を示すインフラカメラ16からの情報をもとに、目標(すなわち駐車位置または経路)の変更が必要か否かを繰り返し判定する。例えば、S22で決定した駐車位置に他の車両(典型的には手動駐車車両)が駐車した場合、駐車位置決定部44は、目標変更が必要と判定する。
目標変更が必要であれば(S30のY)、管制装置14の空きスペース検出部42は、新たな空きスペースを検出する。駐車位置決定部44は、新たな空きスペースをもとに新たな駐車位置を決定し、さらに新たな駐車位置までの経路を決定する。指示送信部46は、新たな駐車位置および新たな経路を指示する駐車指示情報をAVP車両10へ送信する(S32)。この場合、AVP車両10の走行制御部64は、新たな経路に沿って、新たな駐車位置までAVP車両10を移動させる。目標変更が不要であれば(S30のN)、S28に戻る。
最終的にAVP車両10の走行制御部64は、管制装置14から指示された駐車位置にAVP車両10を自動で駐車させる(S34)。AVP車両10の駐車位置送信部66は、最終駐車位置座標を管制装置14へ送信する(S36)。AVP車両10が目標位置に到達し(S28のY)、AVP車両10から最終駐車位置座標が受け付けられると、管制装置14の車両情報登録部48は、AVP車両10の最終駐車位置座標を含むAVP車両10に関する車両情報を車両情報記憶部32に格納する(S38)。
<第2実施例>
第2実施例の管制装置14とAVP車両10の構成要素のうち、第1実施例の管制装置14とAVP車両10の構成要素と同一または対応する構成要素には、第1実施例と同じ符号を付す。以下、第1実施例で説明済みの点は再度の説明を適宜省略し、主に第1実施例と異なる点を説明する。
第2実施例の管制装置14とAVP車両10の構成要素のうち、第1実施例の管制装置14とAVP車両10の構成要素と同一または対応する構成要素には、第1実施例と同じ符号を付す。以下、第1実施例で説明済みの点は再度の説明を適宜省略し、主に第1実施例と異なる点を説明する。
図7は、第2実施例の管制装置14の機能ブロックを示すブロック図である。管制装置14の制御部30は、対象車両検知部40、マップ提供部70、隣接車両情報提供部72、車両情報登録部48を備える。対象車両検知部40は、AVP車両10から送信された入場通知を受け付けた場合に、入場通知の送信元であるAVP車両10を管制の対象車両として検知する。マップ提供部70は、対象車両が検知された場合に、共用駐車場24の場内マップを含む空きスペース探索指示を対象車両へ送信する。
隣接車両情報提供部72は、対象車両から送信された空きスペースの座標情報が受信された場合、車両情報記憶部32を参照して、その空きスペースに隣接して駐車された隣接車両の種別を取得する。第2実施例における隣接車両の種別も、AVP車両と手動駐車車両のいずれであるかを示す情報である。隣接車両情報提供部72は、隣接車両情報として、隣接車両の種別と駐車位置を示す情報を対象車両へ送信する。
図8は、第2実施例のAVP車両10の機能ブロックを示すブロック図である。AVP車両10の車両制御装置58は、マップ取得部84、走行制御部64、駐車位置送信部66、空きスペース検出部80、隣接車両情報取得部82を備える。マップ取得部84は、共用駐車場24に入場したこと(言い換えればAVPを開始すること)を管制装置14へ通知する。入場通知は、AVP車両10の車両サイズを示す情報を含む。マップ取得部84は、入場通知に対する応答として管制装置14から提供された場内マップを取得する。
走行制御部64は、管制装置14から提供された場内マップと、センサ部54による検知情報をもとに、共用駐車場24における自車両の自動走行を制御する。空きスペース検出部80は、センサ部54による検知情報と自車両のサイズとに基づいて、共用駐車場24において自車両を駐車可能な空きスペースを検出する。隣接車両情報取得部82は、空きスペース検出部80により検出された空きスペースの座標情報を管制装置14へ送信し、その応答として管制装置14から提供された隣接車両情報を取得する。
走行制御部64は、空きスペースに対する隣接車両がAVP車両(すなわち自動出庫を行う車両)である場合、隣接車両が手動駐車車両である場合より隣接車両との間隔が狭くなるよう空きスペースに自車両を自動駐車させる。具体的には、走行制御部64は、隣接車両が手動駐車車両である場合、隣接車両との間隔が相対的に長い第1距離(例えば70センチメートル)となるよう空きスペースに自車両を自動駐車させる。一方、走行制御部64は、隣接車両がAVP車両である場合、隣接車両との間隔が相対的に短い第2距離(例えば20センチメートル)となるよう空きスペースに自車両を自動駐車させる。
例えば、走行制御部64は、センサ部54により検知された隣接車両の左右方向の側面から、自車両の左右方向の側面までの距離(間隔)が上記第1距離または第2距離となる位置を駐車位置として決定する。走行制御部64は、決定した駐車位置に自車両を駐車させるために必要なアクチュエータ群50の挙動を決定する。走行制御部64は、決定した挙動をアクチュエータ群50に振る舞わせるための制御信号をECU群52へ送信する。
隣接車両が手動駐車車両であって、かつ、隣接車両との間隔が上記の第1距離確保できない場合、走行制御部64は、空きスペース検出部80により先に検出された空きスペースへの自動駐車を中止する。この場合、走行制御部64は、共用駐車場24での移動を再開する。空きスペース検出部80は、それまでの空きスペースとは異なる新たな空きスペースを探索し、検出する。
なお、図3に示したように、共用駐車場24には手動駐車車両の駐車位置をガイドするための駐車枠が設けられる。例えば、共用駐車場24の床に駐車枠が描かれる。空きスペース検出部80は、駐車枠の位置や範囲に関わらず空きスペースを検出する。すなわち、空きスペースは、少なくともその一部が駐車枠の外にかかるよう決定されうる。走行制御部64は、自車両の駐車位置として、自車両が駐車枠をはみ出すこととなる位置を決定可能である。言い換えれば、走行制御部64は、駐車枠をはみ出す位置に自車両を駐車させうる。共用駐車場24に設けられた駐車枠に依存せずにAVP車両10の駐車位置が決定されることで、共用駐車場24の土地を一層有効に活用できる。
以上の構成による動作を説明する。図9は、第2実施例のAVP車両10と管制装置14の動作を示すフローチャートである。AVP車両10の乗員は、共用駐車場24における所定位置で降車後、AVP車両10に対してAVPを指示する所定操作を入力する。上記所定操作の入力を契機として、AVP車両10のマップ取得部84は、入場通知を管制装置14へ送信する(S40)。管制装置14の対象車両検知部40は、入場通知送信元のAVP車両10を管制対象車両として検出し、マップ提供部70は、管制対象車両であるAVP車両10へ場内マップを送信する(S42)。
AVP車両10の走行制御部64は、管制装置14から提供された場内マップと、センサ部54による検知情報とにしたがって、共用駐車場24内でAVP車両10を走行させる。空きスペース検出部80は、共用駐車場24内の移動中に、共用駐車場24における空きスペースを探索する(S44)。空きスペース検出部80により空きスペースが検出されると、隣接車両情報取得部82は、空きスペースの座標情報を管制装置14へ送信する(S46)。管制装置14の隣接車両情報提供部72は、空きスペースに隣接して駐車された隣接車両の種別を示す隣接車両情報をAVP車両10へ送信する(S48)。AVP車両10の隣接車両情報取得部82は、管制装置14から送信された隣接車両情報を取得する。
AVP車両10の走行制御部64は、隣接車両がAVP車両である場合(S50のY)、自車両と隣接車両との車間距離を相対的に狭い距離(上記の第2距離)に設定する(S52)。一方、隣接車両が手動駐車車両であって(S50のN)、かつ、自車両と隣接車両との車間距離として相対的に広い距離(上記の第1距離)を確保可能である場合(S54のY)、走行制御部64は、自車両と隣接車両との車間距離を相対的に広い距離(上記の第1距離)に設定する(S56)。自車両と隣接車両との車間距離として相対的に広い距離(上記の第1距離)を確保できない場合(S54のN)、S44に戻り、空きスペース検出部80は、それまでの空きスペースとは異なる新たな空きスペースを検索する。
走行制御部64は、S52またはS56で設定した自車両と隣接車両との車間距離にしたがって空きスペース内での自車両の駐車位置を決定し、その駐車位置に自車両を自動で駐車させる(S58)。AVP車両10の駐車位置送信部66は、最終駐車位置座標を管制装置14へ送信する(S60)。管制装置14の車両情報登録部48は、AVP車両10の最終駐車位置座標、車両種別、車両サイズを含むAVP車両10に関する車両情報を車両情報記憶部32に格納する(S62)。なお、管制装置14の車両情報登録部48は、第1実施例と同様の方法にて、手動駐車車両に関する車両情報を車両情報記憶部32に格納する。
既述したように、第2実施例の隣接車両情報は、隣接車両がAVP車両と手動駐車車両のいずれであるかを示す情報である。変形例として、管制装置14は、隣接車両がAVP車両(すなわち自動出庫対象の車両)である場合にそのことを示す隣接車両情報をAVP車両10へ提供してもよい。AVP車両10の隣接車両情報取得部82は、隣接車両がAVP車両(すなわち自動出庫対象の車両)である場合にそのことを示す隣接車両情報を管制装置14から取得してもよい。AVP車両10の走行制御部64は、センサ部54により検知された隣接車両のうち隣接車両情報が示す(例えば駐車位置が一致する)隣接車両をAVP車両として認識してもよい。また、走行制御部64は、センサ部54により検知された隣接車両に関する隣接車両情報(例えば駐車位置が一致する隣接車両情報)が管制装置14から提供されない場合、その隣接車両を手動駐車車両として認識してもよい。
以上、本発明を第1実施例と第2実施例をもとに説明した。これらの実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した実施例および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
実施例および変形例に記載の技術は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目2]
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目3]
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記検出部は、新たな空きスペースを検出し、前記決定部は、前記新たな空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する、
項目2に記載の管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、自動駐車先となる空きスペースを適切に探索することができる。
[項目4]
前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記決定部は、前記対象車両の駐車位置として、前記対象車両が前記駐車枠をはみ出すこととなる位置を決定可能である、
項目1から3のいずれかに記載の管制装置。
この管制装置によると、駐車場に設けられた駐車枠にとらわれずに、駐車場の土地を一層有効に活用することができる。
[項目5]
駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目6]
駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目7]
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記走行制御部は、前記空きスペースに自車両を駐車させることを中止し、前記検出部は、新たな空きスペースを検出する、
項目6に記載の車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、自動駐車先となる空きスペースを適切に探索することができる。
[項目8]
前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記走行制御部は、前記駐車枠をはみ出す位置に自車両を駐車させ得る、
項目5から7のいずれかに記載の車両制御装置。
この車両制御装置によると、駐車場に設けられた駐車枠にとらわれずに、駐車場の土地を一層有効に活用することができる。
[項目9]
管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。
この管制方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目10]
管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。
この管制方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目11]
車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。
この車両制御方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目12]
車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。
この車両制御方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目1]
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目2]
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目3]
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記検出部は、新たな空きスペースを検出し、前記決定部は、前記新たな空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する、
項目2に記載の管制装置。
この管制装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、自動駐車先となる空きスペースを適切に探索することができる。
[項目4]
前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記決定部は、前記対象車両の駐車位置として、前記対象車両が前記駐車枠をはみ出すこととなる位置を決定可能である、
項目1から3のいずれかに記載の管制装置。
この管制装置によると、駐車場に設けられた駐車枠にとらわれずに、駐車場の土地を一層有効に活用することができる。
[項目5]
駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目6]
駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目7]
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記走行制御部は、前記空きスペースに自車両を駐車させることを中止し、前記検出部は、新たな空きスペースを検出する、
項目6に記載の車両制御装置。
この車両制御装置によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、自動駐車先となる空きスペースを適切に探索することができる。
[項目8]
前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記走行制御部は、前記駐車枠をはみ出す位置に自車両を駐車させ得る、
項目5から7のいずれかに記載の車両制御装置。
この車両制御装置によると、駐車場に設けられた駐車枠にとらわれずに、駐車場の土地を一層有効に活用することができる。
[項目9]
管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。
この管制方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目10]
管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。
この管制方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目11]
車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。
この車両制御方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
[項目12]
車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。
この車両制御方法によると、手動出庫が必要な車両に対して乗員の乗降スペースを確保しつつ、駐車場の土地を一層有効に活用することができ、また、駐車場の混雑を低減することができる。
10 AVP車両、 14 管制装置、 42 空きスペース検出部、 44 駐車位置決定部、 46 指示送信部、 58 車両制御装置、 64 走行制御部、 80 空きスペース検出部、 82 隣接車両情報取得部。
Claims (12)
- 駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。 - 駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する決定部と、
前記決定部により決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる送信部と、
を備える管制装置。 - 前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記検出部は、新たな空きスペースを検出し、前記決定部は、前記新たな空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定する、
請求項2に記載の管制装置。 - 前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記決定部は、前記対象車両の駐車位置として、前記対象車両が前記駐車枠をはみ出すこととなる位置を決定可能である、
請求項1から3のいずれかに記載の管制装置。 - 駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。 - 駐車場内の空きスペースを検出する検出部と、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付ける受付部と、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる走行制御部と、
を備える車両制御装置。 - 前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合であって、かつ、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離確保できない場合、
前記走行制御部は、前記空きスペースに自車両を駐車させることを中止し、前記検出部は、新たな空きスペースを検出する、
請求項6に記載の車両制御装置。 - 前記駐車場には、手動駐車を行う車両用の駐車枠が設けられており、
前記走行制御部は、前記駐車枠をはみ出す位置に自車両を駐車させ得る、
請求項5から7のいずれかに記載の車両制御装置。 - 管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。 - 管制装置が実行する方法であって、
駐車場に自動駐車しようとする車両である対象車両の存在が検知された場合に、前記駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースにおける前記対象車両の駐車位置を決定し、
決定された駐車位置に関する情報を前記対象車両へ送信することにより、前記対象車両に前記駐車位置への自動駐車を実行させる、
管制方法。 - 車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合より前記隣接車両との間隔が狭くなるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。 - 車両制御装置が実行する方法であって、
駐車場内の空きスペースを検出し、
前記空きスペースに隣接して駐車された車両である隣接車両が自動出庫の対象である場合にそのことを示す情報を外部の管制装置から受け付け、
前記隣接車両が自動出庫の対象でない場合、前記隣接車両との間隔が第1の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させ、前記隣接車両が自動出庫の対象である場合、前記隣接車両との間隔が前記第1の距離より短い第2の距離となるよう前記空きスペースに自車両を自動で駐車させる、
車両制御方法。
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