JP2021042508A - 空気紡績装置及び空気紡績機 - Google Patents

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裕一 庄田
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慧 五由出
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Abstract

【課題】空気紡績装置において、旋回空気流によって繊維に撚りが加えられた場合に、当該繊維よりも走行方向上流側にある繊維に撚りが伝播することを効果的に軽減する。【解決手段】空気紡績装置は、ファイバーガイド101と、スピンドル102と、を備える。ファイバーガイド101は、繊維束を通過させる直線状の第1通路111を有する。スピンドル102は、第1通路111を通過した繊維束が導かれる第2通路122を有する。第1通路111の内面は、第1通路111の上流端111aと下流端111bとの間で第1通路111が延びる第1方向に沿って配置された平坦な平面部151を有する。平面部151の下流端151aと、第2通路122の上流端122aの中心122bと、の第2方向の間隔S1は、0.8mm以上3.4mm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、空気紡績装置及びこれを備える空気紡績機に関する。
従来から、紡績室に形成した旋回空気流の作用によって繊維に撚りを加え、紡績糸を生成する空気紡績装置が知られている。特許文献1は、この種の空気紡績装置として、ステープルファイバ束から紡績糸を製作するための装置を開示する。また、特許文献2は、この種の空気紡績装置として、繊維スライバから紡績糸を製造する装置を開示する。
特許文献1の装置は、繊維案内面を有する繊維ガイドエレメントと、糸案内通路を有するスピンドルと、を備える。繊維案内面は、変向箇所を含む。変向箇所は、ステープルファイバ束が繊維案内面で案内される際、ステープルファイバ束の繊維方向を変向する。また、繊維案内面は、繊維渡し縁部で終了する。この繊維渡し縁部の下流側に、スピンドルが配置されている。スピンドルの糸案内通路は、繊維渡し縁部に対向する入口開口を有する。繊維ガイドエレメントと入口開口との間には、入口開口の周りに旋回流を形成するための流体装置が設けられている。この構成で、流体装置が入口開口若しくはスピンドルの周りに旋回流を発生させた場合、発生した旋回流によって、ステープルファイバ束の自由繊維端部を入口開口の周りに位置させることができる。自由繊維端部は、入口開口ひいてはステープルファイバ束を中心として相対回転運動する。これにより、当該装置は、ステープルファイバ束から紡績糸を形成する。
特許文献2の装置は、繊維案内面を有する繊維搬送エレメントと、ヤーン案内通路を有するスピンドルと、を備える。繊維案内面の搬送方向終端側に、繊維送出エッジが配置されている。繊維送出エッジに著しく近接した位置に、ヤーン案内通路の取入れ口が配置されている。特許文献2には、繊維送出エッジを含みヤーン案内通路の中心線に対して平行な仮想平面と前記中心線との間の設定距離は、取入れ口の直径の10〜30%のオーダー範囲内の値が好ましいと記載されている。この構成で、当該装置は、繊維を繊維案内面へ案内し、そこからヤーン案内通路の取入れ口内へ案内する。そして、当該装置は、ヤーン案内通路の取入れ口をめぐって渦空気流を発生させ、すでに前端部がヤーン案内通路内に位置しているところの繊維の自由後端部を、前記渦空気流によってプロペラ状に回旋させてヤーンを生産する。
特開2003−268636号公報 特表2004−509243号公報
紡績糸の原料となる繊維束は、多数の繊維から構成される。空気紡績のために繊維束が紡績室に導入されるとき、それぞれの繊維に着目すると、繊維の走行方向下流側にある端部は、(後述の反転部分の旋回によって)加撚されている芯部分に撚り込まれ、固定端となっている。一方、繊維の走行方向上流側にある端部は、自由端となっており、紡績室に入ると芯部分から開くように分離して、端部の向きを反転させる。この反転部分が旋回空気流の作用を受けることにより、芯部分に巻き付いていく。このようにして空気紡績が行われる。
空気紡績装置に関しては、紡績速度の高速化が望まれている。紡績速度が増加するのに伴って、繊維束が紡績室で旋回空気流の作用を受ける時間が短くなる。従って、繊維の加撚を十分に行いながら高速紡績を実現するには、紡績室において繊維の自由端の部分を確実に反転させる(言い換えれば、反転する繊維の量を増やす)必要がある。一方で、反転する繊維の量が増えた場合、撚りが、反転した繊維から当該繊維の走行方向上流側にある繊維に伝播し易くなる。撚りが伝播した繊維は、旋回空気流の作用を受けても十分に反転しにくくなる。従って、高速で安定した紡績を行うことが難しかった。
特許文献1の構成では、紡績速度を高速化した場合、旋回流によって自由繊維端部を相対回転運動させたときに、繊維案内面側にあるステープルファイバ束に撚りが伝播するため、自由繊維端部の相対回転運動が不安定になる可能性が高い。
また、特許文献2では、紡績速度を高速化した場合、渦空気流によって繊維の自由後端部を回旋させたときに、繊維案内面側にある繊維に撚りが伝播するため、繊維の自由後端部の回旋が不安定になる可能性が高い。なお、特許文献2は、繊維送出エッジに沿った繊維の変向案内により撚りの伝播を阻止する旨を開示するが、紡績を高速で行う場合の効果は不明である。
本発明の目的は、空気紡績装置において、旋回空気流によって繊維に撚りが加えられた場合に、当該繊維よりも走行方向上流側にある繊維に撚りが伝播することを効果的に軽減することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の空気紡績装置が提供される。即ち、この空気紡績装置は、紡績室を通過する繊維に旋回空気流によって撚りを加えて糸を生成する。前記空気紡績装置は、繊維案内部と、中空ガイド軸体と、を備える。前記繊維案内部は、繊維束を通過させる第1通路を有する。前記中空ガイド軸体は、前記第1通路を通過した繊維束が導かれる第2通路を有し、前記繊維案内部と前記紡績室を介して対向するように設けられる。前記第1通路は、直線状に延びるように設けられる。前記第2通路は、前記中空ガイド軸体の軸心を中心として、この軸心に沿って延びるように設けられる。前記第1通路が前記紡績室に開口する下流端と、前記第2通路が前記紡績室に開口する上流端とは、前記中空ガイド軸体の軸心の方向で間隔をあけて配置される。前記第1通路の内面は、前記中空ガイド軸体の軸心に近い側に、平坦な平面部を有する。前記第1通路が延びる第1方向に垂直な任意の平面で前記平面部を切って得られる直線部の角度は、前記第1通路の上流端と下流端との間で一定である。前記平面部は、前記中空ガイド軸体の軸心方向と垂直な第2方向で、前記中空ガイド軸体の軸心に対してズレて配置される。前記平面部の下流端と、前記第2通路の上流端の中心と、の前記第2方向での間隔は、0.8mm以上3.4mm以下である。
これにより、第1通路に供給された繊維束は、紡績室に到達する前に、平坦な平面部に接触することにより拘束される。平面部は中空ガイド軸体の軸心に対してズレて配置されているので、第1通路と第2通路との間で繊維束が適宜屈曲されることに伴い、繊維束は平面部に対して良好に押し付けられる。従って、紡績室で旋回空気流によって繊維束に撚りが加えられた場合に、この撚りが走行方向上流側に伝播することを効果的に軽減することができる。このように、紡績室より上流側で繊維が巻き付いた状態とならないので、紡績室での繊維の分離及び反転を良好に行うことができる。この結果、紡績を安定して行うことができる。
前記の空気紡績装置においては、前記平面部の下流端と、前記第2通路の上流端の中心と、の前記第2方向での間隔は、0.9mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
これにより、第1通路と第2通路との間で繊維束が適度に屈曲されるので、前述の撚りの伝播を特に効果的に軽減することができる。
前記の空気紡績装置においては、前記平面部は、前記第1方向で見たとき、前記第2通路が前記紡績室に形成する開口と重ならない位置に配置されていることが好ましい。
これにより、第1通路と第2通路との間で繊維束を確実に屈曲させることができるので、撚りの上流側への伝播を良好に軽減することができる。
前記の空気紡績装置においては、前記繊維案内部を前記第1方向と垂直な平面で切断した場合における前記第1通路の断面形状において、前記平面部に相当する直線部と、前記第1通路を挟んで当該直線部と反対側にある輪郭と、の間の距離を隙間長さと呼ぶときに、隙間長さが当該直線部の長手方向全体にわたって一定である、又は、前記直線部の長手方向中央部における隙間長さが長手方向端部における隙間長さよりも大きいことが好ましい。
これにより、第1通路において、平面部により繊維束を拘束しながら円滑に通過させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記第1通路の断面形状は、4角形状又はD字形状であることが好ましい。
これにより、第1通路の簡素な構成を実現することができる。
前記の空気紡績装置においては、前記平面部の前記第1方向の長さは、3mm以上12mm以下であることが好ましい。
これにより、平面部による繊維束への拘束作用を確実に発揮させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記平面部は、前記中空ガイド軸体の軸心方向と平行に、又は、前記中空ガイド軸体の軸心方向に対して10°以内の角度で傾斜するように配置されることが好ましい。
これにより、第1通路において、繊維束を紡績室まで良好に案内することができる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記平面部の下流端は、前記第1通路の下流端よりも当該第1通路の上流側に位置する。前記第1通路の内面は、前記平面部と、前記平面部に対して傾斜又は湾曲しかつ前記平面部の下流端から前記第1通路の下流端まで前記第2通路の上流端に向かって延びる下流側部分と、を有する。前記平面部の第1方向の長さは、前記第1通路の第1方向の長さの半分以上である。
これにより、第1通路において、繊維束を紡績室まで良好に案内することができる。
前記の空気紡績装置においては、前記繊維案内部を前記第1方向と垂直な平面で切断した場合における前記第1通路の通路面積は、4mm2以上7mm2以下であることが好ましい。
これにより、第1通路に繊維束を良好に通過させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、0.3mm以上7mm以下であることが好ましい。
これにより、繊維束を第2通路に良好に導くことができる。また、繊維束を第2通路に導く際、紡績室で繊維を旋回空気流によりしっかり反転させて旋回させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、1.1mm以上2.5mm以下とすることができる。
これにより、紡績速度が高速化しても、紡績室で繊維をしっかりと反転させて旋回させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、4.2mm以上7mm以下とすることができる。
この場合、繊維を良好に反転させて紡績を行うことができる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、空気紡績装置は、空気が通過可能な紡績ノズルを有し、前記繊維案内部及び前記中空ガイド軸体と前記紡績室を形成するように配置されたケーシングを備える。前記ケーシングは、前記紡績室に臨む内面を有する。前記ケーシングの内面は、前記中空ガイド軸体の軸心に沿う向きで見たときに円形である。前記内面の部分における前記ケーシングの内径は、3mm以上9mm以下である。
これにより、紡績を良好に行うことができる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記中空ガイド軸体には、空気が通過可能な通過孔が形成される。前記通過孔は前記第2通路に開口している。
これにより、空気を通過孔から第2通路に供給して、第2通路において繊維束を走行させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記通過孔は、前記第2通路の周囲に複数設けられていることが好ましい。
これにより、第2通路にある繊維束に空気流をバランス良く作用させることができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、この空気紡績機は、前記の空気紡績装置を備える。この空気紡績機は、第1捕捉装置と、巻取装置と、第2捕捉装置と、糸継装置と、を備える。前記第1捕捉装置は、糸出し紡績時に前記空気紡績装置で生成された糸を捕捉する。前記巻取装置は、前記空気紡績装置で生成された糸を巻き取る。前記第2捕捉装置は、巻き取られた糸を捕捉する。前記糸継装置は、前記第1捕捉装置及び前記第2捕捉装置により捕捉されて案内された糸について糸継ぎする。
これにより、糸出し紡績を行う空気紡績機において、旋回空気流によって繊維に撚りが加えられた場合に、当該繊維よりも走行方向上流側にある繊維に撚りが伝播することを効果的に軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る空気紡績装置を備える空気紡績機の全体的な構成を示す正面図。 紡績ユニット及び糸継台車を示す側面図。 紡績装置の構成を示す一部断面図。 図3の一部拡大図。 紡績装置に形成される第1通路と第2通路の位置関係を示す斜視図。 第1通路の断面形状を示す図。 第1通路の断面形状の他の例を示す図。 空気紡績装置の構成の他の例を示す一部断面図。 空気紡績装置の構成の他の例を示す一部断面図。
次に、本発明の一実施形態に係る空気紡績装置23を備える空気紡績機1について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、空気紡績機1は、ブロアボックス3と、原動機ボックス5と、複数の紡績ユニット7と、糸継台車9と、を備える。複数の紡績ユニット7は、所定の方向に並べて配置されている。
ブロアボックス3内には、負圧源として機能するブロア11等が配置されている。
原動機ボックス5には、駆動源(図略)と、中央制御装置13と、表示部15と、操作部17と、が配置されている。原動機ボックス5に設けられる駆動源には、複数の紡績ユニット7で共通で利用されるモータが含まれる。
中央制御装置13は、空気紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。中央制御装置13は、図2に示すように、各紡績ユニット7が備えるユニット制御部19に、図略の信号線を介して接続されている。本実施形態では、それぞれの紡績ユニット7がユニット制御部19を備えているが、所定数(例えば、2つ又は4つ)の紡績ユニット7が1つのユニット制御部19を共用しても良い。
表示部15は、紡績ユニット7に対する設定内容及び/又は各紡績ユニット7の状態に関する情報等を表示することができる。
各紡績ユニット7は、主として、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置21と、空気紡績装置23と、糸貯留装置25と、巻取装置27と、を備えている。ここでの「上流」及び「下流」とは、紡績糸(糸)30の巻取時における、スライバ32、繊維束34、及び紡績糸30の走行方向での上流及び下流を意味する。
ドラフト装置21は、空気紡績機1が備えるフレーム36の上端近傍に設けられている。図2に示すように、ドラフト装置21は、4つのドラフトローラ対を備えている。4つのドラフトローラ対は、上流から下流へ向かって順に配置された、バックローラ対41、サードローラ対43、ミドルローラ対45、及びフロントローラ対47である。ミドルローラ対45には、エプロンベルト49が各ローラに対して設けられている。
ドラフト装置21は、図略のスライバケースから供給されるスライバ32を、各ドラフトローラ対のローラ同士の間で挟み込んで搬送することによって、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)、繊維束34を生成する。ドラフト装置21で生成された繊維束34は、空気紡績装置23に供給される。
空気紡績装置23は、ドラフト装置21で生成された繊維束34に旋回空気流を作用させることにより、撚りを加えて紡績糸30を生成する。空気紡績装置23の詳細な構成は後述する。
糸貯留装置25には、空気紡績装置23で生成された紡績糸30が供給される。糸貯留装置25は、図2に示すように、糸貯留ローラ53と、モータ55と、を備える。
糸貯留ローラ53は、モータ55により回転駆動される。糸貯留ローラ53は、その外周面に紡績糸30を巻き付けて一時的に貯留する。糸貯留ローラ53は、外周面に紡績糸30を巻き付けた状態で所定の回転速度で回転することによって、空気紡績装置23から紡績糸30を所定の速度で引き出して下流側に搬送する。
このように、糸貯留装置25は、糸貯留ローラ53の外周面に紡績糸30を一時的に貯留することができるので、紡績糸30の一種のバッファとして機能する。これにより、空気紡績装置23における紡績速度と、巻取速度(後述のパッケージ73に巻き取られる紡績糸30の走行速度)と、が何らかの理由により一致しないことによる不具合(例えば、紡績糸30の弛み等)を解消することができる。
空気紡績装置23と糸貯留装置25との間には、糸監視装置59が設けられている。空気紡績装置23で生成された紡績糸30は、糸貯留装置25で貯留される前に糸監視装置59を通過する。
糸監視装置59は、走行する紡績糸30の品質を光センサによって監視し、紡績糸30に含まれる糸欠陥を検出する。糸欠陥としては、例えば、紡績糸30の太さの異常、及び、紡績糸30に含まれる異物等が考えられる。糸監視装置59は、紡績糸30の糸欠陥を検出した場合、ユニット制御部19へ糸欠陥検出信号を送信する。糸監視装置59は、光センサの代わりに、例えば静電容量式のセンサを用いて紡績糸30の品質を監視しても良い。これらの例に代えて、あるいはこれらの例に加えて、糸監視装置59は、紡績糸30の品質として、紡績糸30のテンションを測定するように構成されていても良い。
ユニット制御部19は、糸監視装置59から糸欠陥検出信号を受信すると、空気紡績装置23及び/又はドラフト装置21の駆動を停止させることによって紡績糸30を切断する。即ち、空気紡績装置23は、糸監視装置59が糸欠陥を検出したときに紡績糸30を切断する切断部として機能する。なお、紡績糸30を切断するためのカッタを紡績ユニット7が備えても良い。
巻取装置27は、クレードルアーム61と、巻取ドラム63と、トラバースガイド65と、を備えている。クレードルアーム61は、支軸67まわりに揺動可能に支持されており、紡績糸30を巻き取るためのボビン71(即ちパッケージ73)を回転可能に支持することができる。巻取ドラム63は、ボビン71又はパッケージ73の外周面に接触した状態で回転することでパッケージ73を巻取方向に回転駆動させる。巻取装置27は、トラバースガイド65を図略の駆動手段によって往復動させながら、巻取ドラム63を図略の電動モータによって駆動する。これにより、巻取装置27は、紡績糸30を綾振りしつつ、紡績糸30をパッケージ73に巻き取る。
図1に示すように、空気紡績機1のフレーム36には、複数の紡績ユニット7が並ぶ方向に沿ってレール81が配置されている。糸継台車9は、レール81の上を走行可能に構成されている。これにより、糸継台車9は、複数の紡績ユニット7に対して移動することができる。糸継台車9は、糸切れ又は糸切断が発生した紡績ユニット7まで走行して、当該紡績ユニット7に対する糸継作業を行う。
糸継台車9は、図1に示すように、走行車輪83と、糸継装置85と、サクションパイプ(第1捕捉装置)87と、サクションマウス(第2捕捉装置)89と、を備える。糸継台車9は更に、図2に示す台車制御部91を備える。
サクションパイプ87は、糸出し紡績時に空気紡績装置23で生成された紡績糸30を捕捉可能である。具体的には、サクションパイプ87は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、空気紡績装置23から送り出される紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションマウス89は、巻取装置27のパッケージ73に巻き取られた紡績糸30を捕捉可能である。具体的には、サクションマウス89は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、巻取装置27に支持されたパッケージ73から紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションパイプ87とサクションマウス89とは、紡績糸30を捕捉した状態で回動することによって、当該紡績糸30を糸継装置85に導入することができる位置まで案内する。
糸継装置85は、サクションパイプ87によって案内された空気紡績装置23からの紡績糸30と、サクションマウス89によって案内されたパッケージ73からの紡績糸30と、を糸継ぎする。本実施形態において、糸継装置85は、旋回空気流により糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。糸継装置85は上記スプライサ装置に限定せず、例えば機械式のノッタ等を採用することもできる。
台車制御部91(図2を参照)は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する公知のコンピュータとして構成されている。台車制御部91は、糸継台車9が備える各部の動作を制御することによって、糸継台車9が行う糸継作業を制御する。
次に、図3を参照して、空気紡績装置23の構成について詳しく説明する。
図3に示すように、空気紡績装置23は、ファイバーガイド(繊維案内部)101と、スピンドル(中空ガイド軸体)102と、ノズルブロック(ケーシング)103と、を備えている。
ファイバーガイド101は、繊維束34が通過可能な第1通路111を有する。第1通路111は、空気紡績を行うための紡績室113に接続している。ファイバーガイド101には、ドラフト装置21で生成された繊維束34が供給される。繊維束34は、ファイバーガイド101において第1通路111にその上流端111aから導入され、下流端111bを経て紡績室113まで案内される。
ファイバーガイド101は、ブロック状に形成された本体部115を備える。本体部115は、その上流側端面115aがドラフト装置21側を向き、下流側端面115bがスピンドル102側を向くように配置されている。第1通路111は、本体部115を貫通するように形成された孔117から構成されている。孔117は、本体部115の上流側端面115aから下流側端面115bまで直線状に延びるように配置されている。以下では、第1通路111が延びる方向を第1方向と呼ぶことがある。本実施形態では、第1方向は、後述のスピンドル102の軸心108と平行である。
ファイバーガイド101は、紡績室113の一部を構成している。具体的には、本体部115の下流側端面115bが、後述のノズルブロック103の内部空間に臨むように配置されることで、紡績室113が形成される。
スピンドル102は、ファイバーガイド101に対して下流側に配置されている。スピンドル102は、繊維束34が走行する方向に沿って細長い丸棒状に形成されている。スピンドル102は、その上流側端面102aが、ファイバーガイド101と紡績室113を介して対向するように配置されている。
スピンドル102は、第1通路111を通過した繊維束34が導かれる第2通路122を有する。第2通路122は、紡績室113に接続している。第2通路122は、スピンドル102に形成された円形の孔126から構成されている。第2通路122は、スピンドル102の内部で、当該スピンドル102の長手方向に沿って直線状に延びている。第2通路122の上流端122aは、スピンドル102の上流側端面102aに開口している。第2通路122の中心は、スピンドル102の軸心108と一致する。
スピンドル102の上流側端部の外周面には、円錐状のテーパ部124が形成されている。テーパ部124は、下流側から上流側にいくに従って外径が小さくなるように設けられている。
スピンドル102は、紡績室113の一部を構成している。具体的には、テーパ部124の外周面がノズルブロック103の内部空間に配置されることで、紡績室113が形成される。スピンドル102の上流側端面102aは、ファイバーガイド101の本体部115と適宜の間隔をあけて配置されている。
紡績室113は、ファイバーガイド101の本体部115の下流側端面115bと、スピンドル102のテーパ部124の外周面と、後述のノズルブロック103の内面103aと、により囲まれた空間から構成されている。
第2通路122の上流端122aは、第1通路111の下流端111bに対して、繊維束34が走行する方向で適宜の間隔をあけて配置されている。前述の紡績室113は、この間隔の部分を含んで構成されている。
第1通路111の下流端111b、及び、第2通路122の上流端122aが、紡績室113に開口している。本実施形態では、第1通路111の下流端111bの開口面と、第2通路122の上流端122aの開口面と、は略平行である。本体部115において、第1通路111の下流端111bが開口する面(下流側端面115b)は、紡績室113に臨む平坦な面であって、スピンドル102の軸心108と垂直である。
第1通路111の下流端111bの開口面積は、第1通路111の通路面積と略同じ又は同じである。ここで、通路面積とは、通路をその長手方向に垂直な面で切った断面の面積をいう。第2通路122の上流端122aの開口面積は、第2通路122のうちテーパ部124に相当する部分の通路面積と略同じ又は同じである。
繊維束34は、第1通路111の下流端111bから出た後、紡績室113を経由して、第2通路122の上流端122aに入る。繊維束34は、第2通路122を通過して、空気紡績装置23の外部に送り出される。
ノズルブロック103は、ファイバーガイド101の下流側に配置されている。ノズルブロック103は、スピンドル102を覆うように配置されている。ノズルブロック103とスピンドル102との間には、スピンドル102の径方向において隙間が形成されている。
ノズルブロック103には円形の孔が形成されている。この円形孔の軸心は、スピンドル102の軸心108に一致する。ノズルブロック103の内面103aは、スピンドル102の軸心108の方向で見たときに円形となるように形成されている。
ノズルブロック103は、空気が通過可能な紡績ノズル131を有する。空気紡績装置23は、紡績ノズル131から紡績室113内に空気(圧縮空気)を噴出することができる。紡績ノズル131は、スピンドル102の軸心108に対して傾斜した向きに延びる貫通孔として形成されている。紡績ノズル131の長手方向一端部は図略の圧縮空気供給部に接続され、長手方向他端部は紡績室113に開口している。紡績ノズル131から紡績室113に圧縮空気が噴射されると、紡績室113で旋回空気流が発生する。
本実施形態において、紡績ノズル131は、ノズルブロック103に複数形成される。複数の紡績ノズル131は、周方向に等間隔で並べて配置される。ただし、紡績ノズル131の数は限定されず、1つ以上配置されていれば良い。
スピンドル102は、空気が通過可能な補助ノズル(通過孔)135を有する。空気紡績装置23は、補助ノズル135から第2通路122に空気(圧縮空気)を噴出することができる。補助ノズル135は、スピンドル102の軸心108に対して垂直な方向に延びる貫通孔として形成されている。補助ノズル135の長手方向一端部は図略の圧縮空気供給部に接続され、長手方向他端部は第2通路122に開口している。
補助ノズル135は、第2通路122の周囲に複数設けられている。複数の補助ノズル135は、周方向に等間隔で並べて配置される。
補助ノズル135から第2通路122に圧縮空気が噴射されると、第2通路122で旋回空気流が発生する。スピンドル102の軸心108に沿う向きで見たとき、この旋回空気流の向きは、紡績ノズル131が発生させる旋回空気流と逆になっている。
空気紡績装置23は2種類の紡績を行うことができ、1つは通常紡績であり、もう1つは糸出し紡績である。通常紡績は、空気紡績装置23の下流側で紡績糸30を巻き取りつつ行う紡績である。糸出し紡績は、通常紡績の前の段階で行われる一時的な紡績であり、空気紡績装置23の下流側に紡績糸30が出ていない状態で開始される。糸出し紡績は、空気紡績装置23が旋回空気流を作用させるだけで紡績を行うことから、セルフスピニングと呼ばれることがある。
空気紡績装置23が糸出し紡績を行う場合、紡績ノズル131よりも先に補助ノズル135から圧縮空気が噴射される。第2通路122は下流側にいくに従って通路面積が増加するように形成されているので、圧縮空気の噴射により、第2通路122において、下流側に流れる旋回空気流が形成される。この状態で繊維束34をドラフト装置21から供給すると、当該繊維束34は、第1通路111から紡績室113を通過して第2通路122に導かれた状態となる。また、補助ノズル135によって形成される旋回空気流の作用により、第2通路122を通過する部分の繊維束34には多少の撚りが加えられる。
続いて、紡績ノズル131から圧縮空気が噴射され、紡績室113に旋回空気流が形成される。この旋回空気流は、紡績室113を通過する部分の繊維束34に作用する。
以下、紡績室113を通過する部分の繊維束34に着目して、繊維の挙動を説明する。この部分での繊維束34を構成する繊維の走行方向下流側の端部は、第2通路122の内部で、繊維束34の芯部に撚り込まれて固定されている。一方、走行方向上流側の端部は撚り込まれていないので、この自由端は紡績室113の旋回空気流によって芯部から開くように離れ、テーパ部124の外周面に沿うように向きを反転させた状態で旋回する。これにより、芯部に繊維が巻き付くとともに、繊維束34に撚りが加えられる。このようにして生成された紡績糸30は、補助ノズル135によって形成される旋回空気流によって下流へ走行し、空気紡績装置23から送り出される。
通常紡績では、補助ノズル135からの空気の噴射が行われない。通常紡績では、空気紡績装置23の下流側で紡績糸30が巻き取られることによって、空気紡績装置23における紡績糸30の走行が実現される。通常紡績の原理も糸出し紡績と基本的には同様であり、紡績ノズル131によって形成される旋回空気流を作用させることで繊維束34の加撚が行われる。
次に、図4及び図5等を参照して、空気紡績装置23の構成についてより詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、ファイバーガイド101において、第1通路111の内面の一部に、平面部151が形成されている。図5では、平面部151がハッチングで強調して示されている。平面部151は、第1通路111の内面のうち、スピンドル102の軸心108に近い側に配置されている。
平面部151は、第1通路111の上流端111aから下流端111bにわたって第1方向に沿って配置されている。平面部151の下流端151aは、第1通路111が紡績室113に形成する開口の輪郭の一部を構成している。
平面部151は、捻りがない平坦な形状となっている。言い換えれば、第1方向に垂直な任意の平面で平面部151を切って得られる直線部の角度は、平面部151の上流端から下流端151aにわたって一定である。
この平面部151は、スピンドル102の軸心108方向と垂直な方向において、スピンドル102の軸心108とズレて配置されている。以下、スピンドル102の軸心108方向と垂直な方向を第2方向と呼ぶことがある。
上記のズレの大きさに関していうと、平面部151の下流端151aと、第2通路122の上流端122aの中心122bと、の第2方向での間隔S1は、0.8mm以上3.4mm以下である。
本実施形態の空気紡績装置23においては、紡績室113に公知の針状部材が配置されていない。
空気紡績装置23を用いた実験の結果、前述の間隔S1が0.8mm以上3.4mm以下であれば、例えば、400m/min、更には450m/minを超えるような高速の紡績速度にて紡績を行う場合に空気紡績装置23が公知の針状部材を備えていなくても、紡績糸30を連続して生成できることがわかった。一方、間隔S1が0.8mmを下回る場合、空気紡績装置23は安定して紡績糸30を連続的に生成できなかった。間隔S1が3.4mmを上回る場合は、紡績を行うことができなかった。
よって、前述の間隔S1が0.8mm以上3.4mm以下であれば、空気紡績装置23は糸出し紡績を行うことができる。一方、間隔S1が0.8mmを下回る場合、又は、3.4mmを上回る場合は、空気紡績装置23は糸出し紡績を行うことができない。
間隔S1は、平面部151がスピンドル102の軸心108に対してズレて配置される距離の大きさである。この間隔S1が小さ過ぎると、繊維束34の走行経路の屈曲が緩くなるので、紡績室113の上流側で繊維束34が平面部151に押し付けられる力が弱くなる。この結果、繊維束34の拘束が不十分になり、紡績室113での繊維束34の撚りが、第1通路111に位置する繊維束34まで伝播してしまう。下流側からの撚りの伝播によって弱く撚られてしまった繊維束34は、第1通路111を抜けた後に紡績室113において旋回空気流の作用を受けても、繊維の分離及び反転が十分に行われないために、良好な撚りを加えることが困難になってしまう。一方、間隔S1が大き過ぎると、紡績室113での繊維束34の経路の傾斜が強くなりすぎて、旋回空気流を良好に作用させることが難しいこともある。このことから、間隔S1を上記の範囲内で定めることが好適である。
上記の間隔S1は、0.8mm以上3.4mm以下であれば任意に定めることができる。しかし、高速紡績を安定して行うことを考慮すれば、間隔S1は0.9mm以上1.5mm以下であれば好ましく、1mmであれば更に好ましい。
平面部151は、第1方向で見たときに、第2通路122が紡績室113に形成する開口と重ならない位置に配置されている。図4に示すように、平面部151は、第2通路122の縁部よりも外側(スピンドル102の軸心108から遠い側)に配置されている。ただし、平面部151は、第1方向で見たときに第2通路122と重なる位置に配置されても良い。
本実施形態では、ファイバーガイド101を第1方向と垂直な平面で切断した場合における第1通路111の断面形状は、図6(a)に示すように、平面部151に相当する直線部を1辺とする4角形である。具体的には、断面形状の4角形は細長い矩形であり、4つの角部は何れも円弧状に丸められている。上述の直線部は、矩形の長辺のうち1つに相当する。直線部を2等分する点とスピンドル102の軸心108とを結ぶ線分を考えたときに、この線分と直線部とは垂直である。
断面形状は、上記の線分に関して線対称となっている。従って、断面形状では、平面部151に相当する直線部と、第1通路111を挟んで当該直線部と反対側にある輪郭と、の間の距離を隙間長さGと呼ぶときに、隙間長さGが当該直線部の長手方向全体にわたって一定である(G1=G2=G3)。
変形例として、図6(b)に示すように、断面形状を、平面部151により形成される直線部と円弧状部とからなるD字形状としてもよい。この断面形状では、直線部の長手方向中央部での隙間長さGが、長手方向両端部での隙間長さGよりも大きい(G1>G2,G1>G3)。
図7(a)に示すように、第1通路111の断面形状が角丸でない4角形であっても良い。図7(b)に示すように、第1通路111の断面形状が3角形であっても良い。
本実施形態では、図4に示すように、平面部151の第1方向の長さL1は、3mm以上12mm以下である。
ノズルブロック103の内径(厳密には、ノズルブロック103のうちテーパ部124を囲む部分の内径)D1は、3mm以上9mm以下である。
図3から図5までに示す構成では、平面部151は、スピンドル102の軸心108に対して平行に配置されている。しかし、変形例として、平面部151は、図8に示すように、スピンドル102の軸心108に対して10°以下の角度θ1で傾斜して配置されても良い。図8では一側に傾斜した例が示されているが、平面部151が図8の例と反対側に傾斜して配置されても良い。
変形例として、図9に示すように、平面部151の下流端151aが繊維束34の走行方向において第1通路111の下流端111bよりも上流側に配置されても良い。繊維束34の拘束を確実にするために、平面部151の第1方向の長さL1は、第1通路111の第1方向の長さL2の半分以上であることが好ましい。図9の構成では、第1通路111の内面において、下流端111bの近傍に下流側部分161が形成される。下流側部分161は、平面部151に対して傾斜し、平面部151の下流端151aから第1通路111の下流端111bの一部(第1通路111の下流側開口の輪郭の一部を構成する位置)まで直線状に延びる。平面部151と下流側部分161とは、図9の接続部165で示すように折れ線状に接続しているが、滑らかに湾曲して(例えば、円弧状に)接続しても良い。下流側部分161は、平坦面でなく滑らかな曲面状に形成されても良い。
また、平面部151の上流端が繊維束34の走行方向において第1通路111の上流端111aよりも下流側に位置するように配置されても良い。この場合、図9に鎖線で示すように、第1通路111の内面において、上流端111aの近傍に上流側部分162が形成される。この上流側部分162は、平面部151に対して傾斜し、第1通路111の上流端111aから平面部151の上流端まで直線状に延びる。上流側部分162の上流端は、第1通路111の上流端111aの開口の輪郭の一部を構成する。また、上流側部分162の上流端は、平面部151との接続部分に比べて、第1通路111を通過中の繊維束34から離れるように配置されている。平面部151と上流側部分162とは、折れ線状に接続しても良いし、滑らかに湾曲して接続しても良い。上流側部分162は、平坦面でなく滑らかな曲面状に形成されても良い。
繊維束34が通過する通路の広さに関して言うと、ファイバーガイド101を第1方向に垂直な平面で切断した場合における第1通路111の断面積(通路面積)は、4mm2以上7mm2以下である。
本実施形態では、第1通路111の下流端111bと、第2通路122の上流端122aとの、スピンドルの軸心108方向での間隔S2は、0.3mm以上7mm以下である。この間隔S2は、例えば、1.1mm以上2.5mm以下とすることもできるし、4.2mm以上7mm以下とすることもできる。
以上に説明したように、本実施形態の空気紡績装置23は、紡績室113を通過する繊維に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸30を生成する。空気紡績装置23は、ファイバーガイド101と、スピンドル102と、を備える。ファイバーガイド101は、繊維束34を通過させる第1通路111を有する。スピンドル102は、第1通路111を通過した繊維束34が導かれる第2通路122を有し、ファイバーガイド101と紡績室113を介して対向するように設けられる。第1通路111は、直線状に延びるように設けられる。第2通路122は、スピンドル102の軸心108を中心として、軸心108に沿って延びるように設けられる。第1通路111が紡績室113に開口する下流端111bと、第2通路122が紡績室113に開口する上流端122aとは、スピンドル102の軸心108の方向で間隔S2をあけて配置される。第1通路111の内面は、スピンドル102の軸心108に近い側に、平坦な平面部151を有する。第1通路111が伸びる第1方向に垂直な任意の平面で平面部151を切って得られる直線部の角度は、第1通路111の上流端111aと下流端111bとの間で一定である。平面部151は、スピンドル102の軸心108の方向と垂直な第2方向で、スピンドル102の軸心108に対してズレて配置される。平面部151の下流端151aと、第2通路122の上流端122aの中心122bと、の第2方向での間隔S1は、0.8mm以上3.4mm以下である。
これにより、第1通路111に供給される繊維束34は、紡績室113に到達する前に、平坦な平面部151に接触することにより拘束される。平面部151はスピンドル102の軸心108に対してズレて配置されているので、第1通路111と第2通路122との間で繊維束34が適宜屈曲されることに伴い、繊維束34は平面部151に対して良好に押し付けられる。従って、紡績室113で旋回空気流によって繊維束34に撚りが加えられた場合に、この撚りが走行方向上流側に伝播することを効果的に軽減することができる。このように、紡績室113より上流側で繊維が巻き付いた状態とならないので、紡績室113での繊維の分離及び反転を良好に行うことができる。この結果、紡績を安定して行うことができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、平面部151の下流端151aと、第2通路122の上流端122aの中心122bと、の第2方向での間隔S1は、0.9mm以上1.5mm以下である。
この場合、前述の撚りの伝播を特に効果的に軽減することができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、平面部151は、第1方向で見たとき、第2通路122が紡績室113に形成する開口と重ならない位置に配置されている。
これにより、第1通路111と第2通路122との間で繊維束34を確実に屈曲させることができるので、撚りの上流側への伝播を良好に軽減することができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、ファイバーガイド101を第1方向に垂直な平面で切断した場合における第1通路111の断面形状は、例えば、図6(a)又は図6(b)に示す形状とすることができる。図6(a)に示す断面形状では、平面部151に相当する直線部と、第1通路111を挟んで当該直線部と反対側にある輪郭と、の間の距離を隙間長さGと呼ぶときに、隙間長さGが当該直線部の長手方向全体にわたって一定である(G1=G2=G3)。図6(b)に示す断面形状では、平面部151に相当する直線部の長手方向中央部における隙間長さGが、当該直線部の長手方向端部における隙間長さGよりも大きい(G1>G2,G1>G3)。
これにより、第1通路111において、平面部151により繊維束34を拘束しながら円滑に通過させることができる。
空気紡績装置23において、第1通路111の断面形状は、4角形状又はD字形状である。
これにより、第1通路111の簡素な構成を実現することができる。
空気紡績装置23において、平面部151の第1方向の長さL1は、3mm以上12mm以下である。
これにより、平面部151による繊維束34への拘束作用を確実に発揮させることができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、平面部151は、スピンドル102の軸心108と平行に、又は、スピンドル102の軸心108に対して10°以内の角度θ1で傾斜するように配置される。
これにより、第1通路111において、繊維束34を紡績室113まで良好に案内することができる。
図9の変形例の空気紡績装置23では、平面部151の下流端151aは、第1通路111の下流端111bよりも当該第1通路111の上流側に位置する。第1通路111の内面は、平面部151と、下流側部分161と、を有する。下流側部分161は、平面部151に対して傾斜又は湾曲し、かつ、平面部151の下流端151aから第1通路111の下流端111bまで延びる。平面部151の第1方向の長さL1は、第1通路111の第1方向の長さL2の半分以上である。
これにより、第1通路111において、繊維束34を紡績室113まで良好に案内することができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、ファイバーガイド101を第1方向に垂直な平面で切断した場合における第1通路111の断面積(通路面積)は、4mm2以上7mm2以下である。
これにより、第1通路111に繊維束34を良好に通過させることができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、第1通路111の下流端111bと、第2通路122の上流端122aとの、スピンドル102の軸心108の方向での間隔S2は、0.3mm以上7mm以下である。
これにより、繊維束34を第2通路122に良好に導くことができる。また、繊維束34を第2通路122に導く際、紡績室113で繊維を旋回空気流によりしっかり反転させて旋回させることができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、上記の間隔S2は、1.1mm以上2.5mm以下とすることができる。
これにより、紡績速度が高速化しても、紡績室113で繊維をしっかりと反転させて旋回させることができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、上記の間隔S2は、4.2mm以上7mm以下とすることができる。
この場合、繊維を良好に反転させて紡績を行うことができる。
本実施形態の空気紡績装置23は、ノズルブロック103を備える。ノズルブロック103は、空気が通過可能な紡績ノズル131を有し、ファイバーガイド101及びスピンドル102と紡績室113を形成するように配置されている。ノズルブロック103は、紡績室113に臨む内面を有する。ノズルブロック103の内面は、スピンドル102の軸心に沿う向きで見たときに円形である。この内面の部分におけるノズルブロック103の内径D1は、3mm以上9mm以下である。
これにより、紡績を良好に行うことができる。
本実施形態の空気紡績装置23において、スピンドル102には、空気が通過可能な補助ノズル(通過孔)135が形成される。補助ノズル135は第2通路122に開口している。
これにより、空気を補助ノズル135から第2通路122に供給して、第2通路122の繊維束34を下流へ送ることができる。従って、糸出し紡績を確実に行うことができる。
本実施形態の空気紡績装置23においては、補助ノズル135は、第2通路122の周囲に複数設けられている。
これにより、第2通路122にある繊維束34に空気流をバランス良く作用させて下流側に送ることができる。
本実施形態の空気紡績機1は、空気紡績装置23を備える。空気紡績機1は、サクションパイプ87と、巻取装置27と、サクションマウス89と、糸継装置85と、を更に備える。サクションパイプ87は、糸出し紡績時に空気紡績装置23で生成された紡績糸30を捕捉する。巻取装置27は、空気紡績装置23で生成された紡績糸30をパッケージ73に巻き取る。サクションマウス89は、パッケージ73に巻き取られた紡績糸30を捕捉する。糸継装置85は、サクションパイプ87及びサクションマウス89により捕捉されて案内された紡績糸30について糸継ぎを行う。
これにより、糸出し紡績を行う空気紡績機1において、旋回空気流によって繊維に撚りが加えられた場合に、当該繊維よりも走行方向上流側にある繊維に撚りが伝播することを効果的に軽減することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。以下の変更例は適宜組み合わせてもよい。
空気紡績装置(空気紡績機)は、ピーシングにより紡績糸を連続状態にするように構成されていても良い。ピーシングとは、パッケージからの紡績糸を空気紡績装置に逆送させた後、ドラフト装置によるドラフトと空気紡績装置による紡績を再開することにより、紡績糸を連続状態とする方法である。ピーシングのために空気が噴射されるノズル(通過孔)が、中空ガイド軸体に形成されても良い。空気紡績装置によってピーシングを行う場合、糸継装置を省略することができる。
第1通路111の大きさ、形状等は、適宜変更することができる。例えば、第1通路111の断面形状は、図6及び図7に示す線対称な形状に代えて、非対称な形状にすることもできる。
平面部151に相当する直線部の角度が一定である限り、第1方向に垂直な任意の平面で第1通路111を切断して得られる断面形状は、一様でなくても良い。
スピンドル102において補助ノズル135が省略されても良い。
ノズルブロック103の内面103aは、円筒形状を有するように構成されていたが、下流側にいくに従って広がるテーパ形状、及び/又は内面103aに形成された段差を備えていても良い。
図面では、ファイバーガイド101とノズルブロック103が別部材として図示されているが、1つの部材によって形成されていても良い。
空気紡績装置23から紡績糸30を引き出す構成は、糸貯留装置25に限定されず、デリベリローラ対であっても良い。この場合、デリベリローラ対の下流に、糸貯留装置25、吸引空気流を用いたスラックチューブ、及び機械式のコンペンセータの少なくとも何れかが設けられていても良い。
糸継ぎに関連する構成は、糸継台車9ではなく、各紡績ユニット7に設けられていても良い。
「糸」には、紡績糸30及び粗糸が少なくとも含まれる。
本体部115の下流側端面115bは、平坦な面でなくても良い。例えば、下流側端面115bに、スピンドル102に向かって突出する少なくとも1つの突起が形成されても良い。この突起の形状及び大きさは任意である。突起の突出端の面が第1通路111の下流端111bに実質的に接続している場合は、上記の間隔S2の基準を、当該突出端の面の高さとすることができる。
下流側端面115bの一部又は全部に、凹凸が形成されても良い。凹凸は、例えば細長い直線状の溝及び/又は曲線状の溝を並べて形成することで実現することができる。この凹凸が第1通路111の下流端111bと接続している場合は、上記の間隔S2の基準を、接続部分における凹凸の平均的な高さとすることができる。
上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態及び変形形態をとり得ることは明らかである。従って、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 空気紡績機
23 空気紡績装置
27 巻取装置
30 紡績糸(糸)
34 繊維束
73 パッケージ
85 糸継装置
87 サクションパイプ(第1捕捉装置)
89 サクションマウス(第2捕捉装置)
101 ファイバーガイド(繊維案内部)
102 スピンドル(中空ガイド軸体)
103 ノズルブロック(ケーシング)
103a 内面
108 軸心
111 第1通路
111a 上流端
111b 下流端
113 紡績室
122 第2通路
122a 上流端
122b 中心
131 紡績ノズル
135 補助ノズル(通過孔)
151 平面部
151a 下流端
θ1 角度
D1 内径
G 隙間長さ
L1 長さ
L2 長さ
S1 間隔
S2 間隔

Claims (16)

  1. 紡績室を通過する繊維に旋回空気流によって撚りを加えて糸を生成する空気紡績装置において、
    繊維束を通過させる第1通路を有する繊維案内部と、
    前記第1通路を通過した繊維束が導かれる第2通路を有し、前記繊維案内部と前記紡績室を介して対向するように設けられた中空ガイド軸体と、
    を備え、
    前記第1通路は、直線状に延びるように設けられ、
    前記第2通路は、前記中空ガイド軸体の軸心を中心として、この軸心に沿って延びるように設けられ、
    前記第1通路が前記紡績室に開口する下流端と、前記第2通路が前記紡績室に開口する上流端とは、前記中空ガイド軸体の軸心の方向で間隔をあけて配置され、
    前記第1通路の内面は、前記中空ガイド軸体の軸心に近い側に、平坦な平面部を有し、
    前記第1通路が延びる第1方向に垂直な任意の平面で前記平面部を切って得られる直線部の角度は、前記第1通路の上流端と下流端との間で一定であり、
    前記平面部は、前記中空ガイド軸体の軸心方向と垂直な第2方向で、前記中空ガイド軸体の軸心に対してズレて配置され、
    前記平面部の下流端と、前記第2通路の上流端の中心と、の前記第2方向での間隔は、0.8mm以上3.4mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  2. 請求項1に記載の空気紡績装置であって、
    前記平面部の下流端と、前記第2通路の上流端の中心と、の前記第2方向での間隔は、0.9mm以上1.5mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  3. 請求項1又は2に記載の空気紡績装置であって、
    前記平面部は、前記第1方向で見たとき、前記第2通路が前記紡績室に形成する開口と重ならない位置に配置されていることを特徴とする空気紡績装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記繊維案内部を前記第1方向に垂直な平面で切断した場合における前記第1通路の断面形状において、前記平面部に相当する直線部と、前記第1通路を挟んで当該直線部と反対側にある輪郭と、の間の距離を隙間長さと呼ぶときに、隙間長さが当該直線部の長手方向全体にわたって一定である、又は、前記直線部の長手方向中央部における隙間長さが長手方向端部における隙間長さよりも大きいことを特徴とする空気紡績装置。
  5. 請求項4に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1通路の断面形状は、4角形状又はD字形状であることを特徴とする空気紡績装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記平面部の前記第1方向の長さは、3mm以上12mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記平面部は、前記中空ガイド軸体の軸心方向と平行に、又は、前記中空ガイド軸体の軸心方向に対して10°以内の角度で傾斜するように配置されることを特徴とする空気紡績装置。
  8. 請求項6に記載の空気紡績装置であって、
    前記平面部の下流端は、前記第1通路の下流端よりも当該第1通路の上流側に位置し、
    前記第1通路の内面は、
    前記平面部と、
    前記平面部に対して傾斜又は湾曲し、かつ、前記平面部の下流端から前記第1通路の下流端まで延びる下流側部分と、
    を有し、
    前記平面部の第1方向の長さは、前記第1通路の第1方向の長さの半分以上であることを特徴とする空気紡績装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記繊維案内部を前記第1方向に垂直な平面で切断した場合における前記第1通路の通路面積は、4mm2以上7mm2以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、0.3mm以上7mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  11. 請求項10に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、1.1mm以上2.5mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  12. 請求項10に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1通路の下流端と、前記第2通路の上流端と、の前記第1方向での間隔は、4.2mm以上7mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  13. 請求項1から12までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    空気が通過可能な紡績ノズルを有し、前記繊維案内部及び前記中空ガイド軸体と前記紡績室を形成するように配置されたケーシングを備え、
    前記ケーシングは、前記紡績室に臨む内面を有し、
    前記ケーシングの内面は、前記中空ガイド軸体の軸心に沿う向きで見たときに円形であり、
    前記内面の部分における前記ケーシングの内径は、3mm以上9mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  14. 請求項1から13までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記中空ガイド軸体には、空気が通過可能な通過孔が形成され、
    前記通過孔は前記第2通路に開口していることを特徴とする空気紡績装置。
  15. 請求項14に記載の空気紡績装置であって、
    前記通過孔は、前記第2通路の周囲に複数設けられていることを特徴とする空気紡績装置。
  16. 請求項1から15までの何れか一項に記載の空気紡績装置を備える空気紡績機であって、
    糸出し紡績時に前記空気紡績装置で生成された糸を捕捉する第1捕捉装置と、
    前記空気紡績装置で生成された糸を巻き取る巻取装置と、
    巻き取られた糸を捕捉する第2捕捉装置と、
    前記第1捕捉装置及び前記第2捕捉装置により捕捉されて案内された糸について糸継ぎする糸継装置と、
    を備えることを特徴とする空気紡績機。
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