JP2022053315A - 車両用記録制御装置、車両用記録装置及び車両用記録制御方法 - Google Patents

車両用記録制御装置、車両用記録装置及び車両用記録制御方法 Download PDF

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Masahiro Nakamura
義仁 木下
Yoshihito Kinoshita
初秋 高見
Hatsuaki Takami
秀治 遠藤
Hideji Endo
浩嗣 土屋
Hirotsugu Tsuchiya
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Abstract

【課題】第一カメラ回動時の状況が適切に記録できる。【解決手段】車両用記録制御装置100は、車両の異なる方向を撮影できる第一カメラ200と第二カメラ210が撮影した映像データを取得する映像データ取得部120と、第一カメラ200の回動動作を検出するカメラ回動検出部131と、第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第二カメラ210によって第一カメラ200の画角外の死角となる方向の映像を撮影させるカメラ回動時記録データを記録する記録制御部124と、第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動し、第一カメラ200の回動動作が終了した場合に、第二カメラ210を元の方向を撮影する状態に自動的に復帰する回動動作制御部132と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用記録制御装置、車両用記録装置及び車両用記録制御方法に関する。
車両の事故発生に際し、車両に設置した少数の撮像手段でもって撮像範囲を車内外に変換せしめ、事故前後の車両運転情報や事故損害情報などを記録する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、事故が発生した際、衝撃検知信号が水平方向に回動する1軸のCCDカメラに入力されると、CCDカメラが車両内方向に瞬時に反転動作し、設定枚数の車両内方向の画像が撮像されて記録される。
特開2002-293271号公報
近年、車両の前後にそれぞれ2つの回動型カメラが配置されている。これら2つの回動型カメラを用い、一方のカメラの回動時に他方のカメラが一方のカメラの死角を記録できることが望ましい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一方のカメラの回動時に一方のカメラの死角の状況が適切に記録できることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両の異なる方向を撮影できる第一カメラと第二カメラが撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記第一カメラの回動動作を検出するカメラ回動検出部と、前記カメラ回動検出部が前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラによって前記第一カメラの画角外の死角となる方向の映像を撮影させるカメラ回動時記録データを記録し、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記カメラ回動時記録データの記録を停止する記録制御部と、前記カメラ回動検出部が前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラを前記第一カメラの画角外の死角となる方向に自動的に補完回動し、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記第二カメラを元の方向を撮影する状態に自動的に復帰する回動動作制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用記録装置は、上記の車両用記録制御装置、並びに、前記車両の前方を撮影する第一カメラ及び前記車両の後方を撮影する第二カメラと、前記カメラ回動時記録データを記録する記録部と、の少なくともいずれかを備え、前記第一カメラ又は前記第二カメラのそれぞれを鉛直方向と交わる平面上で回動する回動部を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用記録制御方法は、第一カメラの回動動作を検出するステップと、前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラによって前記第一カメラの画角外の死角となる方向を撮影させるカメラ回動時記録データを記録するステップと、前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラを前記第一カメラの画角外の死角となる方向に自動的に補完回動するステップと、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記カメラ回動時記録データの記録を停止するステップと、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記第二カメラを元の方向を撮影する状態に自動的に復帰するステップと、を含む。
本発明によれば、一方のカメラの回動時に一方のカメラの死角の状況が適切に記録できるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、第一実施形態に係る回動動作制御部の非対象の通常走行時の制御を示す説明図である。 図4は、第一実施形態に係る回動動作制御部の対象制御における互いの画角が所定範囲で重なった状態を示す説明図である。 図5は、第一実施形態に係る回動動作制御部の対象制御における第二カメラの自動的な補完回動状態を示す説明図である。 図6は、第一実施形態の第一変形例に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、第一実施形態の第一変形例に係る回動動作制御部の対象制御における互いの画角が所定範囲で近づいた状態を示す説明図である。 図8は、第一実施形態の第一変形例に係る回動動作制御部の対象制御における第二カメラの自動的な補完回動状態を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラムの実施形態が詳細に説明されている。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
<車両用記録装置10の構成>
図1は、第一実施形態に係る車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、第一カメラ200の回動を検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に補完回動させ、第一カメラ200と第二カメラ210の映像データに基づくカメラ回動時記録データを記録する。
車両用記録装置10は、いわゆるドライブレコーダである。車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。車両用記録装置10は、第一カメラ200と、第二カメラ210と、マイクロフォン220と、記録部230と、操作部240と、表示部250と、スピーカ260と、加速度センサ270と、GPS(Global Positioning System)受信部280と、回動部290と、車両用記録制御装置100と、を備える。
第一カメラ200は、車両の前方を撮影するカメラである。本実施形態では、第一カメラ200は、車両の前方の一方向を向いた単数のカメラを用いて説明するが、複数のカメラ群であってもよい。第一カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、第一カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。第一カメラ200は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中、車両に対するイベントを任意のセンサにより検出し、検出を機に映像の撮影を開始する駐車監視モードを有していてもよいし、動作用電源に余裕がある間は常時撮影をしてもよい。第一カメラ200は、撮影した映像データを車両用記録制御装置100の映像データ取得部120に出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。
第二カメラ210は、車両の後方を撮影するカメラである。本実施形態では、第二カメラ210は、車両の後方の一方向を向いた単数のカメラを用いて説明するが、複数のカメラ群であってもよい。第二カメラ210は、例えば、車両の車室内後方における車両の後方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、第二カメラ210は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。第二カメラ210は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中、車両に対するイベントを任意のセンサにより検出し、検出を機に映像の撮影を開始する駐車監視モードを有していてもよいし、動作用電源に余裕がある間は常時撮影をしてもよい。駐車監視モードの詳しい説明は省略するが、任意のセンサ、第一カメラ200及び第二カメラ210が互いに連携動作するようなものでもよい。第二カメラ210は、撮影した映像データを車両用記録制御装置100の映像データ取得部120に出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。
マイクロフォン220は、車両の車室内の音声の音声データを収音する。例えば、マイクロフォン220は、車両用記録装置10を構成する筐体内に配置される。また、マイクロフォン220は、他の車載ナビゲーションシステムの図示しない表示部の近傍に配置されていてもよい。マイクロフォン220は、収音した車室内の音声データを音声データ取得部121に出力する。
ここで、車両用記録装置10は、車両の車室外の音声の音声データを取得する図示しない第二マイクロフォンを備えてもよい。第二マイクロフォンは、複数配置されていてもよい。例えば、第二マイクロフォンは、運転席のドアミラーの近傍、運転席のドアの近傍、車両のフロントバンパ、又は、車両のフロントグリルに配置されていてもよい。第二マイクロフォンは、収音した車室外音声データを音声データ取得部121に出力してもよい。
記録部230は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶などに用いられる。記録部230は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、メモリカードなどである。また、記録部230は、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部230は、車両用記録制御装置100の記録制御部124から出力された制御信号に基づいて、イベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データを記録する。
操作部240は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部240は、撮影した映像データを記録部230に手動で記録する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、記録部230に記録したイベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、記録部230に記録したイベント記録データ又はカメラ回動時記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部240は、操作情報を車両用記録制御装置100の操作制御部126に出力する。
表示部250は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、又は、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部250は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。表示部250は、車両用記録制御装置100の表示制御部127から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部250は、第一カメラ200が撮影している映像、第二カメラ210が撮影している映像、又は、記録部230に記録された映像を表示する。
スピーカ260は、一例としては、車両用記録装置10に固有の音声出力装置、又は、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した音声出力装置などである。スピーカ260は、車両用記録制御装置100の音声出力制御部128から出力された音声信号に基づいて、音声を出力する。スピーカ260は、マイクロフォン220を用いて取得した車室内の音声、又は、第二マイクロフォンを用いて取得した車室外の音声を出力する。
加速度センサ270は、車両に加わる加速度を検出するセンサである。加速度センサ270は、検出結果を車両用記録制御装置100のイベント検出部129に出力する。加速度センサ270は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、及び上下方向である。3軸方向の加速度によって、車両に対する衝撃が検出可能である。
GPS受信部280は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部280は、受信した電波の信号を車両用記録制御装置100の位置情報取得部130に出力する。
回動部290は、回動動作制御部132からの回動信号を受信して第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれを自動的に回動させる。ここでは、回動部290は、水平方向である左右方向に第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれを自動的に回動させる。しかし、これに限られない。回動部290は、上下方向に第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれを回動させてもよい。特に、回動部290は、第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれを鉛直方向と交わる平面上で回動させるとよい。第一カメラ200又は第二カメラ210は回動動作制御部132からの回動信号によらず、手動操作により回動可能としてもよい。
回動部290は、第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれの回動動作信号をカメラ回動検出部131に送信する。ここでは、第一カメラ200は、回動部290によって、回動動作制御部132からの回動信号を受信して自動的に回動する。しかし、これに限られない。第一カメラ200は、回動部290を用いて、運転者によって手動で回動させてもよい。なお、実施形態では第二カメラ210は、回動部290を用いて、自動的に回動可能であり、運転者によって手動で回動させることはない構成として説明する。
<車両用記録制御装置100の構成>
車両用記録制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。車両用記録制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。車両用記録制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは車両用記録制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。
車両用記録制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、音声データ取得部121と、バッファメモリ122と、映像データ処理部123と、記録制御部124と、再生制御部125と、操作制御部126と、表示制御部127と、音声出力制御部128と、イベント検出部129と、位置情報取得部130と、カメラ回動検出部131と、回動動作制御部132と、を有する。
映像データ取得部120は、車両の周辺を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部120は、第一カメラ200及び第二カメラ210が出力した映像データを取得し、バッファメモリ122に出力する。
音声データ取得部121は、車両の車室内の音声である音声データを取得する。音声データ取得部121は、車両の車室外の音声である車室外音声データを取得する。より詳しくは、音声データ取得部121は、マイクロフォン220及び第二マイクロフォンから車室内の音声データ及び車室外音声データを取得して、バッファメモリ122に出力する。
バッファメモリ122は、車両用記録制御装置100が備える内部メモリであり、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に保存するメモリである。バッファメモリ122は、音声データ取得部121が取得した一定時間分の音声データを、更新しながら一時的に保存するメモリである。
映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データを、例えばH.264やMPEG-4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データを、記録順に60秒間の映像データを1ファイルとして生成する。映像データ処理部123は、生成した映像データを記録制御部124に出力する。また、映像データ処理部123は、生成した映像データを表示制御部127に出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで言う映像データとは、第一カメラ200が撮影した映像に加えて、第二カメラ210が撮影した映像、及び、マイクロフォン220が収音した音声が含まれたデータであってもよい。
記録制御部124は、映像データ処理部123でファイル化された映像データを、記録部230に記録させる制御を行う。記録制御部124は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部123でファイル化された映像データを、上書き可能なループ記録データとして、記録部230に記録する。より詳しくは、記録制御部124は、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部123が生成した映像データを記録部230に記録し続け、記録部230の容量が一杯になった場合には、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
また、記録制御部124は、イベント検出部129が車両に対するイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づく上書き禁止のイベント記録データをとして記録部230に記録する。なお、記録制御部124は、映像データ及び車室内の音声データに加えて、車室外音声データに基づく上書き禁止のイベント記録データを記録してもよい。
さらに、記録制御部124は、カメラ回動検出部131が第一カメラ200の回動を検出した場合に、映像データに基づくカメラ回動時記録データを記録する。カメラ回動時記録データには、第二カメラ210によって第一カメラ200の画角外の死角となる方向の映像を撮影させる。カメラ回動時記録データには、第一カメラ200が撮影する映像も含む。なお、記録制御部124は、映像データに加えて、車室外音声データに基づくカメラ回動時記録データを記録してもよい。
再生制御部125は、選択されたイベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データを再生する。再生制御部125は、操作制御部126から出力された選択操作及び再生操作の制御信号に基づいて、記録部230に記録されたイベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データを再生するよう制御する。
操作制御部126は、操作部240が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部126は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、映像データの選択操作を示す選択操作情報、映像データの再生操作を示す再生操作情報、又は、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部126は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
表示制御部127は、再生制御部125からの制御信号に基づいて、表示部250における映像データの表示を制御する。表示制御部127は、映像データを表示部250に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部127は、第一カメラ200が撮影している映像、第二カメラ210が撮影している映像、又は、再生制御部125が再生する記録部230に記録されたイベント記録データ、ループ記録データ若しくはカメラ回動時記録データを表示部250に表示させる。
音声出力制御部128は、選択されたイベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データに対応する音声データをスピーカ260から出力させる音声信号を出力する。音声出力制御部128は、操作制御部126から出力された選択操作及び再生操作の制御信号に基づいて、記録部230に記録されたイベント記録データ、ループ記録データ又はカメラ回動時記録データに対応する音声データをスピーカ260から出力させる音声信号を出力する。
イベント検出部129は、車両に対するイベントを検出する。イベント検出部129が車両に対するイベントを検出する方法は任意であるが、例えば任意のセンサで検出するイベントである。一例としてイベント検出部129は、加速度センサ270の検出結果に基づいて、イベントを検出する。この場合には、イベント検出部129は、加速度センサ270が検出した加速度における所定の閾値以上の加速度が検出されると、イベントとして検出する。イベント検出部129がイベントとして検出する加速度は、接触事故などの車両に対する衝撃が検出されるような閾値が設定される。
位置情報取得部130は、GPS受信部280が受信した電波に基づいて、車両の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。位置情報取得部130が算出した位置情報は、イベント検出部129がイベントを検出した場合に、イベント記録データとともに記録される。位置情報取得部130が算出した位置情報は、カメラ回動検出部131が第一カメラ200の回動を検出した場合に、カメラ回動時記録データとともに記録される。
カメラ回動検出部131は、第一カメラ200及び第二カメラ210それぞれの回動状態を検出する。カメラ回動検出部131が第一カメラ200及び第二カメラ210それぞれの回動状態を検出する方法は任意であるが、一例として、回動部290に内蔵されているエンコーダによって第一カメラ200又は第二カメラ210と車両用記録装置10の本体との回動相対位置を検出することに基づいて、第一カメラ200及び第二カメラ210それぞれの回動状態を検出する。
回動動作制御部132は、車両用記録装置10の第一カメラ200及び第二カメラ210それぞれを回動動作させる回動部290を制御する。本実施形態では、回動動作制御部132は、回動信号を第一カメラ200又は第二カメラ210の回動部290に出力し、回動部290を回動動作する。
具体的には、回動動作制御部132は、運転者が第一カメラ200の回動を指示した場合に、第一カメラ200を運転者の側方や車両の後方に向けて回動する。回動動作制御部132は、運転者による第一カメラ200の回動動作を指示する操作が終了した場合に、第一カメラ200を元の前方に向けて回動する。
回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131が第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動する。回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131が第一カメラの回動動作を終了し元の前方を撮影する状態に戻ったことを検出した場合に、第二カメラ210を元の車両の後方を撮影する状態に自動的に復帰するよう回動する。
ここで、回動動作制御部132は、第二カメラ210を、第一カメラ200に対して同位相方向に回動する。回動動作制御部132は、回動信号を第一カメラ200又は第二カメラ210の回動部290に出力し、第一カメラ200又は第二カメラ210のそれぞれを鉛直方向と交わる平面上で回動する。なお、鉛直方向と交わる平面上とは、水平面が主であるが、鉛直方向に対して傾斜した傾斜面などであってもよい。
<車両用記録制御装置100における情報処理>
次に、図2を用いて、車両用記録制御装置100における処理の流れについて説明する。図2は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、第一カメラ回動検出を実施するループ記録処理を行う場合について説明する。ループ記録処理中の他のイベント検出については、周知技術であるので、説明を省略する。
車両用記録制御装置100は、第一カメラ回動検出及びループ記録を開始する(ステップS101)。車両用記録制御装置100は、映像データ処理部123によって、バッファメモリ122に保存された映像データから、所定期間の映像ごとのループ記録データを生成する。車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、ループ記録データを記録部230に記録させる。車両用記録制御装置100は、ステップS102に進む。ループ記録されるデータは、第一カメラ200及び第二カメラ210が撮影した映像データである。また、映像データに加えて音声データを含んでもよい。映像データに加えて第二マイクロフォンが取得した車室外音声データを含めるが、マイクロフォン220が取得した車室内の音声データは、プライバシーの観点からループ記録に含めないようにしてもよい。
車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作を検出したか否かを判定する(ステップS102)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者が第一カメラ200の回動指示を回動動作制御部132に指令し、回動部290が第一カメラ200を回動動作する第一カメラの回動動作を検出する。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作が検出された場合(ステップS102でYes)には、処理がステップS103に進む。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作が検出されなかった場合(ステップS102でNo)には、処理がステップS108に進む。
第一カメラ200の回動動作が検出された場合(ステップS102でYes)には、車両用記録制御装置100は、第一カメラ200及び第二カメラ210が撮影した映像データに基づく、カメラ回動時記録データを記録する(ステップS103)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、映像データ処理部123によって、記録部230に記録されたループ記録映像データから、第一カメラ200の回動動作の検出時点から第一カメラ200の回動動作の終了時点を含む期間の映像データをカメラ回動時記録データとして生成する。ここで、ステップS103の処理は、ステップS102でYesとなったときから始まるので、ステップS107の処理の終了まで実行される。つまり、カメラ回動時記録データは、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動時の画像データである。車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、カメラ回動時記録データを記録部230に記録する。車両用記録制御装置100は、処理がステップS104に進む。
車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出されたかを判定する(ステップS104)。より詳しくは、まず、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者が第一カメラ200の回動指示を回動動作制御部132に指令し、回動部290が第一カメラ200を回動動作する第一カメラ回動状態を検出する。次に、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者の回動指示に基づき回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出されたかを判定する。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出された場合(ステップS104でYes)には、処理がステップS105に進む。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出されなかった場合(ステップS104でNo)には、処理がステップS106に進む。
ここで、回動動作制御部132及びカメラ回動検出部131の回動動作に関係しない、通常走行時の制御を以下に説明する。図3は、第一実施形態に係る回動動作制御部132及びカメラ回動検出部131の回動動作に関係しない、通常走行時の制御を示す説明図である。図3に示されるように、第一カメラ200は、車両Aの車室内前方における車両Aの前方を撮影可能な位置に配置され、車両Aの前方を向いた視野角W1を有する。第二カメラ210は、車両Aの車室内後方における車両Aの後方を撮影可能な位置に配置され、車両Aの後方を向いた視野角W2を有する。
次に、回動動作制御部132及びカメラ回動検出部131の回動動作に関係する制御における互いの画角が所定範囲で重なった状態を以下に説明する。図4は、第一実施形態に係る回動動作制御部132及びカメラ回動検出部131の回動動作に関係する制御における互いの画角が所定範囲で重なった状態を示す説明図である。図4に示されるように、車両Aに人物P1が近づいて来るときに運転者が第一カメラ200の回動を回動動作制御部132に指示する。そして、第一カメラ200の回動動作が検出された場合には、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第一カメラ200を人物P1の存在する側方に向けて水平面上で図示矢印のように上から見て時計回りに回動する。第一カメラ200は、車両Aの側方を向き、車両Aの側方を向いて人物P1を撮影する視野角W3を有する。このとき、カメラ回動検出部131は、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲θ(≧θ0)で重なることを検出する。
回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出された場合(ステップS104でYes)には、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動する(ステップS105)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に向けて水平面上で自動的に補完回動する。
次に、回動動作制御部132の対象制御における第二カメラ210の自動的な補完回動状態を以下に説明する。図5は、第一実施形態に係る回動動作制御部132の対象制御における第二カメラ210の自動的な補完回動状態を示す説明図である。図5に示されるように、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲θ(≧θ0)で重なることが検出された場合には、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に向けて水平面上で図示矢印のように上から見て時計回りに自動的に補完回動する。第二カメラ210は、車両Aの第一カメラ200の向いた側方とは反対側の側方を向き、車両Aの左側方を向いて人物P2を撮影する視野角W4を有する。このとき、カメラ回動時記録データには、第一カメラ200が撮影する映像と、第二カメラ210によって第一カメラ200の画角外の死角となる方向の映像と、が記録できる。
車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作の終了を検出したかを判定する(ステップS106)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者による第一カメラ200の回動動作を指示する操作が終了したことに基づいて、第一カメラ200の回動動作の終了を検出する。ここで、運転者による第一カメラ200の回動動作を指示する操作の終了、とは第一カメラ200を任意方向に向けた状態での一時的な回動動作の停止状態は含まれず、回動操作をすべて完了し元の状態に戻すことを意味する。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作の終了が検出された場合(ステップS106でYes)には、処理がステップS107に進む。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、第一カメラ200の回動動作の終了が検出されなかった場合(ステップS106でNo)には、処理がステップS104に進む。
第一カメラ200の回動動作の終了が検出された場合(ステップS106でYes)には、車両用記録制御装置100は、第一カメラ回動検出及びループ記録に復帰する(ステップS107)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第一カメラ200を元の前方に向けて水平面上で回動する。車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第二カメラ210を、第一カメラ200と同位相方向に元の後方に向けて水平面上で回動する。そして、車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、カメラ回動時記録データの記録を第一カメラ200及び第二カメラ210の回動動作の終了後に元の方向を撮影する状態に戻ったことを機に停止する。これにより、カメラ回動時記録データは、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動復帰時の画像データをも記録する。そして、車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、記録部230へのループ記録データの記録に復帰する。車両用記録制御装置100は、処理がステップS108に進む。
第一カメラ200の回動動作が検出されなかった場合(ステップS102でNo)並びに第一カメラ回動検出及びループ記録に復帰した場合(ステップS107の処理後)には、車両用記録制御装置100は、第一カメラ回動検出及びループ記録を終了するかを判定する(ステップS108)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、操作制御部126によって、終了操作情報が出力されると、第一カメラ回動検出及びループ記録を終了すると判定して(ステップS108でYes)、処理が終了される。車両用記録制御装置100は、操作制御部126によって、終了操作情報が出力されていないと、第一カメラ回動検出及びループ記録を終了しないと判定して(ステップS108でNo)、ステップS102の処理が再度実行される。
<効果>
このように、第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第一カメラ200及び第二カメラ210の映像データに基づくカメラ回動時記録データを記録する。
上述したように、本実施形態では、第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第一カメラ200の回動状態及び第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動した状態で撮影したカメラ回動時記録データを記録できる。そのために、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることが検出された場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動できる。また、第一カメラ200の回動動作が終了した場合に、第二カメラ210を元の後方に向けて回動できる。
第一カメラ200の回動時には、第一カメラ200の向いていない車両の反対側に大きな死角が生じ、他のイベントが発生する場合がある。本実施形態によれば、第一カメラ200の回動動作を検出した場合に、第一カメラ200の回動状態及び第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動した状態で撮影させ、車両の周辺に死角の極めて無い状態で、第一カメラ200及び第二カメラ210の映像データに基づくカメラ回動時記録データを記録できる。本実施形態によれば、例えば、第一カメラ200の向いていない車両の反対側での別のイベントが第二カメラ210で記録できる。また、第一カメラ200及び第二カメラ210の計2台のカメラで画像データを撮影できるので、必要最小限のカメラ台数で歪の少ない高画質な画像データが記録できる。さらに、魚眼系レンズを用いないカメラ構成とした場合には、特殊な画像加工処理をしなくても歪の少ない画像データが記録できるので、特殊なビューワアプリケーション無しで画像データが普通に視聴できる。また、第一カメラ200及び第二カメラ210を、回動部290を介して回動させるので、各カメラの動きやレンズの向きを視認することで、撮影している状態か撮影していない状態かを明確に判別でき、乗車員や撮影される人物は撮影時に安心感を得られる。
本実施形態では、カメラ回動検出部131は、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることを検出できる。回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で重なることを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動できる。本実施形態によれば、カメラ回動時記録データは、回動時にも車両の周辺の死角の極めて少ない画像データが記録できる。
本実施形態では、回動動作制御部132は、第二カメラ210を、第一カメラ200に対して同位相方向に回動できる。本実施形態によれば、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動時に、第一カメラ200の死角部分を第二カメラ210の画像データで撮影できる。これにより、駐車時記録データは、回動時にも車両の周辺の死角の極めて少ない画像データが記録できる。
本実施形態は、回動動作制御部132は、第一カメラ200及び第二カメラ210を鉛直方向と交わる平面上で回動できる。本実施形態によれば、第一カメラ200及び第二カメラ210が鉛直方向と交わる平面上で適宜回動できる。
本実施形態では、記録制御部124は、カメラ回動検出部131が第一カメラ200の回動動作を検出した場合のカメラ回動時記録データに、第二カメラ210が撮影する映像も含められる。本実施形態によれば、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動時に、記録された映像データの証拠能力が向上できる。
本実施形態では、車両用記録装置10は、車両用記録制御装置100、並びに、車両の前方を撮影する第一カメラ200及び車両の後方を撮影する第二カメラ210と、カメラ回動時記録データを記録する記録部230と、の少なくともいずれかを備えられる。本実施形態によれば、第一カメラ200の回動動作の検出時の状況が適切に記録できる。
本実施形態では、車両用記録装置10は、第一カメラ200及び第二カメラ210を鉛直方向と交わる平面上で回動する回動部290を備えられる。本実施形態によれば、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動時画像データとして、第一カメラ200及び第二カメラ210の回動時の車室内の音声データも記録できる。また、車両は、主に上下に振動が発生する。これに対し、第一カメラ200及び第二カメラ210を鉛直方向と交わる平面上で回動する回動部が設けられていると、車両用記録装置10の回動部290が車両の上下の振動の影響を受け難い。これにより、回動部290が破損し難く、車両用記録装置10の耐久性が期待できる。
このように、本実施形態によれば、第一カメラ200の回動動作の検出時からの状況が適切に記録できる。
[第一変形例]
図6、図7及び図8を参照しながら、第一変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図6は、第一実施形態の第一変形例に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。図7は、第一実施形態の第一変形例に係る回動動作制御部132の対象制御における互いの画角が所定範囲で近づいた状態を示す説明図である。図8は、第一実施形態の第一変形例に係る回動動作制御部132の対象制御における第二カメラ210の自動的な補完回動状態を示す説明図である。第一変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第一変形例の車両用記録装置10は、回動動作制御部132が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。詳しくは、第一変形例の車両用記録装置10は、車両用記録制御装置100における処理が、第一実施形態の車両用記録装置10のステップS104と異なるステップS204の処理に置き換わる。
<車両用記録制御装置100における情報処理>
ステップS103に引き続き、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことが検出されたか判定する(ステップS204)。より詳しくは、まず、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者が第一カメラ200の回動指示を回動動作制御部132に指令し、回動部290が第一カメラ200を回動動作する第一カメラ回動状態を検出する。次に、車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、運転者の回動指示に基づき回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことが検出されたか判定する。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことが検出された場合(ステップS204でYes)には、処理がステップS105に進む。車両用記録制御装置100は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことが検出されなかった場合(ステップS204でNo)には、処理がステップS106に進む。
<回動動作制御部132の詳細>
図7に示されるように、回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完的に回動動作する。図7では、上から見て時計回りに回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲(θ1とθ2がほぼ同じ値)まで近づくことを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外に逃げていくように同位相方向に、第一カメラ200の画角外の死角となる方向に、上から見て時計回りに自動的に補完的に回動動作する。
図8に示されるように、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが図7に示す所定範囲まで近づくことが検出された場合には、車両用記録制御装置100は、回動動作制御部132によって、回動部290に回動信号を指令し、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に向けて水平面上で図示矢印のように上から見て時計回りに自動的に補完回動する。特に、回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外に逃げていくように同位相方向に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動するとよい。ここで、第二カメラ210が自動的に補完回動する回動量は、お互いの画角が所定範囲近づいた状態を維持する回動量でよく、回動先の第一カメラ200の反対側の画角と第二カメラ210の反対側の画角とがθ1≒θ2を維持するような回動量であるとよい。第二カメラ210は、車両Aの第一カメラ200の向いた側方とは反対側の側方を向き、車両Aの左側方を向いて撮影する視野角W4を有する。このとき、カメラ回動時記録データには、第一カメラ200が撮影する映像と、第二カメラ210によって第一カメラ200の画角外の死角となる方向の映像と、が幅広い車両の周辺の映像データとして記録できる。
<効果>
本実施形態では、カメラ回動検出部131は、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことを検出する。回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動できる。特に、回動動作制御部132は、カメラ回動検出部131によって、回動させた第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが所定範囲で近づくことを検出した場合に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外に逃げていくように同位相方向に、第二カメラ210を第一カメラ200の画角外の死角となる方向に自動的に補完回動できる。本実施形態によれば、第一カメラ200の画角と第二カメラ210の画角とが近づいた際に第二カメラ210が補完回動でき、第二カメラ210が第一カメラ200の画角外の死角となる方向の画像データを適宜補完して撮影した画像データが明瞭に記録できる。これにより、カメラ回動時記録データの証拠能力が向上できる。
[その他]
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置が実施する処理負担や使用状況などに応じて、その全部又は一部を任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、車両用記録装置10内にて車両用記録装置10を動作させる方法、又は、メモリにロードされ、車両用記録装置10を動作させるコンピュータが実行するプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェア又はソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又は、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は、適宜組み合わせ可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換又は変更が可能である。
上記では車両の前方に設置した第一カメラ200を主体にして後方に設置した第二カメラ210が連動するような実施例として説明したが、各カメラの役割を入れ替え、後方のカメラを主体にしても同様に実施可能である。また、さらに前後方向を規定方向にしたカメラに限らず、左右を規定方向としてそれぞれ向いたカメラの場合や、3台以上のカメラの組み合わせに本発明を適用することも可能である。
また、実施例ではドライブレコーダによる画像データの記録を例に説明したが、リアビューモニタや電子ミラーなど、データ記録を主目的としない撮影用カメラに対しても本発明は応用可能である。
上記では、GPS受信部280を用いてGPS衛星を用いた位置測位システムから位置情報を受信している。しかし、GPS受信部280は、ガリレオシステム、北斗システム又はみちびきシステムなどの他の衛星又は携帯電波網などを用いた位置測位システムを用いるあるいはこれらを組み合わせて用いてもよい。
10 車両用記録装置
100 車両用記録制御装置
110 バス
120 映像データ取得部
121 音声データ取得部
122 バッファメモリ
123 映像データ処理部
124 記録制御部
125 再生制御部
126 操作制御部
127 表示制御部
128 音声出力制御部
129 イベント検出部
130 位置情報取得部
131 カメラ回動検出部
132 回動動作制御部
200 第一カメラ
210 第二カメラ
220 マイクロフォン(マイク)
230 記録部
240 操作部
250 表示部
260 スピーカ
270 加速度センサ
280 GPS受信部
290 回動部

Claims (5)

  1. 車両の異なる方向を撮影できる第一カメラと第二カメラが撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記第一カメラの回動動作を検出するカメラ回動検出部と、
    前記カメラ回動検出部が前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラによって前記第一カメラの画角外の死角となる方向の映像を撮影させるカメラ回動時記録データを記録し、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記カメラ回動時記録データの記録を停止する記録制御部と、
    前記カメラ回動検出部が前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラを前記第一カメラの画角外の死角となる方向に自動的に補完回動し、前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記第二カメラを元の方向を撮影する状態に自動的に復帰する回動動作制御部と、
    を備える、車両用記録制御装置。
  2. 前記カメラ回動検出部は、回動させた前記第一カメラの画角と前記第二カメラの画角とが所定範囲で重なることを検出し、
    前記回動動作制御部は、前記カメラ回動検出部によって、回動させた前記第一カメラの画角と前記第二カメラの画角とが所定範囲で重なることを検出した場合に、前記第二カメラを前記第一カメラの画角外の死角となる方向に自動的に補完回動させる、
    請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  3. 前記回動動作制御部は、前記第二カメラを、前記第一カメラに対して同位相方向に回動する、
    請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置と、
    前記車両の前方を撮影する第一カメラ及び前記車両の後方を撮影する第二カメラと、前記カメラ回動時記録データを記録する記録部と、の少なくともいずれかと、
    を備え、
    前記第一カメラ又は前記第二カメラのそれぞれを鉛直方向と交わる平面上で回動する回動部を備える、車両用記録装置。
  5. 第一カメラの回動動作を検出するステップと、
    前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラによって前記第一カメラの画角外の死角となる方向を撮影させるカメラ回動時記録データを記録するステップと、
    前記第一カメラの回動動作を検出した場合に、前記第二カメラを前記第一カメラの画角外の死角となる方向に自動的に補完回動するステップと、
    前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記カメラ回動時記録データの記録を停止するステップと、
    前記第一カメラの回動動作を終了し元の方向を撮影する状態に戻った場合に、前記第二カメラを元の方向を撮影する状態に自動的に復帰するステップと、
    を含む、車両用記録制御方法。
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