JP2021048349A - 半導体装置および駆動システム - Google Patents

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勇一 町田
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勇一 町田
幸祐 角田
Kosuke Tsunoda
幸祐 角田
智之 内海
Tomoyuki Utsumi
智之 内海
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Abstract

【課題】出力回路と制御回路が混載されたワンチップインバータICを搭載する半導体装置において、出力回路から制御回路への熱の回り込みを抑制可能で、高信頼化、小型化、高放熱化、低コスト化を同時に実現可能な半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置100において、同一の半導体基板の表面に出力回路および制御回路が形成されたインバータICチップ1と、半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備える。ダイパッドは、出力回路1aが形成された領域の半導体基板の裏面側に接続された第1のダイパッド2aと、制御回路1bが形成された領域の半導体基板の裏面側に接続された第2のダイパッド2bに分離されている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の実装技術に係り、特に、出力回路と制御回路が混載されたワンチップインバータICの実装構造に適用して有効な技術に関する。
世界的な省エネ規制を受けて、エアコンや空気洗浄機、給湯器などの家電製品へのインバータICの採用が急速に拡大しており、インバータICの高信頼化(誤動作防止)、小型化、高放熱化(低熱抵抗化)、低コスト化といった多様な要求に対するインバータICの実装技術(パッケージ技術)の開発が進められている。
インバータICを小型化する技術として、インバータ制御に必要な様々な構成素子及び回路を1つの半導体チップ(ワンチップ)に集積したワンチップインバータICが知られている。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には「ダイオードチップと、前記ダイオードチップのP極またはN極のうちの一方である第1の極と電気的に接続され、かつ出力回路部分および制御回路部分を備えたインバータICチップと、前記ダイオードチップのP極またはN極のうちの他方である第2の極と直接またはバンプを介して電気的に接続され、かつ前記インバータICチップとバンプを介して電気的に接続される基板と、を備え、前記ダイオードチップと前記インバータICチップと前記基板とが積層されてなる積層体を封止して一体化し、前記インバータICチップの一方の面の前記制御回路部分に前記ダイオードチップを積層し、前記インバータICチップの他方の面が外部側に位置する半導体装置」が開示されている。(特許文献1の段落[0009])
また、特許文献2には「導電性を有するチップ搭載部上に導電性の接合材を介して半導体チップが接合され、樹脂封止された半導体装置である。半導体チップには、メインMOSFETと、メインMOSFETよりも小面積でかつメインMOSFETに流れる電流を検知するためのセンスMOSFETとが形成されている。そして、前記半導体チップの主面において、前記センスMOSFETが形成された領域は、前記センスMOSのソース用パッドよりも内側にある半導体装置」が開示されている。(特許文献2の段落[0018])
また、特許文献3には「リードフレームに形成された第1ダイパッド及び第2ダイパッド上にそれぞれ半導体パワー素子及び制御ICをマウントすると共に、それら半導体パワー素子及び制御ICを、当該半導体パワー素子用の前記第1ダイパッド裏面を露出させた状態で樹脂モールドして形成される半導体装置において、前記リードフレームを、所定の間隔を存して対向する一対の枠部の一方に対して前記第1ダイパッドをタイバーにより連結した形態に構成すると共に、前記タイバーに連結された前記枠部を、前記樹脂モールドから露出させると共に、前記第1ダイパッド裏面の露出面に伝熱的に取り付けられたヒートシンクに対して伝熱的に接触させる構造とした半導体装置」が開示されている。(特許文献3の請求項1)
特開2016−100502号公報 特開2013−012669号公報 特開2007−317781号公報
ところで、半導体パッケージの小型化、高放熱化、低コスト化には、例えばQFN(Quad Flat Non-lead)等のダイパッド露出タイプのパッケージ構造が有効であるが、出力回路と制御回路が混載されたワンチップインバータICに適用した場合、出力回路から発生した熱が制御回路に伝わり、制御回路の温度が上昇して誤動作を引き起こす等の信頼性低下に繋がる可能性がある。
また、小型化することで発熱密度が増加し、熱抵抗が増大してインバータICチップのジャンクション温度が上昇することも課題である。
上記特許文献1では、インバータICチップにダイオードが積層されているため、インバータICチップから熱を放出する際には、ダイオードを介して実装基板に伝わることから熱抵抗が大きくなる。そのため、インバータICチップ内の出力回路から発生した熱が制御回路に伝わりやすく、制御回路の温度が上昇して誤動作を引き起こす可能性が高まることが懸念される。
また、半導体装置の低熱抵抗化には、インバータICチップ上に放熱フィンを有する放熱部材が必要であり、部材コストが上昇する上に、特に、半導体装置を小型のモータ内に実装するために重要な装置の小型化を阻害する大きな要因となる。
上記特許文献2では、2つの出力回路(MOSFET)が形成された半導体チップと出力回路を制御する制御回路が形成された1つの半導体チップとが独立した別体構造であり、かつ、それぞれの半導体チップが独立したダイパッドに接続されており、ダイパッドの裏面が放熱性を確保するために露出されているが、例えば出力回路と制御回路が一体的に形成されるワンチップインバータIC等の半導体装置の構造として適切な構造とは言えない。
上記特許文献3では、1つの出力回路であるパワーMOSFETチップと1つの制御ICチップが独立した別体構造で、かつ、それぞれのチップが独立したダイパッドに接続されており、例えば出力回路と制御回路が一体的に形成されるワンチップインバータIC等の半導体装置の構造として適切な構造とは言えない。
また、半導体装置の裏面には放熱性を確保するためヒートシンクが設けられており、部材コストの面や小型化の面で不利である。さらには、リードフレームの枠部が半導体装置側面から突き出すように備えられており、装置外形を小さくするには限界がある。
そこで、本発明の目的は、出力回路と制御回路が混載されたワンチップインバータICを搭載する半導体装置において、出力回路から制御回路への熱の回り込みを抑制可能で、高信頼化、小型化、高放熱化、低コスト化を同時に実現可能な半導体装置とそれを用いた駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、同一の半導体基板の表面に出力回路および制御回路が形成されたインバータICチップと、前記半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備え、前記ダイパッドは、前記出力回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側に接続された第1のダイパッドと、前記制御回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側に接続された第2のダイパッドに分離されていることを特徴とする。
また、本発明は、同一の半導体基板の表面に出力回路および制御回路が形成されたインバータICチップと、前記半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備え、前記ダイパッドは、前記出力回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側にのみ接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、GND配線を含む複数の配線が形成された実装基板上に、上記のいずれかに記載の特徴を有する半導体装置が搭載された駆動システムにおいて、前記ダイパッドは、接合材を介して前記GND配線に接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、出力回路と制御回路が混載されたワンチップインバータICを搭載する半導体装置において、出力回路から制御回路への熱の回り込みを抑制可能で、高信頼化、小型化、高放熱化、低コスト化を同時に実現可能な半導体装置とそれを用いた駆動システムを実現することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図1のA−A’部断面図である。 図1の半導体装置の外観図(底面図)である。 本発明の実施例2に係る半導体装置の断面図である。 図4の半導体装置の外観図(底面図)である。 本発明の実施例3に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図6のA−A’部断面図である。 実施例1(図2)の半導体装置を用いた駆動システムの一部を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
図1から図3および図8を参照して、本発明の実施例1に係る半導体装置とそれを用いた駆動システムについて説明する。図1は本実施例の半導体装置100の平面構造を模式的に示した概略平面図である。図2は図1におけるA−A’部断面図である。図3は図1に示す半導体装置100を裏面側(底面側)から見た平面外観を模式的に示した概略平面外観図(底面図)である。また、図8は本実施例(図2)の半導体装置を用いた駆動システムの一部を示す図である。
本実施例の半導体装置100は、例えば家庭用エアコンの室内外機に搭載される小型ファンモータ(三相直流モータ)を駆動する駆動システム200の半導体装置として用いられる。
本実施例の半導体装置100は、図1から図3に示すように、高電圧の出力回路1aと低電圧の制御回路1bが共通の半導体基板の表面側に一体的に集積形成されたインバータICチップ1の一方の面(下面)に、接合材7を介して、出力回路1a側には第1のダイパッド2a、制御回路1b側には第2のダイパッド2bが接続され、第1のダイパッド2aおよび第2のダイパッド2bの周辺の少なくとも1部に配列され、制御回路1bとボンディングワイヤ5で電気的かつ機械的に接続される複数の第2のリード3bと、出力回路1aとボンディングワイヤ5で電気的かつ機械的に接続される複数の第1のリード3aを備えている。
また、図3に示すように、第1のダイパッド2aと第1のリード3aおよび第2のリード3bの裏面側は半導体装置100の外部に露出しており、なおかつ、図2に示すように、インバータICチップ1と第1のダイパッド2a、第2のダイパッド2b、第1のリード3aおよび第2のリード3bの表面側は封止樹脂4で少なくとも一部が被覆されている。
ここで、本実施例の半導体装置100は、図2に示すように、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bは、封止樹脂4によって分離されて配置されている。また、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bのうち、第1のダイパッド2aのみが、外部に露出している。
つまり、本実施例の半導体装置100は、半導体基板の表面に出力回路1aおよび制御回路1bが形成されたインバータICチップ1と、半導体基板の裏面に接合材7を介して接続された第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bと、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bの周辺の少なくとも一辺に沿って配置され、ボンディングワイヤ5により出力回路1aと電気的に接続された第1のリード3aと、ボンディングワイヤ5により制御回路1bと電気的に接続された第2のリード3bと、インバータICチップ1、第1のダイパッド2a、第2のダイパッド2b、第1のリード3aおよび第2のリード3bの少なくとも一部を被覆する封止樹脂4を備えている。そして、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bは分離されて配置されている。また、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bのうち、第1のダイパッド2aのみが、半導体装置100の外部に露出している。
これにより、インバータICチップ1に形成されている出力回路1aからの熱は、主に第1のダイパッド2aに伝わり、半導体装置100の外に放出される。従って、インバータICチップ1に形成されている制御回路1bに熱が伝わり難くなり、制御回路1bの温度上昇を抑えて誤動作を防止し、高信頼化を実現することができる。
また、図2に示すように、第1のダイパッド2aは第2のダイパッド2bよりも面積や体積が大きくなっている。
これにより、インバータICチップ1に形成されている出力回路1aからの熱は、主に第1のダイパッド2aに伝わって半導体装置100の外に放出されることから、半導体装置100の熱抵抗を小さくすることが可能である。
インバータICチップ1に備えられた出力回路1aは、例えばシリコン(Si)やシリコンカーバイド(SiC)、窒化シリコン(SiN)、窒化ガリウム(GaN)、ガリウムヒ素(GaAs)等からなる半導体基板上に形成された、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)、サイリスタ等の大電流をオン・オフ制御する半導体素子である。
また、制御回路1bは、大電流をオン・オフ制御する半導体素子を含まない半導体素子である。すなわち、制御回路1bは、例えば通常の論理回路、ドライバ回路およびアナログ回路等が多数形成され、必要に応じてマイクロプロセッサ等が形成された半導体素子であり、出力回路1aに流れる大電流を制御する機能を併せ持つことができる。つまり、例えば出力回路1aがパワーMOSFETであれば、制御回路1bはそのゲート電圧を制御する半導体素子である。従って、インバータICチップ1には、出力回路1a部分と制御回路1b部分の両方が備わって構成される。
但し、本実施例では、出力回路1a部分と制御回路1b部分が一体となったインバータICチップ1のみを搭載する半導体装置100を例に示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えばマイクロプロセッサやダイオード、コンデンサ、抵抗等の受動部品が形成された他のチップが共に搭載されたマルチチップパッケージ構造やモジュール構造の半導体装置にも有効である。
また、出力回路1aの安定的な電力出力や、制御回路1bの安定的な動作のためには、インバータICチップ1の出力回路1aと制御回路1bが形成された他方の面はGND(接地)電位とすることが望ましい。
上述したように、インバータICチップ1は、出力回路1aと制御回路1bが形成された面とは別の(反対側の)面が第1のダイパッド2aおよび第2のダイパッド2bに接合材7で接続される。この接合材7は、例えば半田(はんだ)や銀(Ag)もしくは銅(Cu)を含む金属または導電性接着材等により構成され、電気的にかつ機械的に接続される。
なお、接合材7を構成する半田(はんだ)としては、一般的な共晶半田(はんだ)や鉛フリー半田(はんだ)等が用いられる。また、導電性接着材としては、銀(Ag)、銅(Cu)およびニッケル(Ni)等の金属フィラーが樹脂に含有もしくは金属のみで構成されたものが用いられる。さらには、超音波接合や固相拡散接合等の接続方法も有効である。
また、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2b(特に第1のダイパッド2a)には、インバータICチップ1の出力回路1からの熱を効率よく半導体装置100から外部に放出するために、熱伝導性の良い材料、例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)、42Alloy(鉄−ニッケル)合金等で構成される。
インバータICチップ1の出力回路1aは、半導体装置100の外部端子となる複数の第1のリード3aとボンディングワイヤ5で電気的に接続される。一方、制御回路1bも同様に、複数の第2のリード3bとボンディングワイヤ5で電気的に接続される。このボンディングワイヤ5は、例えば電気抵抗の小さい金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)およびアルミニウム(Al)等で構成される。
インバータICチップ1、第1のダイパッド2a、第2のダイパッド2b、第1のリード3aおよび第2のリード3bの少なくとも一部を被覆する封止樹脂4としては、例えばエポキシ樹脂やビフェニール樹脂、不飽和ポリエステル等の一般的なモールド材からなり、例えば金型を用いたトランスファーモールド工法等によって形成される。このトランスファーモールド工法を用いた場合、大量生産が可能なため、大幅なコスト低減が可能となる。
また、例えば1つの金型キャビティ内で複数の半導体装置100をモールドした後、切断成型して個片化するMAP(Molded Array Process)方式を採用することで、さらに大量生産やコストの面で有利となる。特に、例えばQFNパッケージのようなノンリード構造を採用することで、小型モータ内に実装するために必要な半導体装置100の外形をできるだけ小型化することが可能となる。
もちろん、一般的なパッケージ構造である、QFP(Quad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)、DIP(Dual Inline Package)およびSIP(Single Inline Package)等の他のパッケージ構造でも良い。
また、インバータICチップ1に形成された出力回路1aの熱を半導体装置100から外部に放出するためには、出力回路1a部分の第1のダイパッド2aの一部を装置の外表面に露出させることで効率よく放熱が可能である。
なお、トランスファーモールド工法を用いて生産するためには、図1に示すように、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bに吊リード6を設け、生産性を向上させることが可能である。
以上で説明した本実施例の半導体装置100は、言い換えると、同一の半導体基板(ワンチップ)の表面に出力回路1aおよび制御回路1bが形成されたインバータICチップ1と、半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備えており、ダイパッドは、出力回路1aが形成された領域の半導体基板の裏面側に接続された第1のダイパッド2aと、制御回路1bが形成された領域の半導体基板の裏面側に接続された第2のダイパッド2bに分離されている。
インバータICチップ1に形成されている出力回路1a側に接続されている第1のダイパッド2aと、同じくインバータICチップ1に形成されている制御回路1b側に接続されている第2のダイパッド2bを分離して配置することで、出力回路1aからの熱が制御回路1bに伝わり難くなり、制御回路1bの温度上昇を抑えて誤動作を防止し、高信頼化を実現することができる。
また、第1のダイパッド2aの半導体基板に接続された面と反対側の面は、半導体装置100の外部に露出している。
第1のダイパッド2aの出力回路1a側に接続される面とは反対側の面が半導体装置100の外部に露出されることで、出力回路1aからの熱を半導体装置100の外部へ効果的に放熱することができる。
一方、第2のダイパッド2bの半導体基板に接続された面と反対側の面は、封止樹脂4により被覆されており、半導体装置100の外部に露出していない。このため、第1のダイパッド2aから第2のダイパッド2bへの熱の回り込みを抑制することができる。
また、第1のダイパッド2aは、その面積および体積の少なくともいずれか一方が、第2のダイパッド2bよりも大きくなるように形成されている。
第1のダイパッド2aは第2のダイパッド2bよりも面積や体積を大きくすることで、インバータICチップ1に形成されている出力回路1aからの熱は、主に第1のダイパッド2aに伝わって半導体装置100の外部に放熱されるため、半導体装置100の熱抵抗を小さくすることが可能である。
図8は上述した本実施例(図2)の半導体装置100を用いた駆動システム200の一部を示している。本実施例の半導体装置100を、例えば、家電用や自動車用、産業用のモータドライブ(駆動システム)に搭載する場合、図8に示すように、実装基板10上に形成された各配線11a,11b,12に対し、半導体装置100の第1のリード3a,第2のリード3b,第1のダイパッド2aをそれぞれ半田(はんだ)等の接合材13により接合することで駆動システム200を構成する。
図8の例では、第1のリード3aは、接合材13を介して出力回路1aから出力される比較的大きな電流(大電流)を流す配線11aに接続されている。また、出力回路1a側に接続されている第1のダイパッド2aは、接合材13を介してGND(接地)配線である配線12に接続されている。また、第2のリード3bは、接合材13を介して信号等の比較的小さな電流(小電流)を流す配線11bに接続されている。
一方、第2のダイパッド2bは、制御回路1b側に接続される面とは反対側の面が封止樹脂4により被覆されており、半導体装置100の外部に露出していない。従って、実装基板10上のいずれの配線とも接続されていない。
このように、第1のダイパッド2aを、実装基板10上の配線12に半田(はんだ)等の接合材13で接続することによりさらに放熱性が向上し、かつ強固に固定されることで熱疲労からの早期断線を防止することができる。
また、第2のダイパッド2bが実装基板10上のいずれの配線にも接続されていないことで、出力回路1aから第1のダイパッド2aを介して配線12へ伝わった熱を第2のダイパッド2bへ伝わり難くすることができる。
なお、上述した第2のダイパッド2bの吊リード6の先端を第2のリード3bと同じように半導体装置100の外表面に露出させ、例えば実装基板10上の配線に半田(はんだ)等で接続することで、制御回路1bに熱が溜まるのを防ぐことも可能である。
図4および図5を参照して、本発明の実施例2に係る半導体装置について説明する。図4は本実施例の半導体装置100の断面構造を模式的に示した概略断面図であり、実施例1(図2)の変形例に相当する。図5は図4に示す半導体装置100を裏面側(底面側)から見た平面外観を模式的に示した概略平面外観図(底面図)であり、実施例1の図3に対応する。以下、実施例1と相違する事項を中心に説明する。
本実施例の半導体装置100は、図4および図5に示すように、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bの間の封止樹脂4にスリット(溝)8が設けられている点において、実施例1の半導体装置100と異なっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
つまり、本実施例の半導体装置100は、インバータICチップ1に形成されている出力回路1a側に接続されている第1のダイパッド2aと、インバータICチップ1に形成されている制御回路1b側に接続されている第2のダイパッド2bとの間の封止樹脂4にスリット(溝)8を備えている。
これにより、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bとの間は断熱され、インバータICチップ1に形成されている出力回路1aからの熱は、主に第1のダイパッド2aに伝わり、半導体装置100の外に放熱される。従って、第1のダイパッド2aに伝わった熱が封止樹脂4を経由して第2のダイパッド2bに伝わり、制御回路1bへの熱伝導を防止することが可能となり、制御回路1bの温度上昇を抑えて誤動作を防止し、高信頼化を実現することができる。
なお、スリット(溝)8の大きさは任意であり、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bの間に備わっていればよく、スリット(溝)8の長さや深さは、例えば電気的に絶縁が確保できるような沿面距離を基に設ければ良い。
以上で説明した本実施例の半導体装置100は、言い換えると、インバータICチップ1およびダイパッド(第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2b)は封止樹脂4により被覆されており、第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2b間の封止樹脂4の一部に切欠(スリット8)が形成されている。
実施例1の構成に加えて、さらに第1のダイパッド2aと第2のダイパッド2bの間の封止樹脂4にスリット(溝)8が設けられることで、出力回路1aからの熱が封止樹脂4を経由して制御回路1bに伝わり難くなり、実施例1の効果に加えて、より効果的に制御回路1bの温度上昇を抑えて誤動作を防止し、高信頼化を実現することができる。
図6および図7を参照して、本発明の実施例3に係る半導体装置について説明する。図6は本実施例の半導体装置100の平面構造を模式的に示した概略平面図であり、実施例1(図1)の変形例に相当する。図7は図6におけるA−A’部断面図であり、実施例1の図2に対応する。以下、実施例1および実施例2と相違する事項を中心に説明する。
本実施例の半導体装置100は、図6および図7に示すように、インバータICチップ1の出力回路1a側にのみ第1のダイパッド2aが接続されており、実施例1や実施例2で制御回路1b側に接続されている第2のダイパッド2bが設けられていない点において、実施例1および実施例2の半導体装置100と異なっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
本実施例の半導体装置100は、言い換えると、同一の半導体基板(ワンチップ)の表面に出力回路1aおよび制御回路1bが形成されたインバータICチップ1と、半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備えており、ダイパッドは、出力回路1aが形成された領域の半導体基板の裏面側にのみ接続されている。
また、実施例1および実施例2と同様に、ダイパッドの半導体基板に接続された面と反対側の面は、半導体装置100の外部に露出している。
本実施例のように、インバータICチップ1の出力回路1a側にのみ第1のダイパッド2aを設け、制御回路1b側には第2のダイパッド2bを設けないことで、第1のダイパッド2aから封止樹脂4および第2のダイパッド2bを介して制御回路1bへ熱が伝わるのを防止することができる。
これにより、実施例1の効果に加えて、より確実に制御回路1bの温度上昇を抑えて誤動作を防止し、高信頼化を実現することができる。
なお、制御回路1b側に接続される第2のダイパッド2bを設けないことで、制御回路1b側のインバータICチップ1の支持部が無くなるため、インバータICチップ1に対する制御回路1b部の占める面積の割合が小さい場合や、半導体装置100の使用状況下で半導体装置100に加わる応力がほぼ無いか極めて低い場合に、本実施例の構成を採用するのが望ましい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…インバータICチップ
1a…出力回路
1b…制御回路
2a…第1のダイパッド
2b…第2のダイパッド
3a…第1のリード
3b…第2のリード
4…封止樹脂
5…ボンディングワイヤ
6…吊りリード
7…接合材
8…スリット(溝)
10…実装基板
11a…配線(大電流)
11b…配線(小電流)
12…配線(GND)
13…接合材
100…半導体装置
200…駆動システム

Claims (8)

  1. 同一の半導体基板の表面に出力回路および制御回路が形成されたインバータICチップと、
    前記半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備え、
    前記ダイパッドは、前記出力回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側に接続された第1のダイパッドと、前記制御回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側に接続された第2のダイパッドに分離されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のダイパッドの前記半導体基板に接続された面と反対側の面は、前記半導体装置の外部に露出していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記第2のダイパッドの前記半導体基板に接続された面と反対側の面は、封止樹脂により被覆されており、前記半導体装置の外部に露出していないことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のダイパッドの面積および体積の少なくともいずれか一方が、前記第2のダイパッドよりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記インバータICチップおよび前記ダイパッドは封止樹脂により被覆されており、
    前記第1のダイパッドと前記第2のダイパッド間の封止樹脂の一部に切欠が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 同一の半導体基板の表面に出力回路および制御回路が形成されたインバータICチップと、
    前記半導体基板の裏面に接続されたダイパッドと、を備え、
    前記ダイパッドは、前記出力回路が形成された領域の前記半導体基板の裏面側にのみ接続されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置において、
    前記ダイパッドの前記半導体基板に接続された面と反対側の面は、前記半導体装置の外部に露出していることを特徴とする半導体装置。
  8. GND配線を含む複数の配線が形成された実装基板上に、請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体装置が搭載された駆動システムにおいて、
    前記ダイパッドは、接合材を介して前記GND配線に接合されていることを特徴とする駆動システム。
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