JP2021033194A - 画像形成装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非転写時間において、転写部材におけるイオンの分極を抑制することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】二次転写ローラーに転写電圧を印加することにより、中間転写ベルトと二次転写ローラーとを接して形成された二次転写ニップを通過するシートに、中間転写ベルト上のトナーを静電転写する画像形成装置は、先行するシートに対する静電転写と、そのシートに後続するシートに対する静電転写との間の非転写時間の長さが所定値未満の非転写時間202において、二次転写ローラーに印加する非転写電圧を、転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、非転写時間の長さが所定値以上の非転写時間204において、二次転写ローラーに印加する非転写電圧を0Vに設定するプリンター主制御回路及び電圧制御回路を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、プリンター、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式を利用する画像形成装置に関し、特に、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写プロセスを制御する技術に関する。
画像形成装置では、例えば、像担持体である感光体ドラムと転写ローラーとの間に形成された転写領域に向けてシートを搬送し、転写領域をシートが通過する転写時間において、転写ローラーに転写電圧を印加することにより、感光体ドラム上のトナー像をシート上に転写している(特許文献1)。
転写ローラーとして、イオン導電物質を含有するゴム材を使用する場合、転写ローラーにおいて、同じ極性の転写電圧を印加し続けたとき、ゴム材のイオンが分極し、通電経路にイオンの偏在が発生する場合がある。このため、発生したイオンの偏在が電気抵抗となって、転写ローラーの電気抵抗の上昇を引き起こし、結果として、転写画質の低下につながるという問題がある。
この問題を解決するため、特許文献2によると、連続して搬送される1枚目のシートと2枚目のシートとの間の距離L1と転写ローラーの周囲長Sとの間にL1≦Sの関係があるとき、シート間の非転写時間において、転写電圧と同極性の電圧(以下、正電圧)を印加する。一方、L1>Sの関係があるとき、非転写時間において、一時的に正電圧とは逆極性の電圧(以下、負電圧)に切り換え、次のシートが転写ローラーに到達するより前に、正電圧に戻す切換制御を行う。
このように、L1>Sの場合に、非転写時間において、一時的に負電圧に切り換えることにより、転写電圧と同極性の電圧が継続して印加されることがないようにし、転写ローラーの抵抗上昇を防いでいる。
特開平09−114274号公報 特開平10−020688号公報
しかし、特許文献2によると、L1≦Sの場合に、シート間の非転写時間において、正電圧を維持している。このため、1枚目のシート転写時間、非転写時間及び2枚目のシート転写時間において、連続して、正電圧が維持され、転写ローラーのゴム材のイオンの分極を促進し、その結果、転写画質の低下につながるという問題がある。
また、特許文献2によると、L1≦Sの場合に、シート間の非転写時間において、正電圧を維持している。このため、感光体ドラム上に残留している負帯電したトナーを転写ローラーに引き寄せ、転写ローラーに付着したトナーが次のシートに対する転写時に、シートの裏面を汚すという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決し、搬送されるシートとシートの間の非転写間隔において、転写部材におけるイオンの分極を抑制することができるとともに、転写部材にトナーが付着することを防いで、シートの裏面の汚れを防止することができる画像形成装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置であって、シートへの静電転写とそのシートの後続シートへの静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定する設定手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の態様は、転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置であって、シートへの静電転写とそのシートの後続シートに対する静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔の一部区間において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定し、残り区間において、印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定する設定手段を備えることを特徴とする。
ここで、前記非転写間隔の長さは、先行する前記シートに対する静電転写の終了時刻と、後続する前記シートに対する静電転写の開始時刻との間の非転写時間である、としてもよい。
ここで、前記非転写間隔の長さは、先行する前記シートの後端から、後続する前記シートの先端までの搬送路上の距離である、としてもよい。
ここで、前記非転写間隔の長さが所定値未満の場合に、前記非転写間隔において前記転写部材に印加する電圧の絶対値は、前記転写電圧の絶対値より小さい、としてもよい。
ここで、前記非転写間隔の長さが所定値未満の場合に、前記非転写間隔において前記転写部材に印加する電圧の絶対値は、所定の電圧値より大きい、としてもよい。
ここで、前記転写部材は、イオン導電物質を含有する、としてもよい。
ここで、前記設定手段は、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、印加電圧を0Vに設定してもよい。
ここで、前記残り区間の長さは、前記所定値に等しい、としてもよい。
ここで、前記一部区間は、前記残り区間に先行し、又は、前記残り区間は、前記一部区間に先行する、としてもよい。
ここで、前記設定手段は、前記一部区間において、印加電圧を0Vに設定してもよい。
また、本発明の別の態様は、転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置で用いる制御方法であって、シートへの静電転写とそのシートの後続シートへの静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定する設定ステップと、前記非転写間隔において、前記印加電圧を前記転写部材に印加し、シートに対する静電転写において、前記転写電圧を前記転写部材に印加する電圧印加ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の別の態様は、転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置で用いる制御方法であって、シートへの静電転写とそのシートの後続シートに対する静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔の一部区間において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定し、残り区間において、印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定する設定ステップと、前記非転写間隔において、前記印加電圧を前記転写部材に印加し、シートに対する静電転写において、前記転写電圧を前記転写部材に印加する電圧印加ステップとを含むことを特徴とする。
上記の構成によると、搬送されるシートとシートの間の非転写間隔において、転写部材におけるイオンの分極を抑制することができ、転写部材にトナーが付着することを防いで、シートの裏面の汚れを防止することができるという優れた効果を奏する。
(a)実施の形態の画像形成装置10の概略構成を示す図である。(b)二次転写ローラー22に対して電圧を印加する構成を示す。 制御回路100の構成を示すブロック図である。 (a)0Vの非転写電圧を印加する場合に生成される各PWM信号及び各電圧を示す。(b)負の非転写電圧を印加する場合に生成される各PWM信号及び各電圧を示す。(c)正の転写電圧を印加する場合に生成される各PWM信号及び各電圧を示す。 二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化を示す。 画像形成装置10の全体の動作を示すフローチャートである。 二次転写ローラー22への電圧印加処理を示すフローチャートである。 トナーの分布を示すグラフである。 変形例(1)における二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化を示す。 変形例(1)における二次転写ローラー22への電圧印加処理を示すフローチャートである。 二次転写ローラー22に対して電圧を印加する構成の変形例を示す。
1 実施の形態
本発明に係る一の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
1.1 画像形成装置10
画像形成装置10は、図1(a)に示すように、スキャナー、プリンター及びコピー機の機能を有するタンデム型のカラー複合機(MFP:MultiFunction Peripheral)である。
画像形成装置10は、この図に示すように、筐体底部に、シートを収容し、給送する給紙部13を設けて、構成されている。給紙部13の上方には、電子写真方式により画像を形成するプリンター12が設けられている。プリンター12のさらに上方に、原稿を読み取って画像データを生成するイメージリーダー11、及び、操作画面を表示し、利用者から入力操作を受け付ける操作パネル19が設けられている。
イメージリーダー11は、自動原稿搬送装置を有している。自動原稿搬送装置は、原稿トレイにセットされた原稿を1枚ずつ原稿ガラス板へ搬送する。イメージリーダー11は、自動原稿搬送装置によって原稿ガラス板の所定位置に搬送された原稿、又は、利用者により原稿ガラス板の上に載置された画像をスキャナーの移動によって読み取り、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の多値デジタル信号からなる画像データを得る。
イメージリーダー11で得られた各色成分の画像データは、制御回路100において各種のデータ処理を受け、更にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される。
プリンター12は、中間転写ベルト21(像担持体)、中間転写ベルト21を張架する駆動ローラー、従動ローラー、バックアップローラー25、二次転写ローラー22(転写部材)、ベルトクリーニング装置26、中間転写ベルト21に対向して中間転写ベルト21の走行方向Xに沿って所定間隔で配置された作像部20Y、20M、20C、20K、定着部50、制御回路100等からなる。二次転写ローラー22は、図1(b)に示すように、導電性の金属を材料とする軸状の芯金22aの周面に、イオン導電物質を含有するゴム材等により形成された弾性層22bが被覆されて、形成されている。
二次転写ローラー22は、図示していない離隔モーターにより、中間転写ベルト21を介して、バックアップローラー25に接触する位置(圧接位置)と、バックアップローラー25とは、非接触となる位置(離隔位置)との間で、移動可能に設けられている。シートにトナーを転写する場合には、二次転写ローラー22は、圧接位置へ移動する。
図1(a)に戻って、各作像部は、像担持体である感光体ドラム、感光体ドラム表面を露光走査するためのLEDアレイ、帯電チャージャー、現像器、クリーナー及び一次転写ローラーなどからなる。
給紙部13は、サイズの異なるシートを収容する給紙カセット60、61、62と、このシートを各給紙カセットから搬送路に繰り出すためのピックアップローラー63、64、65とから構成されている。
作像部20Y〜20Kのそれぞれにおいて、各感光体ドラムは、帯電チャージャーにより一様に帯電され、LEDアレイにより露光され、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。各静電潜像は、それぞれ各色の現像器により現像され、各感光体ドラムの表面にY〜K色のトナー像が形成され、トナー像は、中間転写ベルト21の裏面側に配設された各一次転写ローラーの静電作用により、中間転写ベルト21の表面上に順次転写される。ここで、本実施の形態において、現像器に収容されるトナー粒子の大部分は、負に帯電しているものとする。なお、使用期間の経過に伴って、正極性を含む現像バイアスの印加やトナー粒子自体の劣化により、正規の負帯電とは、逆の正極性に帯電するものが、一部含まれる。
一方、給紙部13のいずれかの給紙カセットから、作像部20Y〜20Kによる作像動作に合わせて、シートが給送され、二次転写ローラー22とバックアップローラー25とが中間転写ベルト21を挟んで対向する二次転写ニップ23(転写領域)へ搬送路27上を搬送される。二次転写ローラー22には、電圧印加回路24により、電圧が印加される。電圧の印加として、シートの搬送のタイミングに応じて、負電圧(非転写電圧)の印加、正電圧(転写電圧)の印加、又は、0Vの電圧(非転写電圧)を印加の何れかが選択される。
電圧印加回路24は、図1(b)に示すように、正電源トランス24a及び負電源トランス24bから構成されている。負電源トランス24bは、制御回路100が備える後述する電圧制御回路112から出力される負PWM(Pulse Width Modulation)信号により、負の電圧を出力する。正電源トランス24aは、電圧制御回路112から出力される正PWM信号により、0V又は正の電圧を出力する。負電源トランス24bから出力される負の電圧と正電源トランス24aから出力される0V又は正の電圧が重畳され、重畳された電圧が二次転写ローラー22の芯金22aに供給される。
ここで、負電源トランス24bから出力される負の電圧は、常に、一定であり、例えば、−500Vである。また、正電源トランス24aから出力される電圧は、シートにトナー像を転写する転写時間においては、例えば、2000Vである。また、正電源トランス24aから出力される電圧は、シートにトナー像を転写する転写時間と、次のシートにトナー像を転写する転写時間の間の、非転写時間において、非転写時間が所定時間内であれば、例えば、0V、言い換えると、二次転写ローラー22の電位と像担持体である中間転写ベルト21の電位とが同電位となる電圧である。また、転写電圧とは逆極性の電圧以外で、転写電圧より静電力が弱い電圧である、としてもよい。また、正電源トランス24aから出力される電圧は、非転写時間において、非転写時間が所定時間以上であれば、例えば、500Vである。
上記の通り、負電源トランス24bから出力される電圧と正電源トランス24aから出力される電圧とは、重畳されて芯金22aに供給される。このため、転写時間においては、例えば、1500Vの転写電圧が芯金22aに供給される。この場合、二次転写ニップ23で、二次転写ローラー22の静電的作用により、中間転写ベルト21上のY〜K色のトナー像がシートへ二次転写される。また、非転写時間において、非転写時間が所定時間内であれば、例えば、−500Vの非転写電圧が芯金22aに供給される。また、非転写時間において、非転写時間が所定時間以上であれば、0Vの非転写電圧が芯金22aに供給される。
図1(a)に戻って、Y〜K色のトナー像が二次転写されたシートは、さらに定着部50まで搬送される。シートの表面に転写されたトナー像は、定着部50の加熱ローラー51とこれに圧接された加圧ローラー52との間に形成される定着ニップを通過する際に、加熱及び加圧により、シートの表面に融着して定着され、シートは、定着部50を通過した後、排出トレイ15へ送出される。
操作パネル19には、液晶表示板などで構成される表示部が設けられ、利用者によって設定された内容や各種のメッセージを表示する。操作パネル19は、利用者からの、コピー開始の指示、コピー枚数の設定、複写条件の設定、データの出力先の設定などを受け付け、受け付けた内容を制御回路100に通知する。
1.2 制御回路100
制御回路100は、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、画像メモリ104、画像処理回路105、ネットワーク通信回路106、スキャナー制御回路107、入出力回路108、プリンター制御回路109等から構成されている。
CPU101、ROM102及びRAM103は、主制御部101aを構成している。
RAM103は、各種の制御変数及び操作パネル19により設定されたコピー枚数などを一時記憶すると共に、CPU101によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
ROM102には、コピー動作などの各種ジョブを実行させるための制御プログラムなどが格納されている。
CPU101は、ROM102に記憶されている制御プログラムに従って動作する。
CPU101が、制御プログラムに従って動作することにより、主制御部101aは、画像メモリ104、画像処理回路105、ネットワーク通信回路106、スキャナー制御回路107、入出力回路108、プリンター制御回路109等を統一的に制御する。
また、主制御部101aは、操作パネル19から利用者の操作を受け付ける。利用者の操作が、例えば、プリント指示である場合、主制御部101aは、プリンター制御回路109に対して、画像形成処理を実行させる。利用者の操作がその他の指示である場合、主制御部101aは、その他の処理を実行させる。
画像メモリ104は、プリントジョブ等の画像データを一時的に記憶する。
画像処理回路105は、例えば、イメージリーダー11で得られた各色成分の画像データに対して、各種のデータ処理をして、Y、M、C、Kの各再現色の画像データに変換する。
ネットワーク通信回路106は、LANなどのネットワークを介してPC(パーソナルコンピューター)などの外部端末装置からのプリントジョブを受け付ける。
スキャナー制御回路107は、イメージリーダー11を制御し、原稿の画像の読み取り動作を実行させる。
入出力回路108は、操作パネル19と主制御部101aとの間で、情報の送受信を中継する。
プリンター制御回路109については、次に説明する。
1.3 プリンター制御回路109
プリンター制御回路109は、図2に示すように、プリンター主制御回路111(設定手段)、電圧制御回路112(設定手段)等から構成されている。
(1)プリンター主制御回路111
プリンター主制御回路111は、給紙部13からの給送動作やプリンター12の作像部20Y〜20Kの作像動作などを統一的に制御し、画像形成動作を実行させる。
画像形成処理実行中に、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に二次転写ローラー22に対する電圧印加制御を行わせる。
(電圧印加処理の詳細)
プリンター主制御回路111は、現時点が、N枚目のシートに対する画像形成タイミング、具体的には、感光体ドラムへの露光開始タイミングであるか否かを判断する。N枚目のシートの露光開始タイミングであると判断する場合、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの転写時間に後続する非転写時間、つまり、N枚目のシートの転写時間と、N+1枚目のシートの転写時間との間の時間を取得する。ここで、N枚目のシートの転写時間に後続する非転写時間をN回目の非転写時間と呼ぶ。
非転写時間は、例えば、N枚目のシートの搬送方向の長さと、N+1枚目のシートの搬送方向の長さとにより、N枚目のシートにN+1枚目のシートが衝突しないように、また、シートの印字モード(シートの副走査方向のサイズ、シートのメディア種別、仕上げモード)、画像形成装置10の状態、例えば、機内の温度、機内の湿度、トナー濃度、定着温度等に基づいて、予め決まっており、ROM等に記憶されている。また、例えば、N枚目のシートが製本仕上げの最終シートである場合、後処理装置による製本仕上げに要する時間だけ、N枚目のシートの転写時間と、N+1枚目のシートの転写時間との間の非転写時間が長く設定されている。
プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達したか否かを判断する。N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達したか否かは、シートの搬送方向の上流側、二次転写ローラー22の直前に設けられたセンサーにより、検出される。このセンサーは、例えば、搬送経路を挟んで、発光素子と受光素子とを対向させて設けられている。N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達したと判断する場合、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの転写時の転写電圧(一例として、+1500V)を出力させる。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ正の転写電圧を印加するように制御する。プリンター主制御回路111の制御の基で、電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ正の転写電圧を供給する。
ここで、転写電圧は、例えば、シートのメディア種別、機内の温度、機内の湿度、シートの片面印刷、シートの両面印刷等の条件により、決定される。
次に、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過したか否かを判断する。N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過したか否かは、シートの搬送方向の上流側、二次転写ローラー22の直前に設けられた前記センサーにより、検出される。N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過したと判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間(非転写間隔)が所定時間(所定値)以上か否かを判断する。ここで、所定時間は、一例として、搬送経路上の長さ300mmに相当する時間、つまり、搬送経路上の長さ300mmをシートが通過する際に要する時間である。
N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を0Vに設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ0Vの電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ0Vの電圧を供給する。
N回目の非転写時間が所定時間以上でないと判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧(一例として、−500V)に設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧、つまり、転写電圧とは逆極性の電圧を供給する。
ここで、非転写時間が所定値未満の場合に、非転写時間において転写部材である転写ローラー22に印加する電圧(一例として、−500V)の絶対値は、転写電圧(一例として、1500V)の絶対値より小さい、としてもよい。転写電圧においては、中間転写ベルト21に付着したトナーをシートに転写するために高い電圧が必要であるが、非転写時間が所定値未満の場合には、トナーをシートに転写することを目的としておらず、転写ローラー22におけるイオンの分離を抑制できればよいので、転写電圧の絶対値より小さい絶対値の非転写電圧とすればよい。
また、非転写時間が所定値未満の場合に、非転写時間において転写部材である転写ローラー22に印加する電圧(一例として、−500V)の絶対値は、所定の電圧値(一例として、−100V)の絶対値より大きいとしてもよい。転写ローラー22におけるイオンの分離を抑制するための、最低限の電圧値とする必要がある。
次に、プリンター主制御回路111は、次のシートがあるか否かを判断する。次のシートがあると判断する場合、プリンター主制御回路111は、次のシートの処理を実行する。
次のシートがないと判断する場合、プリンター主制御回路111は、シートの処理を終了し、二次転写ローラー22への電圧印加処理を終了する。
(2)電圧制御回路112
電圧制御回路112は、プリンター主制御回路111から、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22へ正の転写電圧、負の非転写電圧及び0Vの非転写電圧の何れかを印加する指示を受信する。
(正の転写電圧を印加する指示を受信)
正の転写電圧を印加する指示を受信すると、電圧制御回路112は、プリンター主制御回路111の制御により、以下に示すようにして、2000Vの電圧を生成するための正PWM信号及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号を生成し、生成した正PWM信号及び負PWM信号をそれぞれ電圧印加回路24の正電源トランス24a及び負電源トランス24bに対して出力する。
ここで、図3(c)に、2000Vの電圧を生成するための正PWM信号324及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号321を示す。正PWM信号324及び負PWM信号321において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に、パルスの振幅を示す。
正PWM信号324は、複数のパルスを含むPWM信号であり、デューティ比は、例えば、70パーセントである。ここで、デューティ比「70パーセント」を含むPWM信号は、正電源トランス24aにおいて、2000Vの電圧を生成させる。また、図3(c)のグラフ325に、2000Vの電圧326を示す。グラフ325において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
また、負PWM信号321は、複数のパルスを含むPWM信号であり、デューティ比は、例えば、20パーセントである。ここで、デューティ比「20パーセント」を含むPWM信号は、負電源トランス24bにおいて、−500Vの電圧を生成させる。ここで、図3(c)のグラフ322に、−500Vの電圧323を示す。グラフ322において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
次に、図3(c)のグラフ327に、2000Vの電圧326と−500Vの電圧323とを重畳させて生成した1500Vの転写電圧328を示す。グラフ327において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
(負の非転写電圧を印加する指示を受信)
負の非転写電圧を印加する指示を受信すると、電圧制御回路112は、プリンター主制御回路111の制御により、以下に示すようにして、0Vの電圧を生成するための正PWM信号及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号を生成し、生成した正PWM信号及び負PWM信号をそれぞれ電圧印加回路24の正電源トランス24a及び負電源トランス24bに対して出力する。
ここで、図3(b)に、0Vの電圧を生成するための正PWM信号314及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号311を示す。この図において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に、パルスの振幅を示す。
正PWM信号314は、パルスを含まず、常に、OFF状態のPWM信号である。パルスを含まず、常に、OFF状態のPWM信号は、正電源トランス24aにおいて、0Vの電圧を生成させる。ここで、図3(b)のグラフ315に、0Vの電圧316を示す。グラフ315において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
また、負PWM信号311は、負PWM信号321と同様に、複数のパルスを含むPWM信号であり、デューティ比は、例えば、20パーセントである。ここで、図3(b)のグラフ312に、−500Vの電圧313を示す。グラフ312において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
次に、図3(b)のグラフ317に、0Vの電圧316と−500Vの電圧313とを重畳させて生成した−500Vの非転写電圧318を示す。グラフ317において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
(0Vの非転写電圧を印加する指示を受信)
0Vの非転写電圧を印加する指示を受信すると、電圧制御回路112は、プリンター主制御回路111の制御により、以下に示すようにして、500Vの電圧を生成するための正PWM信号及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号を生成し、生成した正PWM信号及び負PWM信号をそれぞれ電圧印加回路24の正電源トランス24a及び負電源トランス24bに対して出力する。
ここで、図3(a)に、500Vの電圧を生成するための正PWM信号304及び−500Vの電圧を生成するための負PWM信号301を示す。この図において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に、パルスの振幅を示す。
正PWM信号304は、複数のパルスを含むPWM信号であり、デューティ比は、例えば、20パーセントである。ここで、デューティ比「20パーセント」を含むPWM信号は、正電源トランス24aにおいて、500Vの電圧を生成させる。ここで、図3(a)のグラフ305に、500Vの電圧306を示す。グラフ305において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
また、負PWM信号301は、負PWM信号321と同様に、複数のパルスを含むPWM信号であり、デューティ比は、例えば、20パーセントである。ここで、図3(a)のグラフ302に、−500Vの電圧303を示す。グラフ302において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
次に、図3(a)のグラフ307に、500Vの電圧306と−500Vの電圧303とを重畳させて生成した0Vの非転写電圧308を示す。グラフ307において、横軸に、時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。
1.4 二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化
図4は、二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化を示す。この図において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。この図において、転写時間201、非転写時間202、転写時間203、非転写時間204及び転写時間205が、時間軸方向に連続している。
転写時間201は、1枚目のシートの転写時間であり、非転写時間202は、1回目の非転写時間であり、転写時間203は、2枚目のシートの転写時間であり、非転写時間204は、2回目の非転写時間であり、転写時間205は、3枚目のシートの転写時間である。
ここで、非転写時間202は、所定時間より短い場合であり、非転写時間204は、所定時間より長い場合である。
転写時間201、転写時間203及び転写時間205において、正の転写電圧が印加され、非転写時間202において、負の非転写電圧が印加される。また、非転写時間204において、0Vの非転写電圧が印加される。
1.5 画像形成装置10における動作
画像形成装置10における動作について、説明する。
(1)画像形成装置10の全体の動作
画像形成装置10の全体の動作について、図5に示すフローチャートを用いて、説明する。
主制御部101aは、操作パネル19から利用者の操作を受け付ける(ステップS101)。利用者の操作がプリント指示である場合(ステップS101で「プリント指示」)、主制御部101aは、プリンター制御回路109に対して、画像形成処理を実行させる(ステップS102)。画像形成処理実行中に、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して二次転写ローラー22への電圧印加処理を実行させる(ステップS103)。画像形成処理が終了すると、主制御部101aは、制御をステップS101に戻す。
利用者の操作がその他の指示である場合(ステップS101で「その他の指示」)、主制御部101aは、その他の処理を実行させる(ステップS104)。その他の処理が終了すると、主制御部101aは、制御をステップS101に戻す。
(2)二次転写ローラー22への電圧印加処理
二次転写ローラー22への電圧印加処理の動作について、図6に示すフローチャートを用いて、説明する。なお、ここで説明する電圧印加処理は、図5に示すフローチャートのステップS103の詳細である。
プリンター主制御回路111は、現時点が、N枚目のシートの露光タイミングであるか否かを判断する(ステップS121)。N枚目のシートの露光タイミングでないと判断する場合(ステップS121で「No」)、プリンター主制御回路111は、制御をステップS121へ移す。
N枚目のシートの露光タイミングであると判断する場合(ステップS121で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの転写時間に後続する非転写時間、つまり、N回目の非転写時間を取得する(ステップS122)。なお、非転写時間の取得は、露光タイミングには限定されない。非転写時間の算出のタイミングは、二次転写ローラー22に非転写電圧を設定するまでであれば、いつであってもよい。
次に、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達したか否かを判断する(ステップS123)。N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達していないと判断する場合(ステップS123で「No」)、プリンター主制御回路111は、制御をステップS123へ移す。
N枚目のシートの先端が二次転写ローラー22に到達したと判断する場合(ステップS123で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの転写時の転写電圧を出力させる。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ正の転写電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ正の転写電圧を供給する(ステップS124)。
次に、プリンター主制御回路111は、N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過したか否かを判断する(ステップS125)。N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過していないと判断する場合(ステップS125で「No」)、プリンター主制御回路111は、制御をステップS125へ移す。
N枚目のシートの後端が二次転写ローラー22を通過したと判断する場合(ステップS125で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間が所定時間以上か否かを判断する(ステップS126)。
N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合(ステップS126で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を0Vに設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ0Vの電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ0Vの電圧を供給する。この状態は、次のシートに対する転写時間が始まるまで継続する(ステップS127)。
N回目の非転写時間が所定時間以上でないと判断する場合(ステップS126で「No」)、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧に設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧を供給する。この状態は、次のシートに対する転写時間が始まるまで継続する(ステップS128)。
次に、プリンター主制御回路111は、次のシートがあるか否かを判断する(ステップS129)。次のシートがあると判断する場合(ステップS129で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N=N+1として、制御をステップS121へ移す。
次のシートがないと判断する場合(ステップS129で「No」)、プリンター主制御回路111は、二次転写ローラー22への電圧印加処理を終了する。
以上により、二次転写ローラー22への電圧印加処理の動作の説明を終了する。
1.6 その他の例
上記の実施の形態においては、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間が所定時間以上か否かを判断し、N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合、N回目の非転写時間の非転写電圧を0Vに設定している。一方、N回目の非転写時間が所定時間以上でないと判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧に設定している。
しかし、本発明は、この方法には、限定されない。次に示すようにしてもよい。
シートの搬送路27上、第1シートと第2シートとがこの順序で連続して搬送されているとする。第1シートの後端が二次転写ニップ23を通過した後、第2シートの先端が二次転写ニップ23に到達するまでの時間が、上述した非転写時間である。
プリンター主制御回路111は、第1シートの後端から、第2シートの先端までの搬送路上のシート間距離(非転写間隔の長さ)が所定距離(所定値)より短いか否かを判断してもよい。ここで、搬送路27に沿って複数のセンサーが設置されて、各センサーにより、シートの先端、後端等が検出され、検出された位置を用いて、シート間距離が測定される。
プリンター主制御回路111は、非転写時間において、第1シートの後端から、第2シートの先端までの搬送路上のシート間距離に応じて、トナーの極性と同極性の非転写電圧及び0Vの非転写電圧の何れかを設定してもよい。
また、プリンター主制御回路111は、シート間距離が所定距離より短い場合、非転写時間において、トナーの極性と同極性(転写電圧と逆極性)の非転写電圧を設定し、一方、シート間距離が所定距離以上の場合、非転写時間において、0Vの非転写電圧を設定してもよい。
1.7 まとめ
以上説明したように、本実施の形態によると、先行するシートに対する静電転写と、そのシートに後続するシートに対する静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、非転写間隔において、転写部材である二次転写ローラー22に印加する電圧を、転写電圧とは逆極性の電圧に設定している。一方、非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔において、印加する電圧を、二次転写ローラー22の電位と像担持体である中間転写ベルト21の電位とが同電位となる電圧に設定している。
ここで、非転写間隔の長さは、先行するシートに対する静電転写の終了時刻と、後続するシートに対する静電転写の開始時刻との間の非転写時間である、としてもよい。
(1)シートの裏面の汚れ防止
各作像部の現像器からは、微量のトナーが感光体ドラムに向けて、吐き出されている。このトナーが感光体ドラムの周面に付着する。このようなトナーをかぶりトナーと呼ぶ。このトナーの大部分は、負帯電している。図1に示すように、中間転写ベルト21は、各作像部の一次転写ローラーの押圧により、感光体ドラムに圧接しているため、感光体ドラムの周面に付着している、負帯電したかぶりトナーを吸着する場合がある。さらに、中間転写ベルト21に付着した負帯電したトナーは、中間転写ベルト21に圧接している二次転写ローラー22に付着する場合がある。さらに、二次転写ローラー22に付着した負帯電したトナーがシートの裏面等に付着して、シートを汚すという問題がある。
本発明では、この問題を解決するため、シートとシートの間の非転写時間に、トナーと同極性、すなわち負極性の非転写電圧を二次転写ローラー22に印加し、又は、0Vの非転写電圧を二次転写ローラー22に印加している。これによって、非転写時間に、中間転写ベルト21に付着した負帯電したトナーが二次転写ローラー22に付着することを防いでいる。
また、感光体ドラムの周面に付着するかぶりトナーの中には、正帯電したトナーもわずかに残存している場合がある。図7に、現像器に収容されているトナーの分布を示す。この図において、横軸に、電荷を示し、縦軸にトナーの個数を示す。この図に示すように、トナーのうち、負帯電したトナーが大多数であり、わずかに、正帯電したトナーが存在する。
正帯電したトナーが存在する場合、正帯電したトナーが中間転写ベルト21に付着し、さらに、中間転写ベルト21に付着した正帯電したトナーが二次転写ローラー22に付着し、さらに、二次転写ローラー22に付着した正帯電したトナーがシートの裏面等に付着して、シートを汚すという問題がある。
本発明では、この問題を解決するため、非転写時間が所定時間未満の場合、トナーと同極性、すなわち負の非転写電圧を二次転写ローラー22に印加し、非転写時間が所定時間以上の場合、0Vの非転写電圧を二次転写ローラー22に印加している。
非転写時間が所定時間以上の場合に、0Vの非転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト21に付着した、正帯電したトナーにも負帯電したトナーにも、二次転写ローラー22に引き寄せる作用をさせなくして、二次転写ローラー22への付着を抑制できる。
また、非転写時間が所定時間未満の場合に、非転写時間に負の非転写電圧を印加することにより、負帯電したトナーの二次転写ローラー22への付着を防止しつつ、次に説明するイオン分極を抑制することができる。なお、中間転写ベルト21に付着した、正帯電したトナーが、二次転写ローラー22に付着する可能性がある。しかし、上記の通り、かぶりトナーのうち、正帯電したトナーの数は、わずかであること、及び、負の非転写電圧を印加する非転写時間は、所定時間未満の短い時間であることから、二次転写ローラー22に付着する正帯電したトナーの量は、極めてわずかであり、シートを汚す可能性は、極めて低い。
(2)イオンの分極の抑制
上述したように、二次転写ローラーとして、イオン導電物質を含有するゴム材を使用する場合、二次転写ローラーにおいて、同じ極性の電圧を印加し続けたとき、ゴム材のイオンが分極し、通電経路にイオンの偏在が発生することがある。このため、発生したイオンの偏在が電気抵抗となって、二次転写ローラーの電気抵抗の上昇を引き起こし、結果として、転写画質の低下につながるという問題がある。
本発明では、この問題を解決するため、図4に示すように、シートとシートの間の短い非転写時間202において、転写電圧とは逆極性、すなわち負の非転写電圧を二次転写ローラー22に印加し、シートとシートの間の長い非転写時間204において、0Vの非転写電圧を二次転写ローラー22に印加している。
このように、非転写時間202において、イオンの分極を緩和し、また、非転写時間204において、イオンの分極の促進を抑制している。この結果、転写ローラーの電気抵抗の上昇を防ぎ、転写画質の低下を抑制することができる。
つまり、非転写時間の長さと所定時間(閾値)との大小の比較により、転写電圧とは逆極性の電圧を印加する場合と、0Vの電圧を印加する場合とを切り換える。これにより、トナーによるシートの裏面の汚れの防止とイオン分極の抑制の両方を、従来よりも向上できる。
2 変形例(1)
ここでは、実施の形態の一つの変形例(1)について、実施の形態との相違点を中心として説明する。
変形例(1)においては、非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、非転写間隔の一部の区間において、印加する電圧を、転写部材である転写ローラー22の電位と像担持体である中間転写ベルト21の電位とが同電位となる電圧に設定する。また、印加する電圧を、転写電圧とは逆極性の電圧以外で、転写電圧より静電力が弱い電圧に設定してもよい。一方、残りの区間において、印加する電圧を、転写電圧とは逆極性の電圧に設定している。ここで、一部の区間の長さは、所定値に等しいとしてもよい。
2.1 プリンター主制御回路111
プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合、N回目の非転写時間の最初から最後まで、非転写電圧を0Vの電圧に設定するのではなく、N回目の非転写時間のうち、所定時間だけ、非転写電圧を負の電圧に設定し、所定時間が経過すると、非転写電圧を0Vの電圧に設定する制御を行う。
2.2 二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化
図8は、二次転写ローラー22に対して印加する電圧の時間的変化を示す。この図において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に、電圧を示す。この図において、転写時間221、非転写時間222、転写時間223、非転写時間224及び転写時間225が、時間軸方向に連続している。非転写時間224は、非転写時間224a及び非転写時間224bをこの順序で含む。
転写時間221は、1枚目のシートの転写時間であり、非転写時間222は、1回目の非転写時間であり、転写時間223は、2枚目のシートの転写時間であり、非転写時間224は、2回目の非転写時間であり、転写時間225は、3枚目のシートの転写時間である。
ここで、非転写時間222は、所定時間より短い場合であり、非転写時間224は、所定時間より長い場合である。非転写時間224aは、所定時間に等しい。
電圧制御回路112は、転写時間221、転写時間223及び転写時間225において、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに正の転写電圧を供給させる。
また、電圧制御回路112は、非転写時間222において、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに負の非転写電圧を供給させる。
また、電圧制御回路112は、非転写時間224aにおいて、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに負の非転写電圧を供給させる。また、電圧制御回路112は、非転写時間224bにおいて、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに0Vの非転写電圧を供給させる。
なお、変形例(1)においては、非転写時間224の非転写時間224aにおいて、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに負の非転写電圧を供給させ、非転写時間224bにおいて、電圧印加回路24に対して、二次転写ローラー22の芯金22aに0Vの非転写電圧を供給させている。しかし、これには限定されない。
非転写時間224の非転写時間224aにおいて、二次転写ローラー22に0Vの非転写電圧を供給し、その後、非転写時間224の非転写時間224bにおいて二次転写ローラー22に負の非転写電圧を供給してもよい。ここで、非転写時間224bの長さは、所定時間であるとしてもよい。
2.3 二次転写ローラー22への電圧印加処理
二次転写ローラー22への電圧印加処理の動作について、図9に示すフローチャートを用いて、説明する。なお、ここでは、図6に示すフローチャートとの相違点を中心として説明する。
図6のステップS126において、N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧に設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ負の非転写電圧を供給する(ステップS141)。
次に、プリンター主制御回路111は、非転写時間が所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS142)。非転写時間が所定時間を経過していないと判断する場合(ステップS142で「No」)、プリンター主制御回路111は、ステップS142に制御を移す。
非転写時間が所定時間を経過したと判断する場合(ステップS142で「Yes」)、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を0Vに設定する。つまり、プリンター主制御回路111は、電圧制御回路112に対して、二次転写ローラー22へ0Vの非転写電圧を印加するように制御する。電圧印加回路24は、二次転写ローラー22へ0Vの電圧を供給する。この状態は、次のシートに対する転写時間が始まるまで継続する(ステップS143)。
次に、図6のステップS129において、プリンター主制御回路111は、次のシートがあるか否かを判断する。
以上により、変形例(1)における、二次転写ローラー22への電圧印加処理の動作の説明を終了する。
2.4 その他の変形例
上記の変形例(1)においては、N回目の非転写時間が所定時間以上であると判断する場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧に設定する。次に、プリンター主制御回路111は、非転写時間が所定時間を経過するまで、N回目の非転写時間の非転写電圧を負の電圧に維持する。非転写時間が所定時間を経過した場合、プリンター主制御回路111は、N回目の非転写時間の非転写電圧を0Vに設定する。
しかし、本発明は、この方法には、限定されない。次に示すようにしてもよい。
シートの搬送路27上、第1シートと第2シートとがこの順序で連続して搬送されているとする。第1シートの後端が二次転写ニップ23を通過した後、第2シートの先端が二次転写ニップ23に到達するまでの時間が、上述した非転写時間である。
プリンター主制御回路111は、第1シートの後端から、第2シートの先端までの搬送路上のシート間距離に応じて、非転写時間において、トナーの極性と同極性の非転写電圧を設定する時間及び0Vの非転写電圧を設定する時間を決定してもよい。
また、プリンター主制御回路111は、非転写時間において、第1シートの後端が二次転写ニップ23に到達した時に、シート間距離だけ離れた第2シートが存在する位置から、第2シートが所定距離だけ搬送されるまでの時間、トナーの極性と同極性の非転写電圧を設定してもよい。次に、第2シートが所定距離以上、搬送された後、非転写時間が終了する(つまり、第2シートの先端が二次転写ニップ23に到達する)までの時間において、0Vの非転写電圧を設定してもよい。
また、非転写間隔の長さは、先行するシートの後端から、後続するシートの先端までの搬送路上の距離である、としてもよい。
2.5 まとめ
上述したように、転写ローラーとして、イオン導電物質を含有するゴム材を使用する場合、転写ローラーにおいて、同じ極性の電圧を印加し続けたとき、ゴム材のイオンが分極を引き起こし、発生したイオンの偏在が電気抵抗となって、転写ローラーの電気抵抗の上昇を引き起こし、結果として、転写画質の低下につながるという問題がある。
変形例(1)では、この問題を解決するため、非転写時間が所定時間以上の場合、非転写時間の前半の図8に示す非転写時間224aにおいて、二次転写ローラー22に負の非転写電圧を供給し、非転写時間の後半の非転写時間224bにおいて、二次転写ローラー22に0Vの非転写電圧を供給する。
このように、所定時間以上の非転写時間の一部の区間において、負電圧に設定し、残りの区間において、0Vに設定することにより、非転写時間の全体を0Vに設定する場合より、イオン分極を抑制する効果をより向上できる。
この結果、非転写時間224aにおいて、イオンの分極を緩和し、また、非転写時間224bにおいて、イオンの分極の促進を抑制できる。こうして、転写ローラーの電気抵抗の上昇を防ぎ、本来の転写画質低下を抑制することができる。
また、非転写時間224aの長さを所定時間に制限している。ここで、中間転写ベルト21に付着した、正帯電したトナーが、二次転写ローラー22に付着する可能性がある場合であっても、上記の通り、かぶりトナーのうち、正帯電したトナーの数は、わずかであること、及び、負の非転写電圧を印加する非転写時間を所定時間に制限していることから、二次転写ローラー22に付着する正帯電したトナーの量は、極めてわずかであり、シートを汚す可能性は、極めて低い。
3 その他の変形例
本発明について、上記の実施の形態及び変形例に基づいて説明しているが、上記の実施の形態及び変形例に限定されない。以下に示すようにしてもよい。
(1)画像形成装置において、中間転写ベルトを像担持体としたが、これに代えて、感光体ドラムと、イオン導電物質を含有するゴム材を使用する転写ローラー(転写部材)との間に形成された転写領域であるニップにシートを搬送し、転写時間内において、転写ローラーに電圧を印加することにより、感光体ドラム上に形成されたトナー像をシート上に転写させるとしてもよい。
(2)上記の実施の形態及び変形例において、現像器に収容されるトナー粒子の正規の帯電極性を負としている。また、転写時間において、二次転写ローラー22に、トナーの帯電極性とは逆の正の転写電圧が供給され、非転写時間において、二次転写ローラー22に負の転写電圧又は0Vの転写電圧が供給される、としている。
しかし、本発明は、これには限定されない。現像器に収容されるトナー粒子の正規の帯電極性を正とする構成も適用できる。この場合、転写時間において、二次転写ローラー22に負の転写電圧が供給される。また、非転写時間において、二次転写ローラー22に正の転写電圧又は0Vの転写電圧が供給される。
(3)図1(b)に示すように、電圧印加回路24は、正電源トランス24a及び負電源トランス24bから構成されている。しかし、本発明は、この構成には、限定されない。
画像形成装置10は、電圧印加回路24に代えて、図10に示す電圧印加回路24cを備える、としてもよい。電圧印加回路24cは、この図に示すように、スイッチ24d及び電源回路24eから構成されている、としてもよい。
電源回路24eは、負の電圧を供給可能な負電源と、正の電圧を供給可能な正電源と0Vの供給源(接地)とから構成されている。負電源は、例えば、−500Vの電圧を供給し、正電源は、例えば、+1500Vの電圧を供給する。スイッチ24dは、制御回路100の電圧制御回路112の制御により、二次転写ローラー22の芯金22aと負電源の接続、二次転写ローラー22の芯金22aと正電源の接続、及び、二次転写ローラー22の芯金22aの接地の何れかに切り換える。二次転写ローラー22の芯金22aと負電源とが接続された場合、芯金22aに−500vの負の非転写電圧が供給される。二次転写ローラー22の芯金22aと正電源とが接続された場合、芯金22aに+1500vの正の転写電圧が供給される。二次転写ローラー22の芯金22aが接地された場合、芯金22aには、0vの非転写電圧が供給される(つまり、電圧が供給されない)。
(4)利用者により、画像形成装置10の電源が投入された後、最初のシートに対して、画像形成がされるまでの間、プリンター主制御回路111は、転写電圧とは逆極性の負の非転写電圧を二次転写ローラー22の芯金22aに印加するように、電圧制御回路112及び電圧印加回路24を制御してもよい。
(5)所定時間未満の非転写時間が、例えば、所定回数(例えば、6回)だけ連続する場合(つまり、転写時間と所定時間未満の非転写時間の組が所定回数だけ連続する場合)、プリンター主制御回路111は、6回目の非転写時間が所定時間となるように、非転写時間を延長してもよい。本来、所定時間未満であった6回目の非転写時間が所定時間まで延長され、延長された6回目の非転写時間において、プリンター主制御回路111は、非転写電圧を負電圧又は0Vに設定してもよい。
また、所定時間未満の非転写時間が、所定回数だけ連続する場合(つまり、転写時間と所定時間未満の非転写時間の組が所定回数だけ連続する場合)、プリンター主制御回路111は、所定回目の非転写時間が所定時間より長い時間となるように、非転写時間を延長してもよい。延長された非転写時間のうち、所定時間において、プリンター主制御回路111は、非転写電圧を0Vに設定し、所定時間を経過した後、非転写時間が終了するまで、プリンター主制御回路111は、非転写電圧を負電圧に設定してもよい。
所定時間未満の非転写時間が複数回、連続する(つまり、転写時間と所定時間未満の非転写時間の組が複数回連続する)だけでは、転写ローラー22におけるイオンの分離の緩和が十分ではない可能性があるので、所定時間未満の非転写時間が複数回、連続した後、次の非転写時間を強制的に長くすることにより、転写ローラー22におけるイオンの分離を緩和させることができる。
(6)プリンター主制御回路111は、現時点から過去1時間における複数の転写時間の合計時間と、複数の非転写時間の合計時間をメモリに記憶している、としてもよい。プリンター主制御回路111は、記憶している複数の転写時間の合計時間と、複数の非転写時間の合計時間とを用いて、次の式により、比率を算出する。
比率=複数の非転写時間の合計時間/(複数の転写時間の合計時間+複数の非転写時間の合計時間)
プリンター主制御回路111は、算出した比率が閾値未満の場合、現時点から1時間先までの時間帯において、1又は複数の所定時間未満の非転写時間を延長し、延長した非転写時間において、非転写電圧を負電圧又は0Vに設定してもよい。
算出した比率が閾値未満の場合、転写ローラー22におけるイオンの分離の緩和が十分ではない可能性があるので、現時点から1時間先までの時間帯において、非転写時間を延長し、延長した非転写時間において、非転写電圧を負電圧又は0Vに設定することにより、転写ローラー22におけるイオンの分離を緩和させることができる。
(7)プリンター主制御回路111は、N回目の所定時間未満の非転写時間が、転写ローラー22の周長に相当する時間より短い場合、N+1回目の非転写時間を、転写ローラー22の周長に相当する時間の整数倍の時間に延長し、延長したN+1回目の非転写時間において、非転写電圧を負電圧又は0Vに設定してもよい。
N回目の所定時間未満の非転写時間が、転写ローラー22の周長に相当する時間より短い場合、転写ローラー22の周方向の一部分に対してのみ、負の非転写電圧が印加されることにより、転写ローラー22の周方向に、イオンの分離の偏りが発生している可能性がある。N+1回目の非転写時間を、転写ローラー22の周長に相当する時間の整数倍の時間に延長し、延長したN+1回目の非転写時間において、非転写電圧を負電圧又は0Vに設定することにより、転写ローラー22の周方向のイオンの分離の偏りを是正することができる。
(8)上述したように、画像形成装置は、マイクロプロセッサーとメモリとを備えたコンピューターシステムである。メモリは、コンピュータープログラムを記憶しており、マイクロプロセッサーは、コンピュータープログラムに従って動作するとしてもよい。
マイクロプロセッサーは、フェッチ部、解読部、実行部、レジスタファイル、命令カウンターなどから構成されている。フェッチ部は、メモリに記憶されているコンピュータープログラムから、コンピュータープログラムに含まれる各命令コードを1個ずつ読み出す。解読部は、読み出した命令コードを解読する。実行部は、解読結果に従って動作する。このように、マイクロプロセッサーは、メモリに記憶されているコンピュータープログラムに従って動作する。
ここで、コンピュータープログラムは、所定の機能を達成するために、コンピューターに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、コンピュータープログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリなどに記録されているとしてもよい。
また、コンピュータープログラムを、有線又は無線の電気通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
(7)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、搬送されるシートとシートの間の非転写間隔において、転写部材におけるイオンの分極を抑制することができ、転写部材にトナーが付着することを防いで、シートの裏面の汚れを防止することができるという優れた効果を奏し、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写プロセスを制御する技術として有用である。
10 画像形成装置
11 イメージリーダー
12 プリンター
13 給紙部
15 排出トレイ
19 操作パネル
20Y〜20K 作像部
21 中間転写ベルト
22 二次転写ローラー
22a 芯金
24 電圧印加回路
24a 正電源トランス
24b 負電源トランス
25 バックアップローラー
26 ベルトクリーニング装置
50 定着部
51 加熱ローラー
52 加圧ローラー
60、61、62 給紙カセット
63、64、65 ピックアップローラー
100 制御回路
101 CPU
101a 主制御部
102 ROM
103 RAM
104 画像メモリ
105 画像処理回路
106 ネットワーク通信回路
107 スキャナー制御回路
108 入出力回路
109 プリンター制御回路
111 プリンター主制御回路
112 電圧制御回路

Claims (13)

  1. 転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置であって、
    シートへの静電転写とそのシートの後続シートへの静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定する設定手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置であって、
    シートへの静電転写とそのシートの後続シートに対する静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔の一部区間において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定し、残り区間において、印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定する設定手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記非転写間隔の長さは、先行する前記シートに対する静電転写の終了時刻と、後続する前記シートに対する静電転写の開始時刻との間の非転写時間である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記非転写間隔の長さは、先行する前記シートの後端から、後続する前記シートの先端までの搬送路上の距離である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記非転写間隔の長さが所定値未満の場合に、前記非転写間隔において前記転写部材に印加する電圧の絶対値は、前記転写電圧の絶対値より小さい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記非転写間隔の長さが所定値未満の場合に、前記非転写間隔において前記転写部材に印加する電圧の絶対値は、所定の電圧値より大きい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写部材は、イオン導電物質を含有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 前記設定手段は、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、印加電圧を0Vに設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記残り区間の長さは、前記所定値に等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 前記一部区間は、前記残り区間に先行し、又は、前記残り区間は、前記一部区間に先行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記設定手段は、前記一部区間において、印加電圧を0Vに設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置で用いる制御方法であって、
    シートへの静電転写とそのシートの後続シートへの静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定する設定ステップと、
    前記非転写間隔において、前記印加電圧を前記転写部材に印加し、シートに対する静電転写において、前記転写電圧を前記転写部材に印加する電圧印加ステップと
    を含むことを特徴とする制御方法。
  13. 転写領域で像担持体と接する転写部材への転写電圧の印加により、転写領域を通過するシートに像担持体上のトナーを静電転写する画像形成装置で用いる制御方法であって、
    シートへの静電転写とそのシートの後続シートに対する静電転写との間の非転写間隔の長さが所定値未満の場合、前記非転写間隔において、前記転写部材への印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定し、前記非転写間隔の長さが所定値以上ある場合、前記非転写間隔の一部区間において、印加電圧を、前記転写電圧とは逆極性の電圧以外で、前記転写電圧より静電力が弱い電圧に設定し、残り区間において、印加電圧を前記転写電圧とは逆極性の電圧に設定する設定ステップと、
    前記非転写間隔において、前記印加電圧を前記転写部材に印加し、シートに対する静電転写において、前記転写電圧を前記転写部材に印加する電圧印加ステップと
    を含むことを特徴とする制御方法。
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