JP2021040540A - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021040540A
JP2021040540A JP2019165276A JP2019165276A JP2021040540A JP 2021040540 A JP2021040540 A JP 2021040540A JP 2019165276 A JP2019165276 A JP 2019165276A JP 2019165276 A JP2019165276 A JP 2019165276A JP 2021040540 A JP2021040540 A JP 2021040540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic steering
state
aircraft
turning
control means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019165276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7236791B2 (ja
Inventor
都田 洋三
Yozo Tsuda
洋三 都田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP2019165276A priority Critical patent/JP7236791B2/ja
Publication of JP2021040540A publication Critical patent/JP2021040540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7236791B2 publication Critical patent/JP7236791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Abstract

【課題】自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる乗用田植機を提供する。【解決手段】予め演算された仮想目標走行ライン(L1、L2、…Ln)に沿って直進するように走行機体1を自動的に操舵する自動操舵制御と、自動操舵制御を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵スイッチ19と、を備える乗用田植機Pであって、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御をさらに備え、自動操舵規制制御は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度θ1以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容する。【選択図】図6

Description

本発明は、自動操作制御手段を備えた乗用田植機に関する。
予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段を備えた乗用田植機が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この種の乗用田植機では、自動操舵を行わない自動操舵オフ状態と自動操舵を行う自動操舵オン状態を手動又は自動で切り換えるようになっており、枕地での機体旋回開始時に自動操舵オン状態から自動操舵オフ状態への切り換えが手動又は自動で行われ、機体旋回終了後に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への手動切換操作が許容される。
特開2018−148857号公報 特開2017−134471号公報
しかしながら、従来の技術では、機体旋回開始から機体旋回終了までのあいだ、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への手動切換操作が規制されるため、状況によっては作業精度が低下する可能性があった。例えば、機体旋回終了後は、機体旋回中に比べて機体走行速度を上げている可能性が高いため、機体旋回終了後であって、走行機体が仮想目標走行ライン又は目標走行ラインに対してずれた状態で自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態に切換操作した場合、速度オーバーの状態で自動操舵制御が開始され、オーバーシュートによる蛇行が発生して仮想目標走行ライン又は目標走行ラインへの収束が遅れるという問題があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体走行距離が所定距離以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始後、目標対象とする前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインが、前行程の前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインから、次行程の前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに切り替わると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用田植機であって、前記自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、前記走行機体が前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに沿うまでのあいだ、前記走行機体の走行速度が所定速度以上である場合は警告報知を行うことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗用田植機であって、前記自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、前記走行機体が前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに沿ったら、前記走行機体の走行速度を上げられる旨の報知を行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容するので、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる。例えば、直進走行時に比べて走行速度が遅い機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態に移行することで、オーバーシュートによる蛇行を防止し、仮想目標走行ライン又は目標走行ラインへの収束を早めることができる。
また、請求項2の発明によれば、自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体走行距離が所定距離以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容するので、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる。また、機体旋回角度を検出する必要がないので、制御を簡略化できる。
また、請求項3の発明によれば、自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始後、目標対象とする仮想目標走行ライン又は目標走行ラインが、前行程の仮想目標走行ライン又は目標走行ラインから、次行程の仮想目標走行ライン又は目標走行ラインに切り替わると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容するので、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる。
また、請求項4の発明によれば、自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体が仮想目標走行ライン又は目標走行ラインに沿うまでのあいだ、走行機体の走行速度が所定速度以上である場合は警告報知を行うので、速度オーバーによるオーバーシュートを抑制できる。
また、請求項5の発明によれば、自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体が仮想目標走行ライン又は目標走行ラインに沿ったら、走行機体の走行速度を上げられる旨の報知を行うので、オーバーシュートを伴うことなく走行速度を上げて作業効率を向上できる。
本発明の実施形態に係る乗用田植機の側面図である。 乗用田植機の平面図である。 自動操舵ユニットを示す図であり、(A)は自動操舵ユニットの斜視図、(B)は自動操舵ユニットの操作パネルを示す正面図である。 乗用田植機の制御構成を示すブロック図である。 圃場におけるA点及びB点の説明図である。 自動操舵制御及び枕地旋回時の自動操舵規制制御の作用を示す説明図である。 タブレットの表示画面を示す図であり、(A)は速度超過警告報知を示す図、(B)は速度アップ報知を示す図である。 ティーチング走行制御の処理手順を示すフローチャートである。 自動操舵制御の処理手順を示すフローチャートである。 枕時旋回時の自動操舵規制制御の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る枕時旋回時の自動操舵規制制御の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る枕時旋回時の自動操舵規制制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1は乗用田植機Pの走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して植付作業機3が昇降可能に連結されている。
植付作業機3は、マット苗が載置される苗載台4と、苗載台4の下端部から苗を掻き取って圃場に植え付ける植付機構5とを備える。本実施形態の植付作業機3は、同時に8条分の苗を植え付け可能な8条植え仕様であり、8つの植付機構5が車幅方向に所定間隔を存して並設されている。
走行機体1は、エンジン(図示せず)が搭載されるエンジン搭載部6と、エンジン動力を変速し、走行動力及び作業動力として出力するミッションケース7と、ミッションケース7が出力する走行動力で駆動され、かつ、ステアリングハンドル8の操作に応じて操舵される前輪9と、ミッションケース7が出力する走行動力で駆動される後輪10と、作業者が乗車する操縦部11とを備える。なお、走行機体1は、次行程に目標走行ラインを引く左右一対のマーカ装置12を備えるが、本実施形態では使用しないため、詳細な説明は省略する。
操縦部11は、作業者が座る運転席13と、運転席13の前方に配置される前述のステアリングハンドル8と、走行動力及び作業動力を変速操作する主変速レバー14と、主変速レバー14の変速レンジを切り換える副変速レバー(図示せず)と、植付作業機3の昇降操作具及び植付クラッチ操作具を兼ねる作業機昇降レバー(図示せず)とを備える。
図3の(A)に示すように、ステアリングハンドル8には、自動操舵ユニット15が連結されている。自動操舵ユニット15は、ステアリングハンドル8の手動操作に代えて、ステアリングハンドル8をモータ動力で回転操作するステアリングモータ16(図4参照)と、後述する自動操舵制御関連の操作具及びモニタランプが配置される操作パネル17とを備える。なお、ステアリングモータ16の駆動中でもステアリングハンドル8の手動操作は許容される。
図3の(B)に示すように、操作パネル17には、電源スイッチ18と、自動操舵制御を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態への切換操作や自動操舵オン状態から自動操舵オフ状態への切換操作が可能な自動操舵スイッチ19(自動操舵切換操作手段)と、後述する始点A点を登録する始点A点登録スイッチ20と、終点B点を登録する終点B点登録スイッチ21と、ランプ表示による報知を行う報知表示部22とを備える。報知表示部22には、速度超過を報知する速度超過報知ランプ23や、速度アップ可能状態を報知する速度アップOK報知ランプ24が含まれる。
また、操縦部11には、正面視冂字状の測位用フレーム25が立設されている。測位用フレーム25は、上方に延在する左右一対の縦フレーム部25aと、左右の縦フレーム部25aの上端部同士を連結する横フレーム部25bとを有する。横フレーム部25bには、後述する測位システム26の構成要素である2つのGNSSアンテナ27、28などが取付けられ、左右いずれか一方の縦フレーム25aには、ナビゲーション表示などを行うタブレット29が取付けられている。
図4に示すように、走行機体1は、自動操舵制御(自動操舵制御手段)を行うための制御構成として、測位システム26及び制御部30を備える。測位システム26としては、例えば、数cmの誤差で高精度な測位が可能なRTK−GNSS測位システムが採用される。RTK−GNSS測位システムは、固定設置された基地局と、移動する移動局とのそれぞれで、GPSなどのGNSS測位を行い、基地局から移動局に送信される補正信号でリアルタイムに測位データを補正することで、誤差数cmの高精度な測位を実現するものである。また、移動局に所定の間隔をあけて2つのGNSSアンテナを設置すれば、移動局の絶対位置だけでなく、2つの測位結果に基づいて、移動局の進行方向(方位)も高精度に検出することが可能になる。
具体的に説明すると、本実施形態の測位システム26は、図4に示すように、RTK−GNSS測位を実行する制御ユニットであるGNSSユニット31と、測位用フレーム25の横フレーム部25bに車幅方向に所定の間隔をあけて取付けられる基準用GNSSアンテナ27及び方位用GNSSアンテナ28と、固定設置されるRTK基地局32から補正信号を受信する補正信号受信装置33とを備える。GNSSユニット31は、RTK−GNSS測位による測位データ(絶対位置データ及び進行方向データ)を、CANなどの有線通信手段を介して制御部30に送信するとともに、Bluetooth(登録商標)などの無線通信手段を介してタブレット29に送信する。
制御部30は、自動操舵制御を実行する制御ユニットであり、制御部30の入力側には、前述した自動操舵スイッチ19、始点A点登録スイッチ20及び終点B点登録スイッチ21に加え、主変速レバー14の操作位置を検出する主変速レバーセンサ35と、副変速レバーの操作位置を検出する副変速レバーセンサ36と、前輪9の操舵角を検出する操舵角センサ37と、走行機体1の車速を検出する車速センサ38と、車軸の回転(走行距離)を検出する回転センサ39とが接続される一方、制御部30の出力側には、前述したステアリングモータ16及び報知表示部22に加え、報知音を出力する報知ブザー40が接続されている。
自動操舵制御は、予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体1を自動的に操舵する自動制御機能である。本実施形態では、圃場に目標走行ラインを引くことなく、予め演算された仮想目標走行ラインに沿って直進するように走行機体1を自動的に操舵する。なお、圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体1を自動的に操舵する場合は、枕地旋回毎に左右のマーカ装置12を交互に振り出して次行程に目標走行ラインを引くとともに、走行機体1に設置されたカメラで機体前方を撮影し、撮影画像における目標走行ラインの左右位置に基づいて走行機体1の自動操舵を行う。
図5に示すように、仮想目標走行ライン(L1、L2、…Ln)は、最初の植付作業行程である基準走行ライン(L0)の始点位置で始点A点登録スイッチ20を操作して始点A点の測位データを登録するとともに、基準走行ライン(L0)の終点位置で終点B点登録スイッチ21を操作して終点B点の測位データを登録すると、後述するティーチング走行制御によって自動的に演算される。
自動操舵制御では、演算した仮想目標走行ラインのうち最も走行機体1に近い仮想目標走行ラインの座標データと、測位システム26による走行機体1の測位データに基づいて、仮想目標走行ラインに対する走行機体1の横ズレ量D及びズレ方向θを演算するとともに、横ズレ量D及びズレ方向θに基づいて修正操舵角θsを演算し、該修正操舵角θsをステアリングモータ16に出力することにより、走行機体1を仮想目標走行ラインに沿って走行させる。
走行機体1が基準走行ライン又は仮想目標走行ラインの終点位置に到達したら、作業者によるステアリングハンドル8の手動操作に基づいて、走行機体1を次の仮想目標走行ラインの始点位置に向けて枕地旋回させる。枕地旋回中は、後述する「枕地旋回時の自動操舵規制制御」(以下、単に自動操舵規制制御という場合がある)によって自動操舵制御の実行が制限される。具体的には、ステアリングハンドル8の旋回操作に応じて自動操舵オフ状態にするとともに、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する。しかしながら、枕地旋回開始から枕地旋回終了までのあいだ、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への手動切換操作を規制すると、発明が解決しようとする課題で説明したように、状況によっては作業精度が低下する可能性がある。
そこで、本実施形態の自動操舵規制制御(自動操舵規制手段)は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度θ1以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容する。このような自動操舵規制制御によれば、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる。例えば、直進走行時に比べて走行速度が遅い機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態に移行することで、オーバーシュートによる蛇行を防止し、仮想目標走行ラインへの収束を早めることができる。なお、本実施形態では、測位システム26が、機体旋回開始時に計測した機体進行方向と、機体旋回中に計測した機体進行方向との差に基づいて機体旋回角度を判断しているが、機体旋回角度は、ジャイロセンサや方位センサの検出信号に基づいて判断するようにしてもよい。
また、本実施形態の自動操舵制御は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体1が仮想目標走行ラインに沿うまでのあいだ、走行機体1の走行速度が所定速度Vt以上である場合は警告報知を行う。例えば、図7の(A)に示すように、タブレット29の画面に、「速度超過!速度を落として下さい。」という報知メッセージを表示したり、速度超過報知ランプ23を点灯させる。このような自動操舵制御によれば、速度オーバーによるオーバーシュートを抑制できる。
また、本実施形態の自動操舵制御は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体1が仮想目標走行ラインに沿ったら、走行機体1の走行速度を上げられる旨の報知を行う。例えば、図7の(A)に示すように、タブレット29の画面に、「目標ライン上 速度アップOK」という報知メッセージを表示したり、速度アップOK報知ランプ24を点灯させる。このような自動操舵制御によれば、オーバーシュートを伴うことなく走行速度を上げて作業効率を向上できる。
つぎに、上記のような制御機能を実現するティーチング走行制御、自動操舵制御及び自動操舵規制制御の処理手順について、図8〜図10を参照して説明する。
制御部30は、基準走行ライン(L0)の走行に際してティーチング走行制御を実行する。図8に示すように、ティーチング走行制御を実行する制御部30は、基準走行ライン(L0)の始点位置における始点A点登録スイッチ20の操作に応じて始点A点の測位データを登録するとともに(S101)、基準走行ライン(L0)の終点位置における終点B点登録スイッチ21の操作に応じて終点B点の測位データを登録する(S102)。つぎに、制御部30は、始点A点の測位データ及び終点B点の測位データに基づいて基準走行ライン(L0)の座標を演算するとともに(S103)、基準走行ライン(L0)と所定間隔を介して平行する仮想目標走行ライン(L1、L2、…Ln)の座標を演算する(S104)。
図9に示すように、自動操舵制御を実行する制御部30は、まず、現在位置から近い任意の仮想目標走行ライン(L1、L2、…Ln)を目標走行ラインとして設定した後(S201)、サブルーチンである自動操舵規制制御を実行する(S202)。図10に示すように、自動操舵規制制御を実行する制御部30は、まず、所定角θ0以上のステアリング操作があったか否かを判断し(S301)、この判断結果がYESの場合は、現在の測位データ(機体位置データ及び機体方向データ)を旋回開始位置として設定するとともに、旋回フラグをセットする(S302)。
制御部30は、旋回フラグがセットされた状態では(ステップS303のセット判断状態)、旋回開始位置から走行機体1が所定角θ1(例えば、90°)以上旋回したか否かを判断し(S304)、この判断結果がNOの場合は、自動操舵オン規制を行う(S305)。ここで、自動操舵オン規制とは、自動操舵制御によるステアリングモータ16の駆動制御を規制し、かつ、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制することをいう。
制御部30は、ステップS304の判断結果がYESの場合、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容した後(S306)、旋回開始位置から走行機体1が所定角θ2(例えば、180°)以上旋回したか否かを判断し(S307)、この判断がYESになったら旋回フラグをリセットする(S308)。
制御部30は、サブルーチンである自動操舵規制制御を実行した後、その上位ルーチンである自動操舵制御に復帰すると、自動操舵許容状態であるか否かを判断するとともに(S203)、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作が行われたか否かを判断する(S204)。制御部30は、ステップS203及びステップS204の判断結果がいずれもYESの場合、走行機体1の目標走行ラインに対する横ずれ量Dが所定量Dt以下であるか否かを判断するとともに(S205)、走行機体1の目標走行ラインに対するずれ方向θが所定角θt以下であるか否かを判断する(S206)。
制御部30は、ステップS205及びS206の判断結果がいずれもYESの場合、走行機体1の走行速度を上げられる旨の報知を行う(S207)。一方、制御部30は、ステップS205及びS206の少なくとも一方の判断結果がNOの場合、横ズレ量D及びズレ方向θに基づいて修正操舵角θsを演算し、該修正操舵角θsをステアリングモータ16に出力するとともに(S208)、現行速度Vが所定値Vt以上であるか否かを判断し(S209)、この判断結果がYESの場合は、速度超過の警告報知を行う(S210)。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、予め演算された仮想目標走行ライン(L1、L2、…Ln)に沿って直進するように走行機体1を自動的に操舵する自動操舵制御と、自動操舵制御を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵スイッチ19と、を備える乗用田植機Pであって、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御をさらに備え、自動操舵規制制御は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度θ1以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容するので、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができる。例えば、直進走行時に比べて走行速度が遅い機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態に移行することで、オーバーシュートによる蛇行を防止し、仮想目標走行ライン又は目標走行ラインへの収束を早めることができる。
また、自動操舵制御は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体1が仮想目標走行ラインに沿うまでのあいだ、走行機体1の走行速度が所定速度Vt以上である場合は警告報知を行うので、速度オーバーによるオーバーシュートを抑制できる。
また、自動操舵制御は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、走行機体1が仮想目標走行ラインに沿ったら、走行機体1の走行速度を上げられる旨の報知を行うので、オーバーシュートを伴うことなく走行速度を上げて作業効率を向上できる。
つぎに、本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係る自動操舵規制制御(自動操舵規制制御手段)について、図11及び図12を参照して説明する。
図11に示すように、第2実施形態の自動操舵規制制御は、機体旋回開始からの機体走行距離Lが所定距離L1以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容する点が前記実施形態と相違している。このような自動操舵規制制御であっても、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、機体旋回角度を検出する必要がないので、制御を簡略化できる。
具体的に説明すると、第2実施形態の自動操舵規制制御を実行する制御部30は、図11に示すように、まず、所定角θ0以上のステアリング操作があったか否かを判断し(S401)、この判断結果がYESの場合は、現在の測位データを旋回開始位置として設定するとともに、旋回フラグをセットする(S402)。
制御部30は、旋回フラグがセットされた状態では(ステップS403のセット判断状態)、旋回開始位置から走行機体1が所定距離L1(例えば、旋回角90°に相当する距離)以上走行したか否かを判断し(S404)、この判断結果がNOの場合は、自動操舵オン規制を行う(S405)。ここで、自動操舵オン規制とは、自動操舵制御によるステアリングモータ16の駆動制御を規制し、かつ、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制することをいう。
制御部30は、ステップS404の判断結果がYESの場合、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容した後(S406)、旋回開始位置から走行機体1が所定距離L2(例えば、旋回角180°に相当する距離)以上走行したか否かを判断し(S407)、この判断がYESになったら旋回フラグをリセットする(S408)。
図12に示すように、第3実施形態の自動操舵規制制御は、機体旋回開始後、目標対象とする仮想目標走行ライン又は目標走行ラインが、前行程の仮想目標走行ライン又は目標走行ラインから、次行程の仮想目標走行ライン又は目標走行ラインに切り替わると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容する点が前記実施形態と相違している。このような自動操舵規制制御であっても、自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への移行に柔軟性を持たせることができるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
具体的に説明すると、第3実施形態の自動操舵規制制御を実行する制御部30は、図12に示すように、まず、所定角θ0以上のステアリング操作があったか否かを判断し(S501)、この判断結果がYESの場合は、現在の測位データを旋回開始位置として設定するとともに、旋回フラグをセットする(S502)。
制御部30は、旋回フラグがセットされた状態では(ステップS503のセット判断状態)、目標走行ラインの切り替わりを検出したか否かを判断し(S504)、この判断結果がNOの場合は、自動操舵オン規制を行う(S505)。ここで、自動操舵オン規制とは、自動操舵制御によるステアリングモータ16の駆動制御を規制し、かつ、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制することをいう。
制御部30は、ステップS504の判断結果がYESの場合、自動操舵スイッチ19による自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容した後(S506)、旋回開始位置から走行機体1が所定角θ2(例えば、180°)以上旋回したか否かを判断し(S507)、この判断がYESになったら旋回フラグをリセットする(S508)。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
P 乗用田植機
1 走行機体
8 ステアリングハンドル
9 前輪
15 自動操舵ユニット
16 ステアリングモータ
19 自動操舵スイッチ
20 始点A点登録スイッチ
21 終点B点登録スイッチ
22 報知表示部
23 速度超過報知ランプ
24 速度アップOK報知ランプ
26 測位システム
27 基準用GNSSアンテナ
28 方位用GNSSアンテナ
29 タブレット
30 制御部
31 GNSSユニット
32 RTK基地局
33 補正信号受信装置
37 操舵角センサ
38 車速センサ
39 回転センサ

Claims (5)

  1. 予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、
    前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、
    機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、
    前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体旋回角度が所定角度以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする乗用田植機。
  2. 予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、
    前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、
    機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、
    前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始からの機体走行距離が所定距離以上に達すると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする乗用田植機。
  3. 予め演算された仮想目標走行ライン、又は圃場に引かれた目標走行ラインに沿って直進するように走行機体を自動的に操舵する自動操舵制御手段と、
    前記自動操舵制御手段を自動操舵を行わない自動操舵オフ状態から自動操舵を行う自動操舵オン状態に手動で切換操作を行う自動操舵切換操作手段と、を備える乗用田植機であって、
    機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を規制する自動操舵規制制御手段をさらに備え、
    前記自動操舵規制制御手段は、機体旋回開始後、目標対象とする前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインが、前行程の前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインから、次行程の前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに切り替わると、機体旋回中であっても自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態への切換操作を許容することを特徴とする乗用田植機。
  4. 前記自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、前記走行機体が前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに沿うまでのあいだ、前記走行機体の走行速度が所定速度以上である場合は警告報知を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用田植機。
  5. 前記自動操舵制御手段は、機体旋回中に自動操舵オフ状態から自動操舵オン状態へ切換えられた後、前記走行機体が前記仮想目標走行ライン又は前記目標走行ラインに沿ったら、前記走行機体の走行速度を上げられる旨の報知を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗用田植機。
JP2019165276A 2019-09-11 2019-09-11 乗用田植機 Active JP7236791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019165276A JP7236791B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 乗用田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019165276A JP7236791B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 乗用田植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021040540A true JP2021040540A (ja) 2021-03-18
JP7236791B2 JP7236791B2 (ja) 2023-03-10

Family

ID=74861359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019165276A Active JP7236791B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 乗用田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7236791B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344126A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Seirei Ind Co Ltd 作業車の信地旋回制御装置
JP2017112962A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社クボタ 作業車
JP2017134471A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社クボタ 作業車
JP2017174229A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 ヤンマー株式会社 経路生成装置
JP2018004307A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 株式会社クボタ 作業車
JP2018148857A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社クボタ 作業車

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344126A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Seirei Ind Co Ltd 作業車の信地旋回制御装置
JP2017112962A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社クボタ 作業車
JP2017134471A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社クボタ 作業車
JP2017174229A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 ヤンマー株式会社 経路生成装置
JP2018004307A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 株式会社クボタ 作業車
JP2018148857A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社クボタ 作業車

Also Published As

Publication number Publication date
JP7236791B2 (ja) 2023-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102341191B1 (ko) 작업 차량 및 주행 영역 특정 장치
JP6594805B2 (ja) 作業車両
JP6499605B2 (ja) 走行領域特定装置
JP6854312B2 (ja) 走行領域特定装置
JP2021104070A (ja) 領域登録システム
JP2021184292A (ja) 走行経路管理システム
EP3970462A1 (en) Autonomous travel system
JP7098769B2 (ja) 自律走行システム
JP7398329B2 (ja) 作業車両
JP7236791B2 (ja) 乗用田植機
JP7236792B2 (ja) 乗用田植機
JP2022167991A (ja) 自律走行システム
JP2021040542A (ja) 乗用田植機
JP2021040543A (ja) 乗用田植機
JP7398328B2 (ja) 作業車両
JP2021108577A (ja) 作業車両
JP2019135670A (ja) 作業車両の走行領域登録システム
JP2023139432A (ja) 作業車両
JP2022030180A (ja) 作業車両
JP7034860B2 (ja) 領域登録システム
WO2021106361A1 (ja) 領域登録システム
JP2023050913A (ja) 作業車両
JP2022030181A (ja) 作業車両
JP2021171029A (ja) 作業車両
JP2021108578A (ja) 作業車両及び田植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220729

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7236791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151