以下に、本開示の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の実施形態では、ネットワーク経由で電子書籍を販売する情報処理システムに適用した例について説明する。しかし、本開示の技術は、電子書籍だけでなく、映像コンテンツ、音楽コンテンツ、ゲームコンテンツ等の各種のデジタルコンテンツを販売する情報処理システムに適用できる。
(実施形態1)
ネットワーク経由で電子書籍を購入した購入者に特典を付与する情報処理システムについて説明する。図1は、情報処理システムの構成例を示す模式図である。本実施形態の情報処理システム100は、サーバ10(情報処理装置)、複数のユーザ端末20及びSNS(Social Networking Service )サーバ30等を含み、サーバ10、ユーザ端末20及びSNSサーバ30はインターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。サーバ10及びSNSサーバ30は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等である。サーバ10及びSNSサーバ30のそれぞれは、複数台設けられてもよいし、1台のサーバ装置内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されてもよいし、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。サーバ10は、ウェブサーバの機能を有し、電子書籍をネットワークN経由で販売する電子書籍販売サイト12S(図2参照)をネットワークNを介して公開している。サーバ10は、電子書籍販売サイト12Sを介してユーザ端末20から電子書籍の注文を受け付ける処理、注文に応じて電子書籍を販売する処理等、種々の情報処理を行う。SNSサーバ30は、例えばTWITTER(登録商標)、FACEBOOK(登録商標)、INSTAGRAM(登録商標)、YouTube(登録商標)、LINE(登録商標)等のSNSを提供する機能を有する。SNSサーバ30は、ユーザ端末20からアップロードされた各種のデータを蓄積してネットワークN経由で公開する処理等、種々の情報処理を行う。ユーザ端末20は、ウェブサイト及びSNSを利用するユーザの端末であり、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、電子書籍リーダー、ゲーム機等である。ユーザ端末20は、ネットワークN経由でウェブサイトにアクセスする処理、ネットワークN経由でSNSに各種のデータをアップデートする処理、SNSで公開されている各種のデータを閲覧(ダウンロード)する処理等、種々の情報処理を行う。
本実施形態の情報処理システム100では、ユーザ端末20は、ユーザからの指示に従って、サーバ10が公開する電子書籍販売サイト12Sにアクセスし、電子書籍販売サイト12Sを介して電子書籍の購入処理を行う。サーバ10は、電子書籍を販売した場合、購入者に対して購入特典として、販売した電子書籍を試読できる権利を付与する。従って、購入者は、自身が購入した電子書籍を友人等に紹介又はお勧めする場合に、試読できる権利をプレゼントすることができる。試読できる権利をプレゼントされたユーザは、自身のユーザ端末20を用いて電子書籍販売サイト12Sにアクセスし、電子書籍販売サイト12Sを介して試読用の電子書籍を取得する。このような処理によって、電子書籍をユーザ間で共有することができる。
図2は、サーバ10及びユーザ端末20の構成例を示すブロック図である。サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読み取り部16等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pを適宜実行することにより、本開示の情報処理装置が行うべき種々の情報処理、制御処理等をサーバ10に行わせる。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部12は、制御部11が実行する制御プログラム12P及び制御プログラム12Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部12は、制御部11が制御プログラム12Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部12は、電子書籍を販売するための電子書籍販売サイト12S、後述する商品情報DB(データベース)12a、特典情報DB12b、会員情報DB12c、特典状況DB12d等を記憶する。商品情報DB12a、特典情報DB12b、会員情報DB12c及び特典状況DB12dは、サーバ10に接続された外部記憶装置に記憶されてもよく、サーバ10が通信可能な外部記憶装置に記憶されてもよい。
通信部13は、有線通信又は無線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。入力部14は、マウス及びキーボード等を含み、サーバ10を管理する管理者による操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部11へ送出する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部14及び表示部15は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。
読み取り部16は、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード等を含む可搬型記憶媒体1aに記憶された情報を読み取る。記憶部12に記憶される制御プログラム12P及び各種のデータは、制御部11が読み取り部16を介して可搬型記憶媒体1aから読み取って記憶部12に記憶してもよい。また、記憶部12に記憶される制御プログラム12P及び各種のデータは、制御部11が通信部13を介して外部装置からダウンロードして記憶部12に記憶してもよい。
ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部21は、CPU、MPU又はGPU等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部21は、記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pを適宜実行することにより、ユーザ端末20が行うべき種々の情報処理、制御処理等を行う。
記憶部22は、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD等を含む。記憶部22は、制御部21が実行する制御プログラム22P及び制御プログラム22Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部22は、制御部21が制御プログラム22Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部22は、ウェブサイトを閲覧するためのウェブブラウザ22B(以下ではブラウザ22Bという)、SNSを利用するためのアプリケーションプログラム22AP1(以下ではSNSアプリ22AP1という)、電子書籍を読むためのアプリケーションプログラム22AP2(以下では電子書籍アプリ22AP2という)を記憶する。更に記憶部22は、後述する電子書籍DB22a及び試読用書籍DB22bを記憶する。電子書籍DB22a及び試読用書籍DB22bは、ユーザ端末20に接続された外部記憶装置に記憶されてもよく、ユーザ端末20が通信可能な外部記憶装置に記憶されてもよい。
通信部23は、無線通信又は有線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。入力部24は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部21へ送出する。表示部25は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部24及び表示部25は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。
図3及び図4は、サーバ10及びユーザ端末20に記憶されるDB12a〜12d,22a〜22bの構成例を示す模式図である。図3Aは商品情報DB12aを、図3Bは特典情報DB12bを、図3Cは会員情報DB12cを、図4Aは特典状況DB12dを、図4Bは電子書籍DB22aを、図4Cは試読用書籍DB22bをそれぞれ示す。商品情報DB12aは、電子書籍販売サイト12Sで販売されている商品である電子書籍に関する情報を記憶する。図3Aに示す商品情報DB12aは、商品ID列、タイトル列、商品概要列、値段列、特典ID列、電子書籍データ列、試読用書籍データ列等を含み、商品IDに対応付けて、商品(電子書籍)に関する情報を記憶する。商品ID列は、電子書籍販売サイト12Sにおける販売対象の電子書籍のそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶する。タイトル列、商品概要列及び値段列のそれぞれは、商品(電子書籍)のタイトル、概要及び値段を記憶する。商品の概要は例えば著者名、発行年月日、発行者、発行所、印刷会社、製本会社等の情報を含む。特典ID列は、商品(電子書籍)に対して設定された購入特典の識別情報を記憶する。購入特典は、商品(電子書籍)を購入した購入者に対して付与される特典であり、購入特典の識別情報は、特典情報DB12bに記憶されている特典IDを用いる。電子書籍データ列は商品の電子書籍の再生用データ(電子書籍データ)を記憶し、試読用書籍データ列は試読用の電子書籍の再生用データ(試読用書籍データ)を記憶する。電子書籍データ及び試読用書籍データは、同じ内容の書籍データであり、データのコピーを制限するDRMが組み込まれている。また試読用書籍データには、データの利用(試読)を例えば1週間に制限するDRM、又はデータの利用(試読)可能な時間帯を制限するDRM等が組み込まれており、試読可能な期間又は時間帯等が制限されている。また、試読用書籍データは、電子書籍データと同じ内容でなくてもよく、例えば電子書籍データの一部が読めないように制限されていてもよい。電子書籍データ及び試読用書籍データは、商品情報DB12aに記憶されるほかに、記憶部12の所定領域又は外部の記憶装置に記憶されてもよく、この場合、電子書籍データ列及び試読用書籍データ列はそれぞれ、電子書籍データ及び試読用書籍データを読み出すための情報(例えばデータの記憶場所を示すファイル名)を記憶する。商品情報DB12aに記憶される商品IDは、新たな販売対象の電子書籍の情報が登録される際に、制御部11によって発行されて記憶される。商品情報DB12aに記憶される商品ID以外の各情報は、制御部11が例えば通信部13又は入力部14を介して新たな販売対象の各情報を取得した場合に、制御部11によって記憶される。なお、特典IDは、制御部11が例えば通信部13又は入力部14を介して変更指示を取得した場合に、制御部11によって変更される。商品情報DB12aの記憶内容は図3Aに示す例に限定されず、商品の電子書籍に関する各種の情報を記憶することができる。例えば、電子書籍の表紙の画像データ又はサムネイル画像データを商品情報DB12aに記憶してもよい。
特典情報DB12bは、商品(電子書籍)に対して設定可能な購入特典に関する情報を記憶する。図3Bに示す特典情報DB12bは、特典ID列、特典内容列等を含み、特典IDに対応付けて、購入特典の内容に関する情報を記憶する。特典ID列は、予め用意された購入特典のそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶し、特典内容列は、各購入特典の内容を記憶する。購入特典は例えば、電子書籍の購入者からの紹介を受けた被紹介者がこの電子書籍の試読を行った場合に購入者にポイントを付与する特典、被紹介者がこの電子書籍を購入した場合に元の購入者にポイントを付与する特典、購入者又は被紹介者が電子書籍を購入する際の販売価格を安くする特典等を含む。なお、ポイントは、例えば電子書籍販売サイト12Sで電子書籍を購入する際に料金の支払いに使用できるポイント、各種のグッズへの交換に使用できるポイント等を含む。特典情報DB12bに記憶される特典IDは、新たな購入特典の情報が登録される際に、制御部11によって発行されて記憶される。特典情報DB12bに記憶される特典内容は、制御部11が例えば通信部13又は入力部14を介して新たな特典内容の情報を取得した場合に、制御部11によって記憶される。特典情報DB12bの記憶内容は図3Bに示す例に限定されない。
会員情報DB12cは、電子書籍販売サイト12Sを利用するために会員登録したユーザに関する情報を記憶する。図3Cに示す会員情報DB12cは、会員ID列、パスワード列、氏名列、年齢列、性別列、メールアドレス列、住所列、ポイント列、購入履歴列等を含み、会員IDに対応付けて、会員であるユーザの情報を記憶する。会員ID列は、会員登録したユーザのそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶し、パスワード列は、会員登録の際にユーザが設定したパスワードを記憶する。氏名列、年齢列、性別列、メールアドレス列及び住所列はそれぞれ、会員登録の際にユーザが入力(指定)した氏名、年齢、性別、メールアドレス及び住所を記憶する。ポイント列は、ユーザに付与されたポイントの情報を記憶し、購入履歴列は、ユーザが電子書籍販売サイト12Sを介して購入した電子書籍の情報を記憶する。会員情報DB12cに記憶される会員IDは、新たに会員登録するユーザの情報が登録される際に、制御部11によって発行されて記憶される。会員情報DB12cに記憶されるパスワード、氏名、年齢、性別、メールアドレス及び住所の各情報は、制御部11が例えば通信部13又は入力部14を介して新たなユーザの各情報を取得した場合に、制御部11によって記憶され、通信部13又は入力部14を介して変更指示を取得した場合に、制御部11によって変更される。会員情報DB12cに記憶されるポイントは、制御部11がユーザ端末20との間で電子書籍の販売処理を行った場合に、販売処理に応じたポイントが制御部11によって記憶される。会員情報DB12cに記憶される購入履歴は、制御部11がユーザ端末20との間で電子書籍の販売処理を行った場合に、販売対象の電子書籍に関する情報が制御部11によって記憶される。会員情報DB12cの記憶内容は図3Cに示す例に限定されず、会員登録したユーザに関する各種の情報を記憶することができる。
特典状況DB12dは、電子書籍販売サイト12Sで電子書籍を購入した購入者に付与した特典の利用状況に関する情報を記憶する。図4Aに示す特典状況DB12dは、購入ユーザ会員ID列、購入商品ID列、対象特典ID列、試読ユーザ会員ID列、紹介購入ユーザ会員ID列等を含み、購入ユーザ会員IDに対応付けて、購入ユーザが購入した商品(電子書籍)の購入特典の利用状況を示す情報を記憶する。購入ユーザ会員ID列は、電子書籍販売サイト12Sを介して電子書籍を購入した購入者(購入ユーザ)の会員IDを記憶し、購入商品ID列は、購入ユーザが購入した電子書籍の商品IDを記憶し、対象特典ID列は、購入した電子書籍に設定されていた購入特典の特典IDを記憶する。試読ユーザ会員ID列は、購入特典を利用して電子書籍を試読したユーザ(試読ユーザ)の会員IDを記憶し、紹介購入ユーザ会員ID列は、試読ユーザのうちで電子書籍を購入したユーザ(紹介購入ユーザ)の会員IDを記憶する。特典状況DB12dに記憶される購入ユーザ会員ID、購入商品ID及び対象特典IDはそれぞれ、制御部11がユーザ端末20との間で電子書籍の販売処理を行った場合に、制御部11によって記憶される。特典状況DB12dに記憶される試読ユーザ会員IDは、制御部11が試読ユーザのユーザ端末20に試読用書籍データを送信した場合に、送信先のユーザ端末20のユーザ(試読ユーザ)の会員IDが制御部11によって記憶される。特典状況DB12dに記憶される紹介購入ユーザ会員IDは、制御部11が紹介購入ユーザのユーザ端末20に販売用の電子書籍データを送信した場合に、送信先のユーザ端末20のユーザ(紹介購入ユーザ)の会員IDが制御部11によって記憶される。特典状況DB12dの記憶内容は図4Aに示す例に限定されず、購入者に付与した購入特典の利用状況に関する各種の情報を記憶することができる。
電子書籍DB22aは、ユーザがユーザ端末20を用いて電子書籍販売サイト12Sを介して購入した電子書籍に関する情報を記憶する。図4Bに示す電子書籍DB22aは、電子書籍ID列、タイトル列、商品概要列、値段列、特典ID列、電子書籍データ列等を含み、電子書籍IDに対応付けて、購入した電子書籍に関する情報を記憶する。電子書籍ID列は、ユーザ端末20のユーザが購入した電子書籍のそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶し、識別情報は例えばサーバ10の商品情報DB12aに記憶される商品IDを用いてもよい。タイトル列、商品概要列及び値段列のそれぞれは電子書籍のタイトル、概要及び値段を記憶し、特典ID列は、電子書籍に設定されていた購入特典の特典IDを記憶し、電子書籍データ列は電子書籍の再生用データ(電子書籍データ)を記憶する。電子書籍データは、電子書籍DB22aに記憶されるほかに、記憶部22の所定領域又は外部の記憶装置に記憶されてもよく、この場合、電子書籍データ列は、電子書籍データを読み出すための情報(例えばデータの記憶場所を示すファイル名)を記憶する。電子書籍DB22aに記憶される各情報は、ユーザが電子書籍を購入した際にサーバ10からユーザ端末20へ送信され、制御部11によって記憶される。電子書籍DB22aの記憶内容は図4Bに示す例に限定されず、購入した電子書籍に関する各種の情報を記憶することができる。例えば、ユーザが読み始めた電子書籍について、読み終わった箇所を示す情報(どこまで読んだかを示す情報)を電子書籍DB22aに記憶してもよい。
試読用書籍DB22bは、ユーザがユーザ端末20を用いて電子書籍販売サイト12Sを介してダウンロードした試読用の電子書籍に関する情報を記憶する。図4Cに示す試読用書籍DB22bは、試読用書籍ID列、タイトル列、商品概要列、値段列、試読用書籍データ列等を含み、試読用書籍IDに対応付けて、ダウンロードした試読用の電子書籍(試読用書籍)に関する情報を記憶する。試読用書籍ID列は、ユーザ端末20のユーザがサーバ10からダウンロードした試読用書籍のそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶し、識別情報は例えばサーバ10の商品情報DB12aに記憶される商品IDを用いてもよい。タイトル列、商品概要列及び値段列のそれぞれは、試読用書籍に対応する販売用の電子書籍のタイトル、概要及び値段を記憶する。試読用書籍データ列は試読用書籍の再生用データ(試読用書籍データ)を記憶する。試読用書籍データは、試読用書籍DB22bに記憶されるほかに、記憶部22の所定領域又は外部の記憶装置に記憶されてもよく、この場合、試読用書籍データ列は、試読用書籍データを読み出すための情報(例えばデータの記憶場所を示すファイル名)を記憶する。試読用書籍DB22bに記憶される各情報は、ユーザが試読用書籍をダウンロードした際にサーバ10からユーザ端末20へ送信され、制御部11によって記憶される。試読用書籍DB22bの記憶内容は図4Cに示す例に限定されず、ダウンロードした試読用書籍に関する各種の情報を記憶することができる。例えば、ユーザが読み始めた試読用書籍について、読み終わった箇所を示す情報(どこまで読んだかを示す情報)を試読用書籍DB22bに記憶してもよい。
本実施形態のユーザ端末20において、電子書籍DB22a及び試読用書籍DB22bを1つのDBで構成してもよい。例えば図3Aに示す商品情報DB12aと同様の構成を有するDBによって、ユーザが電子書籍販売サイト12Sを介して購入した電子書籍に関する情報と、電子書籍販売サイト12Sを介してダウンロードした試読用の電子書籍に関する情報とを記憶してもよい。また、本実施形態の情報処理システム100では、ユーザ端末20のユーザが電子書籍販売サイト12Sを介して購入した電子書籍及びダウンロードした試読用書籍を、サーバ10の記憶部12に記憶するように構成してもよい。この場合、ユーザが購入した電子書籍及びダウンロードした試読用書籍のデータを、例えばサーバ10の会員情報DB12cに記憶させてもよく、又は、ユーザの会員IDに対応付けて記憶部12に記憶させてもよい。この場合、ユーザ端末20の記憶部22に空き容量がない場合であっても、電子書籍を購入することができ、試読用書籍を取得することができる。
図5はSNSサーバ30の構成例を示すブロック図である。SNSサーバ30は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35、読み取り部36等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。これらの各部31〜36は、サーバ10の各部11〜16と同様の構成であるので詳細な説明を省略する。なお、SNSサーバ30の記憶部32は、制御部31が実行する制御プログラム32Pに加え、SNSを提供するためのSNSシステム32S、後述する会員情報DB32a及び公開情報DB32b等を記憶する。
図6は、SNSサーバ30に記憶されるDB32a〜32bの構成例を示す模式図である。図6Aは会員情報DB32aを、図6Bは公開情報DB32bをそれぞれ示す。会員情報DB32aは、SNSを利用するために会員登録したユーザに関する情報を記憶する。図6Aに示す会員情報DB32aは、会員ID列、パスワード列、氏名列、年齢列、性別列、メールアドレス列等を含み、会員IDに対応付けて、会員であるユーザの情報を記憶する。会員ID列は、SNSに対して会員登録したユーザのそれぞれに割り当てられた識別情報を記憶し、パスワード列は、会員登録の際にユーザが設定したパスワードを記憶する。氏名列、年齢列、性別列及びメールアドレス列はそれぞれ、会員登録の際にユーザが入力(指定)した氏名、年齢、性別及びメールアドレスを記憶する。会員情報DB32aに記憶される会員IDは、新たに会員登録するユーザの情報が登録される際に、制御部31によって発行されて記憶される。会員情報DB32aに記憶される他の情報は、制御部31が例えば通信部13を介して新たなユーザの各情報を取得した場合に、制御部11によって記憶され、通信部13を介して変更指示を取得した場合に、制御部11によって変更される。会員情報DB32aの記憶内容は図6Aに示す例に限定されず、会員登録したユーザに関する各種の情報を記憶することができる。
公開情報DB32bは、SNSに対して会員登録したユーザが、SNSによりネットワークN経由で公開するためにSNSサーバ30にアップロードした情報(公開情報)をユーザ毎に記憶する。図6Bに示す公開情報DB32bは、会員ID列、公開情報列等を含む。会員ID列は、会員登録したユーザの会員IDを記憶し、公開情報列は、各ユーザ(会員登録したユーザ)がアップロードした公開情報を記憶する。公開情報は、静止画データ、動画データ、音声データ、テキストデータ等を含み、ネットワークN経由で公開可能な情報である。公開情報DB32bに記憶される会員IDは、会員情報DB32aに新たな会員の情報が記憶された場合に、会員情報DB32aに記憶された会員IDが制御部31によって記憶される。公開情報DB32bに記憶される公開情報は、制御部31が例えば通信部33を介して新たな公開情報を取得した場合に、制御部11によって記憶される。公開情報DB32bの記憶内容は図6Bに示す例に限定されない。本実施形態のSNSサーバ30では、会員情報DB32a及び公開情報DB32bを1つのDBで構成してもよい。
以下に、本実施形態の情報処理システム100において、ユーザがユーザ端末20を用いて電子書籍販売サイト12Sで電子書籍を購入する際に各装置が行う処理について説明する。図7及び図8は、電子書籍の購入処理手順の一例を示すフローチャート、図9及び図10は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図7では左側に電子書籍を購入する購入ユーザのユーザ端末20(購入者端末)が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理は、ユーザ端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pに従って制御部21によって実行され、サーバ10の記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pに従って制御部11によって実行される。また、以下の処理において、購入ユーザは、電子書籍販売サイト12Sを利用するために予め会員登録しているユーザであり、自身の会員ID及びパスワードを用いてサーバ10(電子書籍販売サイト12S)に対してログイン処理を行っているものとする。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
本実施形態の情報処理システム100において、電子書籍を購入したいユーザ(購入ユーザ)は、ユーザ端末20を用いてサーバ10(電子書籍販売サイト12S)にアクセスし、電子書籍販売サイト12Sを介して電子書籍を閲覧及び購入する。なお、ユーザ端末20は、ブラウザ22B又は電子書籍アプリ22AP2を起動することによってサーバ10(電子書籍販売サイト12S)にアクセスできるように構成してある。よって、購入ユーザは、ブラウザ22B又は電子書籍アプリ22AP2をユーザ端末20に起動させることにより、サーバ10(電子書籍販売サイト12S)にアクセスする。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介したユーザからの指示に従って電子書籍販売サイト12Sにアクセスする(S11)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じたウェブページをユーザ端末20へ送信し(S12)、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信したウェブページを受信し、受信したウェブページ(図示せず)を表示部25に表示する(S13)。これにより、ユーザ端末20のユーザは、電子書籍販売サイト12Sで販売されている電子書籍を閲覧することができる。
ユーザ端末20のユーザは、購入したい電子書籍があった場合、ウェブページに表示された所定のボタンを操作することにより、購入手続の実行を要求する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してユーザから購入手続の実行要求を受け付けたか否かを判断しており(S14)、購入手続の実行要求を受け付けていないと判断した場合(S14:NO)、ステップS11の処理に戻る。購入手続の実行要求を受け付けたと判断した場合(S14:YES)、制御部21は、サーバ10に対して電子書籍の購入手続を要求する(S15)。具体的には、制御部21は、表示部25に表示されていた電子書籍の情報(例えば商品ID)を含む手続要求信号をサーバ10へ送信する。
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から電子書籍の購入手続の要求を受け付けた場合、購入手続画面を生成してユーザ端末20へ送信する(S16)。図9Aは購入手続画面例を示しており、図9Aに示す購入手続画面は、購入手続を要求された電子書籍のサムネイル画像、タイトル及び著者名を表示し、この電子書籍を購入した場合の購入特典の内容を表示する。また購入手続画面は、料金の支払い方法としてクレジットカード決済、代金引換決済、コンビニ決済等の決済方法を選択できるように構成されたプルダウンメニューが設けられた入力欄と、購入手続の実行を指示するための購入ボタンと、購入処理を終了するためのキャンセルボタンとを有する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から購入手続を要求された場合、購入手続を要求された電子書籍の情報(タイトル、著者名、サムネイル画像)を商品情報DB12aから読み出す。なお、電子書籍の表紙のサムネイル画像は、商品情報DB12aに記憶されている場合にのみ制御部11によって読み出される。また制御部11は、この電子書籍に対して設定してある購入特典を説明するためのメッセージを例えば記憶部12から読み出す。そして制御部11は、電子書籍の情報と、購入特典のメッセージとを表示し、支払い方法の入力欄と、購入ボタン及びキャンセルボタンとが設けられた購入手続画面を生成する。なお、購入特典のメッセージは、特典毎に特典情報DB12bに登録されていてもよく、その場合、制御部11は、電子書籍の特典IDを商品情報DB12aから読み出し、読み出した特典IDに対応するメッセージを特典情報DB12bから読み出して購入手続画面に表示させる。制御部11は、上述した処理によって生成した購入手続画面をユーザ端末20へ送信する。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した購入手続画面を受信し、受信した購入手続画面を表示部25に表示する(S17)。ユーザ端末20のユーザは、電子書籍を購入したい場合、購入手続画面中の入力欄を介して決済方法を選択し、購入ボタンを操作することにより、購入手続の実行を指示する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してユーザから購入手続の実行指示(購入指示)を受け付けたか否かを判断しており(S18)、購入手続の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S18:NO)、ステップS11の処理に戻る。購入手続の実行指示を受け付けたと判断した場合(S18:YES)、制御部21は、購入手続画面に表示されていた電子書籍の情報(例えば商品ID)と、ユーザによって選択された決済方法とを含む購入情報をサーバ10へ送信する(S19)。
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から購入情報を受信した場合、受信した購入情報に従って購入手続を実行する(S20)。例えば制御部11は、購入情報に含まれる決済方法に応じた決済処理を行い、購入された電子書籍に関する情報を会員情報DB12cの購入履歴に記憶し、購入ユーザに付与された特典に関する情報(購入ユーザの会員ID、購入商品ID、対象特典ID)を特典状況DB12dに記憶する。そして、制御部11は、購入情報に含まれる電子書籍の情報(商品ID)に基づいて、販売する電子書籍のデータを商品情報DB12aから読み出してユーザ端末20へ送信する(S21)。なお、制御部11は、電子書籍データだけでなく電子書籍の商品ID、タイトル、商品概要、値段、特典ID等の各情報も商品情報DB12aから読み出してユーザ端末20へ送信する。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した電子書籍のデータ(電子書籍の商品ID、タイトル、商品概要、値段、特典ID、電子書籍データ)を受信し、受信した電子書籍のデータを電子書籍DB22aに記憶する(S22)。なお、制御部21は、サーバ10から受信した電子書籍の商品IDを電子書籍IDとして電子書籍DB22aに記憶してもよいし、新たに電子書籍IDを発行して電子書籍DB22aに記憶してもよい。制御部21は、サーバ10が送信した電子書籍の全てのデータを受信した場合、受信完了をサーバ10へ通知する(S23)。
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から受信完了を通知された場合、購入完了画面を生成してユーザ端末20へ送信し(S24)、処理を終了する。図9Bは購入完了画面例を示しており、図9Bに示す購入完了画面は、購入手続が完了したことを示すメッセージと、購入特典の内容を説明するためのメッセージとを表示する。購入特典を説明するメッセージは、購入特典である無料試読が可能な期間(試用可能な期間)、無料試読の対象となる電子書籍の表紙のサムネイル画像、タイトル、著者名、無料試読を提供するURL(Uniform Resource Locator)へのリンク等を含む電子書籍の試読(コンテンツの試用)に関する情報である。また購入完了画面は、購入特典である無料試読のイベント情報をSNSで友人等に紹介(シェア)する指示を行うための「SNSでシェアする」ボタンと、購入完了画面の表示を終了するための閉じるボタンとを有する。サーバ10は、例えば販売対象の電子書籍に対応する購入完了画面のデータ、又は、販売対象の電子書籍に設定された購入特典に関するメッセージを記憶部12に記憶している。そして制御部11は、ユーザ端末20から受信完了を通知された場合、購入ユーザに応じたURLを作成し、販売した電子書籍に対応する購入完了画面、又は、販売した電子書籍に対応する購入特典のメッセージを記憶部12から読み出す。制御部11は、記憶部12から読み出した購入完了画面、又は、記憶部12から読み出したメッセージを用いて生成した購入完了画面に、作成したURLを追加してユーザ端末20へ送信する。制御部11は、このような購入完了画面をユーザ端末20へ送信することにより、電子書籍の試読に関する情報を出力する情報出力部として機能する。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した購入完了画面を受信し、受信した購入完了画面を表示部25に表示する(S25)。ユーザ端末20のユーザは、購入特典である無料試読のイベント情報を友人等に紹介(シェア)したい場合、購入完了画面中の「SNSでシェアする」ボタンを操作することにより、イベント情報のシェアの実行を指示する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してユーザからシェアの実行指示(シェア指示)を受け付けたか否かを判断しており(S26)、シェアの実行指示を受け付けていないと判断した場合(S26:NO)、処理を終了する。シェアの実行指示を受け付けたと判断した場合(S26:YES)、制御部21は、図10Aに示すようなSNS選択画面を表示部25に表示する(S27)。なお、制御部21は、図10Aに示すように、図9Bに示す購入完了画面の上にSNS選択画面を重畳させて表示してもよいし、購入完了画面を閉じてSNS選択画面のみを表示してもよい。
ユーザ端末20のユーザ(購入ユーザ)は、SNS選択画面において入力部24を介して、無料試読のイベント情報を友人等とシェアしたいSNSを選択する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してユーザからいずれかのSNSに対する選択(指定)を受け付けたか否かを判断し(S28)、いずれかのSNSに対する選択を受け付けていないと判断した場合(S28:NO)、処理を終了する。いずれかのSNSに対する選択を受け付けたと判断した場合(S28:YES)、制御部21は、選択されたSNS用のSNSアプリ22AP1を起動する(S29)。そして制御部21は、SNSアプリ22AP1上で、電子書籍の無料試読ができることを紹介する紹介画面を生成する(S30)。図10Bは紹介画面例を示しており、図10Bに示す紹介画面は、購入完了画面で表示されていた購入特典の内容を説明するメッセージを表示している。具体的には、紹介画面は、無料試読が可能な期間、無料試読の対象となる電子書籍の表紙のサムネイル画像、タイトル、著者名、無料試読を提供するURLへのリンク等を表示する。また紹介画面は、入力部24を介してコメントを入力できる入力欄(図示せず)と、表示内容をSNSサーバ30にアップロードするためのアップロードボタンと、処理を終了するためのキャンセルボタンとを有する。
ユーザ端末20のユーザは、紹介画面において入力部24を介して、無料試読のイベント情報に関するコメントを入力する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してユーザが入力したコメントを受け付けたか否かを判断し(S31)、コメントを受け付けたと判断した場合(S31:YES)、図10Cに示すように、受け付けたコメントを追加して紹介画面を更新する(S32)。図10Cに示す紹介画面は、図10Bに示す紹介画面に対して、ユーザが入力部24を介して入力したコメント及びメッセージ等が追加された画面である。よって、ユーザ端末20の制御部21は、SNSにアップロードするためのアップロード用データを生成する。コメントを受け付けていないと判断した場合(S31:NO)、制御部21は、ステップS32の処理をスキップする。
ユーザは、紹介画面の表示内容をSNSにアップロードしたい場合、図10B又は図10Cに示す紹介画面において入力部24を介してアップロードボタンを操作することにより、アップロードの実行を指示する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してアップロードの実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S33)、アップロードの実行指示を受け付けていないと判断した場合(S33:NO)、処理を終了する。アップロードの実行指示を受け付けたと判断した場合(S33:YES)、制御部21は、紹介画面の表示内容をSNSサーバ30にアップロードする(S34)。具体的には、制御部21は、紹介画面に表示された情報をネットワークN経由でSNSサーバ30へ送信する。SNSサーバ30の制御部31は、ユーザ端末20から受信した情報を、ユーザ端末20のユーザ(購入ユーザ)の会員IDに対応付けて公開情報DB32bに記憶する。これにより、ユーザ端末20からアップロードされた情報が、SNSサーバ30を介して公開される。上述した処理により、電子書籍を購入した購入ユーザは、購入した電子書籍を試読できるイベントを友人等に紹介することができ、試読を提供するURLを友人等とシェアすることができる。
次に、購入ユーザがSNSにアップロードした情報(投稿情報)を閲覧したユーザが、閲覧した情報に基づいて無料試読用の電子書籍(試読用書籍)を取得する際に各装置が行う処理について説明する。図11は、試読用書籍の取得処理手順の一例を示すフローチャート、図12は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図11では左側にSNSサーバ30が行う処理を、中央に試読用書籍を取得するユーザのユーザ端末20(要求者端末)が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。なお、試読用書籍を取得するユーザは、購入ユーザが投稿した情報によって無料試読のイベント情報を紹介されたユーザであり、以下では被紹介ユーザという。また以下の処理において、被紹介ユーザは、電子書籍販売サイト12Sを利用するために予め会員登録しているユーザであり、自身の会員ID及びパスワードを用いてサーバ10(電子書籍販売サイト12S)に対してログイン処理を行っているものとする。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
SNSサーバ30は、SNSに会員登録したユーザ間で、他のユーザが新たな情報を投稿(アップロード)した場合に、投稿された情報を取得(受信)できるように登録するフォロー機能を有しており、ユーザ間におけるフォロー関係を示す情報を記憶部32に記憶している。例えば、SNSサーバ30は、ユーザの会員IDに対応付けて、このユーザに対してフォロー登録しているユーザ(フォロワー)の情報(例えば会員ID)を記憶している。なお、SNSサーバ30は、ユーザの会員IDに対応付けて、このユーザがフォロー登録している他のユーザの情報を記憶してもよい。そしてSNSサーバ30は、あるユーザが新たな情報をアップロードした場合に、アップロードされた情報を、このユーザのフォロワーに対して送信する。
本実施形態の情報処理システム100では、購入ユーザが図10B又は図10Cに示す紹介画面をSNSサーバ30にアップロードした場合、SNSサーバ30は、この購入ユーザのフォロワー(被紹介ユーザ)のユーザ端末20に対して、アップロードされた情報(投稿情報)を送信する(S41)。被紹介ユーザのユーザ端末20では、制御部21が、SNSサーバ30から送信された投稿情報を受信し、受信した投稿情報を表示部25に表示する(S42)。図12Aは投稿情報の表示画面例を示しており、図12Aに示す表示画面は、図10Cに示す紹介画面を介してSNSに投稿された情報を表示している。
被紹介ユーザは、投稿情報を確認して無料試読したい場合、図12Aに示す画面において入力部24を介して、無料試読を提供するURLへのリンクを選択操作することにより、URLへのアクセスの実行を指示する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介して、表示画面中のリンクが選択されたか否かを判断しており(S43)、選択されていないと判断した場合(S43:NO)、ステップS42の処理に戻り、SNSサーバ30から順次送信されてくる投稿情報を逐次表示部25に表示する(S42)。表示画面中のリンクが選択されたと判断した場合(S43:YES)、制御部21は、リンクが設定されたURLに従って電子書籍販売サイト12Sにアクセスする(S44)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じて、無料試読を提供するためのウェブページ(試読受付ページ)をユーザ端末20へ送信する(S45)。なお、電子書籍販売サイト12Sにアクセスしてきたユーザが、電子書籍販売サイト12Sに会員登録していない場合、制御部11は、会員登録するためのウェブページをユーザ端末20へ送信し、会員登録が完了した後に試読受付ページを送信する。また、電子書籍販売サイト12Sにアクセスしてきたユーザが、電子書籍販売サイト12Sに対してログイン処理を行っていない場合、制御部11は、ログイン処理を行うためのウェブページをユーザ端末20へ送信し、ログイン処理が完了した後に試読受付ページを送信する。
図12Bは試読受付ページの例を示しており、図12Bに示す試読受付ページは、無料試読の対象となる電子書籍の表紙のサムネイル画像、タイトル、著者名、無料試読が可能な期間を表示する。また試読受付ページは、無料試読を要求するための無料試読ボタンと、無料試読を行わずに試読受付ページの表示を終了するためのキャンセルボタンとを有する。更に、図12Bに示す試読受付ページは、ここでの被紹介ユーザに無料試読のイベントを紹介したユーザ(購入ユーザ)に対応して、これまでに試読したユーザ(他の被紹介ユーザ)の人数と、1人の購入ユーザに対して試読が可能な被紹介ユーザの人数とを表示している。これまでに試読した被紹介ユーザの人数は、サーバ10の特典状況DB12dに記憶してあり、サーバ10の制御部11は、特典状況DB12dから、購入ユーザの会員IDに対応して記憶してある試読ユーザ(被紹介ユーザ)の人数を取得して試読受付ページに表示する。1人の購入ユーザに対して試読可能な人数は、予め設定してサーバ10の記憶部12に記憶してある。よって、制御部11は、このような試読受付ページによって、これまでに試読した試読ユーザの人数を通知する通知部として機能する。なお、制御部11は、購入ユーザの会員IDに対応して特典状況DB12dに記憶してある紹介購入ユーザの人数を表示する試読受付ページを生成してもよい。また、試読受付ページに、既に試読したユーザの感想又はコメント等が表示されてもよい。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した試読受付ページを受信して表示部25に表示する(S46)。被紹介ユーザ(要求者)は、無料試読したい場合、図12Bに示す試読受付ページにおいて入力部24を介して、無料試読ボタンを操作することにより、無料試読の実行を要求する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介して無料試読の実行要求を受け付けたか否かを判断しており(S47)、受け付けていないと判断した場合(S47:NO)、例えば試読受付ページ中のキャンセルボタンが操作された場合、処理を終了する。制御部21は、無料試読の実行要求を受け付けたと判断した場合(S47:YES)、サーバ10に対して無料試読を要求する(S48)。具体的には、制御部21は、試読受付ページに表示されていた電子書籍の情報(例えば商品ID)を含む無料試読の要求情報をサーバ10へ送信する。
サーバ10の制御部11(受付部)は、ユーザ端末20から無料試読の要求情報を受信した場合、受信した要求情報に従って無料試読の手続を実行する(S49)。例えば制御部11は、要求情報に基づいて、ユーザ端末20のユーザ(被紹介ユーザ)の会員IDに対応付けて、試読を要求された電子書籍に関する情報を会員情報DB12cの購入履歴に記憶する。なお、会員情報DB12cに試読に関する情報を記憶する試読履歴列を設け、試読を要求された電子書籍に関する情報を試読履歴列に記憶させる構成でもよい。また制御部11は、試読を要求してきた被紹介ユーザに試読のイベントを紹介した購入ユーザを特定し、特定した購入ユーザの会員IDに対応する特典状況DB12dの試読ユーザ会員ID欄に被紹介ユーザの会員IDを記憶する。これにより、電子書籍の各購入ユーザに対応して、この購入ユーザから無料試読のイベント情報をシェアされて試読した被紹介ユーザを把握できる。そして、制御部11(コンテンツ出力部)は、要求情報に含まれる電子書籍の情報(商品ID)に基づいて、試読用の電子書籍のデータ(試読用書籍データ、試用用コンテンツ)を商品情報DB12aから読み出して、試読を要求してきた被紹介ユーザ(試読ユーザ)のユーザ端末20へ送信する(S50)。なお、制御部11は、試読用書籍データだけでなく電子書籍の商品ID、タイトル、商品概要、値段等の各情報も商品情報DB12aから読み出してユーザ端末20へ送信する。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した試読用書籍のデータ(電子書籍の商品ID、タイトル、商品概要、値段、試読用書籍データ)を受信し、受信した試読用書籍のデータを試読用書籍DB22bに記憶する(S51)。なお、制御部21は、サーバ10から受信した電子書籍の商品IDを試読用書籍IDとして試読用書籍DB22bに記憶してもよいし、新たに試読用書籍IDを発行して試読用書籍DB22bに記憶してもよい。制御部21は、サーバ10が送信した試読用書籍の全てのデータを受信した場合、受信完了をサーバ10へ通知する(S52)。
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から受信完了を通知された場合、試読用書籍データの送信完了画面を生成してユーザ端末20へ送信する(S53)。図12Cは送信完了画面例を示しており、図12Cに示す送信完了画面は、試読用書籍データの送信(ダウンロード)が完了したことを示すメッセージ、ダウンロードされた電子書籍の表紙のサムネイル画像、タイトル、著者名、無料試読が可能な期間等を表示する。また送信完了画面は、ダウンロードした試読用書籍の試読(読書)の開始を指示するための「今すぐ読む」ボタンと、送信完了画面の表示を終了するための「後で読む」ボタンとを有する。
ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した送信完了画面を受信し、受信した送信完了画面を表示部25に表示し(S54)、処理を終了する。以上の処理により、被紹介ユーザは、自身がSNSでフォローしているユーザ(購入ユーザ)の投稿情報(紹介画面)に基づいて、電子書籍販売サイト12Sで提供されている試読用書籍データを取得することができる。
次に、試読ユーザ(被紹介ユーザ、試用者)が、サーバ10からダウンロードした試読用書籍を試読し、その後に、試読した電子書籍を電子書籍販売サイト12Sで購入する際に各装置が行う処理について説明する。図13及び図14は、電子書籍の試読処理手順の一例を示すフローチャート、図15は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図13及び図14では左側に試読用書籍をサーバ10からダウンロードした試読ユーザのユーザ端末20が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
本実施形態の情報処理システム100において、試読用書籍をサーバ10からダウンロードしたユーザ(試読ユーザ)は、ユーザ端末20に電子書籍アプリ22AP2を実行させることにより、ユーザ端末20を用いて試読用書籍の試読を行う。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介して試読ユーザから試読用書籍の試読開始の指示を受け付けたか否かを判断する(S61)。試読ユーザは例えば、図12Cに示す送信完了画面中の「今すぐ読む」ボタンを入力部24を介して操作することによって試読開始を指示する。また試読ユーザは、入力部24を介して電子書籍アプリ22AP2の起動を指示することにより、試読用書籍DB22bに記憶した試読用書籍の試読開始を指示する。試読ユーザのユーザ端末20において、制御部21は、試読用書籍の試読開始の指示を受け付けていないと判断した場合(S61:NO)、受け付けるまで他の処理を行いつつ待機する。試読開始の指示を受け付けたと判断した場合(S61:YES)、制御部21は、電子書籍アプリ22AP2を起動し、指示された試読用書籍のデータを試読用書籍DB22bから読み出し、表示部25に表示する再生処理を開始する(S62)。
図15は電子書籍の表示画面例を示す。電子書籍アプリ22AP2を実行するユーザ端末20は、図15に示す表示画面において、所定方向へのスワイプ操作又はフリック操作、所定箇所に対するタップ操作又はダブルタップ操作等の所定の操作が行われた場合に、ページ送り又はページ戻りを実行するように構成されている。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介してページ送りの実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S63)、ページ送りの実行指示を受け付けたと判断した場合(S63:YES)、次のページを表示部25に表示するページ送りを実行する(S64)。なお、制御部21は、入力部24を介してページ戻りの実行指示を受け付けた場合、前のページを表示部25に表示するページ戻りを実行する。ページ送りの実行指示を受け付けていないと判断した場合(S63:NO)、制御部21はステップS64の処理をスキップする。
電子書籍の表示画面は、図15に示すように、表示中(試読中)の電子書籍に対する購入手続の実行を指示するための「購入する」ボタンを有する。試読ユーザは、試読中の電子書籍を購入したい場合、表示画面中の「購入する」ボタンを操作することにより、電子書籍の購入手続の実行を指示する。制御部21は、入力部24を介して購入手続の実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S65)、購入手続の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S65:NO)、入力部24を介して試読ユーザから試読終了の指示を受け付けたか否かを判断する(S66)。試読終了の指示を受け付けていないと判断した場合(S66:NO)、制御部21はステップS63の処理に戻り、試読ユーザからのページ送りの実行指示に従ってページ送りを継続する。なお、試読終了の指示を受け付けたと判断した場合(S66:YES)、制御部21は、例えば試読ユーザが試読した箇所(読み終わった箇所)を示す情報を試読用書籍DB22bに記憶して処理を終了する。
制御部21が購入手続の実行指示を受け付けたと判断した場合(S65:YES)、制御部21及びサーバ10の制御部11は、図7中のステップS15〜S25の処理を行う(S67〜S77)。具体的には、ユーザ端末20は、サーバ10に対して電子書籍の購入手続を要求し(S67)、サーバ10は、購入手続画面を生成してユーザ端末20へ送信する(S68)。ここでの購入手続画面は図9Aに示す画面と同じでよい。ユーザ端末20は、サーバ10から受信した購入手続画面を表示し(S69)、入力部24を介して購入手続の実行指示(購入指示)を受け付けたと判断した場合(S70:YES)、電子書籍の情報(例えば商品ID)及び決済方法を含む購入情報をサーバ10へ送信する(S71)。なお、購入手続画面を介して購入手続の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S70:NO)、ユーザ端末20は処理を終了する。
サーバ10は、ユーザ端末20から受信した購入情報に従って購入手続を実行する(S72)。ここでは、サーバ10は、図7中のステップS20と同様の処理を行うと共に、試読ユーザに試読イベントを紹介した購入ユーザを特定し、特定した購入ユーザの会員IDに対応する特典状況DB12dの紹介購入ユーザ会員ID欄に試読ユーザの会員IDを記憶し、更に、特定した購入ユーザの会員IDに対応する会員情報DB12cのポイント欄に所定のポイントを加算しておく。これにより、サーバ10の制御部11(特典付与部)は、試読ユーザが電子書籍を購入した場合に、この試読ユーザに試読イベントを紹介した購入ユーザに対してポイント(特典)を付与することができる。また、電子書籍の各購入ユーザに対応して、この購入ユーザから無料試読のイベント情報をシェアされて試読し、その後に電子書籍を購入したユーザ(紹介購入ユーザ)を把握できる。
そしてサーバ10は、購入情報に含まれる電子書籍の情報に基づいて、販売する電子書籍のデータをユーザ端末20へ送信する(S73)。ユーザ端末20は、サーバ10から受信した電子書籍のデータ(電子書籍の商品ID、タイトル、商品概要、値段、特典ID、電子書籍データ)を電子書籍DB22aに記憶し(S74)、電子書籍の受信完了をサーバ10へ通知する(S75)。そしてサーバ10は、図9Bに示すような購入完了画面を生成してユーザ端末20へ送信し(S76)、ユーザ端末20は、サーバ10から受信した購入完了画面を表示部25に表示する(S77)。これにより、試読ユーザにおいても、試読した電子書籍を購入した場合に、購入特典を得ることができる。よって、ユーザ端末20は、ステップS77の処理後、図8に示したステップS26〜S34の処理を行い、試読ユーザ(紹介購入ユーザ)においても、購入特典である無料試読のイベント情報を友人等とシェアしたい場合、SNSを用いてシェアすることができる。
本実施形態では、電子書籍を購入した購入ユーザに対して、この電子書籍を試読できる権利を購入特典として付与できる。よって、購入ユーザは、電子書籍を試読できる権利を友人等にプレゼントすることができ、自身が購入した電子書籍を友人等に紹介又はお勧めする際に、電子書籍の試読を提案することができる。よって、友人等が電子書籍を試読することにより、書籍の回し読みのように電子書籍をユーザ間で共有することができる。なお、試読用の電子書籍(試読用書籍)に試読可能期間の制限を設定することにより、電子書籍の無制限の試読(共有)を防止できる。試読可能期間は、例えば試読ユーザが試読用書籍をサーバ10からダウンロードしてから所定期間であってもよく、ダウンロードした試読用書籍の試読を開始してから所定期間であってもよく、予め設定されている所定期間であってもよい。
本実施形態では、電子書籍の購入特典として、購入した電子書籍の無料試読を付与していた。このほかに、電子書籍の有料試読を購入特典としてもよい。例えば試読対象の電子書籍の販売価格の10%で試読でき、試読した後に電子書籍を購入した場合に、試読時に支払った料金(ここでは販売価格の10%)を販売価格から差し引いた価格で購入できるようにしてもよい。また、本実施形態では、電子書籍の購入特典として、試読ユーザが電子書籍を購入した場合に元の購入ユーザにポイントを付与していた。このようなポイントの付与のほかに、例えば電子書籍販売サイト12Sで利用できる割引クーポンの付与、各種のグッズのプレゼント等を購入特典としてもよい。
本実施形態の構成は、映像コンテンツ、音楽コンテンツ、ゲームコンテンツ等の各種のデジタルコンテンツを販売する情報処理システムにも適用できる。このような情報処理システムに適用した場合、デジタルコンテンツをネットワークN経由で購入した購入ユーザに対して、デジタルコンテンツを試用できる権利を購入特典として付与することができる。よって、購入ユーザは、友人等との間でデジタルコンテンツを共有することができる。
本実施形態では、購入ユーザが電子書籍を購入した場合に、サーバ10が購入ユーザのユーザ端末20に、図9Bに示すような購入完了画面を送信し、購入完了画面において、購入特典の内容と共に、無料試読を提供するURLを購入ユーザに通知していた。このほかに、例えばサーバ10が、各ユーザ(会員)の電子書籍の購入履歴を定期的に監視し、新たな電子書籍の購入を検知した場合に、この電子書籍に設定してある購入特典の内容と、無料試読を提供するURLとを購入ユーザに通知してもよい。このときの通知方法は、電子メール、各種のSNSを介したメッセージ送信等の各種の方法を用いてもよい。
本実施形態では、サーバ10が会員情報DB12cで各会員に付与されたポイント(特典に関する情報)を管理している。よって、ユーザ端末20の制御部21は、電子書籍アプリ22AP2を起動した場合に、自端末のユーザが保有するポイント(特典)をサーバ10に問い合わせ、サーバ10から取得してもよい。そして、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10から取得したポイント数(特典に関する情報)を表示部25に表示することにより、自端末のユーザに通知してもよい。この場合、ユーザ端末20は、電子書籍アプリ22AP2を起動する都度、自端末のユーザに付与されたポイント(特典)をユーザに通知できる。
(実施形態2)
購入特典を利用するために予め利用登録を行う構成を有する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システム100と同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。なお、購入特典を利用してポイント等を取得するシステムをアフィリエイトと呼び、購入ユーザは、購入特典を利用したい場合、サーバ10(電子書籍販売サイト12S)に対してアフィリエイト登録を行っておく。
図16は、実施形態2における電子書籍の購入処理手順の一例を示すフローチャート、図17は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図16に示す処理は、図7及び図8に示す処理において、ステップS20,S21の間にステップS81〜S82を追加したものである。図7及び図8と同じステップについては説明を省略する。また、図16では、図7中のステップS23〜S25及び図8中の各ステップの図示を省略している。
本実施形態の情報処理システム100において、購入ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図7中のステップS11〜S20と同様の処理を行う。なお、ステップS16において、サーバ10の制御部11は、図17に示すような購入手続画面を生成してユーザ端末20へ送信する(S16)。図17に示す購入手続画面は、図9Aに示す購入手続画面と同様の構成を有し、更にアフィリエイト登録を行って購入特典を利用するか否かを選択するための選択ボタンを有する。選択ボタンが選択された場合、アフィリエイト登録を行って購入特典を利用する指示が行われ、選択ボタンが選択されない場合、アフィリエイト登録を行わず購入特典を利用しない指示が行われる。よって、購入ユーザは、ユーザ端末20に表示された購入手続画面において、アフィリエイト登録を行うか否か(購入特典を利用するか否か)に応じて選択ボタンを選択又は非選択する。そして、ユーザ端末20の制御部21は、購入手続の実行指示を受け付けた場合(S18:YES)、電子書籍の情報(例えば商品ID)及び決済方法に加えて、アフィリエイト登録の有無(購入特典の利用の有無)を含む購入情報をサーバ10へ送信する(S19)。
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から受信した購入情報に従って、決済方法に応じた決済処理、購入された電子書籍に関する情報を会員情報DB12cの購入履歴に記憶する処理等の購入手続を実行する(S20)。その後、本実施形態では、制御部11は、ユーザ端末20から受信した購入情報に基づいて、アフィリエイト登録の実行(購入特典の利用)が指示されているか否かを判断し(S81)、指示されていると判断した場合(S81:YES)、購入ユーザが購入した電子書籍に設定されている特典に関する情報を特典状況DB12dに記憶する(S82)。具体的には、制御部11は、購入ユーザの会員ID、購入商品ID、対象特典IDを対応付けて特典状況DB12dに記憶する。アフィリエイト登録の実行(購入特典の利用)が指示されていないと判断した場合(S81:NO)、制御部11はステップS82の処理をスキップする。その後、サーバ10及びユーザ端末20は、ステップS21以降の処理を行う。なお、アフィリエイト登録の実行が指示されていない場合、制御部11は、ステップS24において、購入手続が完了したことを示すメッセージのみを表示した購入完了画面を生成してユーザ端末20へ送信する。即ち、購入特典の内容を説明するためのメッセージを含まない購入完了画面がサーバ10からユーザ端末20へ送信され、購入ユーザは、購入完了画面によって購入手続が完了したことを把握できる。
上述した処理により、電子書籍を購入した購入ユーザは、購入特典を利用するか否か(アフィリエイト登録を行うか否か)を選択することができる。よって、購入特典を利用したい購入ユーザに対してのみ購入特典に関する情報を通知できるので、不要な通知処理を抑制できる。また、購入特典を利用したくない購入ユーザに対しては、購入特典に関する情報を通知しないことにより、通知処理による煩わしさを軽減できる。また、本実施形態においても、購入特典を利用したい購入ユーザは、電子書籍を試読できるイベントを友人等に紹介することができ、試読を提供するURLを友人等とシェアすることができる。
本実施形態では、SNSサーバ30、被紹介ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図11に示す処理と同様の処理を行う。これにより、被紹介ユーザは、購入ユーザが投稿した情報に基づいて試読用の電子書籍を取得することができる。また本実施形態では、被紹介ユーザ(試読ユーザ)のユーザ端末20及びサーバ10は、図13及び図14に示す処理と同様の処理を行う。これにより、試読ユーザが試読用書籍を試読した後に販売用の電子書籍を購入した場合に、元の購入ユーザにポイント等を付与することができる。
本実施形態では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、電子書籍を購入した購入ユーザは、購入特典を利用するか否かを選択することができ、購入ユーザによる選択に応じて購入特典を付与するか否かを切り替えることができる。
(実施形態3)
電子書籍を試読できる人数を制限する構成を有する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システム100と同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。本実施形態では、購入ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図7及び図8に示す処理と同様の処理を行う。これにより、購入ユーザは、電子書籍を購入した際の特典として、電子書籍を試読するためのURLを取得することができ、電子書籍を試読できるイベントの情報を友人等とシェアすることができる。
図18は、実施形態3における試読用書籍の取得処理手順の一例を示すフローチャート、図19は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図18に示す処理は、図11に示す処理において、ステップS45の前にステップS91〜S94を追加したものである。図11と同じステップについては説明を省略する。また、図18では、図11中のステップS47〜S54の図示を省略している。
本実施形態の情報処理システム100において、SNSサーバ30、被紹介ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図11中のステップS41〜S44と同様の処理を行う。即ち、ユーザ端末20の制御部21は、購入ユーザがSNSに投稿した情報中に設定されたリンクに従って電子書籍販売サイト12Sにアクセスする。そして、サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からアクセスされて無料試読を要求された場合、アクセスしてきたユーザ端末20の被紹介ユーザに無料試読を紹介した購入ユーザからイベント情報をシェアされて既に無料試読した試読ユーザの数を取得する(S91)。具体的には、制御部11は、ここでの被紹介ユーザに対応する購入ユーザの会員IDに対応付けて特典状況DB12dに記憶してある試読ユーザの会員IDの数を計数する。
制御部11は、取得した試読ユーザの人数が所定数以下であるか否かを判断し(S92)、所定数以下であると判断した場合(S92:YES)、ステップS45以降の処理を行う。即ち、制御部11は、アクセスしてきたユーザ端末20に対して試読受付ページを送信する(S45)。一方、試読ユーザの人数が所定数以下でないと判断した場合(S92:NO)、制御部11は、図19に示すように、無料試読できる人数に達しているので、無料試読ができないことを通知する試読終了画面を生成してユーザ端末20へ送信する(S93)。これにより、電子書籍の無料試読を所定人数(例えば30人まで)に制限できる。ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した試読終了画面を受信して表示部25に表示する(S94)。これにより、被紹介ユーザは、無料試読可能な人数に達したことによって無料試読できないことを把握できる。なお、試読終了画面は、画面の表示を終了するための閉じるボタンを有しており、ユーザ端末20の制御部21は、閉じるボタンが操作された場合に、試読終了画面の表示を終了し、処理を終了する。
上述した処理により、本実施形態では、1人の購入ユーザからの紹介(シェア)によって電子書籍を試読できる人数を制限することができる。また本実施形態においても、サーバ10から試読用書籍をダウンロードできた試読ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図13及び図14に示す処理と同様の処理を行う。これにより、試読ユーザが試読用書籍を試読した後に販売用の電子書籍を購入した場合に、元の購入ユーザにポイント等を付与することができる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、1人の購入ユーザからの紹介によって電子書籍を試読できる人数を制限できる。なお、購入ユーザは、試読イベントの情報を例えばSNSで友人等とシェアすることが想定されるが、この場合、シェアされるユーザ(友人等)は膨大な数になる可能性がある。しかし、1人の購入ユーザに対して試読できる人数を制限することにより、無制限の試読を回避しつつ所定人数までの試読を可能とすることができる。本実施形態の構成は実施形態2の情報処理システム100にも適用でき、実施形態2の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。
(実施形態4)
試読ユーザが電子書籍を購入した場合に元の購入ユーザに付与される特典(例えば付与されるポイント)を制限する構成を有する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システム100と同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。本実施形態では、購入ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図7及び図8に示す処理と同様の処理を行う。これにより、購入ユーザは、電子書籍を試読できるイベントの情報を友人等とシェアすることができる。また、本実施形態では、SNSサーバ30、被紹介ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図11に示す処理と同様の処理を行う。これにより、被紹介ユーザは、購入ユーザが投稿した情報に基づいて試読用の電子書籍を取得することができる。
図20は、実施形態4における電子書籍の試読処理手順の一例を示すフローチャートである。図20に示す処理は、図13及び図14に示す処理において、ステップS72,S73の間にステップS101〜S103を追加したものである。図13及び図14と同じステップについては説明を省略する。また、図20では、図13中の各ステップの図示を省略している。
本実施形態の情報処理システム100において、試読ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図13及び図14中のステップS61〜S72と同様の処理を行う。即ち、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10からダウンロードしておいた試読用書籍の再生処理を行い、試読ユーザから購入指示を受け付けた場合、サーバ10に購入手続を要求する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から購入手続を要求された場合、受信した購入情報に従って購入手続を実行する。なお、ここでの購入手続は、購入情報に含まれる決済方法に応じた決済処理、購入された電子書籍に関する情報を会員情報DB12cの購入履歴に記憶する処理、特典に関する情報(購入した試読ユーザの会員ID、購入商品ID、対象特典ID)を特典状況DB12dに記憶する処理、試読ユーザに試読イベントを紹介した購入ユーザの会員IDに対応する特典状況DB12dの紹介購入ユーザ会員ID欄に試読ユーザの会員IDを記憶する処理を行う。
ステップS72の処理後、制御部11は、購入手続を要求してきた試読ユーザ(ユーザ端末20)に無料試読を紹介した購入ユーザからイベント情報をシェアされて既に電子書籍を購入した紹介購入ユーザの数を取得する(S101)。具体的には、制御部11は、ここでの試読ユーザに対応する購入ユーザの会員IDに対応付けて特典状況DB12dに記憶してある紹介購入ユーザの会員IDの数を計数する。制御部11は、取得した紹介購入ユーザの人数が所定数以下であるか否かを判断する(S102)。所定数以下であると判断した場合(S102:YES)、制御部11は、ここでの紹介購入ユーザ(試読ユーザ)に試読イベントの情報をシェアした元の購入ユーザを特定し、元の購入ユーザの会員IDに対応する会員情報DB12cのポイント欄に所定のポイントを加算する(S103)。これにより、それぞれの購入ユーザに対して、購入ユーザからの紹介によって紹介購入ユーザが電子書籍を購入した場合に所定のポイントを付与できる。
一方、紹介購入ユーザの人数が所定数以下でないと判断した場合(S102:NO)、制御部11はステップS103の処理をスキップする。これにより、試読ユーザ(紹介購入ユーザ)が電子書籍を購入した場合であっても、紹介購入ユーザの人数が所定数に達していれば、元の購入ユーザにポイントが付与されない。よって、友人等に試読イベントを紹介した元の購入ユーザに付与されるポイント(特典)を制限することができる。これにより、購入ユーザには、紹介購入ユーザの人数が所定数(例えば10人)に到達するまで、紹介購入ユーザ毎に所定のポイントが付与されるので、紹介購入ユーザの人数に応じたポイントを付与できる。その後、制御部11はステップS73以降の処理を行う。即ち、制御部11は、購入手続を要求してきたユーザ端末20に対して電子書籍データを送信する(S73)。上述した処理により、本実施形態では、1人の購入ユーザからの紹介(シェア)によって被紹介ユーザが電子書籍を購入した場合に購入ユーザに付与される特典(ポイント)を制限することができる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、1人の購入ユーザからの紹介によって紹介購入ユーザが電子書籍を購入した場合に元の購入ユーザに付与されるポイントを制限できる。これにより、1人の購入ユーザに対して付与できるポイントの上限を設定することができる。なお、本実施形態において、元の購入ユーザに付与される特典は、電子書籍販売サイト12Sで使用できるポイントに限定されず、電子書籍販売サイト12Sで使用できる割引クーポンの付与、各種のグッズのプレゼント等としてもよい。本実施形態の構成は実施形態2〜3の情報処理システム100にも適用でき、実施形態2〜3の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。
(実施形態5)
実店舗で販売されている書籍を購入した購入ユーザもサーバ10(電子書籍販売サイト12S)に対してアフィリエイト登録を行うことにより、この書籍と同じ内容の電子書籍に設定してある購入特典を利用できる情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システム100と同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。なお、図示は省略するが、本実施形態のユーザ端末20は、カメラと、カメラで撮影した画像からQRコード(登録商標)を読み取る読み取り部とを有する。図21は、書籍の表紙の一例を示す模式図である。本実施形態では、実店舗で販売されている書籍の表表紙、裏表紙又は帯等に、購入特典の内容を説明するメッセージが印刷されている。図21に示す書籍では、書籍に巻かれた帯に購入特典の内容を告知するメッセージが印刷されており、メッセージは、購入特典を提供するURLがコード化されたQRコードを含んでいる。
本実施形態の情報処理システム100では、実店舗で書籍を購入したユーザ(購入ユーザ)は、自身が購入した書籍に設定されている購入特典を利用したい場合、自身のユーザ端末20を用いて書籍の帯に印刷されているQRコードを読み取り、購入特典を提供するURLを取得する。ユーザ端末20は、取得したURLに基づいて電子書籍販売サイト12Sにアクセスし、電子書籍販売サイト12Sに対してアフィリエイト登録を行う。これにより、実店舗で書籍を購入したユーザを、電子書籍販売サイト12Sで電子書籍を購入した購入ユーザと同様にアフィリエイトの対象とすることができる。
図22は、実施形態5におけるアフィリエイトの登録処理手順の一例を示すフローチャート、図23は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図22に示す処理は、図7及び図8に示す電子書籍の購入処理において、ステップS11〜S25の代わりにステップS111〜S122を追加したものである。図8と同じステップについては説明を省略する。また、図22では、図8中の各ステップの図示を省略している。
本実施形態の情報処理システム100において、購入ユーザのユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介した購入ユーザからの操作に従って、書籍に印刷されているQRコードを読み取る(S111)。制御部21は、QRコードを読み取って得られたURLを表示部25に表示する(S112)。購入ユーザは、アフィリエイト登録を行いたい場合、表示中のURLを入力部24にて操作することにより、URLへのアクセスの実行を指示する。ユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介して、表示中のURLへのアクセスの実行指示を受け付けたか否かを判断しており(S113)、受け付けていないと判断した場合(S113:NO)、処理を終了する。
表示中のURLへのアクセスの実行指示を受け付けたと判断した場合(S113:YES)、制御部21は、リンクが設定されたURLに従って電子書籍販売サイト12Sにアクセスする(S114)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じて、アフィリエイト登録を行うためのウェブページ(登録画面)をユーザ端末20へ送信する(S115)。なお、電子書籍販売サイト12Sにアクセスしてきたユーザが、電子書籍販売サイト12Sに会員登録していない場合、制御部11は、会員登録するためのウェブページをユーザ端末20へ送信し、会員登録が完了した後にアフィリエイトの登録画面を送信する。また、電子書籍販売サイト12Sにアクセスしてきたユーザが、電子書籍販売サイト12Sに対してログイン処理を行っていない場合、制御部11は、ログイン処理を行うためのウェブページをユーザ端末20へ送信し、ログイン処理が完了した後にアフィリエイトの登録画面を送信する。
図23は登録画面例を示しており、図23に示す登録画面は、購入ユーザが購入した書籍の電子版(電子書籍)が無料試読できることを通知し、更に、無料試読の対象となる電子書籍の表紙のサムネイル画像、タイトル、著者名等を表示している。また登録画面は、購入ユーザの会員IDを入力するための入力欄と、会員IDをサーバ10へ送信する指示を行うための送信ボタンと、電子書籍販売サイト12Sに新規に会員登録する指示を行うための新規会員登録ボタンとを有する。ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した登録画面を受信して表示部25に表示し(S116)、入力部24を介して購入ユーザの会員IDの入力を受け付ける(S117)。そして、制御部21は、入力部24を介して会員IDの送信指示を受け付けたか否かを判断しており(S118)、送信指示を受け付けていないと判断した場合(S118:NO)、処理を終了する。
会員IDの送信指示を受け付けたと判断した場合(S118:YES)、制御部21は、登録画面中の入力欄を介して入力された会員IDをサーバ10へ送信する(S119)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から会員IDを受信してアフィリエイト登録の実行を要求された場合、アフィリエイト登録を実行する(S120)。例えば制御部11は、購入ユーザが購入した書籍に設定されている特典に関する情報(購入ユーザの会員ID、購入商品ID、対象特典ID)を特典状況DB12dに記憶する。そして制御部11は、アフィリエイト登録が完了したことを示す登録完了画面を生成してユーザ端末20へ送信し(S121)、ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10から送信された登録完了画面を受信して表示部25に表示する(S122)。登録完了画面は、図9Bに示す購入完了画面と同様の構成を有しており、このような登録完了画面が表示されたユーザ端末20において、制御部21は、ステップS26以降の処理を実行する。これにより、ユーザ端末20は、登録完了画面を介して通知された無料試読のイベント情報をSNSにアップロードし、SNSを介して公開することができる。上述した処理により、実店舗で書籍を購入したユーザは、購入した書籍の電子版の電子書籍を試読できるイベントの情報を友人等とシェアすることができる。
本実施形態では、SNSサーバ30、被紹介ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図11に示す処理と同様の処理を行う。これにより、被紹介ユーザは、購入ユーザが投稿した情報に基づいて試読用の電子書籍を取得することができる。また本実施形態では、被紹介ユーザ(試読ユーザ)のユーザ端末20及びサーバ10は、図13及び図14に示す処理と同様の処理を行う。これにより、試読ユーザが試読用書籍を試読した後に販売用の電子書籍を購入した場合に、元の購入ユーザにポイント等を付与することができる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、実店舗で書籍を購入したユーザについても、電子書籍販売サイト12Sで電子書籍を購入した購入ユーザと同様の購入特典を付与することができる。よって、実店舗で書籍を購入した場合であっても、電子書籍を試読できる権利を友人等にプレゼントすることができ、自身が購入した書籍を友人等に紹介又はお勧めする際に、電子版の電子書籍の試読を提案することができる。よって、友人等が電子書籍を試読した場合、書籍の回し読みのように電子書籍をユーザ間で共有することができる。なお、試読用の電子書籍(試読用書籍)に試読可能期間の制限を設定することにより、電子書籍の無制限の試読(共有)を防止できる。本実施形態の構成は実施形態2〜4の情報処理システム100にも適用でき、実施形態2〜4の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。
(実施形態6)
試読ユーザが試読用書籍を試読した後に、実店舗で販売されている書籍を購入した場合にも、元の購入ユーザにポイント等を付与する構成を有する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態5の情報処理システム100と同様の装置にて実現可能であるので、構成についての説明は省略する。即ち、本実施形態のユーザ端末20は、カメラと、カメラで撮影した画像からQRコードを読み取る読み取り部とを有する。また、本実施形態においても、実店舗で販売されている書籍は、図21に示すように、例えば書籍に巻かれた帯に購入特典の内容を告知するメッセージが印刷されている。
本実施形態では、購入ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図7及び図8に示す処理と同様の処理を行う。これにより、購入ユーザは、電子書籍を試読できるイベントの情報を友人等とシェアすることができる。また、本実施形態では、SNSサーバ30、被紹介ユーザのユーザ端末20及びサーバ10は、図11に示す処理と同様の処理を行う。これにより、被紹介ユーザ(試読ユーザ)は、購入ユーザが投稿した情報に基づいて試読用の電子書籍を取得することができる。
本実施形態の情報処理システム100では、試読ユーザは、取得した試読用の電子書籍を試読した後、実店舗で販売されている書籍を購入した場合、自身が書籍を購入したことをサーバ10(電子書籍販売サイト12S)に通知する。具体的には、試読ユーザは、自身のユーザ端末20を用いて、自身が購入した書籍の帯に印刷されているQRコードを読み取り、電子書籍販売サイト12SにアクセスするためのURLを取得する。ユーザ端末20は、取得したURLに基づいて電子書籍販売サイト12Sにアクセスし、電子書籍販売サイト12Sに対して、試読ユーザが書籍を購入したことを通知する。サーバ10は、試読ユーザが書籍を購入したことを通知された場合、この試読ユーザに試読イベントの情報をシェアした購入ユーザ(元の購入ユーザ)に対してポイント(特典)を付与する。これにより、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した場合にも、元の購入ユーザにポイント等を付与することができる。
図24は、実施形態6における書籍購入の通知処理手順の一例を示すフローチャート、図25は、ユーザ端末20における画面例を示す模式図である。図24に示す処理は、図22に示す処理において、ステップS116,S117の間にステップS131を追加し、ステップS119の代わりにステップS132を追加し、ステップS120の前にステップS133を追加したものである。図22と同じステップについては説明を省略する。なお、図24に示す処理において、ユーザ端末20は試読ユーザのユーザ端末20である。
本実施形態の情報処理システム100では、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した場合、自身のユーザ端末20を用いて、書籍の帯に印刷されているQRコードを読み取る。従って、試読ユーザのユーザ端末20の制御部21は、入力部24を介した試読ユーザからの操作に従って、書籍に印刷されているQRコードを読み取る(S111)。QRコードを読み取ったユーザ端末20の制御部21は、図22中のステップS112〜S114と同様の処理を行い、QRコードを読み取って得られたURLに従って電子書籍販売サイト12Sにアクセスする(S114)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20からの要求に応じて、所定のウェブページ(登録画面)をユーザ端末20へ送信する(S115)。
図25は本実施形態における登録画面例を示す。図25に示す登録画面は、図23に示す登録画面と同様の構成を有し、更に、試読ユーザに試読イベントの情報をシェアした購入ユーザ(紹介者)の会員IDを入力するための入力欄と、氏名を入力するための入力欄とを有する。ユーザ端末20の制御部21は、サーバ10が送信した登録画面を受信して表示部25に表示し(S116)、入力部24を介して紹介者の会員ID又は氏名(紹介者の情報)の入力を受け付け(S131)、更に試読ユーザの会員IDの入力を受け付ける(S117)。
ユーザ端末20の制御部21は、送信指示を受け付けたと判断した場合(S118:YES)、登録画面中の入力欄を介して入力された紹介者の情報及び試読ユーザの会員IDをサーバ10へ送信する(S132)。なお、制御部21は、紹介者の情報又は試読ユーザの会員IDのいずれか一方のみを受け付けていた場合、受け付けた情報のみをサーバ10へ送信する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から紹介者の情報を受信した場合、紹介者の情報(会員ID又は氏名)に対応する会員情報DB12cのポイント欄に所定のポイントを加算(付与)する(S133)。これにより、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した場合にも、この試読ユーザに試読イベントを紹介した購入ユーザ(紹介者)に対してポイント(特典)を付与することができる。なお、制御部11は、紹介者(購入ユーザ)の情報(会員ID又は氏名)に対応する特典状況DB12dの紹介購入ユーザ会員ID欄に試読ユーザの会員IDを記憶しておく。これにより、電子書籍の各購入ユーザに対応して、この購入ユーザから無料試読のイベント情報をシェアされて試読し、その後に電子書籍を購入したユーザ及び実店舗で書籍を購入したユーザを把握できる。なお、サーバ10の制御部11は、ユーザ端末20から試読ユーザの会員IDのみを受信していた場合、特典状況DB12dの記憶内容に基づいて、この試読ユーザに対応する紹介者(購入ユーザ)を特定することによって、紹介者の会員IDに対応する会員情報DB12cのポイント欄に所定のポイントを加算する構成としてもよい。
その後、サーバ10の制御部11及びユーザ端末20の制御部21は、ステップS120〜S122の処理を実行し、更にユーザ端末20の制御部21はステップS26以降の処理を実行する。これにより、ユーザ端末20は、試読ユーザを購入ユーザとしてアフィリエイト登録することができ、また、無料試読のイベント情報をSNSにアップロードし、SNSを介して公開することができる。なお、制御部11は、ユーザ端末20から試読ユーザの会員IDを受信していない場合、ステップS120以降の処理を行わずに処理を終了する。上述した処理により、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した場合であっても、購入した書籍の電子版の電子書籍を試読できるイベントの情報を友人等とシェアすることができ、シェアした友人等が更に電子書籍又は実店舗で販売されている書籍を購入した場合には、友人等にシェアしたユーザ(ここでは試読ユーザ)にポイント等を付与することができる。
本実施形態では、実店舗で書籍を購入した試読ユーザが、書籍に印刷してあるQRコードをユーザ端末20にて読み取ることによってサーバ10(電子書籍販売サイト12S)にアクセスし、自身が書籍を購入したことを通知していた。このほかに、例えば、実店舗に設けられた情報処理装置(以下、店舗端末という)が、試読ユーザが書籍を購入したことをサーバ10(電子書籍販売サイト12S)に通知するように構成することもできる。例えば、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した際に、試読ユーザの会員ID又は紹介者の会員IDを店舗端末に入力し、店舗端末が、入力された試読ユーザの会員ID又は紹介者の会員IDをサーバ10へ送信するように構成してもよい。なお、店舗端末に対する試読ユーザ又は紹介者の会員IDの入力は、例えば店舗端末に設けられた入力部を介して試読ユーザが行ってもよい。また、例えば店舗の顧客に配布されている会員カードのカード番号と、電子書籍販売サイト12Sの会員IDとが対応付けられている場合、店舗端末は、試読ユーザが実店舗で書籍を購入した際に、試読ユーザの会員カードのカード番号を読み取り、読み取ったカード番号に対応付けられた会員IDを特定することによって、試読ユーザの会員IDを取得してもよい。サーバ10は、店舗端末から試読ユーザの会員ID又は紹介者の会員IDを受信した場合であっても、会員情報DB12cにおける紹介者のポイント欄にポイントを加算することによってポイントを付与できる。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、購入ユーザから試読イベントの情報をシェアされた試読ユーザが、実店舗で書籍を購入した場合であっても、元の購入ユーザにポイント等を付与することができる。よって、試読用書籍を試読した試読ユーザが実店舗で書籍を購入した場合であっても、この試読ユーザを、購入ユーザにおける購入特典の対象とすることができる。本実施形態の構成は実施形態1〜4の情報処理システム100にも適用でき、実施形態1〜4の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。