JP2021036364A - プラント監視制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】プラント制御装置の種別を意識することなく、同一の制御プログラムから制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定することが可能な実行コードを生成することができ、監視操作装置から制御プログラムの実行状態を監視可能なプラント監視制御システムを得る。【解決手段】エンジニアリングツールは、制御プログラムの各演算要素の演算値、出力値を保持するアドレス管理テーブルを備えるとともに、制御プログラム中の一部の演算要素を停止して、当該演算の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置に対して、当該演算の出力を固定するロジックを付加した実行コードを生成するコンパイラを備え、監視操作装置は、エンジニアリングツールと同一のアドレス管理テーブルを備えるとともに、プラント制御装置の制御プログラムの実行状態を監視するようにした。【選択図】図1

Description

本願は、プラント監視制御システムに関するものである。
従来のプラント監視制御システムにおいては、プラントの各種機器を制御する複数台のプラント制御装置、各プラント制御装置からプラントデータを収集してプラントの状態を監視するともに、プラント制御装置を操作する監視操作装置、プラント制御装置で実行する制御プログラムを作成するためのエンジニアリングツールを備え、これらプラント制御装置、監視操作装置、エンジニアリングツールをネットワークで接続して構成されている。
このようなプラント監視制御システムにおいて、プラント制御装置はプラントの各種機器を制御するため、制御プログラムは書き換え可能となっている。このとき、各プラント制御装置は機種ごとにアーキテクチャが異なる場合がある。例えば、プラント制御装置メーカの違いによって異なる場合、あるいは同一メーカでも新旧機種の違いによって異なる場合がある。そのため、アーキテクチャの違いにより、制御プログラムをそれぞれ作成する必要がある。
また、アーキテクチャの違いによりプラント制御装置で提供されていない機能について、個別に制御プログラムで作成する必要があった。例えば、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して当該演算の出力を固定するという機能に対して、あるアーキテクチャにおいて提供されていない場合、当該機種に対して、必要に応じて個別に制御プログラムで作成しなくてはならなかった。
このように、従来技術において、プラント監視制御システムを使用するユーザは、各プラント制御装置について、プラントの各種機器を制御するための制御プログラムを作成する場合には、各プラント制御装置のアーキテクチャを理解した上で、プログラミングを個別に行うことが必要であった。
これに対し、例えば特許文献1においては、プラント制御装置のアーキテクチャが異なることにより、制御プログラムのアドレス体系が異なる場合でも、ユーザはその相違を意識することなく、ある特定機種のプラント制御装置のアドレス体系にて制御プログラムを作成するだけでよく、機種ごとに制御プログラムを作成する必要はなく、共通のアドレス体系に基づいて制御プログラムを生成可能としている。
特開2006−127069号公報
従来のプラント監視制御システムは以上のように構成されているので、プラント監視制御システムを使用するユーザはプラント制御装置の機種によってアーキテクチャが異なる場合には、使用するプラント制御装置のアーキテクチャを理解したうえで、機種ごとに個別に制御プログラムを作成する必要があった。そのため、プラント監視制御システムを使用するユーザの負担が大きく、エンジニアリング作業効率が悪いなどの問題点があった。
また、特許文献1では、プラント制御装置の機種ごとにアドレス体系が異なる場合でも、共通のアドレス体系に基づいて制御プログラムが作成できるという利点がある。しかし、アーキテクチャの違いによりプラント制御装置で提供されていない機能については、その機能を追加するために個別に制御プログラムで作成する必要がある。
特に、プラント監視制御システムにおいては、制御プログラムのテストを行う場合及びプラントの調整を行う場合に演算の出力を固定する機能が必要であり、この機能が提供されている機種と提供されていない機種があると、後者の機種に機能を追加することの負担が大きいあるいは制御プログラムのテスト及びプラントの調整を行った場合の復旧作業の負担が大きいという課題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、プラント制御装置の機種によって提供されていない、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定する機能について、ユーザはその相違を意識することなく、同一のエンジニアリングツール、同一のプログラミング言語でプログラムを作成することが可能なプラント監視制御システムを提供することを目的とする。
本願に開示されるプラント監視制御システムは、プラントの各種機器を制御する複数台のプラント制御装置、前記各プラント制御装置からプラントデータを収集して前記プラントの状態を監視するともに、前記各プラント制御装置を操作する監視操作装置、及び制御プログラムから前記各プラント制御装置で実行する実行コードを生成するコンパイラを有するエンジニアリングツールを備え、前記複数台のプラント制御装置、前記監視操作装置及び前記エンジニアリングツールがネットワークで接続されて構成されるプラント監視制御システムにおいて、前記エンジニアリングツールは、前記制御プログラムの各演算要素の演算値及び出力値を保持するアドレス管理テーブルを備え、前記コンパイラは前記プラント制御装置のうち、前記制御プログラム中の一部の前記演算要素を停止して当該演算要素の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置の実行コードに対して、前記アドレス管理テーブルを基に停止する前記演算要素の出力を固定するロジックを付加した前記実行コードを生成するものである。
本願に開示されるプラント監視制御システムによれば、プラント制御装置の機種によって提供されていない、制御プログラムの演算要素のうち一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定する機能について、同一のエンジニアリングツール、同一のプログラミング言語でプログラムを作成することが可能となり、ユーザの負担を大幅に軽減し、エンジニアリング効率を向上させるプラント監視制御システムを提供することが可能となる。
実施の形態1に係るプラント監視制御システムを示す構成図である。 プラント制御装置で実行される制御プログラムの一例を示す図である。 プラント制御装置で実行される別の制御プログラムの一例を示す図である。 プラント制御装置で実行される実行コードの一例を示す図である。 実施の形態1に係るプラント監視制御システムにおけるアドレス管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1に係るプラント監視制御システムにより追記された実行される実行コードの一例を示す図である。 実施の形態3に係るプラント監視制御システムの監視操作装置の構成を示す図である。 プラント制御装置で実行される別の制御プログラムの一例を示す図である。 出力値管理テーブルの一例を示す図である。
以下、本願で開示されるプラント監視制御システムの実施の形態について図を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。本願で開示されるプラント監視制御システムは、発電システム、水処理システム、産業システム等のプラントに適用され、特に複数機種のプラント制御装置を備えたプラント監視制御システムに対するエンジニアリング作業の効率化、保守作業の効率化を図るものである。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1に係るプラント監視制御システムについて図を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係るプラント監視制御システムを示す概略構成図である。図において、プラント監視制御システムは、エンジニアリングツール1、複数のプラント制御装置2a、2b、監視操作装置3を備え、これら装置1、2a、2b、3がネットワーク4を介して接続され、データの送受信が行われる。
プラント制御装置2a、2bは、制御プログラムにより監視対象のプラントに対し各種データ(温度、速度、スイッチの状態など)を収集する機能、およびプラントの各種機器を制御する機能を有する。
プラント制御装置2aは第一の機種Aであり、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、停止した演算要素の出力を固定する機能を有している。
一方、プラント制御装置2bは機種Aと異なる第二の機種Bであり、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、停止した演算要素の出力を固定する機能を持たない。
次に、プラント監視制御システムの個々の装置について説明する。
エンジニアリングツール1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等であり、コンパイラ11、制御プログラム12、アドレス管理テーブル、通信部14を備える。
コンパイラ11は、同一の制御プログラム12からプラント制御装置2aでプログラムを実行するための実行コード22aを、プラント制御装置2bでプログラムを実行するための実行コード22bをそれぞれ生成する。プラント制御装置2bは、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、停止した演算の出力を固定する機能を持たないため、コンパイラ11はプラント制御装置2bでプログラムを実行するための実行コード22bを生成する際に、停止する演算要素の出力を固定するロジックを付加する。そのため、エンジニアリングツール1は、制御プログラム12の各演算要素の演算値、出力値を保持するアドレス管理テーブル13を備えている。
コンパイラ11で生成された実行コード22a、22bは通信部14からネットワーク4を介して、各プラント制御装置2a、2bの通信部24a、24bへ送信され、ダウンロードされる。
各プラント制御装置2a、2bは、実行コード22a、22b、プログラム実行部21a、21b、データメモリ23a、23b、通信部24a、24bをそれぞれ備えている。
各プラント制御装置2a、2bは、エンジニアリングツール1からダウンロードされた実行コード22a、22bをそれぞれ保持する。プログラム実行部21a、21bによりそれぞれの実行コード22a、22bが実行され、制御プログラム12の演算ロジックによりデータメモリ23a、23bが読み書きされる。なお、データメモリ23a、23bに読み書きされるデータは、プラント機器から収集し取得した監視データ、プラント機器に出力する制御データ、各プラント制御装置2a、2bで動作する制御演算プログラムの演算結果等である。
通信部24a、24bはネットワーク4を介してエンジニアリングツール1から実行コード22a、22bを各プラント制御装置2a、2bへダウンロードするとともに、各プラント制御装置2a、2bでの制御プログラムの実行状態を監視操作装置3へ送信する。
監視操作装置3は、各プラント制御装置2a、2bで収集されたプラントデータを監視する、及び各プラント制御装置2a、2bを制御操作するための指令を与える等を行う。
監視操作装置3は、モニタ装置31、エンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一のアドレス管理テーブル32、ネットワーク4を介してデータ等の送受信を行う通信部33を備えている。
モニタ装置31は、キーボードまたはマウス等の入力操作部(図示せず)、各プラント制御装置2a、2bで収集されたプラントの監視データを表示する、あるいは各プラント制御装置2a、2bの制御プログラムの実行状態をモニタするための表示部(図示せず)を備えている。このプラント制御装置2a、2bでの制御プログラムの実行状態は、ネットワーク4を介して通信部33で受信、収集され、ディスプレイ等の表示部で表示する等してモニタ装置31でモニタできるようになっている。
さらに、監視操作装置3のアドレス管理テーブル32は、エンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一であるので、プラント制御装置2bの制御プログラム12の各演算要素の出力固定フラグをオンすることで、対応するプラント制御装置2bの演算要素の出力を固定することができる。
次にプラント監視制御システムの動作について図を用いて説明する。まず、プラント制御装置2aの動作を中心に説明する。
図2は、プラント制御装置2aで実行される制御プログラムの一例を説明するための図で、周知のPOL言語(Problem Oriented Language)を使用した例を示す。なお、言語はPOL言語に限らず、プラント制御に適した他の言語を使用することも可能である。
図2において、ADD0001は入力データ1.0と2.0を加算し、ADD0002はADD0001の結果と入力データ3.0を加算して、「X」に出力する制御プログラムを表している。この図2で示された制御プログラムを基にエンジニアリングツール1のコンパイラ11はプラント制御装置2aで動作する実行コードを生成する。生成した実行コード22aはエンジニアリングツール1の通信部14からネットワーク4を介して、プラント制御装置2a内へダウンロードされ、プラント制御装置2aで動作する。
このとき、監視操作装置3は、プラント制御装置2aで動作する制御プログラムに記述された演算要素のうち一部の演算要素のみを停止して、当該演算要素の出力を固定する指令を与えることができる。
その動作について、図3を用いて説明する。まず図中(a)では図2と同様に、ADD0001は入力データ1.0と2.0を加算した3.0を出力する。(b)は、監視操作装置3から演算要素ADD0001の出力を固定する指令が出された場合を示すが、ADD0001の出力は前回の演算値3.0で固定されるので、ADD0001は入力データが2.0と3.0に変化しても、出力は3.0で固定されたままで更新されない。ADD0002ではADD0001の結果と入力データ3.0を加算して6.0を出力する。
このADD0001の出力を固定する機能は、プラント制御装置2aのアーキテクチャで実現されているため、図2の制御プログラムに演算の出力を固定するロジックを追加することなく、演算の出力を固定することができる。なお、図3(b)におけるADD0001の二重の四角はADD0001の出力が前回の演算結果で固定されていることを示している。
なお、プラント制御装置2aの実行コードは、例えばPOL言語からコンパイルされたバイナリーコードで記述されているので、上述したようにアーキテクチャで演算の出力を固定することができる。
次に機種Bであるプラント制御装置2bでの動作について説明する。ここで、機種Bであるプラント制御装置2bは、プラント制御装置2aと異なり、ラダー言語の実行コードが使用されるとする。
まず、比較例として、アドレス管理テーブル13を持たない、エンジニアリングツールを用い、実行コードをコンパイルする例から説明する。このエンジニアリングツールで図2の制御プログラムをプラント制御装置2bで動作する実行コードにコンパイルすると図4のようになる。図4はプラント制御装置2bで動作するラダー言語の実行コードを表した図である。図4の1行目において、演算要素「E+」は加算を示し、入力データ1.0と2.0を加算した結果を「tmp1」に代入することを表している。2行目は、1行目の加算結果「tmp1」と入力データ3.0を加算した結果を「tmp2」に代入することを表している。3行目は、「tmp2」の内容を「X」に出力することを表している。
上述したように、プラント制御装置2bは、制御プログラム中の一部の演算ロジックのみを停止して、当該演算の出力を固定する機能を持たない。そのため、図3の「E+」の演算結果を固定することはできない。エンジニアリングツールも本実施の形態に係るエンジニアリングツール1が具備するアドレス管理テーブル13を持たない。そのため、プラント制御装置2bで演算結果を固定するためには、ユーザがプラント制御装置2bのアーキテクチャを理解した上で、演算要素「E+」の演算結果を固定する制御プログラムを個別に作成することが必要となる。
本実施の形態に係るプラント監視制御システムにおいては監視操作装置3がエンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一のアドレス管理テーブル32を有している。そのため、エンジニアリングツール1のコンパイラ11は、図2及び図3の制御プログラムからプラント制御装置2bで動作する、図4の実行コードを生成することが可能となる。監視操作装置3は、プラント制御装置2bに対してもプラント制御装置2bで動作する制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定する指令を与えることができる。
図5は、アドレス管理テーブル13、32の一例を示す図である。図3では、ADD0001の出力を固定する機能を説明したが、図5の演算要素ADD0001の行は出力を固定する機能を表したアドレス管理テーブルの一例である。すなわち、次のことを意味している。演算要素ADD0001に対し、出力固定する場合は出力固定フラグ「tmp1_F」がオンであり、前回ADD0001で演算した演算値「Y」を出力し、「tmp1」は更新されない。「tmp1_F」がオフの場合は今回ADD0001で演算した「tmp1」を出力する。
さらに、演算要素ADD0002の出力を固定する場合は、図5の演算要素ADD0002の行のようにADD0002に対し、出力固定する場合は出力固定フラグ「tmp2_F」がオンであり、前回ADD0002で演算した演算値「Z」を出力し、オフの場合は今回ADD0002で演算した「tmp2」を出力する。
この図5のアドレス管理テーブル13、32に従い、プラント制御装置2bの実行コード22bは図4から図6のように追加される。
図6において、ラダーの2行目と4行目が追加されているが、2行目は出力固定フラグ「tmp1_F」がオンの場合は、前回の演算値「tmpY」を「tmp1」に出力し固定することを示している。すなわち、1行目で加算する入力データ1.0及び入力データ2.0が図3のように入力データ2.0と入力データ3.0に変化した場合でも、前回の演算値3.0は「tmpY」として維持されており、出力固定フラグのオフあるいはオンの状態により出力が更新されるか否か決まる。監視操作装置3から出力固定フラグをオンにする指令を出すことにより、プラント制御装置2bに対して、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定する指令を与えることに相当するロジックを追加できる。
図3と同様の動作であれば、図6の3行目で「tmp1(=tmpY)」に入力データ3.0が加算され、「tmpZ」が出力され、「tmp2_F」はオフであるので、最終出力として「tmp2」が「X」に出力される。
以上のように、本実施の形態1のプラント監視制御システムによれば、エンジニアリングツール1と監視操作装置3とで同じアドレス管理テーブル13、32を有することで、エンジニアリングツール1のコンパイラ11はアドレス管理テーブル13の出力固定フラグの情報を基に、制御プログラムの演算要素のうち一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置2bに対しても、その機能を追加したプラント制御装置2b用の実行コードを生成することが可能となる。これにより、ユーザはプラント制御装置の機種を意識することなく、同一の制御プログラムから制御プログラムの演算要素のうち一部の演算要素のみを停止して、当該演算の出力を固定することが可能な実行コードを生成することができ、エンジニアリング効率を向上させることができる。
すなわち、POL言語で記述された同一の制御プログラムから、プラント制御装置2aでは、実行コード(バイナリーコード)のアーキテクチャで演算の出力を固定し、プラント制御装置2bでは、実行コード(ラダー言語)に演算の出力を固定するロジックを追加するようにしたので、同一の制御プログラムからプラント制御装置2a、2bとも同じ出力固定機能を実現できるようになる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、エンジニアリングツール1のコンパイラ11は、アドレス管理テーブル13により、制御プログラムに記述された演算要素のうち一部の演算要素のみを停止して、当該演算要素の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置2bに対し、演算要素の出力を固定するロジックを追加した実行コードを生成することができること、すなわち監視操作装置3から出力固定フラグをオンすることにより、演算要素の出力を固定することが可能であることを説明した。
監視操作装置3は、エンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一のアドレス管理テーブル32を有するので、モニタ装置31でプラント制御装置2bの制御プログラムの実行状態を容易に監視することが可能である。すなわち、監視操作装置3でプラント制御装置2bの制御プログラムの実行状態を監視する場合、アドレス管理テーブル32の出力値を表示するようにしたので、演算要素の出力を固定したのか否か及び演算要素の出力を固定場合、固定した値でのプラント制御装置2bの実行状態を表示することができる。
このように、監視操作装置3からエンジニアリングツール1で作成した制御プログラムの実行状態をモニタ装置31に表示することにより、プラント制御装置2bの実行状態を監視することが可能となる。演算要素を指定して当該演算の出力を固定し、固定した値でモニタ表示することができるため、固定操作が確実に行われたかどうか確認でき、より操作性の高いプラント監視制御システムが得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び2では、監視操作装置3から出力固定フラグをオンする指令を出すことにより演算の出力を固定する場合について述べた。本実施の形態3では出力値を予め定められた所定の値に変更する例について説明する。
図7は、本実施の形態3に係るプラント監視制御システムに具備される監視操作装置3を示した構成図である。図7において、監視操作装置3はさらに出力値管理テーブル34を有する。監視操作装置3からの指令によりプラント制御装置2bの演算の出力を固定するフラグをオンにした後に、出力値を予め定められた値に変更することにより、所定の値で演算の出力を固定することができる。
図2に示した制御プログラムを図4の実行コードを用いてプラント制御装置2bで実行中に、監視操作装置3により、演算要素ADD0001の出力値を所定値に固定する指令が出されたとする。
図8は、図2の制御プログラムの演算要素ADD0001の出力値が7.0に固定されることを示す図である。この指令はエンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一のアドレス管理テーブル32により監視操作装置3から、プラント制御装置2bにADD0001の出力値を所定値に固定する指令が出される。指令が出されると上述した実施の形態1及び2と同様にADD0001の出力固定フラグがオンされる。すると図6で説明したように、ADD0001の出力値「tmp1」はその時点(前回の演算値である)3.0に固定される。その後、「tmp1」を所定の値7.0に変更することにより、ADD0001の出力値を7.0に固定することが可能となる。
図9は監視操作装置3の具備する出力値管理テーブル34の一例を示す図である。監視操作装置3は、プラント制御装置2bに対して、所定の演算要素に対し出力固定フラグをオンするが、出力固定フラグをオンにするとともに出力値管理テーブル34に、演算の出力を固定した演算要素とその固定値を記録する。本実施の形態においては予め定められた所定値が固定値である。
以上のように、本実施の形態によれば、監視操作装置3は、エンジニアリングツール1で作成した制御プログラムのプラント制御装置2a、2bでの実行状態を監視するとともに、演算要素を指定してその演算の出力を所定の値に固定することができる。さらに、固定した値とともに、その値を用いた実行状態を表示装置でモニタすることができる。これにより、プラント監視制御システムの操作性が向上する。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、出力値管理テーブル34により演算の出力を予め定められた所定値に固定する場合について述べた。
この出力値管理テーブル34は、プラント制御装置に対し演算の出力を固定している演算要素を全て管理するようにしているので、全ての出力を固定している演算要素に対して、一括して出力固定フラグをオフにすることにより、演算の出力の固定を一括で解除することができる。
上述したが、プラント監視制御システムにおいては、例えば制御プログラムのテストを行う場合及びプラントの調整を行う場合には、一端所定の演算要素の出力を固定しておき、テストあるいは調整が終了後に入力に応じた所定の演算を行うように固定を解除する機能が必要である。本実施の形態1から4においては、監視操作装置3がエンジニアリングツール1のアドレス管理テーブル13と同一のアドレス管理テーブル32を具備するので、制御プログラム中の一部の演算要素のみを停止し、停止した演算要素の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置2bに対しても、停止したい演算要素に対して出力固定フラグをオンして出力値を固定することで、制御プログラムのテストを行う場合及びプラントの調整を行う場合に容易に演算の出力を固定することが可能となる。また、実施の形態4のように、出力値管理テーブル34で固定された演算要素を全て管理すれば、テストあるいは調整が終了後に所定の演算を行うように一括して固定を解除することが可能となる。このことにより、本実施の形態1から4に係るプラント監視制御システムの制御操作性は著しく向上し、特にシステムのテストあるいは調整時の効率化を図ることができる。
上記各実施の形態において、2つの機種のプラント制御装置を備えたプラント監視制御システムの例について説明したが、機種は2つに限るものではなく、3つ以上あってもよい。また、プラント制御装置2aの実行コードがバイナリーコードの例を示したが、制御プログラムからコンパイルされ、アーキテクチャで出力固定が可能な言語であれば他の言語であってもよい。さらに、プラント制御装置2bの実行コードがラダー言語の例を示したが、制御プログラムからコンパイルされる言語であれば他の言語であってもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1:エンジニアリングツール、 2a:プラント制御装置(機種A)、 2b:プラント制御装置(機種B)、 3:監視操作装置、 4:ネットワーク、 11:コンパイラ、 12:制御プログラム、 13:アドレス管理テーブル、 14:通信部、 21a,21b:プログラム実行部、 22a,22b:実行コード、 23a,23b:データメモリ、 24a,24b:通信部、 31:モニタ装置、 32:アドレス管理テーブル、 33:通信部、 34:出力値管理テーブル

Claims (5)

  1. プラントの各種機器を制御する複数台のプラント制御装置、
    前記各プラント制御装置からプラントデータを収集して前記プラントの状態を監視するともに、前記各プラント制御装置を操作する監視操作装置、
    及び制御プログラムから前記各プラント制御装置で実行する実行コードを生成するコンパイラを有するエンジニアリングツールを備え、前記複数台のプラント制御装置、前記監視操作装置及び前記エンジニアリングツールがネットワークで接続されて構成されるプラント監視制御システムにおいて、
    前記エンジニアリングツールは、前記制御プログラムの各演算要素の演算値及び出力値を保持するアドレス管理テーブルを備え、前記コンパイラは前記プラント制御装置のうち、前記制御プログラム中の一部の前記演算要素を停止して当該演算要素の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置の実行コードに対して、前記アドレス管理テーブルを基に停止する前記演算要素の出力を固定するロジックを付加した前記実行コードを生成することを特徴とするプラント監視制御システム。
  2. 前記監視操作装置は、前記エンジニアリングツールの保有する前記アドレス管理テーブルと同一のアドレス管理テーブル、及び前記各プラント制御装置における前記制御プログラムの実行状態を監視するモニタ装置を備え、前記制御プログラム中の一部の前記演算要素を停止して、当該演算要素の出力を固定する指令を出すとともに、前記アドレス管理テーブル中の停止する前記演算要素の出力固定フラグをオンにし、
    前記コンパイラは、前記アドレス管理テーブル中の前記演算要素の出力固定フラグがオンである情報を基に、前記制御プログラム中の一部の前記演算要素を停止して当該演算要素の出力を固定する機能を持たないプラント制御装置の実行コードに対して、停止する前記演算要素の出力を固定するロジックを付加した実行コードを生成することを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御システム。
  3. 前記監視操作装置の前記モニタ装置は、出力の固定された前記演算要素と出力値を表示し、前記各プラント制御装置の制御プログラムの実行状態を監視することを特徴とする請求項2に記載のプラント監視制御システム。
  4. 前記監視操作装置は、前記制御プログラムの前記演算要素に対し出力値を予め定められた固定値に保持する出力値管理テーブルを備え、前記制御プログラム中の一部の前記演算要素を停止して、当該演算要素の出力を固定する指令を出すとともに、停止する前記演算要素の出力を前記固定値とすることを特徴とする請求項2または3に記載のプラント監視制御システム。
  5. 前記監視操作装置は、前記出力値管理テーブルに基づき出力値の固定された前記演算要素に対して、固定の解除を一括解除可能であることを特徴とする請求項4に記載のプラント監視制御システム。
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