JP2021040570A - サトウキビ収穫機 - Google Patents

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直明 北
秀三 岡本
Shuzo Okamoto
秀三 岡本
大河 小▲柳▼
Taiga Koyanagi
大河 小▲柳▼
和樹 谷
Kazuki Tani
和樹 谷
諒介 佐々木
Ryosuke Sasaki
諒介 佐々木
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Abstract

【課題】運搬車が入れ替わる間においても良好に収穫作業の継続を可能なサトウキビ収穫機の提供。【解決手段】機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、収穫部にて収穫された作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置3と、搬送装置3の後部に連結され、作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置4と、分離装置4から収穫物を受け取って一時貯留するホッパーと、ホッパーから収穫物を受け取って上方へ搬送して排出するコンベア5と、が備えられ、収穫部及び搬送装置3及び分離装置4と、コンベア5と、は各別に駆動制御可能に構成され、コンベア5が停止した状態で収穫部及び搬送装置3及び分離装置4が駆動可能に構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、サトウキビ収穫機に関する。
例えば特許文献1に開示されたサトウキビ収穫機に分離装置(文献では「風選装置」)とコンベア(文献では「排出コンベア」)とが備えられ、分離装置で夾雑物と収穫物とが分離され、収穫物がコンベアの前部に設けられたホッパーに受け取られてコンベアによって上方に搬送される。通常、サトウキビ収穫機の収穫作業時に、サトウキビ収穫機と運搬車とが並走し、収穫物はコンベアから運搬車の荷台へ排出される。
特開2018−78836号公報
運搬車の荷台が収穫物で満杯になると、運搬車は離脱する。この際に、サトウキビ収穫機の運転者は、代わりの運搬車等が到着するまでの間、その場で待機する場合が多いが、ホッパーに収穫物を一時貯留しながら作物の刈取りを継続できることを望む運転者も多い。
本発明の目的は、運搬車が入れ替わる間においても良好に収穫作業の継続を可能なサトウキビ収穫機を提供することにある。
本発明によるサトウキビ収穫機は、機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、前記分離装置から前記収穫物を受け取って一時貯留するホッパーと、前記ホッパーから前記収穫物を受け取って上方へ搬送して排出するコンベアと、が備えられ、前記収穫部及び前記搬送装置及び前記分離装置と、前記コンベアと、は各別に駆動制御可能に構成され、前記コンベアが停止した状態で前記収穫部及び前記搬送装置及び前記分離装置が駆動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、収穫部及び搬送装置及び分離装置と、コンベアと、が各別に駆動制御可能に構成されている。このため、コンベアの駆動状態の変更によって、収穫部と搬送装置と分離装置との駆動状態が影響を受ける虞が軽減され、収穫作業の作業性が向上する。また、コンベアが停止した状態で、収穫部と搬送装置と分離装置とが駆動可能に構成されている。このため、運搬車が離脱して代わりの運搬車等が到着するまでの間、運転者は、その場で待機することなく、ホッパーに収穫物を一時貯留しながら作物の刈取りを継続できる。これにより、運搬車が入れ替わる間においても良好に収穫作業の継続を可能なサトウキビ収穫機が実現される。
本発明において、前記コンベアは、駆動速度を調整可能なように構成されていると好適である。
本構成によると、運搬車の到着前にホッパーが収穫物で満杯になってくると、運転者はコンベアを運搬車の並走時よりも低回転で駆動できる。つまり、本構成であれば、ホッパーが満杯近くに達する場合であっても、コンベアを収穫物の一時貯留に利用可能であって、ホッパーから収穫物が零れ落ちる虞が軽減される。また、コンベアは駆動速度を調整可能なように構成されているため、運転者が意図する駆動速度よりも高速でコンベアが駆動して収穫物がコンベアから零れる虞が軽減される。
本発明において、前記コンベアを駆動するための操作具が備えられ、前記コンベアは、前記操作具が操作されると、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されていると好適である。また、前記コンベアに、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、が備えられ、前記一定駆動量は、前記複数の搬送体のうちの一つが前記無端回動チェーンの回動軌道に沿って前記コンベアの搬送始端部から搬送終端部に至る間に動く距離に相当する駆動量以下に設定されていると好適である。更に、前記コンベアは、停止前に徐々に速度が落ちるように制御されると好適である。
本構成によると、コンベアが操作具の操作に基づいて一定駆動量だけ駆動して停止するため、運転者の勘でコンベアが手動操作される構成と比較して、収穫物がコンベアに好適に一時貯留される。また、本構成であれば、コンベアの搬送始端部から搬送終端部に至る間に一つの搬送体が動く距離以下に一定駆動量が設定され、収穫物がコンベアの搬送終端部まで目一杯に一時貯留可能である。更に本構成では、コンベアが停止前に徐々に速度が落ちるように制御される構成によって、コンベアの停止が緩やかになって、収穫物が当該停止時の衝撃によってコンベアから零れ落ちる虞が軽減される。
サトウキビ収穫機の全体側面図である。 サトウキビ収穫機の全体平面図である。 排出コンベアの搬送始端部を示す平面図である。 排出コンベアの搬送始端部を示す図3のIV−IV線断面図である。 排出コンベアの一時搬送制御に関する制御ブロック図である。 排出コンベアの一時搬送制御に関するフローチャート図である。 キャビンガードを側面視で示す側面図である。 キャビンガードを正面視で示す正面図である。 キャビンガードを平面視で示す図7及び図8のIX−IX線断面図である。
〔サトウキビ収穫機の基本構成〕
以下、本発明に係るサトウキビ収穫機の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、サトウキビ収穫機の全体を示す図であり、図1は左側面図、図2は平面図である。この実施形態では、図1及び図2において、符号(F)で示す方向が機体前方、符号(B)で示す方向が機体後方である。また、図2において、符号(L)で示す方向が機体左方、符号(R)で示す方向が機体右方である。
サトウキビ収穫機は、操向操作可能な左右の前車輪と、操向不能で且つ回転駆動される左右の後車輪とを備えて、後車輪を駆動することで走行可能な車輪走行式に構成されている。機体に、運転部1と、収穫部2と、後上がり傾斜姿勢の搬送装置3と、分離装置4と、排出コンベア5と、エンジン6と、が備えられている。収穫部2は、機体前下部に設けられ、植立している作物(サトウキビ)を収穫する。搬送装置3は、収穫部2にて収穫された作物を機体後上方に搬送する。分離装置4は、搬送装置3の後部に連結され、搬送装置3によって搬送される作物を風選別によって収穫物と夾雑物とに分離する。排出コンベア5は、機体後部に支持され、収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送し、例えば運搬車の荷台等へ排出する。また、機体に、油圧ポンプ等の油圧機器と、走行用伝動装置38(図5参照)と、が備えられている。油圧ポンプ等の油圧機器は、エンジン6の動力を機体各部に供給する。走行用伝動装置38は、例えば公知の静油圧式無段変速機であって、エンジン6の動力を走行装置としての左右の後車輪に伝達する。そして、機体全体を支持する機体フレームが備えられ、機体フレームによって上述した各装置が支持されている。
運転部1は、機体前部の高い位置に備えられ、キャビン7によって周囲が覆われている。キャビン7の内部には、運転部ステップ41L,41R(図9参照)、運転座席55(図9参照)、ステアリングホイール56(図9参照)、操作パネル等が備えられている。キャビン7の左右両側の側面部は夫々、開閉可能なドア部として形成されている。左右両側の側面部は、例えば、透明な合成樹脂材やガラス板等の透明な板体からなり、搭乗する運転者が機体前方側の圃場面における作業状況を目視し易いようになっている。
収穫部2には、縦軸芯回りで回転する左右の分草装置11,11と、左右の分草装置11,11の後方に連なるように設けられた左右の側壁部12,12と、切断装置13と、が備えられている。左右の分草装置11に、後倒れ状態で縦向き姿勢の分草回転体等が備えられている。分草回転体は円筒状筒体の外周部に螺旋状の案内体を備え、刈取対象となる作物は、分草回転体によって分草案内されるとともに縦向き姿勢に引起こされ、左右の側壁部12,12の間の領域に入り込む。
図示はしないが、前後方向において側壁部12と切断装置13との間に、掻込ローラーが設けられ、当該掻込ローラーは、左右の側壁部12,12にて挟まれた領域内に設けられている。圃場に植立する作物は、掻込ローラーによって前倒れ姿勢になるように押し倒される。また、左右の側壁部12,12にて挟まれた領域内に切断装置13も設けられ、切断装置13は、上下軸芯回りで回転する左右一対の回転式カッターで作物の株元を切断する。切断された作物の茎稈は、掻込ローラーによって更に後方の搬送装置3に掻き込まれる。
搬送装置3は、左右の側壁部12,12の後端部に連なるように接続され、左右の側壁部12,12の間隔と略同じ搬送幅を有する。搬送装置3の搬送始端部分が切断装置13の後方に連なる低い位置に設けられ、機体後上方に向けて茎稈を搬送するように、搬送装置3は後上がり傾斜姿勢に設けられている。搬送装置3の内部は、作物の茎稈を搬送する搬送経路である。
搬送装置3における搬送経路の上部と下部との夫々に不図示の掻出回転体が搬送経路に沿って適宜間隔をあけて設けられている。上下両側の掻出回転体が横軸芯回りで互いに逆方向に回転駆動され、刈取作物の茎稈が上下両側の掻出回転体に挟まれた状態で後方に搬送される。
搬送装置3の搬送終端部には、搬送されてくる長尺状の茎稈を裁断する上下一対の裁断処理部15が備えられている。詳述はしないが、裁断処理部15は、茎稈の搬送経路の上下両側に横軸芯回りで回転する。裁断処理部15は、円筒状部材の外周部に周方向に適宜間隔をあけて搬送幅方向全幅にわたる切断刃を備えている。上下両側の裁断処理部15が互いに逆方向に回転して、上下両側の切断刃の間に茎稈を挟み込んで茎稈を切断する。この裁断処理部15によって、収穫物を運搬車へ積載して搬送する等の際に取扱いが容易な長さ(例えば20〜30センチメートル)になるように、茎稈が裁断される。搬送装置3の後端部に、分離装置4と接続される接続口が形成されている。この接続口は、搬送装置3の搬送終端領域に形成され、作物の茎稈が搬送装置3から分離装置4へ投入される投入口である。即ち、分離装置4が搬送装置3の後部と接続され、裁断後の茎稈が分離装置4へ投入される。
分離装置4は、分離装置4の内部において上下軸芯回りで回転する不図示のファンの通風作用によって、搬送装置3の搬送終端部から投入される作物の茎稈に含まれる細かな茎稈屑や葉切れ等の夾雑物を分離して外方に排出する。夾雑物よりも重たい茎稈は、ファンに吸引されることなく、収穫物として下方に落下する。
分離装置4の直下方側であって且つ搬送装置3の後端部よりも後下側に、搬送装置3から下方に排出された収穫物を受止め回収する受止めホッパー5A(本発明の『ホッパー』に相当する)が備えられている。受止めホッパー5Aにて受止められた収穫物は、排出コンベア5の搬送始端部5B(図3及び図4参照)に集められる。受止めホッパー5Aと排出コンベア5とは一体的に構成されている。つまり、受止めホッパー5Aと排出コンベア5の搬送始端部5Bとによって、収穫物を受け取って後方に送り出す受取り部が構成されている。
排出コンベア5は、搬送装置3の搬送幅と略同じ幅を有しており、収穫物を後上方に向けて搬送する。排出コンベア5は、枠組み構造を有するフレーム体によって全体が支持され、機体の後下部から機体外方上方に向けて延びている。排出コンベア5は、搬送始端部5Bと搬送終端部との夫々の左右両端部にスプロケットを有し、図4に搬送始端部5Bのスプロケット26が示されている。搬送始端部5Bと搬送終端部との夫々のスプロケットの間に無端回動チェーン21が巻回され、左右の無端回動チェーン21に所定ピッチ毎に複数の係止搬送体22(本発明の『複数の搬送体』に相当する)が取り付けられる。複数の係止搬送体22は、無端回動チェーン21に取り付けられるとともに収穫物を係止搬送する。
無端回動チェーン21は、排出コンベア5の搬送終端側箇所に備えられた排出コンベア用油圧モータ18によって回動可能に構成され、排出コンベア5における搬送経路と、搬送経路と対向する戻り経路と、を巡回するように駆動される。つまり、無端回動チェーン21の回動軌道上側に搬送経路が形成され、かつ、無端回動チェーン21の回動軌道下側に戻り経路が形成され、搬送経路と戻り経路とが対向する状態で無端回動チェーン21の回動軌道が形成されている。無端回動チェーン21が回動駆動されると、収穫物は、排出コンベア5の搬送経路の底部に設けられた載置案内板23によって受止め支持された状態で係止搬送体22によって係止搬送され、搬送終端部から外方に放出される。
載置案内板23は、搬送経路の底部に設けられたパンチングメタルの部材であって、複数の係止搬送体22によって係止搬送される収穫物を下方から受止め支持する。載置案内板23がパンチングメタルの部材であるため、搬送経路上を搬送される収穫物に混ざった細かな茎稈屑等が、パンチングメタルの隙間から落下する。
排出コンベア5の長手方向中央部分に屈曲部16が設けられ、屈曲部16は水平方向に延びる回動軸芯X1を軸芯に回動可能に構成されている。排出コンベア5は、屈曲部16よりも基端側の搬送始端側部分5Lと、屈曲部16よりも先端側の搬送終端側部分5Hと、搬送終端側部分5Hの先端部に位置するとともに排出コンベア5の搬送終端部である放出部17と、を有する。屈曲部16は、搬送終端側部分5Hが搬送始端側部分5Lに対して上下揺動可能なように、搬送始端側部分5Lの終端部と搬送終端側部分5Hの始端部とを連結する。
排出コンベア5は、搬送終端側部分5Hが搬送始端側部分5Lに対して斜め上方に向けて延びる延び状態と、排出コンベア5が延び状態のときの搬送終端側部分5Hの位置よりも搬送終端側部分5Hが下側に位置する屈曲状態と、に状態変更可能に構成されている。換言すると、排出コンベア5は、屈曲部16で折り曲げ可能に構成されている。サトウキビ収穫機が運搬車等で輸送される際に、排出コンベア5の搬送終端側部分5Hが屈曲状態に状態変更されることによって、サトウキビ収穫機の全高が低く抑えられる。
排出コンベア5の搬送終端側部分5Hに放出部17が備えられ、放出部17は、搬送終端側部分5Hで収穫物の放出角度を調整可能なように、屈曲部16の回動軸芯X1よりも搬送終端側の回動軸芯X2を軸芯に揺動可能に構成されている。放出部17は、搬送終端側部分5Hに対して上下揺動可能に構成されている。放出部17の先端部に案内板19が連結されている。案内板19は放出部17に対して回動軸芯X3を軸芯に上下揺動可能に構成され、放出部17から放出された収穫物の落下方向を案内可能に構成されている。
図4に示されるように、排出コンベア5は、搬送始端部5Bにおいて、機体のフレーム8に上下軸芯Y1を軸芯に回動可能に支持されている。そして、排出コンベア5全体が上下軸芯Y1を軸芯に回動可能に機体のフレーム8に支持されている。排出位置変更用の油圧シリンダが備えられ、当該油圧シリンダの伸縮操作によって、排出コンベア5は、機体後方に向かう姿勢と、機体横側外方に向かう姿勢と、に切換可能に構成されている。図3の仮想線に示されるように、排出コンベア5は、機体後方に向かう姿勢から左右夫々に所定の角度(例えば85度)だけ揺動可能に構成されている。
路上を走行する時や圃場に進入する時等の収穫作業以外の作業時に、運転者は、排出コンベア5を機体後方に向かう姿勢に切り換える。図示はしないが、サトウキビ収穫機が圃場内で収穫作業するときは、サトウキビ収穫機の横方を収穫物回収用の運搬車が並走する。運搬車が並走する場合、排出コンベア5の長手方向の向きが運搬車の位置する側に切り換えられ、排出コンベア5の搬送終端部から運搬車の荷台に収穫物が放出される。
〔受止めホッパー及び排出コンベアの搬送始端部について〕
図3及び図4に示されるように、受止めホッパー5Aは排出コンベア5の搬送始端部5Bにボルト固定されている。平面視において受止めホッパー5Aの面積は排出コンベア5の搬送始端部5Bの面積よりも広く確保され、受止めホッパー5Aは、分離装置4から落下する収穫物を広く受け止めることができる。受止めホッパー5Aのうち、搬送始端部5Bから搬送終端部へ向かって排出コンベア5の延びる部分が切り欠かれている。このため、平面視において受止めホッパー5Aは、排出コンベア5の搬送始端部5Bの周囲を覆うように三日月形状に形成されている。受止めホッパー5Aの底部に、底側ほど搬送始端部5Bの位置する側に向かうように勾配が形成されている。排出コンベア5は、受止めホッパー5Aから収穫物を受け取って上方へ搬送して排出する。
受止めホッパー5Aのうち、勾配が形成されている部分よりも上側は円筒形状に形成され、分離装置4から落下する収穫物が円筒形状に形成された部分によって出来るだけ多く受け止められる。このことから、例えばサトウキビ収穫機の横方に運搬車等が並走せずに排出コンベア5が駆動していない場合であっても、分離装置4から落下する収穫物が出来るだけ多く受止めホッパー5Aに一時貯留可能である。このように、受止めホッパー5Aは分離装置4から収穫物を受け取って一時貯留するように構成されている。また、当該円筒形状の構成によって、受止めホッパー5Aが排出コンベア5と一体的に上下軸芯Y1を軸芯に回動する場合に、受止めホッパー5Aと他の部品等との干渉が回避されながらも、勾配が形成されている部分よりも上側が多角形の筒形状に形成される場合と比較して、受止めホッパー5Aの容量が出来るだけ多く確保される。このように、受止めホッパー5Aは、下部に円錐構造を有し、上部に円筒構造を有する。
受止めホッパー5Aにおいて搬送始端部5Bよりも前側に位置する部分には半円形状の勾配板24が設けられている。勾配板24は、受止めホッパー5Aのうちの上述した円筒構造の部分よりも下側に位置する状態で、受止めホッパー5Aにボルト固定されている。勾配板24は、下側ほど搬送始端部5Bの位置する側に位置するように傾斜する。また、平面視で排出コンベア5の搬送方向に対して垂直な方向における勾配板24の左右幅は、下側ほど幅広となるように形成されている。勾配板24の下端部の左右幅は、排出コンベア5の搬送幅と略同じである。
図4に示されるように、搬送始端部5Bの前下部はケース25によって覆われ、ケース25よりも内側にスプロケット26が備えられている。スプロケット26は機体横向きの回動軸芯X4を軸芯に回動可能に構成され、スプロケット26に無端回動チェーン21が巻回されている。このことから、無端回動チェーン21が排出コンベア用油圧モータ18によって回動駆動されると、スプロケット26は従動し、ケース25よりも内側において無端回動チェーン21の回動軌道に沿って複数の係止搬送体22が図4の紙面における時計回りの方向に移動する。無端回動チェーン21の延び方向に対して上側で回動する部分が搬送経路であって、無端回動チェーン21の延び方向に対して下側で回動する部分が戻り経路であって、搬送経路と戻り経路との間に載置案内板23が設けられている。側面視においてケース25は、無端回動チェーン21の回動軌道に沿ってU字状に形成されている。
勾配板24の下端部は、スプロケット26の回動軸芯X4よりも搬送終端側に延ばされている。このため、勾配板24の下端部から搬送始端部5Bに落下した収穫物は、係止搬送体22と載置案内板23とに受け止められ、スプロケット26よりも下側の領域へ落下し難い。
ケース25は排出コンベア5に対して着脱可能に構成されている。排出コンベア5は、枠組み構造体によって構成され、ケース25は、当該枠組み構造体のうち、搬送経路側の前端部に位置する第一横架フレーム51と、戻り経路側の前端部に位置する第二横架フレーム52と、の夫々にボルト連結されている。搬送始端部5Bの前下部は排出コンベア5の下端部であるため、ケース25の内壁には葉屑や塵埃等が堆積し易い。このため、第一横架フレーム51と第二横架フレーム52との夫々のボルトを解結することによって、ケース25が排出コンベア5から取り外され、搬送始端部5Bの前下部の清掃が可能となる。
〔排出コンベアの一時搬送制御について〕
サトウキビ収穫機は運搬車等と並走しながら作物を刈取って収穫物を運搬車等の荷台に放出する。当該運搬車等の荷台が収穫物で満杯になると当該運搬車等は離脱する。この際に、サトウキビ収穫機の運転者は、代わりの運搬車等が到着するまでの間、その場で待機する場合が多いが、受止めホッパー5Aに収穫物を一時貯留しながら作物の刈取りを継続できることが望ましい。このため、本実施形態では、排出コンベア5が停止した状態で、収穫部2及び搬送装置3及び分離装置4が駆動可能に構成されている。即ち、収穫部2及び搬送装置3及び分離装置4と、排出コンベア5と、は各別に駆動制御可能に構成されている。
図5に示されるように、搬送装置3は搬送装置用油圧モータ35によって駆動され、分離装置4は分離装置用油圧モータ36によって駆動され、排出コンベア5は排出コンベア用油圧モータ18によって駆動される。夫々の油圧モータは油圧ポンプから供給される作動油によって駆動可能に構成されている。搬送装置用油圧モータ35に対する油圧ポンプとして第一油圧ポンプ34Aが備えられている。分離装置用油圧モータ36に対する油圧ポンプとして第二油圧ポンプ34Bが備えられている。排出コンベア用油圧モータ18に対する油圧ポンプとして第三油圧ポンプ34Cが備えられている。図示はしないが、第一油圧ポンプ34Aは収穫部2を駆動可能に構成されている。第一油圧ポンプ34Aと第二油圧ポンプ34Bと第三油圧ポンプ34Cとの夫々はエンジン6の動力によって駆動される。
第一バルブ33Aは、第一油圧ポンプ34Aと搬送装置用油圧モータ35との間の油圧系統に配置されている。第一バルブ33Aは、例えば方向切換弁であって、搬送装置用油圧モータ35に油圧を供給する状態と、搬送装置用油圧モータ35に油圧を供給しない状態と、に切換可能に構成されている。
第二バルブ33Bは、第二油圧ポンプ34Bと分離装置用油圧モータ36との間の油圧系統に配置されている。第二バルブ33Bは、例えば方向切換弁であって、分離装置用油圧モータ36に油圧を供給する状態と、分離装置用油圧モータ36に油圧を供給しない状態と、に切換可能に構成されている。
第三バルブ33Cは、第三油圧ポンプ34Cと排出コンベア用油圧モータ18との間の油圧系統に配置されている。第三バルブ33Cは、例えば方向切換弁であって、排出コンベア用油圧モータ18に油圧を供給する状態と、排出コンベア用油圧モータ18に油圧を供給しない状態と、に切換可能に構成されている。
サトウキビ収穫機に、例えばマイクロコンピュータとして組み込まれた制御部30が備えられ、制御部30に、CPU、プログラムが実装されたROM、RAM、I/O等が備えられている。制御部30に操作具31と回転センサ32と第一バルブ33Aと第二バルブ33Bと第三バルブ33Cと走行用伝動装置38とが接続されている。
操作具31は、運転部1に配置された操作ボタン等であって、排出コンベア5を駆動するためのものである。つまり、運転者が操作具31を操作することによって、後述する排出コンベア5の一時搬送制御が開始される。
回転センサ32は、例えば磁気センサやロータリエンコーダであって、例えば無端回動チェーン21の回転量をカウントすることによって、排出コンベア5の駆動量を検出可能に構成されている。回転センサ32は、操作具31が操作されたタイミングからの排出コンベア5の駆動量を検出可能である。また、制御部30は、排出コンベア5の駆動量を微分することによって駆動速度を検出可能に構成されている。
制御部30は、操作具31と回転センサ32との入力信号に基づいて、第一バルブ33Aと第二バルブ33Bと第三バルブ33Cと走行用伝動装置38とに制御信号を出力可能に構成されている。このことから、排出コンベア5は、駆動速度を調整可能なように構成されている。なお、制御部30による走行用伝動装置38への制御信号の出力は、例えば静油圧式無段変速機のトラニオン軸を操作するモータ等に対する信号出力である。
サトウキビ収穫機と並走していた運搬車等が離脱して、次の運搬車等が到着するまでの間に、運転者は、排出コンベア5を停止させた状態で、受止めホッパー5Aに収穫物を一時貯留しながら作物の刈取りを継続する場合がある。
詳述はしないが、受止めホッパー5Aを撮像可能な監視カメラと、監視カメラによって撮像された映像を表示可能なモニタと、が備えられ、モニタは運転部1に備えられている。運転者は受止めホッパー5Aにおける収穫物の貯留度合いをモニタで監視できる。また、受止めホッパー5Aにおける収穫物の貯留度合いを検出可能な収穫物センサが備えられ、収穫物センサによって検出された収穫物の貯留度合いが運転部1のメータパネル等に表示される構成であっても良い。
運搬車等の到着前に受止めホッパー5Aが収穫物で満杯になってくると、サトウキビ収穫機の運転者が、運搬車等の並走時よりも排出コンベア5を低回転で駆動することが考えられる。つまり、受止めホッパー5Aが満杯近くになると、排出コンベア5が収穫物の一時貯留に用いられる場合がある。このときサトウキビ収穫機の運転者は、収穫物を排出コンベア5の搬送終端部の付近まで搬送して排出コンベア5を停止する。従来の構成である場合、当該運転者の勘で排出コンベア5が手動操作される。このため、当該運転者は収穫物を排出コンベア5の搬送終端部まで目一杯に搬送しがちである。排出コンベア5の停止タイミングが遅れると、排出コンベア5の搬送終端部まで搬送された収穫物が、そのまま搬送終端部を越えて地面に落下する。この場合、作業者は地面に落下した収穫物を手作業で回収する必要がある。このような手間を改善するための排出コンベア5の一時搬送制御が、図6に示される。
図6に基づいて、排出コンベア5の一時搬送制御の流れを説明する。排出コンベア5が停止された状態で受止めホッパー5Aに収穫物が一時貯留されながら作物が刈り取られている状態で、受止めホッパー5Aが収穫物で満杯になってくると、運転者は操作具31を操作する。なお、一般的に運転者は、サトウキビ収穫機の走行装置を停止させて操作具31を操作するが、運転者はサトウキビ収穫機の走行を継続したまま操作具31を操作可能な構成であっても良い。操作具31の操作が行われると(ステップ#01:Yes)、回転センサ32の検出カウント値がリセットされる(ステップ#02)。そして、排出コンベア用油圧モータ18へ油圧を供給するように、制御部30から第三バルブ33Cへ制御信号が出力され、排出コンベア5は、運搬車等の並走時よりも低回転である第一速度で駆動する(ステップ#03)。このときの排出コンベア用油圧モータ18へ供給される油圧は、運搬車等の並走時よりも低圧である。
排出コンベア5が第一速度で駆動する間、回転センサ32のカウントが継続し、回転センサ32のカウント値が予め設定された第一閾値を越えたかどうかが判定される(ステップ#04)。第一閾値は、無端回動チェーン21に連結された係止搬送体22の一つが、排出コンベア5の搬送始端部5Bから搬送終端部の手前付近に至る間に動く距離に相当する排出コンベア5の駆動量である。回転センサ32のカウント値が第一閾値を越えていない場合(ステップ#04:No)、ステップ#03の処理が継続する。回転センサ32のカウント値が第一閾値を越えた場合(ステップ#04:Yes)、排出コンベア用油圧モータ18への供給油圧を更に低圧にするように、制御部30から第三バルブ33Cへ制御信号が出力され、排出コンベア5は、第一速度よりも低回転である第二速度で駆動する(ステップ#07)。このとき、排出コンベア5の駆動速度は第二速度となるように徐々に落ちる。なお、ステップ#04の判定は、回転センサ32のカウント値が第一閾値以上になったかどうかを判定するものであっても良い。
排出コンベア5が第二速度で駆動する間、回転センサ32のカウントが継続し、回転センサ32のカウント値が予め設定された第二閾値を越えたかどうかが判定される(ステップ#08)。第二閾値は、無端回動チェーン21に連結された係止搬送体22の一つが、排出コンベア5の搬送始端部5Bから搬送終端部に至る間に動く距離に相当する排出コンベア5の駆動量である。回転センサ32のカウント値が第二閾値を越えていない場合(ステップ#08:No)、ステップ#07の処理が継続する。回転センサ32のカウント値が第二閾値を越えた場合(ステップ#08:Yes)、排出コンベア用油圧モータ18へ油圧を供給しないように、制御部30から第三バルブ33Cへ制御信号が出力され、排出コンベア5は停止する(ステップ#09)。これにより、収穫物が排出コンベア5の搬送終端部から零れることなく、収穫物が排出コンベア5の搬送終端部まで目一杯に搬送される。なお、第二速度は零値付近または零値である。このことから、排出コンベア5は、停止前に徐々に速度が落ちるように制御される。なお、ステップ#08の判定は、回転センサ32のカウント値が第二閾値以上になったかどうかを判定するものであっても良い。
このように、排出コンベア5は、操作具31が操作されると、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されている。このときの一定駆動量は、複数の係止搬送体22のうちの一つが無端回動チェーン21の回動軌道に沿って排出コンベア5の搬送始端部5Bから搬送終端部に至る間に動く距離に相当する駆動量に設定されている。
〔キャビンガードについて〕
図7乃至図9に示されるように、運転部1の前部にフロントガラス39が備えられ、フロントガラス39は運転部1の前部の上下及び左右に亘って設けられている。キャビン7の左右両端部に、上下に延びる左右一対のフロントピラー7L,7Rが設けられ、フロントガラス39は左右一対のフロントピラー7L,7Rの間に位置する。
左右一対のフロントピラー7L,7Rの上端部同士は上フレーム7Uによって連結され、上フレーム7Uは左右一対のフロントピラー7L,7Rの間に亘って機体横向きに延びる。機体正面視において、フロントガラス39の上端部と上フレーム7Uとが重複する。上フレーム7Uとフロントピラー7Lとの連結箇所は機体正面視でL字状に形成され、L字状の連結箇所における機体内側部分に補強部材49Lが溶接固定されている。また、上フレーム7Uとフロントピラー7Rとの連結箇所は機体正面視でL字状に形成され、L字状の連結箇所における機体内側部分に補強部材49Rが溶接固定されている。補強部材49L,49Rの夫々は、三角形状に形成されている。補強部材49L,49Rの夫々のうち、運転座席55の位置する側の縁部は、機体上側ほど機体左右中央側に位置するように傾斜する。フロントピラー7L,7Rの上端部と上フレーム7Uとの連結箇所の夫々の剛性が補強部材49L,49Rの夫々によって高められている。フロントガラス39の上端部における左右両端部は、補強部材49L,49Rの三角形状に沿って面取りされている。
フロントピラー7L,7Rの夫々の後方に、運転部1へ出入り可能なドア40L,40Rが備えられ、ドア40Lはヒンジを介してフロントピラー7Lに揺動可能に連結され、ドア40Rはヒンジを介してフロントピラー7Rに揺動可能に連結されている。ドア40L,40Rの夫々の機体横外方に、運転部ステップ41L,41Rが設けられている。運転者は、運転部ステップ41Lからドア40Lを開いて運転部1に入ることができるし、運転部ステップ41Rからドア40Rを開いて運転部1に入ることができる。
フロントガラス39の前方に収穫部2が設けられ、収穫部2は前方の作物を刈り取る。刈取対象の作物はサトウキビであって、サトウキビの茎稈は上下方向において運転部1の上部にまで達する場合も考えられる。サトウキビの茎稈は他の作物の茎稈と比較して硬い場合が多いため、左右の分草装置11,11によってサトウキビの茎稈が引き起こされる際に、サトウキビの茎稈がフロントガラス39に当接することは好ましくない。このため、フロントガラス39よりも前側にキャビンガード42が備えられている。
キャビンガード42は、五つの横フレーム43,43,43,43,43を有し、五つの横フレーム43,43,43,43,43の夫々が左右一対の第一ステー44L,44Rと左右一対の第二ステー45L,45Rとを介して左右一対のフロントピラー7L,7Rと運転部ステップ41L,41Rとの夫々に支持されている。五つの横フレーム43,43,43,43,43の夫々は、フロントガラス39の横幅に亘る長さを有する。最も低く位置する横フレーム43は、フロントガラス39の下端部と同じまたは略同じ高さに配置されている。また、最も高く位置する横フレーム43は、フロントガラス39の上下中央領域の高さに配置され、ステアリングホイール56の配置高さに対応する高さに配置されている。換言すると、最も高く位置する横フレーム43は、フロントガラス39の上下中央の高さ位置、または、フロントガラス39の上下中央の高さ位置よりも高い位置に配置されている。
第一ステー44L,44Rの夫々は中空状の金属パイプ材で構成され、第一ステー44L,44Rの夫々の上端部が機体横内側に屈曲し、第一ステー44L,44Rの夫々の下端部が機体横内側かつ斜め後側に屈曲するように形成されている。第一ステー44L,44Rの夫々の上端部に、パイプクラッシャ等で押し潰された平坦面部が形成され、この平坦面部にボルト挿通孔が穿孔されている。第一ステー44L,44Rの夫々の下端部に平板部材が溶接され、平板部材にボルト挿通孔が穿孔されている。第一ステー44Lの上端部における平坦面部がフロントピラー7Lの機体横外面部にボルト固定され、第一ステー44Lの下端部における平板部材が運転部ステップ41Lの前部における機体横外端部にボルト固定されている。また、第一ステー44Rの上端部における平坦面部がフロントピラー7Rの機体横外面部にボルト固定され、第一ステー44Rの下端部における平板部材が運転部ステップ41Rの前部における機体横外端部にボルト固定されている。第一ステー44L,44Rの夫々は、キャビン7よりも機体横外側に突出する。
第二ステー45L,45Rの夫々は、中空状の金属パイプ材で構成され、C字状に曲げ形成されている。第二ステー45Lの上端部と下端部とが第一ステー44Lに溶接固定され、第二ステー45Rの上端部と下端部とが第一ステー44Rに溶接固定されている。平面視において、第二ステー45L,45Rの夫々は、第一ステー44L,44Rの夫々から機体横内側かつ機体前側に突出する。この第二ステー45L,45Rの夫々の突出先端部は上下方向に延びている。第二ステー45Lのうちの上下方向に延びる部分に縦板部材46Lが溶接固定され、第二ステー45Rのうちの上下方向に延びる部分に縦板部材46Rが溶接固定されている。縦板部材46L,46Rの夫々は上下に延びる平板部材である。縦板部材46L,46Rの夫々の上下方向に並んで五箇所に長孔46hが形成され、長孔46hの長手方向は上下方向に沿うように形成されている。長孔46hは、第二ステー45L,45Rの夫々よりも機体横内側に位置する。
側面視において、フロントピラー7L,7Rとフロントガラス39との夫々は鉛直方向に対して前倒れの方向に傾斜する。このため、第一ステー44L,44Rと第二ステー45L,45Rとの夫々は、上下方向において、フロントピラー7L,7Rとフロントガラス39との夫々の傾斜方向に沿って前倒れの方向に傾斜する。
横フレーム43の長手方向両端部の夫々に平板部材が溶接固定され、この平板部材の夫々にボルト挿通孔が穿孔されている。なお、横フレーム43の長手方向両端部の夫々に平板部材が溶接固定されなくても良く、例えば横フレーム43の長手方向両端部の夫々にパイプクラッシャ等で押し潰された平坦面部が形成され、この平坦面部の夫々にボルト挿通孔が穿孔されても良い。このように横フレーム43の長手方向両端部に穿孔されたボルト挿通孔と、左右両側の長孔46h,46hと、が位置合わせされた状態で、左右夫々の当該ボルト挿通孔と長孔46h,46hとにボルトが挿通されてボルトとナットとが締結される。五つの横フレーム43,43,43,43,43の夫々は、左右の左右両側の長孔46h,46hに沿って上下方向に位置変更可能に構成されている。このため、運転者は、例えば収穫部2や前方の作物を目線の高さに合わせて視認し易いように、五つの横フレーム43,43,43,43,43の夫々の上下位置を調整可能である。
フロントピラー7L,7Rの夫々にサイドミラー47L,47Rが支持されている。サイドミラー47Lは、第一ステー44Lの機体横外端部よりも機体横内側に位置し、第二ステー45Lの機体横内端部よりも機体横外側に位置する。サイドミラー47Rは、第一ステー44Rの機体横外端部よりも機体横内側に位置し、第二ステー45Rの機体横内端部よりも機体横外側に位置する。
フロントピラー7L,7Rの夫々に前照灯48L,48Rが支持されている。前照灯48Lは、第一ステー44Lの機体横外端部よりも機体横内側に位置し、第二ステー45Lの機体横内端部よりも機体横外側に位置する。前照灯48Rは、第一ステー44Rの機体横外端部よりも機体横内側に位置し、第二ステー45Rの機体横内端部よりも機体横外側に位置する。前照灯48L,48Rの夫々は、サイドミラー47L,47Rの夫々よりも下側に位置する。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態において、排出コンベア5は排出コンベア用油圧モータ18によって駆動可能に構成されているが、排出コンベア5は電動モータによって駆動する構成であっても良い。
(2)上述した実施形態において、排出コンベア5は、操作具31が操作されると、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されている。このときの一定駆動量は、複数の係止搬送体22のうちの一つが無端回動チェーン21の回動軌道に沿って排出コンベア5の搬送始端部5Bから搬送終端部に至る間に動く距離に相当する駆動量に設定されているが、この実施形態に限定されない。例えば、一定駆動量は、複数の係止搬送体22のうちの一つが無端回動チェーン21の回動軌道に沿って排出コンベア5の搬送始端部5Bから搬送終端部に至る間に動く距離に相当する駆動量以下に設定されて良い。
(3)上述した実施形態において、排出コンベア5は、回転センサ32のカウント値に基づいて、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、排出コンベア5は、タイマのカウント値に基づいて、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されても良い。
(4)上述した実施形態において、排出コンベア5は、第一速度で駆動した後、第一速度よりも低回転である第二速度に向かって徐々に減速するように構成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、第二速度が設けられない構成であっても良く、排出コンベア5は、停止前に無段階に減速する構成であっても良い。
(5)上述した実施形態において、受止めホッパー5Aにおいて搬送始端部5Bよりも前側に位置する部分には半円形状の勾配板24が設けられているが、勾配板24は備えられない構成であっても良い。
(6)上述した実施形態において、無端回動チェーン21,21が左右一対で備えられ、係止搬送体22の長手方向両端部が左右一対の無端回動チェーン21,21の夫々に取り付けられているが、この実施形態に限定されない。例えば、一つの無端回動チェーン21が排出コンベア5の搬送始端部5Bと搬送終端部とに亘って設けられ、無端回動チェーン21の回動軌道に対して外側において、複数の係止搬送体22が無端回動チェーン21と連結される構成であっても良い。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、サトウキビ収穫機に適用可能である。
2 :収穫部
3 :搬送装置
4 :分離装置
5 :排出コンベア(コンベア)
5A :受止めホッパー(ホッパー)
5B :搬送始端部
21 :無端回動チェーン
22 :係止搬送体(搬送体)
31 :操作具

Claims (5)

  1. 機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
    前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、
    前記分離装置から前記収穫物を受け取って一時貯留するホッパーと、
    前記ホッパーから前記収穫物を受け取って上方へ搬送して排出するコンベアと、が備えられ、
    前記収穫部及び前記搬送装置及び前記分離装置と、前記コンベアと、は各別に駆動制御可能に構成され、
    前記コンベアが停止した状態で前記収穫部及び前記搬送装置及び前記分離装置が駆動可能に構成されているサトウキビ収穫機。
  2. 前記コンベアは、駆動速度を調整可能なように構成されている請求項1に記載のサトウキビ収穫機。
  3. 前記コンベアを駆動するための操作具が備えられ、
    前記コンベアは、前記操作具が操作されると、一定駆動量だけ駆動した後に停止するように構成されている請求項1または2に記載のサトウキビ収穫機。
  4. 前記コンベアに、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、が備えられ、
    前記一定駆動量は、前記複数の搬送体のうちの一つが前記無端回動チェーンの回動軌道に沿って前記コンベアの搬送始端部から搬送終端部に至る間に動く距離に相当する駆動量以下に設定されている請求項3に記載のサトウキビ収穫機。
  5. 前記コンベアは、停止前に徐々に速度が落ちるように制御される請求項3または4に記載のサトウキビ収穫機。
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