JP2021033087A - ミラースキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模及びコストを抑えたミラースキャナを提供する。【解決手段】光を反射する第1の面を有し、所定の角度で交わる第1軸及び第2軸周りに揺動可能なミラー10と、ミラーの第2の面に配された永久磁石と、一対のコア部を有する第1のヨーク21と、第1のヨークに巻き付けられた第1のコイル部23Aと、一対のコア部を有する第2のヨーク22と、第2のヨークに巻き付けられた第2のコイル部23Bと、第1のコイル部に第1の駆動電流を印加し、第2のコイル部に第2の駆動電流を印加する駆動回路25と、を有する。第1のヨークは、一対のコア部の各々の一端がミラーの第2の面に対向し且つ一端同士を結ぶ直線が第1軸及び第2軸に交差する。第2のヨークは、一対のコア部の各々の一端がミラーの第2の面に対向し且つ一端同士を結ぶ直線が第1軸及び第2軸に交差するとともに第1のヨークの一対のコア部の各々の一端同士を結ぶ直線と交差する。【選択図】図1

Description

本発明は、ミラースキャナに関し、特に、2軸周りでミラーを揺動させるミラースキャナに関する。
光を偏向しつつ所定の領域に向けて出射し、当該所定の領域から戻ってきた光を検出することによって、当該所定の領域内に位置する物体に関する種々の情報を得る走査装置が知られている。このような走査装置において、光を偏向する部分として、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー等の可動式のミラーが設けられている。可動式のミラーを有する光走査装置として、ミラー振動子及び永久磁石が上下カバーにより包囲された光走査装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−69676号公報
上記のような光走査装置では、可動式ミラーの可動部分に対して磁気等により外部から力を加え、揺動運動や往復運動等を行わせる。例えば、一般的な2軸駆動の可動式ミラーは、共振駆動による高速軸周りの揺動と、非共振駆動による低速軸周りの揺動とを組み合わせて可動式ミラーの揺動が行われる。
非共振駆動は、共振現象を利用しない駆動方法であるため、共振駆動を行う場合よりもより大きなパワーを必要とする。このため、低速軸用の磁気回路は、高速軸用の磁気回路と比べて回路規模が大きい。従って、低速軸用の磁気回路を備えた光走査装置は、当該磁気回路の回路規模にひきずられて、デバイス全体のサイズが大きくなってしまうという問題があった。
また、高速軸用の磁気回路と低速軸用の磁気回路とでは求められる性能が大きく異なるため、共用が難しく、コストアップの要因となる。そして、また、大きなパワーを必要とする低速軸用の磁気回路を駆動するためには、高出力のアンプ回路等が必要になり、やはりコストアップの要因になるという問題があった。
このように、非共振駆動によりミラーを揺動させるミラースキャナは、回路規模が大きく且つコストも高いということが課題の一例として挙げられる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、回路規模及びコストを抑えたミラースキャナを提供することを目的の一つとしている。
請求項1に記載の発明は、光を反射する第1の面を有し、所定の角度で交わる第1軸及び第2軸周りに揺動可能なミラーと、前記ミラーの前記第1の面とは反対側の面である第2の面に配された永久磁石と、一対のコア部を有する第1のヨークと、前記第1のヨークに巻き付けられた第1のコイル部と、一対のコア部を有する第2のヨークと、前記第2のヨークに巻き付けられた第2のコイル部と、前記第1のコイル部に第1の駆動電流を印加し、前記第2のコイル部に第2の駆動電流を印加する駆動回路と、を有し、前記第1のヨークは、前記一対のコア部の各々の一端が前記ミラーの前記第2の面に対向し、且つ当該一端同士を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に交差するように配され、前記第2のヨークは、前記一対のコア部の各々の一端が前記ミラーの前記第2の面に対向し、且つ当該一端同士を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に交差するとともに前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端同士を結ぶ直線と交差するように配されていることを特徴とする。
実施例1に係るミラースキャナの全体構成を示す図である。 実施例1に係るミラーの平面図である。 実施例1に係るミラーの断面図である。 実施例1に係るミラースキャナの上面図である。 コイルのヨークへの巻き付けられ方の態様を模式的に示す図である。 第1駆動信号及び第2駆動信号の信号波形を示す図である。 高速軸駆動用の信号成分の信号波形の一部を取り出して示す図である。 高速軸駆動用の信号成分の信号波形の一部を取り出して示す図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁極を模式的に示す図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁束を模式的に示す図である。 合成した磁束を第1軸方向及び第2軸方向に分解した成分を模式的に示す図である。 第1駆動信号及び第2駆動信号の印加により磁気回路に交番に磁界が発生することを示す図である。 第1駆動信号及び第2駆動信号の印加により磁気回路に交番に磁界が発生することを示す図である。 実施例2のミラースキャナの全体構成を示す斜視図である。 実施例2に係るミラースキャナの上面図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁極を模式的に示す図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁束を模式的に示す図である。 合成した磁束を第1軸方向及び第2軸方向に分解した成分を模式的に示す図である。 実施例3の第1のヨークと第2のヨークとの位置関係を示す斜視図である。 実施例3に係るミラースキャナの上面図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁極を模式的に示す図である。 駆動信号の印加時に発生する磁界の磁束を模式的に示す図である。 合成した磁束を第1軸方向及び第2軸方向に分解した成分を模式的に示す図である。 第1のヨーク及び第2のヨークの配置についての変形例を模式的に示す斜視図である。 第1のヨーク及び第2のヨークの配置についての他の変形例を模式的に示す斜視図である。 コイルのヨークへの巻き付けられ方についての第1の変形例を模式的に示す図である。 コイルのヨークへの巻き付けられ方についての第2の変形例を模式的に示す図である。 コイルのヨークへの巻き付けられ方についての第3の変形例を模式的に示す図である。
以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の各実施例における説明及び添付図面においては、実質的に同一または等価な部分には同一の参照符号を付している。
図1は、本実施例に係るミラースキャナ100の全体構成を示す斜視図である。ミラースキャナ100は、可動式のミラーを周期的に揺動することで光の偏向動作を行う光走査装置である。
ミラースキャナ100は、光偏向を行うミラー10と、ミラー10を揺動させための磁界を発生させる磁界発生源である磁気回路20と、を有する。
本実施例のミラースキャナ100では、磁気回路20によって発生した磁界がミラー10に印加されることで、ミラー10が揺動する。ミラースキャナ100は、例えば磁界の変化によってミラー10が動作する磁気駆動型のMEMS(Micro Electro Mechanical System)装置である。
磁気回路20は、軟質磁性体材料、例えば電磁鋼板からなる第1のヨーク21及び第2のヨーク22を有する。第1のヨーク21は、一対のコア部21Aと、一対のコア部21Aを連結する連結部21Bと、一対の端部21Eと、からなるC字型(U字型)の形状を有する。一対の端部21Eは、一対のコア部21Aの連結部21Bに接続された部分とは反対側に位置している。第2のヨーク22は、一対のコア部22Aと、一対のコア部22Aを連結する連結部22Bと、一対の端部22Eと、からなるC字型(U字型)の形状を有する。一対の端部22Eは、一対のコア部22Aの連結部22Bに接続された部分とは反対側に位置している。第1のヨーク21の連結部22A及び第2のヨーク22の連結部22Bは、各々の中心付近で重なるように交差している。
また、磁気回路20は、第1のヨーク21の一対のコア部21Aの一方に巻き付けられた第1のコイル23Aと、他方に巻き付けられた第2のコイル23Bと、からなる第1コイル部を有する。さらに、磁気回路20は、第2のヨーク22の一対のコア部22Aの一方に巻き付けられた第3のコイル24Aと、他方に巻き付けられた第4のコイル24Bと、からなる第2コイル部を有する。第1のコイル23A及び第2のコイル23Bは、例えば共通の鋼線を用いて連続して巻き付けられている。同様に、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bは共通の鋼線を用いて連続して巻き付けられている。
また、磁気回路20は、第1コイル部(すなわち、第1のコイル23A及び第2のコイル23B)及び第2コイル部(すなわち、第3のコイル24A及び第4のコイル24B)の各々に駆動信号として電流を印加することで第1のヨーク21及び第2のヨーク22の各々から磁界を発生させる駆動回路25を有する。本実施例においては、駆動回路25は、第1コイル部及び第2コイル部の各々に対し、独立した交流電流を駆動信号として印加する。これによって、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eから、それぞれ独立した交流磁界が発生する。すなわち、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eは、磁界を発生させる磁界発生端としての性質を有する。
本実施例においては、第1のヨーク21は、駆動回路25によって第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに電流が印加されることにより、電磁石として機能する。同様に、第2のヨーク22は、駆動回路25によって第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに電流が印加されることにより、電磁石として機能する。すなわち、本実施例の磁気回路20は、各々が交流磁界を発生させる2つの電磁石を有する。
図2Aは、ミラー10の平面図である。また、図2Bは、ミラー10の断面図であり、図2Aにおける3−3線に沿った断面図である。図2A及び図2Bを用いて、ミラー10の構成について説明する。
本実施例においては、ミラー10は、所定の光に対して反射性を有する光反射面10Sを有し、光反射面10Sが第1の揺動軸AX及び第2の揺動軸AYの周りに揺動するMEMSミラーである。
ミラー10は、支持部11と、支持部11によって揺動可能に支持された可動部12と、永久磁石13と、を含む。永久磁石13は、磁界の変化に応じて可動部12を揺動させる。
可動部12は、第1の揺動軸AYの周りに揺動可能な状態で支持部11に支持された可動枠12Aを有する。本実施例においては、可動枠12Aは、環状の枠体であり、第2の揺動軸AXに沿って延びるトーションバー11Xによって支持部11に接続及び支持されている。
また、可動部12は、可動枠12Aの内側に配置され、第1の揺動軸AYの周りに揺動可能な状態で可動枠12Aに支持された可動板12Bを有する。本実施例においては、可動板12Bは、平板状の部材であり、その面の一方が光反射面10Sとして機能する。また、可動板12Bは、第1の揺動軸AYに沿って延びるトーションバー12Yによって可動枠12Aに接続及び支持されている。
トーションバー11Xがその周方向にねじれるように永久磁石13に磁界が印加されると、可動枠12A及び可動板12Bは、支持部11に支持されつつ第2の揺動軸AXの周りに揺動する。また、トーションバー11X及び12Yがその周方向にねじれるように永久磁石13に磁界が印加されると、可動枠12Aが第2の揺動軸AXの周りに揺動し、かつ可動板12Bが第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの周りに揺動する。
また、本実施例においては、永久磁石13は、可動板12Bにおける他方の面(光反射面10Sとして機能する面とは反対側の面)上に固定されている。また、例えば、ミラー10における支持部11及び可動部12は、半導体材料からなり、例えば半導体ウェハを加工することで形成することができる。
図3Aは、本実施例に係るミラースキャナ100の光反射面10Sに垂直な方向から見た上面図である。なお、ここでは第1のヨーク21の連結部21B及び第2のヨーク22の連結部22Bについては図示を省略している。
第1のヨーク21は、一対の端部21Eの各々がミラー10の可動板12Bの第2の面に対向し、且つ一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線である直線A1が第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXとそれぞれ45度(又は135度)の角度をなすように配置されている。
一方、第2のヨーク22は、一対の端部22Eの各々がミラー10の可動板12Bの第2の面に対向し、且つ一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線である直線A2が第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXと135度(又は45度)の角度をなすように配置されている。また、本実施例において、直線A1及び直線A2は互いに直交している。
なお、第1のヨーク21及び第2のヨーク22は、直線A1と直線A2との交点が、ミラー10の光反射面10Sに垂直な方向において第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの交点に重なる位置となるように配置されている。第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの交点に相当する位置のミラー10の可動板12Bの第2の面上には、永久磁石13が配置されている。
また、第1のヨーク21は、一対の端部21Eが永久磁石13の配置位置を中心として直線A1上において対称な位置関係となるように配置されている。また、第2のヨーク22は、一対の端部22Eが、永久磁石13の配置位置を中心として直線A2上において対称な位置関係となるように配置されている。すなわち、第1のヨーク21及び第2のヨーク22は、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eが永久磁石13の配置位置を囲むように配置されている。
図3Bは、第1のコイル23A及び第2のコイル23Bの態様を模式的に示す図である。第1のコイル23A及び第2のコイル23Bは、例えば共通の巻き線を用いて第1のヨーク21の一対のコア部21Aの一方及び他方に連続して同じ方向に巻き付けられている。このように第1のコイル23A及び第2のコイル23Bが巻き付けられることにより、第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに所定の方向(例えば、図2に矢印で示す方向)に交流電流I1を流した際、第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方がN極となり、他方がS極となるように交流磁界が発生する。なお、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bも、同様の態様で第2のヨーク22の一対のコア部22Aに巻き付けられている。
再び図1を参照すると、本実施例のミラースキャナ100は、ミラー10を第1の揺動AYの周りに高速で揺動するように共振動作させるとともに、第2の揺動軸AXの周りに低速で揺動するように非共振動作させるべく、交流磁界を発生させる。すなわち、本実施例では第1の揺動軸AYが高速軸、第2の揺動軸AXが低速軸となる。
駆動回路25は、第1の駆動信号DS1を第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに印加するとともに、第2の駆動信号DS2を第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに印加する。
第1の駆動信号DS1は、低速軸駆動用の第1の正弦波に第1の正弦波よりも振幅が小さく且つ周波数が大きい高速軸駆動用の第2の正弦波を重畳した電流波形を有する。第2の駆動信号DS2は、第2の正弦波と同じ振幅及び周波数を有し且つ位相が第2の正弦波とは180度異なる高速軸駆動用の第3の正弦波を低速軸駆動用の第1の正弦波に重畳した電流波形を有する。
図4Aは、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の電流波形を併せて示す波形図である。振幅AMLは、低速軸駆動用の第1の正弦波に相当する低速軸用振幅を示している。また、振幅AMHは、高速軸駆動用の第2の正弦波及び第3の正弦波に相当する高速軸用振幅を示している。
前述の通り、第1の駆動信号DS1の成分である第2の正弦波と第2の駆動信号DS2の成分である第3の正弦波は、振幅及び周波数が互いに等しく且つ位相が180度異なる。このため、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2は、各々の高速軸駆動用の信号成分の上下が交互に入れ替わる信号となる。
図4B及び図4Cは、異なる時間帯における第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の各々の高速軸駆動用の信号成分の信号波形の一部を取り出して、その関係を示す図である。図4Bは図4AのTW1の部分、図4Cは図4AのTW2の部分をそれぞれ拡大して示している。例えば、図4Bに示す時刻Aでは、第1の駆動信号DS1の値の方が第2の駆動信号DS2の値よりも大きい。また、図4Cに示す時刻Bでは、第2の駆動信号DS2の値の方が第1の駆動信号DS1の値よりも大きい。
図5Aは、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって磁界が発生した際に、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eに生じる磁極を模式的に示す図である。
第1の駆動信号DS1の印加により第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに電流が流れ、第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図5Aでは、第1のヨーク21の一対の端部21Eのうち、第1のコイル23Aが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部21EがN極(図中、Naとして示す)、第2のコイル23Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部21EがS極(図中、Saとして示す)となった場合を示している。
同様に、第2の駆動信号DS2の印加により、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに電流が流れ、第2のヨーク22の一対の端部22Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図5Aでは、第2のヨーク22の一対の端部22Eのうち、第3のコイル24Aが巻き付けられたコア部22Aに接続された一方の端部22EがN極(図中、Nbとして示す)、第4のコイル24Bが巻き付けられたコア部22Aに接続された他方の端部22EがS極(図中、Sbとして示す)となった場合を示している。
図5Bは、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって発生する磁界の磁束を、ベクトルを用いて模式的に示す図である。第1の駆動信号DS1の印加により、磁極Naから磁極Saに向かう方向にベクトルS1として示す磁束が発生する。また、第2の駆動信号DS2の印加により、磁極Nbから磁極Sbに向かう方向にベクトルS2として示す磁束が発生する。
なお、ベクトルS1及びベクトルS2は、互いに直交し且つ第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの各々とのなす角が±45度となるように(すなわち、一方が+45度のときに他方が−45度となるように)形成される。なお、前述の通り第1の駆動信号DS1と第2の駆動信号DS2との間には、第2の正弦波と第3の正弦波との位相差に相当する差異がある。このため、ベクトルS1及びベクトルS2は、第1の揺動軸AYを挟んで完全な対称な位置関係にあるのではなく、第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXのそれぞれの方向にずれた位置関係となる。
図5Cは、図5Bに示すベクトルS1及びS2の磁束を合成した合成磁束を第1の揺動AYの方向(以下、Y方向と称する)及び第2の揺動軸AXの方向(以下、X方向と称する)に分解した成分を、ベクトルを用いて模式的に示す図である。合成磁束のY方向の成分SYは、図5Bに示すベクトルS1のY方向の成分S1yとベクトルS2のY方向の成分S2yとの和に相当するベクトル成分となる。一方、合成磁束のX方向の成分SXは、図5Bに示すベクトルS1のX方向の成分S1xとベクトルS2のX方向の成分S2xとの差(すなわち、図5Bに示すベクトルS1及びベクトルS2のX方向のずれ)に相当するベクトル成分となる。
このように、第1の駆動信号DS1を第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに印加し、第2の駆動信号DS2を第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに印加することにより、Y方向の磁束成分が大きく、X方向の磁束成分が小さい磁界が発生する。従って、かかる磁界を永久磁石13に印加することにより、比較的大きなパワーを必要とする非共振駆動(低速駆動)でミラー10を第2の揺動軸AXの周りに揺動させ、大きなパワーを必要としない共振駆動(高速駆動)でミラー10を第1の揺動軸AYの周りに揺動させることができる。
図6A及び図6Bは、図4Aに示すような信号波形の第1駆動信号DS1及び第2駆動信号DS2を印加することにより、磁気回路20に交番に磁界が発生することを示す図である。図6Aは図4Bに示す時刻Aにおいて第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eで発生する磁極、図6Bは図4Cに示す時刻Bにおいて第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eで発生する磁極を示している。
時刻Aでは、第1駆動信号DS1の値が第2駆動信号DS2の値よりも大きいため、磁界の強さはNa>Nb且つSa>Sbの状態で、Na+SbがNb+Saに対して相対的にN寄り、Nb+SaがNa+Sbに対して相対的にS寄りの状態となる。そして、時刻Bではこれらの関係が反転した状態となる。このように、高速軸用の周波数で電流反転を繰り返しながら、低速軸用の周波数で電流反転することにより、全体として所望の回転動作(すなわち、揺動動作)を実現することができる。
以上のように、本実施例のミラースキャナ100では、第1のヨーク21の一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線及び第2のヨーク22の一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線がミラー10の揺動軸である第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXと45度の角度をなし且つ互いに直交するように配された第1のヨーク21及び第2のヨークを用いて磁気回路20を構成している。そして、低速軸用の正弦波に高速軸用の正弦波を重畳した駆動信号であって且つ高速軸用の正弦波については位相が180度異なるような第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2をコイルに印加して交番磁界を発生させる。これにより、ミラー10を第1の揺動軸AYの周りに高速で揺動させ、第2の揺動軸AXの周りに低速で揺動させることができる。
本実施例のミラースキャナ100によれば、高速軸用の共振駆動の磁気回路と比べてより大きなパワーを必要とする低速軸用の非共振駆動用の磁気回路を設ける必要がないため、回路規模を抑えることが可能となる。また、低速軸用の磁気回路を駆動するための高出力のアンプ回路等も必要ではないため、コストの増大を抑えることが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例のミラースキャナは、第1のヨーク21及び第2のヨーク22の配置の態様において実施例1のミラースキャナ100と異なる。
図7Aは、本実施例に係るミラースキャナ200の全体構成を示す斜視図である。本実施例のミラースキャナ200は、第1のヨーク21の一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線である直線A1と第2のヨーク22の一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線である直線A2とのなす角が直角ではなく、これらと第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXとのなす角が45度ではない点で、実施例1のミラースキャナ100と異なる。
図7Bは、本実施例に係るミラースキャナ200の光反射面10Sに垂直な方向から見た上面図である。第1のヨーク21は、一対の端部21Eの各々がミラー10の可動板12Bの第2の面に対向し、且つ一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線である直線A1が実施例1よりも第1の揺動軸AY寄りになるように配置されている。すなわち、本実施例の第1のヨーク21は、直線A1と第1の揺動軸AYとのなす角が45度未満となるように配置されている。
一方、第2のヨーク22は、一対の端部22Eの各々がミラー10の可動板12Bの第2の面に対向し、且つ一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線である直線A2が実施例1よりも第1の揺動軸AY寄りになるように配置されている。すなわち、本実施例の第2のヨーク22は、直線A2と第1の揺動軸AYとのなす角が45度未満となるように配置されている。なお、直線A1と直線A2との交点が、ミラー10の光反射面10Sに垂直な方向から見て第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AYの交点に重なる位置となるように配置されている点については、実施例1と同様である。
また、実施例1と同様、第1のヨーク21は、一対の端部21Eが永久磁石13の配置位置を中心として直線A1上において対称な位置関係となるように配置されている。また、第2のヨーク22は、一対の端部22Eが、永久磁石13の配置位置を中心として直線A2上において対称な位置関係となるように配置されている。
図8Aは、本実施例において、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって磁界が発生した際に、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eに生じる磁極を模式的に示す図である。
第1の駆動信号DS1の印加により第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに電流が流れ、第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図8Aでは、第1のヨーク21の一対の端部21Eのうち、第1のコイル23Aが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部21EがN極(図中、Naとして示す)、第2のコイル23Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部21EがS極(図中、Saとして示す)となった場合を示している。
同様に、第2の駆動信号DS2の印加により、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに電流が流れ、第2のヨーク22の一対の端部22Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図8Aでは、第2のヨーク22の一対の端部22Eのうち、第3のコイル24Aが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部22EがN極(図中、Nbとして示す)、第4のコイル24Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部22EがS極(図中、Sbとして示す)となった場合を示している。
図8Bは、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって発生する磁界の磁束を、ベクトルを用いて模式的に示す図である。第1の駆動信号DS1の印加により、磁極Naから磁極Saに向かう方向にベクトルS1として示す磁束が発生する。また、第2の駆動信号DS2の印加により、磁極Nbから磁極Sbに向かう方向にベクトルS2として示す磁束が発生する。
本実施例では、ベクトルS1と第1の揺動軸AYとのなす角θは、45度よりも小さい。また、ベクトルS2は、第2の揺動軸AXに対してベクトルS1と反対方向であり且つ第1の揺動軸AYとのなす角が45度よりも小さい。なお、実施例1と同様、第1の駆動信号DS1と第2の駆動信号DS2との間には、第2の正弦波と第3の正弦波との位相差に相当する差異があるため、ベクトルS1及びベクトルS2は、第1の揺動軸AYを挟んで完全な対称な位置関係にあるのではなく、第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXのそれぞれの方向にずれた位置関係となる。
図8Cは、図8Bに示すベクトルS1及びS2の磁束を合成した合成磁束をY方向及びX方向に分解した成分を、ベクトルを用いて模式的に示す図である。合成磁束のY方向の成分SYは、図8Bに示すベクトルS1のY方向の成分S1yとベクトルS2のY方向の成分S2yとの和に相当するベクトル成分となる。合成磁束のX方向の成分SXは、図8Bに示すベクトルS1のX方向の成分S1xとベクトルS2のX方向の成分S2xとの差に相当するベクトル成分となる。
本実施例では、第1のヨーク21の一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線及び第2のヨーク22の一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線が、第1の揺動軸AYと45度未満の角度をなすように配置されている。このため、ベクトルS1のY方向の成分S1yはX方向の成分S1xよりも大きい。同様に、ベクトルS2のY方向の成分S2yはX方向の成分S2xよりも大きい。
このように、ベクトルS1及びベクトルS2の各々のY方向の成分がX方向の成分よりも大きいため、本実施例における合成磁束のY方向の成分SYは、実施例1の合成磁束のY方向の成分SYよりも大きくなる。
従って、本実施例のミラースキャナ100によれば、ミラー10を第2の揺動軸AXの周りにより大きな力で揺動させることができる。また、本実施例のミラースキャナ200によれば、低速軸により大きなトルクを配分することができるため、低速軸回りの駆動を効率よく実現することが可能となる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例のミラースキャナは、第1のヨーク21及び第2のヨーク22の配置の態様において実施例1のミラースキャナ100と異なる。
図9Aは、本実施例における第1のヨーク21と第2のヨーク22との位置関係を示す斜視図である。ここでは、ミラー10及び駆動回路25については図示を省略している。また、第1のコイル23Aと第2のコイル23Bとを結ぶ鋼線及び第3のコイル24Aと第4のコイル24Bとを結ぶ鋼線についても図示を省略している。本実施例の第1のヨーク21の一対のコア部21Aを連結する連結部分である連結部21Bと、第2のヨーク22の一対のコア部22Aを連結する連結部分である連結部22Bとが交差しておらず、第1のヨーク21及び第2のヨーク22は離れて配置されている。
図9Bは、本実施例に係るミラースキャナ200の光反射面10Sに垂直な方向から見た上面図である。本実施例では、第1のヨーク21の一対の端部21Eの中心同士を結ぶ線分と第2のヨーク22の一対の端部22Eの中心同士を結ぶ線分とが互いに交差しておらず、第1の揺動軸AYを挟んで対向するように配されている。
すなわち、本実施例では、第1のヨーク21の一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線A1と、第2のヨーク22の一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線A2とが、一対の端部の間の範囲では交差せず、各々の一対の端部のうちの一方の方向にそれぞれ直線を延長したところで互いに交差している。
なお、実施例2と同様、第1のヨーク21は、一対の端部21Eの中心同士を結ぶ直線である直線A1が第2の揺動軸AXよりも第1の揺動軸AY寄りになるように配置されている。同様に、第2のヨーク22は、一対の端部22Eの中心同士を結ぶ直線である直線A2が第2の揺動軸AXよりも第1の揺動軸AY寄りになるように配置されている。
図10Aは、図8Aは、本実施例において、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって磁界が発生した際に、第1のヨーク21の一対の端部21E及び第2のヨーク22の一対の端部22Eに生じる磁極を模式的に示す図である。
第1の駆動信号DS1の印加により第1のコイル23A及び第2のコイル23Bに電流が流れ、第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図10Aでは、第1のコイル23Aが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部21EがN極(図中、Naとして示す)、第2のコイル23Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部21EがS極(図中、Saとして示す)となった場合を示している。
同様に、第2の駆動信号DS2の印加により、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bに電流が流れ、第2のヨーク22の一対の端部22Eの一方がN極、他方がS極となるように磁界が発生する。図10Aでは、第3のコイル24Aが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部22EがN極(図中、Nbとして示す)、第4のコイル24Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部22EがS極(図中、Sbとして示す)となった場合を示している。
図10Bは、第1の駆動信号DS1及び第2の駆動信号DS2の印加によって発生する磁界の磁束を、ベクトルを用いて模式的に示す図である。第1の駆動信号DS1の印加により、磁極Naから磁極Saに向かう方向にベクトルS1として示す磁束が発生する。また、第2の駆動信号DS2の印加により、磁極Nbから磁極Sbに向かう方向にベクトルS2として示す磁束が発生する。なお、実施例1及び実施例2と同様、第1の駆動信号DS1と第2の駆動信号DS2との間には、第2の正弦波と第3の正弦波との位相差に相当する差異があるため、ベクトルS1及びベクトルS2は、第1の揺動軸AYを挟んで完全な対称な位置関係にあるのではなく、第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXのそれぞれの方向にずれた位置関係となる。
図10Cは、図10Bに示すベクトルS1及びS2を合成した合成磁束をY方向及びX方向のそれぞれの成分についてベクトルを用いて模式的に示す図である。合成磁束のY方向の成分SYは、図10Bに示すベクトルS1のY方向の成分S1yとベクトルS2のY方向の成分S2yとの和に相当するベクトル成分となる。合成磁束のX方向の成分SXは、図10Bに示すベクトルS1のX方向の成分S1xとベクトルS2のX方向の成分S2xとの差に相当するベクトル成分となる。
このように、本実施例のミラースキャナでは、実施例1や実施例2とは異なりベクトルS1及びベクトルS2が交差せず、回転中心である第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの交点において交わらないものの、実施例1や実施例2と同様に、その合成磁束としてY方向に大きく、X方向に小さいベクトルの磁束が生じる。
従って、本実施例のミラースキャナによれば、実施例1や実施例2と同様、大きなパワーを必要とする低速軸用の非共振駆動用の磁気回路を特に設ける必要がないため、回路規模を抑えることが可能となる。また、低速軸用の磁気回路を駆動するための高出力のアンプ回路等も必要ではないため、コストの増大を抑えることが可能となる。
さらに、本実施例のミラースキャナによれば、実施例1及び実施例2のように交差配置を行う場合とは異なり、同じ形状のヨークを第1のヨーク21及び第2のヨーク22として並列配置すればよいため、組み立てが容易であり、保持に必要な部品点数も少ない。また、ヨーク同士を交差させるスペースが不要であるため、装置全体を小型化することが可能である。
なお、本実施例のミラースキャナにおいて、第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方と第2のヨーク22の一対の端部22Eの一方とが物理的に接続された構成であってもよい。
図11は、このような変形例における第1のヨーク21及び第2のヨーク22の配置を模式的に示す斜視図である。第1のヨーク21の第2のコイル23Bが巻き付けられたコア部側の端部である一方の端部21Eと、第2のヨーク22の第4のコイル24Bが巻き付けられたコア部側の端部である他方の端部22Eと、が接続部26を介して物理的に接続され、一体となってコア部21A及び22Aを構成している。接続部26によって接続されている端部は、第1のヨーク21及び第2のヨーク22の各々の端部(21E、22E)のうち、近接して位置する端部である。なお、接続部26は、例えば第1のヨーク21の一対のコア部21A及び第2のヨーク22の一対のコア部22Aを構成する材料と同一の材料から構成されている。
また、図12に示すように、第1のヨーク21及び第2のヨーク22の各々の端部(21E、22E)のうち、近接した位置にある端部とは反対側の端部(すなわち、距離が遠い側の端部)が接続部26によって接続されていてもよい。
図11や図12に示すような構成の第1のヨーク21及び第2のヨーク22を有している場合であっても、発生する磁界の磁束の向きは図9B及び図9Cに示す実施例3の磁束のベクトルと同様となる。一方、発生する磁界の磁束の大きさについては、接続部26が存在することにより、磁束分布の勾配を増強させることができる。従って、高速軸である第1の揺動軸AY周りのエネルギーを効率よく取り出すことが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施例では、第1の揺動軸AYを高速軸、第2の揺動軸AXを低速軸として双方の軸周りにミラー10を揺動させる例について説明したが、これとは逆に第1の揺動軸AYを低速軸、第2の揺動軸AXを高速軸としてもよい。
また、上記実施例では、駆動信号として低速軸用の第1の正弦波に高速軸用の第2の正弦波又は第3の正弦波を重畳した信号を用いる例について説明したが、これに限られず、第1の揺動軸AY及び第2の揺動軸AXの周りにミラー10を揺動させることが可能な駆動信号を第1駆動信号DS1及び第2駆動信号DS2として用いるものであればよい。
また、上記実施例では、第1駆動信号DS1において重畳されている第2の正弦波の位相と第2駆動信号DS2において重畳されている第3の正弦波の位相とが180度異なる場合を例として説明したが、これに限られず、第2の正弦波と第3の正弦波との間には所定の位相差があればよい。
また、上記実施例では、第1のコイル23A及び第2のコイル23Bが共通の鋼線を用いて連続して巻き付けられている例について説明した。しかし、第1のコイル23A及び第2のコイル23Bはそれぞれ独立して第1のヨーク21の一対のコア部21Aに巻き付けられていてもよい。すなわち、第1のコイル23A及び第2のコイル23Bは、第1の駆動信号DS1の印加を受けた際に第1のヨーク21の一対の端部21Eの一方がN極、他方がS極となるように巻き付けられていればよい。
同様に、第3のコイル24A及び第4のコイル24Bは、それぞれ独立して第2のヨーク22の一対のコア部22Aに巻き付けられていてもよい。すなわち、第3のコイル24A及び第2のコイル24Bは、第2の駆動信号DS2の印加を受けた際に第2のヨーク22の一対の端部22Eの一方がN極、他方がS極となるように巻き付けられていればよい。
また、上記実施例では、第1コイル部を構成する第1のコイル23A及び第2のコイル23Bが第1のヨーク21の一対のコア部21Aに巻き付けられ、第2コイル部を構成する第3のコイル24A及び第4のコイル24Bが第2のヨーク22の一対のコア部22Aに巻き付けられている場合を例として説明を行った。しかし、第1コイル部及び第2コイル部の各々の構成はこれに限られない。
例えば、図13Aに示すように、第1コイル部は、第1のヨーク21の連結部21Bに巻き付けられたコイル23Cのみから構成されていてもよい。第2のコイル部についても同様である。すなわち、第1コイル部及び第2コイル部の各々は、上記実施例のように一対のコア部に分離して巻き付けられた一対のコイルではなく、分離されていない1つのコイルによって構成することが可能である。また、コイルが巻き付けられる位置は、ヨークの一対のコア部以外の部分(例えば、図13Aでは一対のコア部を連結する連結部)であってもよい。
また、図13Bに示すように、第1コイル部は、第1のヨーク21の一対のコア部21Aに巻き付けられた第1のコイル23A及び第2のコイル23Bと、連結部21Bに巻き付けられたコイル23Cと、から構成されていてもよい。第2のコイル部についても同様である。すなわち、第1コイル部及び第2コイル部の各々は、ヨークの一対のコア部及び連結部にそれぞれ分離して巻き付けられた3つのコイルによって構成することが可能である。
また、図13Cに示すように、第1コイル部は、図13Bに示した3つのコイル(23A、23B及び23C)を足し合わせた長さを有する一連のコイル23から構成されていてもよい。第2のコイル部についても同様である。すなわち、第1コイル部及び第2コイル部の各々は、ヨークの一対のコア部及び連結部に亘って巻き付けられた一連のコイルから構成されていてもよい。
また、上記実施例で説明した一連の処理は、例えばROMなどの記録媒体に格納されたプログラムに従ったコンピュータ処理により行うことができる。
100 ミラースキャナ
10 ミラー
10S 光反射面
11 支持部
12 可動部
12A 可動枠
12B 可動板
13 永久磁石
20 磁気回路
21 第1のヨーク
22 第2のヨーク
23A 第1のコイル
23B 第2のコイル
24A 第3のコイル
24B 第4のコイル
25 駆動回路
26 接続部

Claims (10)

  1. 光を反射する第1の面を有し、所定の角度で交わる第1軸及び第2軸周りに揺動可能なミラーと、
    前記ミラーの前記第1の面とは反対側の面である第2の面に配された永久磁石と、
    一対のコア部を有する第1のヨークと、
    前記第1のヨークに巻き付けられた第1のコイル部と、
    一対のコア部を有する第2のヨークと、
    前記第2のヨークに巻き付けられた第2のコイル部と、
    前記第1のコイル部に第1の駆動電流を印加し、前記第2のコイル部に第2の駆動電流を印加する駆動回路と、
    を有し、
    前記第1のヨークは、前記一対のコア部の各々の一端が前記ミラーの前記第2の面に対向し、且つ当該一端同士を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に交差するように配され、
    前記第2のヨークは、前記一対のコア部の各々の一端が前記ミラーの前記第2の面に対向し、且つ当該一端同士を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に交差するとともに前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端同士を結ぶ直線と交差するように配されていることを特徴とするミラースキャナ。
  2. 前記第1のコイル部は、前記第1の駆動電流の印加を受けた際に、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端が互いに逆極性となるように構成され、
    前記第2のコイル部は、前記第2のコイル部に前記第2の駆動電流の印加を受けた際に、前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端が互いに逆極性となるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のミラースキャナ。
  3. 前記駆動回路は、第1の正弦波に前記第1の正弦波よりも振幅が小さく且つ周波数が大きい第2の正弦波を重畳した電流波形を有する駆動電流を前記第1の駆動電流として前記第1のコイル部に印加し、前記第2の正弦波と同じ振幅及び周波数を有し且つ位相が異なる第3の正弦波を前記第1の正弦波に重畳した電流波形を有する駆動電流を前記第2の駆動電流として前記第2のコイル部に印加することを特徴とする請求項2に記載のミラースキャナ。
  4. 前記永久磁石は、前記ミラーの前記第2の面上の前記第1軸及び前記第2軸を含む平面に垂直な方向から見て前記第1軸及び前記第2軸の交点と重なる位置に配され、
    前記第1のヨーク及び前記第2のヨークの各々は、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端と前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端とが前記永久磁石と対向するように配されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のミラースキャナ。
  5. 前記第1のヨーク及び前記第2のヨークは、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端及び前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端が、前記永久磁石が配置された位置を囲むように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のミラースキャナ。
  6. 前記第1のヨーク及び前記第2のヨークの各々は、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ線分と前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ線分とが互いに交差するように配されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のミラースキャナ。
  7. 前記第1のヨーク及び前記第2のヨークの各々は、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ線分と前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ線分とが前記第1軸を挟んで対向するように配されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のミラースキャナ。
  8. 前記第1のヨーク及び前記第2のヨークは、前記第1のヨークの前記一対のコア部の一方の一端及び前記第2のヨークの前記一対のコア部の一方の一端を介して物理的に接続されていることを特徴とする請求項7に記載のミラースキャナ。
  9. 前記第1のヨークは、前記第1のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に対して45度の角度をなすように配され、
    前記第2のヨークは、前記第2のヨークの前記一対のコア部の各々の一端を結ぶ直線が前記第1軸及び前記第2軸に対して45度の角度をなすように配されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載のミラースキャナ。
  10. 前記第1のコイル部は、前記第1のヨークの前記一対のコア部の一方に巻き付けられた第1のコイル及び他方に巻き付けられた第2のコイルから構成され、
    前記第2のコイル部は、前記第2のヨークの前記一対のコア部の一方に巻き付けられた第3のコイル及び他方に巻き付けられた第4のコイルから構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載のミラースキャナ。
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