JP2021033133A - 光源装置および投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射型表示装置用の従来の光源では、蛍光体が被覆された回転体を用いていたが、蛍光体の温度上昇が問題になっていた。【解決手段】光源装置は、回転体と、蛍光体と、励起光源と、集光素子とを備え、回転体は回転軸の軸方向に沿って配置された第1回転部材と第2回転部材を備える。第1回転部材は、集光素子側からの平面視で回転軸の側に配置された第1基部と、回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第1突出部とを有し、第2回転部材は、集光素子側からの平面視で回転軸の側に配置された第2基部と、回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第2突出部と、複数の第2突出部の各々と第2基部とが回転軸の軸方向に沿って見て所定の距離だけ離間するように接続する接続部とを有する。第1基部と第2基部は、回転軸の軸方向に沿って見て所定距離を隔てて配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、蛍光体が被覆された回転体を備える光源装置と、当該光源装置を用いた投射型表示装置に関する。
近年、高い発光効率で短波長の光を出力する半導体レーザが開発されている。かかる半導体レーザの出力光で蛍光体を励起し、波長変換された光を投射型表示装置の光源として用いることが行われている。
蛍光体を一定の場所に固定して励起光を照射してもよいが、蛍光体の同一点を局所的に照射し続けると温度が上昇し、蛍光体の発光効率が低下する場合や、更には蛍光体の材料劣化が生じる可能性がある。このため、回転する円板の主面上に蛍光体を設けておき、蛍光体の同一点を励起光が定常的には照射しないように構成する光源が多く用いられる。
例えば、特許文献1には、回転する蛍光板に励起光源の出力光を照射することにより、蛍光板の一点に熱が集中しないように構成した光源が記載されている。
さらに高輝度な光源が求められる場合には、単に蛍光板を回転させて蓄熱の局所集中を防ぐだけではなく、積極的に放熱する構造を設けて蛍光体の劣化を抑制することも試みられている。
例えば、特許文献2には、蛍光体が設けられているホイールに、放熱用のフィンを設けた光源が記載されている。
特開2012−78488号公報 特開2012−13897号公報
特許文献1や特許文献2の光源によれば、蛍光体を一定の位置に固定して励起光を照射し続ける場合に比べれば、蛍光体の温度上昇を低減することができる。しかし、一般に蛍光体はある温度以上になると発光効率が飽和したり、発光効率が低下する傾向がある。光源の輝度を高めるために蛍光体に高強度の励起光を照射すると、温度上昇が生じて発光効率が低下するが、光源の輝度を大きくしようとして更に励起光の強度を高めると、更に発光効率が低下するという悪循環が生じ、たとえ高輝度を出力できたとしても消費電力が大きくなったり、蛍光体の寿命が短くなったりしていた。
そこで、冷却効果に優れ、蛍光体の温度上昇が抑制され、高効率かつ長寿命な光源装置を実現することが期待されていた。あわせて、かかる光源装置を備えた低消費電力で高輝度な投射型表示装置の実現が期待されていた。
本発明は、回転軸を中心に回転可能に支持された回転体と、蛍光体と、励起光を出力する励起光源と、前記励起光を前記蛍光体に集光する集光素子と、を備え、前記回転体は、前記回転軸の軸方向に沿って配置された第1回転部材と第2回転部材を備えており、前記第1回転部材は、前記集光素子が配置された側からの平面視で前記回転軸の側に配置された第1基部と、前記回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第1突出部とを有し、前記第2回転部材は、前記集光素子が配置された側からの平面視で前記回転軸の側に配置された第2基部と、前記回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第2突出部と、前記複数の第2突出部の各々と前記第2基部とが前記回転軸の軸方向に沿って見て所定の距離だけ離間するように前記複数の第2突出部の各々と前記第2基部とを接続する接続部とを有し、前記回転体が回転した時に、前記集光素子の光軸上に前記複数の第1突出部のいずれかと前記複数の第2突出部のいずれかが交互に配置されるように、前記第1突出部と前記第2突出部は前記回転体の回転周方向に沿って配置され、前記蛍光体は、前記複数の第1突出部の少なくとも一部と前記複数の第2突出部の少なくとも一部の、前記集光素子から見える側に付設されており、前記第1回転部材の前記第1基部と前記第2回転部材の前記第2基部は、前記回転軸の軸方向に沿って見て所定距離を隔てて配置されていることを特徴とする光源装置である。
また、本発明は、上記光源装置と、光変調素子と、投射レンズとを備えることを特徴とする投射型表示装置である。
本発明によれば、冷却効果を好適に優れ、蛍光体の温度上昇が抑制され、高効率かつ長寿命な光源装置を提供することができる。あわせて、かかる光源装置を備えた低消費電力で高輝度な投射型表示装置を提供することが可能である。
実施形態1に係る光源装置を備えた投射型表示装置の構成を示す模式図。 (a)実施形態1に係る回転体ユニットを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)図2(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図。 (a)実施形態1に係る回転部材10Aを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)図3(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図。(c)実施形態1に係る回転部材10BとスペーサSPを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(d)図3(c)に示すC0−C1線に沿って切った断面図。 (a)実施形態1に係る回転体における各色の蛍光体とミラー部の配置を模式的に示す平面図。(b)蛍光体側集光レンズの側から実施形態1に係る回転体ユニットを見た模式的な平面図。 (a)図4(b)に示すC2−C3線に沿って切った断面図。(b)図4(b)に示すC4−C5線に沿って切った断面図。 実施形態2に係る光源装置を備えた投射型表示装置の構成を示す模式図。 (a)実施形態2に係る回転体における白色蛍光体の配置を模式的に示す平面図。(b)蛍光体側集光レンズの側から実施形態2に係る回転体ユニットを見た模式的な平面図。 (a)図7(b)に示すC6−C7線に沿って切った断面図。(b)図7(b)に示すC8−C9線に沿って切った断面図。 (a)実施形態3に係る回転部材10Aを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)実施形態3に係る回転部材10Bを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。 (a)実施形態4に係る回転体ユニットを回転軸に沿って切断した断面図。(b)実施形態5に係る回転体ユニットを回転軸に沿って切断した断面図。 (a)回転部材10CとスペーサSPを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)図11(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図。(c)回転部材10Dを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(d)図11(c)に示すC0−C1線に沿って切った断面図。 (a)回転部材10EとスペーサSPを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)図12(a)に示すC10−C11線に沿って切った断面図。(c)回転部材10Fを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(d)図12(c)に示すC12−C13線に沿って切った断面図。(e)回転部材10GとスペーサSPを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(f)図12(e)に示すC14−C15線に沿って切った断面図。 実施形態6に係る回転体ユニットを、回転軸RAに沿って切った断面図。 (a)回転部材10Hを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)回転部材10Hを回転軸RAと直交する方向から見た側面図。(c)図14(a)に示すC16−C17線に沿って切った断面図。 (a)回転部材10Jの一例を蛍光体側集光レンズの側から見た模式的な平面図。(b)回転部材10Jの別の一例を蛍光体側集光レンズの側から見た模式的な平面図。(c)回転部材10Jの更に別の一例を蛍光体側集光レンズの側から見た模式的な平面図。 (a)実施形態7に係る回転体ユニットを、回転軸RAに沿って切った断面図。(b)回転部材10Lを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(c)回転部材10Lの斜視図。(d)図16(b)に示すC20−C21線に沿って切った断面図。 (a)回転部材10Mを蛍光体側集光レンズの側から見た平面図。(b)図17(a)に示すC18−C19線に沿って切った断面図。
図面を参照して、本発明の実施形態である光源装置および投射型表示装置について説明する。尚、以下の説明において参照する図面では、特に但し書きがない限り、同一の参照番号を付して示した部材は、同一の機能を有するものとする。
[実施形態1]
本発明の実施形態1である光源装置と、それを備えた投射型表示装置について説明する。最初に、投射型表示装置の全体構成について説明し、その後に光源装置、および光源装置が備える回転体について詳細に説明する。
(投射型表示装置)
図1は、実施形態1にかかる光源装置を備えた投射型表示装置の全体構成を示す模式図である。投射型表示装置は、照明光源である光源装置400(点線で囲まれた部分)、リレーレンズ110、色選択ホイール130、ライトトンネル140、照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、を備えている。さらに、投影スクリーン190を備える場合もある。
光源装置400の構成については後に詳述するが、光源装置400は、R(赤色)、G(緑色)、Y(黄色)の蛍光と、青色のレーザ光を時分割で順次出力することができる。リレーレンズ110は、光源装置400が発する光を、投射レンズ180のFナンバーに適合させるべく所定のNAに設定してライトトンネル140の入射口に集光するためのレンズである。リレーレンズは、必ずしも1枚のレンズで構成しなければならないわけではない。また、NAが十分である場合には、設けなくともよい。
色選択ホイール130は、回転軸ACを中心に回転可能な板状回転体で、R、G、Yの各色を透過させるカラーフィルターと、青色光を透過させるための光透過部が、周方向に沿って設けられている。
後述するように、光源装置400は回転体(回転部材10Aと回転部材10Bが一体化されたもの)を備えており、回転体にはR、G、Yの各色の蛍光体と、青色のレーザ光を反射する反射面が周方向に沿って設けられており、モータ121により回転される。色選択ホイール130は、この回転体と同期して回転する。すなわち、回転体の赤色蛍光体が発光している時には色選択ホイール130のRフィルターが、回転体の緑色蛍光体が発光している時には色選択ホイール130のGフィルターが、回転体の黄色蛍光体が発光している時には色選択ホイール130のYフィルターが、回転体の反射面が青色のレーザ光を反射している時には色選択ホイール130の光透過部が、光路上に位置するように回転タイミングが調整されている。
R、G、Yの各色のカラーフィルターは、蛍光のうち不要な波長域の光をカットして、光変調デバイス160に入射させる光の色純度を高めるために設けられている。ただし、青色光については、色純度が高いレーザ光でありフィルターを設ける必要がないため、フィルターの替わりに光透過部を配置している。尚、蛍光体の発光色純度が十分に高い場合には、色選択ホイール130を設けなくてもよい場合があり得る。
照明レンズ150は、ライトトンネル140で伝播された光を、光変調デバイス160を照明するのに適した光束に整形するレンズである。単数もしくは複数のレンズで構成される。
プリズム171とプリズム172は、合わせてTIRプリズム(内部全反射プリズム)を構成している。TIRプリズムは、照明光を内部全反射させて、光変調デバイス160に所定の角度で入射させ、光変調デバイス160で変調された反射光を投射レンズ180に向けて透過させる。
光変調デバイス160は、映像信号に基づき入射光を変調する素子で、マイクロミラーデバイスをアレイ状に設けたDMDを用いている。ただし、反射型液晶デバイスのような、他の反射型光変調デバイスを用いることも可能である。
投射レンズ180は、光変調デバイス160により変調された光を、映像として投射するためのレンズである。単数もしくは複数のレンズで構成される。
投影スクリーン190は、リヤプロジェクション型の表示装置を構成する場合に用いられる。また、フロントプロジェクション型の場合にも設置されることが多いが、ユーザが任意の壁面などに投射する場合には、必ずしも備える必要はない。
次に投射型表示装置の全体動作について説明する。
光源装置400から出射した照明光は、リレーレンズ110、色選択ホイール130、ライトトンネル140と照明レンズ150を経由して、TIRプリズムのプリズムに入射する。プリズム171の全反射面で反射された光は、光変調デバイス160に所定角度で入射する。
光変調デバイス160は、アレイ状に設けられたマイクロミラーデバイスを有し、照明光の色の切り替えに同期させて、映像の各色成分信号に応じてマイクロミラーデバイスを駆動して、映像光をプリズム171に向けて所定角度で反射する。映像光は、プリズム171およびプリズム172を透過して、投射レンズ180に導かれ、投影スクリーン190に投射される。
(光源装置)
次に、光源装置400(図1において点線で囲まれた部分)について説明する。
まず、励起光源ユニット200は、アレイ状に配置された複数の青色レーザ光源201と、青色レーザ光源201の各々に対応して配置された複数のコリメートレンズ202を備え、青色レーザ光源201とコリメートレンズ202はモジュール化されている。励起光源ユニット200に用いた青色レーザ光源201は、例えば波長440nmのS偏光を発する半導体レーザである。
励起光源ユニット200には、青色レーザ光源201が、例えば2×4にマトリクス配列された発光素子アレイが含まれている。ただし、マトリクス配列の規模は、この例に限られるものではない。より大規模なマトリクス配列でもよいし、縦横が同数のマトリクス配列であってもよい。各レーザ光源から出力される光は、コリメートレンズ202の作用により、ほぼ平行な光線として励起光源ユニット200から出射する。
励起光源ユニット200から出射したS偏光の青色レーザ光は、励起光源側集光レンズ103を経て偏光ビームスプリッタ105で反射され、集光素子である蛍光体側集光レンズ106により、第1回転部材である回転部材10Aと第2回転部材である回転部材10Bからなる回転体の表面に集光される。励起光が照射される領域には、赤色、緑色、黄色に発光する蛍光体および反射面が、回転の周方向に沿って配置されている。偏光ビームスプリッタ105は、S偏光である青色の励起光を反射するが、偏光が揃っていない蛍光、及び回転体で反射され1/4波長板107を経由して戻ってきたP偏光の青色光は透過するような選択性を有するミラーである。蛍光体が発する蛍光は、集光素子である蛍光体側集光レンズ106により集光され、偏光ビームスプリッタ105を透過して、集光レンズ109を経て、リレーレンズ110に向けて出射される。
(光源装置の回転体)
実施形態1では、第1回転部材である回転部材10Aと第2回転部材である回転部材10Bが一体化されたものを回転体として用いるが、回転体はモータ121により付勢されて回転軸RAを中心に回転するように支持されている。説明の便宜上、回転体とモータ121を合わせて、回転体ユニット120と呼ぶ場合がある。回転体は、投射型表示装置が高いフレームレートでカラー画像表示を行うことができるように高速度で回転するが、具体的には、例えば毎秒120画面のカラー画像表示に対応すべく7200rpmで回転する。回転体は、熱伝導率と反射率が高い金属材料で形成される。例えば、アルミニウム、あるいはアルミニウム合金が好適に用いられる。
図2(a)は、回転体ユニット120を蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図2(b)は、図2(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図である。尚、図2(a)には、C0−C1線が3本示されているが、そのいずれで切っても回転体の断面形状は図2(b)に示すようになる。尚、図2(a)および図2(b)は、回転体ユニット120の機械的な構造を説明するための図であるため、蛍光体は図示されていない。また、図2(b)において、モータ121の内部構造については、断面の図示を省略している。
図2(b)に示すように、モータ121の回転軸122には取り付けハブ20が装着されている。取り付けハブ20の座面には、回転部材10B、スペーサSP、回転部材10A、押さえ板21がこの順に設置されている。押さえ板21は取り付けハブ20にかしめ固定されており、回転部材10B、スペーサSP、回転部材10Aは、取り付けハブ20と押さえ板21に挟持されて一体化されている。すなわち、取り付けハブ20、回転部材10B、スペーサSP、回転部材10A、押さえ板21が一体化されて、回転体が構成されている。
まず、回転部材10Aの形状について説明する。図3(a)は、回転部材10Aを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図3(b)は、図3(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図である。尚、図3(a)には、互いに120度ずれて回転軸RAで交差する3本のC0−C1線が示されているが、そのいずれで切っても回転部材10Aは図3(b)に示す断面形状を呈する。尚、図3(a)、図3(b)は、回転部材10Aの部品形状を説明するための図であるため、蛍光体は図示されていない。
回転部材10Aは、回転軸RAを中心とするリング状の基部(第1基部)と、リング状の基部から軸方向と直交する方向に放射状に突出する第1突出部としての3つの突出部a1、a2、a3を備える。リング状の基部の外縁は、回転軸RAを中心とする半径r1の円である。3つの突出部a1、a2、a3の外縁は、回転軸RAを中心とする半径R1の円弧である。また、リング状の基部の内縁は、回転軸RAを中心とする円であり、その直径は回転部材10Aを取り付けハブ20にガタなく装着可能な寸法に設定されている。
図3(a)に示すように、3つの突出部a1、a2、a3は、蛍光体側集光レンズ106の側から見ると回転周方向に沿って等間隔、すなわち120度間隔で配置されている。また、3つの突出部a1、a2、a3の各々は、回転周方向に沿ってC0−C1線を中心に両側振り分けで30度ずつ、すなわち回転周方向に沿って60度の幅を有している。各々の突出部の中心と回転軸RAを通る線、すなわち3本のC0−C1線に対して、回転部材10Aは線対称である。かかる形状の回転部材10Aは、重心位置が回転軸RAと一致し、回転軸RAを中心にバランスよくスムーズに回転することができる。
また、詳しくは後述するが、3つの突出部a1、a2、a3が有する面のうち蛍光体側集光レンズ106と対向する側の面、すなわち励起光が照射される面である被照射面10AS(図3(b))には、不図示の蛍光体あるいは反射面が設けられている。
次に、回転部材10Bの形状について説明する。図3(c)は、回転部材10BとスペーサSPを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図3(d)は、図3(c)に示すC0−C1線に沿って切った断面図である。尚、図3(c)には、互いに120度ずれて回転軸RAで交差する3本のC0−C1線が示されているが、そのいずれで切っても回転部材10Bは図3(d)に示す断面形状を呈する。尚、図3(c)、図3(d)は、回転部材10Bの部品形状を説明するための図であるため、蛍光体は図示されていない。
回転部材10Bは、回転軸RAを中心とするリング状の基部(第2基部)と、リング状の基部から軸方向と直交する方向に放射状に突出する第2突出部としての3つの突出部b1、b2、b3を備える。リング状の基部の外縁は、回転軸RAを中心とする半径r1の円である。3つの突出部b1、b2、b3の外縁は、回転軸RAを中心とする半径R1の円弧である。また、リング状の基部の内縁は、回転軸RAを中心とする円であり、その直径は回転部材10Bを取り付けハブ20にガタなく装着可能な寸法に設定されている。
図3(c)に示すように、3つの突出部b1、b2、b3は、蛍光体側集光レンズ106の側から見ると回転周方向に沿って等間隔、すなわち120度間隔で配置されている。また、3つの突出部b1、b2、b3の各々は、回転周方向に沿ってC0−C1線を中心に両側振り分けで30度ずつ、すなわち回転周方向に沿って60度の幅を有している。各々の突出部の中心と回転軸RAを通る線、すなわち3本のC0−C1線に対して、回転部材10Bは線対称である。かかる形状の回転部材10Bは、重心位置が回転軸RAと一致し、回転軸RAを中心にバランスよくスムーズに回転することができる。
回転部材10Bは、回転部材10Aと異なり、図3(d)に示すように、C0−C1に沿って切った断面において一部が屈曲した形状を有しており、3つの突出部b1、b2、b3の各々は、回転軸RAと平行な面を持つ接続部22を介してリング状の基部と接続されている。言い換えれば、回転軸RA方向に沿って見たとき、リング状の基部の主面と3つの突出部b1、b2、b3の主面は、接続部22の長さt0の分だけ突出部b1、b2、b3が蛍光体側集光レンズ106側にずれて配置されている。3つの突出部b1、b2、b3が有する面のうち蛍光体側集光レンズ106と対向する側の面、すなわち励起光が照射される面である被照射面10BS(図3(d))には、不図示の蛍光体あるいは反射面が設けられている。
回転体ユニット120が組み立てられたとき、回転部材10Aの被照射面10ASと回転部材10Bの被照射面10BSとは、回転軸RA方向に垂直な方向で見て同一面内に配置される必要がある。回転体を回転させると、回転部材10Aの被照射面10ASと回転部材10Bの被照射面10BSとが周回して蛍光体側集光レンズ106の光軸上に交互に配置されるが、その際に被照射面10ASと被照射面10BSが蛍光体側集光レンズ106から等距離の位置に配置されるようにするためである。すなわち、被照射面10ASと被照射面10BSのいずれについても、励起光を照射する際の集光や、回転体にて反射される励起光や回転体が発する蛍光の集光が、蛍光体側集光レンズ106により光学的に同一の条件で行われるようにする。
被照射面10ASと被照射面10BSとが蛍光体側集光レンズ106に対して光学的に同一の配置を取るようにするために、以下の数式1の関係を満足すように各部の寸法形状を設定する。
[数式1]
t3+t1=t0+t2
ただし、t0は接続部22の回転軸RA方向の長さ、t1は回転部材10Aの厚さ、t2は回転部材10Bの厚さ、t3はスペーサSPの厚さである。
数式1を満足させるように各部の形状寸法を設定すれば、回転部材10Aの被照射面10ASと回転部材10Bの被照射面10BSとは回転軸RA方向に垂直な方向で見て同一面内に配置される。
本実施形態では、回転部材10Aと回転部材10Bの両方に蛍光体を分散して配置し、回転部材10Aと回転部材10Bを厚さt3のスペーサを介在させて離間させることにより、単体の円板上に蛍光体を設ける従来の方法と比較して、蛍光体の冷却効率を高めることができる。回転部材10Aと回転部材10Bを併用することにより、蛍光体の下地部材の合計熱容量を大きくできるばかりではなく、下地部材が空気と接触する面積を約2倍とすることができる。すなわち、回転部材10Aの表裏両面と、回転部材10Bの表裏両面を周囲の空気と接触させることが可能になるため、放熱性能を高めることができる。
回転部材10Aと回転部材10Bとに挟まれた空間の容積を確保し、回転体周囲の雰囲気との空気の交換を促進するため、回転部材10Aと回転部材10Bとを隔てる距離、すなわちスペーサSPの厚さt3は、回転部材10Aの厚さt1の3分の1以上、あるいは回転部材10Bの厚さt2の3分の1以上とするのが望ましい。
回転部材10Aの厚さt1と回転部材10Bの厚さt2が等しい場合には、前記条件はいずれを基準としても同一となるが、回転部材10Aと回転部材10Bの厚さが異なる場合には、スペーサSPの厚さt3は、少なくとも厚さt1と厚さt2のうちの小さい方の3分の1以上とするのが望ましい。
回転部材10Aの突出部a1、a2、a3と回転部材10Bの突出部b1、b2、b3は、図2(a)に示すように、蛍光体側集光レンズ106の側から見て回転体の外周に沿って隙間なく交互に配置されるように回転体ユニット120は組み立てられている。これにより、回転体の突出部a1、a2、a3と突出部b1、b2、b3のどちらか、すなわち被照射面10ASと被照射面10BSのどちらかを、励起光は必ず照射する。
次に、突出部a1、a2、a3と突出部b1、b2、b3、すなわち被照射面10ASと被照射面10BSに設けられた蛍光体とミラー部の配置について説明する。図4(a)は、回転体ユニットを蛍光体側集光レンズ106の側から見た場合における各色の蛍光体とミラー部の配置を模式的に示した平面図である。同図において、回転体ユニットの外縁よりも少し内側に一点鎖線で示す円は、回転体ユニットを回転させながら励起光であるレーザビームを照射した時の照射軌跡LBOである。回転軸RAを中心として、回転体の半径R1は例えば32.5mmであり、レーザビームの照射軌跡LBOの半径は例えば30mmである。
本実施形態では、レーザビームの照射軌跡LBOに沿って、ビームスポット径と等しいか又はそれよりも少し大きな幅の円弧形状のミラー部と蛍光体とが設けられている。具体的には、例えばレーザビームのビームスポットの直径が0.8mmであれば、ミラー部および蛍光体の幅は、回転体の径方向に見て0.8mm以上に設定される。
回転周方向に見て、角度α1を有する領域には励起光である青色レーザビームを反射させるミラー部MR(B)が、角度α2を有する領域には励起光の照射により赤色の蛍光を発する赤色蛍光体P(R)が、角度α3を有する領域には励起光の照射により緑色の蛍光を発する緑色蛍光体P(G)が、角度α4を有する領域には励起光の照射により黄色の蛍光を発する黄色蛍光体P(Y)が設けられている。各々の部分が占める角度α1、角度α2、角度α3、角度α4の大きさは、光変調デバイス160を照射する各色成分の光量比に基づいて設定されているが、例えば、α1=60°、α2=α3=α4=100°とする。すなわち、光変調デバイス160を照射する各色照明光の照明時間の長さが、青色:赤色:緑色:黄色=6:10:10:10の比になるように設定する。尚、色選択ホイール130の光透過部およびカラーフィルターもこの角度比で設けられており、色選択ホイール130の回転および光変調デバイス160に入力する色画像信号の切替えは、回転体の回転と同期して行われる。
回転体が回転するに従い、赤色蛍光体P(R)、緑色蛍光体P(G)、黄色蛍光体P(Y)は順次に励起光で照射され、それぞれ赤色、緑色、黄色の蛍光を発する。また、ミラー部MR(B)が励起光(青色レーザ光)で照射されるタイミングでは、青色光(励起光)は回転体により反射される。各色の蛍光体が発した蛍光を有効に取り出せるように、あるいはミラー部MR(B)で青色レーザ光を高い効率で反射するように、被照射面10ASと被照射面10BSの基材表面は、鏡面加工しておくのが望ましい。
図4(b)は、蛍光体側集光レンズ106の側から回転体ユニット120を見た模式的な平面図で、ミラー部MR(B)が設けられた領域と、蛍光体が設けられた領域Pが示されている。(図示の簡略化のため、領域Pにおける蛍光体の色の塗り分けについては省略している)。
ミラー部は励起光を吸収せずに反射するため発熱が小さい一方、蛍光体は発光効率が100%でない限りは温度上昇する。蛍光体の温度上昇の局所的なアンバランスが大きくならないようにするには、回転部材10Aの被照射面10ASと回転部材10Bの被照射面10BSのそれぞれに配置されたミラー部と蛍光体の面積が、回転部材10Aと回転部材10Bとで等しくなるように振り分けて配置するのが熱設計的には望ましい。
そこで、本実施形態では、図4(b)に示すように、図中の10時方向と12時方向の間において、ミラー部を被照射面10ASと被照射面10BSに半分ずつ振り分けている。また、蛍光体も被照射面10ASと被照射面10BSに半分ずつ振り分けている。理解を容易にするため、図4(b)に示すC2−C3線に沿って切った断面図を図5(a)に、図4(b)に示すC4−C5線に沿って切った断面図を図5(b)に示す。
以上説明した本実施形態の光源装置においては、回転体は回転軸RAの軸方向に沿って配置された第1回転部材(回転部材10A)と第2回転部材(回転部材10B)を備えており、第1回転部材の第1基部と第2回転部材の第2基部は、回転軸RAの軸方向に沿って見て所定距離を隔てて配置されている。
かかる光源装置が備える回転体は、間隔を開けて配置された回転部材10Aと回転部材10Bにより構成されるため放熱面積が大きく冷却効果に優れており、各々の回転部材の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を抑制することができる。このような回転体を備えた本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲での動作が可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
尚、回転体に設ける蛍光体の色の種類や色数は、赤色、緑色、黄色の3色に限られるわけではなく適宜選択可能であり、また回転体の周方向に沿って色を配置するレイアウトも適宜変更可能である。
また、回転部材10Aと回転部材10Bの各々が備える突出部の数は3に限られるわけではなく、複数の突出部が回転周方向に沿って等間隔に並ぶように回転部材10Aと回転部材10Bに配置できればよい。
[実施形態2]
本発明の実施形態2としての光源装置と、それを備えた投射型表示装置について説明する。最初に、投射型表示装置の全体構成について説明し、その後に光源装置、および光源装置が備える回転体について詳細に説明する。
(投射型表示装置)
図6は、実施形態2にかかる光源装置を備えた投射型表示装置の全体構成を示す模式図である。実施形態1の投射型表示装置は反射型の光変調素子を備えていたが、本実施形態の投射型表示装置は透過型の光変調素子を備えている点が異なる。
図6に示すように、本実施形態の投射型表示装置は、照明光源である光源装置401(点線で囲まれた部分)、リレーレンズ810、第一レンズアレイ820、第二レンズアレイ830、偏光変換素子840、重畳レンズ850、ダイクロイックミラー860、861、反射ミラー862、863、864、クロスダイクロイックプリズム870、R用レンズ881、R用透過型液晶パネル882、G用レンズ883、G用透過型液晶パネル884、B用レンズ885、B用透過型液晶パネル886、投射レンズ890、を備えている。さらに、投影スクリーン891を備える場合もある。
光源装置401については後述するが、赤色光成分、緑色光成分、青色光成分を含んだ白色光を、連続して出力することが可能である。
光源装置401から出射された光は、リレーレンズ810を介して第一レンズアレイ820に導かれる。第一レンズアレイ820は、光を複数の部分光束に分割するため、マトリクス状に配置された複数の小レンズを備える。第二レンズアレイ830および重畳レンズ850は、第一レンズアレイ820の小レンズの像を、R用透過型液晶パネル882、G用透過型液晶パネル884、B用透過型液晶パネル886の画面領域近傍に結像させる。第一レンズアレイ820、第二レンズアレイ830および重畳レンズ850は、光源装置401の光強度を、透過型液晶パネルの面内方向で均一化する。
偏光変換素子840は、第一レンズアレイ820により分割された部分光束を、直線偏光に変換する。ダイクロイックミラー860は、赤色光を反射させ、緑色光および青色光を透過させるダイクロイックミラーである。ダイクロイックミラー861は、緑色光を反射させ、青色光を透過させるダイクロイックミラーである。反射ミラー862と863は、青色光を反射させる反射ミラーである。反射ミラー864は、赤色光を反射させる反射ミラーである。
直線偏光された赤色光は、R用レンズ881を介してR用透過型液晶パネル882に入射し、画像信号に応じて変調され、映像光として出射する。尚、R用レンズ881とR用透過型液晶パネル882の間、およびR用透過型液晶パネル882とクロスダイクロイックプリズム870の間には、それぞれ入射側偏光版(不図示)と出射側偏光版(不図示)が配置されている。赤色と同様に、緑色光はG用透過型液晶パネル884により、青色光はB用透過型液晶パネル886により変調され、映像光として出射する。
クロスダイクロイックプリズム870は、4つの直角プリズムを張り合わせて構成され、張り合わせ部のX字形界面には、誘電体多層膜が形成されている。R用透過型液晶パネル882およびB用透過型液晶パネル886から出力された映像光は、投射レンズ890に向けて誘電体多層膜で反射され、G用透過型液晶パネル884から出力された映像光は、投射レンズ890に向けて誘電体多層膜を透過する。各色の映像光は重畳され、投射レンズ890により投影スクリーン891に投射される。
(光源装置)
次に、光源装置401(図6において点線で囲まれた部分)について説明する。
本実施形態の光源装置401も、実施形態1の光源装置400と同様に、青色レーザ光源201とコリメートレンズ202を含んだ励起光源ユニット200を備えている。励起光源ユニット200から出射した励起光は、励起光源側集光レンズ103で集光された後、偏光ビームスプリッタ105で反射され、蛍光体側集光レンズ106を経て、回転部材10Aと回転部材10Bが一体化された回転体の表面に集光される。尚、偏光ビームスプリッタ105は、S偏光である青色の励起光を反射するが、蛍光体が発する偏光が揃っていない蛍光は透過するような選択性を有するミラーである。
本実施形態の回転体ユニット120の各部の機械的な構造は、実施形態1の回転体ユニット120と同様であるので説明を省略し、差異点である蛍光体の配置について説明する。
実施形態1の回転体ユニット120においては、図4(a)および図4(b)を参照して説明したように、回転体の回転周方向に沿って、被照射面10ASと被照射面10BSには各色の蛍光体とミラー部が配置されていた。
これに対して、本実施形態の光源装置401の回転体においては、回転部材10Aの突出部a1、a2、a3と回転部材10Bの突出部b1、b2、b3、すなわち被照射面10ASと被照射面10BSには、蛍光体側集光レンズ106の側から見て、白色蛍光体がリング状に隙間なく配置されている。
図7(a)は、回転体を蛍光体側集光レンズ106の側から見た場合における白色蛍光体P(W)の配置を模式的に示す平面図である。同図において、回転体の外周よりも少し内側に一点鎖線で示す円は、回転体ユニットを回転させながら励起光であるレーザビームを照射した時の照射軌跡LBOである。本実施形態では、レーザビームの照射軌跡LBOに沿って、ビームスポット径と等しいか又はそれよりも少し大きな幅の円環形状の白色蛍光体P(W)が設けられている。具体的には、例えばレーザビームのビームスポットの直径が0.8mmであれば、白色蛍光体P(W)の幅は、回転体の径方向に見て0.8mm以上に設定される。
図7(b)は、蛍光体側集光レンズ106の側から回転体ユニット120を見た模式的な平面図で、白色蛍光体P(W)が設けられた領域が示されている。理解を容易にするため、図7(b)に示すC6−C7線に沿って切った断面図を図8(a)に、図7(b)に示すC8−C9線に沿って切った断面図を図8(b)に示す。
以上説明した本実施形態の光源装置においては、回転体は回転軸RAの軸方向に沿って配置された第1回転部材(回転部材10A)と第2回転部材(回転部材10B)を備えており、第1回転部材の第1基部と第2回転部材の第2基部は、回転軸RAの軸方向に沿って見て所定距離を隔てて配置されている。
本実施形態の光源装置が備える回転体は、間隔を開けて配置された回転部材10Aと回転部材10Bにより構成されるため放熱面積が大きく冷却効果に優れており、各々の回転部材の突出部に配置された白色蛍光体の温度上昇を抑制することができる。このような回転体を備えた本実施形態の光源装置は、白色蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲での動作が可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
また、回転部材10Aと回転部材10Bの各々が備える突出部の数は3に限られるわけではなく、複数の突出部が回転周方向に沿って等間隔に並ぶように回転部材10Aと回転部材10Bに配置できればよい。
[回転体の他の構造例]
次に、実施形態の光源装置に用いる回転体の他の構造を例示する。以下に説明する実施形態3〜実施形態6の回転体には、図4(a)や図4(b)を参照して説明したように反射部と各色蛍光体を設けても良いし、図7(a)や図7(b)を参照して説明したように単色の蛍光体を設けても良い。すなわち、実施形態3〜実施形態6にて説明する構造の回転体を用いれば、蛍光体の配置の仕方により、図1を参照して説明したような投射型表示装置用の光源装置か、あるいは図6を参照して説明したような投射型表示装置用の光源装置を作成することが出来る。
[実施形態3]
実施形態3の光源装置に用いられる回転体も、実施形態1や実施形態2と同様に2つの回転部材が所定間隔を隔てて固定された回転体であるが、実施形態3の回転部材10Aと回転部材10Bは、実施形態1や実施形態2のものとは形状が異なっている。
図9(a)は、実施形態3の回転部材10Aを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図9(b)は、実施形態3の回転部材10Bを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図である。尚、図9(a)、図9(b)は、部品形状を説明するための図であるため、蛍光体やミラー部は図示されていない。
実施形態3の回転部材10Aは、回転軸RAを中心とするリング状の基部と、リング状の基部から放射状に突出する3つの突出部a1、a2、a3を備える点で、実施形態1と同様であるが、実施形態1ではリング状の基部が円形外周のドーナツ形状を有していたのに対して、実施形態3のリング状の基部の外周は直線形状を有している。
また、実施形態3の回転部材10Bは、回転軸RAを中心とするリング状の基部と、リング状の基部から放射状に突出する3つの突出部b1、b2、b3を備える点で、実施形態1と同様であるが、実施形態1ではリング状の基部と突出部を接続する接続部22が平面視で円弧形状であったのに対し、実施形態3の接続部22Bは、図9(b)に示すように平面視で直線形状に構成されている。かかる形状の回転部材10Bは、例えば金属板にプレス加工や折り曲げ加工を施すことにより容易に製造できるという利点を有する。
本実施形態においても、間隔を開けて配置された回転部材10Aと回転部材10Bを備える回転体は、放熱面積が大きく冷却効果に優れるため、各々の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を抑制することができる。このような回転体を備えた本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲で動作可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
[実施形態4]
実施形態4の光源装置に用いられる回転体も、実施形態1や実施形態2と同様に2つの回転部材が所定間隔を隔てて固定された回転体であるが、実施形態4の回転部材10Cと回転部材10Dは、実施形態1や実施形態2の回転部材とは形状が異なっている。
図10(a)に示すのは、実施形態4に係る回転体ユニットを回転軸RAに沿って切断した断面図である。図11(a)は、回転部材10CとスペーサSPを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図11(b)は、図11(a)に示すC0−C1線に沿って切った断面図である。図11(c)は、回転部材10Dを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図11(d)は、図11(c)に示すC0−C1線に沿って切った断面図である。
本実施形態では、回転部材10Cと回転部材10DはともにC0−C1に沿って切った断面において屈曲した形状を有している。
回転部材10Cの3つの突出部b1、b2、b3の各々は、回転軸RAと平行な面を持つ接続部22Cを介してリング状の基部に接続されている。言い換えれば、回転軸RA方向に沿って見たとき、リング状の基部の主面と3つの突出部b1、b2、b3の主面は、接続部22Cの長さ分だけ突出部b1、b2、b3が蛍光体側集光レンズ106側にずれて配置されている。
また、回転部材10Dの3つの突出部a1、a2、a3の各々は、回転軸RAと平行な面を持つ接続部22Dを介してリング状の基部に接続されている。言い換えれば、回転軸RA方向に沿って見たとき、リング状の基部の主面と3つの突出部a1、a2、a3の主面は、接続部22Dの長さ分だけ突出部a1、a2、a3が蛍光体側集光レンズ106とは反対側にずれて配置されている。
本実施形態では、被照射面10CSと被照射面10DSとが蛍光体側集光レンズ106に対して光学的に同一の配置を取れるようにするために、以下の数式2の関係を満足すように各部の寸法形状を設定する。
[数式2]
t4+t7=t5+t6−t8
ただし、t4は回転部材10Cの厚さ、t5はスペーサSPの厚さ、t6は回転部材10Dの厚さ、t7は接続部22Cの回転軸RA方向の長さ、t8は接続部22Dの回転軸RA方向の長さ、である。
本実施形態においても、間隔を開けて配置された回転部材10Cと回転部材10Dを備える回転体は、放熱面積が大きく冷却効果に優れるため、各々の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を抑制することができる。特に、回転部材10Cと回転部材10Dに接続部22Cと22Dを設けたことにより、同一形状の部材を回転部材10Cと回転部材10Dに用いることが可能となり、量産性が向上するとともに、熱容量や放熱面積も一致させることができる。このような回転部材より成る回転体を備えた本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲で動作可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
[実施形態5]
実施形態1〜実施形態4の光源装置に用いられる回転体は、2つの回転部材が所定間隔を隔てて固定された回転体であったが、回転体を構成する回転部材は2つに限られるわけではない。
図10(b)に示すのは、回転部材10E、回転部材10F、回転部材10Gの3つを備えた実施形態5に係る回転体ユニットを切断した断面図である。
図12(a)は、第1回転部材としての回転部材10EとスペーサSPを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図12(b)は、図12(a)に示すC10−C11線に沿って切った断面図である。回転部材10Eは、蛍光体側集光レンズ106が配置された側からの平面視で回転軸RAの側に配置された第1基部と、第1基部から回転軸RAの軸方向と直交する方向に放射状に突出する3つの第1突出部とを有する。
図12(c)は、第3回転部材としての回転部材10Fを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図12(d)は、図12(c)に示すC12−C13線に沿って切った断面図である。回転部材10Fは、蛍光体側集光レンズ106が配置された側からの平面視で回転軸RAの側に配置された第3基部と、第3基部から回転軸RAの軸方向と直交する方向に放射状に突出する3つの第3突出部とを有する。
図12(e)は、第2回転部材としての回転部材10GとスペーサSPを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図で、図12(f)は、図12(e)に示すC14−C15線に沿って切った断面図である。回転部材10Gは、蛍光体側集光レンズ106が配置された側からの平面視で回転軸RAの側に配置された第2基部と、第2基部から回転軸RAの軸方向と直交する方向に放射状に突出する3つの第2突出部とを有する。
図10(b)に示すように、第3回転部材(回転部材10F)は、回転軸RAの軸方向に沿って見て、第1回転部材(回転部材10E)と第2回転部材(回転部材10G)の間に配置され、第3回転部材の第3基部は、回転軸RAの軸方向に沿って見て第1回転部材の第1基部と第2回転部材の第2基部のいずれとも離間するように配置されている。
本実施形態の光源装置が有する回転体は、間隔を開けて配置された3つの回転部材により構成されるリング状の基部(第1基部、第2基部、第3基部)の表裏面、つまり合計6面が空気と接するため、放熱面積が特に大きく、冷却効果に優れるため、各々の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を抑制することができる。このような回転体を備えた本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲で動作可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
[実施形態6]
実施形態1〜実施形態5の光源装置に用いられる回転体では、回転部材のリング状の基部や接続部は主面が板状であった。実施形態6では、リング状の基部や接続部の形状に工夫を加えて、2つの回転部材に挟まれた空間に空気を導入する導入開口と、回転部材に挟まれた空間から空気を排出する排出開口と、回転部材に挟まれた空間内に空気流を発生させるためのフィンを設けて、放熱効果を更に向上させた。
図13に示すのは、所定間隔を隔てて固定された回転部材10Hと回転部材10Jを備えた実施形態6に係る回転体ユニットを、回転軸RAに沿って切断した断面図である。
本実施形態の回転部材10Hは、回転軸RAを中心とするリング状の基部と、リング状の基部から放射状に突出する3つの突出部を備える点で、実施形態1の回転部材10Bと共通している。しかし、本実施形態ではリング状の基部には凸部であるフィン30が付設され、リング状の基部と突出部を接続する接続部には、回転部材10Hと回転部材10Jに囲まれた空間から空気を排出するための排出開口31が設けられている。
図14(a)に、回転部材10Hを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図を、図14(b)に回転軸RAと直交する方向から見た側面図を、図14(c)に図14(a)に示すC16−C17線に沿って切った断面図を示す。
図14(a)に示すように、フィン30は、モータ121で回転体を回転方向rotに回転させる時に、回転体の外周に向かう空気流(図中に示す矢印 AirFlow)を誘起する形状を備えている。フィン30は、回転周方向に沿って均等な間隔で複数配置すると回転時に効率よく安定的に空気流を誘起でき、乱流の発生が抑制され、騒音を低下させるのに有利である。
フィン30により誘起された空気流は、図13や図14(a)に示すように、接続部が存在しない部分を通る経路と、接続部に設けられた排出開口31を通る経路により、回転部材10Hと回転部材10Jに挟まれた空間から外部に排出される。
一方、図13に示すように、回転部材10Jのリング状の基部には、回転部材10Hと回転部材10Jに挟まれた空間に空気を導入する導入開口32が設けられている。導入開口32の形状や配置には種々のバリエーションが可能であるが、3つの例を図15(a)、図15(b)、図15(c)に示す。これらの図は、いずれも蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図である。リング状の基部CSに設けられた導入開口32の形状は、図15(a)に示す円形や、図15(b)に示す台形、図15(c)に示す曲線形状をはじめ、種々の形状が有り得るが、複数の開口を回転周方向に沿って均等な間隔で配置すると効率よく空気を導入でき、乱流の発生が抑制され、騒音を低下させるのに有利である。尚、図15(c)に示す導入開口32の曲線形状は、回転軸RAから遠ざかるにつれ回転体の回転方向rotに沿って曲がって伸びる流線形状であるということもでき、特に乱流の発生が小さい。
尚、上記実施形態では、導入開口、排出開口、およびフィンを設けたが、これら全てを併用しなくとも、これらのうち一部だけを設けることも可能である。例えば、第1回転部材の基部と第2回転部材の基部の両方に開口だけを設けてもよい。また、導入開口とフィンを併用する場合に、これらは別の回転部材に設けなくとも、同一の回転部材に設けてもよい。
また、上記実施形態とは気流の向きが逆方向になる構成も可能である。すなわち、接続部が存在しない部分あるいは接続部に設けられた開口から回転部材10Hと回転部材10Jの間の空間に空気を導入し、リング状の基部に設けた開口から空気を排出してもよい。
本実施形態の光源装置が備える回転体は、放熱面積が大きいだけでなく、回転部材10Hと回転部材10Jに挟まれた空間に空気流を誘起させることができるため、大きな冷却効果を得ることができる。このため、各々の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を極めて効果的に抑制することができる。回転体が導入開口、排出開口、フィンの中の少なくともいずれかを備える本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲で動作可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
[実施形態7]
実施形態7にかかる光源装置は、フィン及び開口の配置が実施形態6とは異なる。図16(a)に示すのは、所定間隔を隔てて固定された回転部材10Lと回転部材10Mを備えた実施形態7に係る回転体ユニットを、回転軸RAに沿って切断した断面図である。実施形態6では、2つの回転部材に挟まれた空間内にフィンを配置し、この空間内に空気流を発生させたが、実施形態7では蛍光体側集光レンズ106側に突出した板状のフィン33を回転部材10Lに設け、回転体の回転に伴いフィン33が誘起する空気流を導入開口34を介して回転部材10Lと回転部材10Mの間の空間に導入する。
図16(b)に、回転部材10Lを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図を、図16(c)に回転部材10Lの斜視図を、図16(d)に図16(b)に示すC20−C21線に沿って切った断面図を示す。
本実施形態の回転部材10Lは、回転軸RAを中心とするリング状の基部と、リング状の基部から放射状に突出する3つの突出部を備え、リング状の基部に開口を備える点で、実施形態6の回転部材10Jと共通している。しかし、本実施形態のリング状の基部には、蛍光体側集光レンズ106側に突出した板状のフィン33が開口に隣接して設けられている。
図16(a)〜図16(d)に示すように、フィン33は、モータ121で回転体を回転方向rotに回転させると、回転部材10Lと回転部材10Mの間の空間に、導入開口34から空気流(図中に示す矢印 AirFlow)を取り込むような形状を備えている。フィン33は、回転周方向に沿って均等な間隔で複数配置すると回転時に効率よく安定的に空気流を導入でき、乱流の発生が抑制され、騒音を低下させるのに有利である。
フィン33により導入された空気流(AirFlow)は、図16(a)に示すように、接続部が存在しない部分を通る経路と、回転部材10Mに設けられた排出開口35を通る経路により、回転部材10Lと回転部材10Mに挟まれた空間から外部に排出される。
図17(a)に、回転部材10Mを蛍光体側集光レンズ106の側から見た平面図を、図17(b)に図17(a)に示すC18−C19線に沿って切った断面図を示す。これらの図に示されるように、回転部材10Mのリング状の基部には、回転部材10Lと回転部材10Mに挟まれた空間から空気を排出する排出開口35が設けられている。排出開口35の形状や配置には、図17(a)に示す円形の他に、台形、曲線形状をはじめ、種々の形状が有り得るが、複数の開口を回転周方向に沿って均等な間隔で配置すると効率よく空気を排出でき、乱流の発生が抑制され、騒音を低下させるのに有利である。
尚、本実施形態では、導入開口、排出開口、およびフィンを設けたが、これら全てを併用しなくとも、例えば導入開口とフィンだけを設けてもよい。
本実施形態の光源装置が備える回転体は、放熱面積が大きいだけでなく、回転部材10Lと回転部材10Mに挟まれた空間に空気流を積極的に導入することができ、実施例6よりも空気流の流量を大きくすることが容易で、さらに大きな冷却効果を得ることができる。このため、各々の突出部に配置された蛍光体の温度上昇を極めて効果的に抑制することができる。本実施形態の光源装置は、蛍光体の効率が大きく低下しない温度範囲で動作可能であり、高効率かつ長寿命である。かかる光源装置を備えた本実施形態の投射型表示装置は、低消費電力で高輝度という特徴を備える。
[その他の実施形態]
回転体において蛍光面の下地となる部分や反射面は、すでに述べたように光利用効率を向上するために鏡面加工すると良いが、それ以外の部分の表面は、微小な凹凸をつけた粗し酸化膜(自然色)や黒色の粗し酸化膜とすることができ、表面積の増加による放熱効率の更なる向上を図ることができる。
また、回転体に設ける蛍光体は、実施形態1で例示したR、B、Yの三色に限られるわけではなく、種類や色数の変更が可能である。
また、光源装置の構成において、励起光源、レンズ、ダイクロイックミラー等の光学素子の種類や配置方法は図1あるいは図6の例に限られるわけではなく、本発明の基本思想から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
また、投射型表示装置の構成において、各種レンズ、光変調素子、等の種類や配置方法は図1あるいは図6の例に限られるわけではなく、本発明の基本思想から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10A、10B・・・回転部材/10AS、10BS・・・被照射面/20・・・取り付けハブ/21・・・押さえ板/22、22B・・・接続部/103・・・励起光源側集光レンズ/105・・・偏光ビームスプリッタ/106・・・蛍光体側集光レンズ/107・・・1/4波長板/109・・・集光レンズ/110・・・リレーレンズ/120・・・回転体ユニット/121・・・モータ/122・・・回転軸/130・・・色選択ホイール/140・・・ライトトンネル/150・・・照明レンズ/160・・・光変調デバイス/171、172・・・プリズム/180・・・投射レンズ/190・・・投影スクリーン/200・・・励起光源ユニット/201・・・青色レーザ光源/202・・・コリメートレンズ/400・・・光源装置/401・・・光源装置/810・・・リレーレンズ/820・・・第一レンズアレイ/830・・・第二レンズアレイ/840・・・偏光変換素子/850・・・重畳レンズ/860、861・・・ダイクロイックミラー/862、863、864・・・反射ミラー/870・・・クロスダイクロイックプリズム/881・・・R用レンズ/882・・・R用透過型液晶パネル/883・・・G用レンズ/884・・・G用透過型液晶パネル/885・・・B用レンズ/886・・・B用透過型液晶パネル/890・・・投射レンズ/891・・・投影スクリーン/a1、a2、a3・・・突出部/b1、b2、b3・・・突出部/RA・・・回転軸/SP・・・スペーサ

Claims (9)

  1. 回転軸を中心に回転可能に支持された回転体と、
    蛍光体と、
    励起光を出力する励起光源と、
    前記励起光を前記蛍光体に集光する集光素子と、を備え、
    前記回転体は、前記回転軸の軸方向に沿って配置された第1回転部材と第2回転部材を備えており、
    前記第1回転部材は、前記集光素子が配置された側からの平面視で前記回転軸の側に配置された第1基部と、前記回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第1突出部とを有し、
    前記第2回転部材は、前記集光素子が配置された側からの平面視で前記回転軸の側に配置された第2基部と、前記回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第2突出部と、前記複数の第2突出部の各々と前記第2基部とが前記回転軸の軸方向に沿って見て所定の距離だけ離間するように前記複数の第2突出部の各々と前記第2基部とを接続する接続部とを有し、
    前記回転体が回転した時に、前記集光素子の光軸上に前記複数の第1突出部のいずれかと前記複数の第2突出部のいずれかが交互に配置されるように、前記第1突出部と前記第2突出部は前記回転体の回転周方向に沿って配置され、
    前記蛍光体は、前記複数の第1突出部の少なくとも一部と前記複数の第2突出部の少なくとも一部の、前記集光素子から見える側に付設されており、
    前記第1回転部材の前記第1基部と前記第2回転部材の前記第2基部は、前記回転軸の軸方向に沿って見て所定距離を隔てて配置されている、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記複数の第1突出部の各々は、前記回転体の回転周方向に沿って等間隔に配置され、
    前記複数の第2突出部の各々は、前記回転体の回転周方向に沿って等間隔に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記回転体は、前記集光素子が配置された側からの平面視で前記回転軸の側に配置された第3基部と、前記第3基部から前記回転軸の軸方向と直交する方向に放射状に突出する複数の第3突出部とを有する第3回転部材を更に有し、
    前記第3回転部材は、前記回転軸の軸方向に沿って見て、前記第1回転部材と前記第2回転部材の間に配置され、
    前記蛍光体は、前記複数の第3突出部の少なくとも一部の前記集光素子から見える側に更に付設されており、
    前記第3回転部材の前記第3基部は、前記回転軸の軸方向に沿って見て前記第1回転部材の前記第1基部と前記第2回転部材の前記第2基部のいずれとも離間するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記第1基部および/または前記第2基部には、開口が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  5. 前記第1基部および/または前記第2基部には、前記回転体の回転により空気流を発生させるフィンが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  6. 前記接続部には、開口が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  7. 前記回転体は回転時に、前記第1基部および/または前記第2基部に設けられたフィンにより空気流を発生させ、前記第1基部および/または前記第2基部に設けられた開口から前記第1基部と前記第2基部に挟まれた空間に空気を導入し、前記第1基部と前記第2基部の隙間および前記接続部に設けられた開口から空気を排出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  8. 前記回転体は回転時に、前記第1基部または前記第2基部の一方に設けられたフィンにより空気流を発生させ、前記第1基部または前記第2基部の前記一方に設けられた開口から前記第1基部と前記第2基部に挟まれた空間に空気を導入し、前記第1基部または前記第2基部の前記一方とは異なる他方に設けられた開口および前記第1基部と前記第2基部の隙間から空気を排出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  9. 請求項1乃至8のうちの何れか1項に記載の光源装置と、
    光変調素子と、投射レンズと、を備える、
    ことを特徴とする投射型表示装置。
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