JP2021048305A - 保護回路、半導体装置及び方法 - Google Patents

保護回路、半導体装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021048305A
JP2021048305A JP2019170533A JP2019170533A JP2021048305A JP 2021048305 A JP2021048305 A JP 2021048305A JP 2019170533 A JP2019170533 A JP 2019170533A JP 2019170533 A JP2019170533 A JP 2019170533A JP 2021048305 A JP2021048305 A JP 2021048305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output driver
driver element
temperature
amount
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019170533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7132197B2 (ja
Inventor
拓 曽我部
Taku Sogabe
拓 曽我部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Devices and Storage Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019170533A priority Critical patent/JP7132197B2/ja
Priority to US17/009,372 priority patent/US11296492B2/en
Publication of JP2021048305A publication Critical patent/JP2021048305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7132197B2 publication Critical patent/JP7132197B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H5/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection
    • H02H5/04Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/20Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H1/00Details of emergency protective circuit arrangements
    • H02H1/0007Details of emergency protective circuit arrangements concerning the detecting means

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で出力ドライバ素子の温度を正確に検出して、異常検出時により確実に出力ドライバ素子、ひいては、当該出力ドライバ素子が搭載された半導体装置(半導体チップ)の保護を図る。【解決手段】実施形態の保護回路は、出力ドライバ素子の過熱保護を行う保護回路であって、出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定する測定部と、値の測定値に基づいて、供給電力量に基づく出力ドライバ素子の温度上昇量を予測する予測部と、出力ドライバ素子の周囲温度を検出する検出部と、周囲温度に予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、出力ドライバ素子の遮断指示信号を出力する判断部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、保護回路、半導体装置及び方法に関する。
従来、出力ドライバ素子(例えば、出力段のドライバトランジスタ素子等)の熱的な保護をするためには温度センサによる温度測定が必要である。
正確な温度測定を行うためには、温度センサは出力ドライバ素子の近くに置かれることが望まれるが、装置構成によっては、このような配置は、難しい場合があった。
これを避けるべく、出力ドライバ素子の温度を推定する方法も考えられるが、一般的に保護が必要な場合は電源や負荷などの異常時が多く、一定の発熱量を想定して設計することは難しいという問題点があった。
また、出力素子の内部に温度センサを埋め込み、中心部の温度を測定する方法も提案されている。この方法は、例えば、DMOS素子に存在する寄生NPN素子を利用して電流を流し、そのベース、エミッタ間のPN接合の電圧を測定することで温度を測る。しかしながら、温度センサのために出力DMOS素子中に新たな拡散領域とコンタクト、配線が必要となる。周辺の拡散領域やコンタクト位置、配線に不均等な部分が発生すると、DMOSの局所的なブレークダウンや配線のエレクトロマイグレーションによる破壊が発生する可能性があった。
特開2006−317217号公報 特開2003−149055号公報 特開2006−302977号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で出力ドライバ素子の温度を正確に検出して、異常検出時により確実に出力ドライバ素子、ひいては、当該出力ドライバ素子が搭載された半導体装置(半導体チップ)の保護を図ることが可能な保護回路、半導体装置及び方法を提供することを目的としている。
実施形態の保護回路は、出力ドライバ素子の過熱保護を行う保護回路であって、出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定する測定部と、値の測定値に基づいて、供給電力量に基づく出力ドライバ素子の温度上昇量を予測する予測部と、出力ドライバ素子の周囲温度を検出する検出部と、周囲温度に予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、出力ドライバ素子の遮断指示信号を出力する判断部と、を備える。
実施形態の保護回路を有する電流ドライバ回路の構成図。 チップ温度検出用のダイオード部33の配置例の説明図。 発熱量が大きく発熱時間が短い場合の、出力ドライバ素子とその周囲の温度の模式図。 周囲温度としての半導体チップの温度を一定とし、出力ドライバ素子の入力電力量を変化させた場合のコンパレータの入力電圧の変化を説明する図。 電源入力端子TVinと出力端子TOutとの入出力電圧差(Vds)と、過熱状態を検知するまでの時間と、の関係を説明する図。
次に図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態の保護回路を有する電流ドライバ回路の構成図である。
電流ドライバ回路10は、出力ドライバ部11と、入出力電圧差検出部12と、チップ温度検出部13と、過熱検知部14と、を備えている。
ここで、入出力電圧差検出部12は、測定部として機能している。チップ温度検出部13は、検出部として機能している。過熱検知部14は、判断部として機能している。
出力ドライバ部11は、PチャネルMOSトランジスタとして構成されたドライバトランジスタ21と、電流制御信号SICを出力する電流制御回路22と、を備えている。ドライバトランジスタ21は、ソース端子が電源入力端子TVinに接続され、ドレイン端子が出力端子TOutに接続され、ゲート端子に電流制御信号SICが供給される。
入力電圧差検出部12は、出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定する。入出力電圧差検出部12は、電圧/電流変換部23と、第1カレントミラー回路24と、第2カレントミラー回路25と、カレントミラー制御トランジスタ26と、コンデンサ27と、インバータ28と、ディスチャージ用トランジスタ29と、を備えている。
電圧/電流変換部23は、電源入力端子TVinと出力端子TOutとの電圧差(以下、入出力電圧差とする。)を電流に変換する。カレントミラー制御トランジスタ26は、第2カレントミラー回路25に並列に接続され、入力されたパルス制御信号に基づいて第2カレントミラー回路25の動作制御を行う。コンデンサ27は、カレントミラー制御トランジスタ26がオフ状態(開状態)である場合に第2カレントミラー回路25の出力電流により電荷を蓄える。コンデンサ27の蓄電電圧は、出力ドライバ素子の温度上昇量に比例する。インバータ28は、イネーブル信号端子TENを介して入力されたイネーブル信号SENを反転して出力する。ディスチャージ用トランジスタ29は、インバータ28の出力に基づいて、イネーブル信号SENがディスエーブル状態である場合にコンデンサ27をディスチャージ(放電)する。
チップ温度検出部13は、出力ドライバ素子の周囲温度を検出する。チップ温度検出部13は、アンプ31と、定電流源32と、チップ温度検出用のダイオード部33と、を備えている。アンプ31は、半導体装置としての半導体チップ周囲の温度を検出し、温度特性の小さな基準電圧Vrefの電圧を増幅する。定電流源32は、一端がコンデンサ27の低電位側端子に高電位側端子が接続され、他端が接地されている。
ダイオード部33は、アンプ31の出力端子にアノード端子が接続され、カソード端子が定電流源32に接続されている。ダイオード部33は、一又は複数のダイオードを備えており(図1の例では、ダイオードD0、D1の2個)、ダイオードの順方向降下電圧Vfが降下した出力電圧VTMPを出力する。出力電圧VTMPは、出力ドライバ素子の周囲温度に比例する。そして、ダイオード部33は、出力ドライバ部11の非動作時に基準温度測定部として機能するため、出力ドライバ部11の動作時における発熱の影響を受けにくい場所に配置される。
図2は、ダイオード部33の配置例の説明図である。
例えば、半導体チップ40上に4個のドライバトランジスタ21−1〜21−4が配置され、一つのロジック回路LGが配置されていた場合に、ダイオード部33は4個のドライバトランジスタ21のそれぞれの発熱の影響を受けにくい位置Pに配置される。なお、図示していないが、保護回路は、ドライバトランジスタ21のそれぞれについて設けられている。
ダイオード部33を構成しているダイオードの順方向降下電圧は、ほぼ線形な温度特性を示す。このため、コンデンサ27の低電位側端子の電圧は、ダイオード部33の検出している周囲温度(例えば、チップ温度)に対して線形なものとなる。
過熱検知部14は、周囲温度が所定の温度を超えた場合、出力ドライバ素子の遮断指示信号を出力する。過熱検知部14は、コンパレータ35を備えている。コンパレータ35は、出力電圧VTMPにコンデンサ27の電圧を加算した電圧VTDと閾値電圧Vthと比較して、過熱検知信号SAltを過熱検知端子TAltから出力する。コンパレータ35は、電圧VTDが閾値電圧Vthよりも高いときに、過熱状態であると検知し、Hレベルの過熱検知信号SAltを出力する。
すなわち、コンパレータ35は、コンデンサ27の電圧VC(第1電圧)と出力電圧VTMP(第2電圧)との和が、所定の閾値電圧Vthを超えたか否かに基づいて、周囲温度に予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、所定の閾値温度を超えた場合には、Hレベルの過熱検知信号SAltを出力する。
次に実施形態の動作説明に先立ち、従来の問題点について説明する。
上述のドライバトランジスタ21のような出力ドライバ素子の熱的な保護をするためには温度センサによる温度測定が必要である。
ところで、出力ドライバ素子が設けられたチップ全体の温度だけではなく、出力ドライバ素子自体の発熱の影響を測定するため、温度センサは出力ドライバ素子のなるべく近くに置かれることが望まれる。
しかしながら、温度センサにより測定できる温度が出力ドライバ素子の中心温度と大きく異なったり、近傍にある別の素子の発熱の影響を大きく受けたりする場合には、正確な温度測定を行うことができない。
図3は、発熱量が大きく発熱時間が短い場合の、出力ドライバ素子とその周囲の温度の模式図である。
図3では、出力ドライバ素子の中心の温度が最も高く、出力素子周辺は発熱をしないため内部と比べて温度が大きく下がっていることが分かる。
したがって、出力ドライバ素子の熱破壊には、出力ドライバ素子の中心部の温度が重要となる。しかしながら、出力ドライバ素子の周囲に配置した温度センサでは、出力ドライバ素子の中心温度を正確に測定することができず、出力ドライバ素子の熱破壊を正しく予測することはできないこととなる。また、出力ドライバ素子を何個か並べて配置する場合についても同様である。
また、出力ドライバ素子の発熱量が一定であれば温度センサと中心温度との相関を熱シミュレーションなどによって予め求めておき、中心温度を推定して保護する方法も考えられる。一般的に保護が必要な場合は電源や負荷などの異常時が多く、一定の発熱量を想定して設計することは困難である。
また、ある程度の誤差を許容しても保護できるようにするためには、その誤差を考慮して出力ドライバ素子の面積を大きくして熱的な余裕を大きくとる必要がある。一方、周囲温度と中心温度の差は出力ドライバ素子の面積が大きいほど大きくなるため、チップ面積への影響が大きくなるような発熱量の大きい出力ドライバ素子ほど温度測定が不正確となる。また、面積をさらに増大させてしまう。
ところで、出力ドライバ素子の発熱量は、当該出力ドライバ素子に供給した電力量に比例することが分かっている。
したがって、出力ドライバ素子に供給した電力量を正確に計測できれば、出力ドライバ素子の発熱量が正確に予測でき、ひいては、出力ドライバ素子の(中心)温度も正確に予測できると考えられる。
そこで、本実施形態においては、出力ドライバ素子に供給した電力量を正確に計測し、出力ドライバ素子の(中心)温度を正確に予測する。これにより、出力ドライバ素子、ひいては、当該出力ドライバ素子を搭載した半導体装置を保護するようにしている。
次に実施形態の動作を説明する。
[1]イネーブル信号SENがディスエーブル状態(Lレベル)である場合
インバータ28の出力は、Hレベルとなり、ディスチャージ用トランジスタ29はオン状態(閉状態)となる。
この結果、コンデンサ27は、放電状態となる。
また、電流制御回路22も非動作状態となり、ドライバトランジスタ21もオフ状態(開状態)となって、出力端子TOutに電圧が出力されることはない。
[2]イネーブル信号SENがイネーブル状態(Hレベル)である場合
インバータ28の出力は、Lレベルとなり、ディスチャージ用トランジスタ29はオフ状態となる。
この結果、コンデンサ27は、蓄電可能状態となる。
また、電流制御回路22も動作状態となり、ドライバトランジスタ21のゲート端子に電流制御信号SICを出力する。
そして、ドライバトランジスタ21は、電流制御信号SICの電圧に応じた電流をソース−ドレイン間に流し、出力端子TOutに電流制御信号SICの電圧に応じた電流を出力する。
電圧/電流変換部23は、入出力電圧差を電流に変換して第1カレントミラー回路24に出力する。
これにより、入出力電圧差に対応する電流を複製し、第2カレントミラー回路25に流す。
第2カレントミラー回路25は、第1カレントミラー回路24により複製された電流をさらに複製して検出電流としてコンデンサ27に出力する。
このとき、カレントミラー制御トランジスタ26には、パルス制御信号が入力されている。パルス制御信号がHレベルにある期間のみ、第2カレントミラー回路25が動作する。
したがって、コンデンサ27は、パルス制御信号がHレベルにある期間のみ第2カレントミラー回路25の出力電流、すなわち、入出力電圧差に相当する電流による蓄電を行う。
この場合において、パルス制御信号は、一定周期の信号であるため、コンデンサ27は、オンデューティーに応じた比率で、入出力電圧差に比例する電荷を蓄積する。
したがって、常時電荷を蓄積する場合と比較して、小容量のコンデンサ27を用いて入出力電圧差を積分することが可能である。
ここで、入出力電圧差は、ドライバトランジスタ21の発熱量に比例した値となっている。すなわち、コンデンサ27は、ドライバトランジスタ21の発熱量に比例した電荷を蓄え、対応する電圧となる。
したがって、コンデンサ27の電圧VCは、ドライバトランジスタ21の駆動に伴う温度上昇分に比例する値となっている。
一方、ダイオード部33を構成している複数のダイオードの順方向降下電圧は、ほぼ線形な温度特性を示す。そのため、コンデンサ27の低電位側端子の電圧VTMPは、ダイオード部33の検出している周囲温度(例えば、チップ温度)に対して線形な電圧となっている。
従って、コンデンサ27の高電位側端子の電圧、すなわち、コンパレータ35の非反転入力端子に印加される電圧は、周囲温度にドライバトランジスタ21の動作に起因する温度上昇分が加算された電圧を有する電圧VTD(=VTMP+VC)となっている。
ここで、コンパレータ35の非反転入力端子に印加される電圧の具体例について説明する。
図4は、周囲温度としての半導体チップの温度を一定とし、出力ドライバ素子の入力電力量を変化させた場合のコンパレータの入力電圧の変化を説明する図である。ドライバトランジスタ21の供給電力が10W、25W及び40Wの場合のコンパレータの入力電圧の変化を表している。
図4(a)は、半導体チップの温度を27℃とした場合のコンパレータの入力電圧の変化を説明する図である。
時刻t0において、ドライバトランジスタ21の入力電圧、すなわち、ドライバトランジスタ21の予想温度は、供給電力が40Wの場合には、急激に上昇し、時刻t1において、閾値電圧Vthを超える。
また、供給電力が25Wの場合にも、ドライバトランジスタ21の予想温度は、急激に上昇し、時刻t2(>t1)において、閾値電圧Vthを超える。
供給電力が10Wの場合には、閾値電圧Vthを超えてはいない。
また、図4(b)は、半導体チップの温度を135℃とした場合のコンパレータの入力電圧の変化を説明する図である。
時刻t10において、ドライバトランジスタ21の入力電圧、すなわち、ドライバトランジスタ21の予想温度は、供給電力が40Wの場合には、半導体チップの温度を27℃とした場合よりも、さらに急激に上昇し、時刻t11(<時刻t1)において、閾値電圧Vthを超える。
また、供給電力が25Wの場合にも、ドライバトランジスタ21の予想温度は、急激に上昇し、時刻t12(t2>t12>t11)において、閾値電圧Vthを超える。
さらにまた、供給電力が10Wの場合にも、ドライバトランジスタ21の予想温度は、急激に上昇し、時刻t13(>t12>t11)において、閾値電圧Vthを超える。
以上の説明のように、周囲温度が高いほど、及び、供給電力が大きい程、ドライバトランジスタ21の温度は急激に上昇することが分かる。
すなわち、コンパレータ35の入力には、周囲温度(チップ温度)に、出力ドライバ素子に発生する発熱量に相当する温度上昇分を加えた電圧が発生する。このため、出力ドライバ素子の中心温度の推定ができる。したがって、適切に閾値電圧Vthを設定することで熱破壊に至る前にドライバトランジスタ21の出力を遮断する制御を行うことができる。
そして、コンパレータ35により電圧VTDと閾値電圧Vthと比較する。電圧VTDが閾値電圧Vthを超えている場合には、出力ドライバ素子が過熱状態であるとして、コンパレータ35はHレベルの過熱検知信号SAltを出力する。
そして、Hレベルの過熱検知信号SAltが出力された場合には、例えば、イネーブル信号SENをディスエーブル状態とすることで、熱破壊に至る前にドライバトランジスタ21の出力を遮断する保護制御を行うことができる。ひいては、チップ全体が熱破壊に到るのを防止することができる。
図5は、電源入力端子TVinと出力端子TOutとの入出力電圧差(Vds)と、過熱状態を検知するまでの時間と、の関係を説明する図である。
周囲温度が高いほど過熱状態を検知して、Hレベルの過熱検知信号SAltが出力されるまでの時間が早いことが分かる。
また、入出力電圧差と、過熱状態を検知するまでの時間と、の関係は、計算により求めるトランジスタの安全動作領域(SOA:Safety Operating Area)の曲線に近いものとなっていることから、実用性が高いものであることが実証された。
一方、電圧VTDが閾値電圧Vth以下である場合には、出力ドライバ素子は非過熱状態であるとして、コンパレータ35はLレベルの過熱検知信号SAltを出力する。
そして、Lレベルの過熱検知信号SAltが出力された場合には、ドライバトランジスタ21の出力を継続しても、熱破壊に到ることはないので、安心して駆動制御を行うことができる。
以上の説明のように、本実施形態によれば、ドライバトランジスタ21の中心温度を容易に推定することができるので、コンパレータ35の閾値電圧Vthを適宜設定することで、過熱状態である旨を表す過熱検知信号SAltをより好適なタイミング出力することができ、ドライバトランジスタ21の出力を停止して、ドライバトランジスタ21、ひいては、半導体チップ(半導体装置)の保護を図ることができる。
また、本実施形態を実際の出力ドライバ素子(ドライバトランジスタ)に適用する場合には、出力ドライバ素子のサイズや使用プロセスなどに応じて変わるトランジスタの安全動作領域の計算結果に合わせて調整することが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 電流ドライバ回路
11 出力ドライバ部
12 入出力電圧差検出部
13 チップ温度検出部
14 過熱検知部
21 ドライバトランジスタ
22 電流制御回路
23 電流変換部
24 第1カレントミラー回路
25 第2カレントミラー回路
26 カレントミラー制御トランジスタ
27 コンデンサ
28 インバータ
29 ディスチャージ用トランジスタ
31 アンプ
32 定電流源
33 ダイオード部
35 コンパレータ
40 半導体チップ
LG ロジック回路
MOS Pチャネル

Claims (6)

  1. 出力ドライバ素子の過熱保護を行う保護回路であって、
    前記出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定値とする測定部と、
    前記測定値に基づいて、前記供給電力量に基づく前記出力ドライバ素子の温度上昇量を予測する予測部と、
    前記出力ドライバ素子の周囲温度を検出する検出部と、
    前記周囲温度に前記予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、前記出力ドライバ素子の遮断指示信号を出力する判断部と、
    を備えた保護回路。
  2. 前記出力ドライバ素子は、定電流供給素子であり、前記供給電力量に比例する値として、前記出力ドライバ素子の入力電圧と、出力電圧との差を用いる、
    請求項1記載の保護回路。
  3. 前記予測部は、前記温度上昇量に比例する第1電圧を検出し、
    前記検出部は、前記周囲温度に比例する第2電圧を検出し、
    前記判断部は、前記第1電圧と前記第2電圧との和が、所定の閾値電圧を超えたか否かに基づいて、前記周囲温度に前記予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断する、
    請求項1又は請求項2記載の保護回路。
  4. 前記予測部は、前記出力ドライバ素子の入力電圧と、出力電圧との差を電流に変換する電圧/電流変換部と、
    前記変換された電流が供給されて、前記出力ドライバ素子の温度上昇量に比例する電圧を保持するコンデンサと、
    を備えた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保護回路。
  5. 一又は複数の出力ドライバ素子と、
    前記出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定値とする測定部と、
    前記測定値に基づいて、前記供給電力量に基づく前記出力ドライバ素子の温度上昇量を予測する予測部と、
    前記出力ドライバ素子の周囲温度を検出する検出部と、
    前記周囲温度に前記予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、前記出力ドライバ素子の遮断指示信号を出力する判断部と、
    を備えた半導体装置。
  6. 一又は複数の出力ドライバ素子を備えた半導体装置において実行され、前記出力ドライバ素子の過熱保護を行う保護方法であって、
    前記出力ドライバ素子に対する供給電力量に比例する値を測定値とする過程と、
    前記測定値に基づいて、前記供給電力量に基づく前記出力ドライバ素子の温度上昇量を予測する過程と、
    前記出力ドライバ素子の周囲温度を検出する過程と、
    前記検出した前記周囲温度に前記予測した温度上昇量を加算した温度が所定の閾値温度を超えたか否かを判断し、前記出力ドライバ素子の遮断指示を出力する過程と、
    を備えた方法。
JP2019170533A 2019-09-19 2019-09-19 保護回路、半導体装置及び方法 Active JP7132197B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019170533A JP7132197B2 (ja) 2019-09-19 2019-09-19 保護回路、半導体装置及び方法
US17/009,372 US11296492B2 (en) 2019-09-19 2020-09-01 Protection circuit, semiconductor device, and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019170533A JP7132197B2 (ja) 2019-09-19 2019-09-19 保護回路、半導体装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021048305A true JP2021048305A (ja) 2021-03-25
JP7132197B2 JP7132197B2 (ja) 2022-09-06

Family

ID=74878755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019170533A Active JP7132197B2 (ja) 2019-09-19 2019-09-19 保護回路、半導体装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11296492B2 (ja)
JP (1) JP7132197B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116015261B (zh) * 2023-03-23 2023-07-18 派恩杰半导体(杭州)有限公司 基于SiC功率器件的阈值电压保护电路及方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07135731A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Fuji Electric Co Ltd 半導体素子の過熱保護装置
JP2004117111A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Toshiba Corp 半導体装置
JP2009025816A (ja) * 2008-06-24 2009-02-05 Epson Imaging Devices Corp 電子回路、電気光学装置およびこれを備える電子機器
JP2009130944A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Autonetworks Technologies Ltd 電線保護方法および電線保護装置
JP2009142146A (ja) * 2007-11-16 2009-06-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 電源供給装置及び電源供給方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3721119B2 (ja) 2001-11-08 2005-11-30 株式会社東芝 温度センサ
JP5028748B2 (ja) 2005-04-15 2012-09-19 富士電機株式会社 パワー半導体デバイスの温度計測装置
JP4981267B2 (ja) 2005-05-11 2012-07-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 過熱検出回路
JP6176003B2 (ja) * 2013-09-05 2017-08-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 制御装置
JP6702294B2 (ja) * 2017-11-27 2020-06-03 アンデン株式会社 過電流保護装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07135731A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Fuji Electric Co Ltd 半導体素子の過熱保護装置
JP2004117111A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Toshiba Corp 半導体装置
JP2009142146A (ja) * 2007-11-16 2009-06-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 電源供給装置及び電源供給方法
JP2009130944A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Autonetworks Technologies Ltd 電線保護方法および電線保護装置
JP2009025816A (ja) * 2008-06-24 2009-02-05 Epson Imaging Devices Corp 電子回路、電気光学装置およびこれを備える電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US11296492B2 (en) 2022-04-05
US20210091554A1 (en) 2021-03-25
JP7132197B2 (ja) 2022-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6282169B2 (ja) 集積スマートパワースイッチ
US11217989B2 (en) Drive device, power supply system, and method of testing drive device
US8044674B2 (en) Semiconductor device with thermal fault detection
JP4558601B2 (ja) 試験装置
CN108736867B (zh) 半导体开关元件的驱动电路
US10120398B2 (en) Temperature dependent current limiting
US9035689B2 (en) Thermal controller for semiconductor switching power devices
WO2011074403A1 (ja) パワー半導体スイッチ素子の保護装置および保護方法
JP6430295B2 (ja) インテリジェントパワーモジュールの評価方法
JP2007082365A (ja) 温度保護回路、電源装置、電子機器
JP2009043780A (ja) 半導体装置
JP6412092B2 (ja) 突入電流防止回路、突入電流防止方法、及び突入電流防止用プログラム
JP7132197B2 (ja) 保護回路、半導体装置及び方法
US20110051302A1 (en) Integrated power device and method
KR101531018B1 (ko) 전력반도체소자의 불량 예측 방법
JP6218156B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換装置の制御方法
JP5293083B2 (ja) 半導体装置
JP6548698B2 (ja) 電力変換装置
US11821936B2 (en) In situ threshold voltage determination of a semiconductor device
JP2016118399A (ja) 試験装置
KR20130056084A (ko) 자동 써멀 셧다운 회로
JP2006003198A (ja) 温度センサ診断装置
JP2011009320A (ja) 過熱判定回路及び過熱保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7132197

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150