JP6829032B2 - 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、記録用紙への転写前のトナー像を均一に帯電させる、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1に開示される画像形成装置は、温度センサ、湿度センサ、清掃装置、および制御部を備え、温度センサおよび湿度センサは、画像形成装置内部の温度および湿度を所定時間毎に検出する。制御部は、検出した温度および湿度に急激な変化があった場合に、清掃装置に、主帯電器の放電電極の清掃を実行させる。
特許2014−235331号公報
しかし、この特許文献1の技術では、放電電極を清掃するための清掃ローラを含む清掃装置を設けるため、装置の構造が複雑化するとともに、装置が大きくなってしまうという問題がある。また、清掃ローラを繰り返し使用することにより、清掃ローラが損傷すると、放電電極のような帯電部を十分に清掃できないことも考えられる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、清掃装置を別途設けること無く、帯電部を十分に清掃することができる、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
第1の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電させる画像形成装置であって、第1電流制御手段、第2電流制御手段、板部材および電圧制御手段を備える。第1電流制御手段は、印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す。第2電流制御手段は、印刷実行時以外の所定のタイミングで、帯電部に第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流す。したがって、帯電部に付着したトナーに大きな反発力が働き、付着したトナーが帯電部から除去される。また、板部材は、帯電部を囲む導電性の板部材(金属板)である。電圧制御手段は、第2電流制御手段によって、帯電部に第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加する。したがって、帯電部に付着されたトナーをケース側に引き寄せる力が働く。
第1の発明によれば、清掃装置を別途設けること無く、帯電部を十分にかつ効果的に清掃することができる。
第2の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電させる画像形成装置であって、第1電流制御手段、第2電流制御手段、板部材、および電圧制御手段を備える。第1電流制御手段は、印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す。第2電流制御手段は、印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて帯電部に電流を流す。板部材は、帯電部を囲む導電性の板部材(金属板)である。電圧制御手段は、第2電流制御手段によって、帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加する。したがって、帯電部に付着されたトナーをケース側に引き寄せる力が働く。第2電流制御手段は、クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、初期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように変化させる
第2においても、清掃装置を別途設けること無く、帯電部を十分にかつ効果的に清掃することができる。
また、第2の発明においても、帯電部に流れる電流がリークするのを防止することができる。
の発明は、第1または第2の発明に従属し、記憶手段をさらに備え、所定のタイミングは、画像形成装置の内部の温度が記憶手段に記憶された所定値以上になったときおよび画像形成装置の内部の湿度が当該記憶手段に記憶された所定値以上になったときの少なくとも一方を含む。画像形成装置の内部の温度が第所定値よりも低い場合には、中間転写ベルト上のトナーの帯電量が多く、この場合に、転写前帯電を行うと、中間転写ベルトからトナーが離れ難くなる。また、湿度が第所定値よりも低い場合には、放電がおき難いため、中間転写ベルト54上のトナーが十分に帯電されないことがある。このため、温度が第所定値よりも低い場合または/および湿度が第所定値よりも低い場合には、転写前帯電を行わないようにしてある。転写前帯電を行わない状態で画像形成装置を長期間使用したり、このような状態で大量の枚数を印刷したりすると、飛散トナーが帯電部に付着する。したがって、上記のような所定のタイミングで、第2所定値の電流を流すことにより、帯電部に付着されたトナーが除去される。
の発明によれば、適切なタイミングで帯電器をクリーニングすることができる。
の発明は、第1または第2の発明に従属し、所定のタイミングは、画像形成装置の電源をオンしたときである。
の発明によれば、温度および湿度の変化に関係無く、帯電器をクリーニングすることができる。
第5の発明は、第1の明に従属し、第2電流制御手段は、帯電部に流す電流の電流値を第2所定値まで次第に大きくする。
の発明によれば、第2所定値まで次第に電流値を大きくするので、帯電部に流れる電流がリークするのを防止することができる。
第6の発明は、第1の明に従属し、第2電流制御手段は、帯電部に第2所定値の電流を流すとき、当該電流の極性を変化させる。
第6の発明によれば、電流の極性を変化させるので、逆極性に帯電された一部のトナーについてもクリーニングすることができる。
の発明は、第1ないし第の発明のいずれかに従属し、帯電部はハウジング内に、当該ハウジング内で軸周りに回転可能に張架されたワイヤを含み、ワイヤに固定され、当該ワイヤを手動で回転させる回転部材をさらに備える。
の発明によれば、ワイヤを回転させるので、帯電部に付着したトナーを落下させることができる。したがって、より効果的に帯電器をクリーニングすることができる。
第8の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置は、帯電部を囲む導電性の板部材を備え、印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御する第1電流制御ステップ、印刷実行時以外の所定のタイミングで、帯電部に第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流すように電源制御部を制御する第2電流制御ステップ、および第2電流制御ステップにおいて、帯電部に第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加する電圧制御ステップを実行させる、制御プログラムである。
第9の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置は、帯電部を囲む導電性の板部材を備え、印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す第1電流制御ステップ、印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて帯電部に電流を流す第2電流制御ステップ、および第2電流制御ステップにおいて、帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加する電圧制御ステップを実行させ、第2電流制御ステップは、クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、初期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように変化させる、制御プログラムである。
第10の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置は、帯電部を囲む導電性の板部材を備え、(a)印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御するステップ、(b)印刷実行時以外の所定のタイミングで、帯電部に第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流すように電源制御部を制御するステップ、および(c)ステップ(b)において、帯電部に第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加するステップを含む、制御方法である。
第11の発明は、トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置は、帯電部を囲む導電性の板部材を備え、(a)印刷実行時において、トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御するステップ、(b)印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて帯電部に電流を流すように電源制御部を制御するステップ、および(c)ステップ(b)において、帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を板部材に印加するように電源制御部を制御するステップを実行させ、ステップ(b)は、クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、初期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように電源制御部を制御する、制御方法である。
第9〜第11の発明においても、第1の発明と同様に、清掃装置を別途設けること無く、帯電部を十分にかつ効果的に清掃することができる。
この発明によれば、清掃装置を別途設けること無く、帯電部を十分に清掃することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の第1実施例である画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。 図2は図1の画像形成装置が備える画像形成部の構成を概略的に示す図解図である。 図3は図1および図2に示す転写前帯電器の外観構成を斜め上方から見た斜視図である。 図4は図3に示す転写前帯電器の一部を上方から見た上面図である。 図5は図3および図4に示す転写前帯電器の一部の概略的な構成を示す断面図である。 図6は図1の画像形成装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図7(A)は印刷実行時に放電電極に流れる電流の時間変化を示すグラフであり、図7(B)はクリーニング実行時に放電電極に流れる電流の時間変化を示すグラフである。 図8は図6に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図9は図6に示したCPUのクリーニング制御処理の一例を示すフロー図である。 図10は第2実施例の転写前帯電器の放電電極およびシールドの概略断面図および電気的な構成を示す図解図である。 図11(A)は第3実施例の転写前帯電器の放電電極を上面から見た図解図であり、図11(B)は図11(A)のXIB-XIB断面図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であって、カラー印刷モードまたはモノクロ印刷モードで動作して、用紙(記録媒体)に多色または単色の画像を形成する。詳細は後述するように、画像形成装置10は、中間転写方式の画像形成部30を備え、複数のローラ56,58で張架されて周回移動する中間転写ベルト(1次転写ベルト)54等を用いて、感光体ドラム36に形成されたトナー像を用紙に転写する。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1および図2に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取装置14を含む。
画像読取装置14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押さえカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押さえカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる入力操作を受け付ける操作部28(図6参照)が設けられる。操作部28は、タッチパネル、操作ボタン、および画像形成装置10の装置電源をオン-オフするためのメインスイッチ等を含む。
また、画像読取装置14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が設けられる。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等を用いるとよい。
装置本体12には、CPU200およびメモリ(204、206、208)等(図6参照)を含む制御部および画像形成部30などが設けられる。制御部は、ユーザによる操作部28への入力操作などに応じて、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
画像形成部30は、露光ユニット32、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38、帯電器40、中間転写ベルトユニット42、2次転写ローラ44、定着ユニット46および転写前帯電器100等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部26で読み取った画像データや外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
ここで、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。4つの画像ステーションは、中間転写ベルト54の表面の走行方向(周回移動方向)に沿って一列に並んで配置され、中間転写ベルト54の走行方向における下流側から、つまり2次転写ローラ44に近い側から、ブラック用、マゼンタ用、シアン用およびイエロー用の順に配置される。ただし、各色の配置順は、適宜変更可能である。
なお、符号に与えた添え字BK、M、CおよびYは、いずれかの色用に設けられた要素であることを示すためのものであり、添え字BK、M、CおよびYのそれぞれは、ブラック、マゼンタ、シアンおよびイエローのそれぞれを示す。たとえば、図2における符号36BKは、ブラック用(BK用)の感光体ドラムであることを示す。また、各部位の説明において、いずれの色用であるかの区別を特に要しない場合は、添え字BK、M、CおよびYは省略して総括的に説明する。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体である。帯電器40は、コロナ放電方式の帯電器であり、鋸歯状の放電電極からコロナ放電することにより、感光体ドラム36の表面を所定の電位(たとえば、−600V)に帯電させる。ただし、帯電器40としては、ブラシ型帯電装置、ローラ型帯電装置、イオン発生装置などの他の帯電器を用いることもできる。また、露光ユニット32は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36の表面に形成された静電潜像を4色のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去して廃トナーボックス(図示せず)に搬送する。
中間転写ベルトユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58および4つの中間転写ローラ60等を備え、感光体ドラム36の上方に配置される。
中間転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)およびポリフッ化ビニルデン(PVDF)等の合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58等の複数のローラによって張架され、その外周面が各感光体ドラム36に接触するように設けられる。そして、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向(図1および図2では反時計回り)に周回移動する。
中間転写ローラ(1次転写ローラ)60は、芯金の外周面に対して弾性層が積層されたローラ状部材である。中間転写ローラ60の芯金は、ステンレス鋼およびアルミニウム等の金属によって形成され、弾性層は、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合したエチレン-プロピレンゴム(EPDM)、発泡EPDMおよび発泡ウレタン等のゴムによって形成される。ただし、中間転写ローラ60としては、コストダウンおよび装置の小型化などの観点から、外周面に弾性層を有さない金属製のローラを使用することもできる。
中間転写ローラ60は、中間転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに設けられ、中間転写ベルト54の内周面と圧接されて中間転写ベルト54の周回移動に伴い回転する。ここで、中間転写ローラ60が中間転写ベルト54に圧接される位置(転写電流供給位置)は、中間転写ベルト54と感光体ドラム36とが接する位置(1次転写位置)よりも中間転写ベルト54の走行方向(周回移動方向)における下流側に少しずれた位置、つまり感光体ドラム36の近傍位置とされることが好ましい。具体的には、転写電流供給位置と1次転写位置との間の中間転写ベルト54の走行方向における距離は、2〜5mmに設定されることが好ましい。これは、転写電流供給位置と1次転写位置との間の距離が大きくなると、中間転写ベルト54に当接痕が生じている場合に、その当接痕に起因する画像不良が発生し易くなるからである。転写電流供給位置と1次転写位置とを近傍位置とすることによって、当接痕に起因する画像不良の発生が抑制される。
ただし、転写電流供給位置と1次転写位置との間の中間転写ベルト54の走行方向における距離は、適宜変更可能であり、たとえば、転写電流供給位置と1次転写位置との間の距離が0mmとなる(つまり感光体ドラム36の回転軸と中間転写ローラ60の回転軸とを結ぶ線と、中間転写ベルト54の走行方向に延びる線とが直交する)ように、中間転写ローラ60と感光体ドラム36とを対向させて配置してもよい。また、転写電流供給位置と1次転写位置との間の距離が5mmを超えるように、中間転写ローラ60と感光体ドラム36とを対向させて配置してもよい。
また、中間転写ローラ60のそれぞれには、電源制御部214に含まれる高圧電源回路214a(図6参照)が接続される。高圧電源回路214aは、CPU200の指示の下、画像形成時(印刷時)には、感光体ドラム36の表面に形成されたトナー像を構成するトナーの帯電極性(この第1実施例では、マイナス)とは逆極性の電圧(1次転写電圧)を中間転写ローラ60に印加する。これによって、中間転写ローラ60には、高圧電源回路214aから印加された電圧に応じた電流が流れる(1次転写電流が供給される)。
この第1実施例では、中間転写ローラ60には、定電流制御された電圧が印加される。すなわち、高圧電源回路214aから中間転写ローラ60BK,M,C,Yに印加される電圧は、それぞれ、中間転写ローラ60BK,M,C,Yに流れる電流が各々の目標電流値で略一定となるように、つまり転写電流検出部(図示せず)で検出される各々の検出電流値と各々の目標電流値とが一致するように変化される。
中間転写ローラ60に1次転写電流が供給されると、1次転写電流は転写電流供給位置を通って中間転写ベルト54に流れ、1次転写位置において感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に転写電界が形成される。この1次転写位置に形成される転写電界の作用により、感光体ドラム36に形成されたトナー像が中間転写ベルト54の外周面に転写(1次転写)される。
たとえば、カラー画像を形成する場合には、各感光体ドラム36に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト54に順次重ねて転写されて、中間転写ベルト54上に多色のトナー像が形成される。一方、モノクロ画像を形成する場合には、ブラック用の感光体ドラム36BKのみに静電潜像およびトナー像が形成され、中間転写ベルト54の外周面には、ブラックのトナー像のみが転写される。
また、転写前帯電器100が、中間転写ベルト54の外周面に平行であり、中間転写ベルト54の走行方向に直交する方向に延びて設けられる。また、転写前帯電器100は、BK用の感光体ドラム36BK(画像ステーション)よりも中間転写ベルト54の走行方向の下流側であり、駆動ローラ56の近傍に配置される。さらに、対向ローラ150が、転写前帯電器100に対向する位置であり、中間転写ベルト54を挟んで設けられる。
図3は、転写前帯電器100の外観構成を斜め上方から見た斜視図である。図4は、転写前帯電器100の一部を上方から見た概略図である。図5は、転写前帯電器100の一部の概略的な構成の断面図である。
図3に示すように、転写前帯電器100は、断面がコの字状に形成され、装着時に中間転写ベルト54の幅方向に延びるハウジング102を含む。ハウジング102の内部には、長手方向に延びるように放電電極(帯電部)104が設けられる。この第1実施例では、図4に示すように、放電電極104はワイヤで構成され、ハウジング102の内部において張架される。より具体的には、放電電極104では、ワイヤの両端に導電性の丸端子104a、104bが固定されており、一方の丸端子104aはばね106を介してハウジング102に係止され、他方の丸端子104bはハウジング102に固定された電極108のフック108aに係止される。電極108は、フック108aが設けられる端部とは反対側の端部がハウジング102の外部に突出して設けられる。この電極108に高圧電源回路214a(図6参照)からの電圧が印加される。
また、図5に示すように、ハウジング102内には、シールド110aおよび110bが設けられ、シールド110aおよび110bは、放電電極104に平行であり、ハウジング102の長手方向に延びて設けられる。シールド110aおよび110bは、その断面がL字状に形成され、L字の横棒が向かい合うように所定の距離を隔てて配置され、図3に示したように、L字の縦棒に相当する部分がハウジング102の開口に垂直な側面に沿って取り付けられる。放電電極104は、シールド110aおよび110bの間(中央)に配置される。つまり、シールド110aおよび110bは、放電電極104を囲む(挟む)ように配置される。ただし、シールド110aおよび110bは、導電性の板部材(金属板)である。
転写前帯電器100は、対向ローラ150に向けて放電することにより、中間転写ベルト54の外周面に担持されたトナーに、トナーの帯電極性(第1実施例では、マイナス)と同じ極性の電荷を付与する。このため、中間転写ベルト54の外周面に担持されたトナーの電位が均一化され、また、トナー飛散が防止される。したがって、2次転写が実行された場合に、転写斑などの転写不良の発生が防止される。
この第1実施例では、CPU200(図6参照)の指示の下、高圧電源回路214aの直流電源Vdから転写前帯電器100の放電電極104に電圧が印加される。この放電電極104には、定電流制御された電圧が印加される。たとえば、画像形成時(印刷時)には、−200μAの電流が流れ、このための電圧(たとえば、−3kV)が直流電源Vdから電極108を介して放電電極104に印加される。ただし、直流電源Vdから印加される電圧は、放電電極104に流れる電流が目標電流値で略一定となるように、つまり放電(帯電)電流検出部(図示せず)で検出される検出電流値と目標電流値とが一致するように変化される。
また、駆動ローラ56の近傍には、2次転写ローラ44が配置される。2次転写ローラ44には、図示しない転写電源が接続され、この転写電源によって電圧(2次転写電圧)が印加される。そして、電圧が印加された2次転写ローラ44によって形成される転写電界の作用により、中間転写ベルト54と2次転写ローラ44との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、中間転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
定着ユニット46は、ヒートローラ62および加圧ローラ64を備え、2次転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラ62は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ62と加圧ローラ64との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50に載置された用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路P1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、2次転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路P1に戻すための第2用紙搬送路P2が形成される。この第1用紙搬送路P1および第2用紙搬送路P2には、用紙を搬送するための複数の搬送ローラ66が適宜設けられる。
装置本体12において片面印刷を行う際には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50に載置された用紙がピックアップローラ70によって1枚ずつ第1用紙搬送路P1に導かれ、搬送ローラ66によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで2次転写ローラ44に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット46を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、搬送ローラ(排紙ローラ)66を経て排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、片面印刷が終了して定着ユニット46を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の排紙ローラ66まで到達したとき、この排紙ローラ66を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路P2に導かれる。第2用紙搬送路P2に導かれた用紙は、搬送ローラ66によって第2用紙搬送路P2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路P1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、2次転写ローラ44および定着ユニット46を用紙が通過することによって、用紙の裏面に印刷が行われる。
図6は、画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置10は、CPU200を含む。CPU200には、バス202を介して、ROM204、RAM206、HDD208、温度センサ210、湿度センサ212、電源制御部214が接続されるとともに、上述した、画像読取部26、操作部28および画像形成部30などが接続される。操作部28、画像読取部26および画像形成部30については上述したので、ここでの説明は省略する。
CPU200は、画像読取装置14および画像形成部30などの画像形成装置10の各部位の動作を統括的に制御する。ROM204は、画像形成装置10のメイン処理プログラム(オペレーティングシステム)の起動時に実行されるプログラム(Bootプログラム)およびデータを記憶するために用いられる。
RAM206は、CPU200のワークメモリやバッファメモリとして用いられる。HDD208は、画像形成装置10の主記憶装置であって、CPU200が画像形成装置10の各部位の動作を制御するための制御プログラムおよびデータ等を適宜記憶する。ただし、HDD208に代えて、または、HDD208とともに、フラッシュメモリ等の他の不揮発性メモリを設けてもよい。
温度センサ210は、画像形成装置10の内部の温度(℃)を検出するために用いられる。湿度センサ212は、画像形成装置10の内部の湿度(%)を検出するために用いられる。
電源制御部214は、CPU200の指示の下、画像形成装置10を構成する各部位に必要な電源を供給および停止する。ただし、電源制御部214には、商用電源が与えられ、この商用電源が降圧または昇圧されるとともに整流されて、各部位に必要な電源が生成される。また、電源制御部214は、帯電、転写、露光および現像のための高圧電源を供給および停止するための高圧電源回路214aを含む。
このような画像形成装置10では、画像形成処理(印刷処理)が実行される場合に、上述したように、高圧電源回路214aから転写前帯電器100の放電電極104に電圧が印加される。
ただし、温度が第1所定値よりも低い場合には、中間転写ベルト54上のトナーの帯電量が多く、この場合に、転写前帯電器100による帯電を行うと、中間転写ベルト54からトナーが離れ難くなる。また、湿度が第2所定値よりも低い場合には、放電がおき難いため、中間転写ベルト54上のトナーが十分に帯電されないことがある。このため、温度が第1所定値よりも低い場合または/および湿度が第2所定値よりも低い場合には、転写前帯電器100による帯電を行わないようにしてある。
なお、第1所定値および第2所定値は、実験等によって経験的に得た値であり、予めHDD208に記憶(設定)されている。
このように、温度または/および湿度が低く、転写前帯電器100による帯電を行わない状態で長期間使用すると、または、そのような状態で大量の枚数を印刷すると、放電電極(ワイヤ)104に大量の飛散トナーが付着する。つまり、飛散トナーが放電電極104上に積層する。
放電電極104に大量の飛散トナーが付着した状態で、転写前帯電器100による転写前帯電が実行されると、中間転写ベルト54上のトナーにチャージ斑が発生する。この結果、白筋または斑のような画像不良が出力画像に発生する。
ただし、白筋とは、出力画像に発生する白い(他の部分よりも濃度が薄い)筋状の線を意味する。
このため、温度が第1所定値よりも低い状態から高い状態に変化したとき、または、湿度が第2所定値よりも低い状態から高い状態に変化したときに、放電電極104をクリーニングする必要がある。ただし、温度が第1所定値よりも低い状態から高い状態に変化するとともに、湿度が第2所定値よりも低い状態から高い状態に変化することもある。
したがって、たとえば、背景技術のように、放電電極104をクリーニングするための清掃装置を設けることが考えられるが、当該清掃装置を設けるスペースが必要であり、画像形成装置10が大きくなってしまう。また、清掃装置を設けた場合には、画像形成装置10がコスト高になってしまう。
そこで、この第1実施例では、放電電極104をクリーニングするための清掃装置を別途設けずに、放電電極104をクリーニングするようにしてある。
具体的には、温度が第1所定値よりも低い状態から第1所定値以上である状態に変化するタイミングで、または、湿度が第2所定値よりも低い状態から第2所定値よりも高い状態に変化するタイミングで、放電電極104のクリーニングが実行される。ただし、温度が第1所定値よりも低い状態から第1所定以上である状態に変化する場合に、湿度が第2所定値よりも低い状態から第2所定値以上である状態に変化する場合もある。また、上記のタイミングにおいて、印刷処理が実行されている場合には、印刷処理が終了した後に、クリーニングが実行される。さらに、放電電極104のクリーニングは、画像形成装置10の電源がオンされたときに、実行されてもよい。
また、第1実施例では、画像形成装置10(CPU200)は、温度が第1所定値よりも低い状態に変化したタイミングで、または、湿度が第2所定値よりも低い状態に変化したタイミングで、転写前帯電器100による帯電を行わないように制御する。ただし、温度が第1所定値よりも低い状態である場合に、湿度が第2所定値よりも低い状態である場合もある。
図7(A)は印刷実行時に放電電極104を流れる電流値の時間変化を示すグラフであり、図7(B)はクリーニング実行時に放電電極104に流れる電流値の時間変化を示すグラフである。
上述したように、放電電極104に流れる電流は定電流制御されるため、図7(A)で示すように、印刷実行時には、放電電極104に一定の電流値(―200μA)の電流が流れる。このような電流が流れるように、高圧電源回路214aの直流電源Vdから放電電極104に印加する電圧が制御される。
一方、クリーニング実行時には、図7(B)に示すように、印刷実行時よりも絶対値の大きい電流値(−400μA)の電流が流れるように、高圧電源回路214aの直流電源Vdから放電電極104に印加する電圧が制御される。クリーニング実行時に放電電極104に流れる電流の極性は、トナーの帯電極性と同じであり、しかも印刷時よりも絶対値の大きい電流値であるため、マイナスに帯電されたトナーに対して大きな反発力が発生する。この反発力によって、放電電極104に付着したトナーを除去する(剥がす)ようにしてある。また、印刷実行時よりも絶対値の大きい電流値の電流を放電電極104に流すと、上記のようにハウジング102に取り付けられた放電電極104に振動が発生する。この振動によっても、放電電極104に付着したトナーが除去される。
ただし、図7(B)に示すように、クリーニング実行時には、次第に電流値の絶対値が大きくなるように、放電電極104に印加する電圧が制御される。第1実施例では、階段状に電流値が変化するように、放電電極104に印加する電圧が制御される。
具体的には、クリーニングが開始されると、最初の30秒間(0〜30秒)において、印刷実行時の電流値よりも絶対値が小さい電流値(ここでは、−100μA)の電流が放電電極104に流れるように、放電電極104に印加する電圧が制御される。次の30秒間(30秒〜60秒)においては、印刷実行時と同じ電流値の電流が放電電極104に流れるように、放電電極104に印加する電圧が制御される。そして、さらに次の(最後の)30秒間(60秒〜90秒)において、印刷実行時の電流値よりも絶対値が大きい電流値(ここでは、−400μA)の電流が放電電極104に流れるように、放電電極104に印加する電圧が制御される。
このように、次第に電流値の絶対値を大きくするのは、放電電極104を流れる電流がリークするのを防止するためである。
なお、この第1実施例では、段階的(階段状)に電流値を変化させるようにしてあるが、印刷実行時の電流値よりも絶対値が大きい電流値に到達するまでは、線形的に電流値を変化させるようにしてもよい。
また、階段状に電流値を30秒毎に変化させるようにしてあるが、これは一例であり、限定されるべきでない。リークが発生しなければ、30秒よりも短い時間で電流値を変化させてもよい。また、電流値を変化させる時間は、同じ長さでなくてもよい。
さらに、印刷実行時の電流値よりも絶対値の大きい電流値の電流が放電電極104に流れる時間(実質的にクリーニングしている時間)を30秒に設定してあるが、これは一例であり、限定されるべきでない。
図8は図6に示したRAM206のメモリマップ300の一例を示す図解図である。図8に示すように、RAM206は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。
プログラム記憶領域302には、放電電極104のクリーニングについての制御プログラムなどが記憶され、制御プログラムは、電源制御プログラム302a、検出プログラム302b、転写前露光制御プログラム302c、クリーニング判断プログラム302dおよびクリーニング実行プログラム302eなどを含む。
電源制御プログラム302aは、電源制御部214を制御して、画像形成装置10を構成する各回路(コンポーネント)に電源を供給および停止するためのプログラムである。
検出プログラム302bは、温度センサ210および湿度センサ212の出力を検出するためのプログラムである。転写前露光制御プログラム302cは、温度センサ210および湿度センサ212の出力に基づいて、転写前露光を実行するかどうかを判断し、転写前帯電器100による転写前露光を制御するためのプログラムである。
クリーニング判断プログラム302dは、放電電極104をクリーニングするかどうかを判断するためのプログラムである。クリーニング実行プログラム302eは、クリーニング判断プログラム302dに従ってクリーニングすることが判断された場合に、放電電極104のクリーニングを実行するためのプログラムである。
図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、画像読取処理、画像形成処理など、画像形成装置10の動作に必要な処理を実行するための他のプログラムも記憶される。
データ記憶領域304には、温度データ304a、湿度データ304c、閾値データ304eなどのデータが記憶される。また、データ記憶領域304には、転写前露光フラグ304fおよびクリーニングフラグ304gが記憶される。
現在温度データ304aは、検出プログラム302bに従って検出された現在の温度センサ210の出力であり、検出される度に更新される。前回温度データ304bは、検出プログラム302bに従って前回検出された温度センサ210の出力であり、現在温度データ304aが更新されるときに更新される。つまり、検出プログラム302bに従って温度データが検出されると、RAM206に記憶されている現在温度データ304aが前回温度データ304bに上書きされ、今回検出された温度データが現在温度データ304aとして記憶(上書き)される。
現在湿度データ304cは、検出プログラム302bに従って検出された現在の湿度センサ212の出力であり、検出される度に更新される。前回湿度データ304dは、検出プログラム302bに従って前回検出された湿度センサ212の出力であり、現在湿度データ304cが更新されるときに更新される。つまり、検出プログラム302bに従って湿度データが検出されると、RAM206に記憶されている現在湿度データ304cが前回湿度データ304dに上書きされ、今回検出された湿度データが現在湿度データ304cとして記憶(上書き)される。
閾値データ304eは、第1所定値および第2所定値についての数値データであり、画像形成装置10の電源がオンされたときに、HDD208から読み込まれる。ただし、画像形成装置10の電源がオンされたときには、省電力モードから通常モードに復帰(移行)する場合も含まれる。以下、同様である。
転写前露光フラグ304fは、転写前露光を実行するかどうかを判断するためのフラグであり、転写前露光制御プログラム302cに従ってオン/オフされる。この第1実施例では、転写前露光を実行する場合には、転写前露光フラグ304fがオンされ、転写前露光を実行しない場合には、転写前露光フラグ304fがオフされる。
クリーニングフラグ304gは、放電電極104のクリーニングを実行するたかどうかを判断するためのフラグであり、クリーニング判断プログラム302dに従ってオン/オフされる。この第1実施例では、放電電極104のクリーニングを実行する場合には、クリーニングフラグ304gはオンされ、放電電極104のクリーニングを実行しない場合には、クリーニングフラグ304gはオフされる。
なお、転写前露光フラグ304fおよびクリーニングフラグ304gはセーブデータであり、画像形成装置10の電源がオフされるとき、HDD208に保存される。ただし、画像形成装置10の電源がオフされるときには、通常モードから省電力モードに移行する場合も含まれる。以下、同様である。
また、図示は省略するが、データ記憶領域304には、画像形成装置10の動作に必要な他のデータおよびフラグが記憶されるとともに、画像形成装置10の動作に必要なタイマ(カウンタ)も設けられる。
図9は図6に示したCPU200のクリーニング制御処理の一例を示すフロー図である。CPU200は、画像形成装置10の電源がオンされると、クリーニング制御処理を開始し、画像形成装置10の電源がオフされると、クリーニング制御処理を終了する。
図9に示すように、CPU200は、クリーニング制御処理を開始すると、ステップS1で、閾値およびフラグを設定する。ここでは、HDD208から閾値データ304e、転写前露光フラグ304fおよびクリーニングフラグ304gを読み出して、RAM206に記憶する。
次のステップS3では、クリーニングフラグ304gがオンであるかどうかを判断する。ステップS3で“YES”であれば、つまり、クリーニングフラグ304gがオンであれば、ステップS5で、印刷実行中かどうかを判断する。ステップS5で“YES”であれば、つまり、印刷実行中であれば、ステップS5に戻る。
一方、ステップS5で“NO”であれば、つまり、印刷実行中でなければ、ステップS7で、放電電極104のクリーニングを実行する。つまり、ステップS7では、CPU200は、電源制御部214(高圧電源回路214a)を制御して、図7(B)に示したように、時間の経過に従って階段状に電流値の絶対値が増加するように、放電電極104にトナーと同じ極性の電圧(放電電圧)を印加する。すると、放電電極104に付着したトナーが除去される。そして、ステップS9で、クリーニングフラグ304gをオフして、ステップS3に戻る。
また、ステップS3で“NO”であれば、つまり、クリーニングフラグ304gがオフであれば、ステップS11で、温度および湿度を検出する。ここでは、CPU200は、温度センサ210および湿度センサ212の出力を検出し、検出した温度データ304aおよび湿度データ304cをRAM206に記憶(上書き)する。
続くステップS13では、温度が第1所定値未満であるかどうかを判断する。つまり、CPU200は、温度データ304aに対応する温度が閾値データ304eに含まれる第1所定値未満であるかどうかを判断する。ステップS13で“YES”であれば、つまり、温度が第1所定値未満であれば、ステップS17で、転写前露光フラグ304fをオフする。ただし、転写前露光フラグ304fが既にオフされている場合には、ステップS17の処理はスキップされる。
一方、ステップS13で“NO”であれば、つまり、温度が第1所定値以上であれば、ステップS15で、湿度が第2所定値未満であるかどうかを判断する。つまり、CPU200は、湿度データ304cに対応する湿度が閾値データ304eに含まれる第2所定値未満であるかどうかを判断する。ステップS15で“YES”であれば、つまり、湿度が第2所定値未満であれば、ステップS17に進む。
一方、ステップS15で“NO”であれば、つまり、湿度が第2閾値以上であれば、ステップS19で、温度が第1所定値未満から第1所定値以上に変化したかどうかを判断する。ここでは、CPU200は、前回温度データ304bに対応する温度が第1所定値未満であるかどうかを判断する。
ステップS19で“YES”であれば、つまり、温度が第1所定値未満から第1所定値以上に変化していれば、ステップS23に進む。一方、ステップS19でオンであれば、つまり、温度が第1所定値未満から第1所定値以上に変化していなければ、ステップS21で、湿度が第2所定値未満から第2所定値以上に変化したかどうかを判断する。ここでは、CPU200は、前回湿度データ304dに対応する湿度が第2所定値未満であるかどうかを判断する。
ステップS21で“NO”であれば、つまり、湿度が第2所定値未満から第2所定値以上に変化していなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS21で“YES”であれば、つまり、湿度が第2所定値未満から第2所定値以上に変化していれば、ステップS23に進む。
ステップS23では、転写前露光フラグ304fをオンし、さらに、ステップS25で、クリーニングフラグ304gをオンして、ステップS3に戻る。
なお、図示は省略するが、印刷処理においては、転写前露光フラグ304fがオンであれば、転写前露光は実行されるが、転写前露光フラグ304fがオフであれば、転写前露光は実行されない。
第1実施例によれば、放電電極104に印刷実行時よりも電流値の絶対値が大きい電流を流すので、同じ極性に帯電されたトナーを大きな反発力により放電電極104から除去することができる。つまり、清掃装置を別途設けること無く、放電電極104をクリーニングすることができる。
なお、第1実施例では、電源がオンされたとき、温度が第1所定値未満から第1所定値以上に変化したとき、または、湿度が第2所定値未満から第2所定値以上に変化したときに、放電電極104をクリーニングするようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば、温度が第1所定値未満から第1所定値以上に変化するとともに、湿度が第2所定値未満から第2所定値以上に変化したときに、放電電極104をクリーニングするようにしてもよい。
また、第1実施例では、温度センサ210および湿度センサ212を設けて、両方の出力に基づいて、転写前露光を実行するかどうかおよびクリーニングを実行するかどうかを判断するようにしたが、一方のセンサを設けて、一方の出力に基づいて、これらを判断するようにしてもよい。
さらに、この第1実施例では、画像形成装置10の電源がオンされた場合にも、クリーニングフラグ304gがオンであれば、放電電極104のクリーニングを実行するようにしたが、かかる場合には、クリーニングフラグ304gのオン/オフに拘わらず、放電電極104のクリーニングを実行するようにしてもよい。つまり、温度および湿度の変化に関係無く、放電電極104をクリーニングすることができる。
さらにまた、この第1実施例では、トナーはマイナスに帯電されるため、放電電極104のクリーニング時には、印刷時よりも絶対値の大きいマイナスの電流を放電電極104に流すようにした。ただし、トナーがプラスに帯電される画像形成装置10の場合には、放電電極104のクリーニング時には、印刷時よりも絶対値の大きいプラスの電流を放電電極104に流すように、直流電源Vdからプラスの電圧を印加すればよい。つまり、放電電極104に流す電流は、帯電されるトナーとは同じ極性である。
また、この第1実施例では、トナーはマイナスに帯電されるため、放電電極104のクリーニング時には、トナーと同じ極性の電流を放電電極104に流すようにしてあるが、プラスに帯電されるトナー(逆帯電トナー)が含まれることもある。このような逆帯電トナーについてもクリーニングする場合には、放電電極104にプラスの電流を流す必要がある。したがって、たとえば、クリーニング時に、放電電極104に、マイナスの電圧とプラスの電圧を交互に印加することが考えられる。この場合、マイナスとプラスとが交互に繰り返される矩形波形状の直流電流が放電電極104に流される。ただし、放電電極104に交流電圧を印加することにより、放電電極104に交流電流を流すようにしてもよい。または、放電電極104に、マイナスとプラスの電流を交互に繰り返し流すのではなく、第1実施例で示したように、マイナスの電流を流した後に、プラスの電流を一定時間流すようにしてもよい。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、放電電極104のクリーニング時に、帯電されたトナーとは逆の極性の電圧をシールド110aおよび110bに印加するようにした以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図10は第2実施例における転写前帯電器100の一部の概略的な構成の断面図である。図10に示すように、第2実施例では、シールド110aおよび110bは、スイッチSWの端子T1に接続される。スイッチSWの端子T2は接地され、スイッチSWの端子T3は直流電源Vpを介して接地される。したがって、スイッチSWを切り替えることにより、シールド110aおよび110bを接地したり、シールド110aおよび110bにプラス電圧を印加したりすることができる。
ただし、スイッチSWおよび直流電源Vpは、高圧電源回路214aに設けられる。
この第2実施例では、放電電極104のクリーニング時に、図7(B)に示したように、帯電されたトナーと同じ極性の電流を放電電極104に流すとともに、スイッチSWを端子T3側に切り替えて、直流電源Vpからプラスの電圧(たとえば、500V)をシールド110aおよび110bに印加する。つまり、シールド110aおよび110bは、トナーと逆極性に帯電される。したがって、シールド110aおよび110b側に、放電電極104に付着したトナーを引き寄せる力が働く。このため、第1実施例で示した場合よりも、放電電極104に付着したトナーが除去され易い。
一方、放電電極104をクリーニングしていない時には、スイッチSWは端子T2側に切り替えられる。したがって、シールド110aおよび110bは接地される。
第2実施例によれば、放電電極104のクリーニング時に、プラス電圧をシールド110aおよび110bに印加するので、放電電極104に付着したトナーが除去され易い。つまり、より効果的にクリーニングすることができる。
なお、第2実施例においても、トナーはマイナスに帯電されるため、放電電極104のクリーニング時には、シールド110aおよび110bにはプラスの電圧を印加するようにした。ただし、トナーがプラスに帯電される画像形成装置10の場合には、放電電極104のクリーニング時には、シールド110aおよび110bにはマイナスの電圧が印加すればよい。つまり、シールド110aおよび110bに印加される電圧の極性は、帯電されるトナーとは逆極性である。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、放電電極104を軸線周りに回転可能な構成とした以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図11(A)は第3実施例の放電電極104の一例を上方から見た図解図であり、図11(B)は図11(A)のXIA-XIA断面図である。
第3実施例では、図11(A)および(B)に示すように、放電電極104の一方の端部は、導電性の固定部材1040に固定され、放電電極104の他方の端部は、導電性の固定部材1042に固定される。固定部材1040は、丸端子104aに、放電電極104の軸線回りに回転可能に接続(接合)される。同様に、固定部材1042は、丸端子104bに、放電電極104の軸線周りに回転可能に接続(接合)される。
また、固定部材1040には、放電電極104の軸線方向に垂直な方向に延びる径を有する非導電性の円盤部材120aが固定される。同様に、固定部材1042には、放電電極104の軸線方向に垂直な方向に延びる径を有する非導電性の円盤部材120bが固定される。図11(B)に示すように、円盤部材120a(120bも同じ)の直径は、シールド110aおよび110bに接触しない長さに設定される。
したがって、たとえば、定期的に、転写前帯電器100を画像形成装置10から取り出して、円盤部材120aおよび120bを回転(回動)させれば、放電電極104に付着(積層)したトナーを下方に落とすことができる。このため、クリーニングを実行した場合に除去できずに残ったトナーを除去することができる。
第3実施例よれば、放電電極104を軸線周りに回転させるので、放電電極104上に残っているトナーを落とすことができる。したがって、より効果的にクリーニングすることができる。
なお、第2実施例の変形は、第3実施例にも提供することができる。
また、上述の各実施例で示した具体的な数値等は単なる例示であり、限定されるべきでなく、実際の製品に応じて適宜変更される。
さらに、上述の各実施例で示した読取処理のフロー図では、同じ結果が得られる場合には、ステップの順番は入れ替え可能である。
10 …画像形成装置
12 …装置本体
14 …画像読取部
30 …画像形成部
36 …感光体ドラム(像担持体)
54 …中間転写ベルト(転写ベルト)
60 …中間転写ローラ(転写ローラ)
100 …転写前帯電器
200 …CPU
204 …ROM
206 …RAM
208 …HDD
210 …温度センサ
212 …湿度センサ
214 …電源制御部
214a …高圧電源回路

Claims (11)

  1. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電させる画像形成装置であって、
    印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す第1電流制御手段、
    前記印刷実行時以外の所定のタイミングで、前記帯電部に前記第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流す第2電流制御手段
    前記帯電部を囲む導電性の板部材、および
    前記第2電流制御手段によって、前記帯電部に前記第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加する電圧制御手段を備える、画像形成装置。
  2. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電させる画像形成装置であって、
    印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す第1電流制御手段、
    前記印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて前記帯電部に電流を流す第2電流制御手段、
    前記帯電部を囲む導電性の板部材、および
    前記第2電流制御手段によって、前記帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加する電圧制御手段を備え、
    前記第2電流制御手段は、前記クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、前記帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、前記初期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように変化させる、画像形成装置。
  3. 記憶手段をさらに備え、
    前記所定のタイミングは、前記画像形成装置の内部の温度が前記記憶手段に記憶された所定値以上になったときおよび前記画像形成装置の内部の湿度が当該記憶手段に記憶された所定値以上になったときの少なくとも一方を含む、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記所定のタイミングは、前記画像形成装置の電源をオンしたときである、請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 前記第2電流制御手段は、前記帯電部に流す電流の電流値を前記第2所定値まで次第に大きくする、請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記第2電流制御手段は、前記帯電部に前記第2所定値の電流を流すとき、当該電流の極性を変化させる、請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電部はハウジング内に、当該ハウジング内で軸周りに回転可能に張架されたワイヤを含み、
    前記ワイヤに固定され、当該ワイヤを手動で回転させる回転部材をさらに備える、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置は、前記帯電部を囲む導電性の板部材を備え、
    印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御する第1電流制御ステップ
    前記印刷実行時以外の所定のタイミングで、前記帯電部に前記第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流すように前記電源制御部を制御する第2電流制御ステップ、および
    前記第2電流制御ステップにおいて、前記帯電部に前記第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加する電圧制御ステップを実行させる、制御プログラム。
  9. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置は、前記帯電部を囲む導電性の板部材を備え、
    印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流す第1電流制御ステップ、
    前記印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて前記帯電部に電流を流す第2電流制御ステップ、および
    前記第2電流制御ステップにおいて、前記帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加する電圧制御ステップを実行させ、
    前記第2電流制御ステップは、前記クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、前記帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、前記初期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように変化させる、制御プログラム。
  10. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、前記帯電部を囲む導電性の板部材を備え、
    (a)印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御するステップ
    (b)前記印刷実行時以外の所定のタイミングで、前記帯電部に前記第1所定値よりも絶対値の大きい第2所定値の電流を流すように前記電源制御部を制御するステップ、および
    (c)前記ステップ(b)において、前記帯電部に前記第2所定値の電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加するステップを含む、制御方法。
  11. トナー像が記録紙に印刷される前に、当該トナー像を帯電部に帯電させる画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、前記帯電部を囲む導電性の板部材を備え、
    (a)印刷実行時において、前記トナー像を帯電させるときに、帯電部に第1所定値の電流を流すように電源制御部を制御するステップ、
    (b)前記印刷実行時以外の所定のタイミングでクリーニングを実行し、電流値の絶対値を段階的または線形的に大きくするように変化させて前記帯電部に電流を流すように前記電源制御部を制御するステップ、および
    (c)前記ステップ(b)において、前記帯電部に電流が流されているときに、当該帯電部に流す電流とは逆極性の電圧を前記板部材に印加するように前記電源制御部を制御するステップを実行させ、
    前記ステップ(b)は、前記クリーニングを実行する全期間を初期、中期および終期の3つの期間に区分した場合において、前記帯電部に流す電流の電流値の絶対値を、前記初期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも小さく、後期の段階では、前記印刷実行時に当該帯電部に流す電流の電流値の絶対値よりも大きくするように前記電源制御部を制御する、制御方法。
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