JP6680312B2 - 光源装置及び画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置及び画像投影装置に関し、より詳細には、例えばプロジェクタ等の投影型画像表示装置(画像投影装置)の光源として用いる光源装置及びそれを備える画像投影装置に関する。
近年、家庭内での映画鑑賞や会議でのプレゼンテーション等において、例えばプロジェクタ等の投影型画像表示装置を用いる機会が増えている。このようなプロジェクタでは、一般に、光源として、例えば高輝度の水銀ランプ等の放電型ランプが用いられる。また、最近の固体発光素子(例えば半導体レーザ、発光ダイオード等)の開発技術の進展に伴い、固体発光素子を利用したプロジェクタも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1で提案されているプロジェクタは、DLP(Digital Light Processing:登録商標)方式のプロジェクタである。この方式のプロジェクタでは、異なる色の光を1秒間に数千回程度、時分割で表示することにより画像をフルカラー表示する。それゆえ、特許文献1のプロジェクタでは、固体発光素子を用いた赤色発光装置、緑色発光装置及び青色発光装置をそれぞれ別個に用意し、各発光装置からの出射光を時分割制御して外部に射出して画像光を表示する。
なお、特許文献1のプロジェクタで用いられる各発光装置は、回転駆動される発光ホイールと、発光ホイールの表面に形成され、励起光を吸収して所定色の光を発光する発光体と、励起光を射出する励起光源(固体発光素子)とで構成される。また、各発光装置に用いる励起光源としては、発光体で発光する光の波長帯域より短い波長帯域の励起光を射出する光源が用いられる。
特開2010−86815号公報
上述のように、従来、水銀ランプを用いないプロジェクタが提案されており、このようなプロジェクタでは、水銀レスのプロジェクタを実現することができ、近年の環境問題に対応することが可能である。また、例えば半導体レーザ、発光ダイオード等の固体発光素子を光源として用いた場合、水銀ランプに比べて長寿命であり、輝度低下も小さいという利点も得られる。
しかしながら、上記特許文献1で提案されている技術は、DLP(登録商標)方式のプロジェクタ等のように、互いに波長の異なる複数の単色光を時分割で射出する光源装置(照明装置)にのみ適用可能である。例えば、3LCD(Liquid Crystal Display)方式のプロジェクタ等の画像表示装置のように、白色光を射出する光源装置を必要とする用途には、上記特許文献1で提案されている技術を適用することができない。
本発明は、上記現状を鑑みなされたものであり、本発明の目的は、例えば3LCD方式のプロジェクタ等の様々な用途に対しても適用可能な水銀レスの光源装置及びそれを備える画像投影装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の光源装置は、第1の色光を含む励起光を射出する励起光源と、励起光が入射されることにより励起光の少なくとも一部を第1の色光とは異なる第2の色光に変換する蛍光体と、蛍光体に対して励起光の入射側とは反対側に設けられる反射部材と、を有する蛍光部材と、蛍光体上における励起光の照射位置が時間とともに変化するように励起光の入射方向に直交する面内で蛍光部材を駆動する駆動部と、励起光源と蛍光部材との間の光路上に設けられ、励起光を蛍光部材に向けて反射し、蛍光部材から射出される第1の色光と第2の色光が合波された白色光を透過する分光光学系と、を備える。本明細書で「波長」という場合は、単一波長だけでなく所定の波長帯域も含む意味である。

また、本発明の画像投影装置は、光源装置部と、画像投影部とを備える構成とし、各部の機能を次のようにする。光源装置部は、上記本発明の光源装置と同様の構成にする。そして、画像投影部は、光源装置部から射出された光を用いて所定の画像光を生成し、該生成した画像光を外部に投影する。
本発明では、光源装置(光源装置部)は、蛍光体で発光した第2の波長帯を有する光(第2の色光)と、蛍光体及び第1の反射膜で反射した第1の波長帯(第1の色光)を有する励起光の一部とを含む合波光を射出する。すなわち、本発明では、第1の色光を含む励起光及び発光光(第2の色光)とは異なる波長帯域の光を射出する。それゆえ、本発明では、例えば、励起光を青色光とし、発光光を赤色光及び緑色光の両成分を含む光(例えば黄色光等)とした場合には、白色光を光源装置(光源装置部)から射出することができる。
上述のように、本発明の光源装置(光源装置部)では、第1の色光を含む励起光及び発光光(第2の色光)とは異なる波長帯域の光を射出することができ、励起光の第1の波長帯と発光光の第2の波長帯との組み合わせを適宜設定することにより、例えば白色光等の光を射出することができる。それゆえ、本発明によれば、例えば3LCD方式のプロジェクタ等の様々な用途に対しても適用可能な水銀レスの光源装置及びそれを備える画像投影装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置の概略ブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る光源装置部(照明装置)に用いる蛍光部材の概略構成図である。 蛍光部材で用いる反射膜の一構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光源装置部で用いる偏光ビームスプリッタの分光特性例を示す図である。 偏光ビームスプリッタの動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る光源装置部(照明装置)の出射光のスペクトル特性である。 変形例1の分光光学系の構成例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る照明装置(光源装置)及びそれを備える画像表示装置の一例を、図面を参照しながら下記の順で説明する。なお、本実施形態では、画像表示装置として、3LCD方式のプロジェクタ(画像投影装置)を例に挙げ説明するが、本発明はこれに限定されず、白色光を必要とする任意の画像表示装置に適用可能であり、同様の効果が得られる。
1.画像表示装置の構成例
2.光源装置部(照明装置)の構成例
3.蛍光部材の構成例
4.偏光ビームスプリッタの構成例
5.光源装置部の動作例
6.各種変形例
[1.画像表示装置の構成例]
図1に、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す。なお、図1では、説明を簡略化するため、主に、本実施形態の画像表示装置10において画像光を外部に投影する際に動作する要部のみを示す。また、図1には、透過型のLCD光変調素子を用いた3LCD方式のプロジェクタの構成例を示すが、本発明はこれに限定されない。本発明は、反射型のLCD光変調素子を用いる3LCD方式のプロジェクタにも適用可能である。
画像表示装置10は、光源装置部1(照明装置)と、光学エンジン部2(画像投影部)とを備える。なお、光源装置部1の構成の説明は後で詳述する。
光学エンジン部2は、光源装置部1から射出された光(この例では白色光LW)を光学的に処理して画像光LIを生成し、その画像光LIを外部の例えばスクリーン等に拡大投影する。光学エンジン部2は、例えば、分光光学系20と、3つのLCD光変調素子(以下では、それぞれ第1LCDパネル21〜第3LCDパネル23という)と、プリズム24と、投影光学系25とを有する。なお、光学エンジン部2の構成は、図1に示す例に限定されず、例えば用途等に応じて適宜変更できる。例えば、光学エンジン部2内の各構成部間の光路上に必要となる各種光学素子を適宜配置してもよい。
また、この例の光学エンジン部2では、第1LCDパネル21の光出射面と、第3LCDパネル23の光出射面とが対向するように両者を配置し、その両者の対向方向と直交する方向に第2LCDパネル22を配置する。そして、第1LCDパネル21〜第3LCDパネル23の光出射面で囲まれた領域にプリズム24を配置する。また、この例では、プリズム24を挟んで、第2LCDパネル22の光出射面と対向する位置に投影光学系25を配置する。なお、分光光学系20は、第1LCDパネル21〜第3LCDパネル23の光入射側に設けられる。
分光光学系20は、例えばダイクロイックミラー、反射ミラー等で構成され、光源装置部1から入射される白色光LWを、青色光LB、緑色光LG及び赤色光LRに分光し、各波長成分の光を対応するLCDパネルに射出する。この例では、分光光学系20は、分光した青色光LB、緑色光LG及び赤色光LRをそれぞれ、第1LCDパネル21、第2LCDパネル22及び第3LCDパネル23に射出する。なお、本実施形態では、分光光学系20内において、各波長成分の偏光方向も所定の方向になるように調整される。
第1LCDパネル21〜第3LCDパネル23のそれぞれは、透過型のLCDパネルで構成される。各LCDパネルは、図示しないパネルドライブ部からの駆動信号に基づいて、液晶セル(不図示)に封入された液晶分子の配列を変化させることにより、入射光を液晶セル単位で透過または遮断する(変調する)。そして、各LCDパネルは、変調した所定波長の光(変調光)をプリズム24に射出する。
プリズム24は、第1LCDパネル21〜第3LCDパネル23からそれぞれ入射された各波長成分の変調光を合波し、その合波光、すなわち、画像光LIを投影光学系25に射出する。
投影光学系25は、プリズム24から入射された画像光を、例えば外部のスクリーン等の表示面に拡大投影する。
[2.光源装置部1の構成例]
次に、本実施形態の光源装置部1の内部構成を、図1を参照しながら説明する。光源装置部1は、励起光源11と、偏光ビームスプリッタ12(分光光学系)と、1/4波長板13と、集光光学系14(光学系)と、蛍光部材15と、モータ16(駆動部)とを備える。
本実施形態の光源装置部1では、蛍光部材15側から、蛍光部材15の後述する反射膜31及び蛍光体層32、集光光学系14、1/4波長板13、並びに、偏光ビームスプリッタ12が、この順で蛍光部材15からの出射光の光路上に配置される。また、励起光源11は、蛍光部材15からの出射光の光路と直交する方向で且つ偏光ビームスプリッタ12の一つの光入射面に対向する位置に配置される。
励起光源11は、所定波長(第1の波長)の光を射出する固体発光素子で構成する。この例では、励起光源11として、波長445nmの青色光(励起光Bs)を射出する青色レーザを用いる。また、励起光源11からは、直線偏光(S偏光)の励起光Bsを射出する。なお、本実施形態では、励起光の波長を、蛍光部材15内の後述する蛍光体層32で発光する光(以下、発光光という)の波長より短くする。
また、青色レーザで励起光源11を構成する場合、一つの青色レーザで所定出力の励起光Bsを得る構成にしてもよいが、複数の青色レーザからの出射光を合波して所定出力の励起光Bsを得る構成にしてもよい。さらに、青色光(励起光Bs)の波長は445nmに限定されず、青色光と呼ばれる光の波長帯域内の波長であれば任意の波長を用いることができる。
偏光ビームスプリッタ12(PBS)は、励起光源11から入射される励起光Bsと、蛍光部材15から入射される出射光(合波光)とを分離する。具体的には、偏光ビームスプリッタ12は、励起光源11から入射された励起光Bsを反射して、その反射光を、集光光学系14を介して蛍光部材15に射出する。また、偏光ビームスプリッタ12は、蛍光部材15から射出された光を透過し、その透過光を光学エンジン部2内の分光光学系20に射出する。
本実施形態では、偏光ビームスプリッタ12で上述のような光の分離動作が実現されるように、偏光ビームスプリッタ12の分光特性を設計する。なお、偏光ビームスプリッタ12の分光特性の具体例は後で詳述する。また、励起光源11から入射された励起光Bsと、蛍光部材15からの出射光とを分離する光学系の構成としては、偏光ビームスプリッタ12に限定されず、上述した光の分離動作を可能にする構成であれば、任意の光学系を用いることができる。
1/4波長板13は、入射光に対してπ/2の位相差を生じさせる位相素子であり、入射光が直線偏光の場合には直線偏光を円偏光に変換し、入射光が円偏光の場合には円偏光を直線偏光に変換する。本実施形態では、1/4波長板13は、偏光ビームスプリッタ12から射出される直線偏光の励起光を円偏光の励起光に変換し、蛍光部材15から射出される合波光に含まれる円偏光の励起光成分を直線偏光に変換する。
集光光学系14は、1/4波長板13から射出された励起光を所定のスポット径に集光し、該集光した励起光(以下、集光光という)を蛍光部材15に射出する。また、集光光学系14は、蛍光部材15から射出される合波光を平行光に変換し、その平行光を1/4波長板13に射出する。なお、集光光学系14は、例えば、一枚のコリメートレンズで構成してもよいし、複数のレンズを用いて入射光を平行光に変換する構成にしてもよい。
蛍光部材15は、集光光学系14を介して入射された励起光(青色光)の一部を吸収し、所定波長帯域(第2の波長)の光を発光するとともに、残りの励起光を反射する。そして、蛍光部材15は、発光光と反射した励起光の一部とを合波し、その合波光を集光光学系14に射出する。
この例では、光学エンジン部2に入射する光を白色光LWとするので、蛍光部材15は、励起光により、緑色光及び赤色光を含む波長帯域(約480〜680nm)の光を発光する。そして、本実施形態では、緑色光及び赤色光を含む波長帯域の発光光と、蛍光部材15(後述する反射膜31及び蛍光体層32)で反射する励起光(青色光)の一部とを合波して白色光を生成する。なお、蛍光部材15のより詳細な構成は、後で詳述する。
また、蛍光部材15から射出される発光光は、ランバーシアン(均等拡散)状に広がる光であるので、集光光学系14と蛍光部材15との間の距離が長いと集光光学系14で発光光を十分集光することができなくなり、励起光の利用効率が低下する。また、蛍光部材15に照射する励起光のスポット径が大きすぎると、発光光の広がりも大きくなり、この場合も同様に励起光の利用効率が低下する。それゆえ、本実施形態では、十分な励起光の利用効率が得られるように、集光光学系14の例えばレンズ構成、焦点距離及び配置位置等の構成や、集光光学系14と蛍光部材15との距離が設定される。
モータ16は、蛍光部材15を所定の回転数で回転駆動する。この際、モータ16は、励起光の照射方向に直交する面(後述する蛍光体層32の励起光の照射面)内で、蛍光部材15が回転するように蛍光部材15を駆動する。これにより、蛍光部材15内の励起光の照射位置が、励起光の照射方向に直交する面内において回転数に対応した速度で時間的に変化(移動)する。
上述のように蛍光部材15をモータ16で回転駆動して蛍光部材15内の励起光の照射位置を時間とともに変化させることにより、照射位置の温度上昇を抑制することができ、蛍光体層32の発光効率の低下を防止することができる。また、蛍光体原子が励起光を吸収して発光するまでに多少時間(例えば数nsec程度)が掛かり、その励起期間中に、次の励起光が蛍光体原子に照射されてもその励起光に対しては発光しない。しかしながら、本実施形態のように蛍光部材15内の励起光の照射位置を時間とともに変化させることにより、励起光の照射位置には、励起されていない蛍光体原子が次々と配置されることになり、蛍光体層32をより効率よく発光させることができる。
なお、本実施形態では、モータ16により蛍光部材15を回転駆動する例を示すが、本発明はこれに限定されず、蛍光部材15中の励起光の照射位置が時間とともに変化する構成であれば任意の構成にすることができる。例えば、蛍光部材15を、励起光の照射方向に直交する面内の所定方向に直線的に往復運動させることにより、励起光の照射位置を時間とともに変化させてもよい。また、蛍光部材15を固定し、励起光源11及び各種光学系を蛍光部材15に対して相対的に移動させることにより、励起光の照射位置を時間とともに変化させてもよい。
[3.蛍光部材の構成例]
次に、蛍光部材15のより詳細な構成を、図2(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図2(a)は、集光光学系14側から見た蛍光部材15の正面図であり、図2(b)は、図2(a)中のA−A断面図であり、図2(c)は、集光光学系14とは反対側から見た蛍光部材15の正面図である。
蛍光部材15は、円盤状の基板30と、基板30の一方(励起光の入射側)の表面上に形成された反射膜31(第1の反射膜)及び蛍光体層32(蛍光体)とを有する。
基板30は、例えばガラス、透明樹脂等の透明材料で形成される。なお、基板30の形成材料は透明材料に限定されず、所定の強度を有する材料であれば任意の材料で形成することができる。なお、基板30の厚さ等のサイズは、例えば必要とする強度、重量等を考慮して適宜設定される。また、基板30の中心は、モータ16の回転軸16aに取り付けられ、固定ハブ16bにより基板30が回転軸16aに固定される。
反射膜31は、図2(a)に示すように、基板30の一方の表面上にドーナツ状に形成される。そして、ドーナツ状の反射膜31と基板30とが同心円となるように、反射膜31が基板30上に配置される。なお、反射膜31の半径方向の幅は、集光光学系14により集光される励起光(集光光)のスポットサイズより大きくなるように設定される。
反射膜31は、入射される光の波長及び入射角に関係なく、全ての光を反射する。それゆえ、反射膜31は、蛍光体層32で励起された光(発光光)を集光光学系14側に反射するだけでなく、蛍光体層32を透過した励起光(青色光)の一部も集光光学系14側に反射する。
ここで、図3に、反射膜31の一構成例を示す。反射膜31は、例えばSiO層やMgF層等からなる第1の誘電体層31aと、例えばTiO層やTa層等からなる第2の誘電体層31bとを基板30上に交互に積層して形成される。すなわち、反射膜31は、ダイクロイックミラー(ダイクロイック膜)で構成することができる。反射膜31を例えば図3に示すようなダイクロイックミラーで構成した場合には、各誘電体層の積層数、各誘電体層の厚さ、各誘電体層の形成材料等を調整することにより、反射膜31の反射(透過)特性が所定の特性になるように設定することができる。なお、第1の誘電体層31a及び第2の誘電体層31bの積層数は、通常、数層〜数十層である。また、第1の誘電体層31a及び第2の誘電体層31bは、例えば蒸着法やスパッタ法等の積層手法を用いて形成される。なお、反射膜31の構成は図3に示す例に限定されず、例えば、アルミニウム等の金属膜で構成してもよい。
蛍光体層32は、層状の蛍光体で形成され、励起光が入射された際に、励起光の一部を吸収して所定波長帯域の光を発光する。さらに、蛍光体層32は、吸収されない残りの励起光のうち、一部の励起光を透過させ且つ残りの励起光を拡散(反射)する。なお、蛍光体層32で反射された励起光成分は、無偏光の光となる。
本実施形態では、反射膜31及び蛍光体層32で反射された励起光の一部と、蛍光体層32での発光光とを合波して白色光を生成するので、蛍光体層32を、例えばYAG(Yttrium Aluminum Garnet)系蛍光材料等で形成する。この場合、青色の励起光が入射されると、蛍光体層32は波長480〜680nmの帯域の光(黄色光)を発光する。
なお、蛍光体層32としては、赤色光及び緑色光を含む波長帯域の光を発光する膜であれば、任意の構成及び材料の膜を用いることができるが、発光効率及び耐熱性の観点ではYAG系蛍光体材料で形成された膜を用いることが好ましい。
蛍光体層32は、蛍光材料とバインダとを混合した所定の蛍光剤を反射膜31上に塗布することにより形成される。図2(a)〜(c)に示す例では蛍光体層32を反射膜31の全面に渡って形成するので、蛍光体層32の表面形状もドーナッツ状となる。なお、蛍光体層32は、励起光が照射される領域に形成されていればよいので、蛍光体層32の形状は、図2(a)〜(c)に示す例に限定されず、例えば、蛍光体層32の半径方向の幅が、反射膜31のそれより狭くてもよい。
また、蛍光体層32における、発光量、並びに、励起光の透過量及び反射量(拡散量)の割合は、例えば蛍光体層32の厚さや蛍光体密度(含有量)等により調整することができる。それゆえ、本実施形態では、光源装置部1からの出射光が白色光となるように、蛍光体層32の厚さや蛍光体密度等を調整する。
なお、上記実施形態の蛍光部材15では、基板30上に反射膜31を介して層状の蛍光体(蛍光体層32)を設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、蛍光体を十分な剛性を有する板状部材で構成した場合には、基板30を設けなくてもよい。また、この場合、反射膜31を板状部材からなる蛍光体の一方の表面に直接形成してもよいし、蛍光体とは別個に反射ミラーを用意し、その反射ミラーを反射膜31の代わりに用いてもよい。
[4.偏光ビームスプリッタの構成例]
本実施形態の光源装置部1では、図1に示すように、励起光源11から偏光ビームスプリッタ12を介して蛍光部材15に入射される励起光の光路と、蛍光部材15から光学エンジン部2に入射される合波光の光路とが重なる。それゆえ、本実施形態では、上述したように、偏光ビームスプリッタ12の分光特性を適宜調整して両方の光を分離する。
図4に、本実施形態で用いる偏光ビームスプリッタ12の分光特性例を示す。なお、図4に示す分光特性の横軸は波長であり、縦軸は透過率である。また、図4中の実線で示す特性Tpは、P偏光の入射光に対する偏光ビームスプリッタ12の透過率特性であり、破線で示す特性Rpは、P偏光の入射光に対する偏光ビームスプリッタ12の反射率特性である。さらに、図4中の点線で示す特性Tsは、S偏光の入射光に対する偏光ビームスプリッタ12の透過率特性であり、一点鎖線で示す特性Rsは、S偏光の入射光に対する偏光ビームスプリッタ12の反射率特性である。
本実施形態で用いる偏光ビームスプリッタ12では、図4に示すように、蛍光体層32から射出される波長480〜680nmの帯域の光成分に対しては、偏光方向に関係なく、透過率は約100%となり、反射率は約0%となる。すなわち、波長480〜680nmの帯域の光(黄色光)は、全て、偏光ビームスプリッタ12を透過する。
一方、偏光ビームスプリッタ12のP偏光の青色光に対する透過率は、図4に示すように、約100%となり、反射率は約0%となる。また、偏光ビームスプリッタ12のS偏光の青色光に対する透過率は約0%となり、反射率は約100%となる。すなわち、偏光ビームスプリッタ12は、P偏光の青色光が入射された際には、その光を透過し、S偏光の青色光が入射された際には、その光を反射する。
偏光ビームスプリッタ12の分光特性を図4に示すような特性に設定することにより、蛍光部材15に入射する励起光と、蛍光部材15からの出射光とを分離することができる。具体的には、励起光源11から入射される励起光Bs(青色光)は、S偏光の光であるので、偏光ビームスプリッタ12により反射され、蛍光部材15に導かれる。
一方、蛍光部材15から射出される合波光に含まれる発光光成分は、480〜680nmの波長帯域の光成分であるので、偏光ビームスプリッタ12を透過する。また、蛍光部材15から射出される合波光に含まれる励起光(青色光)成分のうち、反射膜31から反射される励起光成分は後述するようにP偏光の光であるので、偏光ビームスプリッタ12を透過する。さらに、蛍光部材15から射出される合波光に含まれる励起光成分のうち、蛍光体層32から直接反射される励起光成分は無偏光であるので、その励起光成分の約半分程度が偏光ビームスプリッタ12を透過する。すなわち、蛍光部材15から射出された合波光の一部は、偏光ビームスプリッタ12を透過し、その透過した合波光が白色光LWとして光学エンジン部2内の分光光学系20に導かれる。
[5.光源装置部の動作例]
次に、本実施形態の光源装置部の動作例を、図1及び5を参照しながら具体的に説明する。なお、図5は、本実施形態の偏光ビームスプリッタ12の分光動作の様子を示す図であり、図5中の丸印A1がS偏光の偏光方向を示し、白抜き矢印A2がP偏光の偏光方向を示す。また、図5では、説明を簡略化するため、蛍光体層32から直接反射される無偏光の励起光成分の図示は省略する。
まず、励起光源11は、偏光ビームスプリッタ12にS偏光の励起光Bs(青色光)を射出する。次いで、偏光ビームスプリッタ12は、入射された励起光Bsを蛍光部材15に向かう方向に反射する。次いで、偏光ビームスプリッタ12は、反射した励起光を、1/4波長板13を介して集光光学系14に射出する。そして、集光光学系14は、入射された励起光を所定のスポット径に集光し、その集光光を蛍光部材15に照射する。
次いで、蛍光部材15の蛍光体層32に励起光が照射されると、蛍光体層32は、その励起光の一部を吸収し、これにより、赤色光及び緑色光を含む波長480〜680nmの帯域の光(黄色光)を発光する。また、この際、蛍光体層32は、蛍光体層32で吸収されない励起光の一部を拡散して集光光学系14側に反射するとともに、吸収されない励起光の残りの一部を透過させ、反射膜31に導く。そして、反射膜31は、蛍光体層32を透過した励起光を集光光学系14側に反射する。なお、この際、蛍光体層32の発光光の一部も反射膜31により集光光学系14側に反射される。
その結果、蛍光部材15内で、蛍光体層32からの発光光と、蛍光体層32及び反射膜31から反射された励起光の一部とが合波され、蛍光部材15からその合波光が集光光学系14に射出される。
次いで、集光光学系14は、蛍光部材15から射出された合波光を平行光に変換し、その平行光を1/4波長板13を介して偏光ビームスプリッタ12に射出する。
この際、1/4波長板13を通過する合波光に含まれる発光光成分、すなわち、赤色光成分Rps(図5中の破線矢印)及び緑色光成分Gps(一点鎖線矢印)は無偏光(P偏光成分及びS偏光成分の両方を含む)である。それゆえ、合波光に含まれる赤色光成分Rps及び緑色光成分Gpsは、1/4波長板13をそのまま通過し、偏光ビームスプリッタ12に入射される。
一方、合波光に含まれる励起光成分(青色光成分)のうち、反射膜31から反射された励起光成分は、偏光ビームスプリッタ12に入射されるまでに、1/4波長板13をトータルで2回通過する。具体的には、反射膜31から反射される励起光成分は、励起光源11から蛍光部材15に至る励起光の光路及び蛍光部材15から偏光ビームスプリッタ12に至る合波光の光路において、それぞれ1回ずつ1/4波長板13を通過する。それゆえ、1/4波長板13を通過した後の合波光に含まれる反射膜31からの反射光成分の偏光方向は、励起光源11から射出された励起光Bsに対して90度回転する。
本実施形態では、励起光源11から射出された励起光BsはS偏光の光であるので、偏光ビームスプリッタ12に入射される反射膜31から反射された励起光成分Bp(青色光)は、図5に示すように、P偏光の光となる。一方、蛍光体層32から直接反射された励起光成分(図5では不図示)は、無偏光であるので、1/4波長板13をそのまま通過し、偏光ビームスプリッタ12に入射される(図5では不図示)。
そして、本実施形態では、偏光ビームスプリッタ12に図4に示すような分光特性を持たせているので、偏光ビームスプリッタ12は、合波光に含まれる赤色光成分Rps及び緑色光成分Gpsをそのまま通過させる。
また、偏光ビームスプリッタ12に入射された励起光成分のうち、反射膜31からの反射光成分(Bp)はP偏光の光であるので、偏光ビームスプリッタ12は、反射膜31からの反射光成分(Bp)をそのまま通過させる。しかしながら、偏光ビームスプリッタ12に入射された励起光成分のうち、蛍光体層32からの反射光成分は無偏光の光であるので、偏光ビームスプリッタ12は、その反射光成分のうち、P偏光の光成分のみを通過させる。この際、蛍光体層32から反射された励起光成分のうち、偏光ビームスプリッタ12を通過する割合は約50%程度となる。それゆえ、本実施形態では、蛍光部材15から射出された励起光成分のうち、約70〜80%の励起光成分が偏光ビームスプリッタ12を通過することになる。
この結果、偏光ビームスプリッタ12の光学エンジン部2側の出射面からは、赤色光成分Rps及び緑色光成分Gpsと、反射膜31及び蛍光体層32で反射された励起光成分(青色光成分)の一部とが合波された光、すなわち、白色光LWが射出される。本実施形態では、このようにして、光源装置部1から白色光LWを射出する。
上記構成の本実施形態の光源装置部1において、本発明者は、光源装置部1の各部のパラメータを次のように設定し、光源装置部1からの出射光のスペクトル特性を調べた。 励起光源11(青色レーザ)の波長:445nm
励起光の集光径:1mm
励起光の入射角θ:20度以下
偏光ビームスプリッタ12の分光特性:図4に示す特性
集光光学系14及び蛍光体層32間の距離:1mm以下
蛍光部材15の回転数:3000rpm
蛍光体層32の形成材料:YAG系蛍光体
蛍光体層32の厚さ:50μm
蛍光体層32の幅:5mm
図6に、上記条件で得られた光源装置部1からの出射光のスペクトル特性を示す。なお、図6に示す特性では、横軸が波長であり、縦軸が出射光の強度(任意単位)である。図6から明らかなように、上記条件では、出射光に、波長445nm付近の光成分(青色光成分)と、約480〜680nmに渡る波長領域の光成分、すなわち、赤色光成分及び緑色光成分を含む光成分とが含まれていることが分かる。このことからも、本実施形態の光源装置部1から、白色光が出射されていることが分かる。
上述のように、本実施形態では、固体発光素子を用いて光源装置部1から白色光を射出することができる。それゆえ、本実施形態は、例えば3LCD方式のプロジェクタ等のように、白色光を射出する光源装置を必要とする用途にも適用可能である。すなわち、本実施形態では、様々な用途に適用可能な水銀レスの光源装置部1(照明装置)及びそれを備える画像表示装置10を提供することができる。
本実施形態の光源装置部1は、水銀ランプを用いる必要が無いので、近年の環境問題に対応することができる。また、本実施形態では、水銀ランプに比べてより長寿命で且つ輝度低下も小さい光源装置部1及び画像表示装置10を提供することができる。さらに、本実施形態のように、励起光源11に固体発光素子を用いた場合には、水銀ランプに比べて点灯時間をより短縮することができる。
また、本実施形態の光源装置部1のように励起光源11として半導体レーザを用いた場合には、例えばLED(Light Emitting Diode)等の固体光源に比べても、十分高輝度の光を射出することができ、高輝度光源の実現が可能になる。さらに、本実施形態のように、青色光レーザで蛍光体層32を発光させて白色光を生成する構成は、赤色光、緑色光及び青色光の各固体光源を個別に用意して白色光を生成する構成に比べてより簡易で且つ安価である。
[6.各種変形例]
(1)変形例1
本実施形態では、偏光ビームスプリッタ12を用いて、蛍光部材15に入射する励起光と、光学エンジン部2に入射する白色光とを分離する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、偏光ビームスプリッタ12の代わりに、一部の領域で青色光を反射するような構成の反射ミラーを用いてもよい。その一例(変形例1)を図7に示す。
変形例1の反射ミラー40(分光光学系)は、板状の透明基板41(基材)と、その一方の表面の一部に形成された反射膜42(第2の反射膜)とで構成される。また、反射膜42は、励起光のスポット径程度のサイズで形成される。なお、この例では、励起光の照射位置に反射膜42が配置され且つ反射ミラー40の表面が励起光の入射方向に対して約45度傾斜するように、反射ミラー40を光源装置部1内に配置する。
透明基板41は、例えばガラスや透明樹脂等の透明材料で形成され、反射膜42は、例えば、図3に示すようなダイクロイックミラー(ダイクロイック膜)で構成することができる。反射膜42をダイクロイックミラーで構成した場合、各誘電体層の形成材料、並びに、誘電体層の厚さ及び積層数等を調整することにより、青色光のみを選択的に反射し、その他の波長成分を透過させることもできる。また、反射膜42を例えばアルミニウム等の金属膜で形成してもよい。
図7に示すような構成の反射ミラー40を用いた場合には、励起光源11からの励起光は反射膜42で反射され、蛍光部材15に入射される。一方、蛍光部材15から集光光学系14を介して反射ミラー40に入射される合波光(白色光LW)は主に、反射膜42が形成されていない領域を通過して、光学エンジン部2に入射される。なお、反射膜42を青色光以外の波長帯域の光を透過するように設計した場合には、合波光(白色光LW)に含まれる赤色光成分及び緑色光成分もまた反射膜42の形成領域を通過する。
この例において、励起光源11として半導体レーザを用いた場合には、励起光源11から射出される励起光のスポット径は、集光光学系14から射出される合波光(白色光LW)のそれに比べて十分小さい。それゆえ、この例の構成においても、十分大きな強度の白色光LWを光源装置部1から射出することができる。
また、この例のように、蛍光部材15に入射する励起光と光学エンジン部2に入射する合波光とを分離するための分光光学系として反射ミラー40を用いた場合には、分光光学系の構成をより簡易にすることができる。さらに、この例の構成では、反射ミラー40に入射される光の偏光方向を考慮する必要がないので、上記実施形態のように1/4波長板13を設ける必要が無くなる。それゆえ、この例では、光源装置部1の構成をより簡易にすることができ、より安価な光源装置部1を提供することができる。
(2)変形例2
上記実施形態及び変形例1では、分光光学系(偏光ビームスプリッタ12又は反射ミラー40)により、励起光源11から射出された励起光を反射し、且つ、蛍光部材15から射出された合波光を透過させる例を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
例えば、分光光学系を、励起光源11から射出された励起光を透過して蛍光部材15に導き、且つ、蛍光部材15から射出された合波光を反射して光学エンジン部2に導くように構成してもよい。なお、この場合には、励起光源11から偏光ビームスプリッタ12に入射する励起光をP偏光の光にする。
(3)変形例3
上記実施形態では、光源装置部1内に1/4波長板13を設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、高出力の白色光を必要としない用途では、1/4波長板13を設けなくてもよい。
1/4波長板13を設けない場合、S偏光の励起光が偏光ビームスプリッタ12及び集光光学系14を介して蛍光体層32に直接入射される。この場合、蛍光体層32に入射された励起光の一部は蛍光体層32内で拡散され、集光光学系14に無偏光の励起光成分が反射される。そして、蛍光体層32から反射される励起光成分のうち、P偏光成分のみが偏光ビームスプリッタ12を透過する。また、反射膜31から反射される励起光成分はS偏光の光となるので、この励起光成分は偏光ビームスプリッタ12を透過しない。それゆえ、この例の構成では、蛍光体層32から反射される励起光のP偏光成分と、蛍光体層32からの発光光とを含む白色光が光源装置部1から射出される。
なお、この例の構成では、光源装置部1から射出される白色光(合波光)に含まれる励起光成分は、蛍光体層32から反射されるP偏光成分のみとなる。それゆえ、この例では、上記実施形態に比べて出射光の強度及び励起光の利用効率は低下する。しかしながら、この例の光源装置部1では、1/4波長板13を設ける必要がないので、上記実施形態に比べてより簡易な構成となる。
(4)変形例4
上記実施形態及び変形例1では、分光光学系(偏光ビームスプリッタ12または反射ミラー40)を用いて、蛍光部材15に入射する励起光と、蛍光部材15から射出される合波光とを分離する例を説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、励起光を蛍光部材15に対して斜め入射し、励起光の入射光路とは異なる光路で、蛍光部材15から射出される合波光を集光する場合には、上述した分光光学系や1/4波長板13を設けなくてもよい。この場合には、光源装置部1の構成がより簡易になる。
(5)変形例5
上記実施形態では、光源装置部1内に、集光光学系14を設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、高出力の出射光を必要としない用途等に本実施形態の光源装置部1を適用する場合には、光源装置部1を、集光光学系14を備えない構成にしてもよい。
(6)変形例6
上記実施形態では、光源装置部1(照明装置)の出射光を白色光とする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、出射光としてシアン光(またはマゼンダ光)を必要とする用途では、励起光として青色光を用い、蛍光体層32を緑色光(または赤色光)のみを発光する蛍光材料で形成すればよい。すなわち、必要とする出射光の波長(色)に応じて、励起光の波長と蛍光体層32の形成材料との組み合わせを適宜選択すればよい。この場合、適用可能な用途の範囲をより一層広げることができる。
1…光源装置部、2…光学エンジン部、10…画像表示装置、11…励起光源、12…偏光ビームスプリッタ、13…1/4波長板、14…集光光学系、15…蛍光部材、16…モータ、20…分光光学系、21…第1LCDパネル、22…第2LCDパネル、23…第3LCDパネル、24…プリズム、25…投影光学系、30…基板、31,42…反射膜、32…蛍光体層、40…反射ミラー、41…透明基板

Claims (14)

  1. 第1の色光を含む励起光を射出する励起光源と、
    前記励起光が入射されることにより前記励起光の少なくとも一部を前記第1の色光とは異なる第2の色光に変換する、回転円周方向に連続して形成された単一の蛍光体と、前記蛍光体に対して前記励起光の入射側とは反対側に設けられる反射部材と、を有する蛍光部材と、
    前記蛍光体上における前記励起光の照射位置が時間とともに変化するように、前記励起光の入射方向に直交する面内で前記蛍光部材を回転駆動する駆動部と、
    前記蛍光部材の前記励起光の入射側に設けられ、前記励起光源から射出された励起光を前記蛍光体上で1mmのスポット径となるように前記蛍光体の照射面内の一部に集光するとともに、前記蛍光体で発光され前記蛍光部材から射出された発光光を略平行光に変換する光学系と、
    前記励起光源と前記蛍光部材との間の光路上に設けられ、前記励起光を前記蛍光部材に向けて反射し、前記蛍光部材から射出されて前記光学系を透過した前記第1の色光と前記第2の色光が合波された白色光を透過する分光光学系と、を備える
    光源装置。
  2. 前記第1の色光は青色光成分を含み、前記第2の色光は赤色光成分と緑色光成分を含む
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記蛍光部材は、円盤状の形状を有する
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記駆動部は、前記蛍光部材の中心に対応する位置に駆動軸が接続され、前記蛍光体上における前記励起光の照射位置が時間とともに回転円周方向に移動するよう前記蛍光部材を回転させ、
    前記駆動部が、前記蛍光部材を、前記蛍光体の前記励起光の照射面内の所定方向に回転させている状態で、前記励起光を前記蛍光体に照射する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の光源装置。
  5. 前記反射部材は、少なくとも前記第2の色光を反射する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 前記蛍光部材は、基板をさらに有し、
    前記反射部材は、前記基板上に配置される
    請求項1乃至5のいずれかに記載の光源装置。
  7. 固定ハブにより前記基板が前記駆動軸に固定される
    請求項4を引用する請求項6に記載の光源装置。
  8. 第1の色光を含む励起光を射出する励起光源と、
    前記励起光が入射されることにより前記励起光の少なくとも一部を前記第1の色光とは異なる第2の色光に変換する、回転円周方向に連続して形成された単一の蛍光体と、前記蛍光体に対して前記励起光の入射側とは反対側に設けられる反射部材と、を有する蛍光部材と、
    前記蛍光体上における前記励起光の照射位置が時間とともに変化するように、前記励起光の入射方向に直交する面内で前記蛍光部材を回転駆動する駆動部と、
    前記蛍光部材の前記励起光の入射側に設けられ、前記励起光源から射出された励起光を前記蛍光体上で1mmのスポット径となるように前記蛍光体の照射面内の一部に集光するとともに、前記蛍光体で発光され前記蛍光部材から射出された発光光を略平行光に変換する光学系と、
    前記励起光源と前記蛍光部材との間の光路上に設けられ、前記励起光を前記蛍光部材に向けて反射し、前記蛍光部材から入射されて前記光学系を透過した前記第1の色光と前記第2の色光が合波された白色光を透過する分光光学系と、を有する光源装置部と、
    前記光源装置部から射出された光を用いて所定の画像光を生成し、該生成した画像光を外部に投影する画像投影部と、を備える
    画像投影装置。
  9. 前記第1の色光は青色光成分を含み、前記第2の色光は赤色光成分と緑色光成分を含む
    請求項8に記載の画像投影装置。
  10. 前記蛍光部材は、円盤状の形状を有する
    請求項8又は9記載の画像投影装置。
  11. 前記駆動部は、前記蛍光部材の中心に対応する位置に駆動軸が接続され、前記蛍光体上における前記励起光の照射位置が時間とともに回転円周方向に移動するよう前記蛍光部材を回転させ、
    前記駆動部が、前記蛍光部材を、前記蛍光体の前記励起光の照射面内の所定方向に回転させている状態で、前記励起光を前記蛍光体に照射する
    請求項8乃至10のいずれかに記載の画像投影装置。
  12. 前記反射部材は、少なくとも前記第2の色光を反射する
    請求項8乃至11のいずれかに記載の画像投影装置。
  13. 前記蛍光部材は、基板をさらに有し、
    前記反射部材は、前記基板上に配置される
    請求項8乃至12のいずれかに記載の画像投影装置。
  14. 固定ハブにより前記基板が前記駆動軸に固定される
    請求項11を引用する請求項13に記載の画像投影装置。
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