JP2021032518A - 熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置 - Google Patents

熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長寿命の熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置を提供することである。
【解決手段】磁気熱量効果型ヒートポンプ装置は、MHP装置2と呼ばれる。MHP装置2は、熱量効果サイクル装置を提供する。MHP装置2は、素子ベッド3を備える。素子ベッド3は、熱量効果を発揮する素子4を備える。MHP装置2は、素子ベッド3に熱媒体5の往復流を提供する熱輸送装置7を備える。熱輸送装置7は、熱媒体駆動装置を提供する。熱輸送装置7は、一次通路系統11と、二次通路系統61とを備える。一次通路系統11は、駆動媒体8のための通路を提供する。二次通路系統61は、熱媒体5のための通路を提供する。駆動媒体8の潤滑性能は、熱媒体5の潤滑性能より高い。熱媒体5の熱伝達率は、駆動媒体8の熱伝達率より高い。
【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置に関する。
特許文献1は、磁気熱量による熱発生器を開示する。特許文献1では、磁気熱量効果素子と熱交換するように、冷却液を流している。さらに、冷却液を往復的に駆動するために、ピストンを利用している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特許第5700258号公報
冷却液には、熱伝達および/または熱輸送といった熱的特性と、機械要素を潤滑するなどの機械的特性とが求められる。ところが、熱的特性と機械的特性とを両立することは困難であった。ひとつの側面では、熱的効率と、機械的効率との両立が困難である。ひとつの側面では、装置の寿命が潤滑特性によって制限される場合がある。ひとつの側面では、機械的要素の摩擦損失が装置の効率を低下させる場合がある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、熱的特性と、機械的特性とを両立する熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置を提供することである。
開示される他のひとつの目的は、長期間にわたって高い効率を持続できる熱媒体駆動装置および熱量効果サイクル装置を提供することである。
ここに開示された熱媒体駆動装置は、外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する素子(4)と熱交換する熱媒体(5)と、熱媒体に作用することにより熱媒体の移動を生じる駆動媒体(8)とを備える。
開示される熱媒体駆動装置によると、熱媒体は、駆動媒体によって移動を生じる。熱媒体は、素子との熱交換、および/または、素子との熱交換により得た熱量の輸送に適する。駆動媒体は、動力源から熱媒体を駆動する用途に適する。この結果、熱的特性と、機械的特性とを両立する熱媒体駆動装置が提供される。
ここに開示された熱量効果サイクル装置は、外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する素子(4)と、素子に与えられる外部エネルギを変調する外部エネルギ変調装置(6、406、536、537)と、素子と熱交換する熱媒体(5)、および、熱媒体に作用することにより熱媒体の移動を生じる駆動媒体(8)を含む熱媒体駆動装置(7)とを備える。
開示される熱量効果サイクル装置によると、熱媒体は、駆動媒体によって移動を生じる。熱媒体は、素子との熱交換、および/または、素子との熱交換により得た熱量の輸送に適する。駆動媒体は、動力源から熱媒体を駆動する用途に適する。この結果、熱的特性と、機械的特性とを両立する熱量効果サイクル装置が提供される。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る熱機器を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示す断面図である。 熱機器の作動状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るポンプを示す断面図である。 ポンプを示す断面図である。 第3実施形態に係る熱機器を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 第4実施形態に係る熱機器を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 第5実施形態に係る熱機器を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 熱機器の作動状態を示すブロック図である。 第6実施形態に係るポンプを示す断面図である。 第7実施形態に係るポンプを示す断面図である。 第8実施形態に係るポンプを示す断面図である。 第9実施形態に係るポンプを示す断面図である。 第10実施形態に係るポンプを示す断面図である。
複数の実施形態が、図面を参照しながら説明される。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る空調装置1を示す。空調装置1は、熱機器のひとつである。空調装置1は、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置(MHP:Magneto−caloric effect Heat Pump)を備える。磁気熱量効果型ヒートポンプ装置は、MHP装置2と呼ばれる。MHP装置2は、熱量効果サイクル装置を提供する。熱量効果サイクル装置は、固体冷媒に与えられる外部エネルギと、固体冷媒の内部エントロピとの変化を利用して、エネルギまたは熱量を出力する。熱量効果サイクル装置は、固体冷媒サイクル装置、または、固体熱量効果サイクル装置とも呼ぶことができる。
熱量効果サイクル装置のひとつの例は、固体冷媒に与えられる外部磁場を変化させることにより、固体冷媒の内部エントロピを変化させ、熱量を出力する。この場合、固体冷媒は、磁気熱量効果素子とも呼ばれる。この実施形態では、磁気熱量効果素子が用いられている。この場合、外部磁場の変化は、外部磁場変調装置によって与えられる。熱量効果サイクル装置のひとつの例は、固体冷媒に与えられる外部電場(電界)を変化させることにより、固体冷媒の内部エントロピを変化させ、熱量を出力する。この場合、固体冷媒は、電場熱量効果素子とも呼ばれる。この場合、外部電場の変化は、外部電場変調装置によって与えられる。熱量効果サイクル装置のひとつの例は、固体冷媒に与えられる外部圧力を変化させることにより、固体冷媒の内部エントロピを変化させ、熱量を出力する。この場合、固体冷媒は、圧力熱量効果素子とも呼ばれる。この場合、外部圧力の変化は、外部圧力変調装置によって与えられる。
この明細書においてヒートポンプ装置の語は広義の意味で使用される。すなわち、ヒートポンプ装置の語には、ヒートポンプ装置によって得られる冷熱を利用する装置と、ヒートポンプ装置によって得られる温熱を利用する装置との両方が含まれる。冷熱を利用する装置は、冷凍サイクル装置とも呼ばれることがある。よって、この明細書においてヒートポンプ装置の語は冷凍サイクル装置を包含する概念として使用される。
MHP装置2は、素子ベッド3を備える。素子ベッド3は、熱量効果を発揮する固体冷媒としての素子4を備える。素子4は、外部エネルギの強弱、または、有無に応じて内部エントロピが変化することにより、熱量効果として放熱および吸熱を生じる。すなわち、素子4は、外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する。MHP装置2は、素子4と熱交換するための熱媒体5を備える。素子ベッド3は、素子4と熱媒体5との間における熱交換を可能とする。素子ベッド3は、素子4に対して外部エネルギを作用させることを可能とする。MHP装置2は、素子4をAMR(Active Magnetic Refrigeration)サイクルの素子として機能させるための磁場変調装置6(MGMD)と熱輸送装置7とを備える。
素子4は、磁気熱量効果素子(MCE:Magneto−Caloric Effect)である。MCE素子は、磁気熱量効果を発揮する。MCE素子は、素子ベッド3に固定的に支持されている。MHP装置2は、MCE素子の磁気熱量効果を利用する。MHP装置2は、MCE素子によって高温端HTと低温端LTとを生成する。MCE素子は、高温端HTと低温端LTとの間に設けられている。MCE素子は、熱媒体5の流れ方向に沿って長く配置されている。
MCE素子は、外部磁場の強弱の変化に応答して発熱と吸熱とを生じる。MCE素子は、外部磁場の印加により発熱し、外部磁場の除去により吸熱する。MCE素子は、外部磁場が印加されることによって電子スピンが磁場方向に揃うと、磁気エントロピーが減少し、熱を放出することによって温度が上昇する。また、MCE素子は、外部磁場が除去されることによって電子スピンが乱雑になると、磁気エントロピーが増加し、熱を吸収することによって温度が低下する。MCE素子は、常温域において高い磁気熱量効果を発揮する磁性体によって作られている。例えば、ガドリニウム系材料、またはランタン−鉄−シリコン化合物を用いることができる。また、マンガン、鉄、リンおよびゲルマニウムの混合物を用いることができる。MCE素子には、外部磁場の印加により吸熱し、外部磁場の除去により発熱する素子を利用してもよい。
熱媒体5は、素子4と熱交換する。熱媒体5は、熱を輸送する。熱媒体5は、素子4が吸熱するときに素子4へ熱を与える。熱媒体5は、素子4が発熱するときに素子4から熱を奪う。素子ベッド3において、素子4は、熱媒体5と熱交換するように配置されている。熱媒体5は、作業室を満たしている。熱媒体5は、熱を蓄え、熱を輸送する蓄熱要素を提供する。
磁場変調装置6は、固体冷媒に与えられる外部エネルギを強弱に変調する外部エネルギ変調装置を提供する。磁場変調装置6は、磁力源を備える。磁力源は、永久磁石、または、電磁石、または、永久磁石と電磁石との組合せによって提供可能である。磁場変調装置6は、周期的に変動する磁場をMCE素子に与える。MCE素子は、磁場の中に配置され、磁気熱量効果を発揮する。磁場変調装置6は、MCE素子に外部磁場を与えるとともに、その外部磁場の強さを増減させる。磁場変調装置6は、MCE素子を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置6は、MCE素子と磁力源との間の距離を周期的に変化させる可動機構を含む。可動機構は、MCE素子、または磁力源のいずれか一方を他方に対して移動させる。磁場変調装置6は、MCE素子に外部磁場を与える励磁期間と、外部磁場を除去する消磁期間とを交互に繰り返すように外部磁場の強さを周期的に変調する。
熱輸送装置7は、素子ベッド3において熱媒体5の往復流を提供するように構成されている。熱輸送装置7は、熱媒体駆動装置を提供する。熱輸送装置7は、素子4と熱媒体5との相対的な移動を往復的に生成する。熱輸送装置7は、素子4と熱交換する熱媒体5を素子4に沿って往復的に流す装置である。熱輸送装置7は、熱媒体5を磁場の変動に同期して往復的に流す。熱輸送装置7は、素子4の磁気熱量効果による発熱と吸熱とに同期して、熱媒体5を軸方向(図示の左右方向)に移動させる。熱輸送装置7は、素子4と熱媒体5との間に、相対的な、往復移動を生じさせる。この実施形態では、往復移動は、熱媒体5の往復流によって実現されている。
MHP装置2は、動力源9を備える。MHP装置2は、例えば、動力源9によって回転駆動される。動力源9は、MHP装置2の唯一の動力源9である。動力源9は、電動機、内燃機関など回転機器によって提供される。動力源9の一例は、車両に搭載された電池によって駆動される電動機である。動力源9は、熱輸送装置7のための動力源である。動力源9は、素子ベッド3における熱媒体5の往復的な流れを間接的に生成する。動力源9と、熱媒体5との間には、駆動媒体8が介在している。駆動媒体8が介在することによって、動力源9から熱媒体5への間接的な動力伝達が実現されている。動力源9は、磁場変調装置6のための動力源でもある。MHP装置2は、熱輸送装置7のための動力源と、磁場変調装置6の動力源とを含む複数の動力源を備えることができる。
熱輸送装置7は、一次通路系統11と、二次通路系統61とを備える。一次通路系統11は、駆動媒体8の通路を提供する。二次通路系統61は、熱媒体5の通路を提供する。一次通路系統11と、二次通路系統61とは、動力源9と熱媒体5との間に、流体的に介在している。熱媒体5は、外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する素子4と熱交換する。さらに、熱媒体5は、熱を輸送する。駆動媒体8は、熱媒体5に作用することにより熱媒体5の移動を生じる。駆動媒体8は、直接的に、または、間接的に、熱媒体5に作用する。
熱媒体5は、不凍液、水、オイルなどの流体によって提供することができる。この実施形態では、熱媒体5は、水を主成分とする媒体によって提供されている。熱媒体5は、取り扱いの容易さ、入手の容易さ等の観点から、内燃機関に用いられる不凍液、すなわち、エチレングリコール水溶液によって提供されている。熱媒体5は、熱輸送媒体、または、熱的な作業媒体とも呼ばれる。
駆動媒体8は、不凍液、水、オイルなどの流体によって提供することができる。この実施形態では、駆動媒体8は、熱媒体5より高い潤滑性をもつオイルによって提供されている。駆動媒体8は、取り扱いの容易さ、入手の容易さ等の観点から、内燃機関に用いられる潤滑オイルによって提供されている。これに代えて、駆動媒体8は、機械的な潤滑性能を高めるための成分が加えられた水によって提供されてもよい。
熱媒体5は、熱的な特性に関して駆動媒体8より優れている。熱媒体5の熱伝達係数は、駆動媒体8の熱伝達係数より高い。熱媒体5の比熱は、駆動媒体8の比熱より大きいことが望ましい。駆動媒体8は、機械的な潤滑性に関して熱媒体5より優れている。任意の摩擦環境に、熱媒体5が存在する場合の摩擦係数を熱媒体5の摩擦係数と定義する。同じ摩擦環境に、駆動媒体8が存在する場合の摩擦係数を駆動媒体8の摩擦係数と定義する。この場合、熱媒体5の摩擦係数は、駆動媒体8の摩擦係数より大きい。言い換えると、熱媒体5の潤滑性能は、駆動媒体8の潤滑性能より低い。
一次通路系統11は、直接ポンプ12を備える。直接ポンプ12は、動力源9の動力を受けて駆動媒体8の流れを生成する。直接ポンプ12は、動力源9によって直接的に駆動され、駆動媒体8を加圧、または、減圧するポンプである。直接ポンプ12は、動力源9から直接的に移動させられる部材によって駆動媒体8を加圧または減圧する。直接ポンプ12は、熱輸送装置7における主要な機械的要素である。直接ポンプ12は、熱輸送装置7における主要な摩擦要素である。駆動媒体8は、直接ポンプ12を潤滑する媒体でもある。直接ポンプ12は、駆動媒体8を一方向に流す一方向ポンプである。直接ポンプ12は、熱輸送装置7における最も大きい摩擦を生成する摩擦部分を有する機械的要素である。直接ポンプ12は、容積型ポンプ、または、非容積型ポンプによって提供することができる。直接ポンプ12は、ピストンポンプ、ベーンポンプ、ギヤポンプ、または、スクロールポンプによって提供することができる。直接ポンプ12の摩擦要素は、駆動媒体8によって潤滑されている。一次通路系統11は、駆動媒体8のリザーバ13を備える。リザーバ13は、駆動媒体8を一定圧力に維持する定圧リザーバである。一次通路系統11は、駆動媒体8の圧力変動を生成するための制御弁14と制御弁15とを備える。制御弁14は加圧弁とも呼ばれる。制御弁15は、減圧弁とも呼ばれる。2つの制御弁14、15は、一方が開いているときに、他方が閉じるように制御される。2つの制御弁14、15は、交互に開閉が切換えられる。2つの制御弁14、15は、互いに補い合うように制御されるから、相補的制御弁とも呼ばれる。
熱輸送装置7は、少なくともひとつの間接ポンプ62を有する。間接ポンプ62は、駆動媒体8を受けて熱媒体5の流れを生成する。間接ポンプ62は、駆動源9によって直接的に駆動されない。間接ポンプ62は、一次通路系統11と二次通路系統61との間に配置されている。間接ポンプ62は、一次通路系統11における駆動媒体8の圧力変動を、二次通路系統61における熱媒体5の圧力変動に伝達する。間接ポンプ62は、動力源9と熱媒体5との間に配置されている。間接ポンプ62は、動力源9が提供する動力を駆動媒体8を介して熱媒体5に伝達し、熱媒体5の流れを生成する。
一次通路系統11は、間接ポンプ62を駆動するための流体制御機構を備える。流体制御機構は、直接ポンプ12、制御弁14、15、およびリザーバ13を含む。間接ポンプ62は、直接ポンプ12より機械的な摩擦が少ないポンプによって提供されている。この実施形態では、間接ポンプ62は、ダイヤフラムポンプによって提供されている。ひとつの観点において、間接ポンプ62は、駆動媒体8によって機械的に潤滑されている。他方の観点において、間接ポンプ62は、熱媒体5と接している。このため、間接ポンプ62は、熱媒体5がもつ相対的に低い潤滑性能に晒されている。よって、間接ポンプ62は、直接ポンプ12より厳しい潤滑環境に置かれている。
一次通路系統11は、直接ポンプ12と、リザーバ13と、2つの制御弁14、15により、駆動媒体8の往復的な流れを生成している。よって、一次通路系統11は、駆動媒体8の往復的な流れを生成する流体的機械を有するといえる。一次通路系統11は、直接ポンプ12に代えて、ピストンポンプのような往復方向ポンプを備えていてもよい。この場合、往復方向ポンプは、駆動媒体8の往復的な流れを生成する流体的機械を提供する。
二次通路系統61は、素子ベッド3において熱媒体5の往復流を提供する。二次通路系統61は、熱媒体5を駆動するための流体制御機構を備える。二次通路系統61は、素子ベッド3を共通部分としている。二次通路系統61は、素子ベッド3の一方に配置された一方通路aと、素子ベッド3の他方に配置された他方通路bとを有する。二次通路系統61は、他方通路bから一方通路aへ向かう流れと、一方通路aから他方通路bへ向かう流れとを生成する。一方通路aと、他方通路bとは、熱媒体5を往復的に授受する。二次通路系統61は、環状の通路によって提供されている。
二次通路系統61は、一方通路aにリザーバ65を備える。リザーバ65は、熱媒体5を受動的に受けて容積変化する。リザーバ65は、熱媒体5を一定圧力に維持する定圧リザーバである。リザーバ65は、間接ポンプ62と逆に駆動される間接ポンプでもよい。二次通路系統61は、熱媒体5の流れ方向を制限する一方向弁要素を備える。二次通路系統61は、リザーバ65の前後に配置された一方向弁66と、一方向弁67とを有する。2つの一方向弁66、67は、リザーバ65の入口と出口を規定する。2つの一方向弁66、67は、リザーバ65を一方向リザーバとして機能させる。一方向弁66は、入口弁とも呼ばれる。一方向弁67は、出口弁とも呼ばれる。
二次通路系統61は、他方通路bに間接ポンプ62を備える。二次通路系統61は、熱媒体5の流れ方向を制限する一方向弁要素を備える。二次通路系統61は、間接ポンプ62の前後に配置された一方向弁63と、一方向弁64とを有する。2つの一方向弁63、64は、間接ポンプ62の入口と出口を規定する。2つの一方向弁63、64は、間接ポンプ62を一方向ポンプとして機能させる。一方向弁63は、入口弁とも呼ばれる。一方向弁64は、出口弁とも呼ばれる。
素子ベッド3は、熱媒体5の流れ方向の両端に、高温端HTと、低温端LTとを提供する。高温端HTと、低温端LTとは、MHP装置2が運転されることによってあらわれる。この実施形態では、一方通路aは、高温端HTから延びだしており、高温通路とも呼ばれる。他方通路bは、低温端LTから延びだしており、低温通路とも呼ばれる。二次通路系統61は、一方通路aに高温熱交換器68を備える。二次通路系統61は、他方通路bに低温熱交換器69を備える。MHP装置2は、素子ベッド3の高温端HTと低温端LTとの間に温度差を生成するように構成されており、かつ、運転される。高温熱交換器68は、高温端HTから取り出される熱を空調のために利用する。低温熱交換器69は、低温端LTから取り出される熱を空調のために利用する。空調装置1は、MHP装置2から熱的出力を取り出すための機器を備える。出力機器のひとつは、MHP装置2の高温端HTに得られる高温を利用する高温熱交換器68によって提供される。高温熱交換器68は、高温端HTと、媒体、例えば空気との間の熱交換を提供する。高温熱交換器68は、主として放熱のために用いられる。高温熱交換器68は、例えば車両の室内に設置され、空調用空気と熱交換することにより空気を温める。高温熱交換器68は、高温系統の構成要素のひとつである。出力機器のひとつは、MHP装置2の低温端LTに得られる低温を利用する低温熱交換器69によって提供される。低温熱交換器69は、低温端LTと、媒体、例えば空気との間の熱交換を提供する。低温熱交換器69は、主として吸熱のために用いられる。低温熱交換器69は、例えば車両の外部に設置され、外気と熱交換する。低温熱交換器69は、低温系統の構成要素のひとつである。高温熱交換器68および低温熱交換器69は、熱媒体5と空気との間において熱交換を提供する。なお、高温熱交換器68および/または低温熱交換器69は、熱媒体5と補助媒体との間において熱交換を提供してもよい。補助媒体は、例えば、水、オイル、気体などによって提供可能である。
MHP装置2は、連動機構10を備える。連動機構10は、磁場変調装置6による励磁状態と非励磁状態との切換えと、制御弁14、15の開閉とを機能的に連動させる。連動機構10は、磁場変調装置6が提供する磁場の変化に応じて、制御弁14、15を開閉駆動する。連動機構10は、制御弁14、15を、磁場変調装置6の磁場変動に応答するように構成することによって実現されている。連動機構10は、磁気的に制御弁14、15を駆動する。よって、連動機構10は、外部エネルギ変調装置が提供する外部エネルギによって、外部エネルギ変調装置と制御弁とを作用的に連動させる。連動機構10の詳細は後述される。
MHP装置2は、制御装置(CTR)30を備える。制御装置30は、少なくとも動力源9を制御する。制御装置30は、動力源9による回転数を制御する。加えて、制御装置30は、空調装置1としての機能を制御する。制御装置30は、例えば、高温熱交換器68および/または低温熱交換器69への送風量を制御する。制御装置30は、制御弁14、15を制御してもよい。
制御装置30は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置30は、熱磁気サイクル装置のための制御システムを提供する。制御システムは、少なくともひとつの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置とを有する。制御システムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御システムは、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御システムによって実行されることによって、制御システムをこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御システムを機能させる。
制御システムが提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御システムは、if−then−else形式と呼ばれるロジック、または機械学習によってチューニングされたニューラルネットワークによって提供することができる。代替的に、例えば、制御システムがハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
この明細書における制御装置は、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)とも呼ばれる場合がある。制御装置、または制御システムは、(a)if−then−else形式と呼ばれる複数の論理としてのアルゴリズム、または(b)機械学習によってチューニングされた学習済みモデル、例えばニューラルネットワークとしてのアルゴリズムによって提供される。
制御装置は、少なくともひとつのコンピュータを含む制御システムによって提供される。制御システムは、データ通信装置によってリンクされた複数のコンピュータを含む場合がある。コンピュータは、ハードウェアである少なくともひとつのプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)を含む。ハードウェアプロセッサは、下記(i)、(ii)、または(iii)により提供することができる。
(i)ハードウェアプロセッサは、少なくともひとつのメモリに格納されたプログラムを実行する少なくともひとつのプロセッサコアである場合がある。この場合、コンピュータは、少なくともひとつのメモリと、少なくともひとつのプロセッサコアとによって提供される。プロセッサコアは、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、RISC−CPUなどと呼ばれる。メモリは、記憶媒体とも呼ばれる。メモリは、プロセッサによって読み取り可能な「プログラムおよび/またはデータ」を非一時的に格納する非遷移的かつ実体的な記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリ、磁気ディスク、または光学ディスクなどによって提供される。プログラムは、それ単体で、またはプログラムが格納された記憶媒体として流通する場合がある。
(ii)ハードウェアプロセッサは、ハードウェア論理回路である場合がある。この場合、コンピュータは、プログラムされた多数の論理ユニット(ゲート回路)を含むデジタル回路によって提供される。デジタル回路は、ロジック回路アレイ、例えば、ASIC:Application−Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、SoC:System on a Chip、PGA:Programmable Gate Array、CPLD:Complex Programmable Logic Deviceなどとも呼ばれる。デジタル回路は、プログラムおよび/またはデータを格納したメモリを備える場合がある。コンピュータは、アナログ回路によって提供される場合がある。コンピュータは、デジタル回路とアナログ回路との組み合わせによって提供される場合がある。
(iii)ハードウェアプロセッサは、上記(i)と上記(ii)との組み合わせである場合がある。(i)と(ii)とは、異なるチップの上、または共通のチップの上に配置される。これらの場合、(ii)の部分は、アクセラレータとも呼ばれる。
制御装置と信号源と制御対象物とは、多様な要素を提供する。それらの要素の少なくとも一部は、ブロック、モジュール、またはセクションと呼ぶことができる。さらに、制御システムに含まれる要素は、意図的な場合にのみ、機能的な手段と呼ばれる。
この開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。代替的に、この開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。代替的に、この開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
図2は、熱媒体5が高温端HTから低温端LTに流れる状態を示す。このとき、制御弁15は開弁しており、制御弁14は閉弁している。駆動媒体8は、制御弁15を経由して間接ポンプ62から流出し、リザーバ13に押し込まれる。駆動媒体8は、間接ポンプ62を介して熱媒体5を減圧する。熱媒体5は、一方向弁63を押し開いて、間接ポンプ62に吸い込まれる。このとき、一方向弁64が閉弁しているから、一方向弁66も閉弁している。熱媒体5は、リザーバ65から、一方向弁67を押し開いて、素子ベッド3を高温端HTから低温端LTへ流れる。さらに、熱媒体5は、低温熱交換器69を経由して流れる。このとき、磁場変調装置6は、素子4を励磁しない非励磁状態にある。こうして、素子ベッド3から低温熱交換器69に低温の熱媒体5が供給される。
図3は、熱媒体5が低温端LTから高温端HTに流れる状態を示す。このとき、制御弁14は開弁しており、制御弁15は閉弁している。駆動媒体8は、制御弁14を経由して間接ポンプ62に導入される。駆動媒体8は、間接ポンプ62を介して熱媒体5を加圧する。熱媒体5は、一方向弁64を押し開いて、素子ベッド3を低温端LTから高温端HTへ流れる。このとき、磁場変調装置6は、素子4を励磁する励磁状態にある。熱媒体5は、高温熱交換器68を経由して流れる。熱媒体5は、一方向弁66を押し開いて、リザーバ65に押し込まれる。このとき、一方向弁63が閉弁しているから、一方向弁67も閉弁する。こうして、素子ベッド3から高温熱交換器68に高温の熱媒体5が供給される。
図4および図5において、磁場変調装置6は、動力源9によって回転的に駆動される磁力源として図示されている。図4に図示されるように、磁場変調装置6が素子ベッド3の近傍に位置づけられないとき、磁場変調装置6は、素子ベッド3を励磁しない非励磁状態にある。図5に図示されるように、磁場変調装置6が素子ベッド3に隣接して位置づけられるとき、磁場変調装置6は、素子ベッド3を励磁する励磁状態にある。
素子ベッド3は、ケース20を有する。ケース20は、素子ベッド3の低温端LTと、高温端HTとに設置されている。制御弁14、15と、間接ポンプ62と、一方向弁63、64とは、低温端LTにおいてケース20の中に配置されている。リザーバ65と、一方向弁66、67とは、高温端HTにおいてケース20の中に配置されている。ケース20は、熱媒体5および駆動媒体8のための通路を区画形成している。ケース20は、間接ポンプ62のための容積室を区画形成している。ケース20は、制御弁14のための収容室と、制御弁15のための収容室とを区画形成している。
間接ポンプ62は、駆動媒体8と熱媒体5とを仕切る圧力伝達要素21を備える。圧力伝達要素21は、駆動媒体8の圧力を熱媒体5に伝達する。圧力伝達要素21は、ダイヤフラムによって提供されている。ダイヤフラムは、容積室において、駆動媒体8と熱媒体5とを仕切るように配置されている。圧力伝達要素21は、ケース20が提供する容積室を、一次室と二次室とに仕切っている。一次室は、駆動媒体8によって満たされている。二次室は、熱媒体5によって満たされている。駆動媒体8の圧力が熱媒体5の圧力より高い場合、圧力伝達要素21は、一次室の容積が増加し、二次室の容積が減少することを許容する。駆動媒体8の圧力が熱媒体5の圧力より低い場合、圧力伝達要素21は、一次室の容積が減少し、二次室の容積が増加することを許容する。このように、圧力伝達要素21は、駆動媒体8の圧力に応答して、二次室の容積を増減させ、熱媒体5の流れを生成する。
制御弁14は、磁場変調装置6の磁場に反応するアーマチャ22を有する。アーマチャ22は、可動鉄心である。制御弁14は、可動弁23を有する。アーマチャ22と可動弁23とは、作用的に連結されている。アーマチャ22と可動弁23とは固定的に連結されている。可動弁23は、駆動媒体8の通路を開閉するように配置されている。制御弁14は、バイアス部材24を有する。バイアス部材24は、アーマチャ22を一定方向に付勢している。バイアス部材24は、アーマチャ22と可動弁23とを閉弁するように付勢している。バイアス部材24は、例えば、圧縮スプリングによって提供されている。バイアス部材24は、引張スプリングによっても提供することができる。ケース20は、逃しポート25を有する。逃しポート25は、アーマチャ22の移動に伴う圧力変化を抑制する。
制御弁15は、磁場変調装置6の磁場に反応するアーマチャ26を有する。アーマチャ26は、可動鉄心である。制御弁15は、可動弁27を有する。アーマチャ26と可動弁27とは、作用的に連結されている。アーマチャ26と可動弁27とは固定的に連結されている。可動弁27は、駆動媒体8の通路を開閉するように配置されている。制御弁15は、バイアス部材28を有する。バイアス部材28は、アーマチャ26を一定方向に付勢している。バイアス部材28は、アーマチャ26と可動弁27とを閉弁するように付勢している。バイアス部材28は、例えば、引張スプリングによって提供されている。バイアス部材28は、圧縮スプリングによっても提供することができる。ケース20は、逃しポート29を有する。逃しポート29は、アーマチャ22の移動に伴う圧力変化を抑制する。
図4は、図2の状態における制御弁14、15と、間接ポンプ62とを示す。磁場変調装置6は、素子ベッド3を励磁しない非励磁状態にある。バイアス部材24は、図示の状態が自然長である。アーマチャ22は、バイアス部材28によって付勢されることにより、図示の位置に移動する。アーマチャ22と可動弁23とが図示の位置へ移動することにより、制御弁14は閉弁する。
バイアス部材28は、図示の状態が自然長である。アーマチャ26は、バイアス部材28によって引かれ、図示の位置に移動する。アーマチャ26と可動弁27とが図示の位置へ移動することにより、制御弁15は開弁する。
このとき、熱媒体5は、リザーバ65から押し出される。熱媒体5は、高温端HTから低温端LTに向けて流れる。さらに、熱媒体5は、低温熱交換器69を通過することにより熱交換する。
図5は、図3の状態における制御弁14、15と、間接ポンプ62とを示す。磁場変調装置6は、素子ベッド3を励磁する励磁状態にある。バイアス部材24は、図示の状態が圧縮状態であり、バイアス力を発揮する。アーマチャ22は、磁場変調装置6から磁場を受けることにより、バイアス部材24に抗して吸引される。アーマチャ22と可動弁23とが図示の位置へ移動することにより、制御弁14は開弁する。
バイアス部材28は、図示の状態が伸長状態であり、バイアス力を発揮する。アーマチャ26は、磁場変調装置6から磁場を受けてバイアス部材24に抗して吸引される。アーマチャ26と可動弁27とが図示の位置へ移動することにより、制御弁15は閉弁する。
このとき、熱媒体5は、間接ポンプ62から押し出される。熱媒体5は、低温端LTから高温端HTに向けて流れる。さらに、熱媒体5は、高温熱交換器68を通過することにより熱交換する。
以上に述べた実施形態によると、熱輸送装置7は、素子4との熱交換および熱輸送に適した熱媒体5と、機械的な摩擦要素の潤滑に適した駆動媒体8との両方を備える。熱媒体5は、素子4との熱交換に適した媒体、および/または、素子4との熱交換により得た熱量の輸送に適した媒体である。駆動媒体は、動力源9から熱媒体5を駆動する用途に適した媒体である。熱輸送装置7は、高い水準の熱的性能と、高い水準の機械的な性能との両方を提供することができる。この結果、熱的特性と機械的特性とを両立する熱輸送装置7が提供される。熱輸送装置7における主要な摩擦要素である直接ポンプ12が駆動媒体8によって潤滑される。これにより、熱輸送装置7における主要な摩擦が抑制される。このため、長期間にわたって高い効率を持続できる熱輸送装置7が提供される。別の観点では、機械的要素の摩擦損失が抑制されるから、高い効率の熱輸送装置7が提供される。熱輸送装置7は、動力源9から機械的に熱媒体5を駆動することなく、駆動媒体8を動力源として熱媒体5を駆動する間接ポンプ62を有する。よって、熱媒体5の潤滑性能の低さに起因する影響が抑制される。また、制御弁14、15は、連動機構10を介して磁場変調装置6によって磁気的に開閉駆動される。このため、磁場変調装置6と熱輸送装置7との作用的な同期関係が得られる。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、圧力伝達要素21は、一定のストローク量を有している。これに代えて、圧力伝達要素21は、可変の移動量であるストローク量を有することができる。
図6および図7において、間接ポンプ62は、容積室が提供するケース20と、圧力伝達要素21とを備える。圧力伝達要素21は、破線によって図示されている。圧力伝達要素21は、ダイヤフラムである。ケース20は、固定部材としての固定ケース231と、固定カバー232とを備える。さらに、ケース20は、可動部材としての可動ケース233と、可動ケース233の位置を調節するための調節要素234とを備える。調節要素234の調節によって可動ケース233は進退可能である。可動ケース233の進退は、圧力伝達要素21としてのダイヤフラムのストローク量を変化させる。可動ケース233は、圧力伝達要素21の可動範囲を制限する制限部材として機能する。また、可動ケース233は、圧力伝達要素21を移動を制止する制止部材でもある。よって、間接ポンプ62は、圧力伝達要素21の移動量(ストローク量)を調節する可動部材(可動ケース233)を備える。可動部材は、圧力伝達要素21の移動量を調節するように調節要素234によって調節可能である。
図示の例では、調節要素234は、操作可能なボルトによって提供されている。ボルトは、可動ケース233と螺合している。ボルトの操作によって可動ケース233の位置を調節可能である。図示の例では、ボルトを操作することにより、可動ケース233は上下に移動可能である。
図6は、間接ポンプ62の最大容量状態を示す。圧力伝達要素21は、容積室の中をストローク量ST1だけ移動可能である。図7は、間接ポンプ62の最小容量状態を示す。圧力伝達要素21は、容積室の中をストローク量ST2だけ移動可能である。間接ポンプ62の有効容量は、調節要素234の操作によって調節可能である。間接ポンプ62の有効容量は、ストローク量ST1からストローク量ST2の間において連続的に調節可能である。なお、調節要素234は、利用者が手動により操作することができる。調節要素234は、電動機などによって操作されてもよい。この実施形態によると、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、この実施形態によると、間接ポンプ62の容量を可変とすることができる。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、熱輸送装置7は、間接ポンプ62とリザーバ65とを備える。これに代えて、熱輸送装置7は、能動的に熱媒体5を駆動する2つのポンプを備えることができる。
図8において、熱輸送装置7は、リザーバ65に代えて、間接ポンプ365を備える。間接ポンプ365は、間接ポンプ62と同じ構成を有する。一次通路系統11は、間接ポンプ365を駆動するための流体制御機構を備える。一次通路系統11は、流体制御機構として、制御弁316と、制御弁317とを備える。制御弁316は加圧弁とも呼ばれる。制御弁317は、減圧弁とも呼ばれる。2つの制御弁316、317は、一方が開いているときに、他方が閉じるように制御される。2つの制御弁316、317は、交互に開閉が切換えられる。2つの制御弁316、317は、互いに補い合うように制御されるから、相補的制御弁とも呼ばれる。制御弁14、15、316、および317は、制御装置30によって制御される。
図9は、熱媒体5が高温端HTから低温端LTに流れる状態を示す。図10は、熱媒体5が低温端LTから高温端HTに流れる状態を示す。間接ポンプ62と間接ポンプ365とは、逆の位相に駆動される。この実施形態によると、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、この実施形態によると、二次通路系統61の流路抵抗に抗して熱媒体5が確実に流れる。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、MHP装置2は、環状の二次通路系統61によって、ひとつの素子ベッド3に熱媒体5の往復流を提供している。上記実施形態に代えて、熱輸送装置7は、往路流を提供する系統と、復路流を提供する系統とを備えていてもよい。上記実施形態に代えて、MHP装置2は、2つ以上の複数の素子ベッドを備えていてもよい。
図11において、MHP装置2は、2つ以上の複数の素子ベッド3、403を備える。複数の素子ベッド3、403は、熱的に並列に設置されている。MHP装置2は、素子ベッド3へ外部磁場を供給する磁場変調装置6と、素子ベッド403へ外部磁場を供給する磁場変調装置406を備える。磁場変調装置6と磁場変調装置406とは、実質的に単一の磁場変調装置によって提供されてもよい。この場合、共通の磁場変調装置が素子ベッド3と素子ベッド403との両方へ外部磁場を供給する。
熱輸送装置7は、第1の二次通路系統461と、第2の二次通路系統471とを備える。第1の二次通路系統461は、2つの素子ベッド3、403を一方向に通過する熱媒体5の流れを提供する。第1の二次通路系統461は、熱媒体5の一方向への流れ(図中において時計回り)だけを提供する。第1の二次通路系統461は、第1の流体制御機構として、間接ポンプ62と、間接ポンプ475とを備える。加えて、第1の二次通路系統461は、間接ポンプ475を一方向ポンプとして機能させるための一方向弁476、477を備える。
第2の二次通路系統471は、2つの素子ベッド3、403を他方向に通過する熱媒体5の流れを提供する。第2の二次通路系統471は、熱媒体5の他方向への流れ(図中において反時計回り)だけを提供する。第2の二次通路系統471は、第2の流体制御機構として、間接ポンプ472と、間接ポンプ365とを備える。加えて、第2の二次通路系統471は、間接ポンプ472を一方向ポンプとして機能させるための一方向弁473、474を備える。第2の二次通路系統471は、高温熱交換器478と、低温熱交換器479とを備える。制御弁14および制御弁15は、間接ポンプ62および間接ポンプ472に接続されている。制御弁316および制御弁317は、間接ポンプ365および間接ポンプ475に接続されている。
図12は、熱媒体5が2つの素子ベッド3、403の高温端HTから低温端LTに流れる状態を示す。図13は、熱媒体5が2つの素子ベッド3、403の低温端LTから高温端HTに流れる状態を示す。間接ポンプ62と間接ポンプ472とは、同じ位相で制御される。間接ポンプ365と間接ポンプ475とは、同じ位相で制御される。間接ポンプ62および間接ポンプ472と、間接ポンプ365および間接ポンプ475とは、逆位相で制御される。この実施形態によると、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、この実施形態によると、2つの素子ベッド3、403の出力を利用することができる。
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、熱輸送装置7は、熱的に並列な素子ベッド3、403を備える。これに代えて、熱輸送装置7は、熱的に直列な2つ以上の複数の素子ベッドを備えていてもよい。
図14において、MHP装置2は、素子ベッド3に対して熱的に直列な素子ベッド533を備える。MHP装置2は、素子ベッド403に対して熱的に直列な素子ベッド534を備える。素子ベッド3と素子ベッド533との間には、熱交換器はない。素子ベッド403と素子ベッド534との間には、熱交換器はない。直列配置された複数の素子ベッド3、533の組と、直列配置された素子ベッド403,534の組との間には、複数の熱交換器68、478、69、479が配置されている。よって、素子ベッド3の熱的出力と素子ベッド533の熱的出力とは、合算されて、複数の熱交換器68、478、69、479から取り出される。また、素子ベッド403の熱的出力と素子ベッド534の熱的出力とは、合算されて、複数の熱交換器68、478、69、479から取り出される。
MHP装置2は、素子ベッド3と素子ベッド533とへ交互に外部磁場を供給する磁場変調装置536を備える。MHP装置2は、素子ベッド403と素子ベッド534とへ交互に外部磁場を供給する磁場変調装置537を備える。磁場変調装置536と磁場変調装置537とは、実質的に単一の磁場変調装置によって提供されてもよい。この場合、共通の磁場変調装置が複数の素子ベッド3、403、533、および534へ外部磁場を供給する。
熱輸送装置7は、先行する第4実施形態に加えて、第3の流体制御機構と、第4の流体制御機構とを備える。第1の二次通路系統461は、第3の流体制御機構として、間接ポンプ582と、間接ポンプ595とを備える。加えて、第1の二次通路系統461は、間接ポンプ582、595を一方向ポンプとして機能させるための一方向弁583、584、596、および、597を備える。第2の二次通路系統471は、第4の流体制御機構として、間接ポンプ585と、間接ポンプ592とを備える。加えて、第2の二次通路系統471は、間接ポンプ585、592を一方向ポンプとして機能させるための一方向弁586、587、593、および、594を備える。
一次通路系統11は、流体制御機構として、制御弁544、545と、制御弁546、547とを備える。制御弁544、545は、間接ポンプ582、592に接続されている。制御弁544は加圧弁を提供する。制御弁545は減圧弁を提供する。制御弁546、547は、間接ポンプ585、595に接続されている。制御弁546は加圧弁を提供する。制御弁547は減圧弁を提供する。
図15は、熱媒体5が2つの素子ベッド3、403の高温端HTから低温端LTに流れ、かつ、熱媒体5が2つの素子ベッド533、534の低温端LTから高温端HTに流れる状態を示す。図16は、熱媒体5が2つの素子ベッド3、403の低温端LTから高温端HTに流れ、かつ、熱媒体5が2つの素子ベッド533、534の高温端HTから低温端LTに流れる状態を示す。間接ポンプ62、472と、間接ポンプ582、592とは、同じ位相で制御される。間接ポンプ365、475と、間接ポンプ585、595とは、同じ位相で制御される。間接ポンプ62、472、582、および、592と、間接ポンプ365、475、585、および、595とは、逆位相で制御される。
熱的に直列な関係にある複数の素子ベッドでは、ひとつの素子ベッドで得られる高温および/または低温を超える熱的な出力が得られる。高温熱交換器68、478において、比較的高温(例えば、外気温度)が与えられる場合、素子ベッド3、403の高温端HTでは+50℃が得られ、低温端LTでは0℃が得られる場合がある。この場合、素子ベッド533、534では、さらに低温の出力が得られる。例えば、素子ベッド533、534では、高温端HTを0℃として、低温端LTでは−35℃が得られる場合がある。この実施形態によると、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、この実施形態によると、複数の素子ベッドの合算的な出力を利用することができる。
第6実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、圧力伝達要素21は、ダイヤフラムによって提供されている。これに代えて、圧力伝達要素21は、駆動媒体8の圧力を熱媒体5に伝達する多様な部材によって提供することができる。圧力伝達要素21は、例えば、ダイヤフラム、ベローズ、サック、または、ピストン機構など圧力伝達部材によって提供することができる。圧力伝達要素21は、例えば、駆動媒体8と熱媒体5との間の界面によって提供される場合もある。
図17において、間接ポンプ62は、圧力伝達要素21としてベローズを備える。ベローズは、薄い金属製、ゴム製または樹脂製である。ベローズは、駆動媒体8の圧力を受けて伸縮する。図17に図示される構成は、先行する実施形態におけるリザーバまたは間接ポンプに利用可能である。
第7実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図18において、間接ポンプ62は、圧力伝達要素21としてサック(袋)を備える。サックは、薄い金属製、ゴム製または樹脂製である。サックは、駆動媒体8の圧力を受けて膨張収縮する。図18に図示される構成は、先行する実施形態におけるリザーバまたは間接ポンプに利用可能である。
第8実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図19において、間接ポンプ62は、圧力伝達要素21としてピストン機構を備える。ピストン機構は、駆動媒体8により駆動されるピストン21aを有する。ピストン機構は、熱媒体5を駆動するダイヤフラム21bを有する。ピストン21aとダイヤフラム21bとはロッドによって連結されている。ピストン機構は、プッシャプレートポンプとも呼ばれる。図19に図示される構成は、先行する実施形態におけるリザーバまたは間接ポンプに利用可能である。
第9実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。図20において、間接ポンプ62は、圧力伝達要素21として駆動媒体8と熱媒体5との界面を利用している。界面は、駆動媒体8と熱媒体5とが直接的に接触している液面である。熱媒体5と駆動媒体8とは、界面において直接に接触しても混合することがない。例えば、熱媒体5は水によって提供でき、駆動媒体8はオイルによって提供できる。この場合、駆動媒体8の圧力が直接的に熱媒体5に伝達され、界面は上下に移動する。図20に図示される構成は、先行する実施形態におけるリザーバまたは間接ポンプに利用可能である。
第10実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、素子ベッド3は、二対の出入口(合計4つの出入口)を有するように図示されている。これらは、熱媒体5の流れの理解を助けるために、素子ベッド3をやや誇張して図示している。素子ベッド3は、熱媒体5の往復的な流れを許容すれば良く、一対の出入口を備えていてもよい。
図21において、素子ベッド3は、ハウジングA03と、素子A04とを備える。素子A04は、ハウジングA03の長手方向に沿って細長く延在している。素子A04は、直列的に接続された複数の部分素子を有する。複数の部分素子は、互いに異なる温度帯において高い効率で磁気熱量効果を発揮する。複数の部分素子は、高温端HTと低温端LTとの間における温度差を分担するように配列されている。素子A04は、カスケード接続されており、カスケード接続素子とも呼ばれる。図21に図示される構成は、先行する実施形態におけるリザーバまたは間接ポンプに利用可能である。
他の実施形態
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
第1実施形態において、連動機構10は、磁場変調装置6と制御弁14、15との間における磁気的な結合によって提供されている。これに代えて、制御弁14、15は、圧力、または、電磁力によって駆動されてもよい。また、先行する実施形態におけるMHP装置2は、複数の制御弁を備える。これに代えて、同時に開閉される制御弁は集約されてもよい。例えば、第3実施形態における制御弁14と制御弁316とは、共通の制御弁によって提供することができる。さらに、複数の制御弁は、ひとつのユニットとして取り扱い可能な弁ユニットによって提供することができる。また、第3実施形態および第5実施形態における制御弁316、317、544、545、546、547は、第1実施形態における連動機構10を介して、磁場変調装置6によって駆動されてもよい。
上記実施形態では、熱輸送装置7は、熱媒体5と駆動媒体8との2種類の媒体を備える。熱媒体5と駆動媒体8とは、動力の伝達方向に関して直列的に関係している。これに代えて、熱輸送装置7は、3種類、4種類など少なくとも2種類であって、複数種類の媒体を備えることができる。熱輸送装置7は、動力源9によって流れる第1駆動媒体と、第1駆動媒体によって流れる第2駆動媒体と、素子4と熱交換するとともに、第2駆動媒体によって流される熱媒体5とを備えることができる。また、駆動媒体8と熱媒体5との間に介在する中間媒体を備えていてもよい。
1 空調装置、 2 磁気熱量効果型ヒートポンプ(MHP)装置、
3 素子ベッド、 4 素子、 5 熱媒体、 6 磁場変調装置、
7 熱輸送装置、 8 駆動媒体、 9 動力源、 10 連動機構、
10 一次通路系統、 12 直接ポンプ、 13 リザーバ、
14 制御弁、 15 制御弁、 20 ケース、
21 圧力伝達要素、 22、26 アーマチャ、
23、27 可動弁、 24、28 バイアス部材、
25、29 逃しポート、 30 制御装置、 61 二次通路系統、
62 間接ポンプ、 63、64 一方向弁、
65 リザーバ、 66、67 一方向弁、
68 高温熱交換器、 69 低温熱交換器、
231 固定ケース、 232 固定カバー、
233 可動ケース、 234 調節部材、
316、317 制御弁、 365 間接ポンプ、
403 素子ベッド、 406 磁場変調装置、
461 第1の二次通路系統、 471 第2の二次通路系統、
472 間接ポンプ、 473、474 一方向弁、
475 間接ポンプ、 476、477 一方向弁、
478 高温熱交換器、 479 低温熱交換器、
533、534 素子ベッド、 536、537 磁場変調装置、
544、545、546、547 制御弁、
582 間接ポンプ、 583、584 一方向弁、
585 間接ポンプ、 586、587 一方向弁、
592 間接ポンプ、 593、594 一方向弁、
595 間接ポンプ、 596、597 一方向弁、
821a ピストン、 821b ダイヤフラム。

Claims (10)

  1. 外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する素子(4)と熱交換する熱媒体(5)と、
    前記熱媒体に作用することにより前記熱媒体の移動を生じる駆動媒体(8)とを備える熱媒体駆動装置。
  2. 動力源(9)の動力を受けて前記駆動媒体の流れを生成する直接ポンプ(12)と、
    前記駆動媒体を受けて前記熱媒体の流れを生成する間接ポンプ(62、365、472、475、582、585、592、595)とを備える請求項1に記載の熱媒体駆動装置。
  3. 前記間接ポンプは、前記駆動媒体と前記熱媒体とを仕切る圧力伝達要素(21)を備える請求項2に記載の熱媒体駆動装置。
  4. 前記圧力伝達要素は、ダイヤフラム、ベローズ、サック、ピストン機構、または、前記駆動媒体と前記熱媒体との間の界面である請求項3に記載の熱媒体駆動装置。
  5. 前記間接ポンプは、前記圧力伝達要素の移動量を調節する可動部材(233)を備える請求項3または請求項4に記載の熱媒体駆動装置。
  6. 前記可動部材は、前記圧力伝達要素の移動量を調節するように調節要素(234)によって調節可能である請求項5に記載の熱媒体駆動装置。
  7. 前記駆動媒体のための一次通路系統(11)と、
    前記熱媒体のための二次通路系統(61、461、471)と、
    前記一次通路系統に設けられ、前記駆動媒体の流れを制御するための制御弁(14、15、316、317、544、545、546、547)とを備える請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱媒体駆動装置。
  8. 外部エネルギに応じて熱量効果を発揮する素子(4)と、
    前記素子に与えられる外部エネルギを変調する外部エネルギ変調装置(6、406、536、537)と、
    前記素子と熱交換する熱媒体(5)、および、前記熱媒体に作用することにより前記熱媒体の移動を生じる駆動媒体(8)を含む熱媒体駆動装置(7)とを備える熱量効果サイクル装置。
  9. 前記駆動媒体のための一次通路系統(11)と、
    前記熱媒体のための二次通路系統(61、461、471)と、
    前記一次通路系統に設けられ、前記駆動媒体の流れを制御するための制御弁(14、15、316、317、544、545、546、547)と、
    前記外部エネルギ変調装置が提供する外部エネルギによって前記外部エネルギ変調装置と前記制御弁とを作用的に連動させる連動機構(10)とを備える請求項8に記載の熱量効果サイクル装置。
  10. 前記素子は、磁気熱量効果を発揮する磁気熱量効果素子であり、
    前記外部エネルギ変調装置は、前記素子に与える外部磁場を変調する磁場変調装置であり、
    前記連動機構は、磁気的に前記制御弁を駆動する請求項9に記載の熱量効果サイクル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022270210A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換システム

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