JP2005251116A - プログラミングツール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のプログラマブルコントローラ2で実行するプログラム101を記述したエディタ102と、プログラム101をコンパイル処理するコンパイラ103と、を備えている。コンパイラ103は、複数のプログラマブルコントローラ2の間で授受される信号の通信処理を自動生成するとともに、エディタ102に記述されたプログラム101を複数のプログラマブルコントローラ2の各々で実行可能な形式である実行モジュール104に変換する。
【選択図】図1
Description
また、各プログラマブルコントローラのプログラムが個別のシートに記載されるので、各プログラマブルコントローラ間の関係が把握しにくいという課題があった。
また、複数のプログラマブルコントローラのプログラミングを一括して行うことのできるプログラミングツールを得ることを目的とする。
図1はこの発明の実施の形態1に係るプログラミングツール1を適用した一般的なプラント監視制御システム全体を示すブロック構成図である。
図1において、プラント監視制御システムは、パーソナルコンピュータなどで実行されるプログラミングツール1と、プラント(図示せず)の制御を行う複数のプログラマブルコントローラ2と、複数のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)装置3と、制御ネットワーク4と、ネットワーク5とを備えている。
エディタ102は、各プログラマブルコントローラ2で実行するプログラム101を記述している。
制御ネットワーク4は、各プログラマブルコントローラ2と各HMI装置3との間のデータ授受を行うとともに、各プログラマブルコントローラ2の間の信号授受を行う。
ネットワーク5は、プログラミングツール1と各プログラマブルコントローラ2との間のデータ授受を行う。
図2はこの発明の実施の形態1で使用されるシステム構成定義画面を示す説明図、図3はこの発明の実施の形態1で使用されるプログラム例を示す説明図、図4はこの発明の実施の形態1により動作するコンパイラ103の処理手順を示すフローチャート、図5はこの発明の実施の形態1で生成される実行モジュール104を示すブロック構成図である。
図2の例では、制御ネットワーク4上に、3台のHMI装置3と、4台のプログラマブルコントローラ2と、を接続するシステム構成を想定している。
ここでは、各プログラマブルコントローラ2の名称6として、「PLC1」、「PLC2」、「PLC3」、「PLC4」が与えられている。
続いて、各プログラマブルコントローラ2が出力可能なサイクリック通信エリア内のアドレス7が定義される。
なお、プログラム101は、いわゆるPOL(Problem Oriented Language)と呼ばれる問題向き言語を使用してプログラミングされるが、POL言語については、一般に周知なので、ここでは詳述を省略する。
システム全体で必要な処理、すなわち、この例では4台(PLC1〜PLC4)のプログラマブルコントローラ2で実行すべき全処理は、同一プログラム内に記載される。
図3の例では、選択範囲8(破線枠参照)内の処理をPLC1のプログラマブルコントローラ2で実行させ、選択範囲9(破線枠参照)内の処理をPLC3のプログラマブルコントローラ2で実行させるように定義される。
また、PLC1、PLC3の各プログラマブルコントローラ2の間で、制御ネットワーク4を介して授受される信号として、排他的論理和ゲート8dおよび論理積ゲート8eの出力信号10、11が必要となる。
したがって、プログラム101の他のシート上においても、PLC1、PLC3のプログラマブルコントローラ2で実行する処理も存在する。また、PLC2、PLC4のプログラマブルコントローラ2で実行する処理は、他のシートに記載されている。
このときのコンパイル処理動作は、図4のフローチャートにしたがって実行される。
これらの信号10、11は、いずれも、PLC1のプログラマブルコントローラ2から出力されるため、PLC1のプログラマブルコントローラ2の出力可能エリア内のアドレス「B0〜B99」(図2参照)にアサインされる。
こうして、すべてのプログラマブルコントローラ2についてのコンパイル処理が完了すれば、ステップS6において、最後である(すなわち、YES)と判定され、全体のコンパイル処理が完了する。
これにより、各プログラマブルコントローラ間の信号授受を考えながらプログラマブルコントローラ毎にプログラム104を設計する必要がなくなるので、容易にプログラミングを行うことができ、労力を軽減することができる。
また、各プログラマブルコントローラ間で授受される信号のアドレスアサインをマニュアル設計し、且つその設計結果を各作業者が参照しながらプログラミングを行うという非効率且つ不確実な作業が不要となるので、作業効率の向上および作業の精度向上を実現することができる。
なお、上記実施の形態1では、4台のプログラマブルコントローラ2がすべて同一機種である場合を例にとり、各プログラマブルコントローラ2の機種の違いについて特に考慮しなかったが、プログラミングツール内のコンパイラにおいて、互いに機種が異なるプログラマブルコントローラ2に対し、各機種に応じた実行モジュールを自動的に生成するようにしてもよい。
図6において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
ここで、機種A、Bの定義は、システム構成定義のエディタ102Aで行われる。
図7において、ステップS11〜S18は、前述(図4参照)のステップS1〜S8と同様の処理である。
この場合、機種判別ステップS20が追加された点と、機種A、B、・・・X毎のコンパイル処理ステップS17A、S17B、・・・、S17Xを有する点のみが前述と異なる。
最後に、機種毎の実行モジュール104Bを生成して(ステップS18)、図7の処理ルーチンを終了する。
また、複数機種に対して、同一のプログラム101B内でのプログラミングを可能とし、コンパイル時に自動的に機種を判別してコンパイルすることにより、容易にプログラミングを行うことができる。
なお、上記実施の形態1、2では、各プログラマブルコントローラの実行モジュールのダウンロードについて特に言及しなかったが、各プログラマブルコントローラに対して一括してダウンロードしてもよい。
図8において、前述(図1、図6参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
ダウンローダ105は、システム定義情報から各プログラマブルコントローラ2A、2Bの機種A、Bを判別し、各プログラマブルコントローラの機種に応じた通信プロトコルを使用して、プログラマブルコントローラ2A、2Bに対する実行モジュール104Bのダウンロードを一括して行う(破線矢印参照)。
また、図1のように、複数機種が混在しないシステムに適用しても、同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
なお、上記実施の形態1〜3では、プログラム状態をリアルタイムにモニターする機能について考慮しなかったが、プログラマブルコントローラで実行されているプログラム状態(各信号のリアルタイム値)をモニターする機能をプログラミングツール内に設けてもよい。
図9において、前述(図1、図6、図8参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「C」を付して詳述を省略する。
モニター106は、プログラマブルコントローラ2A、2Bで実行されているプログラム101Cの状態、すなわち、各信号のリアルタイム値をモニターする。
図10において、前述と対応する部分については、前述と同一符号を付して、または符号の後に「C」を付して示している。
図10のように、モニター106には、各プログラム要素(論理和ゲート8aなど)の入出力信号の値「1」、「0」、「10」、「20」が表示される。
また、図9のように、複数のプログラマブルコントローラ2A、2Bを一括してプログラミングおよびモニターを可能に構成することにより、各プログラマブルコントローラ間のデータ授受を含めたトータルでのモニターが可能となり、実際のプラントの操業状態の確認やプログラムのデバッグなどの作業を容易にすることができる。
Claims (4)
- 複数のプログラマブルコントローラで実行するプログラムを記述したエディタと、
前記プログラムをコンパイル処理するコンパイラと、
を備えたプログラミングツールであって、
前記コンパイラは、前記複数のプログラマブルコントローラの間で授受される信号の通信処理を自動生成するとともに、前記エディタに記述されたプログラムを前記複数のプログラマブルコントローラの各々で実行可能な形式である実行モジュールに変換することを特徴とするプログラミングツール。 - 前記複数のプログラマブルコントローラは、互いに機種が異なるプログラマブルコントローラを含み、
前記コンパイラは、前記複数のプログラマブルコントローラの各機種に応じた実行モジュールを生成することを特徴とする請求項1に記載のプログラミングツール。 - 前記複数のプログラマブルコントローラの実行モジュールを、前記各プログラマブルコントローラに対して一括してダウンロードするダウンローダを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプログラミングツール。
- 前記複数のプログラマブルコントローラの実行状態を一括してモニターするモニターを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプログラミングツール。
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