JP6451413B2 - 物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents
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物理量センサー素子と、
ICと、を有し、
前記第1の基板と前記物理量センサー素子との間に前記ICが配置されていることを特徴とする。
これにより、第1の基板と物理量センサー素子との熱膨張率の違いに起因して発生する熱応力をICによって緩和することができるため、物理量センサー素子に熱応力が伝わり難くなる。よって、物理量の検出精度の低下を低減することのできる物理量センサーが得られる。
センサー部と、
前記センサー部を収容するパッケージと、を有し、
前記パッケージは、光透過性を有する光透過性部を有していることが好ましい。
これにより、光透過性部を介してセンサー部を視認(観察)することができる。
これにより、物理量センサー素子およびICを保護することができる。
これにより、第1の樹脂部を設けた状態でも光透過性部を介してセンサー部を視認することができる。
これにより、第1の樹脂部の剥がれ等が低減される。
これにより、第1の樹脂部および第2の樹脂部によって物理量センサー素子を覆うことができ、より効果的に物理量センサー素子を保護することができる。
これにより、第2の樹脂部で覆われた状態でも物理量センサーを視認することができる。
前記センサー部が配置された第2の基板と、
前記センサー部を覆うように前記第2の基板に接合された蓋部と、を有し、
前記蓋部が前記ICと対向するように配置されていることが好ましい。
これにより、センサー部に熱応力がより伝わり難くなる。よって、物理量の検出精度の低下をより効果的に低減することができる。
これにより、物理量センサーの高背化を防止しつつ、物理量センサー素子とICとを簡単に電気的に接続することができる。また、接続部材が比較的硬質な場合には、接続部材が第2の基板を支える支持部(補強部)として機能し、物理量センサーの機械的強度が向上する。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
図1に示すように、IP基板2の上面には複数の内部端子21が配置されており、下面には複数の外部端子22が配置されている。また、各内部端子21は、IP基板2内に形成された図示しない内部配線やキャスタレーションを介して対応する外部端子22に電気的に接続されている。このようなIP基板2としては、特に限定されないが、例えば、シリコン基板、セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。
図1に示すように、IC3は、接着層101を介してIP基板2の上面に配置されている。なお、接着層101としては、IP基板2上にIC3を固定することができれば、特に限定されず、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。
図1に示すように、加速度センサー素子4は、接着層102を介してIC3の上面に配置されている。なお、接着層102としては、IC3上に加速度センサー素子4を固定することができれば、特に限定されず、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。このように、加速度センサー素子4をIC3上に配置することで、加速度センサー素子4とIP基板2との間にIC3を介在させることができるため、IP基板2と加速度センサー素子4の熱膨張係数の違いに起因する熱応力がIC3で緩和されて加速度センサー素子4に加わり難くなる。そのため、加速度センサー素子4の検知精度の低下(温度による変動)を低減することができる。
ベース基板51には上面に開口する凹部511、512、513が形成されている。これらのうち、凹部511は、その上方に配置されているセンサー部6とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。同様に、凹部512は、その上方に配置されているセンサー部7とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、凹部513は、その上方に配置されているセンサー部8とベース基板51との接触を防止するための逃げ部として機能する。
センサー部6は、X軸方向の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部6は、図3に示すように、支持部611、612と、可動部62と、連結部631、632と、複数の第1固定電極指64と、複数の第2固定電極指65と、を有している。また、可動部62は、基部621と、基部621からY軸方向両側に突出している複数の可動電極指622と、を有している。このようなセンサー部6は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
センサー部7は、Y軸方向の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部7は、平面視で90°回転した状態で配置されている以外は、センサー部6と同様の構成である。センサー部7は、図4に示すように、支持部711、712と、可動部72と、連結部731、732と、複数の第1固定電極指74と、複数の第2固定電極指75と、を有している。また、可動部72は、基部721と、基部721からX軸方向両側に突出している複数の可動電極指722と、を有している。
センサー部8は、Z軸方向(鉛直方向)の加速度を検出する部分である。このようなセンサー部8は、図5に示すように、一対の支持部811、812と、可動部82と、可動部82を支持部811、812に対して揺動可能に連結する一対の連結部831、832と、を有し、連結部831、832を軸Jとして、可動部82が支持部811、812に対してシーソー揺動する。このようなセンサー部8は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されている。
蓋部52は、図6に示すように、下面に開口する凹部521を有し、凹部521が凹部511、512、513とで内部空間Sを形成するようにベース基板51に接合されている。このような蓋部52は、本実施形態ではシリコン基板で形成されている。これにより、蓋部52とベース基板51とを陽極接合によって強固に接合することができる。なお、蓋部52をベース基板51に接合した状態では、ベース基板51に形成されている凹部511a〜513c、512a〜512c、513a〜513cを介して内部空間Sの内外が連通されている。そのため、例えば、TEOSCVD法等で形成されたSiO2膜53によって凹部511a〜511c、512a〜512c、513a〜513cを塞いでいる。
このような加速度センサー素子4は、図1に示すように、蓋部52をIC3側に向けて、IC3上に配置されている。すなわち、蓋部52が接着層102を介してIC3の上面に固定されている。加速度センサー素子4をこのように配置することで、加速度センサー素子4の検知精度の低下(温度による変動)をより効果的に低減することができる。
モールド部9は、IC3および加速度センサー素子4を覆うように、IP基板2の上面に配置されている。これにより、IC3および加速度センサー素子4を湿気や衝撃から保護することができる。
次に、本発明の電子機器を説明する。
次に、本発明の移動体を説明する。
図11に示すように、自動車1500には物理量センサー1が内蔵されており、例えば、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。また、物理量センサー1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
101、102……接着層
2……IP基板
21……内部端子
22……外部端子
3……IC
31、32……端子
4……加速度センサー素子
5……パッケージ
51……ベース基板
511、511a、511b、511c……凹部
512、512a、512b、512c……凹部
513、513a、513b、513c……凹部
51a……底面
52……蓋部
521……凹部
53……SiO2膜
6……センサー部
611、612……支持部
62……可動部
621……基部
622……可動電極指
631、632……連結部
64……第1固定電極指
65……第2固定電極指
691、692、693……配線
7……センサー部
711、712……支持部
72……可動部
721……基部
722……可動電極指
731、732……連結部
74……第1固定電極指
75……第2固定電極指
791、792、793……配線
8……センサー部
811、812……支持部
82……可動部
821……第1可動部
822……第2可動部
831、832……連結部
881……第1検出電極
882……第2検出電極
891、892、893……配線
9……モールド部
91a……上面
91……第1モールド部
92……第2モールド部
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……ディジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
B、B11〜B13、B21〜B23、B31……導電性バンプ
BY……ボンディングワイヤー
J……軸
S……内部空間
T……端子
a、b……矢印
Claims (7)
- 第1の基板と、
物理量センサー素子と、
ICと、を有し、
前記第1の基板と前記物理量センサー素子との間に前記ICが配置されており、
前記物理量センサー素子は、
センサー部と、
前記センサー部を収容するパッケージと、を有し、
前記パッケージは、光透過性を有する光透過性部を有し、
前記物理量センサー素子および前記ICを覆う第1の樹脂部を有し、
前記光透過性部の少なくとも一部が前記第1の樹脂部から露出しており、
前記光透過性部の前記第1の樹脂部から露出している部分を覆う第2の樹脂部を有していることを特徴とする物理量センサー。 - 前記光透過性部の前記第1の樹脂部から露出している部分は、前記第1の樹脂部と連続して配置されている請求項1に記載の物理量センサー。
- 前記第2の樹脂部が光透過性を有している請求項1または2に記載の物理量センサー。
- 第1の基板と、
物理量センサー素子と、
ICと、を有し、
前記第1の基板と前記物理量センサー素子との間に前記ICが配置されており、
前記物理量センサー素子は、
センサー部と、
前記センサー部を収容するパッケージと、を有し、
前記パッケージは、
前記センサー部が配置された第2の基板と、
前記センサー部を覆うように前記第2の基板に接合された蓋部と、を有し、
前記蓋部が前記ICと対向するように配置されており、
前記物理量センサー素子の前記第2の基板と前記ICとの間に配置され、前記物理量センサー素子と前記ICとを電気的に接続する接続部材を有していることを特徴とする物理量センサー。 - 前記第2の基板は、光透過性を有している請求項4に記載の物理量センサー。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする移動体。
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