JP2021044661A - 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラム - Google Patents

車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラム Download PDF

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亮行 永井
貴之 荒瀬
Takayuki Arase
貴之 荒瀬
菅田 章典
Akinori Sugata
章典 菅田
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Abstract

【課題】適切に駐車監視を行うこと。【解決手段】車両の周辺かつ近傍を撮影する第一カメラユニット210が撮影した第一映像データ、および車両に対する監視範囲を撮影する第二カメラユニット220が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得部120と、車両が駐車していることを検出する駐車検出部130と、車両の駐車時に第一映像データから、車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出部131と、路面特徴検出部131が路面特徴の変化を検出したことを第一イベントとして検出するイベント検出部132と、イベント検出部132が第一イベントを検出した場合、第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御部123とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラムに関する。
カメラの撮影範囲によらず、監視対象物の周囲および内部の少なくともどちらかの動体を検出することが可能な技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−185064公報
駐車監視を行うドライブレコーダは、車両に閾値以上の大きさの加速度が加わった場合、または、動体が検出された場合、イベント記録を行う。駐車中は、車両が止まっている位置は駐車場であることが多いため、衝突に相当する加速度が生じない、軽微な接触などが多い。そこで、駐車時においては動体検出による監視が有効であるが、接触に関連しない歩行者や他車両などに反応してしまい、不要なイベント記録データが保存されるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切に駐車監視を行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得部と、前記車両が駐車していることを検出する駐車検出部と、前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出部と、前記路面特徴検出部が路面特徴の変化を検出したことを第一イベントとして検出するイベント検出部と、前記イベント検出部が第一イベントを検出した場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御部と、を備える。
本発明に係る車両用記録装置は、上記の車両用記録制御装置と、車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部、前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部、前記第一撮影部が撮影した第一映像データおよび前記第二撮影部が撮影した第二映像データを保存する記録部との少なくともいずれかを備える。
本発明に係る車両用記録制御方法は、車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得ステップと、前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出ステップと、前記路面特徴検出ステップによって路面特徴の変化が検出されたことを第一イベントとして検出するイベント検出ステップと、前記イベント検出ステップによって第一イベントが検出された場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御ステップとを含む。
本発明に係るプログラムは、車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得ステップと、前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出ステップと、前記路面特徴検出ステップによって路面特徴の変化が検出されたことを第一イベントとして検出するイベント検出ステップと、前記イベント検出ステップによって第一イベントが検出された場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御ステップと、を車両用記録制御装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、適切に駐車監視を行うことができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第一カメラユニットとその撮影範囲の一例を示す概略図である。 図3は、イベント記録データが記録される第一所定期間を説明する概略図である。 図4は、車両と路面特徴としての駐車枠線との位置関係を説明する概略図であり、他車両が適切に駐車されている状態を示す図である。 図5は、車両と路面特徴としての駐車枠線との位置関係を説明する概略図であり、駐車枠線の上に人物が位置する状態を示す図である。 図6は、車両と路面特徴としての駐車枠線との位置関係を説明する概略図であり、駐車枠線の上に他車両が位置する状態を示す図である。 図7は、第一実施形態に係る制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第一実施形態に係る制御装置における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 図9は、第二実施形態に係る制御装置における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 図10は、第三実施形態に係り、路面特徴を検出する範囲を説明する図である。 図11は、第四実施形態に係る制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図12は、第二イベント記録データが記録される第二所定期間を説明する概略図である。 図13は、第四実施形態に係る制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置である制御装置100を有する車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、駐車監視において、映像データから車両の周辺かつ近傍の路面特徴の変化を検出した場合、映像データをイベント記録データとして記録する。
周辺かつ近傍とは、車両の周りを囲む、例えば、50cmから2m程度の範囲をいい、車両の周辺を確認するための俯瞰映像として表示される範囲と同等である。周辺かつ近傍とは、例えば、車両が駐車した駐車区画の内側を含む範囲である。
路面特徴とは、例えば、路面の色、模様、凹凸、及び路面上に位置する小石等の特徴物を含む。路面特徴は、例えば、駐車区画の境界を示す駐車枠線及び車止め等の駐車区画基準を含む。路面特徴とは、車両の周辺の路面に設置され、または存在する任意の物体である。
車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。また、車両用記録装置10は、車両に予め設置されている装置やナビゲーション装置等の機能または構成を含んで実現されてもよい。車両用記録装置10は、第一カメラユニット(第一撮影部)210と、第二カメラユニット(第二撮影部)220と、記録部230と、操作部250と、表示部260と、GPS(Global Positioning System)受信部280と、車両用記録制御装置(以下、「制御装置」という。)100とを有する。
図2は、第一カメラユニット210とその撮影範囲の一例を示す概略図である。図2に示すように、第一カメラユニット210は、車両の周辺かつ近傍を撮影する。より詳しくは、第一カメラユニット210は、車両の周りを囲む、例えば、車両から50cmから2m程度の範囲の路面を撮影可能である。第一カメラユニット210は、例えば、車両が駐車した駐車区画の内側を含む範囲の路面を撮影可能である。第一カメラユニット210は、複数のカメラを有し、所謂俯瞰映像用カメラである。複数のカメラは、車両の異なる向きを向いて配置され、車両に対して異なる方向を撮影する。本実施形態では、第一カメラユニット210は、前俯瞰映像用カメラ211と、後俯瞰映像用カメラ212と、左俯瞰映像用カメラ213と、右俯瞰映像用カメラ214とを有する。以下の説明において前俯瞰映像用カメラ211と後俯瞰映像用カメラ212と左俯瞰映像用カメラ213と右俯瞰映像用カメラ214との区別を要しない場合、第一カメラユニット210として説明する。
前俯瞰映像用カメラ211は、車両Vの図示しない前方グリルや図示しない前方バンパーなど、車両Vの前方に配置され、車両Vの前方を中心とした周辺を撮影する。前俯瞰映像用カメラ211は、例えば、垂直方向に120°程度、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像の表示範囲より車両Vの前方に広い範囲を含む。前俯瞰映像用カメラ211は、撮影した第一映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
後俯瞰映像用カメラ212は、車両Vの図示しない後方ゲートや図示しない後方バンパーなど、車両Vの後方に配置され、車両Vの後方を中心とした周辺を撮影する。後俯瞰映像用カメラ212は、例えば、垂直方向に120°程度、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像の表示範囲より車両Vの後方に広い範囲を含む。後俯瞰映像用カメラ212は、撮影した第一映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
左俯瞰映像用カメラ213は、車両Vの図示しない左サイドミラーなど、車両Vの左側方に配置され、車両Vの左側方を中心とした周辺を撮影する。左俯瞰映像用カメラ213は、例えば、垂直方向に120°程度、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像の表示範囲より車両Vの左側方に広い範囲を含む。左俯瞰映像用カメラ213は、撮影した第一映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
右俯瞰映像用カメラ214は、車両Vの図示しない右サイドミラーなど、車両Vの右側方に配置され、車両Vの右側方を中心とした周辺を撮影する。右俯瞰映像用カメラ214は、例えば、垂直方向に120°程度、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像の表示範囲より車両Vの右側方に広い範囲を含む。右俯瞰映像用カメラ214は、撮影した第一映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
前俯瞰映像用カメラ211と後俯瞰映像用カメラ212と左俯瞰映像用カメラ213と右俯瞰映像用カメラ214とで、車両Vの全方位を撮影する。
図1に戻って、第二カメラユニット220は、車両に対する監視範囲を撮影する。車両に対する監視範囲とは、車両内部や車両外部の任意の範囲における、第二カメラユニット220が撮影可能な範囲である。第二カメラユニット220は、車両に対する監視範囲を撮影するための単数または複数のカメラで構成され、車室内に配置されることが好ましい。第二カメラユニット220が複数のカメラで構成される場合、車両に対して異なる方向を撮影することが適切である。第二カメラユニット220は、全天周カメラであってもよい。本実施形態では、第二カメラユニット220は、前方カメラ221と、後方カメラ222とを有する。以下の説明において前方カメラ221と後方カメラ222との区別を要しない場合、第二カメラユニット220として説明する。第二カメラユニット220は、撮影した映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。第二カメラユニット220は、制御装置100の制御によって、カメラを動作させ、撮影した映像データを映像データ取得部120へ出力する。
前方カメラ221は、車両の車室内に前方を向いて配置され、車両の前方を中心とした周辺を撮影する。前方カメラは、広角、例えば、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。前方カメラは、撮影した第二映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
後方カメラ222は、車両の車室内に後方を向いて配置され、車両の後方を中心とした周辺を撮影する。後方カメラは、広角、例えば、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。後方カメラは、撮影した第二映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
記録部230は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶や保存などに用いられる。記録部230は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、メモリカードなどの記録部である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部230は、制御装置100の記録制御部123から出力された制御信号に基づいて、ループ記録映像データまたはイベント記録データを記録する。
操作部250は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部250は、撮影した映像データを記録部230にイベント記録データとして手動で保存する操作を受付可能である。例えば、操作部250は、記録部230に記録したループ記録映像データまたはイベント記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部250は、記録部230に記録したイベント記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部250は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部250は、操作情報を制御装置100の操作制御部125に出力する。
表示部260は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、または、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部260は、第一カメラユニット210または第二カメラユニット220と一体に形成されていてもよい。表示部260は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。本実施形態では、表示部260は、車両の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部260は、制御装置100の表示制御部126から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部260は、第一カメラユニット210または第二カメラユニット220が撮影している映像、または、記録部230に記録された映像を表示する。
GPS受信部280は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部280は、受信した電波の信号を制御装置100の位置情報取得部128へ出力する。
制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、バッファメモリ121と、映像データ処理部122と、記録制御部123と、再生制御部124と、操作制御部125と、表示制御部126と、位置情報取得部128と、駐車検出部130と、路面特徴検出部131と、イベント検出部132とを有する。
映像データ取得部120は、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データと、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データとを取得して、バッファメモリ121に出力する。第一映像データと第二映像データとの区別を要しない場合、映像データとして説明する。
バッファメモリ121は、制御装置100が備える内部メモリであり、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に記録するメモリである。
映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、例えばH.264やMPEG−4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、記録順に60秒間の映像データをファイルとして生成する。映像データ処理部122は、生成した映像データを記録制御部123へ出力する。また、映像データ処理部122は、生成した映像データを表示制御部126へ出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで言う映像データとは、第一カメラユニット210または第二カメラユニット220が撮影した映像に加えて音声が含まれたデータであってもよい。
記録制御部123は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、記録部230に記録させる制御を行う。記録制御部123は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、上書き可能な映像データとして、記録部230に記録する。より詳しくは、記録制御部123は、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122が生成した映像データを記録部230に記録し続け、記録部230の容量が一杯になった場合、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
さらに、記録制御部123は、イベント検出部132が第一イベントを検出した場合、第二映像データをイベント記録データとして保存する。より詳しくは、記録制御部123は、イベント検出部132が第一イベントを検出した場合、映像データ処理部122が生成した、第一所定期間の第二映像データを、上書きが禁止されたイベント記録データとして記録部230に保存する。
図3は、イベント記録データが記録される第一所定期間を説明する概略図である。第一所定期間は、第一イベントが検出されてから撮影を開始する場合、第一イベントが検出され撮影が開始されてから、例えば10秒以上、60秒以下程度の期間である。第一所定期間は、ループ記録処理を実行する期間においては、第一イベントが検出された時点の前後10秒以上、60秒以下程度の期間である。
記録制御部123は、車両のアクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中に、駐車監視機能を動作させて、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データに基づいてイベントを検出して、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データをイベント記録データとして保存する。より詳しくは、駐車監視機能は、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データに基づいてイベントを検出してから第二カメラユニット220を起動して第二映像データをイベント記録データとして保存する。または、駐車監視機能は、第一映像データからイベントを検出し、ループ記録処理を用いて第二映像データをイベント記録データとして保存する。
再生制御部124は、操作制御部125から出力された再生操作の制御信号に基づいて、記録部230に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データを再生するよう制御する。
操作制御部125は、操作部250が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部125は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、再生操作を示す再生操作情報、または、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部125は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
表示制御部126は、表示部260における映像データの表示を制御する。表示制御部126は、映像データを表示部260に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部126は、第一カメラユニット210または第二カメラユニット220が撮影している映像、または、記録部230に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データの再生によって表示する映像信号を出力する。
位置情報取得部128は、GPS受信部280が受信した電波に基づいて、車両の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。
駐車検出部130は、車両から取得する情報に基づいて、車両が駐車している駐車状態にあることを検出する。
車両が駐車状態であるとは、シフトポジションが「パーキング」となったことやサイドブレーキが操作されたこと、エンジン停止などの状態である。または、ユーザ操作など任意のトリガが発生したとき、車両が駐車状態であると判定してもよい。
路面特徴検出部131は、車両の駐車時に、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データから、車両の周辺かつ近傍における路面の特徴である路面特徴を検出する。より詳しくは、路面特徴検出部131は、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データに画像処理を行って、第一映像データを白と黒の二値化して、白色領域と黒色領域との少なくともどちらかの配置、大きさ、形状などを検出する。路面特徴検出部131は、路面特徴を検出可能であれば、任意のものでよい。
路面特徴検出部131は、例えば、車両の周辺かつ近傍における路面の色、模様、凹凸、路面上に位置する小石のような路面の特徴を路面特徴として検出する。路面特徴検出部131は、例えば、車両の周辺かつ近傍における駐車区画の境界を示す駐車枠線のような駐車区画基準を路面特徴として検出する。本実施形態では、路面特徴が、駐車枠線であるものとして説明する。
路面特徴検出部131は、車両の駐車時に、駐車監視機能を開始して最初に検出した二値化データを初期値データとして、図示しない記憶部に記憶する。
図4は、車両Vと路面特徴としての駐車枠線Lとの位置関係を説明する概略図であり、駐車枠線Lが初期値データとして記憶された状態である。初期値データは、第一カメラユニット210が撮影し、車両の周辺かつ近傍に、他車両等の物体が存在している場合であっても、それらを含めて初期値として記憶する。図4に示す状態においては、路面特徴検出部131は、車両の囲む矩形状の駐車枠線Lを路面特徴として検出する。
路面特徴検出部131は、駐車時の路面特徴である初期値データに対し路面特徴が部分的に検出できないことを路面特徴の変化として検出してもよい。図5は、車両Vと路面特徴としての駐車枠線Lとの位置関係を説明する概略図であり、駐車枠線Lの上に人物Mが位置する状態を示す図である。例えば、図4に示す状態を撮影した映像データを二値化したデータが初期値データとして記憶されているものとする。イベント検出部132は、図5に示す状態を撮影した映像データを二値化したデータと初期値データとを比較して、駐車枠線Lが部分的に検出できなくなったことを路面特徴の変化として検出する。図5に示すように、路面特徴である駐車枠線Lの上に位置する人物M等は、車両Vの駐車区画内のような、車両Vの近くに位置している。このように車両Vの近くに存在する人物M等は、第一カメラユニット210が撮影する範囲より離れて位置する人物等に比べて、車両Vに接触する可能性が高い。または、車両Vの近傍に意図的に近づいている可能性も高い。
路面特徴検出部131は、駐車時の路面特徴である初期値データに対し路面特徴が部分的に検出できない箇所が変動していることを路面特徴の変化として検出してもよい。路面特徴検出部131は、初期値データに対して、路面特徴を部分的に検出できない位置が移動していること、または、検出できない範囲の面積が増減していることを、路面特徴の変化として検出する。図6は、車両Vと路面特徴としての駐車枠線Lとの位置関係を説明する概略図であり、駐車枠線Lの上に他車両VAが位置する状態を示す図である。例えば、図6に破線で示すように、他車両VAが車両V側に寄って駐車枠線Lの上に位置していた状態を撮影した映像データを二値化したデータが初期値データとして記憶されているものとする。イベント検出部132は、図6に示す状態を撮影した映像データを二値化したデータと初期値データとを比較して、駐車枠線Lが部分的に検出できない箇所が変動したことを路面特徴の変化として検出する。図6に示すように、路面特徴である駐車枠線Lの上を通過する他車両VA等は、車両Vの駐車区画内のような、車両Vの近くを通過する。このように車両Vの近くを通過する他車両VA等は、第一カメラユニット210が撮影する範囲より離れた位置を通過する動体に比べて、車両Vに接触する可能性が高い。
路面特徴検出部131は、駐車時の路面特徴である初期値データに対し路面特徴が部分的に検出できないこと、または、路面特徴が部分的に検出できない箇所が変動していることをを路面特徴の変化として検出する。路面特徴が部分的に検出できないとは、駐車時の路面特徴に対し、駐車中に部分的に路面特徴が一致しない箇所が生じたということである。例えば、駐車時の路面特徴として記憶している路面特徴が駐車枠線である場合、駐車中に駐車枠線の一部が人物や他車両によって遮蔽され、路面特徴が一致しない箇所が生じた場合などである。
路面特徴検出部131は、第一カメラユニット210が撮影した映像と、初期値データとの比較を行う間隔を、例えば、毎秒1回から2回などとしてもよい。言い換えると、第一カメラユニット210は、初期値データを記録した後の駐車監視中は、1秒間に1フレームから2フレーム撮影する。
路面特徴検出部131は、路面特徴の変化の検出を、駐車開始または施錠から、例えば10秒後に開始することとしてもよい。これにより、車両のユーザが駐車後に車両から離間する際、第一イベントとして検出されてしまうことを抑制する。
イベント検出部132は、路面特徴検出部131が路面特徴の変化を検出したことを第一イベントとして検出する。より詳しくは、イベント検出部132は、二値化した第一映像データと、記憶部に記憶された初期値データとを比較して、白色領域と黒色領域との少なくともどちらかの配置、大きさ、形状に差異がある場合、路面特徴の変化を検出したとして、第一イベントとして検出する。
イベント検出部132は、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、初期値データに対して、路面特徴を部分的に検出できないことを示す場合、第一イベントとして検出してもよい。
イベント検出部132は、さらに、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、初期値データに対して、路面特徴の部分的に検出できない箇所の変動があることを示す場合、第一イベントとして検出してもよい。より詳しくは、イベント検出部132は、路面特徴を検出できない位置が移動している場合、検出できない範囲の面積が増減している場合、路面特徴の部分的に検出できない箇所の変動があると判定する。
次に、制御装置100における処理の流れについて説明する。制御装置100は、駐車検出部130によって、車両が駐車状態であると判定した場合、駐車監視機能を動作させる。
図7を用いて、駐車監視機能の処理の流れの一例について説明する。図7は、第一実施形態に係る制御装置100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御装置100は、駐車検出部130が、車両が駐車したことを検出した場合、路面特徴検出部131によって、駐車監視機能の処理を開始した時点において、車両の周辺かつ近傍の路面特徴を検出して、路面特徴の初期値データとして記憶する(ステップS101)。より詳しくは、路面特徴検出部131によって、駐車監視機能の処理を開始した時点において、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データに画像処理を行って、第一映像データを白と黒の二値化して、白色領域と黒色領域との少なくともどちらかの配置、大きさ、形状などを検出する。路面特徴検出部131によって、検出した二値化データを初期値データとして記憶部に記憶する。制御装置100は、ステップS102へ進む。
制御装置100は、路面特徴検出部131によって、車両の周辺かつ近傍の路面特徴を検出する(ステップS102)。より詳しくは、路面特徴検出部131によって、第一カメラユニット210が撮影した第一映像データに画像処理を行って、第一映像データを白と黒の二値化して、白色領域と黒色領域との少なくともどちらかの配置、大きさ、形状などを検出する。路面特徴検出部131によって、検出した二値化データと、初期値データとを比較する。制御装置100は、ステップS103へ進む。
制御装置100は、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、路面特徴の変化を検出したか否かを判定する(ステップS103)。より詳しくは、イベント検出部132は、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、路面特徴が初期値データと比較して部分的に検出できない箇所を検出したと判定した場合(ステップS103でYes)、ステップS104へ進む。イベント検出部132は、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、路面特徴の変化を検出していないと判定した場合(ステップS103でNo)、ステップS105へ進む。
路面特徴の変化を検出したと判定した場合(ステップS103でYes)、制御装置100は、第二カメラユニット220の動作を開始させ、路面特徴の変化を検出したときから第一所定期間、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データをイベント記録データを保存する(ステップS104)。より詳しくは、記録制御部123は、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データに基づき、路面特徴の変化が検出されたときから第一所定期間の第二映像データをイベント記録データとして保存する。記録制御部123によって、イベント記録データを記録部230に保存させ、ステップS105に進む。
制御装置100は、駐車監視機能を終了したか否かを判定する(ステップS105)。駐車監視機能の終了とは、例えばアクセサリ電源がONとなったことや、操作部250の操作によって駐車監視機能が停止されたことなどで判定される。
ステップS105において、駐車監視機能が終了したと判定された場合(ステップS105でYes)、本処理を終了する。駐車監視機能が終了していないと判定された場合(ステップS105でNo)、ステップS103に戻る。
図8を用いて、駐車監視機能の処理の流れの他の例について説明する。図8は、第一実施形態に係る制御装置100における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。ステップS111ないしステップS113、ステップS115、ステップS116の処理は、図7に示すフローチャートのステップS101ないしステップS103、ステップS104、ステップS105と同様の処理を行う。
路面特徴の変化を検出したと判定した場合、つまり、路面特徴が初期値データと比較して部分的に検出できない箇所を検出したと判定した場合(ステップS113でYes)、制御装置100は、イベント検出部132によって、路面特徴検出部131の検出結果に基づいて、路面特徴の部分的に検出できない箇所の変動を検出したか否かを判定する(ステップS114)。イベント検出部132によって、路面特徴検出部131の検出結果が路面特徴の部分的に検出できない箇所の変動を検出したと判定した場合(ステップS114でYes)、ステップS115へ進む。イベント検出部132によって、路面特徴検出部131の検出結果が路面特徴の部分的に検出できない箇所の変動を検出していないと判定した場合(ステップS114でNo)、ステップS116へ進む。
上述したように、本実施形態では、車両の周辺かつ近傍を撮影する第一カメラユニット210が撮影した第一映像データから路面特徴の変化を検出したこと、つまり、路面特徴が初期値データと比較して部分的に検出できない箇所を検出したことを第一イベントとして検出する。第一イベントを検出した場合、車両に対する監視範囲を撮影する第二カメラユニット220が撮影した第二映像データをイベント記録データとして保存する。本実施形態では、第一映像データから路面特徴を検出するので、車両との軽微な接触に関連しない、車両から離れた歩行者や他車両などが検出されることを低減することができる。本実施形態は、不要なイベント記録データが保存されることを低減することができる。このようにして、本実施形態によれば、適切に駐車監視を行うことができる。
本実施形態では、第一映像データから路面特徴が部分的に検出できない場合、第一イベントとして検出する。本実施形態によれば、車両の周辺かつ近傍において、駐車枠線のような路面特徴の上に、駐車開始後に物体が存在する場合、イベント記録データを保存することができる。本実施形態によれば、衝突に相当する加速度が生じない、駐車場における軽微な接触が生じるような状態などを適切に検出することができる。
本実施形態では、第一映像データから路面特徴が部分的に検出できない箇所が変動する場合、第一イベントとして検出する。本実施形態によれば、車両の周辺かつ近傍において、駐車枠線のような路面特徴の上に、駐車開始後に存在する物体が移動する場合、イベント記録データを保存することができる。
本実施形態では、路面の色、模様、凹凸、路面上に位置する小石のような特徴物を路面特徴として検出する。本実施形態によれば、車両の周辺かつ近傍の変化の有無を確実に検出することができる。
本実施形態では、車両の周辺かつ近傍における駐車区画の境界を示す駐車枠線のような駐車区画基準を路面特徴として検出する。本実施形態によれば、車両の周辺かつ近傍の変化の有無を確実に検出することができる。
[第二実施形態]
図9を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10について説明する。図9は、第二実施形態に係る制御装置100における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。車両用記録装置10は、第二カメラユニット220を備えていない点で第一実施形態と異なる。本実施形態では、俯瞰映像用カメラである第一カメラユニット210が、第一撮影部と第二撮影部として機能する。
第一カメラユニット210は、映像を撮影するフレームレートを、センサモードと撮影モードとに切り替え可能である。センサモードの場合、第一カメラユニット210は、第一撮影部として機能する。センサモードの第一カメラユニット210は、フレームレートが例えば1fpsから5fpsの間程度に設定される。センサモードの場合に第一カメラユニット210が撮影した映像データが第一映像データである。撮影モードの場合、第一カメラユニット210は、第二撮影部として機能する。撮影モードの場合、第一カメラユニット210は、フレームレートがセンサモードより高い値、例えば30fpsに設定される。撮影モードの場合に第一カメラユニット210が撮影した映像データが第二映像データである。
映像データ取得部120は、センサモードの場合、第一カメラユニット210が撮影した映像のうち、垂直方向の撮影画角における下方30°から45°程度の範囲を切り出して第一映像データを取得する。映像データ取得部120は、撮影モードの場合、第一カメラユニット210が撮影した映像において第一映像データより垂直方向に広い画角の映像、例えば、垂直方向に切り出しを行わない映像を第二映像データとして取得する。言い換えると、センサモードの場合に映像データ取得部120が取得する第一映像データは、車両の周辺かつ近傍を撮影した映像であり、例えば、車両から50cmから2m程度の範囲の路面を撮影した映像である。これに対し、撮影モードの場合に映像データ取得部120が取得する第二映像データは、垂直画角が120度など、広い範囲を撮影した映像である。
駐車監視機能の処理の流れの他の例について説明する。ステップS121、ステップS123、ステップS124、ステップS126、ステップS127の処理は、図7に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS105と同様の処理を行う。
制御装置100は、第一カメラユニット210をセンサモードとして撮影を開始する(ステップS122)。より詳しくは、制御装置100は、第一カメラユニット210のフレームレートを、例えば1fpsから5fpsの間程度となるような撮影を行う。制御装置100は、ステップS123へ進む。
路面特徴の変化を検出したことを示すと判定する場合(ステップS124でYes)、制御装置100は、第一カメラユニット210をセンサモードとしての動作から撮影モードとしての動作に切り替える(ステップS125)。より詳しくは、制御装置100は、第一カメラユニット210のフレームレートを、例えば30fpsとして動作させる。制御装置100は、ステップS126へ進む。
制御装置100は、路面特徴の変化が検出され、撮影モードとして動作したときから第一所定期間の間に、第一カメラユニット210が撮影した第二映像データをイベント記録データとして保存する(ステップS126)。より詳しくは、記録制御部123は、撮影モードとして動作している第一カメラユニット210が撮影した第二映像データに基づき、路面特徴の変化が検出されたときから第一所定期間の第二映像データをイベント記録データとして保存する。イベント記録データは、第二映像データを切り出して視点変換して合成した映像データであってもよいし、切り出し、視点変換、合成を行わない映像データであってもよい。記録制御部123によって、イベント記録データを記録部230に保存させ、ステップS127に進む。
上述したように、本実施形態では、俯瞰映像用カメラである第一カメラユニット210が撮影した映像を切り出して第一映像データを取得し、俯瞰映像用カメラが撮影した映像において第一映像より垂直方向に広い画角の映像を第二映像データとして取得する。本実施形態では、第一カメラユニット210によって、車両の周辺かつ近傍を撮影した第一映像データと、車両に対する監視範囲を撮影した第二映像データとを取得することができる。
本実施形態では、第一カメラユニット210のフレームレートを、センサモードと撮影モードとで変える。本実施形態では、センサモードの第一カメラユニット210が撮影した第一映像データから路面特徴を検出することによって、処理の負荷を低減することができる。本実施形態では、撮影モードの第一カメラユニット210が撮影した第二映像データを、適切なフレームレートにすることができる。
[第三実施形態]
図10を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10について説明する。図10は、第三実施形態に係り、路面特徴を検出する範囲を説明する図である。車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。車両用記録装置10は、路面特徴検出部131における処理が第一実施形態と異なる。
図10に示すように、路面特徴検出部131は、車両から所定範囲を検出範囲として、路面特徴を検出する。図10において、斜線で示す範囲が所定範囲である。所定範囲は、例えば車両から50cmから2m程度の範囲とする。所定範囲は、例えば、車両が駐車した際に駐車区画の内側に相当する範囲としてもよい。
本実施形態によれば、駐車枠線などがない駐車場においても、路面特徴を検出することができる。
[第四実施形態]
図11ないし図13を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Aについて説明する。図11は、第四実施形態に係る制御装置100Aを有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。図12は、第二イベント記録データとして保存される第二所定期間を説明する概略図である。図13は、第四実施形態に係る制御装置100Aにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。車両用記録装置10Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。車両用記録装置10Aは、加速度センサ270Aと加速度情報取得部127Aとを備える点と、記録制御部123Aとイベント検出部132Aにおける処理が第一実施形態と異なる。
加速度センサ270Aは、車両に対して生じる加速度を検出するセンサである。加速度センサ270Aは、検出結果を制御装置100Aのイベント検出部132Aに出力する。加速度センサ270Aは、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、および上下方向である。
加速度情報取得部127Aは、加速度センサ270Aの検出結果から、車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する。
イベント検出部132Aは、第一イベントが検出された後、例えば、60秒などの第二所定期間内に加速度情報取得部127Aが閾値以上の加速度を検出した場合を第二イベントとして検出する。イベント検出部132Aは、加速度センサ270Aの検出結果に基づいて、車両に対する第二イベントを検出する。より詳しくは、イベント検出部132Aは、加速度センサ270Aが検出した加速度における閾値以上の加速度が検出されると、第二イベントとして検出する。駐車記録時の第二イベントを検出する閾値は、走行時にイベント検出を行う場合の閾値より小さい閾値を設定してもよい。例えば、走行時のイベント検出を行う加速度の閾値が例えば1G程度である場合、駐車記録時に、第一イベントが検出された後、第二イベント検出を行う加速度の閾値を0.3G程度としてもよい。第二所定期間は、第一所定期間と同一の期間が設定されていてもよく、異なる期間が設定されていてもよい。
図12に示すように、記録制御部123Aは、第一イベントが検出されてから少なくとも第二イベントが検出されるまでの期間を含む第二映像データを第二イベント記録データとして保存する。本実施形態では、第二イベント記録データは、第一イベントが検出されたときから第二イベントが検出された後に第三所定期間経過するまでの間の映像データである。第三所定期間は、第二イベントが検出されてから、例えば10秒などの期間である。
記録制御部123Aは、第一イベントが検出され第二イベントが検出されない場合のイベント記録データを第一イベント記録データとして保存し、第一イベントが検出され第二イベントが検出された場合のイベント記録データを第二イベント記録データとして保存する。記録制御部123Aは、第一イベント記録データの上書き優先度を第二イベント記録データより高くする。第一イベント記録データおよび第二イベント記録データは、いずれも上書き禁止として記録部230に保存される。しかし、記録部230におけるイベント記録データを保存するための容量がイベント記録データで一杯になった場合、次に発生したイベント記録データを保存するために、最も古いイベント記録データへの上書きが必要となることがある。このような場合、第一イベント記録データを優先的に上書き対象とする。
図13を用いて、駐車監視機能の処理の流れの他の例について説明する。ステップS131ないしステップS133、ステップS139の処理は、図7に示すフローチャートのステップS101ないしステップS103、ステップS105と同様の処理を行う。
路面特徴の変化を検出した判定した場合(ステップS133でYes)、制御装置100Aは、第二映像データの記録を開始する(ステップS134)。第二映像データは、第一実施形態のように、第二カメラユニット220が撮影した映像データ、または第二実施形態のように、第一カメラユニット210が撮影モードとして動作して撮影した映像データのいずれであってもよい。また、加速度センサ270Aの出力に基づくイベントの検出は、駐車監視の開始と同時に開始されてもよく、第一イベントの検出により開始されてもよい。制御装置100Aは、ステップS135に進む。
制御装置100Aは、閾値以上の加速度を検出したか否かを判定する(ステップS135)。より詳しくは、制御装置100Aは、イベント検出部132Aによって、閾値以上の加速度が検出された場合、第二イベントを検出したと判定して(ステップS135でYes)、ステップS138に進む。制御装置100Aは、イベント検出部132Aによって、閾値以上の加速度が検出されなかった場合、第二イベントを検出しないと判定して(ステップS135でNo)、ステップS136に進む。
閾値以上の加速度が検出されなかった場合(ステップS135でNo)、制御装置100Aは、第二所定期間が経過したか否かを判定する(ステップS136)。第二所定期間が経過したと判定する場合(ステップS136でYes)、ステップS137へ進む。第二所定期間が経過したと判定しない場合(ステップS136でNo)、ステップS136の処理を再度実行する。
制御装置100Aは、映像データ処理部122によって、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データを第一イベント記録データとして保存する(ステップS137)。より詳しくは、映像データ処理部122によって、第二カメラユニット220から取得した、路面特徴の変化を検出したときから第一所定期間の第二映像データを第一イベント記録データとして生成する。制御装置100Aは、第一所定期間が経過したと判定されると、記録制御部123Aによって、映像データ処理部122が生成した第一イベント記録データを記録部230に保存させ、ステップS139に進む。
閾値以上の加速度が検出された場合(ステップS135でYes)、制御装置100Aは、映像データ処理部122によって、第二カメラユニット220が撮影した第二映像データを第二イベント記録データとして保存する(ステップS138)。より詳しくは、映像データ処理部122によって、第二カメラユニット220から取得した、路面特徴の変化を検出したときから第二イベントを検出するまでの期間および第二イベントを検出してから第三所定期間経過するまので第二映像データを第二イベント記録データとして生成する。制御装置100Aは、第三所定時間が経過したと判定されると、記録制御部123Aによって、映像データ処理部122が生成した第二イベント記録データを記録部230に保存させ、ステップS139に進む。
上述したように、本実施形態では、第一イベントが検出された後、所定時間内に閾値以上の加速度を検出した場合を第二イベントとして検出することができる。本実施形態では、第一イベントが検出されてから少なくとも第二イベントが検出されるまでの期間の映像データをイベント記録データとして保存することができる。
本実施形態では、第一イベント記録データは第二イベント記録データより上書き優先度を高くすることができる。本実施形態によれば、路面特徴の変化が検出された後、閾値以上の加速度を検出した場合のイベント記録データを、上書きされにくくすることができる。
本発明に係る車両用記録装置10は、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
[変形例]
上記では、イベント記録データは、路面特徴の変化の検出時点から第一所定期間、または、路面特徴の変化を検出した時点からイベント検出時を含む第二所定期間の映像データであるが、これに限定されない。例えば、イベント記録データは、イベントを検出した後、他車両VAのナンバープレート等の文字情報が認識されるまでの映像データでもよい。または、例えば、イベント記録データは、イベントを検出した後、人物Mの顔が認識されるまでの映像データでもよい。
上記において、路面特徴の変化が検出された方向の撮影範囲を広くしたイベント記録データを保存してもよい。
10 車両用記録装置
100 制御装置(車両用記録制御装置)
110 バス
120 映像データ取得部
121 バッファメモリ
122 映像データ処理部
123 記録制御部
124 再生制御部
125 操作制御部
126 表示制御部
128 位置情報取得部
130 駐車検出部
131 路面特徴検出部
132 イベント検出部
210 第一カメラユニット
220 第二カメラユニット
230 記録部
250 操作部
260 表示部
280 GPS受信部

Claims (10)

  1. 車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記車両が駐車していることを検出する駐車検出部と、
    前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出部と、
    前記路面特徴検出部が路面特徴の変化を検出したことを第一イベントとして検出するイベント検出部と、
    前記イベント検出部が第一イベントを検出した場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御部と、
    を備える、車両用記録制御装置。
  2. 前記路面特徴検出部は、駐車開始時の路面特徴に対し路面特徴が部分的に検出できない、または部分的に検出できない箇所が変動していることを路面特徴の変化として検出する、
    請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  3. 前記路面特徴検出部は、前記車両の周辺かつ近傍における路面の色、模様、凹凸、路面上に位置する物体の特徴を路面特徴として検出する、請求項1または2に記載の車両用記録制御装置。
  4. 前記路面特徴検出部は、前記車両の周辺かつ近傍における駐車区画の境界を示す駐車枠線を含む駐車区画基準を路面特徴として検出する、請求項1または2に記載の車両用記録制御装置。
  5. 前記車両に対して加わる加速度情報を取得する加速度情報取得部、
    を備え、
    前記イベント検出部は、前記第一イベントが検出された後、所定時間内に前記加速度情報取得部が閾値以上の加速度を検出した場合を第二イベントとして検出し、
    前記記録制御部は、第一イベントが検出されてから少なくとも第二イベントが検出されるまでの期間の前記第二映像データをイベント記録データとして保存する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置。
  6. 前記記録制御部は、第一イベントが検出されて第二イベントが検出されない場合のイベント記録データを第一イベント記録データとして保存し、第一イベントが検出されて第二イベントが検出された場合のイベント記録データを第二イベント記録データとして保存し、第一イベント記録データは第二イベント記録データより上書き優先度を高くする、
    請求項5に記載の車両用記録制御装置。
  7. 前記映像データ取得部は、前記車両の周辺を撮影する俯瞰映像用カメラが撮影した映像を切り出して前記第一映像データを取得し、前記俯瞰映像用カメラが撮影した映像において前記第一映像データより垂直方向に広い画角の映像を前記第二映像データとして取得する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用記録制御装置および、
    車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部、前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部、前記第一撮影部が撮影した第一映像データおよび前記第二撮影部が撮影した第二映像データを保存する記録部との少なくともいずれかを備えることを特徴とする車両用記録装置。
  9. 車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、
    前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出ステップと、
    前記路面特徴検出ステップによって路面特徴の変化が検出されたことを第一イベントとして検出するイベント検出ステップと、
    前記イベント検出ステップによって第一イベントが検出された場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御ステップと、
    を含む車両用記録制御方法。
  10. 車両の周辺かつ近傍を撮影する第一撮影部が撮影した第一映像データ、および前記車両に対する監視範囲を撮影する第二撮影部が撮影した第二映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、
    前記車両の駐車時に前記第一映像データから、前記車両の周辺かつ近傍における路面特徴を検出する路面特徴検出ステップと、
    前記路面特徴検出ステップによって路面特徴の変化が検出されたことを第一イベントとして検出するイベント検出ステップと、
    前記イベント検出ステップによって第一イベントが検出された場合、前記第二映像データをイベント記録データとして保存する記録制御ステップと、
    を車両用記録制御装置として動作するコンピュータに実行させるためのプログラム。
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