JP2021037954A - 水上遊戯施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】 浮き遊具を水上に安定的に設置させておくことができると共に、気象条件が悪化した時には、事前に浮き遊具を回収できる水上遊戯施設を提供する。【解決手段】 内部に気体が充填されて浮くように形成された浮き遊具1と、浮き遊具1を係止するために岸から所定距離を離した水面近くに配置されるベース枠体2と、ベース枠体2を係留する係留手段3とを備え、浮き遊具1は、ベース枠体2に着脱自在に係止し得るようになっている。【選択図】 図2
Description
本発明は、海や湖沼などの水上に形成される水上遊戯施設に関するものである。
近時、いわゆる海離れという現象が起きていて、海水浴を楽しむ人々の数が急速に減少している。レジャー白書によると、全国の海水浴人口は平成19年において、2,040万人だったが、平成27年には760万人に半減したとされている。このような海離れ現象の原因の1つとして、様々なレジャーが多様化したことにより、海水浴に魅力を感じなくなった人が増加したことがあげられる。そこで、現在、全国の海水浴場では、少しでも多くの海水浴客を呼び込み、ひいては、海水浴人口を底上げすることが喫緊の課題となっている。
この点、従来から、海の魅力を高めて海水浴人口を増やすべく、特許文献1乃至4に示されているような海上に浮遊設置する水上プールが考えられている。このような水上プールは、海に設置されているが故に、海で遊泳しているかのような気分に浸ることができると共に、様々な危険を有する海において、遊泳者の安全を確保し得るという点では有益性が高いといえる。その反面、当該水上プールは、海上に設置することができるものの、あくまでもプールにすぎず、遊戯者の遊戯方法としては、単に遊泳ができるだけだから、レジャーとしての斬新性に欠け、海水浴場に対する新たな需要を喚起するには至っていない。
こうした実情に鑑み、本出願人は、海上で遊泳以外の遊戯をなし得る新たな施設として、海上に浮き遊具を浮かせてアスレチック的な遊戯施設を構築し得ないかと考えた。もっとも、単純に、浮き遊具を海上に設置してみたところ、様々な問題が発生することが明らかになった。例えば、浮き遊具を岸に近い場所に設置すると、波の影響を受け易く、浮き遊具を安定的に設置しておくことが難しい。逆に、沖側に浮き遊具を強固に固定してしまうと、台風や高波などが発生した際、浮き遊具が風力や波動に耐えきれず、浮き遊具を破損・損傷させてしまい、最悪の場合、浮き遊具を海洋に漂流させてしまうことになる。また、台風や高波などが発生することを事前に察知して、浮き遊具を一時的に回収しようとしても、これを簡易に回収することができないなど種々の問題を有していることが浮き彫りになった。
そこで、本発明は、浮き遊具を使った斬新な水上遊戯施設を水上に安定的に維持できるようにし、また、突発的に生じる台風などの気象変動の際に、浮き遊具をベース枠体から外して、浮き遊具のみを簡易に回収できるようにしている。また、台風などが通過して気象が穏やかになった後は、即座に浮き遊具をベース枠体に係止して、水上遊戯施設を再開できるようにしている。
上記のような課題を解決するために本発明に係る水上遊戯施設は、内部に気体が充填されて浮くように形成された浮き遊具と、前記浮き遊具を係止するために岸から所定距離を離した水面近くに配置されるベース枠体と、前記ベース枠体を係留する係留手段とを備え、前記浮き遊具は、前記ベース枠体に着脱自在に係止し得るようになっていることを特徴としている。
また、前記ベース枠体は、長尺部材により枠状に形成されていることを特徴としている。
さらに、前記係留手段は、底側移動規制部と岸側移動規制部とを備え、前記底側移動規制部は、前記ベース枠体の下方近傍の水底に設置する底側設置アンカーと、前記底側設置アンカーから延出されて前記ベース枠体に係止する第1の紐状部材とからなり、前記岸側移動規制部は、前記ベース枠体と対向する岸に設置する岸側設置アンカーと、前記岸側設置アンカーから延出されて前記ベース枠体に係止する第2の紐状部材とからなっていることを特徴としている。
また、前記第1の紐状部材は、その前記ベース枠体側の端部が伸縮性を有する弾性部材により形成されていることが望ましい。
さらに、前記ベース枠体は複数の浮き遊具を係止可能になっており、これら複数の浮き遊具は係着部材により相互に連結可能になっていることを特徴としている。
また、前記係着部材は、伸縮性を有する弾性部材により形成されていることが望ましい。
さらに、前記ベース枠体の内側に筋ロープを横架させることが望ましい。
本発明によれば、海や湖沼などの水上に斬新な遊戯施設を設置することができるので、海水浴場に新たな需要を喚起することができる。また、浮き遊具を岸から所定距離離して設置したベース枠体に係止するようにしているので、常態において、浮き遊具を水上に安定的に維持させておくことができる。さらに、浮き遊具は、ベース枠体に着脱自在に係止し得るようにしているので、台風が発生するなど、気象条件が悪化した時に、事前に浮き遊具を回収し、ひいては浮き遊具の破損・損壊を未然に防ぐことができる。また、台風が通過するなど、気象条件が好転した時は、回収していた浮き遊具をベース枠体に再び係止するのみで、水上遊戯施設を再開させることができる。また、水上遊戯施設に、複数の浮き遊具を設けた場合において、それら浮き遊具の一部が破損等したとしても、当該破損した浮き遊具のみを簡単に交換することができる。
以下、本発明に係る水上遊戯施設の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は水上遊戯施設の斜視図、図2は水上遊戯施設の平面図、図4は係留手段によって係留されているベース枠体の斜視図、図5は水上遊戯施設の側面図である。本実施形態に係る水上遊戯施設は、内部に気体が充填されて浮くように形成された浮き遊具1と、浮き遊具1を係止するために岸から所定距離を離した水面近くに配置したベース枠体2と、ベース枠体2を係留する係留手段3とによって概略構成されている。なお、本実施形態に係る水上遊戯施設では、ベース枠体2に複数の浮き遊具1を係止することで、全体としてアスレチック施設のような遊戯施設を構成している。すなわち、通常のアスレチック施設は、地上に種々の障害物を組み込んで様々なアトラクションを作り、これらアトラクションを遊戯者が通過して楽しみながら運動能力を高めるべく形成されているが、本発明の実施形態に係る水上遊戯施設では、前述のアスレチック施設を地上ではなく海上に置き換えて形成したといえる。
前記浮き遊具1は、ターポリンやゴム被覆布などの気体不透過の可撓性シートを内部中空の袋状構造物に形成し、さらに該袋状構造物同士を接合することで種々の形状に造形している。図3には、種々の形状に形成された浮き遊具1の具体例が示されている。例えば、図3の浮き遊具1(c)は、滑り台とジャングルジムを組み合わせたような形状に形成されており、図3の浮き遊具1(e)は、遊戯者が浮き遊具1の上面を通過する際、わざとバランスを崩すような形状に形成されている。その他にも、図示はしないが、トランポリンを組み込んで遊戯者が浮き遊具1上でジャンプ可能に形成したものなどが造形されている。すなわち、これら浮き遊具1は、遊戯者が遊戯を楽しみ得るような所望の形状を任意に選択して造形することができる。ちなみに、図3(c)の浮き遊具1のサイズは、W4800mm×D5500mm×H9900mmに設定されており、図3(e)の浮き遊具1のサイズは、W3300mm×D3300mm×H350mmに設定されている。
このように、浮き遊具1は、種々の形状に造形されているが、それらのいずれもが有する共通構成部分があるので、次に当該部分について説明する。浮き遊具1には、図示はしないが、エアー注入口が設けられていて、当該エアー注入口から空気を注入し内部の圧力を増加させることで、浮き遊具1が膨張するようになっている。また、空気を充填した浮き遊具1は、内部空気圧により水に浮くようになっていると共に、エアーマットのような弾性を備えた状態となる。従って、遊戯者が浮き遊具1上を走行中に転倒するなどしても、その弾性により打撲するなどの心配はない。さらに、図5(a)に拡大して示されているように、各浮き遊具1の底面の外周縁やや内側、あるいは外側側部の適宜位置に適宜間隔を離して複数のD型形状のベース取付用金具5が固着されていて、ここに、金属製のスナップフック、あるいはカラビナと呼ばれる取付部材6を装着し得るようになっている。すなわち、前述のベース取付用金具5と取付部材6が浮き遊具1をベース枠体2に係止させる係止部材7として機能する。ここで、取付部材6の構成についてもう少し詳しく説明しておくと、取付部材6は、縦長略C字形状のフック本体6aにゲート部材6bを揺動可能に取り付けてなり、全体として略楕円形の環状に形成されている。また、取付部材6のゲート部材6bは、バネによってフック本体6aの開口を内側から閉じる方向に付勢されている。そのため、ゲート部材6bを外方から内側へ押圧すると、フック本体6aの開口が開放され、ゲート部材6bの押圧を止めると、バネの付勢力によりゲート部材6bがフック本体6aの開口を閉止するようになっている。従って、浮き遊具1をベース枠体2に係止する場合、ベース枠体2に浮き遊具1の取付部材6をワンタッチ的に係止させることができる。なお、浮き遊具1をベース枠体2に取り付けた場合、ベース枠体2の後述するベースロープ2a,2b及び筋ロープ2c、2dは、取付部材6の環内に、かなりの間隙をもって遊嵌された状態となる。
さらに、浮き遊具1は、複数の浮き遊具1を相互に連結し、ユニット化することができるようになっている。具体的には、浮き遊具1の底面外周縁やや内側、あるいは外側側部の適宜箇所に適宜間隔を離して複数のD型形状の遊具連結用金具8が固着されている。そして、連結しようとしている2つの浮き遊具1のそれぞれの遊具連結用金具8にバンジーロープと呼ばれる伸縮性を有する弾性部材からなる連結ロープ9(係着部材)を係止させることで2つの浮き遊具1を相互に連結できるようになっている。そして、この連結作業を他の浮き遊具1においても行うことにより、複数の浮き遊具1を相互に連結していき、任意の数の浮き遊具1を一つのユニットとすることができる。なお、図5に示されているように、浮き遊具1を連結した箇所には、その連結部分を隠す目的で、浮き遊具1と同素材のシート状のカバー10が装着されている。また、浮き遊具1の外側側部の適宜箇所に複数のD型形状のラダー取付用金具が固着されていて(不図示)、ここに、昇降ラダー11を装着し得るようになっている。さらに、浮き遊具1の底面中央部にD型形状のウエイト取付用金具が固着されていて、ここに、ウエイトバック12を吊下し得るようになっている。ちなみに、このウエイトバック12は、30kgに重量設定されており、浮き遊具1が風に煽られた際の浮き上がり等を防止する役割を果たすことになる。
なお、前記実施例では、複数の浮き遊具1を連結する際に使用する連結ロープ9について、伸縮性を有する素材を採用しているが、これにより、水上遊戯施設が受ける波の影響を軽減し、ひいては水上遊戯施設の安定性を維持することを可能としている。すなわち、仮に、複数の浮き遊具を伸縮性のない通常のロープ等によって連係させた場合、水上遊戯施設全体が波の動きに同調し、波が起きるたびに水上遊戯施設全体が傾いてしまうことになる。また、水上遊戯施設が大きな波を受けた場合、必然的に連結ロープに多大な力が掛かり、連結ロープを破断させてしまうことも起きかねない。この点、伸縮性を有する連結ロープを使用すれば、波の動きに対し、各々の浮き遊具が個々に動くことになり、水上遊戯施設全体の傾きを減少させることができ、また、連結ロープが波の動きに応じて伸縮することで波の力を吸収し、連結ロープが破断してしまうことを防ぐことができる。
前記ベース枠体2は、長尺部材、この実施形態では、直径16mmのポリエチレン製の4本のベースロープ2a,2a,2b,2bの端部を互いに連結することによって四角形の枠状に形成されている。また、枠状のベースロープ2a,2a及び2b,2bの内側中央に、これらベースロープ2a,2bと同素材の2本の筋ロープ2c,2dが設けられている。すなわち、四角形の枠体の2箇所の対向する二辺となるベースロープ2a,2a及び2b,2bのそれぞれに筋ロープ2c,2dが掛け渡されるように連結されていて、筋ロープ2c,2dが縦横方向に交差し、ベース枠体2は、平面視格子状になっている。ちなみに、これらロープの素材であるポリエチレンは、比重が軽いため、ベース枠体2を海上に設置すると、ベース枠体2自体が浮いて水面近くに位置することなる。なお、ベース枠体2の四隅のそれぞれにベースロープ用ブイ15が着脱自在に係止されている。これらベースロープ用ブイ15は、ポリ塩化ビニル製のシート材を略円柱形状にした袋体の内部に空気を充填して水に浮くように形成されていて、ベース枠体2を海上に設置した際、ベース枠体2の位置を確認するための目印としての役割を果たすことになる。ちなみに、図1及び2に示す水上遊戯施設は、比較的小型のもので、この施設で使用されるベース枠体2の外形寸法は、10m×10mに設定されている。もっとも、ベース枠体の外形寸法及び筋ロープの数は、水上遊戯施設の規模、換言すれば、ベース枠体に係止する浮き遊具の数に応じて任意に選択することができる。
なお、上記実施例におけるベース枠体2は、四角形の外形を形成するベースロープ2a,2bに筋ロープ2c,2dを横架させた例を示したが、筋ロープ2c,2dは、必ず設けなければならないわけではない。すなわち、例えば、ベース枠体2に浮き遊具1を最小単位である1つのみ設置するような場合には、筋ロープ2c,2dは不要である。
前記係留手段3は、ベース枠体2の下方近傍の海底に設置する底側設置アンカー20と、該底側設置アンカー20から延出されてベース枠体2に係止する第1の紐状部材21とからなる底側移動規制部3A、及びベース枠体2と対向する岸に設置する岸側設置アンカー22と、該岸側設置アンカー22から延出されてベース枠体2に係止する第2の紐状部材23とからなる岸側移動規制部3Bとによって構成されている。
前記底側設置アンカー20は、金属製の錨アンカーで、ベース枠体2の下方近傍の海底に沈設し、その重さと爪で海底に固定されるようになっている。これら底側設置アンカー20は、汀線と平行に配置(横方向に配置)されているベースロープ2a及び筋ロープ2cの両側端を仮想的に外方へ所定距離延出させた位置の直下となる海底にそれぞれ3箇所ずつと、汀線と垂直に配置(縦方向に配置)されているベースロープ2b及び筋ロープ2dの沖側端を仮想的に外方へ所定距離延出させた位置の直下となる海底に3箇所沈設されている。また、底側設置アンカー20の上方には、アンカーロープ24を介してアンカー用ブイ25が設けられている。これらアンカー用ブイ25は、ポリ塩化ビニル製のシート材を略円柱形状にした袋体の内部に空気を充填して水に浮くように形成されていて、底側設置アンカー20の沈設箇所の目印としての役割を果たすことになる。
前記第1の紐状部材21は、3種類の素材からなる部材を連結して形成されている。すなわち、その中央部分は、ポリエチレン製の一般的なロープ21aであるが、一方端側はステンレスチェーン(金属策条)21b、他方端側はバンジーロープと呼ばれる伸縮性を有する弾性部材21cにより形成されている。具体的には、ステンレスチェーン21bが、底側設置アンカー20から延出されており、弾性部材21cは、ベース枠体2に係止されている。また、弾性部材21cの端部には、図示はしないが、金属製のスナップフック、あるいはカラビナと呼ばれる取付部材が取着されている。従って、第1の紐状部材21はベース枠体2の被係止部にワンタッチ的に係止させることができる。ちなみに、この第1の紐状部材21の長さは、潮の干満による水位変動、すなわち、最大水位と最小水位を予め測定し、その測定結果に応じて決定されることになる。
なお、前述のとおり、第1の紐状部材21は、その端部を弾性部材21cにより形成しているが、これにより、水上遊戯施設が受ける波の影響を軽減し、ひいては水上遊戯施設の安定性を維持することを可能としている。すなわち、弾性部材21cが波の動きに応じて伸縮するため、波の力を吸収し、水上遊戯施設の全体的な揺れを軽減することができると共に、第1の紐状部材21に過剰な力が掛かって破断してしまうことを防止できる。さらに、満潮時に水位が予想外に上昇したとしても、弾性部材21cが延びるので、第1の紐状部材21を突っ張らせて破断させることも防止することができる。
前記岸側設置アンカー22は、袋状に形成され、その内部に砂を充填して重量を略100kgにした樹脂製バックであり、岸の砂中に埋設することで岸に固定されるようになっている。これら岸側設置アンカー22は、ベース枠体2の汀線と垂直に配置されているベースロープ2b及び筋ロープ2dの岸側端部を岸側へ仮想的に延長した位置の岸に3箇所設置されている。
前記第2の紐状部材23は、ポリエチレン製の一般的なロープであり、一方の端部に図示はしないが、金属製のスナップフック、あるいはカラビナと呼ばれる取付部材が取着されている。従って、第2の紐状部材23はベース枠体2の被係止部にワンタッチ的に係止させることができる。また、第2の紐状部材23の他方端部は、岸側設置アンカー22の上方に設けられた係止部22aに固着されている。なお、岸側設置アンカー22の近傍にポール26が立設されているが、これは岸側設置アンカー22を埋設した場所を明確化する役割を果たしている。さらに、第2の紐状部材23には、複数の誘導ブイ27が装着されている。ちなみに、遊戯者が岸から水上遊戯施設に移動するにあたり、ジェットスキーや小型ボートを使用することも可能であるが、第2の紐状部材23を伝って移動することもでき、この場合、第2の紐状部材23は、遊戯者の誘導用のロープとして機能することになる。
図6は、前記実施例の水上遊戯施設よりも大型に形成した他の実施例に係る水上遊戯施設を示しており、この水上遊戯施設は、そのベース枠体2の外形寸法が30m×50mに設定されている。また、この水上遊戯施設は、ベース枠体2に筋ロープ2c,2dが複数設けられていると共に、これら筋ロープ2c,2dがベースロープ2a,2b間に横架されていない箇所がある点で、前記実施例と異なっている。すなわち、図6に矢印で示した箇所は、縦方向の筋ロープ2dが横方向の筋ロープ2cに連結されていて、ベースロープ2aに掛け渡されていない。このように、ベース枠体2に複数の筋ロープ2c,2dを設けた場合、必ずしも筋ロープ2c,2dをベースロープ2a,2b間に横架させなくても良い。なお、図6に示されているように、水上遊戯施設は、岸からかなり離れた位置に(岸側設置アンカー22から60m)に設置される。これは、前述の小型の水上遊戯施設についてもいえることだが、岸から近い位置は、波の影響を受けやすく、水上遊戯施設を不安定にしてしまうこと、また、岸に近い箇所は、水深が浅いことが多く、水上遊戯施設から落下した遊戯者が怪我をしてしまうおそれがあるため、こうした問題を回避することを考慮している。
なお、上記実施形態の浮き遊具は、ターポリンやゴム被覆布で形成したものを例としてあげたが、これに限られず、気体不透過のものであれば、その素材を任意に選択可能である。また、ベース枠体を構成する長尺部材について、好適な例としてポリエチレン製のロープを示したが、これに限られるわけではなく、その他のロープ、あるいはパイプ状のものを使用することも可能である。さらに、前記実施形態では、ベース枠体を四角形の枠状に形成した例を示したが、それ以外の多角形、あるいは円形等、種々の枠形状にすることが可能である。また、底側設置アンカー及び岸側設置アンカーについても、上記実施形態に示したものに限られない。すなわち、ベース枠体の移動を規制できるアンカーであれば、その形状、材質等は自由に選択することができる。さらに、第1の紐状部材の素材も上述のものに限られず、任意に選択可能である。
1 浮き遊具
2 ベース枠体
2a ベースロープ(長尺部材)
2b ベースロープ(長尺部材)
2c 筋ロープ
2d 筋ロープ
3 係留手段
3A 底側移動規制部
3B 岸側移動規制部
9 連結ロープ
20 底側設置アンカー
21 第1の紐状部材
21c 弾性部材
22 岸側設置アンカー
23 第2の紐状部材
2 ベース枠体
2a ベースロープ(長尺部材)
2b ベースロープ(長尺部材)
2c 筋ロープ
2d 筋ロープ
3 係留手段
3A 底側移動規制部
3B 岸側移動規制部
9 連結ロープ
20 底側設置アンカー
21 第1の紐状部材
21c 弾性部材
22 岸側設置アンカー
23 第2の紐状部材
Claims (7)
- 海や湖沼などに設置される水上遊戯施設であって、
内部に気体が充填されて浮くように形成された浮き遊具と、前記浮き遊具を係止するために岸から所定距離を離した水面近くに配置されるベース枠体と、前記ベース枠体を係留する係留手段とを備え、
前記浮き遊具は、前記ベース枠体に着脱自在に係止し得るようになっていることを特徴とする水上遊戯施設。 - 前記ベース枠体は、長尺部材により枠状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の水上遊戯施設。
- 前記係留手段は、底側移動規制部と岸側移動規制部とを備え、
前記底側移動規制部は、前記ベース枠体の下方近傍の水底に設置する底側設置アンカーと、前記底側設置アンカーから延出されて前記ベース枠体に係止する第1の紐状部材とからなり、
前記岸側移動規制部は、前記ベース枠体と対向する岸に設置する岸側設置アンカーと、前記岸側設置アンカーから延出されて前記ベース枠体に係止する第2の紐状部材とからなっていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の水上遊戯施設。 - 前記第1の紐状部材の前記ベース枠体側の端部が伸縮性を有する弾性部材により形成されていることを特徴とする請求項3記載の水上遊戯施設。
- 前記ベース枠体は複数の浮き遊具を係止可能になっており、これら複数の浮き遊具は係着部材により相互に連結可能になっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水上遊戯施設。
- 前記係着部材は、伸縮性を有する弾性部材により形成されていることを特徴とする請求項5記載の水上遊戯施設。
- 前記ベース枠体の内側に筋ロープを横架させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水上遊戯施設。
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---|---|---|---|
JP2020194951A JP2021037954A (ja) | 2020-11-25 | 2020-11-25 | 水上遊戯施設 |
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JP2020194951A JP2021037954A (ja) | 2020-11-25 | 2020-11-25 | 水上遊戯施設 |
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- 2020-11-25 JP JP2020194951A patent/JP2021037954A/ja active Pending
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