JP2021045869A - 箔転写装置 - Google Patents

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【課題】光ファイバケーブルの配設を簡素化することができる箔転写装置を提供する。【解決手段】箔転写装置10は、筐体11と、ケース本体61と、被転写物80および被転写物80上に配置された熱転写箔82を押圧すると共に熱転写箔82に向けて光を照射可能に構成された押圧体66と、押圧体66を介して熱転写箔82に向けて光を照射するレーザー発振器62と、一端部64Aがレーザー発振器62に接続されかつ他端部64Bがケース本体61内かつ押圧体66の上方に位置する光ファイバケーブル64とを有する転写用ツール60と、支持台20に対してX軸方向、Y軸方向、Z軸方向にケース本体61を相対的に移動させる押圧体移動機構30と、を備え、押圧体移動機構30は、ケース本体61とレーザー発振器62とが搭載され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動可能に構成されたZ軸キャリッジ31を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、箔転写装置に関する。
従来から、意匠性の向上等を目的として、熱転写箔(熱転写シートともいう)を利用した熱転写法による装飾加工が行われている。熱転写箔は、大まかには、基材と、装飾層と、接着層とがこの順に積層されて構成されている。そして転写に際しては、被転写物上に、接着層側が当接するように熱転写箔を重ね、光(例えばレーザー光)を照射する光源および熱転写箔を押圧する押圧体を備えた転写用ツールで熱転写箔を上から押圧しながら光を照射して熱転写箔を加熱する。これにより、熱転写箔のうち押圧されている部分の接着層が溶融され、被転写物の表面に付着したのち、放熱により硬化する。その結果、被転写物から熱転写箔の基材を剥離することで、箔押しした部分に対応する形状の装飾層を接着層とともに被転写物に付着させることができる。これにより、被転写物の表面に、任意の形状(例えば図形や文字)を有する装飾が施される。例えば、特許文献1には、レーザー光を照射する転写用ツールを用いて被転写物に箔を転写する箔転写装置が開示されている。かかる箔転写装置では、レーザー光を生成する光源と転写用ツールとは光ファイバケーブルによって接続されている。
特開2019−98585号公報
ところで、特許文献1に記載された箔転写装置では、転写用ツールはX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成されている。一方、レーザー光を生成する光源は、Z軸方向に移動可能な昇降ベースに設けられている。このため、転写用ツールがZ軸方向に移動するときには転写用ツールと光源との相対的な位置関係が変わらないが、転写用ツールがX軸方向やY軸方向に移動するときには転写用ツールと光源との相対的な位置関係が変わる。このように、転写用ツールと光源との位置関係が変わるため、光ファイバケーブルの長さに余裕を持たせている。光ファイバケーブルの長さに余裕があり過ぎる場合には、転写用ツールと光源との相対的な位置関係によっては、光ファイバケーブルに撓みが生じて他の部材と接触する虞がある。光ファイバケーブルが他の部材と接触してしまうと、光ファイバケーブルが劣化してしまうため、光ファイバケーブルの配設に制約がかかり箔転写装置の設計の自由度が低下する虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバケーブルの配設を簡素化することができる箔転写装置を提供することである。
本発明に係る箔転写装置は、筐体と、前記筐体内に配置され、被転写物を載置可能に形成された載置面を有する支持台と、ケース本体と、前記ケース本体の下端に設けられ、前記被転写物および前記被転写物上に配置された熱転写箔を押圧すると共に前記熱転写箔に向けて光を照射可能に構成された押圧体と、前記押圧体を介して前記熱転写箔に向けて光を照射する光源と、一端が前記光源に接続されかつ他端が前記ケース本体内かつ前記押圧体の上方に位置する光ファイバケーブルとを有する転写用ツールと、前記支持台に対して前記載置面と平行な第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向および前記載置面と直交する第3の方向に前記ケース本体を相対的に移動させる移動装置と、を備え、前記移動装置は、前記ケース本体と前記光源とが搭載され、前記第1の方向および前記第2の方向および前記第3の方向に移動可能に構成された第1キャリッジを備えている。
本発明の箔転写装置によると、第1キャリッジにはケース本体と光源とが搭載されている。このため、第1キャリッジが第1の方向、第2の方向および第3の方向に移動しても、ケース本体の下端に設けられた押圧体と光源との相対的な位置関係は変わらない。これにより、光ファイバケーブルの長さに余裕を持たせる必要がなくなるので、第1キャリッジを移動させても光ファイバケーブルに撓みが発生することが抑制される。このように、光ファイバケーブルに撓みが発生することが抑制されるため、光ファイバケーブルの配設を簡素化することができ、箔転写装置の設計の自由度が向上する。また、光ファイバケーブルの屈曲半径が一定になるため、光ファイバケーブルの屈曲耐久性を考慮する必要がなくなる。
本発明によれば、光ファイバケーブルの配設を簡素化することができる箔転写装置を提供することができる。
一実施形態に係る箔転写装置を示す斜視図である。 一実施形態に係る箔転写装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る転写用ツールとその周辺の構成を模式的に示す正面図である。 一実施形態に係るX軸方向移動機構を模式的に示す正面図である。 一実施形態に係るX軸方向移動機構を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係るY軸キャリッジが最も後方に位置するときのY軸方向移動機構を模式的に示す平面図である。 一実施形態に係るY軸キャリッジが最も後方に位置するときのY軸方向移動機構の一部を模式的に示す斜視図である。 一実施形態に係るY軸キャリッジが最も後方に位置するときのY軸方向移動機構の一部を模式的に示す右側面図である。 一実施形態に係るY軸キャリッジが最も後方に位置するときのY軸方向移動機構の一部を模式的に示す左側面図である。 一実施形態に係るY軸キャリッジが最も前方に位置するときのY軸方向移動機構の一部を模式的に示す右側面図である。 一実施形態に係る転写用ツールを模式的に示す断面図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係る箔転写装置10を示す斜視図である。図2は、カバー18を取り外した箔転写装置10を示す斜視図である。以下の説明では、左、右、上、下とは、箔転写装置10の正面にいるユーザが箔転写装置10を見た場合の左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、上記ユーザが箔転写装置10に近づく方を後方、遠ざかる方を前方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。本実施形態に係る箔転写装置10は、相互に直交する軸をX軸、Y軸およびZ軸としたときに、X軸とY軸とで構成される平面に置かれるものとする。ここでは、X軸は、左右方向に延びる。X軸方向(即ち左右方向)は、第2の方向の一例である。Y軸は、前後方向に延びる。Y軸方向(即ち前後方向)は、第1の方向の一例である。X軸とY軸とで構成される平面は、ここでは水平面である。Z軸は、上下方向に延びる。Z軸方向(即ち上下方向)は、第3の方向の一例であるただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、箔転写装置10の設置態様を何ら限定するものではない。
図2に示すように、箔転写装置10は、被転写物80にシート状の熱転写箔82と光吸収フィルム84とを重ねた状態で、後述する転写用ツール60によって熱転写箔82および光吸収フィルム84を押圧および加熱することにより、被転写物80の表面に熱転写箔82中の装飾層を付与(転写という)する装置である。熱転写箔82は、光吸収フィルム84を介して転写用ツール60に間接的に押圧される。なお、被転写物80および熱転写箔82の材料、形状および構成などによっては、光吸収フィルム84を用いなくてもよい場合がある。また、箔転写装置10に搭載されるレーザー発振器の種類によっては、光吸収フィルム84を用いなくてもよい場合がある。例えば、レーザー発振器が熱転写箔82を被転写物80に転写するのに十分な熱量を有するレーザー光を出力できる場合には、光吸収フィルム84を用いなくてもよい。
被転写物80を構成する材料や形状は、特に限定されない。被転写物80は、例えば、金、銀、銅、プラチナ、真鍮、アルミ、鉄、チタン、ステンレス等の金属類であってもよいし、アクリル、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料、普通紙、画用紙、和紙等の紙類、ゴム類等であってもよい。また、本革(即ち天然皮革)や上記樹脂材料等を少なくとも一部に含む人造皮革(例えば合成皮革や人工皮革)であってもよい。
熱転写箔82としては、例えば、熱転写用に一般に市販されている転写箔を特に限定なく用いることができる。熱転写箔82は、一般的には、基材と、装飾層と、接着層とがこの順に積層されている。熱転写箔82は、例えば、金箔、銀箔等のメタリック箔や、ハーフメタリック箔、顔料箔、多色印刷箔、ホログラム箔、静電気破壊対策箔等を包含する。熱転写箔82は、帯状やシート状に形成されている。熱転写箔82は、被転写物80上に載置される。熱転写箔82の接着層が被転写物80と接触するように、熱転写箔82は被転写物80上に載置される。なお、熱転写箔82は、基材と、装飾層との間に光吸収層を備えていてもよい。熱転写箔82が光吸収層を備える場合には、基材は、透明の材料から形成される。光吸収層の構成は、後述する光吸収フィルム84と同様である。熱転写箔82が光吸収層を有する場合には、箔転写装置10は光吸収フィルム84を備えていなくてもよい場合がある。なお、熱転写箔82が光吸収層を有していても、箔転写装置10は光吸収フィルム84を備えているとよい。
使用する熱転写箔82の構成によっては、後述する転写用ツール60のレーザー発振器62(図3参照)から照射される光に対する光吸収性を有さないか、あるいは光吸収性の低いものが存在し得る。そのような場合、熱転写箔82の上面側に光吸収フィルム84を載置する。光吸収フィルム84とは、転写用ツール60のレーザー発振器62から照射される所定の波長帯のレーザー光を効率よく吸収して、光エネルギーを熱エネルギーに変換可能なように構成されたシートである。光吸収フィルム84は、100〜200℃での耐熱性を有している。光吸収フィルム84は、例えばポリイミドのような樹脂で構成されている。光吸収フィルム84は、単色である。光吸収フィルム84の色相は、光エネルギーを効率よく熱エネルギーへと変換する観点から、レーザー発振器62から照射されるレーザー光の色と補色関係にあることが好ましい。例えば、レーザー発振器62から照射されるレーザー光が青色である場合には、光吸収フィルム84は黄色であることが好ましい。なお、光吸収フィルム84には、必要に応じて強度を高めるためのサポートフィルムを設けてもよい。サポートフィルムは、光吸収フィルム84に比べて光吸収性が著しく低い。また、サポートフィルムは、光吸収フィルム84に比べて光透過性が高い。サポートフィルムは、レーザー発振器62から発せられるレーザー光を透過する材料から形成されている。サポートフィルムは、例えば透明である。サポートフィルムは、例えばポリエステルのようなプラスチックフィルムである。
図1に示すように、箔転写装置10は箱状に形成されている。図2に示すように、箔転写装置10は、前方および上方に向けて開口する開口部11Aが形成された筐体11と、開口部11Aを開閉するカバー18(図1参照)と、筐体11内に配置された押圧体移動機構30と、転写用ツール60と、被転写物80を載置可能に形成された支持台20と、制御装置90とを備えている。カバー18は、後端を軸に回転可能なように筐体11に支持されている。カバー18を上方に回転させることによって、筐体11の内部空間と外部空間とが連通される。筐体11は、底壁部12と、左側壁部13と、右側壁部14と、上壁部15と、後壁部16とを備えている。
図2に示すように、底壁部12には、支持台20が設けられている。底壁部12のX軸方向の長さは、底壁部12のY軸方向の長さより短い。底壁部12の前方の領域は、支持台20が設けられる第1領域12aである。底壁部12の後方の領域は、支持台20に載置された被転写物80が支持台20を越えて載置可能な第2領域12bである。
図1に示すように、左側壁部13は、底壁部12の左端において上方に延びている。左側壁部13は、底壁部12に対して垂直に設けられている。右側壁部14は、底壁部12の右端において上方に延びている。右側壁部14は、底壁部12に対して垂直に設けられている。後壁部16は、底壁部12の後端において上方に延びている。後壁部16は、左側壁部13の後端および右側壁部14の後端に接続されている。後壁部16には、後述する制御装置90が収容されている。上壁部15は、左側壁部13の後部の上端、右側壁部14の後部の上端および後壁部16の上端に接続されている。底壁部12と左側壁部13と右側壁部14と上壁部15と後壁部16とに囲まれた領域が、筐体11の内部空間である。左側壁部13および右側壁部14には、後述するY軸シャフト57がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、支持台20は、筐体11内に配置されている。支持台20は、被転写物80を載置可能に形成された載置面20Aを有する。本実施形態では、載置面20Aは水平面と平行である。載置面20Aは、X軸方向およびY軸方向と平行である。載置面20Aは、Z軸方向と直交する。載置面20Aは、底壁部12より上方に位置する。支持台20は、X軸方向の長さがY軸方向の長さよりも長い矩形状に形成されている。なお、支持台20は、X軸方向の長さがY軸方向の長さよりも長くてもよく、X軸方向の長さとY軸方向の長さが同一であってもよい。
図2に示すように、筐体11の内部空間は、被転写物80に熱転写箔82を転写する空間である。内部空間には、押圧体移動機構30が設けられている。即ち、押圧体移動機構30は、筐体11に収容されている。押圧体移動機構30は、移動装置の一例である。押圧体移動機構30は、支持台20より上方に配置されかつ転写用ツール60を保持するZ軸キャリッジ31と、Z軸キャリッジ31を保持するX軸キャリッジ41と、X軸キャリッジ41を保持するY軸キャリッジ51と、支持台20より上方に配置されかつX軸キャリッジ41に設けられたZ軸シャフト37(図3参照)と、支持台20より上方に配置されかつY軸キャリッジ51に設けられたX軸シャフト47と、支持台20より上方に配置されかつ筐体11(より詳細には左側壁部13および右側壁部14)に設けられたY軸シャフト57と、Z軸キャリッジ31をZ軸方向に移動させるZ軸方向移動機構32(図3参照)と、Z軸キャリッジ31およびX軸キャリッジ41をX軸方向に移動させるX軸方向移動機構42と、Z軸キャリッジ31およびX軸キャリッジ41およびY軸キャリッジ51をY軸方向に移動させるY軸方向移動機構52とを備えている。Z軸シャフト37は、Z軸方向に延びる。X軸シャフト47は、X軸方向に延びる。Y軸シャフト57は、Y軸方向に延びる。押圧体移動機構30は、転写用ツール60の後述するケース本体61を三次元方向に移動させる。転写用ツール60のケース本体61は、Z軸方向移動機構32、X軸方向移動機構42およびY軸方向移動機構52により、支持台20(即ち被転写物80)に対して相対的に移動可能に構成されている。即ち、押圧体移動機構30は、支持台20に対してX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にケース本体61を相対的に移動させる。Z軸方向移動機構32、X軸方向移動機構42およびY軸方向移動機構52は、いずれも底壁部12よりも上方に配置されている。Z軸キャリッジ31は、第1キャリッジの一例である。X軸キャリッジ41は、第2キャリッジの一例である。Y軸キャリッジ51は、第3キャリッジの一例である。Z軸シャフト37は、第1ガイドシャフトの一例である。X軸シャフト47は、第2ガイドシャフトの一例である。Y軸シャフト57は、第3ガイドシャフトの一例である。Z軸方向移動機構32は、第1キャリッジ移動機構の一例である。X軸方向移動機構42は、第2キャリッジ移動機構の一例である。Y軸方向移動機構52は、第3キャリッジ移動機構の一例である。
図2に示すように、Z軸キャリッジ31は、支持台20より上方に配置されている。Z軸キャリッジ31は、箱型状に形成されている。図3に示すように、Z軸キャリッジ31は、一対のZ軸シャフト37に摺動自在に設けられている。Z軸キャリッジ31は、転写用ツール60を保持する。Z軸キャリッジ31には、転写用ツール60の後述するケース本体61およびレーザー発振器62が搭載される。Z軸キャリッジ31は、Z軸方向に移動可能に構成されている。Z軸キャリッジ31は、Z軸方向移動機構32、X軸方向移動機構42およびY軸方向移動機構52によって、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成されている。
図2に示すように、X軸キャリッジ41は、支持台20より上方に配置さている。図3に示すように、X軸キャリッジ41は、Y軸方向およびX軸方向に延びる第1部分41aと、第1部分41aの下方に位置しかつY軸方向およびX軸方向に延びる第2部分41bと、第1部分41aの後端と第2部分41bの後端とを接続しかつZ軸方向に延びる第3部分41cとを有する。Z軸シャフト37は、X軸キャリッジ41の第1部分41aと第2部分41bとに支持されている。即ち、X軸キャリッジ41は、Z軸シャフト37を支持する。X軸キャリッジ41は、Z軸キャリッジ31を保持する。第3部分41cの後部には、X軸シャフト47が挿入されるガイド支持部41fが形成されている。X軸キャリッジ41は、一対のX軸シャフト47に摺動自在に設けられている。X軸キャリッジ41は、X軸方向に移動可能に構成されている。図4に示すように、X軸キャリッジ41は、ガイド支持部41fの後部に摺動部材41Xを備えている。摺動部材41Xは、後述する左側従動プーリ45Lおよび右側従動プーリ45Rを支持する。摺動部材41Xは、Y軸キャリッジ51内に収容される。
図2および図4に示すように、X軸シャフト47は、Y軸キャリッジ51の後述する本体部51Aに設けられた上側X軸シャフト47Aおよび下側X軸シャフト47Bを含む。上側X軸シャフト47Aは、上側第2ガイドシャフトの一例である。下側X軸シャフト47Bは、下側第2ガイドシャフトの一例である。上側X軸シャフト47Aおよび下側X軸シャフト47Bは、X軸方向に延びる。下側X軸シャフト47Bは、上側X軸シャフト47Aの下方に位置する。
図2に示すように、Y軸キャリッジ51は、支持台20より上方に配置されている。Y軸キャリッジ51は、上壁部15より下方かつ底壁部12より上方に配置されている。図6に示すように、Y軸キャリッジ51は、転写用ツール60が待機位置HPに位置するときに支持台20より後方に位置する。ここで、待機位置HPとは、箔押待機時、すなわち、被転写物80に熱転写箔82が転写されていないときに、転写用ツール60が待機する位置である。本実施形態では、待機位置HPは、X軸シャフト47の左端部かつY軸シャフト57の後端部に設けられている。Y軸キャリッジ51は、箱型状に形成されている。Y軸キャリッジ51は、左側壁部13の内壁13Aから右側壁部14の内壁14Aに亘って形成された本体部51Aと、左側壁部13内に設けられかつ本体部51Aと一体的に形成された左側摺動部材51Lと、右側壁部14内に設けられかつ本体部51Aと一体的に形成された右側摺動部材51Rと、を有する。Y軸キャリッジ51は、左側壁部13の内壁13Aに形成された開口13H(図9参照)および右側壁部14の内壁14Aに形成された開口14H(図7参照)に沿って、Y軸方向に移動する。開口13Hおよび開口14Hは、Y軸方向に延びる矩形状に形成されている。X軸シャフト47は、本体部51Aに支持されている。即ち、Y軸キャリッジ51は、X軸シャフト47を支持する。Y軸キャリッジ51は、X軸キャリッジ41を保持する。Y軸キャリッジ51は、一対のY軸シャフト57(即ち左側Y軸シャフト57Lおよび右側Y軸シャフト57R)に摺動自在に設けられている。Y軸キャリッジ51は、Y軸方向に移動可能に構成されている。
図8および9に示すように、Y軸シャフト57は、右側壁部14の内壁14Aに設けられた前側支持板14Fおよび後側支持板14Bに支持された右側Y軸シャフト57Rと、左側壁部13の内壁13Aに設けられた前側支持板13Fおよび後側支持板13Bに支持された左側Y軸シャフト57Lと、を含む。即ち、筐体11は、Y軸シャフト57を支持する。前側支持板14Fおよび後側支持板14Bは、内壁14Aから右方に延びる。前側支持板14Fは、後側支持板14Bより前方に配置されている。前側支持板13Fおよび後側支持板13Bは、内壁13Aから左方に延びる。前側支持板13Fは、後側支持板13Bより前方に配置されている。
図3に示すように、Z軸方向移動機構32は、X軸キャリッジ41に設けられている。Z軸方向移動機構32は、転写用ツール60のケース本体61(即ち押圧体66)をZ軸方向に移動させる機構である。Z軸方向移動機構32は、台形ネジ39と、Z軸モータ38とを備えている。台形ネジ39は、送りねじの一例である。Z軸モータ38は、第3駆動源の一例である。台形ネジ39は、Z軸方向に延びる。台形ネジ39は、X軸キャリッジ41の第1部分41aを貫通している。台形ネジ39の上端は、Z軸モータ38に接続されている。台形ネジ39の下端は、Z軸キャリッジ31に接続されている。Z軸モータ38は、台形ネジ39を回転駆動させる。Z軸モータ38は、X軸キャリッジ41の第1部分41a上に配置されている。Z軸モータ38は、電動モータである。Z軸モータ38は、制御装置90(図2参照)に制御される。Z軸モータ38が駆動されると、Z軸キャリッジ31は、台形ネジ39の回転により、Z軸シャフト37に沿ってZ軸方向に移動する。
図2に示すように、X軸方向移動機構42は、Y軸キャリッジ51に設けられている。X軸方向移動機構42は、転写用ツール60のケース本体61(即ち押圧体66)をX軸方向に移動させる機構である。図4に示すように、X軸方向移動機構42は、上側X軸シャフト47Aより下方かつ下側X軸シャフト47Bより上方に位置する。X軸方向移動機構42は、第2ワイヤー43と、第2駆動プーリ44と、第2従動プーリ45と、第2補助プーリ46と、X軸モータ48(図5参照)とを備えている。第2ワイヤー43の左端43Lは、左側支持板51ALに固定されている。第2ワイヤー43の右端43Rは、右側支持板51ARに固定されている。左側支持板51ALおよび右側支持板51ARは、本体部51Aの左端および右端にそれぞれ設けられている。第2ワイヤー43は、左端43Lから右端43Rに向けて、後述する左側従動プーリ45L、第2駆動プーリ44、第2補助プーリ46、後述する右側従動プーリ45Rの順に巻き掛けられている。第2駆動プーリ44は、第2ワイヤー43を巻き取りかつ繰り出し可能に構成されている。即ち、第2駆動プーリ44は、第2ワイヤー43を何重にも巻くことができる。第2駆動プーリ44は、Y軸キャリッジ51に設けられている。第2駆動プーリ44は、本体部51Aの左端部分に設けられている。第2従動プーリ45は、X軸キャリッジ41(図2参照)の摺動部材41Xに設けられている。第2従動プーリ45には、第2ワイヤー43が巻き掛けられている。第2従動プーリ45は、Y軸方向から見て(即ち正面視で)、第2補助プーリ46と第2駆動プーリ44との間に位置する。第2従動プーリ45は、左側従動プーリ45Lと、左側従動プーリ45Lより右方に配置された右側従動プーリ45Rとを含む。図5に示すように、右側従動プーリ45Rは、左側従動プーリ45Lより前方に配置されている。第2補助プーリ46は、Y軸キャリッジ51に設けられている。第2補助プーリ46は、本体部51Aの右端部分に設けられている。第2補助プーリ46には、第2ワイヤー43が巻き掛けられている。第2補助プーリ46は、第2ワイヤー43に張力を付与する。第2補助プーリ46と右側従動プーリ45Rとは、Y軸方向に関して揃って配置されている。即ち、第2補助プーリ46と右側従動プーリ45Rとは、Y軸方向に関して同じ位置に配置されている。X軸モータ48は、第2駆動プーリ44に接続されている。X軸モータ48は、ギア48Aを介して第2駆動プーリ44に接続されている。X軸モータ48は、電動モータである。X軸モータ48は、制御装置90(図2参照)に制御される。X軸モータ48が駆動されると、第2駆動プーリ44は回転駆動する。これにより、X軸キャリッジ41(図3参照)がX軸シャフト47に沿ってX軸方向に移動する。X軸モータ48は、第2駆動源の一例である。
図2に示すように、Y軸方向移動機構52は、筐体11に設けられている。Y軸方向移動機構52は、転写用ツール60のケース本体61(即ち押圧体66)をY軸方向に移動させる機構である。Y軸方向移動機構52は、右側壁部14に設けられた右側移動機構52Rと、左側壁部13に設けられた左側移動機構52Lと、後述する右側第1駆動プーリ54Rと左側第1駆動プーリ54Lとを連結する連結シャフト59(図6参照)と、右側第1駆動プーリ54Rおよび左側第1駆動プーリ54Lを駆動するY軸モータ58(図6参照)とを備えている。図6に示すように、連結シャフト59は、X軸方向に延びる。連結シャフト59は、上壁部15の下方に配置されている。連結シャフト59は、支持台20より上方に配置されている。連結シャフト59は、支持台20より後方に配置されている。連結シャフト59は、X軸キャリッジ41より後方に配置されている。Y軸モータ58は、右側壁部14の内壁14Aに設けられている。Y軸モータ58は、連結シャフト59より上方に配置されている。Y軸モータ58は、ギア58Aを介して連結シャフト59に接続されている。即ち、Y軸モータ58は、ギア58Aおよび連結シャフト59を介して右側第1駆動プーリ54Rおよび左側第1駆動プーリ54Lに接続されている。Y軸モータ58は、電動モータである。Y軸モータ58は、制御装置90(図2参照)に制御される。Y軸モータ58が駆動されると、右側第1駆動プーリ54Rおよび左側第1駆動プーリ54Lは回転駆動する。Y軸モータ58は、第1駆動源の一例である。
図7に示すように、右側移動機構52Rは、右側第1ワイヤー53Rと、右側第1駆動プーリ54Rと、右側第1従動プーリ55Rと、右側第1補助プーリ56Rとを備えている。右側第1ワイヤー53Rは、支持台20より右方に配置されている。右側第1ワイヤー53Rは、右側Y軸シャフト57Rより上方に配置されている。右側第1ワイヤー53Rの前端53RFは、前側支持板14Fに固定されている。右側第1ワイヤー53Rの後端53RB(図8参照)は、後側支持板14Bに固定されている。右側第1ワイヤー53Rは、前端53RFから後端53RBに向けて、後述する前側従動プーリ55RF、右側第1補助プーリ56R、右側第1駆動プーリ54R、後述する後側従動プーリ55RBの順に巻き掛けられている。右側第1駆動プーリ54Rは、右側第1ワイヤー53Rを巻き取りかつ繰り出し可能に構成されている。即ち、右側第1駆動プーリ54Rは、右側第1ワイヤー53Rを何重にも巻くことができる。右側第1駆動プーリ54Rは、筐体11に設けられている。右側第1駆動プーリ54Rは、右側壁部14の内壁14Aの上側後部に設けられている。右側第1従動プーリ55Rは、Y軸キャリッジ51(図2参照)の右側摺動部材51Rに設けられている。右側第1従動プーリ55Rには、右側第1ワイヤー53Rが巻き掛けられている。図8に示すように、右側第1従動プーリ55Rは、X軸方向から見て(即ち側面視で)、右側第1補助プーリ56Rと右側第1駆動プーリ54Rとの間に位置する。右側第1従動プーリ55Rは、前側従動プーリ55RFと、前側従動プーリ55RFより後方に配置された後側従動プーリ55RBとを含む。図6に示すように、前側従動プーリ55RFは、後側従動プーリ55RBより左方に配置されている。右側第1補助プーリ56Rは、筐体11に設けられている。図8に示すように、右側第1補助プーリ56Rは、右側壁部14の内壁14Aの上側前部に設けられている。右側第1補助プーリ56Rには、右側第1ワイヤー53Rが巻き掛けられている。右側第1補助プーリ56Rは、右側第1ワイヤー53Rに張力を付与する。図6に示すように、右側第1補助プーリ56Rと前側従動プーリ55RFとは、X軸方向に関して揃って配置されている。即ち、右側第1補助プーリ56Rと前側従動プーリ55RFとは、X軸方向に関して同じ位置に配置されている。
図9に示すように、左側移動機構52Lは、左側第1ワイヤー53Lと、左側第1駆動プーリ54Lと、左側第1従動プーリ55Lと、左側第1補助プーリ56Lとを備えている。左側第1ワイヤー53Lは、支持台20より左方に配置されている。左側第1ワイヤー53Lは、左側Y軸シャフト57Lより上方に配置されている。左側第1ワイヤー53Lの前端53LFは、前側支持板13Fに固定されている。左側第1ワイヤー53Lの後端53LBは、後側支持板13Bに固定されている。左側第1ワイヤー53Lは、前端53LFから後端53LBに向けて、後述する前側従動プーリ55LF、左側第1補助プーリ56L、左側第1駆動プーリ54L、後述する後側従動プーリ55LBの順に巻き掛けられている。左側第1駆動プーリ54Lは、左側第1ワイヤー53Lを巻き取りかつ繰り出し可能に構成されている。即ち、左側第1駆動プーリ54Lは、左側第1ワイヤー53Lを何重にも巻くことができる。左側第1駆動プーリ54Lは、筐体11に設けられている。左側第1駆動プーリ54Lは、左側壁部13の内壁13Aの上側後部に設けられている。左側第1従動プーリ55Lは、Y軸キャリッジ51(図2参照)の左側摺動部材51Lに設けられている。左側第1従動プーリ55Lには、左側第1ワイヤー53Lが巻き掛けられている。左側第1従動プーリ55Lは、X軸方向から見て(即ち側面視で)、左側第1補助プーリ56Lと左側第1駆動プーリ54Lとの間に位置する。左側第1従動プーリ55Lは、前側従動プーリ55LFと、前側従動プーリ55LFより後方に配置された後側従動プーリ55LBとを含む。図6に示すように、前側従動プーリ55LFは、後側従動プーリ55LBより左方に配置されている。図9に示すように、左側第1補助プーリ56Lは、筐体11に設けられている。左側第1補助プーリ56Lは、左側壁部13の内壁13Aの上側前部に設けられている。左側第1補助プーリ56Lには、左側第1ワイヤー53Lが巻き掛けられている。左側第1補助プーリ56Lは、左側第1ワイヤー53Lに張力を付与する。図6に示すように、左側第1補助プーリ56Lと前側従動プーリ55LFとは、X軸方向に関して揃って配置されている。即ち、左側第1補助プーリ56Lと前側従動プーリ55LFとは、X軸方向に関して同じ位置に配置されている。
図8に示す状態で、Y軸モータ58が一の方向に駆動されると、右側第1駆動プーリ54Rは図8の矢印R1の方向に回転駆動する。このとき、左側第1駆動プーリ54Lは図9の矢印R1の方向に回転駆動する。これにより、Y軸キャリッジ51の右側摺動部材51Rおよび左側摺動部材51Lは、右側Y軸シャフト57Rおよび左側Y軸シャフト57Lに沿って前方に移動する。即ち、Y軸キャリッジ51は、Y軸シャフト57に沿って前方に移動する。図10は、Y軸キャリッジ51が最も前方に位置した状態を示す側面図である。一方、図10に示す状態で、Y軸モータ58が上記一の方向と逆の方向に駆動されると、右側第1駆動プーリ54Rは図8の矢印R2の方向に回転駆動する。このとき、左側第1駆動プーリ54Lは図9の矢印R2の方向に回転駆動する。これにより、Y軸キャリッジ51の右側摺動部材51Rおよび左側摺動部材51Lは、右側Y軸シャフト57Rおよび左側Y軸シャフト57Rに沿って後方に移動する。即ち、Y軸キャリッジ51は、Y軸シャフト57に沿って後方に移動する。図8は、Y軸キャリッジ51が最も後方に位置した状態を示す側面図である。
図2に示すように、転写用ツール60は、被転写物80上に載置された熱転写箔82を押圧すると共に熱転写箔82に向けて光(例えばレーザー光)を照射可能に構成された装置である。なお、光吸収フィルム84が用いられる場合には、光吸収フィルム84は転写用ツール60に押圧される。転写用ツール60は、被転写物80上に載置された熱転写箔82や光吸収フィルム84に光を照射し、熱転写箔82に熱を供給する装置である。転写用ツール60は、支持台20より上方に配置されている。図11に示すように、転写用ツール60は、レーザー発振器62と、ケース本体61と、ケース本体61の下端に着脱自在に設けられた押圧体66と、レーザー発振器62に接続された光ファイバケーブル64とを備えている。レーザー発振器62は、光源の一例である。
図3に示すように、ケース本体61は、Z軸キャリッジ31に保持されている。図11に示すように、ケース本体61は、長尺の円筒形状に形成されている。ケース本体61の内部には、レーザー発振器62に接続された光ファイバケーブル64の一端部64Aが収容される。即ち、ケース本体61は、光ファイバケーブル64の一端部64Aを収容する。光ファイバケーブル64の一端部64Aは、押圧体66の上方に位置する。ケース本体61は、押圧体66を保持するホルダ68を備えている。ホルダ68には、Z軸方向に貫通する貫通孔Pが形成されている。押圧体66は、貫通孔Pと重なるように保持される。光ファイバケーブル64の一端部64Aは、貫通孔Pと重なる。これにより、ホルダ68は、レーザー光の光路LPに干渉しない。
図11に示すように、押圧体66は、ケース本体61の下面61B(即ちホルダ68の下面に相当)から下方に向けて突出する。押圧体66は、被転写物80および被転写物80上に配置された熱転写箔82を押圧する。光吸収フィルム84が用いられる場合には、押圧体66は光吸収フィルム84を押圧する。押圧体66は、熱転写箔82に向けて光を照射可能に構成されている。なお、熱転写箔82上に光吸収フィルム84が配置されている場合には、押圧体66は光吸収フィルム84に光を照射することになるが、この動作は、光の照射先に光吸収フィルム84を介して熱転写箔82が位置する場合には、熱転写箔82に向けて光を照射することを意味する。後述するように、レーザー発振器62において生成されたレーザー光は、押圧体66を透過して外部に照射される。押圧体66は、例えば、ガラスにより構成することができる。本実施形態における押圧体66は、合成石英ガラスにより構成されている。押圧体66は、レンズの機能を果たす。
レーザー発振器62は、レーザー光を生成する。図11に示すように、光ファイバケーブル64の他端部64Bは、レーザー発振器62に接続されている。光ファイバケーブル64の一端部64Aは、押圧体66の上方に配置されているため、レーザー発振器62によって生成されたレーザー光は、光ファイバケーブル64を通って押圧体66に到達する。押圧体66に到達したレーザー光は、押圧体66を透過してケース本体61の外部に照射される。本実施形態におけるレーザー発振器62は、レーザー光を照射するレーザーダイオード(半導体レーザー)および光学系等により構成されている。レーザー発振器62は、制御装置90に制御される。図3に示すように、レーザー発振器62は、Z軸キャリッジ31に搭載されている。レーザー発振器62は、ケース本体61より左方に配置されている。レーザー発振器62は、Z軸キャリッジ31の移動に伴いX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動する。なお、レーザー発振器62が搭載されたZ軸キャリッジ31には、ケース本体61も搭載されているため、レーザー発振器62とケース本体61の押圧体66(即ち光ファイバケーブル64の一端部64A)との相対的な位置関係は常に同じである。このため、光ファイバケーブル64の屈曲半径は一定である。
図3に示すように、箔転写装置10は、ファン70を備えている。ファン70は、図3の矢印Wに示すように、レーザー発振器62に向けて風を送る。これにより、レーザー発振器62は冷却される。ファン70は、Z軸キャリッジ31に設けられている。ファン70は、レーザー発振器62より上方に配置されている。なお、ファン70を設ける位置は特に限定されず、例えば、X軸キャリッジ41や筐体11に配置されていてもよい。
箔転写装置10の全体の動作は、制御装置90によって制御されている。制御装置90は、押圧体移動機構30と、転写用ツール60のレーザー発振器62と、ファン70と通信可能に接続されており、それらを制御可能に構成されている。制御装置90は、Z軸モータ38と、X軸モータ48と、Y軸モータ58とに通信可能に接続されており、それらを制御可能に構成されている。制御装置90は、典型的にはコンピュータである。
以上のように、Z軸キャリッジ31にはケース本体61とレーザー発振器62とが搭載されている。このため、Z軸キャリッジ31がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動しても、ケース本体61の下端に設けられた押圧体66とレーザー発振器62との相対的な位置関係は変わらない。これにより、光ファイバケーブル64の長さに余裕を持たせる必要がなくなるので、Z軸キャリッジ31を移動させても光ファイバケーブル64に撓みが発生することが抑制される。このように、光ファイバケーブル64に撓みが発生することが抑制されるため、光ファイバケーブル64の配設を簡素化することができ、箔転写装置10の設計の自由度が向上する。また、光ファイバケーブル64の屈曲半径が一定になるため、光ファイバケーブル64の屈曲耐久性を考慮する必要がなくなる。
本実施形態の箔転写装置10によれば、押圧体移動機構30は、Z軸キャリッジ31をZ軸方向に移動させるZ軸方向移動機構32と、X軸キャリッジ41をX軸方向に移動させるX軸方向移動機構42と、Y軸キャリッジ51をY軸方向に移動させるY軸方向移動機構52と、を備えている。ここで、Z軸キャリッジ31は、X軸キャリッジ41と共にX軸方向に移動しかつY軸キャリッジ51と共にY軸方向に移動する。これにより、ケース本体61とレーザー発振器62との相対的な位置関係を変えることなく、ケース本体61の下端に設けられた押圧体66を、支持台20の載置面20Aに載置された被転写物80および熱転写箔82に対してX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動させることができる。
本実施形態の箔転写装置10によれば、レーザー発振器62に向けて風を送るファン70は、Z軸キャリッジ31に設けられている。これにより、レーザー発振器62に効率よく風を送ることができ、レーザー発振器62を常に冷却することができる。
本実施形態の箔転写装置10によれば、レーザー発振器62に向けて風を送るファン70は、筐体11(例えば左側壁部13や底壁部12)に設けられていてもよい。ファン70を筐体11に設ける場合には、ファン70をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動させる必要がないため、比較的大きいファン70を用いることができる。また、ファン70の配置場所の自由度が高まる。
本実施形態の箔転写装置10によれば、レーザー発振器62に向けて風を送るファン70は、X軸キャリッジ41に設けられていてもよい。これにより、レーザー発振器62をZ軸キャリッジ31に設けた場合と比較してZ軸キャリッジ31が軽くなるため、Z軸キャリッジ31を駆動するZ軸モータ38を小型化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の各実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、例えば、左側第1駆動プーリ54Lから繰り出された左側第1ワイヤー53Lは、左側第1補助プーリ56Lを経由して前側従動プーリ55LFに接続されているが、これに限定されない。例えば、左側第1駆動プーリ54Lから繰り出された左側第1ワイヤー53Lは、直接的に前側従動プーリ55LFに接続されていてもよい。右側第1駆動プーリ54Rから繰り出された右側第1ワイヤー53Rおよび第2駆動プーリ44から繰り出された第2ワイヤー43についても同様である。即ち、右側第1補助プーリ56Rや第2補助プーリ46は備えていなくてもよい。
上述した実施形態では、Y軸方向移動機構52は、右側移動機構52Rと左側移動機構52Lとを備えていたが、いずれか一方だけ備えていてもよい。
10 箔転写装置
11 筐体
20 支持台
30 押圧体移動機構(移動装置)
31 Z軸キャリッジ(第2キャリッジ)
32 Z軸方向移動機構(第2キャリッジ移動機構)
41 X軸キャリッジ(第2キャリッジ)
42 X軸方向移動機構(第2キャリッジ移動機構)
51 Y軸キャリッジ(第3キャリッジ)
52 Y軸方向移動機構(第3キャリッジ移動機構)
60 転写用ツール
61 ケース本体
62 レーザー発振器(光源)
66 押圧体
70 ファン

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配置され、被転写物を載置可能に形成された載置面を有する支持台と、
    ケース本体と、前記ケース本体の下端に設けられ、前記被転写物および前記被転写物上に配置された熱転写箔を押圧すると共に前記熱転写箔に向けて光を照射可能に構成された押圧体と、前記押圧体を介して前記熱転写箔に向けて光を照射する光源と、一端が前記光源に接続されかつ他端が前記ケース本体内かつ前記押圧体の上方に位置する光ファイバケーブルとを有する転写用ツールと、
    前記支持台に対して前記載置面と平行な第1の方向および前記第1の方向と直交する第2の方向および前記載置面と直交する第3の方向に前記ケース本体を相対的に移動させる移動装置と、を備え、
    前記移動装置は、前記ケース本体と前記光源とが搭載され、前記第1の方向および前記第2の方向および前記第3の方向に移動可能に構成された第1キャリッジを備えている、箔転写装置。
  2. 前記移動装置は、
    前記支持台より上方に配置されかつ前記第3の方向に延び、前記第1キャリッジが摺動自在に設けられた第1ガイドシャフトと、
    前記第1キャリッジを前記第3の方向に移動させる第1キャリッジ移動機構と、
    前記支持台より上方に配置されかつ前記第2の方向に延びる第2ガイドシャフトと、
    前記支持台より上方に配置されかつ前記第2ガイドシャフトに摺動自在に設けられ、前記第1ガイドシャフトを支持し、前記第2の方向に移動可能な第2キャリッジと、
    前記第2キャリッジを前記第2の方向に移動させる第2キャリッジ移動機構と、
    前記支持台より上方に配置されかつ前記筐体に設けられ、前記第1の方向に延びる第3ガイドシャフトと、
    前記支持台より上方に配置されかつ前記第3ガイドシャフトに摺動自在に設けられ、前記第2ガイドシャフトを支持し、前記第1の方向に移動可能な第3キャリッジと、
    前記第3キャリッジを前記第1の方向に移動させる第3キャリッジ移動機構と、を有する、請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記光源に向けて風を送るファンを備え、
    前記ファンは、前記第1キャリッジに設けられている、請求項1または2に記載の箔転写装置。
  4. 前記光源に向けて風を送るファンを備え、
    前記ファンは、前記筐体に設けられている、請求項1または2に記載の箔転写装置。
  5. 前記光源に向けて風を送るファンを備え、
    前記ファンは、前記第2キャリッジに設けられている、請求項2に記載の箔転写装置。
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