JP2021049537A - ベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置 - Google Patents

ベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置 Download PDF

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【課題】ベース部材の鋳造時の巣の形成を抑制し、ハードディスク駆動装置の内部に低密度気体を封入したときの低密度気体の漏洩を防止する。【解決手段】ダイカスト製のベース部材10であって、ベース部材10は、短辺と長辺とを有する長方形板状の底部11と、底部11の全周の縁部から底部11と直交する方向に延びる側壁部12と、側壁部12の端面の全周から底部11と直交する方向に突出するリブ部13とを備えている。リブ部13の厚さは、側壁部12の厚さよりも小さく、側壁部12は、溶湯の入口に対応する第1ゲート部12cが設けられた短辺側の第1端部10cと、第1端部10cの反対側に位置し、第1ゲート部12cよりも面積の小さい溶湯の出口に対応する第2ゲート部12dが設けられた第2端部10dを有し、リブ部13は、第1端部10c側から第2端部10d側に向かって厚さが漸次減少する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばヘリウムガスなどの低密度気体を封入したハードディスク駆動装置などの電子機器のベース部材に係り、特に、ベース部材からの低密度気体の外部への漏洩を防止する技術に関する。また、本発明は上記ベース部材を用いたスピンドルモータおよびハードディスク駆動装置に関する。
ハードディスク駆動装置では複数枚のハードディスクを収容して大容量化を図っているが、大容量化に伴う大型化を抑制するために、ハードディスクどうしの間隔を極力小さくしている。このため、ハードディスクの間に存在する空気と回転するハードディスクとの間の抵抗が大きくなり、ハードディスク駆動装置の消費電力が増加するなどハードディスク駆動装置の性能に悪影響を及ぼすようになってきた。そこで、そのような不都合を回避するために、従来、ハードディスク駆動装置の内部にヘリウムガスなど空気よりも低密度な気体を封入することが行われてきた。
ところで、ダイカスト鋳造によって製造されるハードディスク駆動装置のベース部材の内部には、鋳造時に巣(鋳巣)が形成されることがあり、巣がベース部材の壁部の表裏に連通していると、内部に封入した低密度気体が巣を通じて漏洩する虞があることが報告されている(例えば特許文献1)。低密度気体の漏洩を防止する手段として、特許文献1では、アルミダイカスト製のベース部材の表面に巣穴を埋める含漬樹脂層を形成することで、ベース部材の巣を通じた低密度気体の漏洩を防止している。
特開2017−75340号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようにベース部材に含漬樹脂層を形成するのでは製造コストが割高となる。その一方で、ベース部材の鋳造時の巣の形成自体を抑制することができれば、低密度気体の漏洩を防止することができる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ベース部材の鋳造時の巣の形成を抑制することができ、内部に低密度気体を封入したときの低密度気体の漏洩を防止することができるベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置を提供することを目的とする。
ベース部材のダイカスト鋳造では、金型に第1ゲートと第2ゲートが設けられ、第1ゲートから溶湯がキャビティに注入される。第2ゲートの面積は第1ゲートの面積よりも小さく設定されているので、溶湯がキャビティを満たしてから第2ゲートから余剰の溶湯が排出される。キャビティ内で溶湯が冷却固化したら金型を開いてベース部材を取り出し、第1、第2ゲートに通じるランナーに残されて固化した部分を機械加工によって除去する。ベース部材の第1ゲートおよび第2ゲートに対応する部分は機械加工による痕が残るので、以下の説明においては、その部分を「第1ゲート部」および「第2ゲート部」と称する。
本発明者の検討の結果、ベース部材の第2ゲート部側に巣ができ易いことが判明している。そのような事象から、本発明者は、溶湯の流れの下流側である第2ゲート付近では、溶湯が停滞して空気を巻き込むことによって巣ができることに思い至った。このことから、本発明者は、溶湯の流れの下流側において溶湯の流れる速度を高めれば、巣の形成を抑制することができるのではないかという推論に達した。そこで、本発明者は、鋳造プロセスシミュレーションソフトウエアを用いてベース部材中の空気含有量を調査した結果、ベース部材にカバーを装着する際にカバーが嵌合するリブ部の形状を工夫することによって、ベース部材中の空気含有量を低減できることを見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、ダイカスト製のベース部材であって、ベース部材は、短辺と長辺とを有する長方形板状の底部と、底部の全周の縁部から該底部と直交する方向に延びる側壁部と、側壁部の端面の全周から底部と直交する方向に突出するリブ部とを備え、リブ部の厚さは、側壁部の厚さよりも小さく、側壁部は、溶湯の入口に対応する第1ゲート部が設けられた短辺側の第1端部と、第1端部の反対側に位置し、第1ゲート部よりも面積の小さい溶湯の出口に対応する第2ゲート部が設けられた第2端部を有し、リブ部は、第1端部側から第2端部側に向かって厚さが漸次減少するベース部材である。
本発明においては、リブ部の厚さが第1端部側から第2端部側に向かって漸次減少するから、溶湯の流れる方向に向かって溶湯の流路の断面積が小さくなり、溶湯の流れる速度が増加する。したがって、溶湯の停滞に起因する空気の巻き込みを抑制して巣の形成を抑制することができる。
また、本発明は、ダイカスト製のベース部材であって、ベース部材は、短辺と長辺とを有する長方形板状の底部と、底部の全周の縁部から該底部と直交する方向に延びる側壁部と、側壁部の端面の全周から底部と直交する方向に突出するリブ部とを備え、リブ部の厚さは、側壁部の厚さよりも小さく、側壁部は、円形の内周面形状を有する円形部と、矩形状の内周面形状を有する矩形部とを備え、リブ部は、円形部側から前記矩形部側に向かって厚さが漸次減少するベース部材である。
本発明のベース部材を例えばハードディスク駆動装置に用いた場合には、円形部にハードディスクが収容され、矩形部にデータの読み書き機構が収容される。円形部は矩形部よりも固定する部材が少なく単純な構造で構成されるため、溶湯を注入する入口側である第1ゲート部を円形部側の短辺側の外壁部に設けることで、溶湯をより円滑に注入することができる。
ここで、本発明者の検討によれば、リブ部の内壁部および外壁部のなす角度が0.3〜1.5°であると巣の形成をより効果的に抑制できることが判明している。よって、リブ部の内壁部および外壁部のなす角度は0.3〜1.5°であることが望ましい。より望ましくは、0.5〜0.8°であることが望ましい。
本発明は、上記ベース部材と、ベース部材に固定されたステータと、ステータに対して回転可能に支持されたロータとを備えたスピンドルモータである。また、本発明は、そのようなスピンドルモータに複数のハードディスクを備え、ベース部材に、ハードディスクに対するデータの書込みと読取りを行う読書き機構を備えたハードディスク駆動装置でもある。さらに、このハードディスク駆動装置にはヘリウムガスなどの空気よりも密度の小さい気体を封入することができる。
本発明によれば、鋳造時の巣の形成を抑制することができ、内部に低密度気体を封入したときの低密度気体の漏洩を防止することができるベース部材、スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置を提供することができる。
(A)は本発明の実施形態のベース部材を示す平面図であり、(B)はリブ部の変更例を示す断面図である。 本発明の実施形態のベース部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態のベース部材を示す一部を拡大した斜視図である。 本発明の実施形態のスピンドルモータを示す断面図である。 本発明の実施形態のハードディスク駆動装置を示す図であり、(A)はそのカバーを取り外した状態の平面図、(B)は断面図である。
1.ベース部材
図1〜3を参照して本発明のベース部材の一実施形態を説明する。図において符号10は実施形態のベース部材であり、ベース部材10はアルミニウム合金のダイカスト鋳造により製造されている。符号11は底部であり、底部11は短辺と長辺とを有する長方形板状をなしている。底部11の全周には、底部11と直交する方向に延びる側壁部12が形成されている。
側壁部12は、ハードディスクの形状に沿った内周面形状を有する円形部12aと、ハードディスクに対するデータの書込みと読取りを行う機構を収容する矩形状をなす矩形部12bとを備えている。また、側壁部12の短辺側の外壁部は、ダイカスト金型の第1ゲートの機械加工痕として第1ゲート部12cを有し、第1ゲート部12cの反対側の短辺側の外壁部は、ダイカスト金型の第2ゲートの機械加工痕として第2ゲート部12dを有している。第2ゲートの面積は第1ゲートの面積よりも小さいため、第2ゲート部12dの面積は、第1ゲート部12cの面積よりも小さくなっている。
側壁部12の上面(端面)12eには、側壁部12の外壁部と平坦に連続するリブ部13が形成されている。リブ部13の厚さは側壁部12の厚さよりも小さく設定されている。また、リブ部13の長辺側の部分は、第1ゲート部12c側から第2ゲート部12d側に向かってテーパ状に厚さが漸次減少している。具体的には、リブ部13の内壁部13aと外壁部13bとのなす角度θは0.3〜1.5°に設定されている。なお、図中符号15はベース部材10をハードディスク駆動装置に用いるときに使用する軸であり、符号18はハードディスク駆動装置のデータの読み書き機構を固定する支柱である。これら、軸15および支柱18は、ベース部材10と一体的にダイカスト鋳造されている。
以上の構成のベース部材10では、第1ゲート部12c側の端部が本発明の第1端部10cであり、第2ゲート部12d側の端部が第2端部10dである。上記構成のベース部材10にあっては、リブ部13が第1端部10cから第2端部10d側に向かってテーパ状に厚さが漸次減少しているから、ベース部材10を鋳造するに際して、溶湯の流れる方向に向かって溶湯の流路の断面積が小さくなり、溶湯の流れる速度が増加する。したがって、溶湯の停滞に起因する空気の巻き込みを抑制して巣の形成を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、リブ部13を構成する内壁部13aと外壁部13bを平坦面としているが、そのような構成に限定されるものではない。要は第1ゲート部12c側から第2ゲート部12d側に向かってリブ部13の厚さが漸次減少するものであればよく、内壁部13aと外壁部13bは、段状のものであったり波状のものであったりしてもよい。あるいは、リブ部13の高さが第1ゲート部12c側から第2ゲート部12d側に向かって減少するものであってもよい。
また、リブ部13の外壁部13bは側壁部12の外壁部と平坦に連続しているが、そのような構成に限定されるものではない。たとえば、図1(B)に示すように、リブ部13は、側壁部12の上面の厚さ方向中間部から立ち上がる構成であってもよい。
第1ゲート部12cおよび第2ゲート部12dが設けられる外壁部の構成は特に限定されるものではないが、上記実施形態のように、第1ゲート部12cが円形部12a側の短辺側、第2ゲート部12dが矩形部12b側の短辺側の外壁部に設けられることが好ましい。ハードディスクを収容する円形部12aは、データの読み書き機構を収容する矩形部12bのように軸15や支柱18といった固定用の部材がなく単純な構造とされているため、溶湯を注入する入口側である第1ゲート部12cが円形部12a側の短辺側の外壁部に設けられることで、溶湯をより円滑に注入することができる。
2.スピンドルモータ
図4は上記ベース部材10を用いた本発明の実施形態のスピンドルモータ100を示す断面図である。ベース部材10には、円筒状をなす金属製(例えば真鍮等)のシャフト102が圧入などの手段によって固定されている。また、ベース部材10には、ステータコア103が固定されている。ステータコア103は、薄板状の軟磁性材料(例えば、電磁鋼板)を軸方向で複数枚積層したものであり、環形状を有し、径方向外側に突出した複数の極歯を備えている。複数の極歯は、周方向に沿って等間隔に設けられ、それぞれにコイル104が巻回されている。
シャフト102には、円錐状の軸受部材201,202が固定され、軸受部材201,202にはロータ110が回転可能に支持されている。ロータ110は、外側円筒部111を有し、外側円筒部111の内周面には、円環状のロータマグネット112が固定されている。ロータマグネット112は、周方向に沿ってSNSN・・と隣接する部分が交互に異極性となるように着磁されている。ロータマグネット112の内周は、隙間を有した状態でステータコア103の極歯の外周に対向している。コイル104に駆動電流を流すことでロータ110がベース部材10に固定されたシャフト102およびステータコア103に対して回転する。
また、シャフト102の下端中空部分には、ピンなどの封止部材203が挿入され、封止部材203は接着剤などの固定部材204によってシャフト102内に固定されている。この封止部材203および固定部材204によってシャフト102からの内部の気体の漏洩が防止されている。
上記構成のスピンドルモータ100においては、ベース部材10の巣の形成が抑制されているから、ベース部材10をカバーで封止して内部にヘリウムガスなどの低密度気体を封入した場合に、低密度気体の漏洩を防止することができる。
3.ハードディスク駆動装置
図5は上記スピンドルモータ100を用いた本発明の実施形態のハードディスク駆動装置400を示す図である。スピンドルモータ100には、複数のハードディスク401が互いに離間して取り付けられている。ベース部材10の軸15には、スイングアーム402が回転可能に支持されている。
スイングアーム402の先端部には、磁気ヘッド403が取り付けられている。また、スイングアーム402は、駆動機構404によって揺動するようになっている。駆動機構404は、支柱18に取り付けられている。このようなスイングアーム402は、各ハードディスク401に対してそれぞれ設けられている。そして、スイングアーム402,磁気ヘッド403,および駆動機構404によってハードディスク401に対してデータの書き込みと読み取りを行う読書き機構405が構成されている。なお、符号406は読書き機構405を制御する回路基板であり、回路基板406は支柱18に取り付けられている。
図5(B)に示すように、ベース部材10には、ヘリウムガスの環境下で内側カバー16がネジなどによって取り付けられている。内側カバー16とベース部材10の側壁部12の上面12eとの間には、ガスケットなどのシール材(図示略)が設けられている。また、ベース部材10のリブ部13の上面には、外側カバー17が固定されている。外側カバー17は、溶接ビード17aに示されるように、リブ部13の全周にレーザ溶接などの手段により溶接されている。したがって、ハードディスク駆動装置400は、内側カバー16と外側カバー17とによって二重の密閉構造とされ、内部に密封したヘリウムガスの漏洩が防止されている。
上記構成のハードディスク駆動装置400では、スピンドルモータ100によってハードディスク401が回転させられ、ハードディスク401に対して磁気ヘッド403によってデータの書込みと読取りが行われる。上記構成のハードディスク駆動装置400にあっては、ベース部材10における巣の形成が抑制されているから、巣を通じたヘリウムガスの漏洩を防止することができる。
上記実施形態では、ハードディスク駆動装置400の内部にヘリウムガスを封入しているが、空気よりも密度の小さい他の気体を封入することもできる。あるいは、減圧下でベース部材10に内側カバー16を取り付けることによって、内部の気体を常圧の空気よりも比重の小さいものとすることができる。
以下、具体的な実施例によって本発明の効果を説明する。
1.実施例
本発明の実施例として図1におけるリブ部13における第1ゲート部12c側の端部での厚さt1を3.00mm、リブ部13における第2ゲート部12d側の端部での厚さt2を1.67mmに設定して、第1ゲート部12c側の端部から第2ゲート部12d側の端部まで厚さがテーパ状に漸次減少するように設定し、鋳造温度を650〜750℃の範囲で設定し、鋳造プロセスシミュレーションソフトウエア(MAGMASOFT:MAGMA社製)を用いてベース部材10を鋳造するシミュレーションを行った。
なお、この実施例におけるリブ部13の内壁部13aと外壁部13bとのなす角度θは0.67°であった。このシミュレーションでは、ベース部材10の各所での空気含有率を推定し、空気含有率の最大値と最大となった箇所を求めた。その結果、図1に示すA点で空気含有率が最大で2.7体積%であった。なお、ここでいう空気含有率はソフトウェアにより計算される1メッシュ当たりの空気が占める体積%である。
2.従来例
次に、従来例としてリブ部13の厚さを第1ゲート部12c側の端部から第2ゲート部12d側の端部まで1.67mmとして一様に設定した以外は上記と同じ条件で、ベース部材10を鋳造するシミュレーションを行った。その結果、図1に示すベース部材10のB点で空気含有率が最大で3.11体積%であった。
3.比較例
さらに、比較例として、本発明の実施例とは逆方向のテーパ構造を有するリブ部13を有するベース部材10を鋳造するシミュレーションを行った。このシミュレーションでは、リブ部13における第1ゲート部12c側の端部での厚さt1を1.67mm、リブ部13における第2ゲート部12d側の端部での厚さt2を3.00mmに設定して、第1ゲート部12c側の端部から第2ゲート部12d側の端部まで厚さがテーパ状に漸次増加するように設定した以外は上記と同じ条件とした。その結果、図1に示すベース部材10のC点で空気含有率が最大で3.98体積%であった。
以上のシミュレーション結果を表1に示す。表1に示すように、従来例に対する空気含有率最大値は本発明の実施例では13%低下しているが、リブ部13を実施例とは逆のテーパ構造とした比較例では従来例と比べて28%増加している。これらの結果は、本発明ではベース部材10の鋳造時における巣の発生を抑制することを示すものであり、このことから、リブ部13を第1ゲート部12c側から第2ゲート部12d側に向かって厚さが漸次減少するようにした本発明の効果が確認された。
Figure 2021049537
本発明は、スピンドルモータやハードディスク駆動装置などの電子機器、およびそれらに用いられるベース部材に利用可能である。
10…ベース部材、10c…第1端部、10d…第2端部、11…底部、12…側壁部、12a…円形部、12b…矩形部、12c…第1ゲート部、12d…第2ゲート部、12e…上面(端面)、13…リブ部、13a…内壁部、13b…外壁部、15…軸、16…内側カバー、17…外側カバー、17a…溶接ビード、18…支柱、100…スピンドルモータ、102…シャフト、103…ステータコア、104…ステータコイル、110…ロータ、111…外側円筒部、112…ロータマグネット、201…軸受部材、202…軸受部材、203…封止部材、204…固定部材、400…ハードディスク駆動装置、401…ハードディスク、402…スイングアーム、403…磁気ヘッド、404…駆動機構、405…読書き機構、406…回路基板、t1…厚さ、t2…厚さ。


Claims (6)

  1. ダイカスト製のベース部材であって、
    前記ベース部材は、短辺と長辺とを有する長方形板状の底部と、前記底部の全周の縁部から該底部と直交する方向に延びる側壁部と、前記側壁部の端面の全周から前記底部と直交する方向に突出するリブ部とを備え、
    前記リブ部の厚さは、前記側壁部の厚さよりも小さく、
    前記側壁部は、溶湯の入口に対応する第1ゲート部が設けられた短辺側の第1端部と、
    前記第1端部の反対側に位置し、前記第1ゲート部よりも面積の小さい溶湯の出口に対応する第2ゲート部が設けられた第2端部を有し、
    前記リブ部は、前記第1端部側から前記第2端部側に向かって厚さが漸次減少するベース部材。
  2. ダイカスト製のベース部材であって、
    前記ベース部材は、短辺と長辺とを有する長方形板状の底部と、前記底部の全周の縁部から該底部と直交する方向に延びる側壁部と、前記側壁部の端面の全周から前記底部と直交する方向に突出するリブ部とを備え、
    前記リブ部の厚さは、前記側壁部の厚さよりも小さく、
    前記側壁部は、円形の内周面形状を有する円形部と、矩形状の内周面形状を有する矩形部とを備え、
    前記リブ部は、前記円形部側から前記矩形部側に向かって厚さが漸次減少するベース部材。
  3. 前記リブ部は内壁部と外壁部とを備え、前記内壁部および外壁部のなす角度は0.3〜1.5°である請求項1または2に記載のベース部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のベース部材と、
    前記ベース部材に固定されたステータと、
    前記ステータに対して回転可能に支持されたロータとを備えたスピンドルモータ。
  5. 請求項4に記載のスピンドルモータに複数のハードディスクを備え、前記ベース部材に、前記ハードディスクに対するデータの書込みと読取りを行う読書き機構を備えたハードディスク駆動装置。
  6. 内部に空気よりも密度の小さい気体を封入した請求項5に記載のハードディスク駆動装置。

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