JP2021032802A - 慣性センサー、慣性センサーの製造方法、電子機器及び移動体 - Google Patents

慣性センサー、慣性センサーの製造方法、電子機器及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】ベース基板反りを抑制し、慣性を精度良く検出することが可能な慣性センサーを提供すること。【解決手段】慣性センサー1は、センサー部と、一方の面にセンサー部が配置され、一方の面と交差する第1の側面22c、及び第1の側面22cと対向する第2の側面22dを有するベース基板22と、センサー部及びベース基板22を収納するパッケージ7と、ベース基板22の他方の面と、パッケージ7の内底面11aと、を接合する第1の接着剤18と、パッケージ7の内底面11aと交差し第1の側面22cと対向する第1の内壁面12cと、第1の側面22cと、を接合する、第1の接着剤18と異なる第2の接着剤38と、パッケージ7の内底面11aと交差し第2の側面22dと対向する第2の内壁面12dと、第2の側面22dと、を接合する、第1の接着剤18と異なる第3の接着剤39と、を備えること、を特徴とする。【選択図】図2A

Description

本発明は、慣性センサー、慣性センサーの製造方法、電子機器及び移動体に関する。
従来から、シリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて製造された慣性センサーが開発されている。例えば、特許文献1には、接合剤を用いて、センサー素子の底面をパッケージに接合した構成の物理量センサーが開示される。また、特許文献2には、接着剤を用いて、センサー素子の側面をパッケージの側面に接合した構成の物理量センサーが開示される。
特開2019−39885号公報 特開2017−126627号公報
特許文献1の慣性センサーは、センサー素子が構成されるベース基板の底面だけで、パッケージに接合されているため、周囲環境の温度変化による接着剤の膨張と収縮の少なくとも一方によって、ベース基板に反りが生じる。この反りにより慣性センサーから出力される検出信号が変動するため、角速度や加速度などの慣性を精度良く検出することが困難であった。
また、特許文献2の慣性センサーは、センサー素子が構成されるベース基板の側面だけで、パッケージの側面に接合されているため、パッケージに対するセンサー素子の実装位置の精度が低下する虞があった。
慣性センサーは、センサー部と、一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備えること、を特徴とする。
上記の慣性センサーにおいて、前記ベース基板は、平面視にて第1の短辺と前記第1の短辺に対向する第2の短辺とを備える矩形であり、前記第1の側面は、前記第1の短辺に対応し、前記第2の側面は、前記第2の短辺に対応すること、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記ベース基板は、前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合う第3の側面と、前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合い、前記第3の側面と対向する第4の側面と、を備え、前記パッケージは、前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合う第3の内壁面と、前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合い、前記第3の内壁面と対向する第4の内壁面と、を備え、前記第2の接着剤は、前記第3の側面と前記第3の内壁面との間に延設されて前記第3の側面と前記第3の内壁面とを接合し、前記第4の側面と前記第4の内壁面との間に延設されて前記第4の側面と前記第4の内壁面とを接合していること、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記第1の接着剤の線膨張係数よりも小さいこと、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記ベース基板の線膨張係数よりも大きいこと、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の弾性率は、前記第1の接着剤の弾性率よりも大きいこと、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記第1の接着剤は、シリコーン系、ポリイミド系のうちのいずれかであり、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、エポキシ系であること、が好ましい。
上記の慣性センサーにおいて、前記第1の接着剤、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、線膨張係数及び弾性率の異なるエポキシ系であること、が好ましい。
上記の慣性センサーは、前記第1の側面及び前記第2の側面に、凹凸が形成されていること、が好ましい。
慣性センサーの製造方法は、センサー部と、一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備える慣性センサーの製造方法であって、前記ベース基板の前記他方の面と、前記パッケージの前記内底面と、を前記第1の接着剤で接合する第1接合工程と、前記ベース基板の前記第1の側面と、前記パッケージの前記第1の内壁面と、を前記第2の接着剤で接合する第2接合工程と、前記ベース基板の前記第2の側面と、前記パッケージの前記第2の内壁面と、を前記第3の接着剤で接合する第3接合工程と、を含むこと、を特徴とする。
電子機器は、上記のいずれかに記載の慣性センサーと、前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有することを特徴とする。
移動体は、上記のいずれかに記載の慣性センサーと、前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有することを特徴とする。
実施形態1に係る慣性センサーの概略構成を示す斜視図。 慣性センサーの概略構成を示す断面図。 図2Aにおける2B部の拡大図。 慣性センサーの機能ブロック図。 慣性センサーに用いられているセンサー素子の配置例を示す平面図。 センサー素子の概略構成を示す断面図。 センサー素子のX軸センサー部の概略構成を示す斜視図。 Y軸センサー部の概略構成を示す斜視図。 Z軸センサー部の概略構成を示す斜視図。 線膨張係数比と基板反り量比との関係を示すグラフ。 弾性率比と基板反り量比との関係を示すグラフ。 接着剤の弾性率、線膨張係数を示す表。 第2の接着剤及び第3の接着剤の接合位置とベース基板の反り量とを示す表。 慣性センサーの製造工程を示すフローチャート。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 慣性センサーの製造工程を説明する断面図。 実施形態2に係る慣性センサーの概略構成を示す断面図。 実施形態3に係るディジタルスチールカメラの一例を示す斜視図。 実施形態4に係る移動体測位装置の全体システムを示すブロック図。 移動体測位装置の作用を模式的に示す図。 実施形態5に係る自動車の構成を示す斜視図。 実施形態6に係るロボットの構成を示す斜視図。
1.実施形態1
図1は、実施形態1に係る慣性センサーの概略構成を示す斜視図である。図2Aは、慣性センサーの概略構成を示す断面図である。図2Bは、図2Aにおける2B部の拡大図である。図3は、慣性センサーの機能ブロック図である。図4は、慣性センサーに用いられているセンサー素子の配置例を示す平面図である。なお、説明の便宜上、図4では蓋体を省略した状態を示している。図5は、センサー素子の概略構成を示す断面図である。図6は、センサー素子のX軸センサー部の概略構成を示す斜視図である。図7は、Y軸センサー部の概略構成を示す斜視図である。図8は、Z軸センサー部の概略構成を示す斜視図である。
なお、図面に付記する座標においては、互いに直交する三軸をX軸、Y軸及びZ軸とし、X軸、Y軸、Z軸の矢印方向を「プラス側」とする。また、Z軸に沿う両方向は、上下方向であり、Z軸の矢印方向を「上」とする。上下方向は、慣性センサーの各部が積層される方向に対応する。
図1から図3に示す慣性センサー1は、X軸、Y軸及びZ軸のそれぞれの加速度を独立して検知する3軸加速度センサーとして利用可能である。慣性センサー1は、構造体5と構造体5を収容するパッケージ7とを備える。構造体5は、センサー素子としての加速度センサー素子20と、加速度センサー素子20上に配置されたIC(Integrated Circuit)40と、を備える。加速度センサー素子20は、ベース基板22と後述するセンサー部を覆うキャップ部23とを有する。すなわち、パッケージ7は、センサー部及びベース基板22を収容する。
ベース基板22は、一方の面としての上面22aと、他方の面としての裏面22bと、上面22aと交差する第1の側面22cと、第1の側面22cと対向する第2の側面22dを有する。なお、交差するとは、上面22aを含むXY平面と、第1の側面22cを含むYZ平面とが交差することを意味する。
パッケージ7は、内底面11aと交差しベース基板22の第1の側面22cと対向する第1の内壁面12cと、内底面11aと交差しベース基板22の第2の側面22dと対向する第2の内壁面12dとを有する。
ベース基板22の裏面22bと、パッケージ7の内底面11aとが、第1の接着剤18で接合される。さらに、ベース基板22の第1の側面22cと、パッケージ7の第1の内壁面12cとの間が、第2の接着剤38で接合され、ベース基板22の第2の側面22dと、パッケージ7の第2の内壁面12dとの間が、第3の接着剤39で接合される。
パッケージ7は、第1の基材11、第2の基材12及び第3の基材13で構成されるベース部10と、封止部材14を介して第3の基材13に接続される蓋体15とを含み構成される。第1の基材11は、平板状であり、第2の基材12及び第3の基材13は、中央部が除去された環状体であり、第3の基材13の上面の周縁にシールリングや低融点ガラス等の封止部材14が形成される。内底面11aは、第1の基材11の上面に対応する。第1の内壁面12c及び第2の内壁面12dは、第2の基材12の内壁に対応する。
パッケージ7は、第2の基材12と第3の基材13とにより、構造体5を収容する凹部が形成される。そして、パッケージ7は、これらの凹部の開口が蓋体15によって塞がれることによって密閉空間である収容空間17が設けられ、この収容空間17に構造体5を収容することができる。収容空間17は、大気圧よりも低い減圧雰囲気、または窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性気体雰囲気に気密封止されている。なお、第1の基材11や第2の基材12を含むベース部10に形成された配線パターンや電極パッドの一部は図示を省略してある。
第1の基材11、第2の基材12及び第3の基材13の構成材料には、セラミックなどが好適に用いられる。なお、第1の基材11、第2の基材12及び第3の基材13の構成材料は、セラミック以外に、ガラス、樹脂、金属等を用いてもよい。また、蓋体15の構成材料には、例えば、コバールなどの金属材料、ガラス材料、シリコン材料、セラミック材料、樹脂材料などを用いることができる。
また、第2の基材12の上面には複数の内部端子19が配置されており、第1の基材11の下面であるパッケージ7の外底面10bには複数の外部端子16が配置される。また、各内部端子19は、ベース部10に形成された内部配線などを介して対応する外部端子16に電気的に接続される。
構造体5は、加速度センサー素子20と、接着層41によって加速度センサー素子20上に接続されるIC40を含み、パッケージ7の内底面11aに接合される。このように、パッケージ7の内底面11aに、加速度センサー素子20とIC40とを積層することにより、平面方向の配置効率を高め、慣性センサー1の平面視における面積を小さくすることができる。
図4及び図5に示すように、加速度センサー素子20は、ベース基板22及びキャップ部23を有する容器25と、ベース基板22の上面22aに配置されるセンサー部と、を有している。本実施形態では、センサー部として、X軸に沿う方向の加速度を検出するX軸センサー部21x、Y軸に沿う方向の加速度を検出するY軸センサー部21y、Z軸に沿う方向の加速度を検出するZ軸センサー部21zを備える。センサー部は、容器25内に収容される。なお、説明の便宜上、図5では、センサー部としてZ軸センサー部21のみを概念的に図示している。
ベース基板22には上面22aに開口する凹部211,212,213が形成される。凹部211は、その上方に配置されるX軸センサー部21xとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。凹部212は、その上方に配置されるY軸センサー部21yとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。凹部213は、その上方に配置されるZ軸センサー部21zとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。
ベース基板22には上面22aに開口する凹部211a,211b,211c、凹部212a,212b,212c及び凹部213a,213b,213cが形成される。凹部211a,211b,211cは、凹部211の周囲に配置され、凹部211a,211b,211c内にはX軸センサー部21x用の配線271,272,273が配置される。凹部212a,212b,212cは、凹部212の周囲に配置され、凹部212a,212b,212c内にはY軸センサー部21y用の配線281,282,283が配置される。凹部213a,213b,213cは、凹部213の周囲に配置され、凹部213a,213b,213c内にはZ軸センサー部21z用の配線291,292,293が配置される。各配線271,272,273,281,282,283,291,292,293の端部は、容器25の外部に露出しており、露出した部分が接続端子29となっている。各接続端子29がボンディングワイヤー43を介してIC40の電極パッドと電気的に接続される。
ベース基板22は、例えば、アルカリ金属イオンを含むガラス材料から形成される。このようなガラス材料としては、例えば、パイレックス(登録商標)ガラスのような硼珪酸ガラスを例示することができる。これにより、シリコン基板から形成されているX軸センサー部21x、Y軸センサー部21y及びZ軸センサー部21zをベース基板22に対して陽極接合により強固に接合することができる。また、ベース基板22に光透過性を付与することができるため、ベース基板22を介して容器25の内部を観察することができる。ただし、ベース基板22の構成材料としては、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料を用いることができる。この場合、X軸センサー部21x、Y軸センサー部21y及びZ軸センサー部21zとの接合は、例えば、直接接合、シロキサン結合、樹脂系接着材、ガラスペースト、金属層、等を介して行うことができる。
図6に示すように、X軸センサー部21xは、支持部611,612と、可動部62と、連結部631,632と、複数の第1固定電極指64と、複数の第2固定電極指65と、を有する。また、可動部62は、基部621と、基部621からY軸方向両側に突出する複数の可動電極指622と、を有する。X軸センサー部21xは、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成され、導電性を有する。
支持部611,612は、ベース基板22の上面22aに陽極接合され、支持部612が導電性バンプを介して配線271と電気的に接続される。そして、これら支持部611,612の間に可動部62が設けられる。可動部62は、連結部631,632を介して支持部611,612に連結される。連結部631,632は、バネのようにX軸に弾性変形可能であるため、可動部62が支持部611,612に対して矢印aで示すようにX軸に沿って変位可能となる。
複数の第1固定電極指64は、可動電極指622のX軸に沿う両方向の一方側に配置され、対応する可動電極指622に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並ぶ。このような複数の第1固定電極指64は、その一端部がベース基板22の上面22aに陽極接合され、導電性バンプを介して図4に示す配線272に電気的に接続される。
複数の第2固定電極指65は、可動電極指622のX軸に沿う両方向の他方側に配置され、対応する可動電極指622に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並ぶ。このような複数の第2固定電極指65は、その一端部がベース基板22の上面22aに陽極接合され、導電性バンプを介して図4に示す配線273に電気的に接続される。
このようなX軸センサー部21xは、次のようにしてX軸に沿う加速度を検知する。すなわち、X軸に沿う加速度が加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部62が、連結部631,632を弾性変形させながら、X軸に沿って変位する。当該変位に伴って、可動電極指622と第1固定電極指64との間の静電容量、及び可動電極指622と第2固定電極指65との間の静電容量の大きさがそれぞれ変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC40にて加速度が求められる。
Y軸センサー部21yは、平面視で90°回転した状態で配置されている以外は、X軸センサー部21xと同様の構成である。
図7に示すように、Y軸センサー部21yは、支持部711,712と、可動部72と、連結部731,732と、複数の第1固定電極指74と、複数の第2固定電極指75と、を有する。また、可動部72は、基部721と、基部721からX軸方向両側に突出している複数の可動電極指722と、を有する。
支持部711,712は、ベース基板22の上面22aに陽極接合され、支持部711が導電性バンプを介して配線281と電気的に接続される。そして、これら支持部711,712の間に可動部72が設けられる。可動部72は、連結部731,732を介して支持部711,712に連結される。連結部731,732は、バネのようにY軸に弾性変形可能であるため、可動部72が支持部711,712に対して矢印bで示すようにY軸に沿って変位可能となる。
複数の第1固定電極指74は、可動電極指722のY軸に沿う両方向の一方側に配置され、対応する可動電極指722に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並ぶ。このような複数の第1固定電極指74は、その一端部がベース基板22の上面22aに陽極接合され、導電性バンプを介して図4に示す配線282に電気的に接続される。
複数の第2固定電極指75は、可動電極指722のY軸に沿う両方向の他方側に配置され、対応する可動電極指722に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並ぶ。このような複数の第2固定電極指75は、その一端部がベース基板22の上面22aに陽極接合され、導電性バンプを介して図4に示す配線283に電気的に接続される。
このようなY軸センサー部21yは、次のようにしてY軸方向の加速度を検知する。すなわち、Y軸に沿う加速度が加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部72が、連結部731,732を弾性変形させながら、Y軸方向に変位する。当該変位に伴って、可動電極指722と第1固定電極指74との間の静電容量及び可動電極指722と第2固定電極指75との間の静電容量の大きさがそれぞれ変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC40にて加速度が求められる。
図8に示すように、Z軸センサー部21zは、支持部811と、可動部82と、可動部82を支持部811に対して揺動可能に連結する一対の連結部831,832と、を有し、連結部831,832を軸Jとして、可動部82が支持部811に対してシーソー揺動する。このようなZ軸センサー部21zは、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成される。
支持部811は、ベース基板22の上面22aに陽極接合され、支持部811が導電性バンプを介して図4に示す配線291と電気的に接続される。そして、支持部811のY軸に沿う両側に可動部82が設けられる。可動部82は、軸JよりもY軸に沿うプラス側に位置する第1可動部821と、軸JよりもY軸に沿うマイナス側に位置し、第1可動部821よりも大きい第2可動部822とを有している。第1可動部821及び第2可動部822は、Z軸に沿う加速度が加わったときの回転モーメントが異なっており、加速度に応じて可動部82に所定の傾きが生じるように設計されている。これにより、Z軸に沿う加速度が生じると、可動部82が軸Jを回転軸としてシーソー揺動する。
凹部213の底面の第1可動部821と対向する位置には、図4に示す配線292に電気的に接続された第1検出電極211gが配置され、第2可動部822と対向する位置には、図4に示す配線293に電気的に接続された第2検出電極211hが配置される。そのため、第1可動部821と第1検出電極211gとの間に静電容量が形成され、第2可動部822と第2検出電極211hとの間に静電容量が形成される。なお、第2可動部822と対向する位置にあって、第2検出電極211hよりもY軸に沿うマイナス側には、対向電極211iを設けることができる。なお、第1検出電極211g、第2検出電極211h及び対向電極211iは、例えば、ITO等の透明な導電性材料で構成されることが好ましい。また、対向電極211iは、ダミー電極とすることができる。
このようなZ軸センサー部21zは、次のようにしてZ軸方向の加速度を検出する。すなわち、Z軸に沿う加速度が加わると、可動部82は、軸Jを回転軸としてシーソー揺動する。このような可動部82のシーソー揺動によって、第1可動部821と第1検出電極211gとの離間距離、及び第2可動部822と第2検出電極211hとの離間距離が変化し、これに応じてこれらの間の静電容量が変化する。そして、当該静電容量の変化に基づいてIC40にて加速度が求められる。
図5に示すように、キャップ部23は、下面に開口する凹部223を有し、凹部223が凹部211,212,213とで内部空間S2を形成するようにベース基板22に接合される。このようなキャップ部23は、本実施形態ではシリコン基板で形成される。キャップ部23とベース基板22とは低融点ガラス接着材であるガラスフリット24を用いて気密に接合される。なお、キャップ部23をベース基板22に接合した状態では、ベース基板22に形成される凹部211a〜211c,212a〜212c,213a〜213cを介して内部空間S2の内外が連通してしまう。そのため、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)を用いたCVD法等で形成されたSiO2膜によって、凹部211a〜211c,212a〜212c,213a〜213cが塞がれる。また、キャップ部23には、凹部223から外部に貫通する段付きの封止孔27が設けられる。封止孔27は、内部空間S2を窒素(N2)雰囲気とした状態で、溶融金属26、例えば溶融させた金ゲルマニウム合金(AuGe)を用いて封止される。
図2Aに示すように、IC40は、接着層41を介して加速度センサー素子20のキャップ部23上に配置される。なお、接着層41としては、加速度センサー素子20上にIC40を固定することができれば、特に限定されず、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着材等を用いることができる。
IC40には、例えば、加速度センサー素子20を駆動する駆動回路や、加速度センサー素子20からの信号に基づいてX軸、Y軸及びZ軸の各軸に沿う加速度を検出する信号処理部45や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力部46等が含まれる。また、IC40は、上面に複数の電極パッドを有し、各電極パッドがボンディングワイヤー42を介して第2の基材12の内部端子19に電気的に接続され、各電極パッドがボンディングワイヤー43を介して加速度センサー素子20の接続端子29に電気的に接続される。これにより、加速度センサー素子20を制御することができる。
なお、上述した実施形態1では、センサー素子としての加速度センサー素子20において、容器25内に三つのセンサー部であるX軸センサー部21x、Y軸センサー部21y及びZ軸センサー部21zを収納した構成を一例に説明したが、加速度センサー素子は、1軸、もしくは2軸を検出可能な加速度センサー素子であってもよい。
このような慣性センサー1は、慣性センサー1が使用される周囲環境の温度変化に起因してセンサー部が構成されるベース基板22に僅かな反りが生じる。例えば、ベース基板22が上に凸状に反ると、X軸センサー部21x、Y軸センサー部21yにおいては、固定電極指と可動電極指との間隔が広がり、この電極間に発生する静電容量が変動する。Z軸センサー部21zにおいては、可動電極部と検出電極との距離が広がり、この電極間に発生する静電容量が変動する。これにより、加速度の検出精度が低下する虞がある。
そこで、加速度センサー素子20が構成されるベース基板22の裏面22bだけで、パッケージ7に接合された従来構成の慣性センサーに対して、本実施形態の慣性センサー1は、ベース基板22の第1の側面22cとパッケージ7の第1の内壁面12cとが、第2の接着剤38で接合され、ベース基板22の第2の側面22dとパッケージ7の第2の内壁面12dとが、第3の接着剤39で接合されている。第2の接着剤38及び第3の接着剤39は、接着剤塗布後の硬化により体積収縮するため、ベース基板22には上面22aに沿う水平方向に引張応力が働く。この引張応力により、慣性センサー1に温度変化が加わり、第1の接着剤18の膨張・収縮によって生じるベース基板22の反りを抑制することができる。
図2Bに示すように、ベース基板22の第1の側面22c及び第2の側面22dには、凹凸が形成される。加速度センサー素子20は、ベース基板22上に複数形成され、高速回転させたダイシングブレードによって加速度センサー素子20毎に分割することにより、図5に示す加速度センサー素子20を得る。ダイシングブレードとしては、ダイヤモンド砥粒を樹脂結合材で固めたレジンボンドブレードや、ダイヤモンド砥粒をニッケルや銅等の軟質の金属との合金を結合材として、電金属母材の端面に固着させた電鋳ブレードなどが挙げられる。これらのダイシングブレードに含まれるダイヤモンド砥粒の粒径を大きくしたり、ダイシングブレードとベース基板22との相対移動速度を速くしたりすることで、ベース基板22の第1の側面22c及び第2の側面22dに比較的大きな凹凸を形成させることが可能である。これにより、第2の接着剤38とベース基板22の第1の側面22cとの接触面積、及び第3の接着剤39とベース基板22の第2の側面22dとの接触面積が大きくなるので、ベース基板22の反りを好適に抑制することができる。
図9は、線膨張係数比と基板反り量比との関係を示すグラフである。図9の横軸は、線膨張係数比α2/α1を表し、縦軸はベース基板22の反り量比d1/d2を表す。なお、図9の線膨張係数比α2/α1は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2を、第1の接着剤18の線膨張係数α1で規格化した値である。図9の基板反り量比d2/d1は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2をパラメータとした慣性センサー1に125℃の温度変化を与えた時に生じるベース基板22の最大の反り量d2を、第1の接着剤18の線膨張係数α1と、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2とが同じ場合に生じたベース基板22の反り量d1で規格化した値である。また、図9においては、第2の接着剤38の線膨張係数と第3の接着剤39の線膨張係数とは同じである。
図9に示すように、線膨張係数比α2/α1と基板反り量比d2/d1とは正比例の関係にある。つまり、第1の接着剤18の線膨張係数α1よりも小さい線膨張係数α2を有する接着剤を第2の接着剤38及び第3の接着剤39に採用して、ベース基板22の第1の側面22cとパッケージ7の第1の内壁面12cと、ベース基板22の第2の側面22dとパッケージ7の第2の内壁面12dと、を接合することで、ベース基板22の反りが小さくなる。すなわち、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2は、第1の接着剤18の線膨張係数α1よりも小さいことが好ましい。第2の接着剤38及び第3の接着剤39が、第1の接着剤18の線膨張係数α1よりも小さい線膨張係数α2を有することで、温度変化による膨張・収縮が第1の接着剤18よりも小さくなるので、第1の接着剤18によって生じるベース基板22の反りが、第2の接着剤38及び第3の接着剤39によって抑制される。
さらには、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2は、ベース基板22の線膨張係数よりも大きいことが好ましい。第2の接着剤38及び第3の接着剤39は、温度変化による膨張・収縮がベース基板22よりも大きくなり、ベース基板22の反り方向に対し垂直な方向に引張・圧縮応力が働くため、ベース基板22の反りが、第2の接着剤38及び第3の接着剤39によって抑制される。
図10は、弾性率比と基板反り量比との関係を示すグラフである。図10の横軸は、弾性率比E2/E1を表し、縦軸はベース基板22の反り量比d2/d1を表す。なお、図10の弾性率比E2/E1は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の弾性率E2を、第1の接着剤18の弾性率E1で規格化した値である。図10の基板反り量比d2/d1は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の弾性率E2をパラメータとした慣性センサー1に125℃の温度変化を与えた時に生じるベース基板22の最大の反り量d2を、第1の接着剤18の弾性率E1と第2の接着剤38及び第3の接着剤39との弾性率E2が同じ場合に生じたベース基板22の反り量d1で規格化した値である。また、図10においては、第2の接着剤38の弾性率と第3の接着剤39の弾性率とは同じである。
図10に示すように、弾性率比E2/E1と基板反り量比d2/d1とは逆比例の関係にある。つまり、第1の接着剤18の弾性率E1よりも大きい弾性率E2を有する接着剤を第2の接着剤38及び第3の接着剤39に採用して、ベース基板22の第1の側面22cとパッケージ7の第1の内壁面12cと、ベース基板22の第2の側面22dとパッケージ7の第2の内壁面12dと、を接合することで、ベース基板22の反りが小さくなる。すなわち、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の弾性率E2は、第1の接着剤18の弾性率E1よりも大きいことが好ましい。第2の接着剤38及び第3の接着剤39が、第1の接着剤18の弾性率E1よりも大きい弾性率E2を有することで、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の剛性が第1の接着剤18の剛性よりも高くなるので、ベース基板22の反りが、第2の接着剤38及び第3の接着剤39によって抑制される。
図11は、接着剤の弾性率、線膨張係数を示す表である。図11に示す接着剤Aから接着剤Eは、各種の電子部品の製造で使用される代表的なものである。接着剤Aは、エポキシ樹脂を主材料とするエポキシ系の接着剤である。接着剤Aの弾性率は、10〜50Gpaであり、線膨張係数は、5〜20ppm/℃である。接着剤Bは、接着剤Aと異なる線膨張係数及び弾性率を有するエポキシ系の接着剤である。接着剤Bの弾性率は、2〜6Gpaであり、線膨張係数は、30〜60ppm/℃である。接着剤Cは、ポリイミド樹脂を主材料とするポリイミド系の接着剤である。接着剤Cの弾性率は、2〜3Gpaであり、線膨張係数は、50〜70ppm/℃である。接着剤Dは、シリコーン樹脂を主材料とするシリコーン系の接着剤である。接着剤Dの弾性率は、0.0005〜0.005Gpaであり、線膨張係数は、250〜500ppm/℃である。接着剤Eは、ポリウレタン樹脂を主材料とするポリウレタン系の接着剤である。接着剤Eの弾性率は、0.07〜0.7Gpaであり、線膨張係数は、100〜200ppm/℃である。
上述した第1の接着剤18は、接着剤Cから接着剤Eのうちのいずれかが選択され、第2の接着剤38及び第3の接着剤39は、接着剤A及び接着剤Bから選択される。これにより、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2を第1の接着剤18の線膨張係数α1より小さく、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の弾性率E2を第1の接着剤18の弾性率E1より大きくすることが可能になる。また、ベース基板22に硼珪酸ガラスを採用した場合のベース基板22の線膨張係数は3〜8ppm/℃であり、第2の接着剤38の線膨張係数α2をベース基板22の線膨張係数よりも大きくすることが可能になるので、ベース基板22の反りを好適に抑制することができる。
また、第1の接着剤18に接着剤B、第2の接着剤38及び第3の接着剤39に接着剤Aが選択される。これにより、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2を第1の接着剤18の線膨張係数α1より小さく、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の弾性率E2を第1の接着剤18の弾性率E1より大きく、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の線膨張係数α2をベース基板22の線膨張係数よりも大きくすることが可能になるので、ベース基板22の反りを好適に抑制することができる。
図12は、第2の接着剤及び第3の接着剤の接合位置とベース基板の反り量とを示す表である。図12の1行目は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の接合状態を、「接合なし」、「2辺接合」、「4辺接合」で表す。図12の2行目は、上記と同じ温度変化を加えた時に生じるベース基板22の反り量を表す。図12の3行目は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の接合状態を示す概略平面図である。図12の4行目は、第2の接着剤38及び第3の接着剤39の接合状態を示す概略断面図である。なお、ベース基板22の反り量は、「接合なし」の時の反り量で規格化した値を示している。また、図12に示す反り量は、第1の接着剤18に接着剤B、第2の接着剤38及び第3の接着剤39に接着剤Aを採用した結果である。なお、図12では、パッケージ7のベース部10、ベース基板22、第1〜第3の接着剤18,38,39のみを示している。
「接合なし」は、加速度センサー素子20のベース基板22の底面だけが、接着剤Bを用いた第1の接着剤18によってベース部10の内底面11aに接合された従来構成の慣性センサーである。
「2辺接合」は、「接合なし」に加え、ベース基板22の第1の側面22cと、ベース部10の第1の内壁面12cとが、接着剤Aを用いた第2の接着剤38で接合され、ベース基板22の第2の側面22dと、ベース部10の第2の内壁面12dとが、接着剤Aを用いた第3の接着剤39で接合される。また、本実施形態のベース基板22は、ベース基板22の厚さ方向からの平面視にて第1の短辺と第1の短辺に対向する第2の短辺とを備える矩形であり、第1の側面22cは、第1の短辺に対応し、第2の側面22dは、第2の短辺に対応する。ベース基板22が矩形の場合、短辺に沿って生じる反りよりも長辺に沿って生じる反りの方が大きいので、ベース基板22に生じる反り量を効果的に抑制することができる。これにより、「2辺接合」の慣性センサー1におけるベース基板22の反り量は、「接合なし」の慣性センサーにおけるベース基板22の反り量に比べ17%改善される。
ベース基板22は、上面22aと交差し、第1の側面22c及び第2の側面22dと隣り合う第3の側面22eと、上面22aと交差し、第1の側面22c及び第2の側面22dと隣り合い、第3の側面22eと対向する第4の側面22fと、を備える。
パッケージ7のベース部10は、内底面11aと交差し、第1の内壁面12c及び第2の内壁面12dと隣り合う第3の内壁面12eと、内底面11aと交差し、第1の内壁面12c及び第2の内壁面12dと隣り合い、第3の内壁面12eと対向する第4の内壁面12fと、を備える。
「4辺接合」においては、第2の接着剤38は、第3の側面22eと第3の内壁面12eとの間に延設されて第3の側面22eと第3の内壁面12eとを接合し、第4の側面22fと第4の内壁面12fとの間に延設されて第4の側面22fと第4の内壁面12fとを接合している。
つまり、「4辺接合」は、「2辺接合」に加え、ベース基板22の第3の側面22eと、ベース部10の第3の内壁面12eとが、接着剤Aを用いた第2の接着剤38で接合され、ベース基板22の第4の側面22fと、ベース部10の第4の内壁面12fとが、接着剤Aを用いた第2の接着剤38で接合される。これにより、「4辺接合」の慣性センサーにおけるベース基板22の反り量は、「接合なし」に比べ15%改善される。また、「4辺接合」の慣性センサーにおけるベース基板22の反り量は、「2辺接合」の慣性センサー1におけるベース基板22の反り量と、略同じである。したがって、慣性センサー1は、「4辺接合」の慣性センサーであってもよく、「2辺接合」の慣性センサー1と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、1つのパッケージ7に1つのセンサー素子としての加速度センサー素子20を収容した構成の慣性センサー1を例示したが、1つのパッケージ7に複数のセンサー素子を収容した構成の慣性センサーであってもよい。例えば、第1のセンサー素子と第2のセンサー素子を収容した慣性センサーの場合、第2の接着剤38は、第1、第2のセンサー素子のベース基板22の側面とパッケージ7の内壁面とを接合する。第3の接着剤39は、第1、第2のセンサー素子のベース基板22の側面とパッケージ7の内壁面とを接合せずに、第1のセンサー素子のベース基板22の側面と第2のセンサー素子のベース基板22の側面とを接合する。このような構成のセンサー素子であっても、本発明に含まれ、上述した慣性センサー1と同様の効果を奏する。
次に、慣性センサー1の製造方法について説明する。図13は、慣性センサーの製造工程を示すフローチャートである。図14から図19は、慣性センサーの製造工程を説明する断面図である。
ステップS101は、加速度センサー素子20を準備する加速度センサー素子準備工程である。この工程では、ベース基板22、及びベース基板22の上面22aに配置されるX軸、Y軸、Z軸センサー部21x、21y、21zを有する加速度センサー素子20を準備する。
ステップS102は、ベース基板22の裏面22bと、パッケージ7のベース部10の内底面11aと、を第1の接着剤18で接合する第1接合工程である。この工程では、図14に示すように、ダイボンダー装置などを用いてベース部10の内底面11aの中央に第1の接着剤18を塗布し、塗布された第1の接着剤18の上に加速度センサー素子20をマウントする。これにより、図15に示すように、第1の接着剤18がベース基板22とベース部10の内底面11aとの間に伸び広がる。第1の接着剤18は、所定の条件により硬化される。
ステップS103は、ベース基板22の第1の側面22cと、ベース部10の第1の内壁面12cと、を第2の接着剤38で接合する第2接合工程である。この工程では、ディスペンサーなどの塗布装置を用いて、第1の側面22cと第1の内壁面12cとの間に、第2の接着剤38を塗布する。第2の接着剤38は、所定の条件により硬化される。
ステップS104は、ベース基板22の第2の側面22dと、ベース部10の第2の内壁面12dと、を第3の接着剤39で接合する第3接合工程である。この工程では、ディスペンサーなどの塗布装置を用いて、第2の側面22dと第2の内壁面12dとの間に、第3の接着剤39を塗布する。第3の接着剤39は、所定の条件により硬化される。第3接合工程後の構成を図16に示す。なお、第2の接着剤38と第3の接着剤39とに、同じ接着剤を採用した場合は、ステップS103とステップS104とを同時に実施することが可能である。
ステップS105は、加速度センサー素子20とIC40とを接合するIC接合工程である。この工程では、図17に示すように、ディスペンサーなどの塗布装置を用いて、加速度センサー素子20の上面に接着剤を塗布し、塗布された接着剤の上にIC40をマウントし、接着層41を形成する。そして、接着剤が所定の条件により硬化される。
ステップS106は、ワイヤーボンディングを行うワイヤーボンディング工程である。図18に示すように、この工程では、ワイヤーボンダー装置を用いて、IC40の電極パッドと、加速度センサー素子20の接続端子29と、をボンディングワイヤー43で電気的に接続する。また、IC40の電極パッドと、ベース部10の内部端子19と、をボンディングワイヤー42で電気的に接続する。これにより、IC40がベース部10に形成された内部配線を介して外部端子16に電気的に接続される。
ステップS107は、ベース部10の開口を蓋体15で塞ぐ封止工程である。この工程では、例えば、封止部材14にシールリング、蓋体15に金属材料を用いた場合、図19に示すように、シーム溶接機を用いて、封止部材14と蓋体15とを抵抗溶接で接合し、慣性センサー1を得る。
以上説明した慣性センサー1の製造方法によれば、第2の接着剤38及び第3の接着剤39は、接着剤塗布後の硬化により体積収縮するため、ベース基板22には上面22aに沿う水平方向に引張応力が働く。この引張応力により、慣性センサー1に温度変化が加わり、第1の接着剤18の膨張・収縮によって生じるベース基板22の反りを抑制することができる。
2.実施形態2
次に、実施形態2に係る慣性センサーを、図20を参照して説明する。図20は、実施形態2に係る慣性センサーの概略構成を示す断面図である。なお、以下では、実施形態1と同様の、互いに直交する三つの軸をX軸、Y軸及びZ軸を用いて説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図20に示す慣性センサー1Aは、X軸、Y軸及びZ軸のそれぞれの加速度を独立して検知する3軸加速度センサーとして利用可能である。慣性センサー1Aは、構造体5Aと構造体5Aを収容するパッケージ7とを備える。構造体5Aは、IC(Integrated Circuit)40Aと、IC40A上に配置されたセンサー素子としての加速度センサー素子20を備え、接着層41によってIC40Aの下面40bがパッケージ7の内底面11aに接合される。また、第1の接着剤18によってIC40Aの上面40aが加速度センサー素子20のベース基板22の裏面22bに接合される。すなわち、実施形態2では、IC40Aが、加速度センサー素子20が取り付けられる基板に相当する。
パッケージ7は、内底面11aと交差しベース基板22の第1の側面22cと対向する第1の内壁面13cと、内底面11aと交差しベース基板22の第2の側面22dと対向する第2の内壁面13dとを有する。ベース基板22の第1の側面22cと、パッケージ7の第1の内壁面13cとの間、及び第1の側面22cと第1の内壁面13cとの間の下方に存在する空間が、第2の接着剤38で接合される。ベース基板22の第2の側面22dと、パッケージ7の第2の内壁面13dとの間、及び第2の側面22dと第2の内壁面13dとの間の下方に存在する空間が、第3の接着剤39で接合される。
構造体5Aを構成する加速度センサー素子20及びIC40Aは、ボンディングワイヤー43Aによって電気的に接続されている。また、IC40Aは、ボンディングワイヤー42Aによってパッケージ7に設けられている内部端子19に電気的に接続されている。
IC40Aには、例えば、加速度センサー素子20を駆動する駆動回路や、加速度センサー素子20からの信号に基づいてX軸、Y軸及びZ軸の各軸方向の加速度を検出する信号処理部45や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力部46等が含まれている。また、IC40Aは、上面に複数の電極パッドを有し、各電極パッドがボンディングワイヤー42Aを介して第2の基材12の内部端子19に電気的に接続され、各電極パッドがボンディングワイヤー43Aを介して加速度センサー素子20の接続端子29に電気的に接続されている。これにより、加速度センサー素子20を制御することができる。
本実施形態の慣性センサー1Aは、ベース基板22の第1の側面22cとパッケージ7の第1の内壁面13cとが、第2の接着剤38で接合され、ベース基板22の第2の側面22dとパッケージ7の第2の内壁面13dとが、第3の接着剤39で接合されている。第2の接着剤38及び第3の接着剤39は、接着剤塗布後の硬化により体積収縮するため、ベース基板22には上面22aに沿う水平方向に引張応力が働く。この引張応力により、慣性センサー1Aに温度変化が加わり、第1の接着剤18の膨張・収縮によって生じるベース基板22の反りを抑制することができる。
3.実施形態3
図21は、実施形態3に係るディジタルスチールカメラの一例を示す斜視図である。電子機器としてのディジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成する。
ディジタルスチールカメラ1300におけるケース1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側には、光学レンズやCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。メモリー1308に格納された撮像信号は、所定の操作により、表示部1310に出力されたり、無線や有線で接続された外部装置に出力されたりする構成になっている。このようなディジタルスチールカメラ1300には、加速度センサーとして機能する慣性センサー1が内蔵されており、慣性センサー1から出力される検出信号に基づいて制御回路1316が、例えば手振れ補正などの制御を行うことができる。ディジタルスチールカメラ1300は、上述の慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の慣性センサー1を備える電子機器は、実施形態3で説明したディジタルスチールカメラの他にも、例えば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、インクジェットプリンター、タブレット型コンピューター、テレビ、ディジタルビデオカメラ、ブルーレイレコーダー、カーナビゲーション装置、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器、魚群探知機、各種測定機器、計器類、フライトシミュレーター等に適用することができる。また、医療機器としては、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡などを例示することができる。計器類としては、車両、航空機、船舶などの計器などを例示することができる。
4.実施形態4
次に、図22及び図23を参照して、電子機器の一例としての移動体測位装置について説明する。図22は、実施形態4に係る移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。図23は、移動体測位装置の作用を模式的に示す図である。
図22に示す移動体測位装置3000は、移動体に装着して用い、当該移動体の測位を行うための装置である。移動体としては、特に限定されず、自転車、自動車、電車、飛行機、船等のいずれでもよいが、本実施形態では四輪自動車として説明する。移動体測位装置3000は、慣性計測装置3100と、演算処理部3200と、GPS受信部3300と、受信アンテナ3400と、位置情報取得部3500と、位置合成部3600と、処理部3700と、通信部3800と、表示部3900と、を有している。
また、慣性計測装置3100は、慣性センサー1を適用した3軸の加速度センサー3110と、3軸の角速度センサー3120と、を有している。演算処理部3200は、加速度センサー3110からの加速度データと、角速度センサー3120からの角速度データとを受け、これらデータに対して慣性航法演算処理を行い、移動体の加速度及び姿勢を含むデータである慣性航法測位データを出力する。
GPS(Global Positioning System)は、全地球測位システムとも呼ばれ、複数の衛星信号に基づいて地球上の現在位置を測定するための衛星測位システムである。GPSは、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算をおこないユーザーの位置情報を取得する機能やユーザーの移動距離や移動軌跡を計測する機能、及び時計機能における時刻修正機能を備えている。位置情報取得部3500は、GPS受信部3300が受信したGPS衛星からの衛星信号に基づいて地球上の現在位置を測定することができる。
位置合成部3600は、演算処理部3200から出力された慣性航法測位データ、及び位置情報取得部3500から出力されたGPS測位データに基づいて、移動体の位置、具体的には移動体が地面のどの位置を走行しているかを算出する。例えば、GPS測位データに含まれている移動体の位置が同じであっても、図23に示すように、地面の傾斜等の影響によって移動体の姿勢が異なっていれば、地面の異なる位置を移動体が走行していることになる。そのため、GPS測位データだけでは移動体の正確な位置を算出することができない。そこで、位置合成部3600は、慣性航法測位データを用いて、移動体が地面のどの位置を走行しているのかを算出する。なお、当該算出は、鉛直方向に対する傾きθを、三角関数を用いた演算によって比較的簡単に行うことができる。
位置合成部3600から出力された位置データは、処理部3700によって所定の処理が行われ、測位結果として、表示部3900に表示されるようになっている。また、位置データは、通信部3800によって外部装置に送信されるようになっていてもよい。なお、演算処理部3200は、慣性センサー1である加速度センサー3110から出力される検出信号としての加速度データに基づいて制御を行う制御回路に相当する。
以上、移動体測位装置3000について説明した。このような移動体測位装置3000は、前述したように、慣性センサー1を適用した慣性計測装置3100と、測位用衛星からGPS時刻情報と軌道情報とが重畳された衛星信号を受信するGPS受信部3300と、受信した衛星信号に基づいて、GPS受信部3300の位置情報を取得する位置情報取得部3500と、慣性計測装置3100から出力された慣性航法測位データに基づいて、移動体の姿勢を演算する演算処理部3200と、算出された姿勢に基づいて位置情報を補正することにより、移動体の位置を算出する位置合成部3600と、を含んでいる。これにより、上述した慣性センサー1の効果を享受でき、信頼性の高い移動体測位装置3000が得られる。
5.実施形態5
図24は、実施形態5に係る自動車の構成を示す斜視図である。
図24に示す移動体としての自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステム及びキーレスエントリーシステムの少なくとも何れかのシステム1510と、慣性センサー1と、制御回路1502と、が内蔵されており、慣性センサー1によって車体の姿勢を検出することができる。慣性センサー1の検出信号は、制御回路1502に供給され、制御回路1502は、その信号に基づいてシステム1510を制御することができる。
このように、移動体としての自動車1500は、慣性センサー1と、慣性センサー1から出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路1502と、を有する。そのため、自動車1500は、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、慣性センサー1は、他にも、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)に広く適用できる。また、移動体としては、自動車1500に限定されず、例えば、飛行機、ロケット、人工衛星、船舶、無人搬送車(AGV)、二足歩行ロボット、ドローン等の無人飛行機等にも適用することができる。
6.実施形態6
図25は、実施形態6に係るロボットの構成を示す斜視図である。
図25に示す電子機器としてのロボット1700は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送及び組立等の作業を行うことができる。ロボット1700は、6軸ロボットであり、床や天井に固定されるベース1720と、ベース1720に回動自在に連結された第1アーム1730と、第1アーム1730に回動自在に連結された第2アーム1740と、第2アーム1740に回動自在に連結された第3アーム1750と、を有する。さらに、ロボット1700は、第3アーム1750に回動自在に連結された第4アーム1760と、第4アーム1760に回動自在に連結された第5アーム1770と、第5アーム1770に回動自在に連結された第6アーム1780と、これら第1アーム1730〜第6アーム1780の駆動を制御する制御装置1810と、を有する。
また、第6アーム1780にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット1700に実行させる作業に応じたエンドエフェクター1820が装着される。また、各関節部のうちの全部または一部には駆動装置1800が搭載されており、この駆動装置1800によって第1アーム1730〜第6アーム1780が回動する。
また、第1アーム1730〜第6アーム1780の各部には、加速度センサーとしての慣性センサー1及び角速度センサーを含むセンサーモジュール1850が搭載される。センサーモジュール1850は、第1アーム1730〜第6アーム1780の各アームに作用する加速度及び角速度を検出することができる。
制御回路としての制御装置1810は、コンピューターで構成され、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリー、インターフェイス等を有する。そして、プロセッサーが、メモリーに格納されている所定のプログラムを実行することで、ロボット1700の各部の駆動を制御する。なお、制御装置181の構成の全部または一部は、ロボット1700の外部に設けられ、ローカルエリアネットワーク等の通信網を介して接続された構成となっていてもよい。
制御装置1810は、センサーモジュール1850から出力される検出信号に基づいて、第1アーム1730〜第6アーム1780の位置及び姿勢を演算し、演算結果に基づいて駆動装置1800を制御する。
このように、電子機器としてのロボット1700は、慣性センサー1と、慣性センサー1から出力される検出信号に基づいて制御を行う制御装置1810と、を有する。そのため、ロボット1700は、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
以上、本発明の慣性センサー、電子機器及び移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
慣性センサーは、センサー部と、一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備えること、を特徴とする。
この構成によれば、慣性センサーは、ベース基板の他方の面とパッケージの内底面とが第1の接着剤で接合されるので、パッケージの内壁面とベース基板の側面とだけで接合された慣性センサーに比べ、パッケージに対するセンサー素子の実装位置精度が向上する。さらに、慣性センサーは、ベース基板の第1の側面とパッケージの第1の内壁面とが、第2の接着剤で接合され、ベース基板の第2の側面とパッケージの第2の内壁面とが、第3の接着剤で接合される。これにより、ベース基板には、第2の接着剤及び第3の接着剤によって、一方の面に沿う水平方向に引張応力が働くので、慣性センサーに温度変化が加わり、第1の接着剤の膨張・収縮によって生じるベース基板の一方の面と交差する垂直方向の反りが抑制される。したがって、慣性を精度良く検出することが可能な慣性センサーを提供することができる。
上記の慣性センサーにおいて、前記ベース基板は、平面視にて第1の短辺と前記第1の短辺に対向する第2の短辺とを備える矩形であり、前記第1の側面は、前記第1の短辺に対応し、前記第2の側面は、前記第2の短辺に対応すること、が好ましい。
この構成によれば、慣性センサーは、ベース基板の第1の短辺に対応する第1の側面とパッケージの第1の内壁面とが第2の接着剤で接合され、ベース基板の第2の短辺に対応する第2の側面とパッケージの第2の内壁面とが第3の接着剤で接合される。ベース基板が矩形の場合、短辺に沿って生じる反りよりも長辺に沿って生じる反りの方が大きいので、ベース基板に生じる反りを効果的に抑制することができる。
上記の慣性センサーにおいて、前記ベース基板は、前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合う第3の側面と、前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合い、前記第3の側面と対向する第4の側面と、を備え、前記パッケージは、前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合う第3の内壁面と、前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合い、前記第3の内壁面と対向する第4の内壁面と、を備え、前記第2の接着剤は、前記第3の側面と前記第3の内壁面との間に延設されて前記第3の側面と前記第3の内壁面とを接合し、前記第4の側面と前記第4の内壁面との間に延設されて前記第4の側面と前記第4の内壁面とを接合していること、が好ましい。
この構成によれば、慣性センサーは、ベース基板の第1の側面、第3の側面及び第4の側面と、パッケージの第1の内壁面、第3の内壁面及び第4の内壁面と、が第2の接着剤で接合され、ベース基板の第2の側面と、パッケージの第2の内壁面と、が第3の接着剤で接合される。これにより、ベース基板には、第2の接着剤及び第3の接着剤によって、一方の面に沿う水平方向に引張応力が働くので、慣性センサーに温度変化が加わり、第1の接着剤の膨張・収縮によって生じるベース基板の一方の面と交差する垂直方向の反りが抑制される。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記第1の接着剤の線膨張係数よりも小さいこと、が好ましい。
この構成によれば、第2の接着剤及び第3の接着剤は、温度変化による膨張・収縮が第1の接着剤よりも小さいので、第1の接着剤によって生じるベース基板の反りが、第2の接着剤及び第3の接着剤によって抑制される。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記ベース基板の線膨張係数よりも大きいこと、が好ましい。
この構成によれば、第2の接着剤及び第3の接着剤は、温度変化による膨張・収縮がベース基板よりも大きくなり、ベース基板の反り方向に対し垂直な方向に引張・圧縮応力が働くため、ベース基板の反りが、第2の接着剤及び第3の接着剤によって抑制される。
上記の慣性センサーにおいて、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の弾性率は、前記第1の接着剤の弾性率よりも大きいこと、が好ましい。
この構成によれば、第2の接着剤及び第3の接着剤は、第1の接着剤よりも剛性が高くなるので、ベース基板の反りが、第2の接着剤及び第3の接着剤によって抑制される。
上記の慣性センサーにおいて、前記第1の接着剤は、シリコーン系、ポリイミド系のうちのいずれかであり、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、エポキシ系であること、が好ましい。
この構成によれば、第2の接着剤及び第3の接着剤の線膨張率は、第1の接着剤の線膨張率よりも小さく、第2の接着剤及び第3の接着剤の弾性率は、第1の接着剤の弾性率よりも大きくなるので、ベース基板の反りを好適に抑制することができる。
上記の慣性センサーにおいて、前記第1の接着剤、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、線膨張係数及び弾性率の異なるエポキシ系であること、が好ましい。
この構成によれば、第1の接着剤、第2の接着剤及び第3の接着剤にエポキシ系を用いた上で、第2の接着剤及び第3の接着剤の線膨張率を第1の接着剤の線膨張率よりも小さく、第2の接着剤及び第3の接着剤の弾性率を、第1の接着剤の弾性率よりも大きくすることが可能になるので、ベース基板の反りを好適に抑制することができる。
上記の慣性センサーは、前記第1の側面及び前記第2の側面に、凹凸が形成されていること、が好ましい。
この構成によれば、第2の接着剤とベース基板の第1の側面との接触面積、及び第3の接着剤と第2の側面との接触面積が大きくなるので、ベース基板の反りを好適に抑制することができる。
慣性センサーの製造方法は、センサー部と、一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備える慣性センサーの製造方法であって、前記ベース基板の前記他方の面と、前記パッケージの前記内底面と、を前記第1の接着剤で接合する第1接合工程と、前記ベース基板の前記第1の側面と、前記パッケージの前記第1の内壁面と、を前記第2の接着剤で接合する第2接合工程と、前記ベース基板の前記第2の側面と、前記パッケージの前記第2の内壁面と、を前記第3の接着剤で接合する第3接合工程と、を含むこと、を特徴とする。
この方法によれば、第1接合工程によって、ベース基板の他方の面とパッケージの内底面とが第1の接着剤で接合されるので、パッケージの内壁面とベース基板の側面とだけで接合された慣性センサーに比べ、パッケージに対するセンサー素子の実装位置精度が向上する。第2接合工程によって、ベース基板の第1の側面とパッケージの第1の内壁面とが、第2の接着剤で接合され、第3接合工程によって、ベース基板の第2の側面とパッケージの第2の内壁面とが、第3の接着剤で接合される。これにより、ベース基板には、第2の接着剤及び第3の接着剤によって、一方の面に沿う水平方向に引張応力が働くので、慣性センサーに温度変化が加わり、第1の接着剤の膨張・収縮によって生じるベース基板の一方の面と交差する垂直方向の反りが低減される。したがって、慣性を精度良く検出することが可能な慣性センサーの製造方法を提供することができる。
電子機器は、上記のいずれかに記載の慣性センサーと、前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、電子機器は、上記の慣性センサーの効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
移動体は、上記のいずれかに記載の慣性センサーと、前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、移動体は、上記の慣性センサーの効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
1,1A…慣性センサー、7…パッケージ、11a…内底面、12c,13c…第1の内壁面、12d,13d…第2の内壁面、12e…第3の内壁面、12f…第4の内壁面、18…第1の接着剤、20…加速度センサー素子、21x…センサー部としてのX軸センサー部、21y…センサー部としてのY軸センサー部、21z…センサー部としてのZ軸センサー部、22…ベース基板、22a…一方の面としての上面、22b…他方の面としての裏面、22c…第1の側面、22d…第2の側面、22e…第3の側面、22f…第4の側面、38…第2の接着剤、39…第3の接着剤、1300…電子機器としてのディジタルスチールカメラ、1316,1502…制御回路、1500…移動体としての自動車、1700…電子機器としてのロボット、1810…制御回路としての制御装置、3000…電子機器としての移動体測位装置、3110…慣性センサーとしての加速度センサー、3200…制御回路としての演算処理部。

Claims (12)

  1. センサー部と、
    一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、
    前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、
    前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、
    前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、
    前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備えること、
    を特徴とする慣性センサー。
  2. 前記ベース基板は、平面視にて第1の短辺と前記第1の短辺に対向する第2の短辺とを備える矩形であり、
    前記第1の側面は、前記第1の短辺に対応し、
    前記第2の側面は、前記第2の短辺に対応すること、
    を特徴とする請求項1に記載の慣性センサー。
  3. 前記ベース基板は、
    前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合う第3の側面と、
    前記一方の面と交差し、前記第1の側面及び前記第2の側面と隣り合い、前記第3の側面と対向する第4の側面と、
    を備え、
    前記パッケージは、
    前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合う第3の内壁面と、
    前記内底面と交差し、前記第1の内壁面及び前記第2の内壁面と隣り合い、前記第3の内壁面と対向する第4の内壁面と、
    を備え、
    前記第2の接着剤は、前記第3の側面と前記第3の内壁面との間に延設されて前記第3の側面と前記第3の内壁面とを接合し、前記第4の側面と前記第4の内壁面との間に延設されて前記第4の側面と前記第4の内壁面とを接合していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の慣性センサー。
  4. 前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記第1の接着剤の線膨張係数よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の慣性センサー。
  5. 前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の線膨張係数は、前記ベース基板の線膨張係数よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項4に記載の慣性センサー。
  6. 前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤の弾性率は、前記第1の接着剤の弾性率よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の慣性センサー。
  7. 前記第1の接着剤は、シリコーン系、ポリイミド系のうちのいずれかであり、
    前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、エポキシ系であること、
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の慣性センサー。
  8. 前記第1の接着剤、前記第2の接着剤及び前記第3の接着剤は、線膨張係数及び弾性率の異なるエポキシ系であること、
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の慣性センサー。
  9. 前記第1の側面及び前記第2の側面に、凹凸が形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の慣性センサー。
  10. センサー部と、一方の面に前記センサー部が配置され、前記一方の面と交差する第1の側面、及び前記第1の側面と対向する第2の側面を有するベース基板と、前記センサー部及び前記ベース基板を収納するパッケージと、前記ベース基板の他方の面と、前記パッケージの内底面と、を接合する第1の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第1の側面と対向する第1の内壁面と、前記第1の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第2の接着剤と、前記パッケージの前記内底面と交差し前記第2の側面と対向する第2の内壁面と、前記第2の側面と、を接合する、前記第1の接着剤と異なる第3の接着剤と、を備える慣性センサーの製造方法であって、
    前記ベース基板の前記他方の面と、前記パッケージの前記内底面と、を前記第1の接着剤で接合する第1接合工程と、
    前記ベース基板の前記第1の側面と、前記パッケージの前記第1の内壁面と、を前記第2の接着剤で接合する第2接合工程と、
    前記ベース基板の前記第2の側面と、前記パッケージの前記第2の内壁面と、を前記第3の接着剤で接合する第3接合工程と、を含むこと、
    を特徴とする慣性センサーの製造方法。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の慣性センサーと、
    前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有すること、
    を特徴とする電子機器。
  12. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の慣性センサーと、
    前記慣性センサーから出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路と、を有すること、
    を特徴とする移動体。
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