JP2021042846A - 変速装置および車両 - Google Patents

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裕也 神崎
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Abstract

【課題】加工工程の複雑化やコストアップを抑制しつつ、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止できる変速装置を提供する。【解決手段】変速装置60は、駆動軸61に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた駆動ギヤ71〜76と、従動軸62に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた従動ギヤ81〜86と、従動軸62に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられたスライドリング101〜103とを備える。従動ギヤ81〜86にはドグ88が設けられ、スライドリング101〜103にはドグ88が挿入される係合孔108が形成されている。ドグ88の係合孔108の縁部に接触する接触面は、軸方向に真っ直ぐに延びている。駆動ギヤ73および従動ギヤ83は、はすば歯車からなっており、従動ギヤ83が駆動ギヤ73からスライドリング103に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、変速装置および車両に関する。
従来から、例えば自動二輪車等の車両において、いわゆるドグクラッチ式の有段変速装置が用いられている。ドグクラッチ式の有段変速装置は、内燃機関等の駆動源によって駆動される駆動軸と、従動軸と、駆動軸に設けられた複数の駆動ギヤと、従動軸に設けられ、それぞれ駆動ギヤと噛み合う複数の従動ギヤとを備えている。駆動ギヤの少なくとも一つは、駆動軸の軸方向に移動可能に構成され、従動ギヤの少なくとも一つは、従動軸の軸方向に移動可能に構成されている。この変速装置では、互いに動力を伝達する駆動ギヤおよび従動ギヤの組み合わせを変えることにより、変速比が変更される。
ギヤが軸方向に移動する場合、ギヤ自体に倒れが発生することがある。すなわち、ギヤが軸方向に傾くことがある。それにより、当該ギヤと他のギヤとの噛み合いが悪くなり、動力伝達の効率が悪くなるおそれがある。そこで、ギヤが軸方向に移動しないように構成した変速装置が提案されている。特許文献1には、駆動ギヤが駆動軸の軸方向に移動不能に構成され、従動ギヤが従動ギヤの軸方向に移動不能に構成された変速装置が開示されている。
特許文献1に開示された変速装置は、駆動軸に対して軸方向に移動不能および回転不能に取り付けられた複数の駆動ギヤと、従動軸に対して軸方向に移動不能および回転可能に取り付けられた複数の従動ギヤと、従動軸に対して軸方向に移動可能および回転不能に取り付けられたスライドリングと、を備えている。従動ギヤには、軸方向に突出するドグが設けられている。スライドリングには、ドグが挿入される係合孔が形成されている。例えばスライドリングを第1の従動ギヤに向けて移動させると、スライドリングの係合孔が第1の従動ギヤのドグに係合し、第1の従動ギヤとスライドリングとは動力伝達可能となる。すると、駆動軸、第1の従動ギヤと噛み合う第1の駆動ギヤ、第1の従動ギヤ、スライドリング、従動軸の順番に動力が伝達される。その結果、第1の駆動ギヤおよび第1の従動ギヤによって定められる変速比で動力が伝達される。一方、スライドリングを第2の従動ギヤに向けて移動させると、スライドリングの係合孔は第2の従動ギヤのドグに係合し、第2の従動ギヤとスライドリングとが動力伝達可能となる。すると、駆動軸、第2の従動ギヤと噛み合う第2の駆動ギヤ、第2の従動ギヤ、スライドリング、従動軸の順番に動力が伝達される。その結果、第2の駆動ギヤおよび第2の従動ギヤによって定められる変速比で動力が伝達される。
上記変速装置によれば、駆動ギヤおよび従動ギヤは軸方向に移動しないので、前述の倒れは発生しにくい。
特開2011−112197号公報
ところで、図15に模式的に示すように、ドグクラッチ式の有段変速装置では、通常、ドグ301には逆テーパ加工が施されている。すなわち、ドグ301の側面301Aは、先端に近づくほど回転方向に向かうように、軸方向から傾いている。なお、図15において、符号Xは軸方向の一方を表し、符号rは回転方向を表している。このように逆テーパ加工を施すことにより、ドグ301が係合孔302から意図せずに抜けてしまうことを防止している。
ところが、ドグ301の逆テーパ加工には、手間と時間がかかる。このことが、変速装置の加工工程の複雑化を招き、コストアップの要因の一つとなっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工工程の複雑化やコストアップを抑制しつつ、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止できる変速装置およびそれを備えた車両を提供することである。
本発明に係る変速装置は、第1回転軸と、前記第1回転軸と平行に配置された第2回転軸と、前記第1回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた第1ギヤと、前記第2回転軸に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられ、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、前記第2回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記第2ギヤと軸方向に隣り合うスライドリングと、を備える。前記第2ギヤには、軸方向に突出するドグが設けられている。前記スライドリングには、前記ドグが挿入される係合孔が形成されている。前記ドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記第2ギヤと前記スライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記係合孔の縁部に接触する接触面が形成されている。前記接触面は、軸方向に真っ直ぐに延びている。前記第1ギヤおよび前記第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記第2ギヤが前記第1ギヤから前記スライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。
上記変速装置によれば、第1ギヤおよび第2ギヤは、はすば歯車により構成されている。はすば歯車の歯は軸方向に対して傾斜している。そのため、第1ギヤおよび第2ギヤは、回転力を伝達する際に、回転方向の力だけでなく、軸方向の力(すなわち、スラスト力)を受ける。上記変速装置では、第1ギヤおよび第2ギヤは、第2ギヤが第1ギヤからスライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。そのため、第2ギヤに設けられたドグは、スライドリングに形成された係合孔から抜けにくい。よって、ドグに逆テーパ加工を施さなくても、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止することができる。また、上記変速装置では、係合孔はスライドリングに形成されている。係合孔を第2ギヤに設ける場合に比べて、第2ギヤの強度を確保しやすい。上記変速装置では、ドグの接触面は軸方向に真っ直ぐに延びており、逆テーパ加工は不要である。したがって、加工工程の複雑化やコストアップを抑制しつつ、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記第1回転軸は、駆動源によって駆動される駆動軸である。前記第2回転軸は、前記駆動軸によって駆動される従動軸である。前記接触面は、前記ドグの回転方向側に形成されている。前記第2ギヤの歯は、回転方向側に行くほど前記スライドリング側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している。
本発明の好ましい一態様によれば、前記第2回転軸は、駆動源によって駆動される駆動軸である。前記第1回転軸は、前記駆動軸によって駆動される従動軸である。前記接触面は、前記ドグの回転方向側と逆側に形成されている。前記第2ギヤの歯は、回転方向側に行くほど前記スライドリング側に向かうように軸方向から傾斜している。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、前記第1回転軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第1ギヤと、前記第2回転軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第2ギヤと、前記第2回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記他の第2ギヤの少なくとも一つと軸方向に隣り合う他のスライドリングと、を備えている。前記他の第1ギヤの全ては、前記第1回転軸に対して回転不能に取り付けられている。前記他の第2ギヤの全ては、前記第2回転軸に対して回転可能に取り付けられている。前記他の第2ギヤには、軸方向に突出する他のドグが設けられている。前記他のスライドリングには、前記他のドグが挿入される他の係合孔が形成されている。前記他のドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記他の第2ギヤと前記他のスライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記他の係合孔の縁部に接触する他の接触面が形成されている。前記他の接触面は、軸方向に真っ直ぐに延びている。前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記他の第2ギヤが前記他の第1ギヤから前記他のスライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。
上記態様によれば、複数のスライドリングが同一の軸(すなわち、第2回転軸)に取り付けられている。それらのスライドリングが複数の軸(すなわち、第1回転軸および第2回転軸)に別々に取り付けられている場合に比べて、スライドリングを軸方向に移動させる機構を簡素化および小型化することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、前記駆動軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第1ギヤと、前記従動軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第2ギヤと、前記従動軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記他の第2ギヤの少なくとも一つと軸方向に隣り合う他のスライドリングと、を備えている。前記他の第1ギヤの全ては、前記駆動軸に対して回転不能に取り付けられている。前記他の第2ギヤの全ては、前記従動軸に対して回転可能に取り付けられている。前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤのいずれのギヤも、当該ギヤと噛み合う第1ギヤよりも直径が大きい。前記他の第2ギヤには、軸方向に突出する他のドグが設けられている。前記他のスライドリングには、前記他のドグが挿入される他の係合孔が形成されている。前記他のドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記他の第2ギヤと前記他のスライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記他の係合孔の縁部に接触する他の接触面が形成されている。前記他の接触面は、軸方向に真っ直ぐに延びている。前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記他の第2ギヤが前記他の第1ギヤから前記他のスライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。
上記態様によれば、複数のスライドリングが同一の軸(すなわち、第2回転軸)に取り付けられている。それらのスライドリングが複数の軸(すなわち、第1回転軸および第2回転軸)に別々に取り付けられている場合に比べて、スライドリングを軸方向に移動させる機構を簡素化および小型化することができる。また、第2ギヤは第1ギヤよりも直径が大きいので、ドグの設置スペースが大きい。そのため、第2ギヤにドグを容易に設けることができる。また、ドグを第2回転軸の中心から比較的遠い位置に配置することが可能であり、ドグを係合孔に挿入する動作および係合孔から抜く動作が容易となる。よって、より良好なシフトフィーリングを得ることができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、前記第1回転軸に圧入されかつ前記第1回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた第1圧入ギヤと、前記第2回転軸に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられ、前記第1圧入ギヤと噛み合う第2噛み合いギヤと、前記第1圧入ギヤ、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する軸受と、を備えている。前記第1圧入ギヤは、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置されている。前記第1圧入ギヤおよび前記第2噛み合いギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記第1圧入ギヤが前記第2噛み合いギヤから前記軸方向の他方に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。
上記態様によれば、第1圧入ギヤは第1回転軸に圧入されているので、軸方向の一方側に大きな力が加わると、軸方向の一方側に移動し、軸受に接触するおそれがある。しかし、第1圧入ギヤおよび第2噛み合いギヤははすば歯車により構成され、第1圧入ギヤは第2噛み合いギヤから軸方向の他方に向かう方向のスラスト力を受ける。そのため、第1圧入ギヤが軸方向の一方側へ移動することは抑制される。よって、第1圧入ギヤと軸受との接触は防止される。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備えている。少なくとも前記第3速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成されている。前記変速装置は、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備えている。前記第2速の変速ギヤ対は軸方向の最も一方側に配置され、前記第1速の変速ギヤ対は軸方向の最も他方側に配置されている。
第1ギヤと第2ギヤとの間に作用する力は、第1速、第2速、第3速、第4速、第5速、第6速の順に小さくなる。上記態様によれば、大きな荷重が発生する第1速および第2速の変速ギヤ対は、軸受の近くに配置されている。そのため、第1回転軸および第2回転軸をより安定して支持することができる。第1回転軸および第2回転軸の回転をより安定化させることができる。これにより、変速装置の動作をより安定化させることができる。また、第1回転軸および第2回転軸の外径を小さくすることが可能となり、変速装置を小型化および軽量化することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備えている。前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成されている。前記変速装置は、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備えている。前記第2速の変速ギヤ対は軸方向の最も一方側に配置され、前記第1速の変速ギヤ対は軸方向の最も他方側に配置されている。
上記態様によれば、第1速および第2速の変速ギヤ対は軸受の近くに配置されているので、第1回転軸および第2回転軸をより安定して支持することができる。変速装置の動作の安定化や軽量化が可能となる。また、第1速〜第6速の変速ギヤ対の全てにおいて、加工工程の複雑化やコストアップを抑制しつつ、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止することができるという効果を得ることができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備えている。少なくとも前記第3速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成されている。前記変速装置は、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備えている。前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、軸方向の一方から他方に向けて、第2速、第4速、第6速、第5速、第3速、第1速の変速ギヤ対の順に配列されている。
本発明の好ましい一態様によれば、前記変速装置は、変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備えている。前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成されている。前記変速装置は、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備えている。前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、軸方向の一方から他方に向けて、第2速、第4速、第6速、第5速、第3速、第1速の変速ギヤ対の順に配列されている。
本発明の好ましい一態様によれば、前記はすば歯車の傾斜角は、ギヤ段が大きいほど小さくなるように設定されている。
本発明の好ましい一態様によれば、前記はすば歯車の歯は、軸方向に対して5°〜30°傾斜している。
上記態様によれば、歯の傾斜角を5°以上としたことにより、意図しないドグ抜けを好適に防止することができる。また、歯の傾斜角を30°以下としたことにより、ドグを抜く際の荷重が大きくなりすぎることを防止することができ、好適なシフトフィーリングを確保することができる。
本発明に係る車両は、前記変速装置と、前記第1回転軸および前記第2回転軸の一方の回転軸に連結され、当該一方の回転軸を駆動する駆動源と、前記第1回転軸および前記第2回転軸の他方の回転軸に連結された動力伝達部材と、前記動力伝達部材に連結された駆動輪と、を備えている。
本発明によれば、加工工程の複雑化やコストアップを抑制しつつ、ドグが係合孔から意図せずに抜けてしまうことを防止できる変速装置およびそれを備えた車両を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 前記自動二輪車の内燃機関の断面図である。 変速装置の一部の断面図である。 (a)は駆動ギヤの正面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb線断面図である。 (a)は従動ギヤの正面図であり、(b)は(a)のVb−Vb線断面図であり、(c)は(a)のVc−Vc線断面図である。 (a)はスライドリングの正面図であり、(b)は(a)のVIb−VIb線断面図である。 (a)はカラーの正面図であり、(b)は(a)のVIIb−VIIb線断面図である。 スライドリングおよび従動ギヤを軸方向に沿って見た図である。 シフトフォークおよびシフトドラムの正面図である。 変速装置の一部の正面図である。 比較例に係るスライドリングおよび従動ギヤを軸方向に沿って見た図である。 実施形態に係るスライドリングおよび比較例に係るスライドリングを用いた場合について、ドグの位置と応力との関係を表すグラフである。 第1実施形態に係る変速装置の構成を模式的に表す図である。 第2実施形態に係る変速装置の構成を模式的に表す図である。 ドグに逆テーパ加工が施された従来の変速装置の部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、実施形態について説明する。図1は、車両の一例である自動二輪車1の側面図である。自動二輪車1は、前輪21と、後輪22と、内燃機関(以下、エンジンという)3と、ハンドル23と、燃料タンク26と、シート24とを備えている。エンジン3は、チェーン25などの動力伝達部材によって後輪22と連結されている。後輪22はエンジン3によって駆動される。エンジン3、後輪22は、それぞれ「駆動源」、「駆動輪」の一例である。
図2に示すように、エンジン3は、クランクケース31と、クランクケース31に接続されたシリンダボディ32と、シリンダボディ32に接続されたシリンダヘッド33と、シリンダヘッド33に接続されたシリンダヘッドカバー34とを備えている。エンジン3は複数のシリンダ35を備えた多気筒エンジンである。ここでは、エンジン3は3気筒エンジンである。ただし、限定されない。エンジン3はシリンダ35を一つだけ備える単気筒エンジンであってもよい。エンジン3は水冷式エンジンであってもよく、空冷式エンジンであってもよい。
シリンダヘッド33には、点火装置37、吸気バルブ(図示せず)、および排気バルブ38が設けられている。シリンダ35はシリンダボディ32の内部に設けられている。シリンダ35の内部には、ピストン36が収容されている。ピストン36はコンロッド39を介してクランク軸40に連結されている。クランク軸40は、クランクケース31の内部に配置されている。クランク軸40は、車幅方向に延びている。クランク軸40の左端部には、発電機41が取り付けられている。クランク軸40の右端部には、スプロケット42が取り付けられている。スプロケット42にはカムチェーン43が巻かれている。また、カムチェーン43は、カム軸44に取り付けられたスプロケット45に巻かれている。
自動二輪車1はクラッチ50を備えている。クラッチ50は、駆動軸61に取り付けられている。ここでは、クラッチ50は駆動軸61の右端部に取り付けられている。クラッチ50は、駆動軸61に対して回転可能に取り付けられたクラッチハウジング51と、駆動軸61に対して回転不能に取り付けられたクラッチボス52と、クラッチハウジング51に設けられた複数の第1クラッチプレート53と、クラッチボス52に設けられた複数の第2クラッチプレート54とを有している。
第1クラッチプレート53および第2クラッチプレート54は、駆動軸61の軸方向に沿って交互に配置されている。第1クラッチプレート53と第2クラッチプレート54とは、互いに対向している。それら第1クラッチプレート53および第2クラッチプレート54の右方には、プレッシャプレート55が配置されている。プレッシャプレート55は、駆動軸61の軸方向に移動可能に構成されており、ばね56により左方に付勢されている。第1クラッチプレート53および第2クラッチプレート54は、プレッシャプレート55に押されることにより、互いに密着している。これにより、クラッチ50は接続されている。プレッシャプレート55を右方に移動させると、第1クラッチプレート53と第2クラッチプレート54とは互いに離間する。これにより、クラッチ50は切断される。
クラッチハウジング51は、クランク軸40に設けられたギヤ57と噛み合っている。クラッチハウジング51は、クランク軸40と共に回転する。クラッチ50が接続されると、クランク軸40の回転力が駆動軸61に伝達され、駆動軸61はクランク軸40によって駆動される。クラッチ50が切断されると、クランク軸40から駆動軸61への回転力の伝達は遮断される。
自動二輪車1は変速装置60を備えている。図3に示すように、変速装置60は、駆動軸61と、従動軸62と、複数の駆動ギヤ71〜76と、複数の従動ギヤ81〜86と、複数のスライドリング101〜103とを備えている。本実施形態では、駆動軸61が「第1回転軸」に対応し、従動軸62が「第2回転軸」に対応する。駆動ギヤ71〜76が「第1ギヤ」に対応し、従動ギヤ81〜86が「第2ギヤ」に対応する。駆動軸61および従動軸62は、クランク軸40と平行に配置されている。駆動軸61および従動軸62は互いに平行に配置されている。
駆動軸61は、第1軸受201および第2軸受202により回転自在に支持されている。従動軸62は、第3軸受203および第4軸受204により回転自在に支持されている。第1〜第4軸受201〜204は、クランクケース31に固定されている。
本実施形態では、変速装置60は6つの段を有する有段式変速装置である。変速装置60は、第1速〜第6速の駆動ギヤ71〜76を有している。駆動ギヤ71〜76は、駆動軸61に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられている。駆動ギヤ71〜76は、駆動軸61と共に回転するように構成されている。駆動ギヤ71〜76は、第1軸受201と第2軸受202との間に配置されている。駆動ギヤ71〜76は、この順に直径が大きくなっている。すなわち、第1速の駆動ギヤ71の直径<第2速の駆動ギヤ72の直径<第3速の駆動ギヤ73の直径<第4速の駆動ギヤ74の直径<第5速の駆動ギヤ75の直径<第6速の駆動ギヤ76の直径である。
変速装置60は、第1速〜第6速の従動ギヤ81〜86を有している。従動ギヤ81〜86は、従動軸62に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられている。従動ギヤ81〜86は、従動軸62に対して空転可能に構成されている。従動ギヤ81〜86は、第3軸受203と第4軸受204との間に配置されている。従動ギヤ81〜86は、この順に直径が小さくなっている。すなわち、第1速の従動ギヤ81の直径>第2速の従動ギヤ82の直径>第3速の従動ギヤ83の直径>第4速の従動ギヤ84の直径>第5速の従動ギヤ85の直径>第6速の従動ギヤ86の直径である。
第1速〜第6速の駆動ギヤ71〜76と第1速〜第6速の従動ギヤ81〜86とはそれぞれ噛み合っており、それぞれ第1速〜第6速の変速ギヤ対91〜96を構成している。第1速〜第6速の変速ギヤ対91〜96の減速比は、この順に小さくなっている。すなわち、第1変速ギヤ対91の減速比>第2変速ギヤ対の減速比>第3変速ギヤ対の減速比>第4変速ギヤ対の減速比>第5変速ギヤ対の減速比>第6変速ギヤ対の減速比である。第1速〜第6速の変速ギヤ対91〜96は、左から右に向けて、第2速の変速ギヤ対92、第4速の変速ギヤ対94、第6速の変速ギヤ対96、第5速の変速ギヤ対95、第3速の変速ギヤ対93、第1速の変速ギヤ対91の順に配置されている。
第1〜第3スライドリング101〜103は、従動軸62に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられている。第1〜第3スライドリング101〜103は、従動軸62と共に回転するように構成されている。第1スライドリング101は、第2速の従動ギヤ82と第4速の従動ギヤ84との間に配置されている。第2スライドリング102は、第6速の従動ギヤ86と第5速の従動ギヤ85との間に配置されている。第3スライドリング103は、第3速の従動ギヤ83と第1速の従動ギヤ81との間に配置されている。
図4(a)は第3速の駆動ギヤ73の正面図(図3の右方から見た図)であり、図4(b)は第3速の駆動ギヤ73の断面図である。図5(a)は第3速の従動ギヤ83の正面図(図3の右方から見た図)である。図5(b)は図5(a)のVb−Vb線断面図であり、図5(c)は図5(a)のVc−Vc線断面図である。駆動ギヤ73にはドグは設けられていないが、従動ギヤ83には軸方向に突出するドグ88が設けられている(図5(b)参照)。図5(a)に示すように、ここでは、従動ギヤ83に6つのドグ88が設けられている。これらのドグ88は、周方向に等間隔に配置されている。なお、ここで言う周方向とは、従動軸62の周方向のことである。ドグ88は、60°毎に配置されている。ドグ88は側面88aを有している。側面88aは周方向と交差する面であり、ここでは、側面88aは径方向に延びている。なお、ここで言う径方向とは、従動軸62の径方向のことである。図5(a)および(c)において、符号CLは軸線を表している。図5(a)および(c)に示すように、ドグ88の側面88aは軸方向(言い換えると、図5(a)の紙面表裏方向)に真っ直ぐに延びている。ドグ88には、逆テーパ加工は施されていない。周方向に隣り合うドグ88の間には、窪み87が形成されている。図5(b)に示すように、ドグ88の裏側にも窪み87が形成されている。これら窪み87は従動ギヤ83を軽量化するために形成されている。ただし、窪み87は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。
同様に、他の駆動ギヤ71、72、74、75、76にはドグは設けられておらず、他の従動ギヤ81、82、84、85、86にはドグ88が設けられている(図3参照)。従動ギヤ81〜86に設けられたドグ88は、スライドリング101〜103に向けて突出している。
第1〜第3スライドリング101〜103の構成は互いに相違していてもよいが、ここでは第1〜第3スライドリング101〜103は同一の構成を有している。第1〜第3スライドリング101〜103は、図6(a)および(b)に示すスライドリング100によって構成されている。次に、スライドリング100の構成について説明する。
図6(a)はスライドリング100の正面図であり、図6(b)はスライドリング100の断面図である。図6(a)に示すように、スライドリング100は、従動軸62と同心円状の環状部105と、環状部105から径方向の内方に延びる複数の凸部106とを有している。凸部106は周方向に並んでいる。本実施形態では、6つの凸部106が周方向に等間隔に配置されている。凸部106は60°毎に配置されている。スライドリング100には、環状部105と凸部106とにより、ドグ88が挿入される係合孔108が形成されている。ここでは、スライドリング100に6つの係合孔108が形成されている。係合孔108の径方向の外方は、環状部105によって仕切られている。係合孔108の周方向の一方および他方は、凸部106によって仕切られている。係合孔108の径方向の内方は開放されている。スライドリング100の凸部106の径方向の内端106iは、従動ギヤ81〜86のドグ88の径方向の内端88iよりも径方向の内方に位置している(図8参照)。スライドリング100の凸部106は、径方向の内方に行くほど周方向の寸法が小さくなるように形成されている。
図6(b)に示すように、スライドリング100の外周面には溝109が形成されている。溝109は、径方向の内方に凹んでおり、周方向に延びている。
図3に示すように、スライドリング100と従動軸62との間には、円筒状のカラー110が介在している。スライドリング100は、カラー110を介して従動軸62に取り付けられている。図7(a)はカラー110の正面図であり、図7(b)はカラー110の断面図である。カラー110は、従動軸62に回転不能かつ軸方向に移動不能に係合する内周部110aと、複数の凹部111が形成された外周部110bとを有している。
図8に示すように、スライドリング100の凸部106の先端部は、カラー110の凹部111に挿入されている。凸部106は、カラー110の外周部110bに係合している。スライドリング100は、カラー110に対して、軸方向に摺動可能かつ周方向に摺動不能に係合している。カラー110は従動軸62と共に回転するように従動軸62に固定されている。そのため、スライドリング100は、従動軸62およびカラー110と共に回転する。なお、スライドリング100の凸部106は、カラー110の凹部111に係合しているが、周方向に若干の撓み変形が可能である。スライドリング100の凸部106とカラー110の凹部111とは、凸部106の周方向の撓み変形が可能なように係合している。
図9に示すように、変速装置60は、第1シフトフォーク121と、第2シフトフォーク122と、第3シフトフォーク123と、シフトドラム124とを備えている。シフトドラム124には、第1ガイド溝125、第2ガイド溝126、および第3ガイド溝127が形成されている。第1〜第3シフトフォーク121〜123の根元端部は、それぞれ第1〜第3ガイド溝125〜127に係合している。図示は省略するが、第1シフトフォーク121の先端部は第1スライドリング101の溝109に係合し、第2シフトフォーク122の先端部は第2スライドリング102の溝109に係合し、第3シフトフォーク123の先端部は第3スライドリング103の溝109に係合している。シフトドラム124には、シフトドラム124を回転させるロッド128が連結されている。シフトドラム124が回転すると、第1〜第3シフトフォーク121〜123は第1〜第3ガイド溝125〜127に沿って左右に移動する。これに伴い、第1〜第3シフトフォーク121〜123に係合する第1〜第3スライドリング101〜103は、左右に移動する。
図3に示すように、第3スライドリング103は第1速の従動ギヤ81の左方に配置されている。第3スライドリング103が右方に移動すると、従動ギヤ81のドグ88は第3スライドリング103の係合孔108に挿入される。従動ギヤ81は駆動ギヤ71と噛み合っているので、常に回転している。そのため、図8に示すように、ドグ88は従動軸62の中心周りに旋回し、第3スライドリング103の凸部106に接触する。凸部106がドグ88に押されることにより、従動ギヤ81から第3スライドリング103に動力が伝達され、第3スライドリング103は従動ギヤ81と共に回転する。ドグ88と係合孔108とが係合することにより、第1速の変速ギヤ対91を介して駆動軸61から従動軸62に動力が伝達され、従動軸62は駆動される。
第2速〜第6速の変速ギヤ対92〜96についても同様である。すなわち、第1スライドリング101が左方に移動すると、第2速の従動ギヤ82のドグ88が第1スライドリング101の係合孔108に挿入される。これにより、第2速の変速ギヤ対92を介して、駆動軸61から従動軸62に動力が伝達される。第3スライドリング103が左方に移動すると、第3速の従動ギヤ83のドグ88が第3スライドリング103の係合孔108に挿入される。これにより、第3速の変速ギヤ対93を介して、駆動軸61から従動軸62に動力が伝達される。第1スライドリング101が右方に移動すると、第4速の従動ギヤ84のドグ88が第1スライドリング101の係合孔108に挿入される。これにより、第4速の変速ギヤ対94を介して、駆動軸61から従動軸62に動力が伝達される。第2スライドリング102が右方に移動すると、第5速の従動ギヤ85のドグ88が第2スライドリング102の係合孔108に挿入される。これにより、第5速の変速ギヤ対95を介して、駆動軸61から従動軸62に動力が伝達される。第2スライドリング103が左方に移動すると、第6速の従動ギヤ86のドグ88が第2スライドリング102の係合孔108に挿入される。これにより、第6速の変速ギヤ対96を介して、駆動軸61から従動軸62に動力が伝達される。
図10に示すように、第1速の駆動ギヤ71および従動ギヤ81は、平歯車により構成されている。第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76および従動ギヤ82〜86は、はすば歯車により構成されている。平歯車とは、軸方向に平行な複数の歯を含んだ歯車のことである。一方、はすば歯車とは、軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだ歯車のことである。
以下では、軸方向に対する歯の傾きのことを、はすば歯車の傾斜角と呼ぶこととする。はすば歯車の傾斜角は特に限定されないが、本実施形態では5°〜30°の範囲内に設定されている。ここでは、はすば歯車の傾斜角は、ギヤ段が大きいほど小さくなるように設定されている。ここでは、第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76の傾斜角は、この順に小さくなっている。第2速の駆動ギヤ72の傾斜角>第3速の駆動ギヤ73の傾斜角>第4速の駆動ギヤ74の傾斜角>第5速の駆動ギヤ75の傾斜角>第6速の駆動ギヤ76の傾斜角である。また、第2速〜第6速の従動ギヤ82〜86の傾斜角は、この順に小さくなっている。第2速の従動ギヤ82の傾斜角>第3速の従動ギヤ83の傾斜角>第4速の従動ギヤ84の傾斜角>第5速の従動ギヤ85の傾斜角>第6速の従動ギヤ86の傾斜角である。ただし、駆動ギヤ72〜76の傾斜角の大小の関係および従動ギヤ82〜86の傾斜角の大小の関係は、特に限定される訳ではない。
一般的に、はすば歯車は平歯車よりも強度が高い。はすば歯車の方が平歯車よりも歯幅を小さくすることができる。なお、歯幅とは、歯車の厚みであり、言い換えると、歯車の軸方向の寸法のことである。本実施形態では、図10に示すように、第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76の歯幅は、第1速の駆動ギヤ71の歯幅よりも小さい。第2速〜第6速の従動ギヤ82〜86の歯幅は、第1速の従動ギヤ81の歯幅よりも小さい。
はすば歯車の歯は軸方向から傾いているので、互いに噛み合うはすば歯車の一方は他方から、回転方向の力を受けると同時に軸方向の力を受ける。そのため、第2速〜第6速の従動ギヤ82〜86は、それぞれ第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76から、回転方向の力および軸方向の力を受ける。
図10において、駆動軸61は矢印A1の方向に回転し、従動軸62は矢印A2の方向に回転する。図10において、駆動ギヤ71〜76の回転方向A1は下方向であり、従動ギヤ81〜86の回転方向A2は上方向である。第3速の駆動ギヤ73の歯は、図10の下方に行くほど左方に向かうように軸方向から傾斜している。第3速の従動ギヤ83の歯は、図10の上方に行くほど左方に向かうように軸方向から傾斜している。すなわち、第3速の駆動ギヤ73の歯は、回転方向A1側に行くほど第3スライドリング103側と反対側に向かうように軸方向から傾斜し、第3速の従動ギヤ83の歯は、回転方向A2側に行くほど第3スライドリング103側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している。第3速の駆動ギヤ73および従動ギヤ83は、従動ギヤ83が駆動ギヤ73から第3スライドリング103に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第3速の従動ギヤ83のドグ88が第3スライドリング103の係合孔108に係合している場合、従動ギヤ83は駆動ギヤ73により第3スライドリング103の方に押されるので、ドグ88が係合孔108から意図せずに抜けてしまうことが抑制される。
第4速の駆動ギヤ74の歯は、回転方向A1側に行くほど第1スライドリング101側と反対側に向かうように軸方向から傾斜し、第4速の従動ギヤ84の歯は、回転方向A2側に行くほど第1スライドリング101側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している。第4速の駆動ギヤ74および従動ギヤ84は、従動ギヤ84が駆動ギヤ74から第1スライドリング101に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第4速の従動ギヤ84のドグ88が第1スライドリング101の係合孔108に係合している場合、従動ギヤ84は駆動ギヤ74により第1スライドリング101の方に押されるので、ドグ88が係合孔108から意図せずに抜けてしまうことが抑制される。
第5速の駆動ギヤ75は、回転方向A1側に行くほど第2スライドリング102側と反対側に向かうように軸方向から傾斜し、第5速の従動ギヤ85は、回転方向A2側に行くほど第2スライドリング102側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している。第5速の駆動ギヤ75および従動ギヤ85は、従動ギヤ85が駆動ギヤ75から第2スライドリング102に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第5速の従動ギヤ85のドグ88が第2スライドリング102の係合孔108に係合している場合、従動ギヤ85は駆動ギヤ75により第2スライドリング102の方に押されるので、ドグ88が係合孔108から意図せずに抜けてしまうことが抑制される。
第6速の駆動ギヤ76は、回転方向A1側に行くほど第2スライドリング102側と反対側に向かうように軸方向から傾斜し、第6速の従動ギヤ86は、回転方向A2側に行くほど第2スライドリング102側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している。第6速の駆動ギヤ76および従動ギヤ86は、従動ギヤ86が駆動ギヤ76から第2スライドリング102に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第6速の従動ギヤ86のドグ88が第2スライドリング102の係合孔108に係合している場合、従動ギヤ86は駆動ギヤ76により第2スライドリング102の方に押されるので、ドグ88が係合孔108から意図せずに抜けてしまうことが抑制される。
第2速の駆動ギヤ72は、駆動軸61に圧入されている。駆動ギヤ72、従動ギヤ82は、それぞれ「第1圧入ギヤ」、「第2噛み合いギヤ」の一例である。第2速の駆動ギヤ72は、回転方向A1側に行くほど第1スライドリング101側(ここでは右側)に向かうように軸方向から傾斜し、第2速の従動ギヤ82は、回転方向A2側に行くほど第1スライドリング101側(ここでは右側)に向かうように軸方向から傾斜している。駆動ギヤ72は、従動ギヤ82に対して左向きの力を与えると共に、反力として、従動ギヤ82から右向きの力を受ける。第2速の駆動ギヤ72および従動ギヤ82は、駆動ギヤ72が従動ギヤ82から右方向のスラスト力を受けるように構成されている。これにより、駆動軸61に圧入された駆動ギヤ72が第1軸受201(図3参照)の方にずれることが抑制され、第1軸受201に大きなスラスト荷重が加わってしまうことが防止される。
ところで、第1〜第3スライドリング101〜103はスライドリング100(図6(a)参照)により構成されているが、スライドリング100に代えて、図11に示すようなスライドリング200を用いることができる。このスライドリング200は、環状部205と、環状部205から径方向の内方に延びる複数の凸部206とを有しており、更に、内環状部207を有している。各凸部206の先端部は内環状部207につながっている。環状部205と内環状部207と凸部206とにより、係合孔208が形成されている。凸部206の先端部同士は、内環状部207によって連結されている。このスライドリング200では、凸部206の先端部が内環状部207によって拘束されているので、凸部206の周方向の撓みは規制される。
ドグ88は各従動ギヤ81〜86の中心周りに配置されているが、加工精度のばらつきなどにより、ドグ88の配置の中心と従動ギヤ81〜86の中心とがずれている場合がある。以下、このようなずれのことを軸ずれと言う。ここで、例えば従動ギヤ81からスライドリング200にトルクが伝達される際に、スライドリング200の6つの凸部206は、そのトルクを分担して受ける。しかし、軸ずれが生じると、凸部206が受ける荷重にばらつきが生じ、一部の凸部206が他の凸部206よりも大きな荷重を受ける。この場合、凸部206が瞬間的に受ける最大荷重が大きくなってしまうので、予めスライドリング200の剛性を高めておく必要がある。そのため、スライドリング200が大型化および重量化する。
本願発明者は、内環状部207を有するスライドリング200を用いた場合と、実施形態に係るスライドリング100を用いた場合とについて、ドグ88の根元部分の応力を測定する実験を行った。詳しくは、図11に示すように、スライドリング200を用いて、第1位置P1〜第7位置P7にあるドグ88の応力を測定する実験を行った。また、図8に示すように、スライドリング100を用いて、第1位置P1〜第6位置P6にあるドグ88の応力を測定する実験を行った。これらの実験では、軸ずれが生じている従動ギヤを用いることとした。なお、従動ギヤの回転に伴ってドグ88は中心周りに旋回するため、ドグ88の位置は順次変化する。
図12に、スライドリング100を用いた場合における第1〜第6位置P1〜P6のドグ88の応力σの分布σ100、および、スライドリング200を用いた場合における第1〜第7位置P1〜P7のドグ88の応力σの分布σ200を示す。図12に示すように、スライドリング200を用いた場合では、第4位置P4のドグ88の応力σが非常に大きく、ドグ88の応力σのばらつきが大きいことが分かった。なお、第4位置P4は、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い部分89よりも回転方向側の位置であって、噛み合い部分に最も近い位置である。これに対し、スライドリング100を用いた場合では、ドグ88の応力σのばらつきは小さく、ドグ88の応力σの最大値が抑えられていることが分かった。
本実施形態に係るスライドリング100では、凸部106の先端部同士は連結されていないので、凸部106は周方向に撓むことができる。第4位置P4のドグ88の応力が大きくなった場合、第4位置P4のドグ88に接触している凸部106が周方向に撓むことにより、当該凸部106が受ける荷重は低減され、他の凸部106が受ける荷重が増加することが推定される。これにより、凸部106が受ける荷重は分散され、比較的均等になる。よって、凸部106の最大荷重は低減される。スライドリング100では、従来ほど大きな荷重に耐えることができるように凸部106を構成しなくても足りる。よって、スライドリング100は小型化および軽量化が可能である。
以上のように、本実施形態によれば、第3速〜第6速の駆動ギヤ73〜76および従動ギヤ83〜86は、はすば歯車により構成されている。変速装置60は、従動ギヤ83、84、85、86が、それぞれ駆動ギヤ73、74、75、76からそれぞれスライドリング103、101、102、102に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。そのため、従動ギヤ83〜86に設けられたドグ88は、スライドリング101〜103に形成された係合孔108から抜けにくい。ドグ88に逆テーパ加工が施されていなくても、ドグ88が係合孔108から意図せずに抜けてしまうことは防止される。
本実施形態に係る変速装置60では、駆動ギヤ71〜76にはドグ88は設けられていない。そのため、駆動ギヤ71〜76の加工は容易である。従動ギヤ81〜86にはドグ88が設けられているが、ドグ88の接触面88aは軸方向に真っ直ぐに延びている(図5(a)および(c)参照)。ドグ88には逆テーパ加工は施されていない。よって、ドグ88の加工は容易である。本実施形態によれば、ドグ88および従動ギヤ81〜86の加工工程の複雑化およびコストアップを抑制することができる。
シフトチェンジの際に、第1クラッチプレート53と第2クラッチプレート54との間に介在するオイル等の影響により、クラッチ50が完全に切断できない場合がある。すなわち、第1クラッチプレート53と第2クラッチプレート54とを互いに離間させても、第1クラッチプレート53の回転に伴って第2クラッチプレート54が回転してしまう場合がある。その場合、ドグ88はスライドリング100の凸部106に押しつけられるので、ドグ88を係合孔108から抜くための荷重(すなわち、シフト荷重)は大きくなる。ここで、ドグ88に逆テーパ加工が施されている場合、シフト荷重は更に大きくなり、シフトフィーリングが悪くなる。しかし、本実施形態によれば、ドグ88の接触面88aは軸方向に真っ直ぐに延びているので、ドグ88を係合孔108から抜くときに、ドグ88の接触面88aは凸部106の側面(言い換えると、係合孔108の縁部)上を円滑に摺動する。そのため、シフトフィーリングは良好となる。
前述したように、はすば歯車は平歯車よりも薄型化することができる。本実施形態では、第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76および従動ギヤ82〜86がはすば歯車により構成されているので、変速装置60の左右方向の寸法を小さくすることができる。
ところで、ドグ88をスライドリング100に設け、従動ギヤ81〜86に係合孔108を形成することは可能であるが、孔が形成された歯車は、孔のない歯車よりも強度が低くなる。ところが、従動ギヤ81〜86は駆動ギヤ71〜76と噛み合う歯車であり、強度を確保する必要がある。従動ギヤ81〜86に係合孔108を形成する場合、強度を確保するために、従動ギヤ81〜86を大型化および重量化しなければならない。一方、本実施形態では、ドグ88は従動ギヤ81〜86に設けられ、係合孔108はスライドリング100に形成されている。そのため、大型化および重量化しなくても従動ギヤ81〜86の強度を確保することができる。本実施形態によれば、従動ギヤ81〜86を小型化および軽量化することができる。これにより、変速装置60を小型化および軽量化することができる。
変速装置60は第1〜第3スライドリング101〜103を備えているが、全てのスライドリング101〜103は従動軸62に取り付けられている。全てのスライドリング101〜103は同一の軸に取り付けられている。スライドリング101〜103の一部が駆動軸61に取り付けられ、他の一部が従動軸62に取り付けられている場合、シフトフォーク121〜123およびシフトドラム124の構成が大型化および複雑化しやすい。これに対し、本実施形態によれば、全てのスライドリング101〜103が従動軸62に取り付けられているので、シフトフォーク121〜123およびシフトドラム124を簡素化および小型化することができる。
変速装置60では、駆動ギヤ71〜76から従動ギヤ81〜86に動力が伝達される際に、減速が行われる。従動ギヤ81〜86の直径は、駆動ギヤ71〜76の直径よりも大きい。従動ギヤ81〜86は駆動ギヤ71〜76よりも、ドグ88を設けるためのスペースを確保しやすい。本実施形態では、ドグ88は従動ギヤ81〜86に設けられている。そのため、ドグ88を容易に設けることができる。また、従動ギヤ81〜86の直径は駆動ギヤ71〜76の直径よりも大きいので、ドグ88を回転中心から比較的遠い位置に配置することが可能である。これにより、ドグ88を係合孔108に挿入する動作および係合孔108から抜く動作が容易となる。よって、より良好なシフトフィーリングを得ることができる。
本実施形態では、駆動ギヤ72は駆動軸61に圧入されているので、左向きの大きな力を受けると左方向に移動し、第1軸受201に接触するおそれがある。しかし、駆動ギヤ72および従動ギヤ82は、駆動ギヤ72が従動ギヤ82から第1軸受201から離れる方向のスラスト力を受けるように構成されている。そのため、駆動ギヤ72が左向きに移動することは抑制される。よって、駆動ギヤ72と第1軸受201との接触は防止される。
駆動ギヤと従動ギヤとの間に発生する力は、第1速、第2速、第3速、第4速、第5速、第6速の順に小さくなる。第1速〜第2速の変速ギヤ対91〜92には、第3速〜第6速の変速ギヤ対93〜96よりも大きな力が作用する。本実施形態では、第1速〜第6速の変速ギヤ対91〜96のうち、第2速の変速ギヤ対92は最も左側に配置され、第1速の変速ギヤ対91は最も右側に配置されている。第2速の駆動ギヤ72は第1軸受201の近傍に配置され、第1速の駆動ギヤ71は第2軸受202の近傍に配置されている。第2速の従動ギヤ82は第3軸受203の近傍に配置され、第1速の従動ギヤ81は第4軸受204の近傍に配置されている。そのため、駆動軸61および従動軸62をより安定して支持することができる。駆動軸61および従動軸62の回転をより安定化させることができる。よって、変速装置60の動作をより安定化させることができる。また、駆動軸61および従動軸62の外径を小さくすることが可能である。変速装置60の小型化および軽量化が可能となる。
本実施形態では、第1速〜第6速の変速ギヤ対91〜96は、左方から右方に向けて、第2速の変速ギヤ対92、第4速の変速ギヤ対94、第6速の変速ギヤ対96、第5速の変速ギヤ対95、第3速の変速ギヤ対93、第1速の変速ギヤ対91の順に配置されている。そのため、駆動軸61および従動軸62を更に安定して支持することができ、変速装置60の動作を更に安定化させることができる。また、変速装置60の更なる小型化および軽量化が可能となる。
前述の通り、本実施形態では、第3速〜第6速の駆動ギヤ73〜76および従動ギヤ83〜86は、傾斜角が5°〜30°のはすば歯車により構成されている。傾斜角を5°以上としたことにより、従動ギヤ83〜86をスライドリング101〜103に十分に押しつけることができ、意図しないドグ抜けを好適に防止することができる。また、傾斜角を30°以下としたことにより、ドグ88を抜くときにシフト荷重が大きくなりすぎることを防止することができる。よって、良好なシフトフィーリングを確保することができる。
以上、一実施形態に係る変速装置および車両について説明したが、前記実施形態は一例であり、他にも様々な実施形態が可能である。次に、他の実施形態の例について簡単に説明する。
(第2実施形態)
図13は、前記実施形態に係る変速装置60の一部を模式的に表す図である。図13に示すように、前記実施形態では、第1〜第3スライドリング101〜103は従動軸62に取り付けられている。駆動軸61にはスライドリングは取り付けられていない。駆動軸61、従動軸62、駆動ギヤ71〜76、従動ギヤ81〜86は、それぞれ「第1回転軸」、「第2回転軸」、「第1ギヤ」、「第2ギヤ」に対応する。
図14に示す実施形態では、第1〜第3スライドリング101〜103は駆動軸61に取り付けられ、従動軸62にはスライドリングが取り付けられていない。本実施形態では、駆動ギヤ71〜76は、駆動軸61に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられている。従動ギヤ81〜86は、従動軸62に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられている。第1〜第3スライドリング101〜103は、駆動軸61に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられている。本実施形態では、従動軸62、駆動軸61が、それぞれ「第1回転軸」、「第2回転軸」に対応する。従動ギヤ81〜86が「第1ギヤ」に対応し、駆動ギヤ71〜76が「第2ギヤ」に対応する。本実施形態では、駆動軸61、スライドリング101〜103、駆動ギヤ71〜76、従動ギヤ81〜86、従動軸62の順に動力が伝達される。例えば、ギヤポジションが1速の場合、第1速の駆動ギヤ71のドグ88が第3スライドリング103の係合孔108に係合する。この場合、動力は、駆動軸61、第3スライドリング103、第1速の駆動ギヤ71、第1速の従動ギヤ81、従動軸62の順に伝達される。
図8に示すように、第1実施形態では、従動ギヤからスライドリング100に動力が伝達されるので、ドグ88がスライドリング100の凸部106を押す。そのため、ドグ88の回転方向側の側面88aがスライドリング100の凸部106と接触する接触面となる。一方、本実施形態では、スライドリング100から駆動ギヤに動力が伝達されるので、スライドリング100の凸部106がドグ88を押す。そのため、ドグ88の回転方向側と逆側の側面88aがスライドリング100の凸部106と接触する接触面となる。なお、本実施形態においても、ドグ88の接触面は軸方向に真っ直ぐに延びている。ドグ88には逆テーパ加工は施されていない。
第2実施形態においても、第2速〜第6速の駆動ギヤ72〜76および従動ギヤ82〜86は、はすば歯車により構成されている。本実施形態では、第3速の駆動ギヤ73および従動ギヤ83は、駆動ギヤ73が従動ギヤ83から第3スライドリング103に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第3速の駆動ギヤ73の歯は、回転方向側に行くほど第3スライドリング103側に向かうように軸方向から傾斜している。第4速の駆動ギヤ74および従動ギヤ84は、駆動ギヤ74が従動ギヤ84から第1スライドリング101に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第4速の駆動ギヤ74の歯は、回転方向側に行くほど第1スライドリング101側に向かうように軸方向から傾斜している。第5速の駆動ギヤ75および従動ギヤ85は、駆動ギヤ75が従動ギヤ85から第2スライドリング102に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第5速の駆動ギヤ75の歯は、回転方向側に行くほど第2スライドリング102側に向かうように軸方向から傾斜している。第6速の駆動ギヤ76および従動ギヤ86は、駆動ギヤ76が従動ギヤ86から第2スライドリング102に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている。第6速の駆動ギヤ76の歯は、回転方向側に行くほど第2スライドリング102側に向かうように軸方向から傾斜している。
(他の実施形態)
第1実施形態および第2実施形態において、第1速の駆動ギヤ71および従動ギヤ81をはすば歯車により構成してもよい。第1実施形態において、第1速の駆動ギヤ71および従動ギヤ81は、従動ギヤ81が駆動ギヤ71から第3スライドリング103に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されていてもよい。第1実施形態において、従動ギヤ81の歯は、回転方向側に行くほど第3スライドリング103と反対側に向かうように軸方向から傾斜していてもよい。第2実施形態において、第1速の駆動ギヤ71および従動ギヤ81は、駆動ギヤ71が従動ギヤ81から第3スライドリング103に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されていてもよい。第2実施形態において、駆動ギヤ71の歯は、回転方向側に行くほど第3スライドリング103側に向かうように軸方向から傾斜していてもよい。
第1実施形態または第1実施形態の変形例において、第2速の駆動ギヤ72および従動ギヤ82は、従動ギヤ82が駆動ギヤ72から第1スライドリング101に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されていてもよい。第2実施形態または第2実施形態の変形例において、第2速の駆動ギヤ72および従動ギヤ82は、駆動ギヤ72が従動ギヤ82から第1スライドリング101に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されていてもよい。
第1実施形態では、全てのスライドリング101〜103が従動軸62に取り付けられている。第2実施形態では、全てのスライドリング101〜103が駆動軸61に取り付けられている。すなわち、第1実施形態および第2実施形態では、全てのスライドリング101〜103が同一の回転軸に取り付けられている。しかし、スライドリング101〜103の一部が駆動軸61に取り付けられ、他の一部が従動軸62に取り付けられていてもよい。スライドリング101〜103は、複数の回転軸に分けて取り付けられていてもよい。
前記実施形態では、左方から右方に向けて、第2速の変速ギヤ対92、第4速の変速ギヤ対94、第6速の変速ギヤ対96、第5速の変速ギヤ対95、第3速の変速ギヤ対93、第1速の変速ギヤ対91の順に配列されているが、特に限定されない。右方から左方に向けて、上記の順に配列されていてもよい。また、配列の順番も上記の順番に限定されない。
車両は自動二輪車1に限定されない。車両は、自動二輪車以外の鞍乗型車両であってもよい。なお、鞍乗型車両とは、乗員が跨がって乗車する車両のことである。また、車両は鞍乗型車両に限らず、他の形態の車両であってもよい。車両は、例えば、自動三輪車、自動四輪車、ATV(All Terrain Vehicle)、スノーモービルであってもよい。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1…自動二輪車、3…内燃機関、22…後輪、25…チェーン、60…変速装置、61…駆動軸、62…従動軸、71〜76…駆動ギヤ、81〜86…従動ギヤ、88…ドグ、88a…接触面、100〜104…スライドリング、108…係合孔、201…第1軸受、202…第2軸受、203…第3軸受、204…第4軸受、91〜96…変速ギヤ対

Claims (13)

  1. 第1回転軸と、
    前記第1回転軸と平行に配置された第2回転軸と、
    前記第1回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた第1ギヤと、
    前記第2回転軸に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられ、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、
    前記第2回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記第2ギヤと軸方向に隣り合うスライドリングと、を備え、
    前記第2ギヤには、軸方向に突出するドグが設けられ、
    前記スライドリングには、前記ドグが挿入される係合孔が形成され、
    前記ドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記第2ギヤと前記スライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記係合孔の縁部に接触する接触面が形成され、
    前記接触面は、軸方向に真っ直ぐに延び、
    前記第1ギヤおよび前記第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記第2ギヤが前記第1ギヤから前記スライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている、変速装置。
  2. 前記第1回転軸は、駆動源によって駆動される駆動軸であり、
    前記第2回転軸は、前記駆動軸によって駆動される従動軸であり、
    前記接触面は、前記ドグの回転方向側に形成され、
    前記第2ギヤの歯は、回転方向側に行くほど前記スライドリング側と反対側に向かうように軸方向から傾斜している、請求項1に記載の変速装置。
  3. 前記第2回転軸は、駆動源によって駆動される駆動軸であり、
    前記第1回転軸は、前記駆動軸によって駆動される従動軸であり、
    前記接触面は、前記ドグの回転方向側と逆側に形成され、
    前記第2ギヤの歯は、回転方向側に行くほど前記スライドリング側に向かうように軸方向から傾斜している、請求項1に記載の変速装置。
  4. 前記第1回転軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第1ギヤと、
    前記第2回転軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第2ギヤと、
    前記第2回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記他の第2ギヤの少なくとも一つと軸方向に隣り合う他のスライドリングと、を備え、
    前記他の第1ギヤの全ては、前記第1回転軸に対して回転不能に取り付けられ、
    前記他の第2ギヤの全ては、前記第2回転軸に対して回転可能に取り付けられ、
    前記他の第2ギヤには、軸方向に突出する他のドグが設けられ、
    前記他のスライドリングには、前記他のドグが挿入される他の係合孔が形成され、
    前記他のドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記他の第2ギヤと前記他のスライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記他の係合孔の縁部に接触する他の接触面が形成され、
    前記他の接触面は、軸方向に真っ直ぐに延び、
    前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記他の第2ギヤが前記他の第1ギヤから前記他のスライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載の変速装置。
  5. 前記駆動軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第1ギヤと、
    前記従動軸に対して軸方向に移動不能に取り付けられた2以上の他の第2ギヤと、
    前記従動軸に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に取り付けられ、前記他の第2ギヤの少なくとも一つと軸方向に隣り合う他のスライドリングと、を備え、
    前記他の第1ギヤの全ては、前記駆動軸に対して回転不能に取り付けられ、
    前記他の第2ギヤの全ては、前記従動軸に対して回転可能に取り付けられ、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤのいずれのギヤも、当該ギヤと噛み合う第1ギヤよりも直径が大きく、
    前記他の第2ギヤには、軸方向に突出する他のドグが設けられ、
    前記他のスライドリングには、前記他のドグが挿入される他の係合孔が形成され、
    前記他のドグの回転方向側または回転方向側と逆側には、前記他の第2ギヤと前記他のスライドリングとの間で回転力を伝達しているときに前記他の係合孔の縁部に接触する他の接触面が形成され、
    前記他の接触面は、軸方向に真っ直ぐに延び、
    前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記他の第2ギヤが前記他の第1ギヤから前記他のスライドリングに向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている、請求項2または3に記載の変速装置。
  6. 前記第1回転軸に圧入されかつ前記第1回転軸に対して回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた第1圧入ギヤと、
    前記第2回転軸に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられ、前記第1圧入ギヤと噛み合う第2噛み合いギヤと、
    前記第1圧入ギヤ、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する軸受と、を備え、
    前記第1圧入ギヤは、前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、
    前記第1圧入ギヤおよび前記第2噛み合いギヤは、それぞれ軸方向に対して傾斜した複数の歯を含んだはすば歯車からなり、前記第1圧入ギヤが前記第2噛み合いギヤから前記軸方向の他方に向かう方向のスラスト力を受けるように構成されている、請求項4または5に記載の変速装置。
  7. 変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備え、
    少なくとも前記第3速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成され、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備え、
    前記第2速の変速ギヤ対は軸方向の最も一方側に配置され、前記第1速の変速ギヤ対は軸方向の最も他方側に配置されている、請求項4または5に記載の変速装置。
  8. 変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備え、
    前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成され、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備え、
    前記第2速の変速ギヤ対は軸方向の最も一方側に配置され、前記第1速の変速ギヤ対は軸方向の最も他方側に配置されている、請求項4または5に記載の変速装置。
  9. 変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備え、
    少なくとも前記第3速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成され、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備え、
    前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、軸方向の一方から他方に向けて、第2速、第4速、第6速、第5速、第3速、第1速の変速ギヤ対の順に配列されている、請求項4または5に記載の変速装置。
  10. 変速比の異なる第1速〜第6速の変速ギヤ対を備え、
    前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤ、並びに、前記他の第1ギヤおよび前記他の第2ギヤによって構成され、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記第1ギヤおよび前記他の第1ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第1回転軸を回転自在に支持する第2軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の一方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第3軸受と、
    前記第2ギヤおよび前記他の第2ギヤよりも軸方向の他方側に配置され、前記第2回転軸を回転自在に支持する第4軸受と、を備え、
    前記第1速〜第6速の変速ギヤ対は、軸方向の一方から他方に向けて、第2速、第4速、第6速、第5速、第3速、第1速の変速ギヤ対の順に配列されている、請求項4または5に記載の変速装置。
  11. 前記はすば歯車の傾斜角は、ギヤ段が大きいほど小さくなるように設定されている、請求項7〜10のいずれか一つに記載の変速装置。
  12. 前記はすば歯車の歯は、軸方向に対して5°〜30°傾斜している、請求項1〜11のいずれか一つに記載の変速装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の変速装置と、
    前記第1回転軸および前記第2回転軸の一方の回転軸に連結され、当該一方の回転軸を駆動する駆動源と、
    前記第1回転軸および前記第2回転軸の他方の回転軸に連結された動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材に連結された駆動輪と、
    を備えた車両。
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