JP2021038494A - 中間フィルター - Google Patents

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敦絵 吉野
Norie Yoshino
敦絵 吉野
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Abstract

【課題】マスクと別の構成要素をマスクと顔面との間(マスクの内側)に配置することにより、マスクに求められる機能の一部を分担することができ、良好なフィット機能及び濾過機能を維持しつつ会話や呼吸を楽に行うことのできる中間フィルターを提供すること。【解決手段】マスクと顔面との間に配置され、外形形状が横に長い楕円形状を呈する本体2と、横方向に折り畳まれた上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5、5aと、上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5、5aの膨出を抑制するための複数の溶着部6が配列された溶着領域7と、溶着部6が配列されずに上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5、5aが膨出可能な非溶着領域8とを有し、非溶着領域8は本体2の中央寄りに配置されると共に、溶着領域7は本体2の周縁に配置されかつ溶着部6は外形形状に沿って楕円にかつ複数列に配列されており、耳に掛けるための耳掛け紐を有さない中間フィルター1。【選択図】図5

Description

本発明は、衛生マスク等のマスクの内側、すなわちマスクと顔面との間に配置使用される中間フィルターに関する。
近年、花粉やウイルス等からの保護や衛生上の観点より衛生マスク等のマスクが多用されている。例えば、特許文献1には、不織布で形成されて上下にプリーツを有し、丸みを帯びた顔面形状にフィットするマスクが提案されている。また、特許文献1のマスクは、鼻押さえ用の芯材6を有しており、凹凸の大きな鼻梁周囲から外気がマスク内へ侵入するのを極力防止している。
実用新案登録第3156690号公報
マスクには近年、多様な機能付与が求められている。例えば、高性能な花粉防止機能、ウイルス防止機能の他に、PM2.5の防止機能、水分補充機能等がマスクの機能として求められる。マスクの多くは複数層構成を有しており、これら複数層の各々で複数機能を担当する場合もあるが、層構成を過剰に多層にすることはコスト、マスク厚み、マスク重量など種々の観点から難しい。したがって、多くの高機能をマスクのみで実現するのは困難であるという課題がある。
また、マスクには顔面への良好なフィット機能が求められる。理由の1つは装着者が快適感を得るためである。他の理由は、良好なフィルター性能の発揮のためである。マスクが顔面に良好にフィットしないと、マスク装着時にその周囲からマスクを通過しない多くの空気が流通して鼻や口に到達してしまい、マスクによるフィルター効果が得られにくいという課題がある。そのため、マスクには「周囲からの空気流入を極力低減」する機能、すなわち、「吸気の大部分がマスクを通過した濾過後空気である」状態を実現する機能が必要となる。
更に、マスク装着状態での呼吸や会話がスムーズに行えることもマスクに必要とされる機能である。その機能実現のために、マスクは、鼻孔や口蓋を覆ってその周囲が顔面に密着しつつ、鼻孔や口蓋部分においては、膨出形状を呈して鼻呼吸や口の動きを邪魔しないことも必要とされる。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、マスクと別の構成要素をマスクと顔面との間(マスクの内側)に配置することにより、マスクに求められる機能の一部を分担することができ、良好なフィット機能及び濾過機能を維持しつつ会話や呼吸を楽に行うことのできる中間フィルターを提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての中間フィルターは、以下の構成を有する。
マスクと顔面との間に配置される中間フィルターであって、
前記中間フィルターは、
外形形状が横に長い楕円形状を呈する本体と、
横方向に折り畳まれた上向きプリーツ及び下向きプリーツと、
前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツの膨出を抑制するための複数の溶着部が配列された溶着領域と、
前記溶着部が配列されずに前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツが膨出可能な非溶着領域と、を有し、
前記非溶着領域は前記本体の中央寄りに配置されると共に、前記溶着領域は前記本体の周縁に配置され、かつ、前記溶着部は前記外形形状に沿って楕円にかつ複数列に配列されており、
耳に掛けるための耳掛け紐を有さない、中間フィルター。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明に係る中間フィルターによれば、マスクと別の構成要素をマスクと顔面との間(マスクの内側)に配置することにより、マスクに求められる機能の一部を分担することができ、良好なフィット機能及び濾過機能を維持しつつ会話や呼吸を楽に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る中間フィルターの正面図である。 図1に示す中間フィルターの背面図である。 図1に示す中間フィルターのA−A断面図である。 図1に示す中間フィルターの外観斜視図である。 図1に示す中間フィルターの使用状態図である。 本発明の実施の形態2に係る中間フィルターの正面図である。 本発明の実施の形態3に係る中間フィルターの正面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る中間フィルター1の正面図であり、図2は、図1に示す中間フィルター1の背面図である。図3は、図1に示す中間フィルター1のA−A断面図である。図4は、中間フィルター1の外観斜視図であり、使用に際して本体2を膨出させた状態を示す図である。図5は、中間フィルター1の使用状態図であり、マスク3と共に用いられる様子を示す図である。なお、以下の説明における上下方向及び左右方向は、中間フィルター1を正面から視認した状態における方向であり、適宜図面にて図示する。また、上下方向を縦又は縦方向、左右方向を横又は横方向ということもある。
<マスクの説明>
この実施の形態1に係る中間フィルター1は図5に示すように、マスク3と共に用いられる。マスク3について概略説明する。マスク3は、口蓋及び鼻孔を覆うマスク本体3aとマスク本体3aを顔面に装着するための耳掛け紐3bとを有している。
マスク本体3aは、一般的には、正面視長方形状に形成されたガーゼ又は不織布によって形成されている。また、立体形状裁断やプリーツによって、顔面に装着したときに膨出形状を呈するように構成されていることが多い。マスク本体3aは花粉やウイルス、塵埃等の通過を抑制する効果を発揮する。
耳掛け紐3bは、マスク本体3aを顔面に装着したときにマスク本体3aの顔面への密着性を維持する機能を発揮する。そのため、耳掛け紐3bは、ゴム等の素材や構造によって伸縮性を発揮するように構成されている。例えば、耳掛け紐3bは、ゴムやウレタン素材で構成されたり、ゴム編み構造を有したりする。
耳掛け紐3bは、マスク本体3aの左右両側に一対配置されている。この耳かけ紐3bを両耳に掛けることで、マスク本体3aが顔面に装着され、その顔面への密着性が維持される。
<中間フィルターの説明>
中間フィルター1は、図1に示すように全体として横に長い楕円(オーバルライン)形状の本体2を呈する。本体2には、横方向に折り畳まれた上向きプリーツ4と横方向に折り畳まれた下向きプリーツ5とが形成されている。また、本体2の外形形状に沿って溶着部6が楕円にかつ2列で配列されている。
本体2は、例えば、3枚の不織布を重ね合わされて3層で構成されている。3枚の不織布が重ね合わされた状態で熱及び/又は超音波によって溶着部6において溶着されて、1枚の生地が構成されている。溶着部6は、例えば1mm角程度や直径1mm程度にスポット溶着された小さなスポットがドット状にかつ列をなして、本体2の外周縁に沿って楕円形となるように多数配置されている。また、外側の楕円形状と内側の楕円形状とを呈するように2列で配列されている。このように、溶着部6が、複数列で楕円形状に配列された状態を「多重オーバルライン」ともいう。もちろん溶着部6の配列数は2列に限られない。
溶着部6が、複数のスポット溶着によって構成されているので、複数箇所で不織布同士を接合して繊維の毛羽立ちを抑えることが可能となる。毛羽立ちを抑えることにより、装着者の肌に対する摩擦を低減して、中間フィルター1の付け心地を向上させることが可能となる。
本体2は、例えば不織布やガーゼ等の繊維素材で構成され、花粉やウイルス、塵埃等を捕獲してそれらの本体2への通過を抑制したり、呼気に含まれる水分を捕獲して貯留する機能を有している。例えば、本体2の3層の各々に異なる機能を付与してもよい。例えば、各層が捕獲しやすい粒子径が異なるように各層の繊維状態を異ならせ、第2層に花粉を捕獲する機能、第3層に塵埃を捕獲する機能を付与してもよい。本体2の層構成は必ずしも3層に限られず、2層でも4層でもその他の層数であってもよい。その各層に付与される機能は、マスク3が有する機能と同じでもよいが、マスク3が有する機能と異なる機能であれば、マスク3と中間フィルター1とに各々別々の機能付与をすることができて、マスク3と中間フィルター1とを装着したときに多くの機能を得ることができる。
本体2は、溶着領域7を有している。溶着領域7は、溶着部6が配置された領域であって、本体2の周縁に沿った大略中空楕円の領域である。上向きプリーツ4と下向きプリーツ5とは、この溶着領域7において、溶着部6によって溶着されている。したがって、中間フィルター1の使用時において、後述する非溶着領域8が膨出状態となっても、溶着領域7は膨出せず、上向きプリーツ4や下向きプリーツ5の膨出が溶着領域7によって抑制される。
本体2は、非溶着領域8を有している。非溶着領域8は、本体2における溶着領域7の内側に囲まれた領域であり、本体2の中央寄りに配置される大略楕円形状の領域である。上向きプリーツ4と下向きプリーツ5とはこの非溶着領域8において溶着されていない。したがって、中間フィルター1の使用時において、上向きプリーツ4と下向きプリーツ5とを押し広げると、非溶着領域8が膨出して鼻孔や口蓋を覆う空間を形成する(図4参照)。そのため、中間フィルター1は、その周縁部において顔面にフィットすると共に、鼻孔や口蓋付近において呼吸や会話を阻害しないようになっている。
中間フィルター1の本体2には、横方向に折り畳まれた複数のプリーツが形成されている。複数のプリーツは、本体2を表側、すなわち装着時に顔面に対向しない側(これを、正面ともいう。)から見たときに上向きに突出した上向きプリーツ4と、下向きに突出した下向きプリーツ5と、を有する。上向きプリーツ4は、表側において上方に突出した折り目を有し、本体2の上端部を上方に引き上げると上方に延出するように構成される。下向きプリーツ5は、表側において下方に突出した折り目を有し、本体2の下端部を下方に引き下げると下方に延出するように構成される。
本体2の上下方向における中心C1(図1参照)よりも上方に上向きプリーツ4が配置され、中心C1よりも下方に下向きプリーツ5が配置されている。上向きプリーツ4と下向きプリーツ5との間には、横方向に延びて配置される中央折り畳み帯9が配置される。すなわち、本体2の正面視において、中央折り畳み帯9の上縁が上向きプリーツ4を構成し、中央折り畳み帯9の下縁が下向きプリーツ5を構成している。
図1に示す中間フィルター1において、符号5、5aに示すように下向きプリーツは2つ形成されている。もちろん、上向きプリーツ4と下向きプリーツ5との数は同数であってもよい。しかし、上向きプリーツ4の数よりも下向きプリーツ5の数を多くすることで、本体2の上側半分よりも下側半分の方がより膨出しやすくなり、丸みを帯びた口元から顎にかけての顔面のラインにより一層フィットし易くなる。
上向きプリーツ4から下向きプリーツ5aまでの上下方向長さXは、本体2の上下方向長さLの0.3倍以上0.6倍以下であることが好ましく、約0.42倍であることがより好ましい。このような寸法関係にすることにより、プリーツを押し広げたときの顔面形状へのフィット感が向上し、また、顔面への本体2周縁の密着感が増す。
なお、中央折り畳み帯9の上下方向における中心線C2は、本体2の上下方向における中心線C1よりも若干上方にシフトしている。これにより、中央折り畳み帯9を装着者の鼻腔近くに位置させることができる。なお、上向きプリーツ4と下向きプリーツ5aとの間の上下方向中心は、本体2の中心C1と略一致している。上向きプリーツ4、下向きプリーツ5、5aを押し広げて本体2を膨出状態としたときに、本体2は、全体として上下方向において対称に丸みを帯びた膨出形状となる。鼻腔や口蓋付近における空間の形状維持(膨出空間が上下方向で非対称となると、装着している間に膨出空間が崩れたり上方や下方にずれてしまう。)や装着時のフィット感向上に寄与する。
<中間フィルターの使用方法>
図5は、この中間フィルター1の使用状態図である。この中間フィルター1は、マスク3と共に用いられ、マスク3と装着者の顔面との間に配置して用いられる。マスク3と顔面との間で挟み込むようにして用いられるので、中間フィルター1は、顔面への密着維持のための耳掛け紐を有していない。また、マスク3側に鼻梁に沿わせるための鼻押さえ部材3cが構成されていることが多いので、中間フィルター1は、鼻押さえ部材を有していない。
装着者は、中間フィルター1の上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5、5aを押し広げて表側に向けて膨出させる。また、装着者は、マスク3のプリーツも押し広げて表側に向けて膨出させる。中間フィルター1を膨出形状のままその表側がマスク3の裏側に接するようにセットし、そのまま中間フィルター1の裏側が顔面に接するようにマスク3を顔面に押し当てる。又は、膨出形状の中間フィルター1をその裏側が装着者の顔面に接するようにセットし、その上からマスク3をその裏側が中間フィルター1の表側に接するように顔面に押し当てる。
そして、マスク3の耳掛け紐3bを耳に掛けてマスク3の位置を固定し、鼻押さえ部材3cを鼻梁に沿うように変形させて顔面へのフィット感を向上させる。中間フィルター1は、マスク3と装着者の顔面との間に挟まれるように配置されて使用されるので、中間フィルター1は自然と適正な位置、すなわち鼻孔と口蓋とを覆う位置に保持される。中間フィルター1は、使用時位置固定のために耳掛け紐を有する必要がない。また、中間フィルター1は、マスク3と装着者の顔面との間に挟まれて使用されるので、鼻押さえ部材がなくても、マスク3の鼻押さえ部材3cによって、中間フィルター1の本体2は鼻梁に沿って押さつけられる。本体2の顔面への密着度が向上し、鼻梁付近と本体2との隙間から外気が装着者によって吸気されることは殆どない。
このように中間フィルター1を使用することで、外気はマスク本体3a及び中間フィルター1の本体2を経由して装着者の吸気となる。外気が中間フィルター1を通過して装着者の吸気となるので、吸気の清浄性が向上し、高いフィルター効果を得ることができる。また、マスク3側に付与できなかった機能(例えば、花粉防止機能、PM2.5の防止機能や水分補充機能)を中間フィルター1側に付与することができる。マスク3と中間フィルター1とを併せて使用することで、より安心して呼吸ができることとなる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る中間フィルター10の正面図である。中間フィルター10の基本的な構成は実施の形態1に係る中間フィルター1と同様であるので、以下の実施の形態では中間フィルター1と異なる部分についてのみ説明する。
図6に示すように、中間フィルター10は、溶着部6の配置密度が他の部分に比べて小さい部分を有する。具体的には、中間フィルター10は、溶着領域7のうち、横方向(左右方向)両端領域11における溶着部6の配置密度が、横方向両端領域11以外での配置密度よりも小さい。本実施の形態において配置密度とは、所定の面積中の溶着部6の個数をいう。つまり、溶着部6の配置密度が小さいとは、他の部分に比べて溶着部6がまばらに配置されているということである。図6に示す例では、溶着領域7の横方向両端領域11における溶着部6は、中央折り畳み帯9のうち、下向きプリーツ5が折り畳まれた部分の横方向両端領域11にそれぞれ1か所ずつ配置されている。
溶着領域7のうち、横方向両端領域11における溶着部6の配置密度を、横方向両端領域11以外での配置密度よりも小さくすることにより、より良好なフィット機能と装着者への良好なフィット感を与えることができる。その理由は、横方向両端領域11における溶着部6の配置密度を小さくすることにより、横方向両端領域11の剛性が他の部分に比べて小さくなり、柔らかくなって密着性が増すとともに、肌当たりが良好となるためである。なお、本実施の形態において横方向両端領域11は、上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5によって本体2が折り畳まれて重なった部分を有する。本体2が折り畳まれて重なった部分が溶着部6で溶着されると、重なっていない部分が溶着された場合よりも剛性が大きく増加する。しかし、本体2が折り畳まれて重なった部分の溶着部6の配置密度も小さくできることから、この重なった部分の剛性も小さくすることができる。
中間フィルター10を顔面に装着する際には、上向きプリーツ4及び下向きプリーツ5、5aが押し広げられるため、図5に示すように、横方向両端領域11は折れ曲がったり凹凸を形成したりしやすい。そして折れ曲がったり凹凸を形成したりした横方向両端領域11が装着者の頬部に接触する。しかし、横方向両端領域11の剛性が上述の理由により小さくなるため、横方向両端領域11が頬部にフィットしやすくなるとともに、装着者に柔らかいフィット感を与えることが可能となる。また、本体2が折り畳まれて重なった部分の溶着部6の配置密度も小さくできるため、横方向両端領域11の剛性を小さくして、フィットしやすくかつ柔らかいフィット感を与える効果がより大きくなる。
なお、横方向両端領域11における溶着部6の配置密度が小さくても中間フィルター10の使用時における上向きプリーツ4と下向きプリーツ5との押し広げ、すなわち中間フィルター10の膨出に殆ど悪影響がない。そのため、溶着部6の配置密度が小さくても、鼻孔や口蓋付近における膨出形状は充分に確保することができ、呼吸や会話を楽に行うことができる。
本実施の形態においては、横方向両端領域11における溶着部6は、下向きプリーツ5で折り畳まれた部分に配置されている。これにより、非溶着領域8は膨出するが、横方向両端領域11では下向きプリーツ5で折り畳まれた部分が膨出することを抑制することができる。さらに、中間フィルター10の製造時に下向きプリーツ5で折り畳まれた部分が広がることを抑制することができる。なお、図6に示す例では、下向きプリーツ5で折り畳まれた部分の両端領域に溶着部6をそれぞれ1つずつ配置したが、溶着部6の数は限定されない。例えば溶着部6の数がそれぞれ2つ、又は3つ等であってもよい。溶着部6の数は少ないほうが剛性は小さくなる。また、本実施の形態の場合、横方向両端領域11の溶着部6は列状に配置する必要はない。つまり、溶着部6を配置する位置は任意である。
また、横方向両端領域11における溶着部6のサイズは限定されない。例えば、横方向両端領域11における溶着部6のサイズは、他の部分における溶着部6のサイズよりも小さくてもよい。横方向両端領域11における溶着部6を他の部分における溶着部6のサイズよりも小さくすることにより、横方向両端領域11の柔らかさがさらに増加し、より良好なフィット機能と、装着者へのより良好なフィット感が得られる。
横方向両端領域11は、図6に示すように、中間フィルター10の左右方向の端部をそれぞれ含む2つの領域である。各横方向両端領域11は、中心C1に対して上下方向に対称な範囲である必要はない。なお、上向きプリーツ4で折り畳まれた部分と、下向きプリーツ5aで折り畳まれた部分とには、溶着部6を残すことが好ましい。上向きプリーツ4で折り畳まれた部分と下向きプリーツ5aで折り畳まれた部分の両端領域は、広がらないようにすることが好ましいためである。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3に係る中間フィルター20について図面を用いて説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態2と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本発明の実施の形態3に係る中間フィルター20の正面図である。中間フィルター20は、中間フィルター10と同様、横方向両端領域11における溶着部6の配置密度が、横方向両端領域11以外における溶着部6の配置密度よりも小さい。具体的には、中間フィルター20は、溶着領域7のうち、横方向両端領域11において溶着部6が形成されていない。横方向両端領域11に溶着部6が形成されていないことにより、横方向両端領域11の柔らかさがさらに増加し、さらに良好なフィット機能と、装着者へのさらに良好なフィット感が得られる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、本体2の素材は、不織布やガーゼに限られず、その他の繊維素材であってもよいし、多孔質素材(例えば、ウレタン樹脂等)であってもよい。上向きプリーツ4と下向きプリーツ5の数は本実施形態1で説明したように、1つの上向きプリーツ4と2つの下向きプリーツ5、5aに限られないが、上向きプリーツの数よりも下向きプリーツの数が多いことがより好ましい。
中央折り畳み帯9の上下方向中心位置は、本実施形態1のように本体2の上下方向中心位置より上方であることが好ましいが、それに限られない。中央折り畳み帯9の中心位置と本体2の中心位置とが略一致していてもよい。溶着部6は、本実施形態1で説明したように、スポット溶着された小さなスポットがドット状に複数配置されるものであってもよいが、それに限られず、長く曲線状に延びる楕円形状の溶着部であってもよい。また、楕円にかつ2列に配列されたものに限られず、溶着部6は、3列又はそれ以上に配列された楕円形状であってもよい。
なお、本発明は、以下の趣旨を含む。
[趣旨1]
マスクと顔面との間に配置される中間フィルターであって、
前記中間フィルターは、
外形形状が横に長い楕円形状を呈する本体と、
横方向に折り畳まれた上向きプリーツ及び下向きプリーツと、
前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツの膨出を抑制するための複数の溶着部が配列された溶着領域と、
前記溶着部が配列されずに前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツが膨出可能な非溶着領域と、を有し、
前記非溶着領域は前記本体の中央寄りに配置されると共に、前記溶着領域は前記本体の周縁に配置され、かつ、前記溶着部は前記外形形状に沿って楕円にかつ複数列に配列されており、
耳に掛けるための耳掛け紐を有さない、中間フィルター。
[趣旨2]
前記溶着部は、超音波によるスポット溶着により構成され、
前記上向きプリーツは前記本体の正面視において1つであり、
前記下向きプリーツは前記本体の正面視において2つであってもよい。
[趣旨3]
前記本体は、不織布又はガーゼで構成されており、
前記上向きプリーツの上端縁から前記下向きプリーツの下端縁までの縦方向の長さが、前記本体の縦方向の長さの0.3倍以上0.6倍以下であり、
鼻梁に沿って弾性変形可能な鼻押さえ部材を有さなくてもよい。
[趣旨4]
前記本体は、複数の層で構成され、
前記複数の層に、異なるフィルター機能が付与されていてもよい。
[趣旨5]
前記溶着領域のうち、横方向両端領域における前記溶着部の配置密度が、前記横方向両端領域以外における前記溶着部の配置密度よりも小さくてもよい。
[趣旨6]
前記横方向両端領域における前記溶着部が、前記下向きプリーツで折り畳まれた部分に配置されていてもよい。
[趣旨7]
前記溶着領域のうち、前記横方向両端領域における前記溶着部のサイズが、前記横方向両端領域以外における前記溶着部のサイズよりも小さくてもよい。
[趣旨8]
前記溶着領域のうち、前記横方向両端領域において前記溶着部が配置されていなくてもよい。
C1、C2:中心
X、L:上下方向長さ
1、10、20:中間フィルター
2:本体
3:マスク
3a:マスク本体
3b:耳掛け紐
3c:鼻押さえ部材
4:上向きプリーツ
5、5a:下向きプリーツ
6:溶着部
7:溶着領域
8:非溶着領域
9:中央折り畳み帯
11:横方向両端領域

Claims (8)

  1. マスクと顔面との間に配置される中間フィルターであって、
    前記中間フィルターは、
    外形形状が横に長い楕円形状を呈する本体と、
    横方向に折り畳まれた上向きプリーツ及び下向きプリーツと、
    前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツの膨出を抑制するための複数の溶着部が配列された溶着領域と、
    前記溶着部が配列されずに前記上向きプリーツ及び前記下向きプリーツが膨出可能な非溶着領域と、を有し、
    前記非溶着領域は前記本体の中央寄りに配置されると共に、前記溶着領域は前記本体の周縁に配置され、かつ、前記溶着部は前記外形形状に沿って楕円にかつ複数列に配列されており、
    耳に掛けるための耳掛け紐を有さない、中間フィルター。
  2. 前記溶着部は、超音波によるスポット溶着により構成され、
    前記上向きプリーツは前記本体の正面視において1つであり、
    前記下向きプリーツは前記本体の正面視において2つである、請求項1に記載の中間フィルター。
  3. 前記本体は、不織布又はガーゼで構成されており、
    前記上向きプリーツの上端縁から前記下向きプリーツの下端縁までの縦方向の長さが、前記本体の縦方向の長さの0.3倍以上0.6倍以下であり、
    鼻梁に沿って弾性変形可能な鼻押さえ部材を有さない、請求項1又は請求項2に記載の中間フィルター。
  4. 前記本体は、複数の層で構成され、
    前記複数の層に、異なるフィルター機能が付与されている、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の中間フィルター。
  5. 前記溶着領域のうち、横方向両端領域における前記溶着部の配置密度が、前記横方向両端領域以外における前記溶着部の配置密度よりも小さい、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の中間フィルター。
  6. 前記横方向両端領域における前記溶着部が、前記下向きプリーツで折り畳まれた部分に配置されている、請求項5に記載の中間フィルター。
  7. 前記溶着領域のうち、前記横方向両端領域における前記溶着部のサイズが、前記横方向両端領域以外における前記溶着部のサイズよりも小さい、請求項5又は請求項6に記載の中間フィルター。
  8. 前記溶着領域のうち、前記横方向両端領域において前記溶着部が配置されていない、請求項5に記載の中間フィルター。
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