JP2016018949A - 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体 - Google Patents

電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的強度の高い電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】電子デバイス1は、ベース基板2および蓋体3を有し、ベース基板2および蓋体3の間に内部空間Sが形成されているパッケージ10と、内部空間Sに配置されている機能素子4と、を有している。また、蓋体3は、内部空間Sの内外を連通する連通孔33を有し、連通孔33の内部空間S側の開口33aの周囲の少なくとも一部がベース基板2に接合されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1には、基板および蓋体を有するパッケージと、パッケージ内に形成されている内部空間に収容されている機能素子と、を有する電子デバイスが開示されている。また、蓋体には内部空間の内外を連通する封止用の孔部が形成されており、孔部を介して内部空間を所定雰囲気とした後、孔部を封止することで内部空間を前記所定雰囲気に維持することができるようになっている。しかしながら、特許文献1の電子デバイスでは、孔部の構成が複雑であること、および、孔部が蓋体の上面と内部空間の天井とを連通するように形成されていることから、蓋体の孔部付近の機械的強度が低下してしまう。そのため、特に、孔部を封止材で封止する際の熱ダメージや封止材の冷却に伴う収縮によって、蓋体の孔部周囲にクラックが発生し、蓋体が破損するおそれが増す。蓋体が破損してしまうと、内部空間の気密性が低下し、内部空間を前記所定雰囲気に保つことができなくなる。
特開2013−102036号公報
本発明の目的は、機械的強度の高い電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の電子デバイスは、ベース基板および蓋体を有し、前記ベース基板および前記蓋体の間に内部空間を有しているパッケージと、
前記内部空間に配置されている機能素子と、を有し、
前記蓋体は、前記内部空間の内外を連通する連通孔を有し、前記連通孔の前記内部空間側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接触していることを特徴とする電子デバイス。
このように、蓋体の連通孔の周囲をベース基板に接触させることで、蓋体の連通孔付近の機械的強度を高めることができる。そのため、機械的強度の高い電子デバイスが得られる。
[適用例2]
本適用例の電子デバイスでは、前記連通孔の前記内部空間側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接合されていることが好ましい。
これにより、より機械的強度の高い電子デバイスとなる。
[適用例3]
本適用例の電子デバイスでは、前記連通孔は、前記内部空間側に向けて幅が漸減する第1部分と、前記第1部分よりも前記ベース基板側に位置し、前記内部空間側に向けて幅が漸減し、その漸減率が前記第1部分よりも小さい第2部分と、を有していることが好ましい。
これにより、特に、第2の部分の周囲の機械的強度を向上させることができる。
[適用例4]
本適用例の電子デバイスでは、前記連通孔は、前記内部空間側に向けて幅が漸減する第1部分と、前記第1部分よりも前記内部空間側に位置し、前記内部空間側に向けて幅が一定の第2部分と、を有していることが好ましい。
これにより、特に、第2の部分の周囲の機械的強度を向上させることができる。
[適用例5]
本適用例の電子デバイスでは、前記第1部分と前記第2部分との間には段差が配置されていることが好ましい。
これにより、段差を、例えば球状の封止材のストッパーとして用いることができるので、連通孔の封止をより確実に行うことができる。
[適用例6]
本適用例の電子デバイスでは、前記ベース基板に、前記連通孔と前記内部空間とを連通するベース基板側連通部が配置されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で連通孔と内部空間とを連通することができる。
[適用例7]
本適用例の電子デバイスでは、前記蓋体は、前記連通孔と前記内部空間とを連通する蓋体側連通部を有していることが好ましい。
これにより、簡単な構成で連通孔と内部空間とを連通することができる。
[適用例8]
本適用例の電子デバイスでは、前記連通孔は、平面視で、前記蓋体の中央部に配置されていることが好ましい。
これにより、蓋体の撓みを低減することができる。
[適用例9]
本適用例の電子デバイスでは、前記連通孔が封止部材によって封止されていることが好ましい。
これにより、内部空間を気密封止することができる。
[適用例10]
本適用例の電子デバイスでは、前記機能素子は、加速度センサー素子および角速度センサー素子の少なくとも一方を有していることが好ましい。
これにより、電子デバイスを物理量センサーとして用いることができる。
[適用例11]
本適用例の電子デバイスの製造方法は、一方の主面に開口する第1凹部を有するベース基板に、前記凹部と重なるように機能素子を配置する工程と、
一方の主面に開口する第2凹部および前記一方の主面と他方の主面とを連通する連通孔を有する蓋体を、前記第1凹部と前記第2凹部とで前記機能素子を収容する空間を形成するように、かつ、前記空間に前記連通孔が連通するように前記ベース基板に接合する工程と、
前記連通孔内に封止材を配置して前記連通孔を封止する工程と、を含み、
前記接合する工程では、前記連通孔の前記ベース基板側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接触するように前記蓋体を前記ベース基板に接合することを特徴とする。
これにより、機械的強度の高い電子デバイスを製造することができる。
[適用例12]
本適用例の電子モジュールは、上記適用例の電子デバイスと、
前記電子デバイスと電気的に接続されている電子部品と、を有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子モジュールが得られる。
[適用例13]
本適用例の電子機器は、上記適用例の電子デバイスを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例14]
本適用例の移動体は、上記適用例の電子デバイスを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態に係る電子デバイスの平面図(上面図)である。 図1に示す電子デバイスが有する機能素子の平面図(上面図)である。 図1に示す電子デバイスが有する機能素子の平面図(上面図)である。 図1に示す電子デバイスが有する機能素子の平面図(上面図)である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 連通孔の平面図(上面図)である。 連通孔の変形例を示す断面図である。 ベース基板に設けられている溝の変形例を示す平面図(上面図)である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有する連通孔を示す断面図である。 図14中のC−C線断面図である。 連通孔に繋がる溝の変形例を示す平面図(上面図)である。 本発明の電子モジュールの一例を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHS等も含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子デバイスの平面図(上面図)である。図2ないし図4は、それぞれ、図1に示す電子デバイスが有する機能素子の平面図(上面図)である。図5は、図1中のA−A線断面図である。図6は、図1中のB−B線断面図である。図7は、連通孔の平面図(上面図)である。図8は、連通孔の変形例を示す断面図である。図9は、ベース基板に設けられている溝の変形例を示す平面図(上面図)である。図10ないし図13は、それぞれ、図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」とも言う。また、各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸が図示されている。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、X軸とY軸とを含む面を「XY面」とも言う。
図1に示す電子デバイス1は、X軸方向(面内方向)、Y軸方向(面内方向)およびZ軸方向(鉛直方向)のそれぞれの加速度を測定することのできる3軸加速度センサーとして利用可能である。このような電子デバイス1は、ベース基板2および蓋体3を有しているパッケージ10と、パッケージ10内の内部空間Sに配置されている3つの機能素子4、5、6と、を有している。
−ベース基板2−
ベース基板2には上面に開口する凹部21、22、23が形成されている。これらのうち、凹部21は、その上方に配置されている機能素子4とベース基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。同様に、凹部22は、その上方に配置されている機能素子5とベース基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、凹部23は、その上方に配置されている機能素子6とベース基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、凹部23の底面には第1検出電極741および第2検出電極742が配置されている。これら凹部21、22、23の配置や形状としては、特に限定されないが、本実施形態では、凹部21と凹部23とがX軸方向に並んで配置され、共にY軸方向に延在する長手形状(略長方形)をなし、凹部22は、これら凹部21、23の−Y軸側に配置され、X軸方向に延在する長手形状(略長方形)をなしている。このような配置および形状とすることで、凹部21、22、23を省スペースで配置することができ、電子デバイス1の小型化を図ることができる。
また、ベース基板2には上面に開口する凹部211、212、213、凹部221、222、223および凹部231、232、233が形成されている。これらのうち、凹部211、212、213は、凹部21の周囲に配置されており、凹部211、212、213内には機能素子4用の配線711、712、713および端子711a、712a、713aが配置されている。同様に、凹部221、222、223は、凹部22の周囲に配置されており、凹部221、222、223内には機能素子5用の配線721、722、723および端子721a、722a、723aが配置されている。また、凹部231、232、233は、凹部23の周囲に配置されており、凹部231、232、233内には機能素子6用の配線731、732、733および端子731a、732a、733aが配置されている。また、配線732は、凹部23内の第1検出電極741と電気的に接続されており、配線733は、凹部23内の第2検出電極742と電気的に接続されている。また、各端子711a、712a、713a、721a、722a、723a、731a、732a、733aは、外部に露出するように配置されており、これにより、外部(例えば後述するICチップ102)との電気的な接続が可能となっている。
また、ベース基板2には上面に開口する溝(ベース基板側連通部)24が形成されている。この溝24は、後述するように、蓋体3に形成されている連通孔33と内部空間Sとを連通するための溝である。このような溝24を形成することで、連通孔33と内部空間Sとを簡単な構成で連通することができる。
このようなベース基板2は、アルカリ金属イオン(可動イオン)を含むガラス材料(例えば、パイレックスガラス(登録商標)のような硼珪酸ガラス)から形成されている。これにより、シリコン基板から形成されている機能素子4、5、6をベース基板2に対して陽極接合により強固に接合することができる。ただし、ベース基板2の構成材料としては、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料を用いることができる。この場合、機能素子4、5、6との接合は、例えば、樹脂系接着剤、ガラスペースト、金属層等を介して行うことができる。
また、配線711〜713、721〜723、731〜733および端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aの構成材料としては、それぞれ、導電性を有するものであれば、特に限定されず、各種電極材料を用いることができる。例えば、Au、Pt、Ag、Cu、Al等の金属単体またはこれらを含む合金等の金属が好適に用いられる。
−機能素子4−
機能素子4は、X軸方向の加速度を検出するための加速度センサー素子である。このような機能素子4は、図2に示すように、支持部41、42と、可動部43と、連結部44、45と、複数の第1固定電極指48と、複数の第2固定電極指49と、を有している。また、可動部43は、基部431と、基部431からY軸方向両側に突出している複数の可動電極指432と、を有している。このような機能素子4は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
支持部41、42は、それぞれ、ベース基板2の上面に接合されており、支持部41が配線711との間に配置されている導電性バンプB11を介して配線711と電気的に接続されている。そして、これら支持部41、42の間に可動部43が設けられている。可動部43は、−X軸側において連結部44を介して支持部41に連結されると共に、+X軸側において連結部45を介して支持部42に連結されている。これにより、可動部43が支持部41、42に対して矢印aで示すようにX軸方向に変位可能となる。
複数の第1固定電極指48は、可動電極指432のX軸方向一方側に配置され、対応する可動電極指432に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなすように並んでいる。このような複数の第1固定電極指48は、その基端部にてベース基板2の上面に接合され、配線712との間に配置されている導電性バンプB12を介して配線712に電気的に接続されている。
これに対して、複数の第2固定電極指49は、可動電極指432のX軸方向他方側に配置され、対応する可動電極指432に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなすように並んでいる。このような複数の第2固定電極指49は、その基端部にて、ベース基板2の上面に接合され、配線713との間に配置されている導電性バンプB13を介して配線713に電気的に接続されている。
このような機能素子4は、次のようにしてX軸方向の加速度を検出する。すなわち、X軸方向の加速度が電子デバイス1に加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部43が、連結部44、45を弾性変形させながら、X軸方向に変位する。このような変位に伴って、可動電極指432と第1固定電極指48との間の静電容量C1および可動電極指432と第2固定電極指49との間の静電容量C2の大きさがそれぞれ変化する。そのため、これら静電容量C1、C2の変化(差動信号)に基づいて加速度を検出することができる。
−機能素子5−
機能素子5は、Y軸方向の加速度を検出するための加速度センサー素子である。このような機能素子5は、図3に示すように、平面視で90°回転した状態で配置されている以外は、機能素子4と同様の構成となっている。すなわち、機能素子5は、支持部51、52と、可動部53と、連結部54、55と、複数の第1固定電極指58と、複数の第2固定電極指59と、を有している。また、可動部53は、基部531と、基部531からX軸方向両側に突出している複数の可動電極指532と、を有している。
支持部51、52は、それぞれ、ベース基板2の上面に接合されており、支持部51が配線721との間に配置されている導電性バンプB21を介して配線721と電気的に接続されている。そして、これら支持部51、52の間に可動部53が設けられている。可動部53は、−Y軸側において連結部54を介して支持部51に連結されると共に、+Y軸側において連結部55を介して支持部52に連結されている。これにより、可動部53が支持部51、52に対して矢印bで示すようにY軸方向に変位可能となる。
複数の第1固定電極指58は、可動電極指532のY軸方向一方側に配置され、対応する可動電極指532に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなすように並んでいる。このような複数の第1固定電極指58は、その基端部にてベース基板2の上面に接合され、配線722との間に配置されている導電性バンプB22を介して配線722に電気的に接続されている。
これに対して、複数の第2固定電極指59は、可動電極指532のY軸方向他方側に配置され、対応する可動電極指532に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなすように並んでいる。このような複数の第2固定電極指59は、その基端部にて、ベース基板2の上面に接合され、配線723との間に配置されている導電性バンプB23を介して配線723に電気的に接続されている。
このような機能素子5は、次のようにしてY軸方向の加速度を検出する。すなわち、Y軸方向の加速度が電子デバイス1に加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部53が、連結部54、55を弾性変形させながら、Y軸方向に変位する。このような変位に伴って、可動電極指532と第1固定電極指58との間の静電容量C3および可動電極指532と第2固定電極指59との間の静電容量C4の大きさがそれぞれ変化する。そのため、これら静電容量C3、C4の変化(差動信号)に基づいて加速度を検出することができる。
−機能素子6−
機能素子6は、Z軸方向(鉛直方向)の加速度を検出するための加速度センサー素子である。このような機能素子6は、図4に示すように、一対の支持部61、62と、可動部63と、可動部63を支持部61、62に対して揺動可能とするように可動部63と支持部61、62とを連結する一対の連結部64、65と、を有し、連結部64、65を軸Jとして、可動部63が支持部61、62に対してシーソー揺動するように構成されている。
支持部61、62は、それぞれ、ベース基板2の上面に接合されており、支持部61が配線731との間に配置されている導電性バンプB31を介して配線731と電気的に接続されている。そして、これら支持部61、62の間に可動部63が設けられている。可動部63は、軸Jよりも−X方向側に位置する第1可動部631と、軸Jよりも+X方向側に位置する第2可動部632とを有している。また、第1可動部631は、第1検出電極741と対向配置されており、第1検出電極741との間に静電容量Caを形成し、第2可動部632は、第2検出電極742と対向配置されており、第2検出電極742との間に静電容量Cbを形成している。このような機能素子6は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
第1、第2可動部631、632は、鉛直方向(Z軸方向)の加速度が加わったときの回転モーメントが互いに異なっており、加速度に応じて可動部63に所定の傾きが生じるように設計されている。これにより、鉛直方向の加速度が生じると、可動部63が軸Jまわりにシーソー揺動する。具体的には、本実施形態では、平面視で、第1可動部631の面積(長さ)よりも第2可動部632の面積(長さ)を大きくすることで、第1可動部631の回転モーメントよりも第2可動部632の回転モーメントが大きくなるように設計されている。
このような機能素子6は、次のようにしてZ軸方向の加速度を検出する。すなわち、電子デバイス1に鉛直方向の加速度が加わると、可動部63は、軸Jまわりにシーソー揺動する。このような可動部63のシーソー揺動によって、第1可動部631と第1検出電極741の離間距離および第2可動部632と第2検出電極742の離間距離が変化し、これに応じて静電容量Ca、Cbが変化する。そのため、これら静電容量Ca、Cbの変化量(静電容量Ca、Cbの差動信号)に基づいて加速度の値を検出することができ、静電容量Ca、Cbの変化の方向から加速度の方向を特定することができる。
−蓋体3−
蓋体3は、図5に示すように、下面に開口する凹部31を有しており、凹部31が凹部21、22、23とで内部空間Sを形成するようにベース基板2に接合されている。また、蓋体3は、凹部31の底面(内部空間Sの天面)から下方へ突出する突出部32を有している。言い換えると、凹部31は、環状をなし、その中央部に島状の突出部32が配置されている。そして、突出部32の下面(頂面)32aは、蓋体3の下面と面一であり、ベース基板2の上面に接合されている。なお、突出部32の形状としては、特に限定されないが、本実施形態のように、延在方向に沿って幅(横断面積)が一定な柱状であることが好ましい。このような形状とすることで、突出部32の小型化(小径化)を図ることができる。このような形状の突出部32は、後述するように、ドライエッチングによって形成することができる。
また、蓋体3は、その上面と突出部32の頂面32aとを連通している連通孔33を有し、連通孔33の下側開口(内部空間S側の開口)33aがベース基板2の溝24の一部と重なるように位置している。そのため、連通孔33は、溝24を介して内部空間Sに連通されている。このように、ベース基板2に溝24を設けることで、簡単な構成で、連通孔33と内部空間Sとを連通することができる。連通孔33は、例えば、Au−Ge系合金等の金属からなる封止材9で封止されており、これにより、内部空間Sが気密封止されている。なお、図示しないが、連通孔33の内周面には、封止材9との密着性を高めるための金属層が成膜されていてもよい。
このような蓋体3は、本実施形態ではシリコン基板で形成されている。これにより、蓋体3とベース基板2とを陽極接合によって強固に接合することができる。なお、蓋体3をベース基板2に接合した状態では、連通孔33の他にも、ベース基板2に形成されている凹部211〜213、221〜223、231〜233を介して内部空間Sの内外が連通されている。そのため、前述したように連通孔33を封止材9で封止すると共に、図6に示すように、TEOSCVD法等で形成されたSiO膜8によって凹部211〜213、221〜223、231〜233を塞いでいる。
ここで、前述したように、本実施形態では、突出部32の頂面32aがベース基板2に接合されているため、蓋体3の下側開口33aの周囲がベース基板2に接合されていると言える。このように、下側開口33aの周囲をベース基板2に接合することで、蓋体3の連通孔33の周囲の部分(主に突出部32)の機械的強度を高めることができる。そのため、落下等の衝撃による蓋体3の破損が低減される。また、封止材9をレーザー照射等によって溶融する際に発生する熱や、封止材9の溶融・凝固により発生する応力で、蓋体3の連通孔33付近にクラックが発生してしまい、内部空間Sの気密性が低下してしまうことを低減することができる。なお、本実施形態では、頂面32aがベース基板2の上面に接合されているが、接合されておらず接触しているだけでもよい。
また、突出部32は、蓋体3の撓み(内部空間Sの天面の撓み)を低減する補強部としても機能する。そのため、蓋体3と機能素子4、5、6との接触を効果的に低減することができる。特に、本実施形態では、突出部32(連通孔33)が、平面視で、蓋体3の中央部、言い換えると、ベース基板2の凹部21、22、23の間に位置しているため、蓋体3の撓みをより効果的に低減することができ、上記効果がより顕著となる。
次に、連通孔33の形状について説明する。連通孔33は、図5に示すように、上端が蓋体3の上面に開口し、下面に向けて幅W1(横断面積)が漸減しているテーパー状の第1部分331と、下端が蓋体3の下面に開口し、下面に向けて幅(横断面積)W2がほぼ一定であるストレート状の第2部分332と、を有しており、第1部分331の下端と第2部分332の上端とが接続されている。このように、幅W2がほぼ一定である第2部分を設けることで、例えば、連通孔33の全長をテーパー状の第1部分331で構成した場合と比較して、連通孔33の形成スペース(XY面内の広がり)を小さく抑えることができる。そのため、電子デバイス1の小型化を図ることができる。加えて、突出部32内に位置している第2部分332をストレート状とすることで、突出部32の肉厚を厚く確保することができる。そのため、突出部32の大型化を伴うことなく、突出部32の機械的強度を高めることができる。ここで、第2部分332の長さ(上端の位置)としては、特に限定されないが、本実施形態のように上端が凹部31の底面(内部空間Sの天面)31aとほぼ面一となっているか、または、凹部31の底面31aよりも上側に位置していることが好ましい。これにより、上述の効果がより顕著となる。
また、連通孔33では、第1部分331の下側開口よりも第2部分332の上側開口が小さくなっており、第1部分331と第2部分332の境界部に段差333が形成(配置)されている。このような段差333は、例えば、封止材9(溶融前の球体)を連通孔33内に位置させるためのストッパーとして利用することができる。そのため、連通孔33内の所定の位置に封止材9を配置することができ、連通孔33をより確実に封止することができる。特に、本実施形態では、図7に示すように、第1部分331の横断面形状(下側開口の平面視形状)が略矩形であるのに対して、第2部分332の横断面形状(上側開口の平面視形状)が略円形であり、第1部分331の下側開口の縁部を除く中央部に第2部分332の上側開口が接続されているため、段差333を簡単に形成することができる。
以上、連通孔33の形状について説明した。なお、連通孔33の変形例として、例えば、図8に示すような形状であってもよい。すなわち、連通孔33では、第2部分332が下面に向けて幅W2(横断面積)が漸減しているテーパー状をなしているが、その漸減率(Z軸に対する傾斜角θ2)が第1部分331の漸減率(Z軸に対する傾斜角θ1)よりも小さくなっている。このような形状によっても、本実施形態と同様の効果を発揮することができる。また、溝24の形状としても、連通孔33と内部空間Sとを連通することができれば、特に限定されず、例えば、図9に示すような十字状であってもよい。また、本実施形態では、溝24は、凹部21、22、23と独立して形成されているが、凹部21、22、23の少なくとも1つと接続されていてもよい。すなわち、溝24は、凹部21、22、23の一部として形成されていてもよい。
以上、電子デバイス1の構成について説明した。
次に、電子デバイス1の製造方法を図10ないし図13に基づいて説明する。
電子デバイス1の製造方法は、ベース基板2に、機能素子4、5、6を配置する第1工程と、蓋体3をベース基板2との間に機能素子4、5、6を収容する内部空間Sを形成するように、かつ、内部空間Sに連通孔33が連通するようにベース基板2に接合する第2工程と、連通孔33を封止材9で封止する工程と、を含んでいる。なお、図10ないし図13は、図6に示す断面に対応する図であるため、図10ないし図13では電子デバイス1の構成の一部が図示されていない。
[第1工程]
まず、図10(a)に示すように、複数のベース基板2が一体形成されているガラス基板20を用意する。このガラス基板20は、例えば、板状のガラス基板にフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いて凹部(第1凹部)21、22、23、凹部211〜213、凹部221〜223、凹部231〜233および溝24を形成することで得られる。また、各ベース基板2に配置されている配線711〜713、721〜723、731〜733、端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aおよび第1、第2検出電極741、742は、例えば、スパッタ、蒸着等によってガラス基板20の上面に金属膜を製膜し、この金属膜をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングすることで得られる。
次に、図10(b)に示すように、ガラス基板20の上面にシリコン基板40を陽極接合する。ただし、接合方法としては陽極接合に限定されない。次に、図10(c)に示すように、シリコン基板40をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングすることで、各ベース基板2の凹部21、22、23に対応させて機能素子4、5、6を形成する。これにより、各ベース基板2上に凹部21、22、23と重なるようにして機能素子4、5、6が接合(配置)された状態となる。
次に、複数の蓋体3が一体形成されているシリコン基板30を用意し、図11(a)に示すように、このシリコン基板30の下面をガラス基板20の上面に陽極接合する。これにより、シリコン基板30とガラス基板20との間に機能素子4、5、6を収容する内部空間Sが形成されると共に、連通孔33と内部空間Sとが溝24を介して連通された状態となる。さらには、突出部32がベース基板2に接合され、蓋体3(特に、連通孔33の周囲)の機械的強度が高められる。ただし、ガラス基板20とシリコン基板30の接合方法としては陽極接合に限定されない。
ここで、シリコン基板30は、例えば、シリコン基板をその上面側からフォトリソグラフィー技法およびウエットエッチング技法を用いてパターニングすることで各蓋体3の外形形状および連通孔33の第1部分331を形成し、反対に、その下面側からフォトリソグラフィー技法およびウエットエッチング技法を用いてパターニングすることで、凹部(第2凹部)31、突出部32および連通孔33の第2部分332を形成することで得られる。このように、凹部31、突出部32および第2部分332の形成にドライエッチング技法(異方性のエッチング技法)を用いることで、前述したような、ストレート状の突出部32および第2部分332を簡単に形成することができる。ここで、凹部31、突出部32および第2部分332と同じ工程において、シリコン基板30の下面に凹部34を形成しておくことが好ましい。この凹部34は、ガラス基板20と接合した状態で端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733a上に位置しており、これにより、後に行われる端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aを露出させる際のハーフダイシングが行い易くなる。
次に、図11(b)に示すように、TEOSCVD法によって、シリコン基板30とガラス基板20とに跨るSiO膜8を製膜し、SiO膜8によって、凹部211〜213、221〜223、231〜233を塞ぐ。次に、連通孔33を介して内部空間Sを所定雰囲気とした後、図12(a)に示すように連通孔33内に、球状の封止材9を配置し、レーザー照射によって封止材9を溶融させる。これにより、図12(b)に示すように、連通孔33が封止材9で封止された状態となる。ここで、前述したように、突出部32をベース基板2に接合させることで、蓋体3の連通孔33周囲の機械的強度を高めているため、レーザー照射時の熱や、封止材9の溶融・凝固により発生する応力等による蓋体3の破損(クラックの発生等)が抑えられ、内部空間Sの気密性(封止特性)を高めることができる。
次に、ダイシングブレード等を用いたハーフダイシングによって、図13(a)に示すように、シリコン基板30の一部(凹部34と重なっている領域)を除去して、端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aを外部に露出させる。ここで、前述したように、端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aと重なるように凹部34を形成していることで、例えば、ダイシングブレードがガラス基板20に接触し難くなり、ガラス基板20(ベース基板2)の損傷を低減することができる。
次に、例えば、ダイシングソーを用いて、図13(b)に示すように、ガラス基板20をベース基板2毎に個片化する。これにより、複数の電子デバイス1が得られる。
このような製造方法によれば、機械的強度および内部空間Sの気密性に優れた電子デバイス1を製造することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の電子デバイスの第2実施形態について説明する。
図14は、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有する連通孔を示す断面図である。図15は、図14中のC−C線断面図である。図16は、連通孔に繋がる溝の変形例を示す平面図(上面図)である。
本実施形態にかかる電子デバイスでは、蓋体およびベース基板の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態に係る電子デバイスと同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態の電子デバイスに関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図14では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図14および図15に示すように、本実施形態の電子デバイス1では、ベース基板2に溝24が形成されておらず、その替りに、蓋体3に連通孔33と内部空間Sとを連結する溝(蓋体側連通部)35が設けられている。これにより、簡単な構成で連通孔33と内部空間Sとを連通することができる。なお、溝35は、突出部32の頂面32a(蓋体3の下面)に開放するように形成されており、一端が連通孔33の内周面に開放し、他端が突出部32の外周面に開放している。このような形状の溝35は、蓋体3の下面側からのエッチング加工によって比較的簡単に形成することができる。
なお、溝35の構成としては、連通孔33と内部空間Sとを連通することができれば特に限定されず、例えば、図15に示すように、溝35が複数設けられていてもよい。また、蓋体側連通孔は、蓋体3の下面に開放する溝に限定されず、例えば、連通孔33の内周面と突出部32の外周面とを貫通する貫通孔で構成されていてもよい。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
(電子モジュール)
次に、本発明の電子モジュールを説明する。
図17は、本発明の電子モジュールの一例を示す断面図である。
図17に示す電子モジュール100は、基板101と、接着層103を介して基板101の上面に固定されている電子デバイス1と、接着層104を介して電子デバイス1の上面に固定されているICチップ(電子部品)102と、を有している。そして、電子デバイス1およびICチップ102が基板101の下面を露出させた状態で、モールド材Mによってモールドされている。なお、接着層103、104としては、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。また、モールド材Mとしては、例えば、熱硬化型のエポキシ樹脂を用いることができ、例えば、トランスファーモールド法によってモールドすることができる。
また、基板101の上面には複数の端子101aが配置されており、下面には図示しない内部配線やキャスタレーションを介して端子101aに接続されている複数の実装端子101bが配置されている。このような基板101としては、特に限定されないが、例えば、シリコン基板、セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。
また、ICチップ102には、例えば、電子デバイス1を駆動する駆動回路や、電子デバイス1からの信号に基づいてX軸、Y軸およびZ軸の各軸方向の加速度を検出する検出回路や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が含まれている。このようなICチップ102は、ボンディングワイヤー105を介して電子デバイス1の端子711a〜713a、721a〜723a、731a〜733aと電気的に接続されており、ボンディングワイヤー106を介して基板101の端子101aに電気的に接続されている。
このような電子モジュール100は、電子デバイス1を備えているので、優れた信頼性を有している。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器を説明する。
図18は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備える表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、加速度センサー等として機能する電子デバイス1が内蔵されている。
図19は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(スマートフォン、PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、加速度センサー等として機能する電子デバイス1が内蔵されている。
図20は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、例えば、加速度センサーとして手振れ補正に用いられる電子デバイス1が内蔵されている。
このような電子機器は、電子デバイス1を備えているので、優れた信頼性を有している。
なお、本発明の電子機器は、図18のパーソナルコンピューター、図19の携帯電話機、図20のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ等に適用することができる。
(移動体)
次に、本発明の移動体を説明する。
図21は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
図21に示すように、自動車1500には電子デバイス1が内蔵されており、例えば、電子デバイス1によって車体1501の姿勢を検出することができる。電子デバイス1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。また、電子デバイス1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子モジュール、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、電子デバイスが3つの機能素子を有している構成について説明したが、機能素子の数としては、これに限定されず、1つまたは2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、前述した実施形態では、3つの機能素子が全て加速度センサー素子である構成について説明したが、機能素子としては、これに限定されず、角速度センサー素子であってもよい。また、加速度センサー素子の検出軸としても特に限定されない。また、機能素子として、加速度センサー素子と角速度センサー素子との両方を備えていてもよい。これにより、電子デバイスを加速度と角速度を検出することのできる複合センサーとして利用することができる。また、機能素子としては、加速度センサー素子や角速度センサー素子に限定されず、例えば、発振器等に利用可能な振動子、SAW共振子等であってもよい。
1……電子デバイス
10……パッケージ
2……ベース基板
20……ガラス基板
21、22、23……凹部
211、212、213、221、222、223、231、232、233……凹部
24……溝
3……蓋体
30……シリコン基板
31……凹部
31a……底面
32……突出部
32a……頂面
33……連通孔
33a……下側開口
331……第1部分
332……第2部分
333……段差
34……凹部
35……溝
4……機能素子
40……シリコン基板
41、42……支持部
43……可動部
431……基部
432……可動電極指
44、45……連結部
48……第1固定電極指
49……第2固定電極指
5……機能素子
51、52……支持部
53……可動部
531……基部
532……可動電極指
54、55……連結部
58……第1固定電極指
59……第2固定電極指
6……機能素子
61、62……支持部
63……可動部
631……第1可動部
632……第2可動部
64、65……連結部
711、712、713、721、722、723、731、732、733……配線
711a、712a、713a、721a、722a、723a、731a、732a、733a……端子
741……第1検出電極
742……第2検出電極
8……SiO
9……封止材
100……電子モジュール
101……基板
101a……端子
101b……実装端子
102……ICチップ
103、104……接着層
105、106……ボンディングワイヤー
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……ディジタルスチルカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッタボタン
1308……メモリ
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニタ
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
B11、B12、B13、B21、B22、B23、B31……導電性バンプ
J……軸
M……モールド材
S……内部空間
θ1、θ2……傾斜角
W1、W2……幅

Claims (14)

  1. ベース基板および蓋体を有し、前記ベース基板および前記蓋体の間に内部空間を有しているパッケージと、
    前記内部空間に配置されている機能素子と、を有し、
    前記蓋体は、前記内部空間の内外を連通する連通孔を有し、前記連通孔の前記内部空間側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接触していることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記連通孔の前記内部空間側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接合されている請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記連通孔は、前記内部空間側に向けて幅が漸減する第1部分と、前記第1部分よりも前記ベース基板側に位置し、前記内部空間側に向けて幅が漸減し、その漸減率が前記第1部分よりも小さい第2部分と、を有している請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. 前記連通孔は、前記内部空間側に向けて幅が漸減する第1部分と、前記第1部分よりも前記内部空間側に位置し、前記内部空間側に向けて幅が一定の第2部分と、を有している請求項1または2に記載の電子デバイス。
  5. 前記第1部分と前記第2部分との間には段差が配置されている請求項3または4に記載の電子デバイス。
  6. 前記ベース基板に、前記連通孔と前記内部空間とを連通するベース基板側連通部が配置されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  7. 前記蓋体は、前記連通孔と前記内部空間とを連通する蓋体側連通部を有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  8. 前記連通孔は、平面視で、前記蓋体の中央部に配置されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  9. 前記連通孔が封止部材によって封止されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  10. 前記機能素子は、加速度センサー素子および角速度センサー素子の少なくとも一方を有している請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  11. 一方の主面に開口する第1凹部を有するベース基板に、前記凹部と重なるように機能素子を配置する工程と、
    一方の主面に開口する第2凹部および前記一方の主面と他方の主面とを連通する連通孔を有する蓋体を、前記第1凹部と前記第2凹部とで前記機能素子を収容する空間を形成するように、かつ、前記空間に前記連通孔が連通するように前記ベース基板に接合する工程と、
    前記連通孔内に封止材を配置して前記連通孔を封止する工程と、を含み、
    前記接合する工程では、前記連通孔の前記ベース基板側の開口の周囲の少なくとも一部が前記ベース基板に接触するように前記蓋体を前記ベース基板に接合することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子デバイスと、
    前記電子デバイスと電気的に接続されている電子部品と、を有することを特徴とする電子モジュール。
  13. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子デバイスを有することを特徴とする電子機器。
  14. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子デバイスを有することを特徴とする移動体。
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