JP2021043069A - 電極冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン電流検出用の一対の電極を局所的に効率良く冷却できる電極冷却構造を提供する。【解決手段】燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の一対の第1電極21及び第2電極22と、第1電極に接続され、燃焼容器2内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路14と、第1電極の外周に設けられる第1電極冷却用金属層31と、第2電極の外周に設けられる第2電極冷却用金属層32と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は電極冷却構造に関し、より詳しくは、試験用の燃焼システム、高熱炉、エンジンの気筒、ガスバーナーあるいはバイオマス燃焼システム等において、燃焼状態を検出するためのイオン電流検出用の電極または点火するための点火放電用の電極を冷却する電極冷却構造に関する。
燃焼容器内の気体燃料が供給される空間内には該気体燃料を点火(着火)させるための一対の電極が備えられている。ここで、一方の電極は電圧発生部と電気的に接続されており、他方の電極は接地される。そして、一方の電極に電圧を印加することにより、一方の電極の先端と他方の電極の先端との間で火花を発生させて該空間内の気体燃料に点火される。
さらに、燃焼容器内の火炎帯領域内又はその近傍には、イオン電流検出用の一対の電極が備えられており、一方の電極に電圧を印加した時に流れる電流の大きさから、イオン電流を測定することにより、燃焼容器内の燃焼状態を把握することができる。
上述した点火用の電極やイオン電流検出用の電極はいずれも火炎帯又はその近傍に位置するため、高温環境下に晒されることが必須である。ところが、あまり高温になり過ぎると、電極の劣化が早まるため、電極自体には大きな耐熱性及び耐久性が要求される。
さらに、実用炉等の燃焼システムでは、イオン電流検出用の電極が高温になり過ぎると、電気的なノイズが大きくなり、精度の良いイオン電流検出が困難となる。
このため、近年では、イオン電流検出用の電極の周囲に、イオン電流検出用電極とは別体で、冷却水通路等を有する冷却部材を設けたイオン電流検出装置が開発されている(特許文献1)。
特開2007−192757号公報。
しかしながら、特許文献1に記載されたイオン電流検出装置の冷却構造を、上述したイオン電流検出用の電極や点火用の電極に用いたとしても、イオン電流検出用の電極や点火用の電極とは別に、冷却水通路を有する冷却用部材を新たに取り付けているので、部品点数が増えると共に、コストが高くなるという問題があった。
本発明の目的は上記の問題点を解決し、新たに複雑な構造の冷却部材を追加することなしに、イオン電流検出用の電極や点火用の電極を効率良く冷却できる電極冷却構造を提供することにある。
本発明に係る電極冷却構造は、燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の一対の第1及び第2電極と、前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記第1電極の外周に設けられた第1電極冷却用金属層と、前記第2電極の外周に設けられた第2電極冷却用金属層と、
を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用の第1及び第2電極の外周に、円筒状の簡単な形の冷却用金属層をそれぞれ設けることにより、イオン電流検出用の第1及び第2電極の高温化が防がれ、実質的にイオン電流検出用の第1及び第2電極が冷却される。また、各電極の全周が円筒状の金属層により保持されるため、電極の物理的な支持強度が向上する。
一実施形態の電極冷却構造では、前記第1電極冷却用金属層は、絶縁層を介して前記イオン電流検出用の第1電極の外周に設けられ、前記第2電極冷却用金属層は、前記第2電極に通電可能に接触すると共に、前記燃焼容器に通電可能に接続される。
この発明の電極冷却構造では、第2電極と電気的に接続する燃焼容器が、接地用の通電部材として有効利用される。
一実施形態の電極冷却構造では、燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の第1及び第2電極と、前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記第1電極の内部に設けられ、前記第1電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入通路と、前記第1電極の内部であって、前記冷却媒体流入通路の外周側に設けられ、前記先端部で前記冷却媒体流入通路に連通し、前記基端部に至る冷却媒体排出通路と、を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用の第1及び第2電極の内部に、直接に、冷却媒体用の通路が形成されているので、冷却用に別途部材を用意する必要がなく、部品コストを抑えることができる。また、冷却媒体流入通路と冷却媒体排出通路とが設けられることにより、冷却媒体用の通路の全長が長くなり、冷却媒体の熱容量を有効に利用できる。
一実施形態の電極冷却構造では、燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の第1及び第2電極と、前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記第1電極の内部に設けられ、前記第1電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入兼排出通路と、を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用の第1及び第2電極の内部に、直接に、冷却媒体用の通路が形成されているので、冷却用に別途部材を用意する必要がなく、部品コストを抑えることができる。また、冷却媒体用の通路として、単一の孔を明けるだけなので、加工が容易である。
一実施形態の電極冷却構造では、燃焼容器内に、相互に放電可能な隙間を隔てて配置される点火用放電極及び点火用接地電極と、前記点火用放電極及び点火用接地電極の内部或いは外部に配置され、直接に前記点火用放電極及び点火用接地電極を冷却する冷却部と、を備える。
この発明の電極冷却構造では、点火用放電極及び接地電極を、直接に冷却でき、冷却効率の向上が期待できる。
一実施形態の電極冷却構造では、燃焼容器内に、放電可能な隙間を隔てて配置される点火用放電極及び点火用接地電極と、前記点火用放電極とは別の位置で、前記点火用接地電極に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用電極と、前記点火用放電極に接続され、高電圧を印加する点火用回路と、前記イオン電流検出用電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記イオン電流検出用電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入通路と、前記イオン電流検出用電極の内部であって、前記冷却媒体流入通路の外周側に設けられ、前記先端部で前記冷却媒体流入通路に連通し、前記基端部に至る冷却媒体排出通路と、
を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用電極内に直接に、冷却媒体用の通路が形成されているので、冷却用に別途部材を用意する必要がなく、部品コストを抑えることができる。また、点火用接地電極を、イオン電流検出装置の接地電極としても利用するので、イオン電流検出装置の部品点数が節約される。
一実施形態の電極冷却構造では、筒状の燃焼容器の内周面に、前記燃焼容器の筒心線方向に相互に間隔を隔てて配置されると共に、前記燃焼容器の周方向に延びるイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極と、前記イオン電流検出用の第1円弧形電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記イオン電流検出用の第1円弧形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第1円弧形電極の一端部から他端部に至る第1冷却媒体通路と、前記イオン電流検出用の第2円弧形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第2円弧形電極の一端部から他端部に至る第2冷却媒体通路と、を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用電極内に、直接に、冷却媒体用の通路が形成されているので、冷却用に別途部材を用意する必要がなく、部品コストを抑えることができる。また、筒状の燃焼容器の周壁の内側に、完全円環に近い円弧状のイオン電流検出用電極及び接地電極が配置可能なので、広範囲に亘ってのイオン電流検出が可能になる。
一実施形態の電極冷却構造では、筒状の燃焼容器の直径方向に、前記燃焼容器を直線状に貫通すると共に、相互に平行に配置されるイオン電流検出用の第1及び第2直線形電極と、前記イオン電流検出用の第1直線形電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、前記イオン電流検出用の第1直線形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第1直線形電極の長さ方向の一端部から他端部に至る第1冷却媒体通路と、前記イオン電流検出用の第2直線形電極の内部に設けられ、前記接地電極の一端部から他端部に至る第2冷却媒体通路と、を備える。
この発明の電極冷却構造では、イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極内に、直接に、冷却媒体用の通路が形成されているので、冷却用に別途部材を用意する必要がなく、部品コストを抑えることができる。また、直線状のイオン電流検出用の第1及び第2直線形電極内に、直線状の冷却媒体用の通路が形成されるので、通路の加工が容易である。
一実施形態の電極冷却構造では、冷却に供される前記各電極は、タングステン製である。
この発明の電極冷却構造では、白金のような高価な材料を利用する場合に比べ、イオン電流検出用電極の部品コストを下げることができる。
本発明によれば、単純な筒形状の電極冷却用金属層を設けたり、あるいは、イオン電流検出用の第1及び第2電極の内部に直接に冷却媒体通路等を設けたり、さらには、点火用放電極に、直接に、冷却構造を施したりすることにより、各電極を直接に冷却できるので、イオン電流検出用の第1及び第2電極、あるいは点火用放電極等を効率良く冷却できる。また、イオン電流検出用の第1及び第2電極では、別途冷却媒体通路用の部材を備える必要がなく、部品コスト及び加工コストを低く抑えることができる。
本発明の実施形態1に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置を備えた燃焼システムの全体概略図である。 図1のイオン電流検出装置を一部断面で示す拡大図である。 図1のイオン電流検出装置のイオン電流検出回路を示す回路図である。 実施形態2に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置のイオン電流検出用電極及び接地電極の縦断面図である。 図4のV−V線断面図である。 実施形態3に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置のイオン電流検出用電極及び接地電極の縦断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 実施形態4に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置を備えた燃焼システム全体が示された概念図である。 図8のイオン電流検出装置の縦断面拡大図である。 図8の別のイオン電流検出装置の斜視図である。 図10のXI−XI線断面図である。 実施形態5に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る電極冷却構造を有するイオン電流検出装置7を備えた燃焼システムを示す概略図である。この実施形態1では、燃料投入用の投入口6が位置する側が、燃焼容器2の下側と規定して、説明される。図1の燃焼システムは、筒状の周壁3の上下端に上壁5及び底壁4を有する燃焼容器2と、底壁4の中央に形成された燃料投入用の投入口6の下側に配置された旋回気流形成用のスワラー(旋回羽根)10と、スワラー10の下側に接続されてアンモニアガス等の混合気体燃料をスワラー10に供給する燃料供給部11と、燃焼容器2内の燃焼状態、特に火炎の状態をイオン電流により検出する前述のイオン電流検出装置7と、を備えて構成されている。上壁5の中央部には火炎が噴出する出力口9が形成されている。なお、投入口6の範囲内又は範囲外には、二点鎖線で示すように、イオン電流検出装置7のイオン検出器13とは別に、点火器(点火プラグ)12が配置される場合もある。
スワラー10は、複数の傾斜羽根を有しており、燃料供給部11からのアンモニアガスを、燃焼容器2に旋回気流として送り込む。投入口6から燃焼容器2内に送り込まれる旋回気流S1は、旋回しながら周壁3の内周面に沿うように広がりつつ上方に進む。燃焼容器2の中央部分のアンモニアガスは、前述の周囲のアンモニアガスの旋回気流S1に引っ張られ、燃焼容器2の中央部分では、アンモニアガスは、渦巻き状となりながら、矢印S2のように下方から上方に流れる。
図2は図1のイオン電流検出装置7の一部縦断拡大図である。図2のイオン電流検出装置7は、燃焼容器2内に配置された前述のイオン検出器13と、燃焼容器2の外部に配置されたイオン電流検出回路14とを、備えて構成されている。イオン検出器13は、細長い丸棒状に形成されたイオン電流検出用の第1電極(放電極又は印加電極)21と、細長い丸棒状に形成されると共にイオン電流検出用の第1電極21と同一軸心O1上に配置された第2電極(接地電極)22と、底壁4から立ち上がり、前記第1及び第2電極21、22をそれぞれ支持する第1、第2支持脚23、24と、第1電極21の外周面に、円筒状の絶縁層(絶縁体)25を介して設けられた円筒状の第1冷却用金属層31と、第2電極22の外周面に、第2電極22に通電可能に接触するように設けられた円筒状の第2冷却用金属層32と、を備えて構成されている。前記第1冷却用金属層31及び前記第2冷却用金属層32は、それぞれ第1電極21及び第2電極22の電極冷却構造を供している。
印加用の第1電極21は、金属中で高い溶融温度を有するタングステン製であり、先端部21aが半球状又は円錐状に形成されている。接地用の第2電極22もタングステン製であり、先端部22aが半球状又は円錐状に形成されている。第1電極21の先端部21aと接地用の第2電極22の先端部22aとは、放電可能な隙間Cを隔てて対向している。
第1及び第2冷却用金属層31、32は、熱伝導率の高い金属、たとえば銅で形成されており、ステンレス鋼製の第1及び第2支持脚23、24にそれぞれ固定されている。
イオン電流検出用の第1電極21の先端部21aは燃焼容器2内の雰囲気に露出しているが、先端部21aを除いた中間部から基端部21bに亘っては、その全周が前述の絶縁層25を介して第1冷却用金属層31により覆われている。また、イオン電流検出用の第1電極21の基端部21bの端面は、絶縁層25の端壁により、第1支持脚23から電気的に絶縁されている。イオン電流検出用の第1電極21の基端部21bの端面には、電線36が接続されており、この電線36は、第1支持脚23内を絶縁状態で通って燃焼容器2外に導き出され、イオン電流検出回路14に接続されている。
一方、第2電極22の先端部22aは、イオン電流検出用の第1電極21の先端部21aと同様、燃焼容器2内の雰囲気に露出しているが、先端部22aを除いた中間部から基端部22bに亘っては、その全周が第2冷却用金属層32により直接覆われ、燃焼容器2内の雰囲気から遮断されている。接地される第2電極22の基端部22bの端面は、導電性を有する第2支持脚24に通電可能に支持されている。第2支持脚24の下面は通電性を有する底壁4を介して、接地用電線37に接続されている。接地用電線37は接地されている。
図3は、イオン電流検出回路14の一例が示されている。この図3において、イオン電流検出回路14は、電源40、抵抗41及び電圧計測部42を備えて構成されている。電源40は、抵抗41を通して、イオン検出器13のイオン電流検出用の第1電極21に電圧を印加する。この実施形態では、負の電圧が印加されるように電源40が配置されている。
この電源40の電圧は、例えば、−200Vである。イオン検出器13の周辺にイオンが存在する時には、このイオンがイオン電流検出用の第1電極21に引き寄せられ、電流(イオン電流)が流れる。存在するイオンが多い程、大きな電流が流れる。電圧計測部42は、イオン電流により抵抗41の両端部に発生した電位差を検知し、増幅する。電圧計測部42は、イオン電流に比例した電圧を検出する。この電圧からイオン電流が得られる。このイオン電流検出回路14では、イオンの検出結果としてイオン電流が得られる。
なお、電源40は、イオン電流検出用の第1電極21に、正の電圧を印加する構成とすることも可能である。たとえば、電源40の電圧が、200Vとされてもよい。イオン検出器13の周辺にイオンと共に発生した電子が存在するとき、この電子がイオン電流検出用の第1電極21に引き寄せられ、イオン電流は流れる。存在するイオンが多いほど、すなわち、電子が多いほど、大きなイオン電流が流れる、抵抗41の両端の電圧を計測することにより、イオン電流が計測される。
イオンは電子よりも、重くて、動きにくい。イオン電流検出用の第1電極21に負の電圧を印加したとき、イオン電流検出用の第1電極21の近傍のイオンが引き寄せられる。この方法は、イオン電流検出用の第1電極21のイオンの量を検出するのに適している。電子は、動きやすいため、イオン電流検出用電極21に正の電圧を印加したとき、負の電圧を印加したときより、広い範囲から電子が引き寄せられる。この方法は、イオン電流検出用の第1電極21の周辺の、より広い範囲のイオン量を検出するのに適している。イオン電流検出用の第1電極21に正負のいずれの電圧は負荷するかは、燃焼システムの用途や設計により、適宜選択される。
イオン電流検出回路14の構成は図3の構成に限らず、電圧計測部42と抵抗41とが、電源40とイオン電流検出用の第1電極21との間において、電源と並列に設けられてもよい。図3の電源40の代わりに、容量とこの容量に電荷を充電する、充電回路を有していてもよい。この構成では、この容量とイオン電流検出用の第1電極21との間で、イオン電流が流れる。イオン電流検出回路14と、点火器12の点火回路の電圧発生部とが、一体として構成されてもよい。
以上のように構成された燃料装置のイオン電流検出装置7の作用効果について以下に説明する。
燃料供給部11からスワラー10に供給されるアンモニアガス(混合気体燃料)は、スワラー10の傾斜羽根にガイドされることにより旋回し、図1に符号S1で示すように、燃焼容器2内に旋回気流として送り込まれる。旋回気流S1は、旋回しながら外周側に広がり、周壁3の内周面に沿って旋回しながら上方へと移動している。一方、底壁4の中央部からは、前記旋回気流S1により上方に引き出され、縦向きの渦流状態となる中央気流S2が発生している。
点火器12あるいはその他の点火手段により、アンモニアガスに点火され、燃焼容器2内で燃焼し、火炎が形成される。この燃焼及び火炎の形成により、燃焼容器2内にイオンが発生する。イオン電流検出用の第1電極21の近傍のイオンが、たとえばイオン電流検出用の第1電極21に引き寄せられ、イオン電流が発生する。
このイオン電流は、図3のイオン電流検出回路14内を流れ、イオン電流により抵抗41の両端で発生した電位差を検知し、増幅する。電圧計測部42は、イオン電流に比例した電圧を計測し、この電圧からイオン電流の大きさの変化等が得られる。
前記イオン電流の検出結果に基づいて、図示しないが適宜の制御装置により、燃焼及び空気の空燃比等を制御し、安定した燃焼が得られるように制御される。
この実施形態1では、イオン電流検出用の第1電極21の外周は、先端部21aを除いた基端部22b及び中間部が、絶縁層25及び第1冷却用金属層31により覆われているので、タングステン製のイオン電流検出用の第1電極21に対して実質的に冷却作用を発揮し、イオン電流検出用の第1電極21が過度に高温化するのを防ぐことができる。イオン電流検出用の第1電極21の過度な高温化を防ぐことにより、イオン電流検出用電極21の溶融も未然に防ぎ、安定したイオン電流検出動作を維持できる。
第2電極22の外周も、先端部22aを除いた基端部22b及び中間部が、第2冷却用金属層32により覆われているので、タングステン製の第2電極22に対して冷却作用を発揮し、第2電極22が過度に高温化するのを防ぐことができる。第2電極22の過度な高温化を防ぐことにより、第2電極22の溶融を未然に防ぎ、安定したイオン電流検出動作を維持できる。
また、イオン電流検出用の第1電極及21及び第2電極22は、金属製の第1及び第2冷却用金属層31、32により、機械的に保持されているので、各電極21、22を外部の異物から守ることができ、かつ、曲げ作用等の機械的な外力からも守ることができる。
この実施形態1において、図1に示す点火器12の放電極及び接地電極に、それぞれイオン電流検出用の第1及び第2電極21、22と同様の冷却部、すなわち、前記第1冷却用金属層31及び前記第2冷却用金属層32と同様の冷却部を備えることができる。
また、この実施形態1において、第1電極21を点火回路にも接続して、第1及び第2電極21、22を点火器として利用することも可能である。
実施形態2.
図4及び図5は実施形態2を示している。図1の実施形態1と異なる構成は、冷却用金属層の代わりに、イオン電流検出用の第1電極21及び第2電極22の内部に、冷却構造が備えられる点である。この冷却構造以外は、前記実施形態1と同様であり、重複する図及び説明は省略する。
図4は、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22からなるイオン検出器13の縦面拡大図である。図4のイオン電流検出用の第1電極21は、基端部21bから先端部21aまで、軸心線O1方向に延びる冷却媒体流入通路46及び冷却媒体排出通路47を有している。イオン電流検出用の第1電極21は中空状に形成され、基端部21bが開口すると共に先端部21aが半球状に形成されている。イオン電流検出用の第1電極21の内部に、筒状の隔壁部材48が挿入されており、この隔壁部材48の内側に前記冷却媒体流入通路46が形成され、外側に冷却媒体排出通路47が形成される。
隔壁部材48の基端部には径方向に延びる複数のフランジ48aが形成され、これらフランジ48aが、イオン電流検出用の第1電極21の基端部21bに固定される。隔壁部材48の先端部は、イオン電流検出用の第1電極21の内面から離れており、これにより、冷却媒体流入通路46の先端部と冷却媒体排出通路47の先端部が連通している。冷却媒体流入通路46の基端は、冷却水ポンプのような冷却媒体供給部50に連通している。冷却媒体排出通路47の基端部は外部に連通している。
冷却媒体供給部50から圧送される冷却媒体は、冷却媒体流入通路46の基端部から冷却媒体流入通路46内に送り込まれ、冷却媒体流入通路46の先端部まで流れた後、冷却媒体排出通路47の先端部に入り、冷却媒体排出通路47内をイオン電流検出用の第1電極21の基端部21bまで戻り、外部に排出される。これにより、イオン電流検出用の第1電極21の内部及びその周囲が、積極的に冷却される。
図4の接地される第2電極22も、イオン電流検出用の第1電極21と同様の冷却構造を備えており、中空状の第2電極22の空洞内に隔壁部材48が挿入され、これにより、冷却媒体流入通路46及び冷却媒体排出通路47が形成されている。
図5は、図4のV−V線断面図であり、冷却媒体流入通路46の断面形状が円形であり、冷却媒体排出通路47の断面形状が円環状でることを明確に示している。
この実施形態2によると、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22は、冷却媒体により積極的に冷却される。また、かつ、冷却媒体の量及び温度を制御することにより、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22の温度が制御される。
なお、図4に示すイオン電流検出用の第1電極21の冷却媒体流入通路46及び冷却媒体排出通路47を、たとえば、図1の点火器12の放電極及び接地電極に設け、点火用放電極等を直接に冷却する構成とすることもできる。
実施形態3.
図6及び図7は、実施形態3を示している。図4及び図5の実施形態2と異なる構成は、筒状の隔壁部材をイオン電流検出用の第1及び第2電極21、22の空洞内に挿入する代わりに、図6のイオン電流検出用の第1及び第2電極21、22の開口状の基端部21b、22bに、入口孔57及び出口孔58を有する蓋部材56を取り付けていることである。すなわち、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22の内部には、一本の冷却媒体流入兼排出通路55が形成される。
図7は、図6のイオン電流検出用の第1電極21のVII−VII線断面図である。入口孔57は蓋部材56の中央部に形成され、複数の出口孔58は、入口孔57の周囲に、周方向に等間隔を隔てて配置される。
図6の第2電極22の蓋部材56の入口孔57及び出口孔58も、図7のイオン電流検出用の第1電極21の入口孔57及び出口孔58と同様に形成される。
図6の冷却媒体供給部50から圧送される冷却媒体は、入口孔57から冷却媒体流入兼排出通路55内に入り、まず、冷却媒体流入兼排出通路55の径方向の中央部を、イオン電流検出用の第1電極21の先端部21a側に流れる。先端部21aにおいて、外方側に折り返し、冷却媒体流入兼排出通路55の外周側部分をイオン電流検出用の第1電極21の基端部21b側に流れ、複数の出口孔58から外部に排出される。これにより、イオン電流検出用の第1電極21及びその周囲が、積極的に冷却される。
図6の第2電極22もイオン電流検出用の第1電極21と同様に冷却される。
この実施形態3によると、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22は、冷却媒体により積極的に冷却され、かつ、冷却媒体の量及び温度を制御することにより、イオン電流検出用の第1及び第2電極21、22の温度を制御できる。また、筒状の隔壁部材を用いないので、実施形態2に比べると、構造が簡素化される。
なお、図4に示すイオン電流検出用の第1電極21の冷却媒体流入通路46及び冷却媒体排出通路47を、たとえば、図1の点火器12の放電極及び接地電極に設け、点火用放電極等を直接に冷却する構成とすることもできる。
実施形態4.
図8〜図11は、実施形態4を示している。図8において、前述の実施形態1と同じ部品には、同じ符号を付してあり、重複する説明は、省略或いは簡素化される。前述の図1と異なる主たる構成は、イオン電流検出装置7として、点火器12と一体的なイオン電流検出用電極21−1と、燃焼容器2の周壁3の内周面に沿って周方向に延びるイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2と、を備えており、前記イオン電流検出用電極21−1並びに前記第1及び第2円弧形電極21−2、22−2に、それぞれ独自の冷却構造が設けられていることである。
図8は燃焼システムが示された概念図であり、図1の燃焼システムと同様、筒状の燃焼容器2及び燃料供給部11を備えると共に、燃料混合器70、点火器12、イオン検出器13及び制御器74を備えている。
筒状の燃焼容器2は、周壁3、投入口6を有する底壁4、及び出力口9を有する上壁5を備えている。スワラー10が底壁4の投入口6の下側に配置されており、アンモニアガス等の混合気体燃料がスワラー10により旋回流とされ、投入口から燃焼容器2内に送り込まれる。
燃料混合器70は、燃料タンク73と、第一バルブ71及び第ニバルブ72を有している。燃料タンク73には、難燃性の液化アンモニアが格納されている。この液化アンモニアは、気化されて燃料供給部11に送られる。燃料タンク73に接続された第一バルブ71は、混合気体燃料中の燃料の量を調整する。第ニバルブ72は、混合気体燃料中の空気の量を調整する。
複数の点火器12は、点火プラグであり、投入口6に囲まれた底壁4の領域に配置されている。
図9は、燃焼容器2の底壁4に設けられた点火器12及び第1イオン電流検出用電極21−1の縦断面拡大図である。点火器12は、L字形状の放電極61及びL字形状の点火用接地電極62を備えている。点火用接地電極62は燃焼容器2の底壁4を介して接地されている。放電極61は、点火回路64内の電圧発生部64aと電気的に接続されている。放電極61には、電圧発生部64aから高電圧が印加される。これにより、放電極61の先端と点火用接地電極62の先端との間に火花が発生し、混合気体燃料に点火される。
図9の点火器12と一体的な第1イオン電流検出用電極21−1は、L字形状に形成されると共に、点火用接地電極62に対して、上方から間隔を隔てて対向するように配置されている。すなわち、点火用接地電極62は、イオン電流検出用の第2電極(接地電極)としても利用される。
点火器12と一体的なイオン電流検出用電極21−1の冷却構造構に関し、イオン電流検出用電極21−1内には、図4に示す実施形態2と同様、内側の冷却媒体流入通路46と、外側の冷却媒体排出通路47が形成されている。すなわち、イオン電流検出用電極21の空洞部内に筒状の隔壁部材48が挿入され、これにより、イオン電流検出用電極21の先端部21aで連通する内側の冷却媒体流入通路46及び外側の冷却媒体排出通路47が形成されている。冷却媒体流入通路46の基端部は冷却媒体供給部50に接続され、冷却媒体排出通路47の基端部は外部に連通している。
イオン電流検出用電極21−1の冷却動作については、図4の実施形態2と同様であり、省略する。
図10及び図11は、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2を示している。図10はイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2の斜視図であり、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2は、円環の一ヶ所に割れ目を形成してなる形状、すなわち中心角の大きな円環に近い円弧形に形成されている。イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2の内部には、周方向の一端部から他端部に至る冷却媒体通路80がそれぞれ形成されている。
イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2は、上下方向に隙間を隔てて対向配置されており、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2,22−2の周方向の一端部と他端部には入口管81と出口管82がそれぞれ形成されている。
図11は図10のXI−XI線断面拡大図であり、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2の断面形状は、上下方向に長い矩形状に形成されており、また、内部の冷却媒体通路80も上下方向に長い矩形状に形成されている。
下側の第2円弧形電極22−2は、周壁3に通電可能に接触した状態で、周壁3に支持され、周壁3を介して接地されている。上側のイオン電流検出用の第1円弧形電極21−2は、絶縁板84を介して周壁3に支持され、周壁3からは電気的に遮断されている。上側のイオン電流検出用の第1円弧形電極21−2は、電線83を介して、図9と同様に、イオン電流検出回路14に接続されている。
冷却媒体供給部50から送られる冷却媒体は、上下の各入口管81、81からイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2の各冷却媒体通路80、80の一端部に入り、周方向の略一周した後、上下の各出口管82、82から排出される。これにより、上下のイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2の全体は、積極的に冷却される。
この実施形態4では、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2は、いずれも断面矩形状に形成され、冷却媒体通路80も断面矩形状に形成されているが、イオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極21−2、22−2は、円形でもよく、また、冷却媒体通路80の断面形状も円形とすることが可能である。
この実施形態4では、イオン検出器13を、燃焼容器2の内周面の略全周に範囲に配置しているので、燃焼容器2内の広い範囲におけるイオン電流の状態を調べることができ、燃焼容器内の燃焼状態を、詳細に調べることができる。
また、この実施形態4において、点火器12の放電極61及び点火用接地電極62に、図9と同様に、冷却媒体流入通路46及び冷却媒体排出通路47を設けて、放電極61及び点火用接地電極62を直接に冷却する構成とすることもできる。
実施形態5.
図12は、実施形態5を示している。この図において、イオン検出器13は、互いに平行に配置された直線状のイオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3を備えて構成されている。イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3は、上下に間隔を隔てて配置されており、一対の円柱状の保持体85により、燃焼容器2の周壁3に保持されると共に、周壁3を燃焼容器2の直径方向に貫通している。イオン電流検出用の第1直線形電極21−3は、絶縁体(図示せず)を介して保持体85に保持され、接地用の第2直線形電極22は通電可能に周壁3に保持され、周壁3を介して接地される。
イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3は、いずれも管状に形成され、内部にはイオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3をそれぞれ長さ方向に貫通する冷却媒体通路89、89が形成される。
イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3の長さ方向の一端部は、冷却水ポンプのような冷却媒体供給部50に接続され、イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3の長さ方向の他端部は、排出通路を介して外部に連通している。なお、イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3の長さ方向の他端部を、たとえば、熱交換器(ラジエータ)に接続し、熱交換した冷却媒体を再利用する構成とすることもできる。
この実施形態5によると、イオン電流検出用の第1及び第2直線形電極21−3、22−3は直線状に形成され、冷却媒体通路89も直線状に形成されるので、構造が簡素化され、コストを低減できる。また、燃焼容器2の周壁3及び底壁4から離れた箇所でも簡単にイオン検出できる。
ここまで、本発明の実施形態を説明したが、前記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の
様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2 燃焼容器
3 周壁
4 底壁
5 上壁
6 投入口
7 イオン電流検出装置
12 点火器
13 イオン検出器
14 イオン電流検出回路
21 イオン電流検出用の第1電極(放電極又は印加電極)
21−1 イオン電流検出用電極(印加電極)
21−2 イオン電流検出用の第1円弧形電極(印加電極)
21−3 イオン電流検出用の第1直線形電極(印加電極)
21a 先端部
21b 基端部
22a 先端部
22b 基端部
22 イオン電流検出用の第2電極(接地電極)
22−2 イオン電流検出用の第2円弧形電極(接地電極)
22−3 イオン電流検出用の第2直線形電極(接地電極)
25 絶縁層
31 第1冷却用金属層(冷却構造)
32 第2冷却用金属層(冷却構造)
46 冷却媒体流入通路(冷却構造)
47 冷却媒体流出通路(冷却構造)
48 隔壁部材
50 冷却媒体供給部
55 冷却媒体流入兼排出通路(冷却構造)
61 点火用放電極
62 点火用接地電極(兼イオン電流検出用接地電極)
80,89 冷却媒体通路(冷却構造)

Claims (10)

  1. 燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の一対の第1及び第2電極と、
    前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記第1電極の外周に設けられた第1電極冷却用金属層と、
    前記第2電極の外周に設けられた第2電極冷却用金属層と、
    を備える電極冷却構造。
  2. 前記第1電極冷却用金属層は、絶縁層を介して前記イオン電流検出用の第1電極の外周に設けられ、
    前記第2電極冷却用金属層は、前記第2電極に通電可能に接触すると共に、前記燃焼容器に通電可能に接続される、請求項1記載の電極冷却構造。
  3. 前記第1及び第2電極は、タングステン製である、請求項1または2記載の電極冷却構造。
  4. 燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の第1及び第2電極と、
    前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記第1電極の内部に設けられ、前記第1電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入通路と、
    前記第1電極の内部であって、前記冷却媒体流入通路の外周側に設けられ、前記先端部で前記冷却媒体流入通路に連通し、前記基端部に至る冷却媒体排出通路と、
    を備える電極冷却構造。
  5. 燃焼容器内に、相互に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用の第1及び第2電極と、
    前記第1電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記第1電極の内部に設けられ、前記第1電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入兼排出通路と、
    を備える電極冷却構造。
  6. 燃焼容器内に、相互に放電可能な隙間を隔てて配置される点火用放電極及び点火用接地電極と、
    前記点火用放電極及び点火用接地電極の内部或いは外部に配置され、直接に前記点火用放電極及び点火用接地電極を冷却する冷却部と、を備える電極冷却構造。
  7. 燃焼容器内に、放電可能な隙間を隔てて配置される点火用放電極及び点火用接地電極と、
    前記点火用放電極とは別の位置で、前記点火用接地電極に隙間を隔てて配置されるイオン電流検出用電極と、
    前記点火用放電極に接続され、高電圧を印加する点火用回路と、
    前記イオン電流検出用電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記イオン電流検出用電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用電極の基端部から先端部に至る冷却媒体流入通路と、
    前記イオン電流検出用電極の内部であって、前記冷却媒体流入通路の外周側に設けられ、前記先端部で前記冷却媒体流入通路に連通し、前記基端部に至る冷却媒体排出通路と、
    を備える電極冷却構造。
  8. 筒状の燃焼容器の内周面に、前記燃焼容器の筒心線方向に相互に間隔を隔てて配置されると共に、前記燃焼容器の周方向に延びるイオン電流検出用の第1及び第2円弧形電極と、
    前記イオン電流検出用の第1円弧形電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記イオン電流検出用の第1円弧形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第1円弧形電極の一端部から他端部に至る第1冷却媒体通路と、
    前記イオン電流検出用の第2円弧形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第2円弧形電極の一端部から他端部に至る第2冷却媒体通路と、
    を備える電極冷却構造。
  9. 筒状の燃焼容器の直径方向に、前記燃焼容器を直線状に貫通すると共に、相互に平行に
    配置されるイオン電流検出用の第1及び第2直線形電極と、
    前記イオン電流検出用の第1直線形電極に接続され、前記燃焼容器内の燃焼によるイオン電流を検出するイオン電流検出回路と、
    前記イオン電流検出用の第1直線形電極の内部に設けられ、前記イオン電流検出用の第1直線形電極の長さ方向の一端部から他端部に至る第1冷却媒体通路と、
    前記イオン電流検出用の第2直線形電極の内部に設けられ、前記接地電極の一端部から他端部に至る第2冷却媒体通路と、
    を備える電極冷却構造。
  10. 前記各電極は、タングステン製である、請求項4〜9のうちのいずれか1つに記載の電極冷却構造。
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