JP2021042038A - 印刷装置 - Google Patents

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直喜 佐々木
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直喜 佐々木
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Abstract

【課題】後処理装置で折られた用紙束の汚れを低減できる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置2には、順次搬送されてきて重ねられた所定の複数枚の用紙Pを折り処理単位として、最後に搬送されてきた用紙Pに接触しつつ折る折りローラ67を備える後処理装置3が接続されている。印刷部12は、折り処理単位の各用紙Pに順次印刷を行う。搬送部13は、印刷部12で印刷された各用紙Pを後処理装置3へ搬送する。制御部14は、折り処理単位の各用紙Pのうち折りローラ67に接触する用紙Pを、印刷部12において最後より前の順番で印刷し、搬送部13において待機させた後、折り処理単位の各用紙Pのなかで最後に後処理装置3へ搬送するよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置に関する。
印刷装置に接続される後処理装置として、印刷装置で印刷された複数枚の用紙から小冊子を作製する機能を有するものが知られている。
このような後処理装置において、複数枚の用紙が重ねられた用紙束をステープル針で綴じた後、折りローラで用紙束を折ることで小冊子を作製することが行われている(特許文献1参照)。
特開2015−9916号公報
上述した後処理装置では、折りローラで用紙束を折る際、折りローラやその近傍のガイド板に用紙束のインクが付着することがある。そして、折りローラやガイド板のインクが用紙束に付着することで、用紙束に汚れ(転写汚れ)が生じることがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、後処理装置で折られた用紙束の汚れを低減できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の印刷装置は、順次搬送されてきて重ねられた所定の複数枚の用紙を折り処理単位として、最後に搬送されてきた用紙に接触しつつ折る折り機構を備える後処理装置が接続された印刷装置であって、前記折り処理単位の各用紙に順次印刷を行う印刷部と、前記印刷部で印刷された各用紙を前記後処理装置へ搬送する搬送部と、前記折り処理単位の各用紙のうち前記折り機構に接触する用紙を、前記印刷部において最後より前の順番で印刷し、前記搬送部において待機させた後、前記折り処理単位の各用紙のなかで最後に前記後処理装置へ搬送するよう制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、後処理装置で折られた用紙束の汚れを低減できる。
第1実施形態に係る印刷システムの概略構成図である。 小冊子を作製する際の動作を説明するためのフローチャートである。 小冊子用の印刷における印刷順の一例を示す図である。 用紙束における用紙の重なり順の一例を示す図である。 中折り処理の説明図である。 第2実施形態に係る印刷システムの概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷装置を備える印刷システムの概略構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る印刷システム1は、印刷装置2と、後処理装置3とを備える。
印刷装置2は、用紙Pに印刷を行う。印刷装置2は、後処理装置3で後処理が行われる用紙Pについては、印刷後に後処理装置3へ搬送する。印刷装置2は、給紙部11と、印刷部12と、搬送部13と、制御部14とを備える。
給紙部11は、それぞれ用紙Pが積載される複数の給紙台21を備え、給紙台21から印刷部12に用紙Pを給紙する。
印刷部12は、給紙部11から給紙された用紙Pに印刷を行う。印刷部12は、複数のインクジェットヘッド26と、循環搬送部27と、連絡搬送部28と、排紙搬送部29とを備える。
インクジェットヘッド26は、循環搬送部27により搬送される用紙Pにインクを吐出して画像を印刷する。
循環搬送部27は、給紙部11から給紙された用紙Pを搬送する。循環搬送部27は、用紙Pを表裏反転するための反転部30を有する。
循環搬送部27は、片面印刷の際には、インクジェットヘッド26により一方の面に印刷された用紙Pをそのまま連絡搬送部28または排紙搬送部29へ搬送する。
循環搬送部27は、両面印刷の際には、インクジェットヘッド26により表面に印刷された用紙Pを反転部30まで搬送し、反転部30により表裏反転してインクジェットヘッド26へ再給紙する。そして、循環搬送部27は、インクジェットヘッド26により裏面に印刷された両面印刷済みの用紙Pを連絡搬送部28または排紙搬送部29へ搬送する。
連絡搬送部28は、後処理対象の印刷済みの用紙Pを循環搬送部27から搬送部13へ搬送する。
排紙搬送部29は、後処理対象でない印刷済みの用紙Pを循環搬送部27から図示しない排紙台へ搬送する。
搬送部13は、後処理対象の印刷済みの用紙Pを印刷部12から後処理装置3へ搬送する。搬送部13は、後述する後処理装置3のステープル処理部52によるステープル処理対象の用紙Pを搬送する場合には、用紙Pを表裏反転して後処理装置3へ搬送する。搬送部13は、1対の進入ローラ41と、切替部42と、1対の反転ローラ43と、切替ゲート44と、1対の排出ローラ45とを備える。
進入ローラ41は、印刷部12の連絡搬送部28から用紙Pを受け取って搬送する。
切替部42は、進入ローラ41により搬送される用紙Pを、ストレート経路48から反転経路49へ導くか、ストレート経路48に沿って排出ローラ45へ導くかを切り替える。
ここで、ストレート経路48は、反転経路49を経由せずに印刷部12の連絡搬送部28と後処理装置3とを結ぶ経路である。反転経路49は、用紙Pをスイッチバックして表裏反転(上下反転)させるための経路である。反転経路49は、用紙Pの搬送方向における進入ローラ41の下流側近傍でストレート経路48から分岐し、排出ローラ45の上流側近傍でストレート経路48に合流している。反転経路49は、小冊子作製時において小冊子の表紙を構成する用紙Pである表紙用紙を待機させる部分として機能する。
反転ローラ43は、用紙Pをスイッチバックして排出ローラ45へ搬送する。
切替ゲート44は、切替部42によって反転経路49へと導かれた用紙Pを反転ローラ43へとガイドする。また、切替ゲート44は、反転ローラ43によってスイッチバックされた用紙Pを排出ローラ45へとガイドする。
排出ローラ45は、進入ローラ41または反転ローラ43から搬送されてきた用紙Pを後処理装置3へ排出する。
制御部14は、印刷装置2全体の動作を制御する。制御部14は、後処理装置3の動作も制御する。制御部14は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
後処理装置3は、印刷装置2に接続され、印刷装置2で印刷された用紙Pに対して後処理を施す。後処理装置3は、パンチ処理部51と、ステープル処理部52と、中綴じ処理部53とを備える。
パンチ処理部51は、用紙Pに穴をあけるパンチ処理を行う。
ステープル処理部52は、所定の複数枚の用紙Pが重ねられた用紙束の端部をステープル針で綴じるステープル処理を行う。
中綴じ処理部53は、所定の複数枚の用紙Pが重ねられた用紙束の中央部をステープル針で綴じる中綴じ処理を行い、中綴じ処理された用紙束を中央部で折る中折り処理を行って小冊子を作製する。
中綴じ処理部53は、コンパイルトレイ61と、1対の搬送ローラ62と、エンドガイド63と、パドル64と、ステープラ65と、折りナイフ66と、1対の折りローラ(折り機構に相当)67と、1対の排出ローラ68と、小冊子トレイ69とを備える。
コンパイルトレイ61は、小冊子1冊分の複数枚の用紙Pが積載されるものである。コンパイルトレイ61において、小冊子1冊分の枚数の用紙Pが重ねられた用紙束71が形成される。コンパイルトレイ61では、搬送されてきた各用紙Pが、搬送されてきた順に重ねられる。すなわち、用紙束71において、最後に搬送されてきた用紙Pが図1における最も右側(折りローラ67側)にある。
搬送ローラ62は、印刷装置2から順次搬送されてきた小冊子1冊分の枚数の用紙Pをコンパイルトレイ61へ順次搬送する。
エンドガイド63は、用紙束71を支持するとともに、用紙束71に対する中綴じ位置および中折り位置を決定するためにコンパイルトレイ61に沿って移動するものである。
パドル64は、コンパイルトレイ61上に積載された用紙Pをエンドガイド63に向けて揃えるものである。
ステープラ65は、コンパイルトレイ61に対する用紙Pの搬送方向における用紙束71の中央部をステープル針で綴じる中綴じ処理を施す。
折りナイフ66は、ステープラ65で中綴じされた用紙束71に対し、中綴じ位置から中折りを開始するものである。
折りローラ67は、折りナイフ66によって中折りが開始された用紙束71を挟んで折る中折り処理を行って小冊子を形成する。小冊子1冊分の枚数の用紙Pが、折りローラ67による中折り処理の単位(折り処理単位)である。ここで、中折り処理の際、折りローラ67には、用紙束71の各用紙Pのうち、図1における最も右側(折りローラ67側)の用紙Pであり、後処理装置3に最後に搬送されてきた用紙Pである表紙用紙が接触する。
排出ローラ68は、折りローラ67から搬送されてきた小冊子を小冊子トレイ69へ排出する。
小冊子トレイ69は、排出ローラ68により搬送されてきた小冊子が積載されるものである。
次に、印刷システム1において小冊子を作製する動作について説明する。
図2は、小冊子を作製する際の動作を説明するためのフローチャートである。図2のフローチャートの処理は、印刷装置2に小冊子印刷用の印刷ジョブが入力されることにより開始となる。
図2のステップS1において、制御部14は、印刷部12において小冊子の表紙用紙の印刷後に本文用紙の印刷を行う順で小冊子を形成する各用紙Pを順次印刷する印刷動作を開始させる。ここで、本文用紙は、小冊子を形成する各用紙のうち表紙用紙以外の用紙Pである。印刷された各用紙Pは、印刷された順で、印刷部12から搬送部13へ順次搬送される。
ここで、小冊子用の印刷における印刷順の一例を図3に示す。図3の例は、総ページ数が60ページの小冊子用の印刷における印刷順を示す。
図3において、例えば、「P60/P1」は、60ページ目の画像と1ページ目の画像とが印刷された面であることを示す。また、用紙Pにおける先に印刷される面が表面、後で印刷される面が裏面である。
図3の例では、1枚目に印刷される用紙Pである表紙用紙の表面に、60ページ目の画像と1ページ目の画像とが印刷される。1ページ目、60ページ目は、それぞれ小冊子の表表紙、裏表紙に相当する。なお、表紙用紙に対する印刷においては、後述する反転経路49での待機により表紙用紙が表裏反転されることを考慮して、表面および裏面の印刷画像が選択されている。
2枚目〜15枚目は、小冊子の内側から順に重なる本文用紙であり、それぞれに応じた画像が表面および裏面に印刷される。
図2に戻り、ステップS2において、制御部14は、1枚目に印刷された用紙Pである表紙用紙を、反転経路49へ搬入するよう搬送部13を制御する。これにより、表紙用紙は、反転ローラ43にニップされた状態で、反転経路49で待機する。
この表紙用紙の待機中に、各本文用紙は、搬送部13において、反転経路49を経由せずにストレート経路48を通って表紙用紙より先に後処理装置3へ向けて順次搬送される。
次いで、ステップS3において、制御部14は、最後に印刷された本文用紙の後で表紙用紙を後処理装置3へ搬送するよう搬送部13を制御する。これにより、表紙用紙は、反転経路49から搬出され、用紙束71(折り処理単位)を形成する各用紙Pのなかで最後に後処理装置3へ搬送される。
ここで、制御部14は、反転経路49での表紙用紙の待機時間が、表紙用紙のインクが中折り処理までに乾燥した状態となるために必要な時間以上となるように、表紙用紙を反転経路49から搬出するタイミングを調整する。
後処理装置3へ順次搬送された各用紙Pは、コンパイルトレイ61において、搬送された順で重ねられる。これにより、コンパイルトレイ61において、表紙用紙が図1における最も右側(折りローラ67側)にある用紙束71が形成される。
図3の例に対応する用紙束71における用紙Pの重なり順を図4に示す。なお、図4における右側が、図2におけるコンパイルトレイ61に対する折りローラ67側(右側)に相当する。図4に示すように、用紙束71において、本文用紙である2枚目〜15枚目の用紙Pは左側から順に重ねられ、1枚目に印刷された用紙Pである表紙用紙が最も右側にある。
図2に戻り、ステップS4において、制御部14は、中綴じ処理を実行するよう中綴じ処理部53を制御する。具体的には、制御部14は、エンドガイド63によりステープラ65に対する用紙束71の位置を調整し、ステープラ65により、コンパイルトレイ61に対する用紙Pの搬送方向における用紙束71の中央部をステープル針で綴じるよう制御する。
次いで、ステップS5において、制御部14は、中折り処理を実行するよう中綴じ処理部53を制御する。具体的には、制御部14は、図5に示すように、折りナイフ66により用紙束71の中綴じ位置を押して用紙束71を折りローラ67に挟み込ませるとともに、折りローラ67により用紙束71を搬送しつつ折るよう制御する。これにより、図4に示すように、表紙用紙が最も外側にくるように用紙束71が折られる。
用紙束71が中折り処理されることで小冊子が形成される。これにより、一連の動作が終了となる。
以上説明したように、印刷装置2では、制御部14は、小冊子用の印刷を行う際、印刷部12において、表紙用紙の印刷を最初に行い、その後、各本文用紙の印刷を行うよう制御する。そして、制御部14は、搬送部13において、表紙用紙を反転経路49に待機させた後、折り処理単位(用紙束71)を形成する各用紙Pのなかで最後に後処理装置3へ搬送するよう制御する。これにより、中折り処理において折りローラ67やその近傍のガイド板(図示せず)に接触する用紙Pが、用紙束71を形成する各用紙Pのうち最初に印刷された用紙Pである表紙用紙となる。
ここで、本実施形態とは異なり、小冊子を作製する際、小冊子における最も内側の用紙から順に印刷し、その印刷順と同じ順で後処理装置3へ各用紙Pを搬送する場合、表紙用紙が最後に印刷される。このため、中折り処理において、インクの乾燥が不十分な状態の表紙用紙が折りローラ67やガイド板に接触することで、折りローラ67やガイド板にインクが付着することがある。そして、折りローラ67やガイド板のインクが表紙用紙に付着することで、用紙束71に汚れ(転写汚れ)が生じることがある。
これに対し、本実施形態では、表紙用紙を最初に印刷することで、表紙用紙を最後に印刷する場合に比べて、折りローラ67やガイド板に接触する用紙Pである表紙用紙を、インクの乾燥が進んだ状態とすることができる。このため、上述のような用紙束71の汚れ(転写汚れ)が抑えられる。したがって、印刷装置2によれば、後処理装置3で折られた用紙束71(小冊子)の汚れを低減できる。
ここで、本実施形態とは異なり、上述のように表紙用紙を最後に印刷する場合でも、中折り処理を行うまでに表紙用紙のインクを乾燥させるための時間を設ければ、用紙束71の転写汚れを低減することが可能である。しかし、この場合、後処理装置3による小冊子の作製終了(中折り処理の終了)までに要する時間が長くなる。これに対し、本実施形態では、本文用紙を印刷している時間を表紙用紙の乾燥に充てることができるため、後処理装置3による小冊子の作製終了(中折り処理の終了)までに要する時間の増大を抑えつつ、用紙束71(小冊子)の汚れを低減することが可能である。
[第2実施形態]
次に、上述した第1実施形態の一部を変更した第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る印刷システムの概略構成図である。
図6に示すように、第2実施形態に係る印刷システム1Aは、第1実施形態の印刷装置2を印刷装置2Aに置き換えた構成である。印刷装置2Aは、第1実施形態の印刷装置2の搬送部13を搬送部13Aに置き換えた構成である。
搬送部13Aは、第1実施形態の搬送部13に対し、待機部81を追加した構成である。待機部81は、小冊子作製時において表紙用紙を待機させる部分である。待機部81は、1対の進入ローラ86と、切替部87と、複数対の待機ローラ88と、1対の排出ローラ89とを備える。
進入ローラ86は、排出ローラ45から搬送されてくる用紙Pを受け取って搬送する。
切替部87は、進入ローラ86により搬送される用紙Pを、ストレート経路48から待機経路91へ導くか、ストレート経路48に沿って排出ローラ89へ導くかを切り替える。
ここで、搬送部13Aでは、ストレート経路48は、反転経路49および待機経路91を経由せずに印刷部12の連絡搬送部28と後処理装置3とを結ぶ。待機経路91は、用紙Pを待機させるための経路である。待機経路91は、用紙Pの搬送方向における進入ローラ86の下流側近傍でストレート経路48から分岐し、排出ローラ89の上流側近傍でストレート経路48に合流している。待機経路91には、複数枚の用紙Pが待機可能である。
待機ローラ88は、進入ローラ86から搬送されてきた用紙Pを待機経路91に沿って搬送する。また、待機ローラ88は、待機中の用紙Pをニップして保持する。
排出ローラ89は、進入ローラ86または待機ローラ88から搬送されてきた用紙Pを後処理装置3へ排出する。
次に、印刷システム1Aにおいて複数部の小冊子を作製する動作について説明する。
ここでは、3部の小冊子を作製するものとして説明する。待機経路91は3枚の用紙Pを保持可能であるとする。
制御部14は、印刷部12において3部の小冊子のそれぞれにおける表紙用紙の印刷後に、3部の小冊子のそれぞれにおける本文用紙の印刷を行う順で、3部の小冊子を形成する各用紙Pを順次印刷する印刷動作を開始させる。印刷された各用紙Pは、印刷された順で、印刷部12から搬送部13Aへ順次搬送される。
印刷された表紙用紙が搬送部13Aへ搬送されると、制御部14は、3枚の表紙用紙を待機経路91へ順次搬入するよう搬送部13Aを制御する。これにより、3枚の表紙用紙が待機経路91で待機する。
この後、制御部14は、部ごとに、最後に印刷された本文用紙の後で表紙用紙を後処理装置3へ搬送するよう搬送部13を制御する。これにより、各表紙用紙は、待機経路91から搬出され、部ごと(折り処理単位ごと)に、用紙束71を形成する各用紙Pのなかで最後に後処理装置3へ搬送される。ここで、各本文用紙は、搬送部13Aにおいて、反転経路49および待機経路91を経由せずにストレート経路48を通って後処理装置3へ向けて順次搬送される。
また、制御部14は、部ごとに用紙束71の中綴じ処理および中折り処理を行うよう中綴じ処理部53を制御する。
ここで、制御部14は、待機経路91での各表紙用紙の待機時間が、表紙用紙のインクが中折り処理までに乾燥した状態となるために必要な時間以上となるように、各表紙用紙を待機経路91から搬出するタイミングを調整する。
また、制御部14は、2部目以降の本文用紙については、中綴じ処理部53が前の部の小冊子の作製を終了して次の部の用紙Pの受け入れが可能となるタイミングに応じて、印刷開始のタイミングを調整する。
ここで、2部目以降については、表紙用紙が1部目の本文用紙の印刷開始よりも前に印刷されて待機しているため、乾燥時間を確保でき、最後の本文用紙の直後に表紙用紙を後処理装置3へ搬送できる可能性が高い。したがって、2部目以降については、表紙用紙のインクの乾燥を待つことで小冊子の作製終了が遅れ、それに伴って次の部の本文用紙の印刷開始が遅れるおそれは小さい。
本実施形態とは異なり、部ごとに、表紙用紙の印刷後に本文用紙の印刷を行って小冊子を作製する場合、表紙用紙のインクの乾燥を待つことで小冊子の作製終了が遅れ、それに伴って次の部の印刷開始が遅れることが、部ごとに繰り返されるおそれがある。このため、すべての小冊子の作製終了までに長時間を要するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、上述のように、2部目以降については、表紙用紙のインクの乾燥を待つことで小冊子の作製終了が遅れ、それに伴って次の部の本文用紙の印刷開始が遅れるおそれは小さい。このため、すべての小冊子の作製終了までに要する時間を短縮することが可能である。
なお、印刷システム1Aで1部のみの小冊子を作製する場合は、表紙用紙を反転経路49に待機させてもよいし、待機経路91に待機させてもよい。
以上説明したように、印刷装置2Aでは、制御部14は、印刷部12において、複数部の小冊子(用紙束71)のそれぞれにおける表紙用紙の印刷後に、複数部の小冊子のそれぞれにおける本文用紙の印刷を行うよう制御する。そして、制御部14は、搬送部13において、印刷された各表紙用紙を待機経路91に待機させた後、部ごとに、表紙用紙を、用紙束71を形成する各用紙Pのなかで最後に後処理装置3へ搬送するよう制御する。
これにより、2部目以降の表紙用紙のインクの乾燥時間を確保できる。このため、2部目以降については、表紙用紙のインクの乾燥を待つことで小冊子の作製終了が遅れ、それに伴って次の部の本文用紙の印刷開始が遅れるおそれは小さい。したがって、後処理装置3によるすべての部の小冊子の作製終了(中折り処理の終了)までに要する時間を短縮することが可能である。
[その他の実施形態]
上述のように、本発明は第1および第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態では、小冊子を形成する各用紙P(折り処理単位の各用紙P)のうち表紙用紙を最初に印刷したが、これに限らない。小冊子を形成する各用紙Pにおいて最後より前の順番で表紙用紙を印刷すればよい。最初でなくても最後より前であれば、最後に印刷する場合に比べて、中折り処理時における表紙用紙のインクの乾燥が進んだ状態とすることができるので、用紙束71の汚れ(転写汚れ)を低減できる。
上述した第1および第2実施形態では、小冊子を作製するために用紙束の中折り処理を行う場合について説明したが、小冊子の作製に限らず、複数枚の用紙が重ねられた折り処理単位の用紙を折る処理を行うものであればよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
順次搬送されてきて重ねられた所定の複数枚の用紙を折り処理単位として、最後に搬送されてきた用紙に接触しつつ折る折り機構を備える後処理装置が接続された印刷装置であって、
前記折り処理単位の各用紙に順次印刷を行う印刷部と、
前記印刷部で印刷された各用紙を前記後処理装置へ搬送する搬送部と、
前記折り処理単位の各用紙のうち前記折り機構に接触する用紙を、前記印刷部において最後より前の順番で印刷し、前記搬送部において待機させた後、前記折り処理単位の各用紙のなかで最後に前記後処理装置へ搬送するよう制御する制御部と
を備えることを特徴とする印刷装置。
(付記2)
前記制御部は、
前記印刷部において、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙を印刷した後、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙以外の各用紙を印刷し、
前記搬送部において、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙を待機させた後、前記折り処理単位ごとに、前記折り機構に接触する用紙を前記折り処理単位の各用紙のなかで最後に前記後処理装置へ搬送するよう制御することを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
1 印刷システム
2 印刷装置
3 後処理装置
11 給紙部
12 印刷部
13 搬送部
14 制御部
43 反転ローラ
49 反転経路
53 中綴じ処理部
67 折りローラ
81 待機部
88 待機ローラ
91 待機経路

Claims (2)

  1. 順次搬送されてきて重ねられた所定の複数枚の用紙を折り処理単位として、最後に搬送されてきた用紙に接触しつつ折る折り機構を備える後処理装置が接続された印刷装置であって、
    前記折り処理単位の各用紙に順次印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部で印刷された各用紙を前記後処理装置へ搬送する搬送部と、
    前記折り処理単位の各用紙のうち前記折り機構に接触する用紙を、前記印刷部において最後より前の順番で印刷し、前記搬送部において待機させた後、前記折り処理単位の各用紙のなかで最後に前記後処理装置へ搬送するよう制御する制御部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    前記印刷部において、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙を印刷した後、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙以外の各用紙を印刷し、
    前記搬送部において、複数の前記折り処理単位のそれぞれにおける前記折り機構に接触する用紙を待機させた後、前記折り処理単位ごとに、前記折り機構に接触する用紙を前記折り処理単位の各用紙のなかで最後に前記後処理装置へ搬送するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
JP2019165194A 2019-09-11 2019-09-11 印刷装置 Pending JP2021042038A (ja)

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