JP2021046704A - 鉄骨梁接合構造 - Google Patents

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Fumitaka Ogura
史崇 小倉
宣行 小澤
Nobuyuki Ozawa
宣行 小澤
雅浩 植草
Masahiro Uekusa
雅浩 植草
慎一郎 片山
Shinichiro Katayama
慎一郎 片山
雄太 黒川
Yuta Kurokawa
雄太 黒川
洋幸 齋藤
Hiroyuki Saito
洋幸 齋藤
悟史 掛
Satoshi Kake
悟史 掛
一臣 中根
Kazutomi Nakane
一臣 中根
巧 津司
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巧 津司
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Hiroto Takatsu
比呂人 高津
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Takeshi Fukuhara
武史 福原
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Abstract

【課題】本発明は、一対の鉄骨梁の接合作業の手間を低減することを目的とする。【解決手段】鉄骨梁接合構造10は、コンクリート柱20と、コンクリート柱20の上面に固定されるベースプレート26と、各々の梁端部30Eを対向させた状態でベースプレート26の上に載置され、ベースプレート26に下端部が接合される一対の鉄骨梁30と、一対の鉄骨梁30の上端部に渡って配置され、上端部にそれぞれ溶接される鉄筋40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄骨梁接合構造に関する。
コンクリート柱と、平面視にて十字状に接合され、コンクリート柱の上に載置される複数の鉄骨梁との接合構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−77647号公報
特許文献1に開示された技術では、1本の鉄骨梁の幅方向両側に、当該鉄骨梁と交差するように一対の鉄骨梁が配置される。この一対の鉄骨梁のフランジ部は、1本の鉄骨梁のフランジ部に突き当てられた状態で溶接される。そのため、一対の鉄骨梁の接合作業に手間がかかる可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、一対の鉄骨梁の接合作業の手間を低減することを目的とする。
請求項1に記載の鉄骨梁接合構造は、コンクリート柱と、前記コンクリート柱の上面に固定されるベースプレートと、各々の梁端部を対向させた状態で前記ベースプレートの上に載置され、該ベースプレートに下端部が接合される一対の鉄骨梁と、一対の前記鉄骨梁の上端部に渡って配置され、該上端部にそれぞれ溶接される鉄筋と、を備える。
請求項1に係る鉄骨梁接合構造によれば、コンクリート柱の上面には、ベースプレートが固定される。このベースプレートの上には、一対の鉄骨梁の梁端部が載置される。一対の鉄骨梁は、各々の梁端部を対向させた状態でベースプレートの上に載置される。一対の鉄骨梁の下端部は、ベースプレートに接合される。この一対の鉄骨梁の上端部には、鉄筋が渡って配置される。鉄筋は、一対の鉄骨梁の上端部にそれぞれ溶接される。
このように本発明では、ベースプレート及び鉄筋を介して一対の鉄骨梁が接合される。これにより本発明では、一対の鉄骨梁のフランジ部を他の鉄骨梁のフランジ部に突き合わせた状態で溶接する場合と比較して、一対の鉄骨梁の接合作業の手間を低減することができる。
請求項2に記載の鉄骨梁接合構造は、請求項1に記載の鉄骨梁接合構造において、一対の前記鉄骨梁の前記梁端部間に該鉄骨梁と交差するように配置され、下端部が前記ベースプレートに接合されるとともに、上端部が前記鉄筋に溶接される交差鉄骨梁を備える。
請求項2に係る鉄骨梁接合構造によれば、一対の鉄骨梁の梁端部間には、交差鉄骨梁が配置される。交差鉄骨梁は、一対の鉄骨梁と交差するように配置される。この交差鉄骨梁の下端部は、ベースプレートに接合される。また、交差鉄骨梁の上端部は、鉄筋に溶接される。これにより、一対の鉄骨梁と交差鉄骨梁とが、ベースプレート及び鉄筋を介して接合される。
このように本発明では、一対の鉄骨梁と交差鉄骨梁とを交差させた状態で、一対の鉄骨梁、及び交差鉄骨梁を容易に接合することができる。
請求項3に記載の鉄骨梁接合構造は、鉄骨大梁と、前記鉄骨大梁と交差するように配置されるとともに、該鉄骨大梁を挟んで各々の梁端部を対向させた状態で配置される一対の鉄骨小梁と、一対の前記鉄骨小梁の上端部に渡って配置され、該上端部にそれぞれ溶接される鉄筋と、を備える。
請求項3に係る鉄骨梁接合構造によれば、鉄骨大梁の両側には、一対の鉄骨小梁が配置される。一対の鉄骨小梁は、鉄骨大梁と交差するように配置される。また、一対の鉄骨小梁は、鉄骨大梁を挟んで各々の梁端部を対向させた状態で配置される。この一対の鉄骨小梁の上端部には、鉄筋が渡って配置される。鉄筋は、一対の鉄骨小梁の上端部にそれぞれ溶接される。これにより、一対の鉄骨小梁の上端部が、鉄筋を介して接合される。
このように本発明では、鉄筋を介して一対の鉄骨小梁の上端部が接合される。これにより本発明では、一対の鉄骨小梁のフランジ部を鉄骨大梁のフランジ部に突き合わせた状態で溶接する場合と比較して、一対の鉄骨小梁の接合作業の手間を低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、一対の鉄骨梁の接合作業の手間を低減することができる。
第一実施形態に係る鉄骨梁接合構造が適用されたコンクリート柱、及び一対の鉄骨梁を示す立断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1に示されるコンクリート柱、及び一対の鉄骨梁を示す平面図である。 第一実施形態に係る鉄骨梁接合構造の変形例が適用されたコンクリート柱、及び一対の鉄骨梁を示す図2に対応する断面図である。 図4の5−5線断面図である。 第二実施形態に係る鉄骨梁接合構造が適用されたコンクリート柱、一対の鉄骨梁、及び交差鉄骨梁を示す立断面図である。 図6に示されるコンクリート柱、一対の鉄骨梁、及び交差鉄骨梁を示す平面図である。 第三実施形態に係る鉄骨梁接合構造が適用された鉄骨大梁、及び一対の鉄骨小梁を示す立断面図である。 図8に示される鉄骨大梁、及び一対の鉄骨小梁を示す平面図である。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について説明する。
図1、図2、及び図3に示されるように、第一実施形態に係る鉄骨梁接合構造10は、コンクリート柱20と、ベースプレート26と、一対の鉄骨梁30と、鉄筋40とを備えている。
コンクリート柱20は、例えば、構造物(建物)の最上階の柱とされる。このコンクリート柱20は、鉄筋コンクリート造とされている。また、コンクリート柱20は、角柱状に形成されている。このコンクリート柱20には、複数の柱主筋22、及び複数のせん断補強筋24が埋設されている。また、コンクリート柱20の上面には、ベースプレート26が固定されている。なお、コンクリート柱20は、鉄筋コンクリート造に限らず、鉄骨鉄筋コンクリート造でも良い。
ベースプレート26は、鋼板等の金属板によって形成されている。また、ベースプレート26は、矩形状に形成されている。このベースプレート26の下面には、固定部材の一例としての複数のスタッド28が設けられている。
複数のスタッド28は、ベースプレート26の下面から下方へ延出し、コンクリート柱20の柱頭部(上端部)に埋設されている。これにより、ベースプレート26が複数のスタッド28を介してコンクリート柱20の柱頭部に固定されている。このベースプレート26の上には、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eが乗せ掛けられている。
なお、ベースプレート26は、スタッド28に限らず、例えば、アンカー等の固定部材によってコンクリート柱20に固定されても良い。
一対の鉄骨梁30は、例えば、構造物の最上階の屋根梁とされる。この一対の鉄骨梁30は、H形鋼によって形成されている。また、一対の鉄骨梁30は、上下方向に互いに対向する上側フランジ部32及び下側フランジ部34と、上側フランジ部32及び下側フランジ部34を接続するウェブ部36とをそれぞれ有している。
なお、上側フランジ部32は、鉄骨梁30の上端部の一例である。また、下側フランジ部34は、鉄骨梁30の下端部の一例である。
一対の鉄骨梁30は、各々の梁端部30Eを対向させた状態で配置されている。また、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eにおける下側フランジ部34は、ベースプレート26の上面に載置された状態で、その周縁部がベースプレート26に溶接されている。これにより、一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34同士がベースプレート26を介して接合されている。
なお、一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34は、溶接に限らず、例えば、ボルト等によってベースプレート26に接合されても良い。
一対の鉄骨梁30の梁成は、同じとされている。この一対の鉄骨梁30は、各々の上側フランジ部32の上面が面一となるように配置されている。また、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32同士は、複数の鉄筋40を介して接合されている。
複数の鉄筋40は、例えば、直線状の異形鉄筋等によって形成されている。また、複数の鉄筋40は、一対の鉄骨梁30の材軸方向に沿って配置されている。これらの鉄筋40は、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eの上面に渡って配置されている。
各鉄筋40の一端側は、一方の鉄骨梁30の上側フランジ部32の上面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。また、各鉄筋40の他端側は、他方の鉄骨梁30の上側フランジ部32の上面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。これにより、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32同士が、複数の鉄筋40を介して接合されている。
一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32上には、スラブ12が設けられている。スラブ12は、例えば、屋根スラブとされる。また、スラブ12は、鉄筋コンクリート造とされており、一対の鉄骨梁30に渡って設けられている。このスラブ12の下面側には、前述した複数の鉄筋40が埋設されている。これらの鉄筋40を介して、一対の鉄骨梁30とスラブ12との間でせん断力が伝達される。
また、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32には、せん断力伝達部材としての複数のスタッド38が設けられている。複数のスタッド38は、上側フランジ部32の上面から上方へ突出し、スラブ12に埋設されている。これらのスタッド38によって、一対の鉄骨梁30とスラブ12とがせん断力を伝達可能に接合されている。なお、スラブ12及びスタッド38は、省略可能である。
(作用)
次に、第一実施形態の作用について説明する。
図1、図2、及び図3に示されるように、本実施形態に係る鉄骨梁接合構造10によれば、コンクリート柱20の上面には、ベースプレート26が固定されている。ベースプレート26の上には、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eが載置されている。この一対の鉄骨梁30は、各々の梁端部30Eを対向させた状態でベースプレート26の上に載置されている。
一対の鉄骨梁30の梁端部30Eにおける下側フランジ部34は、ベースプレート26にそれぞれ接合されている。これにより、一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34同士が、ベースプレート26を介して接合されている。
また、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eにおける上側フランジ部32の上面には、複数の鉄筋40が渡って配置されている。複数の鉄筋40は、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32にそれぞれ溶接されている。これにより、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32同士が、複数の鉄筋40を介して接合されている。
このように本実施形態では、ベースプレート26及び複数の鉄筋40を介して一対の鉄骨梁30の梁端部30Eが接合される。これにより、本実施形態では、例えば、一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34同士、及び上側フランジ部32同士をそれぞれ突き合わせた状態で溶接する場合と比較して、一対の鉄骨梁30の接合作業の手間が低減される。したがって、一対の鉄骨梁30の施工性が向上する。
また、本実施形態では、前述したように、一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34同士がベースプレート26を介して接合されるとともに、一対の鉄骨梁30の上側フランジ部32同士が複数の鉄筋40を介して接合される。つまり、本実施形態では、一対の鉄骨梁30の梁端部30E同士が剛接合される。これにより、一対の鉄骨梁30の間で、曲げモーメントが伝達される。
そのため、本実施形態では、一対の鉄骨梁30の梁端部30E同士をピン接合する場合と比較して、一対の鉄骨梁30のたわみ量が低減される。したがって、本実施形態では、例えば、一対の鉄骨梁30の梁成を低くすることができる。
また、本実施形態では、ベースプレート26上に一対の鉄骨梁30の梁端部30Eを載置することにより、一対の鉄骨梁30を支持する支保工等を省略することができる。さらに、ベースプレート26上に一対の鉄骨梁30を載置する際に、一対の鉄骨梁30の施工誤差を吸収することができる。したがって、一対の鉄骨梁30の施工性がさらに向上する。
(変形例)
次に、第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、鉄骨梁30の上側フランジ部32の上面に鉄筋40が溶接されている。しかし、鉄筋40は、鉄骨梁30の上側フランジ部32の下面に溶接されても良い。
また、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eの上には、柱を立てることも可能である。
また、本実施形態では、一対の鉄骨梁30がH形鋼によって形成されている。しかし、一対の鉄骨梁は、例えば、I形鋼、C形鋼、又は鋼管鋼等によって形成されても良い。
また、本実施形態では、一対の鉄骨梁30の梁成が同じとされている。しかし、例えば、図4及び図5に示される変形例のように、梁成が異なる一対の鉄骨梁30,100を、各々の梁端部30E,100Eを対向させた状態で、ベースプレート26の上に載置しても良い。
具体的には、鉄骨梁100は、梁本体部102と、レベル調整部104とを有している。梁本体部102は、H形鋼によって形成されており、その梁成が鉄骨梁30の梁成よりも低くされている。この梁本体部102の端部の下面には、レベル調整部104が設けられている。
レベル調整部104は、例えば、T形鋼によって形成されている。このレベル調整部104は、梁本体部102の端部の下面に溶接等によって接合されており、鉄骨梁100の端部100Eの下端部を形成している。つまり、鉄骨梁100の端部100Eは、梁本体部102及びレベル調整部104によって形成されている。これにより、鉄骨梁30,100の上側フランジ部32,100Aの上面が面一とされている。また、鉄骨梁100の端部100Eの下側フランジ部100Bは、ベースプレート26に溶接されている。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同じ構成の部材等には、同符号を付して説明を適宜省略する。
図6及び図7に示されるように、第二実施形態に係る鉄骨梁接合構造50は、コンクリート柱20と、ベースプレート26と、一対の鉄骨梁30と、鉄筋40と、交差鉄骨梁60とを備えている。
交差鉄骨梁60は、例えば、構造物の最上階の屋根梁とされる。また、交差鉄骨梁60は、H形鋼によって形成されている。この交差鉄骨梁60は、一対の上側フランジ部62及び下側フランジ部64と、上側フランジ部62及び下側フランジ部64を接続するウェブ部66とを有している。
交差鉄骨梁60の材軸方向の中間部は、一対の鉄骨梁30の梁端部30Eの間に配置されている。また、交差鉄骨梁60は、一対の鉄骨梁30と交差(本実施形態では直交)するように配置されている。この交差鉄骨梁60の下側フランジ部64は、ベースプレート26の上面に載置された状態で、その周縁部がベースプレート26に溶接されている。これにより、交差鉄骨梁60の下側フランジ部64が、ベースプレート26を介して一対の鉄骨梁30の下側フランジ部34と接合されている。
なお、交差鉄骨梁60の下側フランジ部64は、溶接に限らず、例えば、ボルト等によってベースプレート26に接合されても良い。
交差鉄骨梁60の上側フランジ部62の上面には、複数の鉄筋40が載置されている。複数の鉄筋40は、平面視にて、交差鉄骨梁60と交差(本実施形態では直交)するように配置されている。これらの鉄筋40は、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の上側フランジ部32,62に渡って配置されている。
複数の鉄筋40は、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の上側フランジ部32,62にそれぞれ溶接(例えば、フレア溶接)されている。これにより、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の上側フランジ部32,62が複数の鉄筋40を介して接合されている。
なお、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の上には、スラブ12が設けられている。また、交差鉄骨梁60の上側フランジ部62には、スラブ12に埋設されるスタッド38(図7参照)が設けられている。
(作用)
次に、第二実施形態の作用について説明する。
図6及び図7に示されるように、本実施形態に係る鉄骨梁接合構造50によれば、一対の鉄骨梁30の梁端部30E間には、交差鉄骨梁60が配置されている。交差鉄骨梁60は、一対の鉄骨梁30と交差するように配置されている。この交差鉄骨梁60の下側フランジ部64は、ベースプレート26の上面に載置された状態で、その周縁部がベースプレート26に溶接されている。
また、交差鉄骨梁60の上側フランジ部62は、一対の鉄骨梁30に渡る複数の鉄筋40にそれぞれ溶接されている。これにより、一対の鉄骨梁30と交差鉄骨梁60とが、ベースプレート26及び複数の鉄筋40を介して接合されている。
このように本実施形態では、一対の鉄骨梁30と交差鉄骨梁60とを交差させた状態で、一対の鉄骨梁30、及び交差鉄骨梁60を容易に接合することができる。
また、本実施形態では、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の下側フランジ部34,64がベースプレート26を介して接合されるとともに、一対の鉄骨梁30及び交差鉄骨梁60の上側フランジ部32,62が複数の鉄筋40を介して接合される。つまり、本実施形態では、一対の鉄骨梁30と交差鉄骨梁60とが剛接合される。これにより、一対の鉄骨梁30と交差鉄骨梁60との間で、曲げモーメントが伝達される。
そのため、本実施形態では、一対の鉄骨梁30と交差鉄骨梁60とをピン接合する場合と比較して、交差鉄骨梁60のたわみ量が低減される。したがって、本実施形態では、例えば、交差鉄骨梁60の梁成を低くすることができる。
また、本実施形態では、ベースプレート26上に交差鉄骨梁60を載置することにより、交差鉄骨梁60を支持する支保工等を省略することができる。また、ベースプレート26上に交差鉄骨梁60を載置する際に、交差鉄骨梁60の施工誤差を吸収することができる。したがって、交差鉄骨梁60の施工性が向上する。
(変形例)
次に、第二実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、交差鉄骨梁60の上側フランジ部62に鉄筋40が溶接されている。しかし、鉄筋40は、交差鉄骨梁60の上側フランジ部62に溶接されなくても良い。
また、上記実施形態では、交差鉄骨梁60がH形鋼によって形成されている。しかし、交差鉄骨梁は、例えば、I形鋼、C形鋼、又は鋼管鋼等によって形成されても良い。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。なお、第三実施形態において、第一実施形態及び第二実施形態と同じ構成の部材等には、同符号を付して説明を適宜省略する。
図8及び図9に示されるように、第三実施形態に係る鉄骨梁接合構造70は、鉄骨大梁80と、一対の鉄骨小梁90と、複数の上側鉄筋44と、複数の下側鉄筋42とを備えている。なお、上側鉄筋44は、鉄筋の一例である。
図8に示されるように、鉄骨大梁80は、H形鋼によって形成されている。この鉄骨大梁80は、上下方向に互いに対向する上側フランジ部82及び下側フランジ部84と、上側フランジ部82及び下側フランジ部84を接続するウェブ部86とを有している。
なお、上側フランジ部82は、鉄骨大梁80の上端部の一例である。また、下側フランジ部84は、鉄骨大梁80の下端部の一例である。
鉄骨大梁80の材軸方向の中間部には、一対のガセットプレート88が設けられている。一対のガセットプレート88は、鋼板等の金属板によって形成されている。この一対のガセットプレート88は、鉄骨大梁80の両側に立てた状態で配置されている。各ガセットプレート88は、鉄骨大梁80の上側フランジ部82と下側フランジ部84との間に配置されており、これらの上側フランジ部82、下側フランジ部84、及びウェブ部86に溶接等によってそれぞれ接合されている。
各ガセットプレート88は、上側フランジ部82と下側フランジ部84との間から外側(ウェブ部86の面外方向)へ延出する延出部88Aを有している。この鉄骨大梁80の材軸方向の中間部の両側には、一対の鉄骨小梁90が配置されている。
一対の鉄骨小梁90は、H形鋼によって形成されている。この一対の鉄骨小梁90は、上下方向に互いに対向する上側フランジ部92及び下側フランジ部94と、上側フランジ部92及び下側フランジ部94を接続するウェブ部96とを有している。
なお、上側フランジ部92は、鉄骨小梁90の上端部の一例である。また、下側フランジ部94は、鉄骨小梁90の下端部の一例である。
一対の鉄骨小梁90は、鉄骨大梁80の材軸方向の中間部を挟んで、各々の梁端部90Eを対向させた状態で配置されている。各鉄骨小梁90のウェブ部96は、ガセットプレート88の延出部88Aに重ねられた状態で、ボルト98及びナットによって接合されている。
一対の鉄骨小梁90の梁成は、鉄骨大梁80の梁成と同じ又は略同じとされている。そして、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90は、各々の上側フランジ部82,92の上面が面一となるとともに、各々の下側フランジ部84,94の下面が面一になるように配置されている。
一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94同士は、複数の下側鉄筋42を介して接合されている。複数の下側鉄筋42は、例えば、直線状の異形鉄筋等によって形成されている。これらの下側鉄筋42は、一対の鉄骨小梁90の梁端部90Eにおける下側フランジ部94の下面に渡って配置されている。
各下側鉄筋42の一端側は、一方の鉄骨小梁90の下側フランジ部94の下面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。また、各下側鉄筋42の他端側は、他方の鉄骨小梁90の下側フランジ部94の下面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。これにより、一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94同士が複数の下側鉄筋42を介して接合されている。
図8及び図9に示されるように、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92同士は、複数の上側鉄筋44を介して接合されている。複数の上側鉄筋44は、例えば、直線状の異形鉄筋等によって形成されている。これらの上側鉄筋44は、一対の鉄骨小梁90の梁端部90Eにおける上側フランジ部92の上面に渡って配置されている。
各上側鉄筋44の一端側は、一方の鉄骨小梁90の上側フランジ部92の上面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。また、各上側鉄筋44の他端側は、他方の鉄骨小梁90の上側フランジ部92の上面に溶接(例えば、フレア溶接)されている。これにより、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92が複数の上側鉄筋44を介して接合されている。
図8に示されるように、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部82,92上には、スラブ12が設けられている。スラブ12は、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90に渡って設けられている。このスラブ12の下面側には、前述した複数の上側鉄筋44が埋設されている。これらの上側鉄筋44を介して、一対の鉄骨小梁90とスラブ12との間でせん断力が伝達される。
鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部82,92には、スラブ12に埋設されるスタッド38が設けられている。なお、スタッドは、適宜省略可能である。
(作用)
次に、第三実施形態の作用について説明する。
図8及び図9に示されるように、本実施形態に係る鉄骨梁接合構造70によれば、鉄骨大梁80の材軸方向の中間部の両側には、一対の鉄骨小梁90が配置されている。一対の鉄骨小梁90は、鉄骨大梁80と交差するように配置されている。
また、一対の鉄骨小梁90は、鉄骨大梁80を挟んで、各々の梁端部90Eを対向させた状態で配置されている。この一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94の下面には、複数の下側鉄筋42が渡って配置されている。複数の下側鉄筋42は、一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94にそれぞれ溶接されている。これにより、一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94同士が、複数の下側鉄筋42を介して接合されている。
さらに、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92には、複数の上側鉄筋44が渡って配置されている。複数の上側鉄筋44は、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92にそれぞれ溶接されている。これにより、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92同士が、複数の上側鉄筋44を介して接合されている。
このように本実施形態では、複数の下側鉄筋42及び上側鉄筋44を介して一対の鉄骨小梁90が接合されている。これにより、本実施形態では、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92及び下側フランジ部94を、鉄骨大梁80の上側フランジ部82及び下側フランジ部84にそれぞれ突き合わせた状態で溶接する場合と比較して、一対の鉄骨小梁90の接合作業の手間を低減することができる。
また、本実施形態では、一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94同士が複数の下側鉄筋42を介して接合されるとともに、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92同士が複数の上側鉄筋44を介して接合される。つまり、本実施形態では、一対の鉄骨小梁90の梁端部90E同士が剛接合される。これにより、一対の鉄骨小梁90の間で、曲げモーメントが伝達される。
そのため、本実施形態では、一対の鉄骨小梁90の梁端部90E同士をピン接合する場合と比較して、一対の鉄骨小梁90のたわみ量が低減される。したがって、本実施形態では、例えば、一対の鉄骨小梁90の梁成を低くすることができる。
(変形例)
次に、第三実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、鉄骨大梁80の上側フランジ部82の上面に、上側鉄筋44が溶接されていない。しかし、上側鉄筋44は、鉄骨大梁80の上側フランジ部82の上面に溶接されても良い。これと同様に、下側鉄筋42は、鉄骨大梁80の下側フランジ部84の下面に溶接されても良い。この場合、一対の鉄骨小梁90と鉄骨大梁80とが剛接合される。
また、上記実施形態では、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92の上面に上側鉄筋44が溶接されている。しかし、上側鉄筋44は、一対の鉄骨小梁90の上側フランジ部92の下面に溶接されても良い。これと同様に、下側鉄筋42は、一対の鉄骨小梁90の下側フランジ部94の上面に溶接されても良い。
また、下側鉄筋42を省略し、一対の鉄骨小梁90の梁端部90E同士をピン接合することも可能である。
また、本実施形態では、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90の梁成が同じとされている。しかし、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90の梁成は、異なっていても良い。この場合、鉄骨大梁80及び一対の鉄骨小梁90は、例えば、各々の上側フランジ部82,92の上面が面一となるように配置される。
なお、上記の第一〜第三実施形態における鉄筋40等の鉄筋の形状は、適宜変更可能であり、例えば、直線状、U字状、L字状、J字状等であっても良い。
以上、本発明の第一実施形態〜第三実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでなく、第一実施形態〜第三実施形態、及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 鉄骨梁接合構造
20 コンクリート柱
26 ベースプレート
30 鉄骨梁
30E 梁端部(鉄骨梁の梁端部)
32 上側フランジ部(鉄骨梁の上端部)
34 下側フランジ部(鉄骨梁の下端部)
40 鉄筋
44 上側鉄筋(鉄筋)
50 鉄骨梁接合構造
60 交差鉄骨梁
62 上側フランジ部(交差鉄骨梁の上端部)
64 下側フランジ部(交差鉄骨梁の下端部)
70 鉄骨梁接合構造
80 鉄骨大梁
90 鉄骨小梁
90E 梁端部(鉄骨小梁の梁端部)
92 上側フランジ部(鉄骨小梁の上端部)
100 鉄骨梁
100E 梁端部(鉄骨梁の梁端部)
100A 上側フランジ部(鉄骨梁の上端部)
100B 下側フランジ部(鉄骨梁の下端部)

Claims (3)

  1. コンクリート柱と、
    前記コンクリート柱の上面に固定されるベースプレートと、
    各々の梁端部を対向させた状態で前記ベースプレートの上に載置され、該ベースプレートに下端部が接合される一対の鉄骨梁と、
    一対の前記鉄骨梁の上端部に渡って配置され、該上端部にそれぞれ溶接される鉄筋と、
    を備える鉄骨梁接合構造。
  2. 一対の前記鉄骨梁の前記梁端部間に該鉄骨梁と交差するように配置され、下端部が前記ベースプレートに接合されるとともに、上端部が前記鉄筋に溶接される交差鉄骨梁を備える、
    請求項1に記載の鉄骨梁接合構造。
  3. 鉄骨大梁と、
    前記鉄骨大梁と交差するように配置されるとともに、該鉄骨大梁を挟んで各々の梁端部を対向させた状態で配置される一対の鉄骨小梁と、
    一対の前記鉄骨小梁の上端部に渡って配置され、該上端部にそれぞれ溶接される鉄筋と、
    を備える鉄骨梁接合構造。
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