JP2021034238A - 燃料電池用板状部材の搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傷や塑性変形が発生することなく確実に1枚ずつ取り出すことができる燃料電池用板状部材の搬送装置を提供する。
【解決手段】セル10の搬送装置20は、複数のセル10を載せた状態で上昇させる上昇部21と、上昇部21により上昇されることによって複数セル10を通過させることができ、通過途中の位置においてセル10の長手方向両側の端部にそれぞれ当接してセル10の中央部を上側に撓ませた状態で拘束する拘束部22と、拘束部22よりも上方の位置において複数のセル10のうちの最上位のセル10の上面を吸着して持ち上げる把持部23とを備え、上昇部21は、最上位のセル10を拘束部23よりも上方の位置に配置し、かつ、その下に対向して隣接するセル10を拘束部23により拘束される位置に配置し、把持部23は、最上位のセル10の中央部を下方へ押し込んでから持ち上げる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池用板状部材の搬送装置に関する。
この種の燃料電池用板状部材の搬送装置として、セパレータ吸着ハンドの吸着面を被搬送物であるセパレータの被吸着面に対して傾斜させた状態で、セパレータに押し付けながら吸着する吸着部を備えたものが開示されている(特許文献1参照)。この燃料電池用板状部材の搬送装置は、積層されたセパレータを1枚ずつ吸着して搬送するように構成されている。
特開2007−115600号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池用板状部材の搬送装置においては、積層されたセパレータや燃料電池セルなどの燃料電池用板状部材は、積層により燃料電池用板状部材同士が密着してしまう。その結果、搬送装置により燃料電池用板状部材を積層された燃料電池用板状部材から取り出す際に、複数枚が同時に取り出されてしまい1枚ずつ取り出すことができないことがあるという問題がある。燃料電池用板状部材同士の密着は、隣接する燃料電池セル同士やセパレータ同士の間に生ずる粘着力、いわゆるタック力の作用で発生してしまう。積層された燃料電池用板状部材においては、重力方向の下部の燃料電池用板状部材が上部の燃料電池用板状部材の自重で押し付けられるので、積層枚数が多いほど、積層された状態での保管期間が長いほど密着性が高まってしまう。
このような燃料電池用板状部材を1枚ずつ取り出すために、セパレータ吸着ハンドの吸着面を燃料電池用板状部材に押し付けながら吸着した場合、積層された燃料電池用板状部材の金属面などの表面同士が接触してしまい、燃料電池用板状部材の表面に傷が生じてしまうという問題がある。また、積層された燃料電池用板状部材を両端から拘束して撓ませた場合、燃料電池用板状部材を1枚ずつ把持するためには燃料電池用板状部材の変形量を大きくする必要があるが、変形量を大きくしすぎると燃料電池用板状部材が塑性変形してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、傷や塑性変形が発生することなく確実に1枚ずつ取り出すことができる燃料電池用板状部材の搬送装置を提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池用板状部材の搬送装置は、重力方向に積層された複数の燃料電池用板状部材を上から1枚ずつ取り出す搬送装置であって、前記複数の燃料電池用板状部材を載せた状態で該複数の燃料電池用板状部材を上昇させる上昇部と、該上昇部により上昇されることによって前記複数の燃料電池用板状部材を通過させることができ、通過途中の位置において前記燃料電池用板状部材の長手方向両側の端部にそれぞれ当接して前記燃料電池用板状部材の中央部を上側に撓ませた状態で拘束する拘束部と、該拘束部よりも上方の位置において前記複数の燃料電池用板状部材のうちの最上位の燃料電池用板状部材の上面を吸着して前記燃料電池用板状部材を持ち上げる把持部と、を備え、前記上昇部は、前記最上位の燃料電池用板状部材を前記拘束部よりも上方の位置に配置し、かつ、前記最上位の燃料電池用板状部材の下に対向して隣接する燃料電池用板状部材を前記拘束部により拘束される位置に配置し、前記把持部は、前記最上位の燃料電池用板状部材の中央部を下方へ押し込んでから持ち上げることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池用板状部材の搬送装置は、上昇部、拘束部および把持部を備えており、上昇部により複数の燃料電池用板状部材を上昇させて拘束部を通過させる。そして、拘束部を通過する通過途中の位置において燃料電池用板状部材の長手方向両側の端部がそれぞれ拘束部に当接されて拘束部に拘束される。燃料電池用板状部材は、燃料電池用板状部材の中央部が上側に撓んだ状態で拘束部に拘束される。
上昇部は、最上位の燃料電池用板状部材を拘束部よりも上方の位置に配置し、かつ、最上位の燃料電池用板状部材の下に対向して隣接する燃料電池用板状部材を拘束部により拘束される位置に配置する。そして、把持部は、最上位の燃料電池用板状部材の中央部を下方へ押し込んでから持ち上げる。最上位の燃料電池用板状部材は、その両端部が拘束部により拘束されていないので、把持部により燃料電池用板状部材の中央部が下方へ押し込まれると、燃料電池用板状部材のバネ力により、最上位の燃料電池用板状部材の下に対向して隣接する燃料電池用板状部材から剥離される。この剥離された燃料電池用板状部材は、把持部により持ち上げられて搬送される。
本発明によれば、重力方向に積層された複数の燃料電池用板状部材から傷や塑性変形が発生することなく確実に1枚ずつ燃料電池用板状部材を取り出すことができる燃料電池用板状部材の搬送装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るセルの搬送装置により搬送されるセルの分解斜視図。 本発明の実施形態に係るセルの搬送装置の図であり、図2(a)は、構成図を示し、図2(b)は、拘束部の側面図を示す。 本発明の実施形態に係るセルの搬送装置の動作を説明する説明図であり、図3(a)は、セルが上昇部に載置された状態を示し、図3(b)は、上昇部によりセルが上昇される途中の状態を示し、図3(c)は、上昇部により最上位のセルが拘束部よりも上方に配置された状態を示す。 本発明の実施形態に係るセルの搬送装置の動作を説明する説明図であり、図4(a)は、把持部が下降しセルに当接した状態を示し、図4(b)は、把持部がセルの中央部を下方に押し込んだ状態を示す。 本発明の実施形態に係るセルの搬送装置の作用を説明する説明図であり、図5(a)は、セルが拘束部に拘束されて撓んだ状態でありセル同士が貼り付いている状態を示し、図5(b)は、把持部がセルを下方に押し込みセル同士が剥がれた状態を示す。
本発明に係る燃料電池用板状部材の搬送装置を適用した燃料電池用板状部材(以下、セルという。)10の搬送装置20について図面を参照して説明する。まず、セル10の構成について簡単に説明する。
セル10は、燃料電池セルで構成されている。セル10は、図1に示すように、膜電極ガス拡散層接合体11と、カソード側セパレータ12と、アノード側セパレータ13と、シール部材14とにより構成されている。燃料電池セル10は、複数個が積層されて図示しない燃料電池スタックを構成する。なお、セル10は、カソード側セパレータ12またはアノード側セパレータ13の何れかであってもよい。複数のセル10は、板厚方向に積層され、積層方向が重力方向になるように載置される。セル10は、弾力性を有しており、変形しても弾性限度内の変形であればバネ力により元の形状に復帰することができる。セル10は、平面視略矩形の平板状を有している。
膜電極ガス拡散層接合体11は、図示しない膜電極接合体とカソード側ガス拡散層およびアノード側ガス拡散層とにより構成されている。膜電極接合体は、電解質膜と、カソード側触媒層と、アノード側触媒層との接合体で構成されている。カソード側ガス拡散層およびアノード側ガス拡散層は、ガス透過性および導電性を有する炭素繊維や黒鉛繊維などの多孔質の繊維基材で構成されている。
カソード側セパレータ12は、鉄鋼板、ステンレス鋼板およびアルミニウム板などの金属板で形成されている。カソード側セパレータ12は、カソード側ガス拡散層およびシール部材14の接着領域に接着されており、カソード側ガス拡散層の表面に沿って酸化剤ガスとしての空気を流す酸化剤ガス流路が形成されている。
アノード側セパレータ13は、カソード側セパレータ12と同様、鉄鋼板、ステンレス鋼板およびアルミニウム板などの金属板で形成されている。アノード側セパレータ13は、アノード側ガス拡散層およびシール部材14の接着領域に接合されており、アノード側ガス拡散層の表面に沿って燃料ガスとしての水素を流す燃料ガス流路が形成されている。
シール部材14は、合成樹脂で枠状に形成されたコア材と、コア材の表面および裏面に形成された各接着層を有する3層構造で構成されており、カソード側セパレータ12およびアノード側セパレータ13を接着するとともに、膜電極接合体を構成する電解質膜と接合されている。
次いで、本実施形態に係るセル10の搬送装置20について、図面を参照して説明する。
搬送装置20は、図2(a)に示すように、上昇部21と、拘束部22と、把持部23と、図示しない制御部とを備えており、重力方向に積層された複数のセル10の最上位のセル10を1枚だけ把持し搬送するように構成されている。
上昇部21は、積層されたセル10を上面21aに載置した状態で上昇させて拘束部22内に押し込み、所定の高さ位置に停止させることができ、更なる上昇により拘束部22内を通過させることができる構成を有している。上昇部21は、セル10を上昇させた後に下降し、元の位置に復帰することができる。上昇部21は、制御部に接続されており、制御部により上昇および下降の動作が制御される。
拘束部22は、一方端部当接部31と、他方端部当接部32とを有しており、図示しない固定部材に固定されている。一方端部当接部31と他方端部当接部32は、水平方向に互いに距離Lだけ離間して対向する位置に配置されている。一方端部当接部31と他方端部当接部32との間の距離Lは、セル10の長手方向の一方端部と他方端部の間の長さよりも短い寸法に設定されている。なお、距離Lは、本実施形態に係るセル10の大きさ、厚み、材質および構造などの設定諸元や実験値などのデータに基づいて適宜選択される。
拘束部22は、上昇部21により上昇されるセル10を、積層された状態のままで一方端部当接部31と他方端部当接部32との間に通過させることができる。そして、通過途中の位置において拘束部22は、セル10の長手方向両側の端部にそれぞれ当接してセル10の中央部を上側に撓ませた状態で拘束できる。拘束部22は、セル10を弾性変形の限度内で撓むように拘束する。セル10は、拘束部22内を通過して拘束部22よりも上方の位置に配置されると、拘束部22による拘束が解除される。セル10は、拘束部22よりも上方の位置に配置された状態で、把持部23によりセル10の中央部が下方に押し込まれると、バネ力により撓みが元に戻り、その下に対向して隣接する他のセル10から剥離される。
距離Lが小さすぎると、セル10の撓みが大きくなり塑性変形をすることがある。一方、距離Lが大きすぎると、セル10の撓みが小さくなり、セル10が下方に押し込まれた際のバネ力が小さくなって、把持部23により最上位のセル10の中央部が下方に押し込まれた際に、最上位のセル10が最上位のセル10の下に対向して隣接する他のセル10から剥離しないことがある。
一方端部当接部31は、図2(b)に示すように、垂直面31aと傾斜面31bとを有している。垂直面31aと傾斜面31bは、重力方向に沿って上側と下側に並ぶように形成されている。傾斜面31bは、垂直面31aの下端に連続して、対向する他方端部当接部32から離隔する方向に傾斜しており、垂直面31aに対してθ1の角度を有している。
他方端部当接部32は、図2(b)に示すように、垂直面32aと傾斜面32bとを有している。垂直面32aと傾斜面32bは、重力方向に沿って上側と下側に並ぶように形成されている。傾斜面32bは、垂直面32aの下端に連続して、対向する一方端部当接部31から離隔する方向に傾斜しており、垂直面32aに対してθ2の角度を有している。
一方端部当接部31の垂直面31aと他方端部当接部32の垂直面32aとの間の距離は、距離Lに設定されている。傾斜面31b、32bは、垂直面31a、32aの下端から下方に移行するにしたがって、その間の距離が大きくなり、傾斜面31b、32bの下端で離間距離が最大となる。傾斜面31b、32bは、一方端部当接部31と他方端部当接部32との間に下方からセル10を押し込んだ際に、セル10の長手方向両側の端部に当接して、セル10の長手方向に沿って互いに接近する方向に漸次押圧し、中央部が上側に突出するようにセル10を円滑に撓ませることができる。なお、本実施形態では、角度θ1と角度θ2は、同じ角度に設定されているが、異なる角度でもよい。角度θ1、θ2は、本実施形態に係るセル10の大きさ、厚み、材質および構造などの設定諸元や実験値などのデータに基づいて適宜選択される。
把持部23は、例えば、ニトリルゴムやシリコーンゴムなどの弾力性のある材料で形成された真空パッドを備えた図示しない吸着ハンドにより構成されている。把持部23は、昇降可能および移動可能に構成されている。把持部23は、積層されたセル10の最上位のセル10を吸着することにより把持するとともに、最上位のセル10の中央部を重力方向の下方に押し込んで、最上位のセル10を、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10から剥離させる機能を有している。
また,把持部23は、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10から剥離した最上位のセル10を上昇させて所定の場所に搬送する機能を有している。把持部23は、制御部に接続されており、制御部により動作が制御される。
制御部は、演算処理を行う中央処理装置および制御プログラムを格納したメモリを備えており、上昇部21の昇降動作および把持部23の昇降および搬送動作をそれぞれ制御するように構成されている。
以上のように構成された実施形態に係るセル10の搬送装置20の動作について図面を参照して説明する。
まず、図3(a)に示すように、重力方向に積層された複数のセル10が上昇部21の上面21aに載置されると、制御部により上昇部21の上昇動作が開始される。上昇部21による複数のセル10の上昇により、図3(b)に示すように、最上位のセル10から順次、拘束部22の一方端部当接部31と他方端部当接部32との間に押し込まれる。そして、セル10の一方端部および他方端部が一方端部当接部31と他方端部当接部32に当接されて、拘束部22内に拘束される。このとき、セル10は、中央部で上側に凸状になるように湾曲し、弾性変形の限度内で撓む。
傾斜面31b、32bは、下方から上方に移行するに応じて、互いの離間距離が小さくなるように形成されている。したがって、セル10は、傾斜面31b、32bに沿って上方に移行するに応じて撓みが大きくなる。そして、セル10は、図3(c)に示すように、垂直面31a、32aの間に拘束された状態で、撓みが最大となる。
上昇部21による上昇により、複数のセル10が積層された状態で拘束部22の一方端部当接部31と他方端部当接部32との間を上方に向かって移動する。そして、最上位のセル10が拘束部22よりも上方の位置に配置され、かつ、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10が拘束部22に拘束された位置に配置されると、制御部により把持部23の下降が開始され、図4(a)に示すように、把持部23の下面が最上位のセル10の中央部に当接される。そして、図4(b)に示すように、把持部23がさらに下降され、最上位のセル10の中央部を下方に向かって押し込む。
最上位のセル10は、拘束部22に拘束されていないので、把持部23により最上位のセル10の中央部が下方に押し込まれると、図4(a)および図5(a)に示すように、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10に密着して撓んだ状態から、図4(b)および図5(b)に示すように、セル10の弾性力(バネ力)により平板状に戻り、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10から剥離する。そして、剥離された最上位のセル10は、把持部23により所定の場所に搬送される。
剥離した最上位のセル10の搬送が完了すると、制御部により上昇部21の上昇動作が行われ、上昇部21に載せられたセル10が全て搬送されるまで、上述の動作が繰り返し行われる。上昇部21に載せられたセル10が全て搬送されると、上昇部21は、複数のセル10が載置された元の位置まで下降し、再度積層されたセル10が載置されるまで待機する。
以上のように構成された実施形態に係るセル10の搬送装置20の効果について説明する。
本実施形態に係るセル10の搬送装置20は、重力方向に積層された複数のセル10を載せた状態で上昇させる上昇部21と、上昇部21により上昇されることによって複数のセル10を通過させることができ、通過途中の位置においてセル10の長手方向両側の端部にそれぞれ当接してセル10の中央部を上側に撓ませた状態で拘束する拘束部22と、拘束部22よりも上方の位置において複数のセル10のうちの最上位のセル10の上面を吸着してセル10を持ち上げる把持部23を備えている。
そして、上昇部21は、最上位のセル10を拘束部22よりも上方の位置に配置し、かつ、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10を拘束部22により拘束される位置に配置する。把持部23は、最上位のセル10がかかる位置に配置されると、最上位のセル10の中央部を下方へ押し込み、それから持ち上げる。
本実施形態に係るセル10の搬送装置20によれば、上昇部21により上昇された複数のセル10は、拘束部22を通過する通過途中の位置において、セル10の長手方向両側の端部が拘束部22の一方端部当接部31と他方端部当接部32に当接されて拘束部22に拘束される。
セル10は、セル10の中央部が上側に撓んだ状態で拘束部22に拘束される。重力方向に積層された複数のセル10は、セル10自身が有するタック力により互いに密着しており、最上位のセル10は、最上位のセル10の下に対向して隣接するセル10に密着して撓んだ状態のまま上昇し、拘束部22を通過して拘束部22よりも上方の位置に配置される。
拘束部22よりも上方の位置に配置された最上位のセル10は、長手方向両側の端部が拘束部22の一方端部当接部31および他方端部当接部32から離れており、拘束部22による拘束から解放されている。したがって、最上位のセル10の中央部が把持部23により下方へ押し込まれることにより、セル10のバネ力により撓んだ状態から平板の状態に戻り、隣接するセル10から確実に1枚ずつ剥離されるという効果が得られる。その結果、本実施形態に係るセル10の搬送装置20は、積層されたセル10から確実に1枚ずつ取り出して搬送することができるという効果が得られる。
従来のセルの搬送装置において、セルを1枚ずつ取り出すために、セパレータ吸着ハンドの吸着面をセルに押し付けながら吸着した場合、積層されたセルの金属面などの表面同士が接触してしまい、セルの表面に傷が生じてしまうという問題があった。本実施形態に係るセル10の搬送装置20においては、把持部23がセル10を下方へ押し込んでいるが、最上位のセル10を隣接するセル10から剥離させるだけの押し込みであり、把持部23をセル10に押し付けながらセル10を吸着することがないので、セルの表面に傷が生ずることはなく、従来の傷の問題が解消されるという効果が得られる。
また、従来のセルの搬送装置においては、積層されたセルをその両端から拘束して撓ませた場合、セルを1枚ずつ把持するためにはセルの変形量を大きくする必要があったが、変形量を大きくしすぎるとセルが塑性変形してしまうという問題があった。本実施形態に係るセル10の搬送装置20においては、把持部23がセル10を下方へ押し込んで、僅かに変形させるだけで、最上位のセル10を隣接するセル10から剥離させることができ、セル10に塑性変形が発生することはなく、従来の塑性変形の問題が解消されるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10・・・セル(燃料電池用板状部材)、11・・・膜電極ガス拡散層接合体、12・・・カソード側セパレータ(燃料電池用板状部材)、13・・・アノード側セパレータ(燃料電池用板状部材)、14・・・シール部材、20・・・搬送装置、21・・・上昇部、21a・・・上面、22・・・拘束部、23・・・把持部、31・・・一方端部当接部、31a,32a・・・垂直面、31b,32b・・・傾斜面、32・・・他方端部当接部、L・・・距離、θ1,θ2・・・角度

Claims (1)

  1. 重力方向に積層された複数の燃料電池用板状部材を上から1枚ずつ取り出す搬送装置であって、
    前記複数の燃料電池用板状部材を載せた状態で該複数の燃料電池用板状部材を上昇させる上昇部と、
    該上昇部により上昇されることによって前記複数の燃料電池用板状部材を通過させることができ、通過途中の位置において前記燃料電池用板状部材の長手方向両側の端部にそれぞれ当接して前記燃料電池用板状部材の中央部を上側に撓ませた状態で拘束する拘束部と、
    該拘束部よりも上方の位置において前記複数の燃料電池用板状部材のうちの最上位の燃料電池用板状部材の上面を吸着して前記燃料電池用板状部材を持ち上げる把持部と、を備え、
    前記上昇部は、前記最上位の燃料電池用板状部材を前記拘束部よりも上方の位置に配置し、かつ、前記最上位の燃料電池用板状部材の下に対向して隣接する燃料電池用板状部材を前記拘束部により拘束される位置に配置し、
    前記把持部は、前記最上位の燃料電池用板状部材の中央部を下方へ押し込んでから持ち上げることを特徴とする燃料電池用板状部材の搬送装置。
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