JP2021036835A - エミッタおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】流路内に異物が堆積することを抑制することができるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供すること。
【解決手段】本発明のエミッタは、前記灌漑用液体を取り入れるための第1の貫通孔を含む取水部と、前記吐出口に面して配置され、前記灌漑用液体を吐出するための吐出部と、前記取水部および前記吐出部を繋ぎ、前記灌漑用液体を流通させるための流路と、を有する。前記流路は、前記灌漑用液体の流れ方向において、前記第1の貫通孔から取り入れられた前記灌漑用液体の圧力を減圧させる減圧流路を含む。前記エミッタは、外部と前記減圧流路とに開口する第2の貫通孔をさらに有する。前記減圧流路を流れる前記灌漑用液体の流れ方向と、前記第2貫通孔から前記減圧流路内に流れ込む前記灌漑用液体の流れ方向とは、非平行である。
【選択図】図3

Description

本発明は、エミッタおよび当該エミッタを有する点滴灌漑用チューブに関する。
以前から、植物の栽培方法の一つとして点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法とは、植物が植えられている土壌に点滴灌漑用チューブを配置し、点滴灌漑用チューブから土壌へ、水や液体肥料などの灌漑用液体を滴下する方法である。近年、点滴灌漑法は、灌漑用液体の消費量を最小限にすることが可能であるため、特に注目されている。
点滴灌漑用チューブは、通常、灌漑用液体が吐出される複数の貫通孔が形成されたチューブと、各貫通孔から灌漑用液体を吐出するための複数のエミッタ(「ドリッパ」ともいう)を有する。また、エミッタの種類としては、チューブの内壁面に接合して使用されるエミッタ(例えば、特許文献1参照)と、チューブに外側から突き刺して使用されるエミッタとが知られている。
図1は、特許文献1に記載されている、導管の内面に接合して使用されるエミッタ1の構成を示す斜視図である。図1に示されるように、エミッタ1は、灌漑用液体を取り入れるための取水口3と、灌漑用液体を排出するための吐出口4と、これらを繋ぐ流路2とを含む。流路2は、灌漑用液体の流れ方向に、流路2の側面の両側から交互に突出している複数の凸部5を有する。なお、エミッタ1は、プラスチック材料で構成されている。
特許文献1に記載のエミッタ1は、流路2が形成されている面がチューブの内面に接合された状態で使用される。特許文献1に記載のエミッタ1を使用した点滴灌漑用チューブは、所望の流量で灌漑用液体を供給することができるとともに、流路2内に砂粒や沈殿物などの異物が堆積して、詰まるのを抑制することができるとされている。
特開平5−276841号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエミッタ1では、流路2内において隣接する凸部5同士の間などに異物が堆積することがあり、依然として、異物の堆積による目詰まりを生じることがあった。
一般的に、流路に堆積した異物を除去する方法として、流路内に高圧水流を付与する方法(フラッシング)がある。しかしながら、特許文献1に記載のエミッタ1に高圧水流を付与しても、流路に堆積した異物を十分には除去することができなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、流路内に異物が堆積することを抑制できるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供することを目的とする。
本発明のエミッタは、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面の、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されたときに、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、前記灌漑用液体を取り入れるための第1の貫通孔を含む取水部と、前記吐出口に面して配置され、前記灌漑用液体を吐出するための吐出部と、前記取水部および前記吐出部を繋ぎ、前記灌漑用液体を流通させるための流路と、を有し、前記流路は、前記第1の貫通孔から取り入れられた前記灌漑用液体の圧力を減圧させるための減圧流路を含み、前記エミッタは、外部と前記減圧流路とに開口する第2の貫通孔をさらに有し、前記減圧流路を流れる前記灌漑用液体の流れ方向と、前記第2の貫通孔から前記減圧流路内に流れ込む前記灌漑用液体の流れ方向とは、非平行である。
また、本発明の点滴灌漑用チューブは、灌漑用液体を吐出する吐出口を有するチューブと、前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、本発明に係るエミッタと、を有する。
本発明によれば、流路内に異物が堆積することを抑制できるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供することできる。
図1は、従来のエミッタの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブの構成を示す図である。 図3A〜3Cは、本実施の形態1に係るエミッタの構成を示す図である。 図4は、実施の形態1に係るエミッタの断面図である。 図5は、実施の形態1に係るエミッタの断面図である。 図6は、実施の形態2に係る点滴灌漑用チューブの構成を示す図である。 図7A〜7Cは、実施の形態2に係るエミッタの構成を示す図である。 図8は、実施の形態2に係るエミッタの減圧流路の部分拡大斜視図である。 図9Aおよび9Bは、実施の形態2に係るエミッタの断面図である。 図10A〜10Cは、変形例に係るエミッタの減圧流路の部分拡大図である。 図11Aおよび11Bは、変形例に係るエミッタの減圧流路の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
(点滴灌漑用チューブの構成)
図2は、実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブ100の長軸方向における断面図である。図2に示されるように、点滴灌漑用チューブ100は、チューブ110およびエミッタ120を有する。
チューブ110は、灌漑用液体を流すための管である。チューブ110の材料は、特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の材料は、ポリエチレンである。チューブ110の管壁には、チューブ110の軸方向において所定の間隔(例えば、200〜500mm)で灌漑用液体を吐出するための複数の吐出口112が形成されている。吐出口112の開口部の直径は、灌漑用液体を吐出することができれば特に限定されない。本実施の形態では、吐出口112の開口部の直径は、1.5mmである。チューブ110の内壁面の吐出口112に対応する位置には、エミッタ120(後述)がそれぞれ接合される。チューブ110の軸方向に垂直な断面形状および断面積は、チューブ110の内部にエミッタ120を配置することができれば特に限定されない。
(エミッタの構成)
図3Aは、実施の形態1に係るエミッタ120の平面図であり、図3Bは、エミッタ120の底面図であり、図3Cは、エミッタ120の右側面図である。図4は、図3Aに示されるA−A線の断面図である。図5は、図3Aに示されるB−B線の断面図である。
エミッタ120は、灌漑用液体を流通させるチューブ110の内壁面の、チューブ110の内外を連通する吐出口112に対応する位置に接合される(図2参照)。図3Aおよび3Bに示されるように、エミッタ120は、灌漑用液体を取り入れるための第1の貫通孔131を含む取水部130と、点滴灌漑用チューブ100の吐出口112に面して配置され、灌漑用液体を吐出するための吐出部140と、取水部130と吐出部140とを繋ぎ、取水部130から取り込んだ灌漑用液体を吐出部140まで流通させるための流路150と、を有する。流路150は、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させるための減圧流路151と、減圧流路151で減圧された灌漑用液体の流量を調整するための流量減少部160と、を有する。また、エミッタ120は、外部と減圧流路151とに開口する第2の貫通孔152をさらに有する。ここで、「外部」とは、エミッタ120外の空間を意味し、エミッタ120がチューブ110の内壁面に接合されている場合は灌漑用液体が流通しているチューブ110内の空間を意味する。
本実施の形態に係るエミッタ120は、エミッタ本体123の収容部に内側部材124を収容することで製造される。エミッタ本体123は、取水部130および流路150の一部(主として減圧流路151)を含む。内側部材124は、吐出部140および流路150の一部を含む。流量減少部160は、エミッタ本体123の流量減少用凹部161およびダイヤフラム部162(後述)と、台座163、流量減少用貫通孔164および内側部材124の連絡溝165により構成される。
取水部130は、エミッタ120の表面121に長軸方向に沿って配置されている。取水部130は、複数の第1の貫通孔131、取水側スクリーン部132を有する。また、本実施の形態では、取水部130(取水側スクリーン部132)には、第2の貫通孔152の開口部153も配置されている。
第1の貫通孔131は、取水用凹部133の底面に形成されている。第1の貫通孔131の形状および数は、取水用凹部133の内部に取り込まれた灌漑用液体をエミッタ120内に取り込むことができれば、特に限定されない。本実施の形態では、第1の貫通孔131は、取水用凹部133の底面に、エミッタ120の長軸方向に沿って形成された2つの長孔である。それぞれの長孔は、複数の凸条134により部分的に覆われているため、表側から見た場合、第1の貫通孔131は、多数の貫通孔に分かれているように見える(図3B参照)。
取水側スクリーン部132は、エミッタ120に取り入れられる灌漑用液体中の異物が取水用凹部133内に侵入することを防止する。取水側スクリーン部132は、チューブ110内に対して開口しており、取水用凹部133および複数の凸条134を有する。
取水用凹部133は、エミッタの表面121に形成されている凹部である。取水用凹部133の深さは、特に限定されず、エミッタ120の大きさによって適宜設定される。取水用凹部133の底面上には、複数の凸条134が形成されており、取水用凹部133の底面には、第1の貫通孔131が形成されている。また、取水用凹部133の底面には、第2の貫通孔152の開口部153が配置されている(図3Aおよび図4参照)。
取水用凹部133に配置されている、第2の貫通孔152の開口部153の大きさは、減圧流路151内において堆積した異物を除去できる程度に灌漑用液体を取り込むことができれば、特に限定されない。また、第2の貫通孔152の開口部153の数および形状も、特に限定されない。
複数の凸条134は、取水用凹部133の底面上に配置されている。凸条134の配置および数は、取水部130が取水用凹部133の開口部側から灌漑用液体を取り入れつつ、灌漑用液体中の異物の侵入を防止することができれば特に限定されない。本実施の形態では、複数の凸条134は、凸条134の長軸方向がエミッタ120の短軸方向に沿うように配列されている。隣接する凸条134間の間隔は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。また、図3Aにおいて、取水部130の中央で見られるように、複数の凸条134は、互いに融合していてもよい。
チューブ110内を流れてきた灌漑用液体は、取水側スクリーン部132によって異物が取水用凹部133内に侵入することが防止されつつ、主として第1の貫通孔131からエミッタ120内に取り込まれる。取水部130の第1の貫通孔131から取り込まれた灌漑用液体は、減圧流路151に導かれる。
減圧流路151は、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させる。たとえば、減圧流路151は、灌漑用液体の圧力を減圧させるための複数の凸部を有する。減圧流路151に配置される複数の凸部の数および形状は、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させることができれば、特に限定されない。
本実施の形態では、減圧流路151は、灌漑用液体の流れ方向(図3Bにおいて矢印で示す)において、互いに対向する2つの側面154から交互に突出している複数の凸部155を有する。減圧流路151には、第2の貫通孔152の開口部156が配置されている(図3Bおよび図4参照)。
本実施の形態では、減圧流路151は、エミッタ120の裏面122において、エミッタ120の長軸方向に沿って形成されている。減圧流路151の下流端には、流量減少部160が接続されている。減圧流路151は、エミッタの裏面122とチューブ110の内壁面とが接合されることにより形成される。取水部130から取り込まれた灌漑用液体は、減圧流路151を通って、流量減少部160に流れる。
減圧流路151は、互いに対向する2つの側面154と、底面とを有する。ここで「減圧流路151の底面」とは、2つの側面154とは異なる面であって、エミッタ120をチューブ110の内壁面に接合したときにチューブ110の内壁面と対向する面を意味する。互いに対向する2つの側面154は、それぞれ複数の凸部155を有する。そして、一方の側面154の側面に配置された凸部155と、他方の側面154に配置された凸部155とが、減圧流路151内における灌漑用液体の流れ方向(図3Bにおいて矢印で示す)において交互に配置されている(図3B参照)。
凸部155の形状は、特に限定されず、略四角柱状であってもよいし、略三角柱状であってもよい。減圧流路151内に異物を堆積させにくくする観点では、凸部155の形状は、略三角柱状であることが好ましい。また、減圧流路151内に異物を堆積させにくくする観点では、凸部155は、平面視されたときに、その先端が減圧流路151の中心線Lを越えないように配置されていることが好ましい(図3B参照)。
減圧流路151には、第2の貫通孔152の開口部156が配置されている。第2の貫通孔152は、減圧流路151を流れる灌漑用液体の流れ方向と、第2の貫通孔152から減圧流路151内に流れ込む灌漑用液体の流れ方向とが非平行となるように配置されている。本実施の形態では、第2の貫通孔152の開口部156は、減圧流路151の底面に配置されている。第2の貫通孔152の開口部156の位置は、特に限定されないが、2つの側面154のうちの一方の側面154から突出している互いに隣接する2つの凸部155の間であることが好ましい。また、第2の貫通孔152の開口部156は、灌漑用液体の流れ方向において一方の側面154から突出している2つの凸部155の間に位置する、2つの側面154のうちの他方の側面から突出している凸部155よりも、灌漑用液体の流れ方向において上流側に配置されていることがより好ましい。開口部156には、第2の貫通孔152の取水部130側の開口部153から取り込まれた灌漑用液体が、第2の貫通孔152を介して導かれる(図3Bおよび図4参照)。開口部156から減圧流路151内に灌漑用液体を導くことにより、減圧流路151内に異物が堆積することを抑制することができる。
流量減少部160は、減圧流路151の下流端に接続されており、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて灌漑用液体の流量を減少させつつ、灌漑用液体を吐出部140に送る。流量減少部160の構成は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、図5に示すように、流量減少部160は、流量減少用凹部161と、ダイヤフラム162と、台座163と、流量減少用貫通孔164と、連絡溝165と、台座支持部166と、を有する。流量減少用凹部161およびダイヤフラム162は、エミッタ本体123に設けられており、台座163、流量減少用貫通孔164、連絡溝165および台座支持部166は、内側部材124に設けられている。エミッタ本体123の収容部に内側部材124を収容することで、ダイヤフラム162と台座163とが対向し、流量減少部160が構成される。流量減少部160では、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、ダイヤフラム162が変形することで灌漑用液体の流量が制御される。
流量減少用凹部161は、減圧流路151の下流端に接続されている凹部である。流量減少用凹部161とチューブ110内の空間との間に、ダイヤフラム162が配置されている。したがって、流量減少用凹部161内に流れてきた灌漑用液体は、チューブ110内に流出しない。台座163は、ダイヤフラム162と対向するように配置されている。流量減少用貫通孔164は、台座163に開口部を有し、流量減少用凹部161と吐出部140とを連通するように設けられている。ダイヤフラム162は、チューブ110内の圧力が低い場合は台座163に接触しないように、かつチューブ110内の圧力が高い場合は撓んで台座163に接触するように配置されている。流量減少用貫通孔164の台座163側の開口部は、ダイヤフラム162が台座163に接触したときに塞がれる位置に配置されている。連絡溝165は、ダイヤフラム162が流量減少用貫通孔164の開口部を塞いでいても流量減少用凹部161内の灌漑用液体が流量減少用貫通孔164に流れることができるように台座163に形成された溝である。連絡溝165の一方の端部は、流量減少用貫通孔164に接続されており、他方の端部は、チューブ110内の圧力が高い場合であってもダイヤフラム162が接触できない台座163の領域に配置されている。台座支持部166は、台座163の裏側に配置されており、エミッタ120をチューブ110の内壁面に接合したときにチューブ110の内壁面に当接する。台座支持部166は、ダイヤフラム162が台座163を押圧しても台座163が撓まないように台座163を支持する。
吐出部140は、エミッタ120の裏面122に配置された凹部であり、流量減少部160の下流端に接続されている。エミッタ120は、吐出部140がチューブ110の吐出口112に対向するようにチューブ110の内壁面に接合される(図2参照)。吐出部140は、流量減少部160において流量を制御された灌漑用液体をチューブ110の吐出口112に送る。吐出部140の構成は、前述の機能を発揮することができれば、特に限定されない。また、吐出部140の平面視形状は、特に限定されず、例えば略矩形である。
エミッタ120は、可撓性を有する材料で構成されてもよいし、可撓性を有しない材料で構成されてもよい。ダイヤフラム162は、可撓性を有していることが好ましいことから、ダイヤフラム162を含むエミッタ本体123は、可撓性を有する材料で構成されていることが好ましい。エミッタ120を構成する材料の例には、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアセタールなどが含まれる。本実施の形態では、エミッタ120を構成する材料は、例えば、高密度ポリエチレンである。
(点滴灌漑用チューブおよびエミッタの動作)
次に、点滴灌漑用チューブ100の動作について説明する。まず、チューブ110内に灌漑用液体が送液される。灌漑用液体の例には、水、液体肥料、農薬およびこれらの混合液が含まれる。点滴灌漑用チューブ100へ送液される灌漑用液体の圧力は、簡易に点滴灌漑法を導入できるように、またチューブ110およびエミッタ120の破損を防止するため、0.1MPa以下であることが好ましい。チューブ110内の灌漑用液体は、取水部130からエミッタ120内に取り込まれる。具体的には、チューブ110内の灌漑用液体は、隣接する凸条134間の隙間から取水用凹部133に入り込み、第1の貫通孔131を通過する。このとき、取水部130は、取水側スクリーン部132(隣接する凸条134間の隙間)を有しているため、灌漑用液体中の異物をある程度除去することができる。
取水部130から取り込まれた灌漑用液体は、減圧流路151で減圧された上で流量減少部160に到達する。また、第2の貫通孔152の取水部130側の開口部153から取り込まれた灌漑用液体が、第2の貫通孔152を介して、減圧流路151に流れ込む。これにより、減圧流路151内における異物による目詰まりを抑制することができる。流量減少部160では、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、ダイヤフラム162が変形してダイヤフラム162と台座163との間隔が変化することで灌漑用液体の流量が制御される。流量減少部160から吐出部140に流れ込んだ灌漑用液体は、チューブ110の吐出口112からチューブ110外に吐出される。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係るエミッタ120では、第2の貫通孔152から減圧流路151に直接灌漑用液体が流れ込むので、減圧流路151内における灌漑用液体の流れが複雑になり、減圧流路151内(特に2つの凸部155の間の異物が堆積しやすい領域)に異物が堆積することを抑制できる。したがって、本実施の形態に係るエミッタ120は、減圧流路151に高圧水流を流してフラッシングを行わなくても、長期間使用することができる。
また、本実施の形態に係るエミッタ120では、第1の貫通孔131だけでなく第2の貫通孔152からもエミッタ120内に灌漑用液体を取り込むため、第1の貫通孔131の数および大きさを小さくすることもできる。
なお、本実施の形態では、第2の貫通孔152の外部側の開口部153が取水部130に配置されている例について説明したが、第2の貫通孔152の開口部153の位置は、これに限定されない。たとえば、第2の貫通孔152の開口部153は、エミッタ120の表面121の取水部130以外の領域に配置されていてもよいし、エミッタ120の側面(表面121および裏面122以外の面)に配置されていてもよい。
[実施の形態2]
(点滴灌漑用チューブの構成)
実施の形態2に係るエミッタ200は、外部と減圧流路151とに開口する第2の貫通孔210の位置のみが実施の形態1に係るエミッタ120と異なる。そこで、実施の形態1に係るエミッタ120と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6は、実施の形態2に係る点滴灌漑用チューブ100の長軸方向における断面図である。図6に示されるように、点滴灌漑用チューブ100は、チューブ110およびエミッタ200を有する。
(エミッタの構成)
図7Aは、本実施の形態に係るエミッタ200の平面図であり、図7Bは、エミッタ200の底面図であり、図7Cは、エミッタ200の右側面図である。図8は、減圧流路151の部分拡大斜視図である。図9Aは、図7AのC−C線の断面図であり、図9Bは、図7AのD−D線の断面図である。
エミッタ200は、灌漑用液体を流通させるチューブ110の内壁面の、チューブ110の内外を連通する吐出口112に対応する位置に接合される(図6参照)。図7Aおよび7Bに示されるように、エミッタ200は、灌漑用液体を取り入れるための第1の貫通孔131を含む取水部130と、点滴灌漑用チューブ100の吐出口112に面して配置され、灌漑用液体を吐出するための吐出部140と、取水部130と吐出部140とを繋ぎ、取水部130から取り込んだ灌漑用液体を吐出部140まで流通させるための流路150と、を有する。流路150は、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させるための減圧流路151と、減圧流路151で減圧された灌漑用液体の流量を調整するための流量減少部160と、を有する。また、エミッタ200は、外部と減圧流路151とに開口する第2の貫通孔210をさらに有する。
本実施の形態に係るエミッタ200も、エミッタ本体123の収容部に内側部材124を収容することで製造される。エミッタ本体123は、取水部130および流路150の一部(主として減圧流路151)を含む。内側部材124は、吐出部140および流路150の一部を含む。流量減少部160は、エミッタ本体123の流量減少用凹部161およびダイヤフラム部162(後述)と、台座163、流量減少用貫通孔164および内側部材124の連絡溝165により構成される。
取水部130は、エミッタ200の表面220に長軸方向に沿って配置されている。取水部130は、複数の第1の貫通孔131、取水側スクリーン部132を有する。また、本実施の形態では、取水部130(取水側スクリーン部132)には、第2の貫通孔210の開口部211も配置されている。
第2の貫通孔210の開口部211の大きさは、減圧流路151内において堆積した異物を除去できる程度に灌漑用液体を取り込むことができれば、特に限定されない。また、第2の貫通孔210の開口部211の数および形状も、特に限定されない。
減圧流路151は、灌漑用液体の流れ方向(図7Bにおいて矢印で示す)において、互いに対向する2つの側面から交互に突出している複数の凸部155を有し、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させる。減圧流路151には、第2の貫通孔210の開口部212が配置されている(図8、図9Aおよび9B参照)。
本実施の形態においても、減圧流路151は、エミッタ200の裏面230において、エミッタ200の長軸方向に沿って形成されている。減圧流路151の下流端には、流量減少部160が接続されている。減圧流路151は、エミッタの裏面230とチューブ110の内壁面とが接合されることにより形成される。取水部130から取り込まれた灌漑用液体は、減圧流路151を通って、流量減少部160に流れる。
減圧流路151は、互いに対向する2つの側面154と、底面とを有する。互いに対向する2つの側面154は、それぞれ複数の凸部155を有する。そして、一方の側面154に配置された凸部155と、他方の側面154に配置された凸部155とが、減圧流路151内における灌漑用液体の流れ方向(図7Bにおいて矢印で示す)において交互に配置されている(図7B参照)。
減圧流路151には、第2の貫通孔210の開口部212が配置されている。第2の貫通孔210は、減圧流路151を流れる灌漑用液体の流れ方向と、第2の貫通孔210から減圧流路151内に流れ込む灌漑用液体の流れ方向とが非平行となるように配置されている。本実施の形態では、第2の貫通孔210の開口部212は、凸部155の表面に配置されている。第2の貫通孔210の開口部212の位置は、特に限定されないが、2つの側面154のうちの一方の側面154から突出している互いに隣接する2つの凸部155の間であることが好ましい。また、第2の貫通孔210の開口部212は、灌漑用液体の流れ方向において一方の側面154から突出している2つの凸部155の間に位置する、2つの側面154のうちの他方の側面から突出している凸部155よりも、灌漑用液体の流れ方向において上流側に配置されていることがより好ましい。すなわち、図8に示すように、第2の貫通孔210の開口部212は、凸部155の表面のうち、下流側に面する面に配置されていることが好ましい。また、本実施の形態では、第2の貫通孔210の開口部212は、凸部155の表面のうち、凸部155の基端部近傍に配置されていることが好ましい。開口部212には、第2の貫通孔210の取水部130側の開口部211から取り込まれた灌漑用液体が、第2の貫通孔210を介して導かれる(図9B参照)。開口部212から減圧流路151内に灌漑用液体を導くことにより、減圧流路151路内に異物が堆積することを抑制することができる。
(効果)
本実施の形態に係るエミッタ200も、実施の形態1に係るエミッタ100と同様の効果を有する。
[変形例]
上記各実施の形態では、互いに対向する2つの側面154から交互に突出している複数の凸部155を有する減圧流路151を有するエミッタ120、200について説明したが、本発明に係るエミッタはこれに限定されない。たとえば、減圧流路151の構成は、第1の貫通孔131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させることができれば特に限定されない。図10A〜10C、図11Aおよび11Bは、減圧流路151の変形例を示す図である。図10Aおよび10Bは、変形例に係るエミッタの減圧流路151の部分拡大底面図であり、図10Cは、図10Bの変形例に係るエミッタの減圧流路151のE−E線の部分拡大断面図である。図11Aおよび11Bは、変形例に係るエミッタの減圧流路151の部分拡大底面図である。
図10Aに示されるように、減圧流路151は、底面157からチューブ110の内壁面に向かって突出する複数の円柱状の凸部155を有していてもよい。また、図10Bおよび10Cに示されるように、減圧流路151の底面157からチューブ110の内壁面に向かって突出する複数の角柱状の凸部155を有していてもよい。また、図11Aに示されるように、互いに対向する2つの側面154から互いに対向するように突出する一対の凸部155を有していてもよい。また、図11Bに示されるように、減圧流路151は、互いに対向する2つの側面154から互いに対向するように突出する複数対の凸部155を有していてもよい。図10A〜図10Cおよび図11Aおよび11Bに示される減圧流路151においても、流路内に侵入した異物が堆積しやすい場所に第2の貫通孔の開口部(不図示)が配置される。
本発明によれば、流路内に異物が堆積することを抑制することができるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供することができる。これにより、点滴灌漑や耐久試験などの、長期の滴下を要する技術分野への上記エミッタの普及および当該技術分野のさらなる発展が期待される。
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
112 吐出口
120、200 エミッタ
121、220 表面
122、230 裏面
123 エミッタ本体
124 内側部材
130 取水部
131 第1の貫通孔
132 取水側スクリーン部
133 取水用凹部
134 凸条
140 吐出部
150 流路
151 減圧流路
152、210 第2の貫通孔
153、211 第2の貫通孔の開口部(取水部側)
154 側面
155 凸部
156、212 第2の貫通孔の開口部(減圧流路側)
157 減圧流路の底面
160 流量減少部
161 流量減少用凹部
162 ダイヤフラム
163 台座
164 流量減少用貫通孔
165 連絡溝
166 台座支持部

Claims (8)

  1. 灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面の、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されたときに、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、
    前記灌漑用液体を取り入れるための第1の貫通孔を含む取水部と、
    前記吐出口に面して配置され、前記灌漑用液体を吐出するための吐出部と、
    前記取水部および前記吐出部を繋ぎ、前記灌漑用液体を流通させるための流路と、
    を有し、
    前記流路は、前記第1の貫通孔から取り入れられた前記灌漑用液体の圧力を減圧させるための減圧流路を含み、
    前記エミッタは、外部と前記減圧流路とに開口する第2の貫通孔をさらに有し、
    前記減圧流路を流れる前記灌漑用液体の流れ方向と、前記第2の貫通孔から前記減圧流路内に流れ込む前記灌漑用液体の流れ方向とは、非平行である、
    エミッタ。
  2. 前記減圧流路は、複数の凸部を有する、請求項1に記載のエミッタ。
  3. 前記複数の凸部は、前記減圧流路の互いに対向する2つの側面から、前記減圧流路内における前記灌漑用液体の流れ方向において交互に突出している、請求項2に記載のエミッタ。
  4. 前記第2の貫通孔の前記減圧流路側の開口部は、前記2つの側面のうちの一方の側面から突出している互いに隣接する2つの前記凸部の間に配置されている、請求項3に記載のエミッタ。
  5. 前記第2の貫通孔の前記減圧流路側の開口部は、前記灌漑用液体の流れ方向において前記2つの凸部の間に位置する、前記2つの側面のうちの他方の側面から突出している前記凸部よりも、前記灌漑用液体の流れ方向において上流側に配置されている、請求項4に記載のエミッタ。
  6. 前記第2の貫通孔の前記減圧流路側の開口部は、前記減圧流路の底面に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエミッタ。
  7. 前記第2の貫通孔の前記減圧流路側の開口部は、前記凸部の表面に配置されている、請求項2〜5のいずれか一項に記載のエミッタ。
  8. 灌漑用液体を吐出する吐出口を有するチューブと、
    前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエミッタと、
    を有する、点滴灌漑用チューブ。
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